JPH06318948A - 集信装置及び端末の挿入制御方法 - Google Patents

集信装置及び端末の挿入制御方法

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JPH06318948A
JPH06318948A JP3162418A JP16241891A JPH06318948A JP H06318948 A JPH06318948 A JP H06318948A JP 3162418 A JP3162418 A JP 3162418A JP 16241891 A JP16241891 A JP 16241891A JP H06318948 A JPH06318948 A JP H06318948A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ネットワークにおけるデータに混乱を生じさせ
ることなく、ネットワークに端末を挿入あるいは排除す
る。 【構成】トークリングネットワークの主直列ループ(S
O、SI、PO、PI、26)に対して、媒体アクセス
制御手段(52)及び端末(28’、30’、M’)を
含んだ局所ループ(50)を形成し、主直列ループで伝
送されるフレームに付加された主トークンを前記端末で
受信して、この主トークンを利用してこの端末を主直列
ループに挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、通信ネットワ
ークに関するものであり、とりわけ、ファイバ式分散デ
ータ・インタフェイス(FDDI)・ネットワークに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】米国規格協会(ANSI)は、ファイバ
式分散データ・インタフェイス(FDDI)・ネットワ
ークとして知られる高速〔約100メガビット/秒(MB
/sec)〕トークン転送ローカル・エリヤ・ネットワーク
(LAN)に関する規格を規定している。高データ速度
のため、FDDIは、他の低速ネットワーク(例えば、
IEEE 802.5トークン・リングLAN)に関するバッ
クボーンまたはサーバ・ネットワークとしての働きをす
るのに十分適したものである。さらに、従来の低速LA
Nに課せられる高データ転送速度の要求が増すにつれ
て、こうしたネットワークでは、時宜を得たサービスを
提供することが不可能になり、FDDIのような高速ネ
ットワークが必要になる。
【0003】J.Scott Haugdahl及びCarl.R. Mansonによ
る“FDDI=The Next Generation LAN" と題する論
文 (1989年10月の LAN Technolog 50頁)等のいくつか
の先行技術による文献には、FDDIに関する優れた解
説がある。前記文献は、背景情報を示すため、本書に組
み込まれている。基本的に、FDDIは、光ファイバ及
び他の光学コンポーネントが、通信媒体の形成に利用さ
れている、トークン・リング・ネットワークである。該
ネットワークには、2つのカウンタ循環式の 100Mビッ
ト/秒でトークン転送を行なうリングが含まれている。
リングは、隣接するノード間における二地点間相互接続
によって構成される。FDDIネットワークは、さまざ
まなトポロジに構成することが可能であるとしても、典
型的なトポロジは、バックボーンとしてFDDIネット
ワークを利用する。光ファイバに接続されたノードに
は、PBX(構内交換設備)、ゲートウェイ、CPU、
配線集信装置等のようなデータ端末装置(DTE)を含
めることができる。DTEに、データ転送速度の低いネ
ットワーク、ユーティライゼーション・デバイス等を接
続することができる。例えば、ゲートウェイは、IEE
E 802.5、802.4、または、802.3LANのような低速ネ
ットワークを接続することができる。集信装置は、ワー
クステーション、PC、プリンタ等を接続することがで
きる。最後に、PBXは、電話を接続することができ
る。本発明(引続き解説することにする)は、集信装置
を改良する装置及び方法について明らかにするものであ
る。
【0004】リングのデータは、ノードで反復される。
該リングは、一次リング及び二次リングの指定を受け
る。データ伝送は、どちらのリングででも行なうことが
可能であるが、一次リングでは、通常の送信が行なわ
れ、二次リングは、リンクまたは端末が故障の場合に、
バックアップとして用いられる。こうした故障の場合、
リング全体が機能しなくなる。その代り、故障したエン
ティティが分れば、その故障したエレンティティをバイ
パスするように、ループの再構成を行なうことができ
る。再構成しても、FDDIネットワーク全体としての
データ転送速度は低下しない。従って、カウンタ循環式
デュアル・リング設計によって、FDDIネットワーク
の信頼性が高められることになる。
【0005】上述のように、集信装置は、リングに接続
されて、他の装置の接続を可能にする複数のポートを提
供する特殊化ノードである。通常、装置は、星形構造を
なすように接続される。各装置は、適合する通信媒体を
介して集信装置構成要素(CCE)に接続されている。
CCEには、装置がネットワークに入ったり(挿入)、
ネットワークから出たり(排除)することを可能ならし
めるスイッチング・メカニズムが含まれている。装置の
挿入/排除が制御された方法で行なわれない限り、挿入
/排除手順には、FDDI媒体の物理的なスイッチング
が必要になるので、FDDI媒体のデータをだいなしに
する可能性がある。
【0006】データ破損を補償する明白な方法は、ネッ
トワークにおける装置の挿入または排除によるデータ破
損を検出する毎に、通信アーキテクチャにおける高位の
層の回復手順を押し進めることである。FDDIネット
ワークは、国際標準化機構によって規定の開放形システ
ム相互接続(OSI)モデルに適合するものである。こ
のモデルの回復時における手順は、論理リンク制御(L
LC)層によって取り扱われる。このレベルにおいて、
破損データの回復には、高度なソフトウェアが必要にな
る。さらに、破損データの回復のため、受信装置と送信
装置の間でいくつかのメッセージを交換しなければなら
ない。従って、LLC層における回復プロセスは、ネッ
トワークの帯域幅を浪費するため、最適な解決策ではな
く、リンク制御層の負担を増すことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主た
る目的は、FDDIネットワークに装置を挿入する、あ
るいは、FDDIネットワークから装置を排除するより
効率のよい方法を提供することにある。
【0008】本発明のもう1つの目的は、挿入/排除プ
ロセス時に、ネットワークのデータが妨害を受けないよ
うにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的及びその他の
目的は、洗練されたやり方でFDDIネットワークにお
ける装置の挿入/排除を行なう装置及び方法によって達
成される。この挿入/排除手順によって、ネットワーク
におけるデータに混乱を生じることはない。該装置は、
FDDI通信媒体のモニタを行ない、挿入の場合、デー
タ・フィールドの終端が通過すると、データ経路内に配
置されたマルチプレクサ(MUX)をスイッチする。こ
れによって、データ・フィールドに付加されるトークン
が挿入装置に送られる。排除の場合、トークンの通過後
に、MUXをスイッチする。
【0010】詳述すると、各集信装置には、“束縛MA
C(Bound MAC)”及び“ロービングMAC(Roving MA
C)”が設けられている。MAC(媒体アクセス制御)
は、共用媒体のプロトコルを遵守し、同じ媒体に接続さ
れた他の装置との会話または対話を実施することができ
るインテリジェント回路装置またはインテリジェント・
エンティティである。これらの装置は、同じ集信装置に
接続することができるし、あるいは、FDDIリングに
対し他の場所に配置することもできる。MACがFDD
Iカウンタ循環式リングに接続された装置と対話中の場
合、データまたは情報は、リングを形成する光ファイバ
によって送信される。一方、MACが、集信装置だけに
接続された装置と対話中の場合、データまたは情報は、
装置を集信装置に相互接続する通信リンクを介して送ら
れる。これに留意し、“束縛MAC”は、集信装置をF
DDIカウンタ循環式リング(一次リング及び二次リン
グ)に接続された他の集信装置またはノードと直列に挿
入できるようにする。発呼装置として知られる装置の1
つがトークンを有する場合、同じまたは異なる集信装置
に接続されたこれら装置の通信が可能になる。
【0011】同様に、“ロービングMAC”は、単一の
集信装置に接続された1つまたは複数の装置に直接結合
される。該MACは、装置と対話し、FDDIカウンタ
循環式リングに装置を挿入できるようにする。留意すべ
きは、“ロービングMAC”は、同じ集信装置に接続さ
れたいずれの装置との対話をも確立できるという点であ
る。
【0012】この構成の場合、集信装置を介して少なく
とも2つのリングが形成される。主FDDIリングと呼
ばれるリングの1つが、集信装置の“束縛MAC”を、
この集信装置に接続されて挿入装置にある装置と共に、
リングの他の場所に挿入された装置と直列をなすように
する。これらの挿入された装置間における通信は、一次
または二次カウンタ循環式FDDIリングで実施され
る。専用または局所リングとして知られる他のリング
は、“ロービングMAC”が集信装置に接続された装置
の少なくとも1つと直列をなすようにする。局所リング
は、“ロービングMAC”がFDDIネットワークに入
ろうとする装置と通信できるようにする。局所リングの
データ経路には、“ロービングMAC”、集信装置構成
要素(CCE)、1つまたは 複数の装置、及び、前記
エンティティを相互接続する通信媒体が含まれている。
【0013】洗練された挿入/排除には、主FDDIリ
ング及び局所リングの働きが必要になる。“請求プロセ
ス”(後述することになる)として知られる初期設定プ
ロセスが、主リングにおいて実施され、目標トークン循
環時間が、“束縛MAC”に記憶される。この時間は、
“ロービングMAC”に送られ、局所リングで実行され
る請求プロセスにおける目標トークン循環時間(TTR
T)として指定される。請求プロセス後、獲得したトー
クン循環時間が、主FDDIリングの循環時間と同じ場
合、挿入装置は、主リングのトークン循環時間と等し
い、あるいは、それ以上のトークン循環時間を要求して
いる。さらに、挿入装置は、主リングのトークン循環時
間を知っており、主リングのデータを一時不通にするこ
となく、挿入することができる。
【0014】該プロセスには、以下のステップが含まれ
る、 (a)局所リングでトークンを捕捉する。この捕捉は、
CCEが主FDDIリングにおけるトークンの到着を待
っている間にボイド・フレーム(Void frame)を送り出す
“ロービングMAC”によって行なわれる。 (b)“ロービングMAC”のトークン循環タイマ(T
RT)が満了する前に、主リングのトークンがCCEに
到着すると、そのCCEは、P挿入状態(後に詳述す
る)になって、データを下流のCCEに送り、トークン
を挿入端末に送る。 (c)CCEのスクラブ回路は、専用リング・セグメン
トからボイド・フレームを除去し、同時に、主FDDI
リングにアイドル記号を送り出す。スクラブ回路が、ト
ークンまたはデータ・フレームの到着を検知するまで、
アイドル記号の送出し及びボイド・フレームの除去が続
行される。 (d)TRTが満了し、主リングのトークンが到着しな
い場合、“ロービングMAC”は、専用トークンを解放
し、次に、専用トークンを捕捉すると、挿入プロセスを
反復する。
【0015】挿入装置のトークン循環時間が、主FDD
Iリングのトークン循環時間より短い場合、主ネットワ
ーク・データと主トークンの間における上述のプロセス
を利用して、装置の挿入が行なわれる。
【0016】非破壊的な除去の場合、装置は、“スレー
ブ端末バイパス”として知られる機能を利用して、集信
装置によってバイパスされる“束縛MAC”に明示要求
を出す。明示要求を受けると、集信装置構成管理機能
は、装置に関連した装置CCEに命じて、P挿入状態か
ら分離状態に変化させる。従って、CCEは、主リング
のトークンがCCEの出口点に到着するまで待ち、トー
クンの直後に、状態を変化させて、装置をバイパスす
る。これによって、バイパス操作が、ネットワーク・ト
ラフィックの妨げにならないことが保証される。CCE
のスクラブ論理によって、分離状態に変化する前に、ト
ークン及び後続の16個の記号が確実に通されることにな
る。
【0017】
【実施例】図1には、FDDIループ構造による通信ネ
ットワークの略図が示されている。ネットワークには、
2つのリングを形成するファイバ・オプティックス送信
媒体16及びファイバ・オプティックス送信媒体18と、こ
の2つのリングに相互接続された複数のノード10、12、
14〜Nが含まれている。一次リングとして指定された一
方のリングは、データの送信に用いられ、二次リングと
して指定されたもう一方のリングは、データの送信に、
あるいは、リンクまたは端末が故障の場合、一次リング
のためのバックアップとして用いられる。二重リング設
計によって、ネットワーク全体のデータ転送速度を低下
させることなく、欠陥のある端末または経路セグメント
を回避して順次データを回すことが可能になる。
【0018】ノードは、ネットワークへのアクセス・ポ
イントを表わしている。このため、端末(後述される)
すなわちデータ端末装置(DTE)は、ノードに接続さ
れる。情報は、1つの活性ノードからもう1つの活性ノ
ードへ、適正にコード化された記号のストリームとし
て、順次送信される。各ノードは、各記号を再生し、反
復を行ない、ネットワークにおける他の装置との通信の
ため、1つ以上の装置をネットワークに接続するための
手段としての働きをする。各リングの情報の流れは、逆
であり、それぞれのリングにおける矢印によって示され
る。
【0019】図2には、FDDIフレーム・フォーマッ
トが示されている。フレームには、後続フィールド、す
なわち、プリアンブル(PA)、開始デリミタ(S
D)、フレーム制御(FC)、宛先アドレス(DA)、
起点ハドレス(SA)、情報(INFO)、フレーム・
チェック・シーケンス(FCS)、終了デリミタ(E
D)、及び、フレーム・ステータス(FS)が含まれて
いる。これらのフィールドのそれぞれに関する定義につ
いては、FDDI規格のような、いくつかの先行技術の
文献の一部に示されており、参考までに本書にも組み込
まれている。
【0020】図3には、FDDIトークンに関するフレ
ーム・フォーマットが示されている。周知のように、ト
ークンは、DTEに対して、フレームをFDDIネット
ワークへ送り込む権利を与える。トークン・フレーム
は、PAフィールド、SDフィールド、FCフィール
ド、及び、EDフィールドから構成される。同様の略語
は、図2及び図3において同じ意味を有している。従っ
て、PAは、プリアンブルを意味し、…ということにな
る。FDDIネットワークのアクセス設計では、図1に
おけるノードの1つを介して接続された端末が、送信の
許可を得ると、これを確認する。他のトークン・リング
・プロトコルのように、FDDIの場合、アクセス設計
は、リングを移動し、端末によって捕捉されると、送信
許可を表示するトークン・パケットに基づくものであ
る。この送信に続いて、端末は、フレームの終りにトー
クンを付加する。FDDIは、その時限トークン・アク
セス設計に関して、非実時間適用業務だけでなく、実時
間適用業務(帯域幅または応答時間要件を保証した適用
業務)も規定する。この実時間要件を満たすため、各端
末には、特定の端末がネットワークに情報を転送するこ
とができる時間期間の制御を行なう特殊化カウンタ及び
レジスタが設けられている。この適用業務のため、トー
クン循環タイマ(TRT)及び有効送信カウンタ(TV
X)が重要である。TRTは、トークンがリングを循環
する時間量を測定する。上記カウンタ及びタイマの関連
性については、本書において後述する。
【0021】もう1度図1を参照すると、端末またはデ
ータ端末装置をFDDIネットワークに接続できるよう
にするノード・タイプの1つが、集信装置として知られ
ている。引続き説明することになる本発明は、端末をF
DDIネットワークに接続する改良形FDDI集信装置
を提供する。
【0022】次に図4を参照すると、改良形集信装置11
の概略図が示されている。改良形集信装置は、一次入力
(PI)導体及び二次出力(SO)導体を受けるポート
13を備えている。一次入力導体及び二次出力導体は、F
DDIネットワークの循環リング及びカウンタ循環リン
グを形成している。一次入力導体は、光学受信器(R
X)20、エンコーダ/デコーダ22、MUX24を介して内
部主次経路26と呼ばれる導体に接続されている。複数の
集信装置構成要素(CCE)28、30〜Mが、内部主次経
路26を介して端末MAC39に直列に接続されている。端
末MAC39は、“束縛MAC39”とも呼ばれる。端末M
AC39は、エンコーダ/デコーダ33、光学送信器(T
X)37を介して集信装置の出力ポート35に接続されてい
る。出力ポートは、一次出力(PO)導体及び二次入力
(SI)導体に接続されている。二次入力(SI)導体
は、光学受信器(RX)43及びデコーダ/エンコーダ33
を介して内部二次経路41に結合されている。内部二次経
路41は、MUX42、エンコーダ/デコーダ22、及び、光
学送信器(TX)44を介して二次出力(SO)導体に結
合されている。留意すべきは、PI、PO、SI、及
び、SOがファイバ・オプティックス導体という点であ
る。
【0023】やはり、図4を参照すると、CCE28、30
〜Mのそれぞれが、端末28’、30’〜M’をFDDIネ
ットワークに相互接続する。後述するように、CCEの
状態に基づいて、接続されている端末を内部主次経路に
挿入し、FDDIネットワークの他の端末と通信を行な
えるようにしたり、あるいは、排除したり(すなわち、
内部一次経路に対する接続から取りはずす)することが
できる。端末28’、30’〜M’のそれぞれが、相互接続
手段28”、30”〜M”を介してそれぞれのCCEに接続
されている。相互接続手段28”、30”〜M”は、同一の
ため、1つについてだけしか説明しないが、もちろん、
他の相互接続手段にも同じコンポーネントが含まれてお
り、解説の相互接続手段と同様の機能を果たす。各相互
接続手段には、エンコーダ/デコーダ32、送信器(T
X)34、及び、受信器(RX)36が含まれている。適合
する送信媒体が、各CCEをエンコーダ/デコーダ32に
相互接続し、エンコーダ/デコーダをTX及びRXに相
互接続する。また、適合する送信媒体が、TX及びRX
を装置のポート29に相互接続し、装置のポートは、それ
ぞれの端末に接続されている。解説の構成に基づき、C
CEからの情報は、エンコーダ/デコーダに、TXに、
さらには、端末へと送られる。同様に、端末からの情報
が、適合する通信媒体を介してRXに、RXからエンコ
ーダ/デコーダに、さらに、それぞれのCCEに送られ
る。
【0024】さらに図4を参照すると、集信装置に関す
るインテリジェンスが、マイクロプロセッサ及びメモリ
・サブシステム38によって与えられる。マイクロプロセ
ッサは、与えられたプログラムによってパーソナリティ
を変更できる、プログラム記憶式マイクロプロセッサで
ある。マイクロプロセッサ及びメモリ・サブシステム38
は、バス45、44、46、48〜M”を介して端末MAC39、
CCE28、CCE30〜CCE Mに相互接続された外部
マイクロプロセッサ・バス40を備えている。集信装置を
通る主及び二次のインターバル経路に加え、集信装置内
には、局所経路も設けられている。局所経路50は、“ロ
ービングMAC52”及び各CCCEと局所リングを形成
している。後述のように、主リングに端末を挿入するた
め、局所リングが用いられる。
【0025】留意すべきは、端末がFDDIネットワー
クにおいて通信中の場合、端末はその連係するCCEを
介して主リングに接続されるという点である。端末MA
C39及びロービングMAC52の機能は、いくつかのバッ
ファ・メモリと共に、スパーネット(Supernet(商標))
チップ・セットとして知られる3つのチップによって実
現することができる。該チップ・セットは、アドバンス
ド・マイクロ・デバイス社(Advanced Micro Devices)か
ら得られるものであり、RAMバッファ・コントローラ
(AM79C83)、データ経路コントローラ(AM79C8
2)、及び、ファイバ・オプティックス・リング媒体ア
クセス・メモリ(AM79C83)として知られている。エ
ンコーダ/デコーダ機能は、ENDEC(AM7984)及
びENDECデータ・セパレータ(AM7985)の組合せ
によって実施することができる。これらのチップは、添
付されたマニュアルを利用して組立てることが可能であ
り、相互接続等に関する説明は、本書ではこれ以上行な
わない。
【0026】さらに図4を参照すると、マイクロプロセ
ッサ及びメモリ・サブシステムは、端末MAC39と共
に、FDDIネットワークでFDDIフレームの送受信
を行なう。同様に、マイクロプロセッサは、“ロービン
グMAC”52を利用することによって、専用または局所
リングでFDDIフレームの送受信を行なう。前述のよ
うに、ロービングMAC52が局所状態のCCEを介して
端末に接続されると、専用リングが形成されることにな
る。ネットワーク・トラフィックが、一次入力(PI)
経路を介して集信装置に入る。光学受信器(RX)20
は、光信号を直列電気データ信号に変換する。エンコー
ダ/デコーダ22のデコーダ部分は、コード変換を行なっ
て、データを並列ストリームに変換する。ネットワーク
・データとして知られた並列データ・ストリームは、次
に、内部主次経路でCCE連鎖中の第1のCCE28まで
移動する。CCE28が分離状態と局所状態のいずれでか
ある場合、このネットワーク・データは、CCE28を通
って、次のCCE30に送られる。CCEは、分離状態、
局所状態、及び、P挿入状態のいずれかとなり得る。こ
れらの状態については、それぞれ、さらに詳細に後述す
ることにする。この時点では、CCE28がP挿入状態に
ある場合、ネットワーク・トラフィックは、ライン内の
次のCCE30に送られる前に、端末28’に送られて、戻
るように経路指定されるということを述べれば十分であ
る。連鎖中の最後のCCE Mに遭遇するまで、このプ
ロセスは、各CCE毎に反復される。集信装置構成要素
(CCE)Mの出力から端末MAC39へ、ネットワーク
・データが送られる。ネットワーク・データは、次に、
データをコード化し、直列化するエンコーダ/デコーダ
33のコード化部分に送られる。次に、電気データ・スト
リームが、光学送信器(TX)37によって光学データ・
ストリームに変換され、一次出力(PO)を介してネッ
トワークに送り出される。留意すべきは、この場合、二
次リングは、ネットワークのバックアップのためにだけ
用いられる。二次入力(SI)におけるデータは、内部
二次経路41を介して直接二次出力(SO)へ経路指定さ
れる。ネットワーク・リングに挿入される端末は、FD
DIフレームを端末MAC39に送ることによって、ネッ
トワークからの除去を要求することも可能である。
【0027】さらに、図4を参照すると、主次経路以外
に、局所経路も存在する。局所経路50は、ロービングM
AC52から始まり、CCE28、30、〜Mのそれぞれを通
って、ロービングMACに戻る。CCEが分離状態とP
挿入状態のいずれかにある場合、CCE28、30〜Mのそ
れぞれにおいて、この経路内のデータは、CCEの局所
入力からその局所出力へ直接送られる。一方、CCEが
局所状態にある場合、局所経路でCCEに入るデータ
は、ラインの次のCCEに送られる前に、接続された端
末へ送られ、CCEに戻るように経路指定される。注目
に値するのは、図4に示すマルチプレクサ(MUX)
は、ネットワークの故障時に、端末の再構成を行なうた
めのものであるという点にある。また、端末28’、30’
〜M’は、アクセス制御及び拡張診断のため、専用リン
グに挿入することも可能である。
【0028】ここで図5を参照すると、CCEの回路図
が示されている。CCEの回路構造は同一であり、従っ
て、図5に関する説明を利用して、図4に示す任意のC
CEを構成することが可能である。上述のように、CC
Eの機能は、主経路51及び局所経路53のデータが、CC
Eによって集信装置に接続された端末を通過するか、あ
るいは、その端末に送り込まれるように経路指定するメ
カニズムを提供することにある。CCEには、CCEの
入口から主経路51に挿入されるトークン検出手段56が含
まれる。主経路51は、MUX58を介してCCEを出る。
MUX58からの主経路51は、主出力経路PO’に接続さ
れている。同様に、主経路51の入力セクションは、主入
力経路(PI’)で表示されている。主経路51以外に、
CCEを介した局所経路53も存在する。局所経路53は、
局所端末の利得がFDDIネットワークにアクセスする
メカニズムを提供する。局所経路は、ロービングMAC
(図4)から始まり、各CCEを通って、ロービングM
ACに戻る。各CCE毎に、局所経路のデータは、MU
X60を介して局所経路出力に送られるか、あるいは、M
UX62を介して接続された端末(不図示)に送られる。
局所経路のデータがMUX60に、さらに、局所経路出力
へと送られるか、あるいは、MUX62を介して接続され
た端末に送られたり、接続された端末からMUX60また
はスクラブ論理手段64に送られたりするかは、CCEの
状態によって決まる。CCEが分離状態とP挿入状態の
いずれかにある場合、局所経路のデータは、局所経路入
力から局所経路出力へ直接送られる。一方、CCEが局
所状態にある場合、局所経路入力のデータは、ラインに
おける下流のCCEに送られる前に、局所経路入力のデ
ータが、接続された端末(不図示)に送られ、戻るよう
に経路指定される。後述のように、スクラブ論理手段64
の機能は、CCEに接続された端末がFDDIネットワ
ークに挿入される前に、ロービングMACによって発生
する空のフレーム“ボイド・フレーム”を除去すること
にある。ボイド・フレームを除去することによって、孤
立したプロトコール・データ・ユニット(PDU)また
は連結PDUは、主リングに入れなくなる。CCE制御
論理手段66は、マルチプレクサ及びスクラブ論理手段の
制御に用いられる制御信号を発生する。制御論理手段66
は、また、TOK−DET、ロービングMACによるト
ークン保持、及び、構成制御と表示された単信ラインで
制御信号を受信する。これら制御信号のそれぞれについ
ては、さらに詳細に後述する。
【0029】図6には、トークン検出論理手段56が示さ
れている。トークン検出論理手段56の機能は、主経路を
モニタし、トークンを検出すると、TOK−DETで表
示の導体に(トークン検出)として知られる制御信号を
送り出す。前述のように、この信号(トークン検出)
は、CCE制御論理手段66(図5)によって利用され
る。注目すべきは、データ・ストリームをなす記号が、
直列ビット・ストリームとして、あるいは、並列ビット
・ストリームをなす記号またはグループをなす記号とし
てトークン検出論理手段56に記録されることができると
いう点である。トークン検出論理手段56(図6)は、デ
ータ幅が記号2つ分(10ビット)の並列機構を利用して
いる。開始デリミタ回路手段66、フレーム制御回路手段
68、及び、終了デリミタ回路手段70が、トークンを表わ
したビット・パターンを発生する。レジスタ1、レジス
タ2、及び、レジスタ3は、主経路で実際のビット・パ
ターンを捕捉し、(コンパレータ1、コンパレータ2、
及び、コンパレータ3)によってその比較を行ない、主
ループのビット・パターンがトークンを表わすビット・
パターンと一致する場合には、論理1をAND回路72に
出力する。AND回路72の全入力が論理1の場合、出力
も、主リングのトークンがトークン検出論理手段56内に
あることを表わす論理1になる。要するに、トークン検
出論理手段66は、主経路データ・ストリームに対するト
ークンを認識すると、TOK−DETラインに論理
“1”を出力する。
【0030】トークン検出論理手段56についてさらに詳
述する前に、FDDIデータ・ストリームについて概略
を説明することにする。図2及び図3を参照すると、F
DDIデータ・ストリームは、コード・グループから構
成される。コード・グループは、媒体の記号を表わす5
つの連続したコード・ビットから構成される。32の可能
性のあるビット組合せのうち16が、16進値O〜Fを表わ
すデータ記号に用いられる。制御記号は、残りの16のコ
ード・グループのうち8つによって表わされる。これら
の記号は、J、K、T、R、S、Q、I、及び、Hで表
わされる。ビット組合せのバランスは、遭遇すると、受
信物理層エンティティによって制御記号の1つと解釈さ
れるか、あるいは、制御記号の1つに変換される。FD
DIトークンは、6つの記号によるパターンから構成さ
れる。開始デリミタ(J、K)を形成する2つの制御記
号と、フレームをトークン(8、0)として識別する2
つのデータ記号と、終了デリミタ(T、T)を形成する
2つの記号が存在する。
【0031】再び図6に戻ると、データ幅が記号2つ分
の(10ビット)並列機構を利用して実施されている。デ
ータ・ストリームは、直列をなす3つのレジスタ(レジ
スタ1、レジスタ2、及び、レジスタ3)によってクロ
ック的に記録される。各レジスタの出力は、3つの比較
論理手段(比較手段1、比較手段2、及び、比較手段
3)の1つに関連するバスを介してクロック的に送られ
る。FDDIトークンの2つの記号のそれぞれは、開始
デリミタ回路手段66、フレーム制御回路手段68、及び、
終了デリミタ回路手段70によって発生する。開始デリミ
タ回路手段66、フレーム制御回路手段68、及び、終了デ
リミタ回路手段70の出力は、適合するバスを介して比較
論理手段1、比較論理手段2、及び、比較論理手段3に
送られる。比較論理手段は、その一対の入力バスについ
て各ビット毎に比較を行なう。対応する全てのビットが
同じ値の場合には、その出力は、真、すなわち、論理1
になる。比較論理手段の実施に適した回路構成は、十分
に当該技術における能力の範囲内であり、従って、比較
論理回路手段に関する詳細な説明は行なわない。10通り
のANDゲートが後続する10の排他的NORゲート(X
NOR)が、比較論理回路手段の構築に適した論理ブロ
ックであるということを述べれば十分である。この実施
例の場合、各XNORゲートの入力は、各バス毎に比較
されるビットである。これらのビットが同じ場合、XN
ORの出力は、真(論理1)になる。これらの出力のそ
れぞれは、ANDゲートの10の入力の1つに送られる。
1つのバスにおける全てのビットが、他のバスにおける
対応するビットに一致する場合、比較論理回路の出力は
真(論理1)になる。トークン検出の場合、レジスタ
3、レジスタ2、及び、レジスタ1に保持されたデータ
・ストリームの内容が、FDDIトークンの値(J、
K、8、O、T、及び、T)を表わす固定ビット・パタ
ーンと一致しなければならない。比較論理手段3は、レ
ジスタ3の内容と制御記号J、Kを表わすビット・パタ
ーンの比較を行なう。同様に、比較論理手段2は、レジ
スタ2の内容とデータ記号8、0のビット・パターンの
比較を行ない、比較論理手段1は、レジスタ1の内容と
制御記号T、Tに関するビット・パターンの比較を行な
う。これらの全てが、同時に真であれば、これらのレジ
スタにトークンが存在し、TOK DETで表示のライ
ンの信号が真になる(論理1)。
【0032】図7及び図8には、ロービングMACによ
るトークン保持と表示されたラインに送り出される制御
信号(ロービングMACによるトークン保持)を発生す
る回路概略図が示されている。ロービングMAC論理手
段52(図7)には、ロービングMAC(RMAC)51と
専用トークン論理手段72が含まれている。留意すべき
は、図7及び図8における同様の要素は、図8における
番号を識別する基本表記法による同じ番号で表示されて
いる。RMACがトークンを占有(すなわち、保持)し
ている場合、専用トークン論理手段72によって、ロービ
ングRMACによるトークン保持信号が真(論理1)の
状態にセットされる。ロービングMACがトークンを再
度送り出す場合、専用トークン論理手段によって、ロー
ビングMACによるトークン保持ラインが偽(論理0)
の状態にリセットされる。図7を参照すると、トークン
検出論理手段74、75、及び、ラッチ76を利用して、ロー
ビングMACによるトークン保持制御信号が発生する。
前述のトークン検出論理手段56(図6)と同様のトーク
ン検出論理手段74、75は、RMAC51をまたがらせて、
その入口と出口(図7)におけるデータ・ストリームの
モニタを行なう。図7における信号の流れの方向が、矢
印で示されている。RMACの入口に配置されたトーク
ン検出論理手段75は、局所経路入力におけるトークンの
存在を検出して、ラッチ76をセットする。トークンがR
MAC51を出ると、トークン検出論理手段74が、局所経
路出力におけるトークンを検知して、ラッチ76をリセッ
トする。従って、ラッチ76からの出力は、RMACによ
るトークン保持信号を表わしている。
【0033】図8には、ロービングMAC(RMAC)
論理手段の代替実施例が示されている。実施例では、R
MAC用の規格品のモジュールが用いられており、ま
た、専用トークン論理手段72’用の論理回路78、80、8
2、及び、ラッチ84が用いられている。FORMAC
(AM79C83)として知られるチップの1つは、専用ト
ークン論理回路の実現に有効な信号を発生する。FOR
MACチップは、論理信号S0、S2、S1、及び、S
3に関するバスS(0:3)を備えている。RAMCが
自由なトークンを捕捉すると、4つの信号によって、パ
ターン0101が発生する。適合する信号を論理回路78、8
0、及び、82に対してグループ化することによって、適
正なビット・パターンが導体S0、S2、S1、及び、
S3に生じると、AND回路82からの出力で、ラッチ84
がセットされることになる。また、このチップは、トー
クンが出ると、“TOKSD”で表示の出力を発生す
る。従って、TOKISDで表示されたラインの信号が
真(すなわち、論理1)の場合、ラッチ84がリセットさ
れ、RMACによるトークン保持は、ダウン状態(論理
0)にある。後述するように、RMACは、トークンを
保持し、そのトークン保持タイマが満了するまで、専用
リングを循環して、満了すると、もう1つのトークンを
送り出す。
【0034】図9には、CCE制御論理手段66の回路概
略図が示されている。CCE制御論理手段66には、指令
レジスタ86、状況レジスタ88、及び、構成状態マシン90
が含まれている。指令レジスタ86及び状況レジスタ88
は、マイクロプロセッサ・バス40を介してマイクロプロ
セッサ及びメモリ・システム38(図4)に結合される。
上記のレジスタは、マイクロプロセッサ・バスを介して
マイクロプロセッサによってアクセスされる。状況レジ
スタ88は、構成状態マシン90の電流状態を示している。
前述のように、CCEは、3つの状態のうち任意の状態
になることが可能である。CCEの状態を制御する構成
状態マシンは、3つの状態、すなわち、分離状態、P挿
入状態、または、局所状態のうち任意の状態になること
が可能である。指令レジスタは、マイクロプロセッサの
制御下で構成状態マシンの状態を変化させるために用い
られる。指令レジスタ86の値を変化させることによっ
て、マイクロプロセッサは、構成状態マシンの状態を変
化させることができる。指令レジスタに書き込まれたビ
ット・パターンは、構成状態マシンの所望の状態に対応
する。
【0035】さらに図9を参照すると、構成状態マシン
は、グループをなすラッチ(不図示)によって実現す
る。これらのラッチの値の各組合せは、可能性のある状
態を表わしている。3つの状態しかないので、実現に
は、2つのラッチが必要になる。1つの状態からもう1
つの状態への移行は、これらラッチの現在値及び他の入
力信号の値によって制御される。これらの信号には、ト
ークン検出(TOK−DET)、ロービングMACによ
るトークン保持、及び、トークン・プラス16信号が含ま
れる。この場合、構成状態マシンは、入力として指令レ
ジスタの内容、トークン検出信号、及び、ロービングM
ACによるトークン保持信号を利用する。集信装置がオ
ンになると、構成状態マシンは、分離状態に初期設定さ
れ、“集信状態構成管理”(CCM)として知られる適
用業務すなわち制御プログラムがロードされて、マイク
ロプロセッサで実行される。こうして、マイクロプロセ
ッサは、集信装置内における装置の適正な相互接続を保
証する。遠隔の端末が連係するポートで活動状態になる
と、マイクロプロセッサは、指令レジスタ86に値を書き
込んで、局所状態に移行する。端末が局所経路(前述)
に挿入され、主経路への挿入前に、拡張診断を実施し
て、端末がいつでも操作可能であることが確認される。
端末のFDDIネットワークに対する挿入準備が整って
いる場合(主経路を介して)、マイクロプロセッサは、
指令レジスタ86の内容をP挿入状態に対応する値に変更
する。指令レジスタに加え、状態マシンは、P挿入状態
に変化する前に、トークン検出信号及びロービングMA
Cによるトークン保持信号が真(すなわち、論理1)に
なるまで待機する。この結果、ネットワーク・トークン
が挿入端末に送られる間、ネットワーク・トラフィック
をCCEを介してネットワークに送ることが可能にな
る。
【0036】さらに図9を参照すると、排除の場合、端
末は、端末MAC39(図4)に排除メッセージを送る。
マイクロプロセッサ38(図4)は、メッセージに処理を
施して、指令レジスタの内容を分離状態に対応する値に
変更する。構成状況マシン90は、P挿入状態から分離状
態へ移る前に、トークン・プラス16で表示の入力ライン
に信号が生じるまで待機する。CCEの出力すなわち出
口において、トークン・プラス16記号が検知されると、
この信号は活性状態になる。それぞれの制御論理信号が
構成状態マシン90の入力において活性状態になるまで待
つことによって、FDDIネットワークにおける信号を
妨害することなく、FDDIネットワークに対する端末
の挿入または排除を行なうことが可能になる。
【0037】ここで図5及び9を参照すると、CCE制
御論理手法66は、マルチプレクサ58、60、62、及び、ス
クラブ論理手段64の制御に用いられるいくつかの出力信
号を送り出す。各マルチプレクサに対する制御信号によ
って、どの入力信号グループが、マルチプレクサの出力
に生じるものとして選択されるかが決まる。各信号の値
すなわち状態は、構成状態マシン90(図9)の状態によ
って決まる。分離状態の場合、主経路入力及び局所経路
入力のデータは、それぞれ、主経路出力及び局所経路出
力に対して経路指定される。局所状態の場合、局所経路
のデータは、端末に送られて、さらに、局所経路出力に
戻るように経路指定が施され、一方、主経路入力のデー
タは、主経路出力に対して経路指定される。P挿入状態
において、主経路入力のデータは、挿入端末に送られ、
さらに、主経路出力に戻るように経路指定が施され、一
方、局所経路入力におけるデータは、局所経路出力に対
して経路指定が施される。スクラブ開始と表示されたラ
イン(図9)に出力される、スクラブ開始と呼ばれる追
加信号が、局所状態からP挿入状態への遷移時に活性状
態になる。スクラブ開始信号は、スクラブ論理手段(後
述する)に対し、スクラブを開始すべきであることを
(すなわち、記号をアイドル記号に変更することによっ
て、遠隔の端末から戻るデータを除去する)指示する。
【0038】図10には、スクラブ論理手段64(図5)の
回路図が示されている。スクラブ論理手段は、FDDI
ネットワークに対する端末の挿入中、または、除去中に
は、必ず作動する。それによって、孤立したPDU(プ
ロトコル・データ・ユニット)として知られる望ましく
ない信号が主FDDIリングに入れなくなる。スクラブ
論理手段64には、ラッチ92、FDDIフレーム検出手段
94、アイドル記号発生器96、及び、トークン検出プラス
16回路手段 100が含まれている。アイドル記号発生器96
には、FDDIアイドル記号(I、I)を表わすビット
値が含まれている。FDDIフレーム検出手段94の機能
は、回路が装置すなわちDTEからのバス 101における
非ボイドFDDIフレームの開始を検出すると、“非ボ
イドフレーム”で表示のラインに信号を発生し、ラッチ
92をリセットすることである。ラッチ92は、CCE制御
論理手段66(図3)によってセットされる(図5)。F
DDIフレーム検出手段94には、その出力がコンパレー
タ104に送られることになるレジスタ102が含まれてい
る。コンパレータ104へのもう1つの入力は、J、K発
生手段106からのものである。J、K発生手段106は、F
DDI記号JKを表わすビット値を有している。AND
回路108のもう1つの脚は、インバータ110からのもので
ある。インバータ110に対する入力は、コンパレータ112
からのものである。コンパレータ112は、レジスタ114か
らの出力、及び、4、0または0、0発生手段116から
の出力を比較する。発生手段116は、FDDI記号4、
0または0、0を表わしたビット値にセットされる。ト
ークン検出プラス16回路手段100は、トークン検出回路1
18、AND回路120、ラッチ122、インバータ124、及
び、カウンタ論理手段126から構成される。
【0039】さらに、図10を参照すると、CCEが局所
状態からP挿入状態に再構成されると、端末を集信装置
に接続するリンクに存在する可能性のあるデータが、ネ
ットワークに生じる。通常、このデータには、局所ルー
プのRMACが、局所トークンを保持している間に発生
する“ボイド・フレーム”が含まれている。これが生じ
ないようにするため、スクラブ論理手段は、非ボイドF
DDIフレームの開始を表わす記号に遭遇するまで、ネ
ットワークでアイドル記号(I、I)を代入する。ボイ
ド・フレームを除去して、同時に、アイドル信号を発
し、このアイドル信号で、FDDIネットワークに既に
存在するフレームと、新しく挿入された端末からこのネ
ットワークに挿入される新しいフレームとの間に存在す
るギャップが充填されるようにしている。
【0040】局所状態からP挿入状態への遷移時に、C
CE制御論理手段(図5)は、スクラブ開始信号を発生
する。信号は、ラッチ92(図10)をセットする。スクラ
ブで表示のラインにおけるこのラッチの出力を利用し
て、マルチプレクサ58の制御が行なわれる。スクラブ信
号が真(論理1)の場合、マルチプレクサ58は、その出
力として、アイドル記号発生器96から発生するビット・
パターン(アイドル記号I、I)を選択する。制御信号
が非ボイド・フレームと表示されたラインに出力され
て、ラッチ92をリセットする場合、非ボイド・フレーム
の始端に遭遇するまで、アイドル信号の出力が続行され
る。ボイド・フレームの始端は、4、0または0、0発
生手段 116によって発生する4、0と0、0のいずれか
に等しい一対のデータ記号が後続する、発生手段 106に
よって発生する一対の記号J、Kによって識別される。
J、Kに遭遇し、次の2つの記号が4、0と0、0のい
ずれでもない場合、非ボイド・フレーム信号が非ボイド
・フレームと表示のラインに発生し、ラッチ92がリセッ
トされる。ラッチ92がリセットされると、スクラブと表
示されたラインにおけるスクラブ信号が偽(論理0)に
なり、マルチプレクサ58が、記号J、Kで始めて、デー
タを端末から送り出す。
【0041】図10を参照すると、遠隔の端末をネットワ
ークから除去すべき場合、CCE制御論理手段は、トー
クン及びそれに続く16の記号がCCEをクリアするま
で、P挿入状態から分離状態への移行を遅延させる。こ
れは、トークン検出手段 118及びカウンタ論理手段 126
を用いることによって実現される。この組合せによっ
て、構成状態マシン90(図9)の制御に必要なトークン
・プラス16信号が発生する。トークン検出手段 118は、
前述の回路によって実現する。トークンが到着すると、
ラッチ 122がセットされる。使用可能制御信号が真(論
理1)になり、カウンタ論理手段 126がカウント0にリ
セットされる。次に、カウンタ論理手段のカウントが、
CCE主経路出力マルチプレクサ58によるトークン・プ
ラス16の記号転送に対応する値になる。この時点で、ト
ークン・プラス16信号が活性状態になり、構成状態マシ
ンが分離状態に変化して、使用可能カウンタ信号が、
偽、すなわち、論理0にリセットされる。
【0042】システムの動作 端末の挿入は、FDDIネットワークにおける他の端末
とのデータ通信のため、端末が一次リングまたは二次リ
ングに加入するプロセスである。端末の除去は、FDD
Iネットワークに関する要求が満たされた端末が、ネッ
トワーク機構からそれ自体を除去するプロセスである。
できれば、必ずしも一時不通にならないやり方で、挿入
及び除去プロセスを実施することが望ましい。すなわ
ち、FDDIネットワークに対する端末の加入または離
脱は、必ずしも、請求プロセスを開始したり、あるい
は、リングにおけるデータ・トラフィックを妨害したり
するものではない。こうした妨害があれば、影響される
端末の論理リンク制御がデータ回復手順を開始させ、ネ
ットワーク全体の性能が低下することになる。
【0043】以上の説明から明らかなように、集信装置
(図4)に接続された端末は、まず、その関連する集信
装置構成要素(CCE)を介して集信装置のロービング
MAC論理手段52(図4)に接続される。この構成の場
合、ロービングMAC及び遠隔の端末が専用リングを形
成する。ロービングMACと挿入されるべき端末は、請
求プロセスを実施して、リングの初期設定を行なう。請
求プロセスは、標準的な初期設定プロセスであり、その
詳細については、上述のFDDI規格に記載されてお
り、参考までに本書に組み込まれている。主リングのト
ークン循環時間について知識のあるロービングMAC
は、請求プロセスにおける目標トークン循環時間(TT
RT)としてこの値を指定する。請求プロセス後、獲得
したトークン循環時間が主リングの場合と同じであれ
ば、挿入端末が主リングと同じ又はそれ以上のトークン
循環時間を要求していることになる。端末は、この時点
において主リングのトークン循環時間を知っており、請
求プロセスによって生じる一時不通を伴わずに、挿入可
能となる。挿入端末が、主リングより少ないトークン循
環時間を必要とする場合でも、本発明は、やはり、リン
グに対するデータ・トラフィックの影響を最小限にとど
めるやり方で挿入できるようにする。
【0044】挿入プロセスについてさらに詳述する前
に、主経路に挿入される端末と局所経路に挿入される端
末によって構成される集信装置について検討するのも無
駄ではない。図11には、構成された集信装置の概略図が
示されている。主経路内の端末は、FDDIネットワー
クの他の端末(不図示)と通信可能であり、一方、局所
経路における端末は、主リングへの挿入前に複数のテス
トを実施することが可能である。集信装置には、主経路
を介して選択されたCCEに相互接続される端末MAC
(STA、MAC)が含まれている。CCEは、さら
に、端末(STA)にも接続される。同様に、ロービン
グMAC(ROV MAC)は、局所経路を介して選択
されたCCEに接続され、該CCEは、さらに、選択さ
れた端末に接続されている。前述のように、各CCE
は、マイクロプロセッサ38(図4)からの信号に応答し
て、CCEを分離状態、P挿入状態、局所状態のいずれ
かにする、独立した構成状態マシン90(図9)を備えて
いる。CCEは、分離状態の場合、それに接続された装
置と通信状態にあるが、該装置は、局所ループあるいは
主ループをなしていない。図11を参照すると、CCE 1
28は、分離状態にある。CCEがP挿入状態の場合、連
係する端末は主経路内にあり、やはり主経路内にある他
の端末(不図示)と通信することができる。図11を参照
すると、主リング(主経路)内には、端末の接続された
CCE 132、 133、及び、 134がある。CCEが局所経
路内にある場合、CCEはロービングMACとの通信を
行なう。図11を参照すると、局所経路には、CCE 136
と接続された端末が含まれている。
【0045】図11に示す構成の場合、集信装置は、FD
DI主リング内の他の集信装置及び端末との対話に参加
する。集信装置に接続され、CCEがP挿入状態にある
端末も参加する。さらに、集信装置に接続され、CCE
が局所状態にある端末は、FDDIネットワークから独
立したFDDIリングを形成することができる。この専
用リングにおけるデータは、 136’のような遠隔の端末
からロービングMACに送られて、遠隔の端末に戻る流
れを形成する。FDDIネットワークとの接続を所望す
る端末は、まず、局所経路に挿入され、この専用リング
を介してロービングMACとの通信を行なう。このリン
グに助けられて、集信装置は、内部リング信頼性テスト
を実施し、アクセス制御プロセスを行ない、リングに対
する方策を強化し、FDDIネットワークの主リングに
対する端末の中断を伴わない挿入を助ける。
【0046】局所ループのテストで、主FDDIリング
に対する端末の挿入準備が整っていることが分れば、挿
入プロセスは、図12、図13、及び、図14に図示されてい
るように進められる。図12を参照すると、CCEは、ま
ず、局所状態をなすように構成される。この状態におい
て、ネットワーク・データに付加されるトークン(T)
は、主リングのセグメント 138を循環する。前述のよう
に、このデータ及び主リングは、端末MAC32(図4)
を介してFDDIネットワークに結合される。また、局
所リングすなわち専用リングのセグメントを循環してい
る局所データに付加されるトークン(T’)も存在す
る。前述のように、専用リングは、端末をロービングM
AC52(図4)に相互接続する。図12に示すように、局
所データには、局所トークンの保持時に、ロービングM
ACから出力されるボイド・フレームが含まれている。
また、留意すべきは、主リング及び局所リングにおける
トークンが同時に循環している点である。局所リングが
主リングと組み合わせられて、現在、局所リングにある
端末が挿入される場合、1つのトークンだけが主リング
を循環するようなやり方で行なうのが望ましい。このた
め、ロービングMACは、主リングで到着するトークン
を待つ間、専用リングのトークンを捕捉し、保持する。
主リングにおけるトークンの到着は、トークン検出論理
手段56(図5及び図6)によって検出される。
【0047】さらに、データ・ストリームの、主リング
のトークンとそのネットワーク・データとの間のポイン
トにおいて、挿入ローブと主リングを接続し、データ破
損の生じないようにするのが望ましい。主リングのトー
クンが集信装置構成要素に到着した時、専用リングのト
ークンが移動MAC(RMAC)によって保持されてい
なければ、該リングの接続は行なわず、CCEは、挿入
を試みる主リングのトークンが次に到着するまで待機す
ることが望ましい。
【0048】図12及び図13に描かれた概略図は、ロービ
ングMACが専用リングにトークンを保持している状態
が示されている。主リング・トークンがCCEの入口に
到着し、ロービングMACが専用リングにトークンを保
持しているので、CCE状態マシンは、局所状態(図1
2)からP挿入状態(図13)に変化する。この変化は、
そのトークンが、遠隔の端末、及び、遠隔の端末を主リ
ングに接続するリング・セグメントに送られる間に、主
リングの既存のトラフィック(すなわち、ネットワーク
・データ)が、下流にある次のCCEに送られる(図13
参照のこと)。端末が主リングに接続されると、端末を
主リングに相互接続させるリンク内にあるのがいかなる
ボイド・フレームであるにせよ、リングにアイドル記号
を出力するスクラブ論理手段を介して除去される。(図
9参照のこと)。スクラブ・プロセスは、トークンまた
はネットワーク・データ・フレームが、新たに接続され
た端末からCCEの入力に到着するまで、続行される。
スクラブによって、孤立したプロトコル・データ・ユニ
ット(PDU)または連結PDUが主リングに生じなく
なる。
【0049】ロービングMACによるトークン保持によ
って、主リングのトークン到着時に、遠隔の端末を挿入
する確率が高くなる。ただし、該リングに連係したタイ
マが満足のゆくものでない場合には、専用リングを回復
させることができる。すなわち、有効送信タイマ(TV
X)またはトークン循環タイマ(TRT)の最新のカウ
ント(LATE−CT)がゼロを超えて満了すると、リ
ングの回復が開始される。ロービングMACが、一連の
直列同期ボイド・フレームを送り出すと、トークンの保
持が行なわれる。ボイド・フレームは、局所リングのタ
イミング要件を満たすために送り出される、従来のFD
DIフレームである。従って、これらのフレームについ
ては詳述しない。トークン循環タイマが満了するまで、
フレームが送信される。次に、ロービングMACは、ト
ークンを解放する。挿入される端末には、まだ同期帯域
幅が割りつけられておらず、ロービングMACは、トー
クンの循環時間に等しい時間だけトークンを保持してい
るので、遠隔の端末は、フレームを送ることができな
い。このため、トークンは、専用リングの伝搬遅延によ
って決まる時間で、ロービングMACに戻ることにな
る。トークンが戻る毎に、ロービングMACは、専用リ
ングのT−OPRからその伝搬遅延を引いたものに等し
い期間だけ、一連の直列同期ボイド・フレームを送信す
る。従って、遠隔の端末は、追加遅延を累積しない。ト
ークンを保持している間、及び、ロービングMACにお
けるTRTの満了時に、トークンを解放する間、ボイド
・フレームの送信によって、リングの回復が回避され
る。
【0050】補正処置が施されない限り、挿入プロセス
時における集信装置の再構成によって、ロービングMA
Cが生成するボイド・フレームが主リングに生じること
になる。これらのフレームが孤立したPDUとして生じ
るのを防ぐため、トークンまたはボイド・フレームでな
いフレームの始端を検出するまで、CCEのスクラブ論
理手段が、遠隔の端末から生じる記号をアイドル記号に
置き換える。その時点で、主リングにおける次の端末
に、遠隔端末からのデータが変化することなく送られる
ことになる。これで、挿入プロセスの説明を終えること
にする。前述のプロセスを完了すると、主FDDIリン
グに破損しないようにして遠隔端末の挿入が行なわれ
る。この挿入は、主リングで請求プロセスを実行せず、
ネットワーク・トラフィックを中断させず、孤立したP
DUを生成しないで行なわれる。また、この挿入プロセ
スでは、クリティカルなタイミングの制約が加えられ
ず、また、主リングの利用率も低下しない。主トークン
が捕捉されないので、主リングの利用度は低下しない。
【0051】上述のように、挿入端末が、主リングで現
在用いられているものに比べて短いトークン循環期間を
必要とするとしても、ネットワーク・トラフィックを不
必要に中断することなく、端末を挿入することも可能で
ある。議論の余地があるが、挿入すべき端末は、主リン
グのトークン循環時間を短縮して、端末の循環時間と整
合がとれるようにする請求プロセスを創設しなければな
らない。しかしながら、本発明のように、ネットワーク
・データを破損させない中断プロセスが可能になる。こ
のため、遠隔端末は、トークンと、非中断挿入に用いら
れる同じ手順に続くネットワーク・トラフィックの間に
挿入される。いったん挿入されると、端末は、主リング
より短いトークン循環時間で動作する。端末はリングの
回復を開始しない限り、そのトークン循環タイマが満了
して、最新のカウントがゼロを超えるまで、主リングに
おける動作を続行する。その時点で、請求プロセスが実
行され、トークン循環時間の新しい値が決まる。これが
生じるのに要する時間は、2つのトークン循環時間、ネ
ットワークの伝搬遅延、及び、ネットワークに対するト
ラフィック負荷の差によって決まるランダム変数であ
る。端末による請求プロセスの実行に最も望ましい時間
は、主リングにおけるネットワーク・トラフィックの直
後である。専用リングにおけるトークン循環時間(TT
RT)である第2の値が主リングにおけるトークン循環
時間(TTRT)である第1の値未満の場合、請求プロ
セスを実行して第2の値が主リングに関するトークン循
環時間になるようにし、第2の値が第1の値以上である
場合、主リングから受信したトークンを利用して挿入端
末が主リングへデータを送信する。
【0052】本発明では、排除手順に従い、ネットワー
ク・トラフィックを中断させることなく、主リングから
端末を除去することが可能になる。この手順は、集信装
置の“スレーブ端末バイパス”機能の利用に基づくもの
である。この機能については、FDDI規格における集
信装置の拡張機能に関するリストに示されている。“ス
レーブ端末バイパス”によって、端末を明示的にバイパ
スする要求が可能になる。この要求は、端末から送ら
れ、接続する集信装置の“束縛MAC”にアドレス指定
されるFDDIフレームの形をとる。フレーム内に含ま
れる情報は、集信装置構成管理に命じて、要求する端末
のバイパスを開始させる。マイクロプロセッサ・サブシ
ステムは、連係するCCEの指令レジスタに書込みを行
ない、P挿入状態から分離状態に変化するように命じ
る。主トークンと後続の16の記号が、分離状態に変化す
る前に、ライン内の次のCCEに送られるまで、CCE
の構成状態マシンは待機する。これは、トークン・プラ
ス16回路手段のトークン・プラス16信号によって表示さ
れる。この手順と回路構成の組合せによって、ネットワ
ーク・データを破損することなく、端末の排除が行なわ
れる。
【0053】
【発明の効果】ネットワークにおけるデータに混乱を生
じさせることなく、ネットワークに端末を挿入し、ある
いはネットワークから端末を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の教示を具現化したFDDIネットワー
クの機能ブロック図である。
【図2】FDDIフレーム・フォーマットを示す図であ
る。
【図3】FFDIトークンを示す図である。
【図4】本発明の教示によるFDDI集信装置の機能ブ
ロック図である。
【図5】本発明の教示による集信装置構成要素(CC
E)の回路ブロック図である。
【図6】主トークン検出論理手段の回路ブロック図であ
る。
【図7】専用トークン検出論理手段の回路図を示す図で
ある。
【図8】専用トークン検出論理手段の回路図を示す図で
ある。
【図9】CCE制御論理手段の回路図を示す図である。
【図10】スクラブ論理手段の論理図である。
【図11】構成された集信装置の例を示す図である。
【図12】本発明の教示による挿入プロセスを表わす図で
ある。
【図13】本発明の教示による挿入プロセスを表わす図で
ある。
【図14】本発明の教示による挿入プロセスを表わす図で
ある。
【符号の説明】
10…ノード 11…集信装置 12…ノード 16…ファイバ・オプティックス送信媒体 18…ファイバ・オプティックス送信媒体 20…光学受信器 22…エンコーダ/デコーダ 24…MUX 28…集信装置構成要素 33…デコーダ/エンコーダ 38…マイクロプロセッサ及びメモリ・サブシステム 39…束縛MAC 40…マイクロプロセッサ・バス 42…MUX 43…光学受信器 44…光学送信器 50…居所経路 56…トークン検出手段 58…MUX 64…スクラブ論理手段 66…開始区切り回路手段 68…フレーム制御回路手段 70…終了区切り回路手段 72…専用トークン論理手段 74…トークン検出論理手段 76…ラッチ 84…ラッチ 86…指令レジスタ 88…状況レジスタ 90…構成状態マシン 92…ラッチ 94…フレーム検出手段 96…遊び記号発生器 104…コンパレータ 110…インバータ 118…トークン検出回路 126…カウンタ論理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン・アラン・ヤングマン アメリカ合衆国ノースカロライナ州キャリ ー、ニューポート・サークル702番地

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信媒体と、前記通信媒体に直接接続され
    た端末の組と、少なくとも1つのマルチポート集信装置
    に接続された端末の他の組とを備え、前記集信装置は主
    直列ループ内に配設された通信端末により前記媒体に接
    続され、前記通信端末は一定の第1の時間を割り当てら
    れ、この時間内ではネットワークへフレームを伝送する
    ことが可能で、この時間の終期ではフレーム伝送にトー
    クンを付加し、前記トークンはネットワーク上に伝送す
    べきフレームを有する他の端末により利用可能であるト
    ークンリングネットワークのような直列通信ネットワー
    クにおいて、ネットワークへの端末の挿入を制御する方
    法であって、(a)局所循環トークンを備え、媒体アク
    セス制御手段及び主直列ループに挿入すべき端末を含む
    局所ループを形成するステップと、(b)前記媒体アク
    セス制御手段よって前記循環トークンを捕捉するステッ
    プと、(c)主直列ループをモニタし、それによるフレ
    ーム伝送を検出するステップと、(d)伝送を検出する
    と、主直列ループ内の下流の端末に前記フレームを送る
    ステップと、(e)主直列ループから挿入される端末
    に、前記フレームに付加された主トークンの進路を変え
    るステップから成る、 通信ネットワークへの端末の挿入を制御するための方
    法。
  2. 【請求項2】(f)前記挿入される端末によって主トー
    クンを受信するステップと、(g)主トークンを利用し
    て挿入端末が主直列ループ上にデータを送信するステッ
    プがさらに含まれることを特徴とする、 請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】媒体アクセス制御手段が、局所循環トーク
    ンを保持している間に、ボイド・フレームを送り出すス
    テップが、さらに含まれていることを特徴とする、 請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】ボイド・フレームを除去して、同時に、ア
    イドル信号を発し、前記アイドル信号で、前記主直列ル
    ープに既に存在する送信と、新しく挿入された端末から
    主直列ループで挿入される新しい送信との間に存在する
    ギャップが充填されるようにするステップが、さらに含
    まれていることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】通信媒体と、前記通信媒体に直接接続され
    た端末の組と、少なくとも1つのマルチポート集信装置
    に接続された端末の他の組とを備え、前記集信装置は主
    直列ループ内に配設された通信端末により前記媒体に接
    続され、前記通信端末は一定の第1の時間を割り当てら
    れ、この時間内ではネットワークへフレームを伝送する
    ことが可能で、この時間の終期ではフレーム伝送にトー
    クンを付加し、前記トークンはネットワーク上に伝送す
    べきフレームを有する他の端末により利用可能であるト
    ークンリングネットワークのような直列通信ネットワー
    クにおいて、ネットワークへの端末の挿入を制御する方
    法であって、(a)循環する局所トークンを備え、媒体
    アクセス制御手段及び主直列ループに挿入すべき端末を
    含む局所ループを前記集信装置に形成するステップと、
    (b)挿入される端末が局所ループにフレームを送り出
    すことができる一定の第2の時間を設定するステップ
    と、(c)局所循環トークンを捕捉するステップと、
    (d)主直列ループをモニタするステップと、(e)主
    直列ループ内の活性状態の下流の端末に、前記主直列ル
    ープで選択的に送信を送るステップと、(f)送られる
    送信に付加された主トークンの進路を挿入される端末に
    変えるステップと、(g)前記第1の時間と前記第2の
    時間を相関させるステップと、(h)前記第2の時間が
    前記第1の時間より短い場合は、主直列ループに対する
    アクセスを可能にする新しい第1の時間を生じさせるス
    テップと、(i)ステップ(h)の新しい第1の時間を
    利用して、第2の時間が第1の時間以上の場合に、主直
    列ループに対するアクセスを可能にするステップから成
    る、 通信ネットワークへの端末の挿入を制御するための方
    法。
  6. 【請求項6】第2の時間の設定ステップ(b)は、媒体
    アクセス制御手段が局所ループにおける請求プロセスを
    実施することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】集信装置をネットワークの送信媒体に接続
    するための第1のコネクタ手段と、 前記集信装置をエンド・ユーザの端末装置に接続するた
    めの第2のコネクタ手段と、 第1のコネクタ手段に結合されて、送信媒体に接続され
    た端末との通信を行なう働きをする第1の回路構成手段
    と、 前記集信装置に接続されたエンド・ユーザの端末装置に
    よって形成される局所リングで循環するトークンを捕捉
    する第2の回路構成手段と、 前記集信装置に接続されたエンド・ユーザの端末装置を
    スイッチして、局所リングにつないだり、局所リングか
    らはずしたりする第3の回路構成手段と、 前記集信装置を制御するためのコントローラ手段と、 前記第1の回路構成手段、前記第2の回路構成手段、前
    記第3の回路構成手段、及び、前記コントローラ手段を
    相互接続するバス手段とから構成される、 集信装置。
  8. 【請求項8】第1の回路構成手段と第3の回路構成手段
    を相互接続し、前記集信装置内に、主リングを形成する
    ための手段が、さらに含まれていることを特徴とする、
    請求項7に記載の集信装置。
  9. 【請求項9】第2の回路構成手段と第3の回路構成手段
    を相互接続して、前記集信装置内に局所リングを形成す
    るための手段が、さらに含まれていることを特徴とす
    る、請求項7に記載の集信装置。
  10. 【請求項10】第1の回路構成手段に媒体アクセス制御
    手段が含まれていることを特徴とする、請求項7に記載
    の集信装置。
  11. 【請求項11】第2の回路構成手段に、媒体アクセス制
    御手段が含まれていることを特徴とする、請求項7に記
    載の集信装置。
  12. 【請求項12】第3の回路構成に、 複数の制御信号を発生するための制御論理手段と、 ネットワーク・データを受信する第1の入力ポートと、 前記ネットワーク・データを送り出す第2の出力ポート
    と、 局所データを受信する第3の入力ポートと、 局所データを送り出す第4の出力ポートと、 ネットワーク・データをモニタし、トークンを検知する
    と、モニタ信号を送り出すトークン検出手段と、 前記制御論理手段に結合されたスクラブ論理手段と、 第1の入力ポート及び第2の出力ポートを相互接続する
    第1の送信媒体と、 第3の入力ポート及び第4の出力ポートを相互接続する
    第2の送信媒体と、 第1の送信媒体及び第2の送信媒体に結合され、複数の
    制御信号の1つに応答して、第1の送信媒体または第2
    の送信媒体からのデータを通すデバイス・スイッチング
    手段と、 ユーザ端末装置をスクラブ論理手段に相互接続する第3
    の送信媒体と、 第2の送信媒体及び第3の送信媒体に結合されており、
    制御信号のうちのもう1つに応答して、第2の送信媒体
    または第3の送信媒体からのデータを通す局所経路スイ
    ッチング手段と、 第1の送信媒体及びスクラブ論理手段に結合されてお
    り、制御信号のさらにもう1つに応答して、第1の送信
    媒体またはスクラブ論理手段からのデータを通す主経路
    スイッチング手段を備えた、 集信装置構成要素が含まれていることを特徴とする、請
    求項7に記載の集信装置。
  13. 【請求項13】複数の制御信号を発生する制御論理手段
    と、 ネットワーク・データを受信する第1の入力ポートと、 前記ネットワーク・データを送り出す第2の出力ポート
    と、 局所データを受信する第3の入力ポートと、 ネットワーク・データをモニタし、トークンを検知する
    と、モニタ信号を送り出すトークン検出手段と、 前記制御論理手段に結合されたスクラブ論理手段と、 第1の入力ポート及び第2の出力ポートを相互接続する
    第1の送信媒体と、 第3の入力ポート及び第4の出力ポートを相互接続する
    第2の送信媒体と、 第1の送信媒体及び第2の送信媒体に結合されており、
    複数の制御信号の1つに応答して、第1の送信媒体また
    は第2の送信媒体からのデータを通すデバイス・スイッ
    チング手段と、 ユーザ端末をスクラブ論理手段に相互接続する第3の送
    信媒体と、 前記第2の送信媒体及び第3の送信媒体に結合されてお
    り、制御信号のうちのもう1つに応答して、第2の送信
    媒体または第3の送信媒体からのデータを通す局所経路
    スイッチング手段と、 第1の送信媒体及びスクラブ論理手段に結合されてお
    り、制御信号のさらにもう1つに応答して、第1の送信
    媒体またはスクラブ論理手段からのデータを通す主経路
    スイッチング手段から構成される、 集信装置構成要素。
  14. 【請求項14】ネットワーク・データが送られる主送信
    経路を形成する第1の送信媒体と、 局所データが送られる局所送信経路を形成する第2の送
    信媒体と、 第1の手段に結合されて、前記第1の手段でトークンを
    検知すると、検出信号を発生するトークン検出手段と、 トークン検出手段に結合されており、複数の制御信号を
    発生する制御論理手段と、 制御論理手段に結合されたスクラブ論理手段と、 スクラブ論理手段をエンド・ユーザ端末に相互接続する
    第3の送信媒体と、 制御信号の1つに応答し、第1の送信媒体または第2の
    送信媒体からのデータを通す第1のスイッチング手段
    と、 制御信号のもう1つに応答し、第2の送信媒体または第
    3の送信媒体からのデータを通す第2のスイッチング手
    段と、 制御信号のさらにもう1つに応答して、第1の送信媒体
    またはスクラブ論理手段からのデータを通す第3のスイ
    ッチング手段から構成される、 エンド・ユーザ端末を通信ネットワークに結合するため
    の集信装置構成要素。
  15. 【請求項15】スイッチング手段に、マルチプレクサが
    含まれることを特徴とする、請求項14に記載の集信装置
    構成要素。
  16. 【請求項16】通信媒体に結合された端末間においてデ
    ータを転送するカウンタ循環式通信媒体を備えた主リン
    グと、主リングに入ろうとする1つ以上の端末を相互接
    続する局所ループからなる直列通信ネットワークにおい
    て、(a)主リングにおけるトークン循環タイマの第1
    の値を決定するステップと、(b)局所ループにおける
    トークン循環タイマの第2の値を決定するステップと、
    (c)第1の値と第2の値を相関させるステップと、
    (d)第2の値が第1の値未満の場合、局所ループを循
    環するトークンを捕捉し、主リングで下流のネットワー
    ク・ノードにネットワーク・データを送り、前記ネット
    ワーク・データに付加されるトークンの進路を加入端末
    に変えるステップと、(e)前記加入端末でトークンを
    受信するステップと、(f)請求プロセスを実行し、第
    2の値が主リングに関するトークン送信時間になるよう
    にするステップから成る、 主リングへ入ることができるようにするための制御方
    法。
  17. 【請求項17】通信媒体に結合された端末間においてデ
    ータを転送するカウンタ循環式通信媒体を備えた主リン
    グと、主リングに入ろうとする1つ以上の端末を相互接
    続する局所ループからなる直列通信ネットワークにおい
    て、(a)主リングにおけるトークン循環タイマの第1
    の値を決定するステップと、(b)局所ループにおける
    トークン循環タイマの第2の値を決定するステップと、
    (c)第1の値と第2の値を相関させるステップと、
    (d)第2の値が第1の値以上の場合、局所ループで循
    環するトークンを捕捉し、主リングで下流のネットワー
    ク・ノードにネットワーク・データを送り、前記ネット
    ワーク・データに付加されるトークンの進路を加入端末
    に変えるステップと、(e)前記加入端末でトークンを
    受信するステップと、(f)付加されたトークンによっ
    てネットワーク・データを下流のネットワーク・ノード
    に送るステップから成る、 主リングへ入ることができるようにするための制御方
    法。
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