JPH06317771A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH06317771A
JPH06317771A JP5131412A JP13141293A JPH06317771A JP H06317771 A JPH06317771 A JP H06317771A JP 5131412 A JP5131412 A JP 5131412A JP 13141293 A JP13141293 A JP 13141293A JP H06317771 A JPH06317771 A JP H06317771A
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Japan
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light
container
optical element
optical
beam splitter
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JP5131412A
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English (en)
Inventor
Fujiko Tatsumi
扶二子 辰巳
Toshiaki Sho
敏明 正
Tetsuji Suzuki
鉄二 鈴木
Riyuusaku Takahashi
竜作 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な大型の表示画像を表示できる表示装置
を提供する。 【構成】 必要な面が読出し光に対して透明な材料の板
で構成してある容器D中に可視域で広帯域に偏光面を分
離できるような蒸着膜を、読出し光に対して透明な材料
の基板に付着させてなる偏光面分離光学素子部材PPA
や、特定な波長域の光を透過させ、前記の波長域以外の
光を反射させるような特性を有する蒸着膜を透明基板に
付着させて構成した色分解合成光学素子部材12C,1
3Cなどをそれらの部材の少なくとも一辺において表裏
両面が容器の内面との間の間隙で連通するように、か
つ、前記の容器Dの内面に対してぞれぞれ所定の角度と
なるような配置態様で容器中に配設し、容器内に光学ガ
ラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光性の液
体8を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空間光変調素子を用いて
構成された表示装置、特にに複屈折モードで動作する空
間光変調素子を用いて構成された表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高い解像度を有する画像を表示させるこ
とのできる表示装置の一つとして、空間光変調素子を用
いて構成した各種の表示装置が提案されて来ている。そ
して、既提案の表示装置の一つとして複屈折モードで動
作する反射型空間光変調素子を用いて構成された表示装
置があるが、複屈折モードで動作する反射型空間光変調
素子を用いて構成してある表示装置においては、それに
使用されている空間光変調素子の構成部材における光変
調材層部材が、印加された電界強度に応じて、偏光の状
態や、旋光の状態が変化するような態様での変調動作を
光変調材層部材に行なわせるものであるために、光学系
中に偏光子や検光子を設けることが必要とされる他、前
記のように複屈折モードで動作する反射型空間光変調素
子における光変調材層部材による光変調作用は、液晶や
結晶の光学軸の方向に依存していることから、光変調材
層部材の面の法線以外の方向から読出し光を入射させた
場合には著るしい効率の低下が生じる。
【0003】そのために反射型の空間光変調素子におい
ては、光変調材層部材への読出し光の入射方向を光変調
材層部材の面の法線方向とし、かつ、入射させた読出し
光と空間光変調素子から射出する読出し光との分離を行
なうための光学部材を、光路中に設けることが行われる
が、前記の光学部材としては偏光子や検光子としての動
作も行なう偏光ビームスプリッタが使用されることが多
く、複屈折モードで動作する反射型空間光変調素子を用
いて構成されている表示装置では、可視域で広帯域にわ
たって偏光純度の高い偏光ビームスプリッタが従来から
使用されて来ている。そして、前記した偏光ビームスプ
リッタは従来から所定の特性を備えるように構成された
多層の蒸着膜を設けた光学ブロックを貼合わせて製作さ
れるのが一般的であった。
【0004】近年になって、映画並みの大きな画像が表
示できる投射型の表示装置についての要望が高まるのに
つれて、大画面の表示の可能な表示装置が提供されるよ
うになって来たが、大きく明るい画像が表示できる表示
装置を構成する際には、表示装置の構成素子として使用
されるべき空間光変調素子としても、それの耐熱特性の
面から当然のことながら大型のものが使用されるので、
それに伴って偏光ビームスプリッタとしても大型のもの
が使用されることになる。ところで、大型な偏光ビーム
スプリッタを光学ブロックを用いて構成しようとした場
合には、偏光ビームスプリッタの構成部材として大型な
光学ブロックが必要とされるが、歪,脈理、泡等の欠陥
のない大型な光学ブロックを高い歩留まりで製造するこ
とは困難である。しかし、前記した脈理、泡等の欠陥の
ない大型な光学ブロックを得ることは、例えば精密なア
ニール工程を設けるなどの手法を適用することにより不
可能なことではなく、価格さえ問題にしなければ脈理、
泡等の欠陥のない大型な光学ブロックを得ることはでき
る。ところが、前記のように精密なアニール工程を施し
たところで歪の無い状態の大型な光学ブロックを得るこ
とは殆ど不可能である。そして光学ガラスに歪があれば
その歪によって光学ガラスの等方性が失なわれるために
結晶に似た複屈折現象を示すようになるから、このよう
な光学ガラスを用いて構成された偏光ビームスプリッタ
では、光学ガラスに存在している歪によって部分的に偏
光面の回転を生じ、それにより表示画像に部分的な輝度
むらや色むら等が発生するために、良好な再生画像を表
示することができないということが問題になる。
【0005】また、スクリーン上に大面積のカラー画像
の表示を行なわせるのに、表示の対象にされているカラ
ー画像における特定な3つの色毎の光学像の内の各1つ
の色毎の光学像が書込み光として個別に与えられる複屈
折モードで動作する3個の反射型空間光変調素子と、前
記した3個の反射型空間光変調素子にそれぞれ異なる所
定の波長域の読出し光を入射させる手段と、前記した3
個の反射型空間光変調素子から射出した読出し光を合成
して表示の対象にされているカラー画像を表示させるよ
うにした表示装置においては、前記した偏光ビームスプ
リッタの他に、例えば特定な波長域の光を透過させると
ともに、前記の波長域以外の光を反射させるような特性
を有する蒸着膜を透明基板に付着させて構成した2枚の
色分解合成光学素子部材(ダイクロイックミラー)を備え
ている大型な3色分解合成光学部材が必要とされるが、
この大型な3色分解合成光学部材の構成に当っても、前
記した大型な偏光ビームスプリッタを光学ブロックを用
いて構成しようとした場合と同じ問題が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題を解決する
のに、透明な容器中に、所定の光学的な特性を備えてい
るように構成された光学部材を収納し、前記の容器中の
空間を、光学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有
する透光性の液体からなる媒質で充填して構成した偏光
ビームスプリッタ(例えば特開平4ー320202号公
報参照)や、大型なダイクロイックプリズム(特開平1
ー214801号公報参照)などが、従来から提案され
て来ている。ところで、前記のように容器中の空間を光
学ガラスの屈折率に近似している液体で充填させた構成
態様の光学部材を用いた表示装置によって、大画面の明
るい表示画像をスクリーン上に映出させようとした場合
には、読出し光として強力な光が使用されることになる
が、前記した光学部材を構成するのに用いられている光
学ガラスの屈折率に近似している液体における前記の強
力な光で照射された部分が前記の光の熱によって温度上
昇するとその部分の屈折率が変化して、表示画像にフレ
アやゴーストを生じさせ、表示画像の画質を大きく劣化
させることが問題になった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は表示装置におけ
る複屈折モードで動作する反射型空間光変調素子への読
出し光の光路中に、読出し光の光源からの光が入射する
第1の面と、前記した第1の面に隣接している4つの面
の内で互に対面している第2の面と第3の面とからなる
少なくとも3つの面を、前記の読出し光に対して透明な
材料の板で構成してある容器中に、可視域で広帯域に偏
光面を分離できるような蒸着膜を読出し光に対して透明
な材料の基板に付着させてなる偏光面分離光学素子部材
を、それの少なくとも一辺において表裏両面間が容器の
内面との間の間隙で連通した状態で、かつ、前記の容器
の内面に対して所定の角度となるようにして配設し、ま
た前記の容器の空間を光学ガラスの屈折率に近似してい
る屈折率を有する透光性の液体からなる媒質で充填して
なる偏光ビームスプリッタを備えている表示装置、及び
表示の対象にされているカラー画像における特定な3つ
の色毎の光学像の内の各1つの色毎の光学像が書込み光
として個別に与えられる複屈折モードで動作する3個の
反射型空間光変調素子と、前記した3個の反射型空間光
変調素子にそれぞれ異なる所定の波長域の読出し光を入
射させる手段と、前記した3個の反射型空間光変調素子
から射出した読出し光を合成して表示の対象にされてい
るカラー画像を表示させるようにした表示装置であっ
て、読出し光の光源からの光が入射する第1の面と、前
記した第1の面に隣接している4つの面の内で互に対面
している第2の面と第3の面とからなる少なくとも3つ
の面を、前記した読出し光に対して透明な材料の板で構
成してある容器中に、可視域で広帯域に偏光面を分離で
きるような蒸着膜を読出し光に対して透明な材料の基板
に付着させてなる偏光面分離光学素子部材を、それの少
なくとも一辺において表裏両面間が容器の内面との間の
間隙で連通した状態で、かつ、前記の容器の内面に対し
て所定の角度となるようにして配設し、また、前記の容
器の空間を光学ガラスの屈折率に近似している屈折率を
有する透光性の液体からなる媒質で充填してなる偏光ビ
ームスプリッタと、前記の偏光ビームスプリッタを介し
て光源から放射された光を3色分解合成光学部材に与え
るようにする手段と、前記の3色分解合成光学部材とし
て、特定な波長域の光を透過させ、前記の波長域以外の
光を反射させるような特性を有する蒸着膜を透明基板に
付着させて構成した2枚の色分解合成光学素子部材を、
少なくとも前記した偏光ビームスプリッタからの射出光
が入射する面と、前記した2枚の色分解合成光学素子部
材から射出した3つの異なる所定の波長域の光と個別の
3個の反射型空間光変調素子との光路中の面とが透明な
材料の板で構成してある容器中に、前記した各色分解合
成光学素子部材における少なくとも一辺において表裏両
面間が容器の内面との間の間隙で連通した状態で、か
つ、容器の内面に対して所定の角度となるようにして配
設し、また、前記の容器の空間を光学ガラスの屈折率に
近似している屈折率を有する透光性の液体からなる媒質
で充填してなる構成のものを用いてなる表示装置を提供
する。
【0008】
【作用】必要な面が読出し光に対して透明な材料の板で
構成してある容器中に、可視域で広帯域に偏光面を分離
できるような蒸着膜を、読出し光に対して透明な材料の
基板に付着させてなる偏光面分離光学素子部材や、特定
な波長域の光を透過させ、前記の波長域以外の光を反射
させるような特性を有する蒸着膜を透明基板に付着させ
て構成した色分解合成光学素子部材などを、それの少な
くとも一辺において表裏両面間が容器の内面との間の間
隙で連通した状態で、かつ、前記の容器の内面に対して
ぞれぞれ所定の角度となるような配置態様で、容器中に
配設してあるので、容器内に充填してある液体が強力な
光で照射されて、前記の液体が部分的に光の熱によって
温度上昇し、その部分の屈折率が変化しても、全体の液
体が迅速に流動することが可能であるために、屈折率の
分布が平均化して短時間内に平衡状態に達する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の表示装置
の具体的な内容について詳細に説明する。図1乃至図3
はそれぞれ本発明の表示装置の実施例を示す斜視図、図
4は図1及び図2中に示されている偏光ビームスプリッ
タの具体的な構成を説明するための図であり、また図5
及び図6は反射型の空間光変調素子の構成例を示す側断
面図である。図1乃至図3に示す本発明の表示装置にお
いて、図1中に示されているSLMと、図2及び図3中
に示されているSLMr,SLMg,SLMbなどは、
それぞれ複屈折モードで動作する反射型空間光変調素子
であり、図1中に示されている複屈折モードで動作する
反射型空間光変調素子SLMは、それに書込まれる光学
像がモノクロームの光学像である。
【0010】図2及び図3中に示されている複屈折モー
ドで動作する反射型空間光変調素子の図面符号に、添字
のr,g,bを付してあるのは、書込み光WLによって
反射型空間光変調素子SLMに書込まれる光学像が、表
示の対象にされている光学像を3色分解して得た赤色像
の場合の反射型空間光変調素子についてはSLMrとい
うように添字rを付し、また、表示の対象にされている
光学像を3色分解して得た緑色像の場合の反射型空間光
変調素子についてはSLMgというように添字gを付
し、さらに表示の対象にされている光学像を3色分解し
て得た青色像の場合の反射型空間光変調素子については
SLMbというように添字bを付して、それぞれの反射
型空間光変調素子SLMを示すためである。なお、以下
の記載において反射型空間光変調素子SLMr,SLM
g,SLMbを区別することなく反射型空間光変調素子
についての記述が行なわれる場合には、図2(あるいは
図3)の反射型空間光変調素子SLMのように記載され
ている。
【0011】まず、図5及び図6を参照して反射型空間
光変調素子SLMの構成例と動作の説明を行なう。図5
及び図6に示されている反射型空間光変調素子SLMに
おいて、Et1,Et2は電極、PCLは光導電層部材、D
MLは読出し光RLを反射させる誘電体ミラー、PML
は電界の強度分布に応じて光の状態を変化させうる光変
調材層部材( 例えばニオブ酸リチウム単結晶のような光
変調材層、あるいは液晶層、その他 )、Eは電源であ
り、また、WLは反射型空間光変調素子SLMに光学像
を電荷像として書込む書込み光、RLは反射型空間光変
調素子SLMに形成された電荷像を読出すのに使用され
る読出し光であり、図5中におけるSMは遮光膜であっ
て、この遮光膜SMは書込み光WLが読出し側に到達し
ないように、また読出し光RLが書込み側に到達しない
ようにする。
【0012】前記した電極Et1は書込み光WLに対して
透明なものとして構成されており、また、電極Et2は読
出し光RLに対して透明なものとして構成されている。
前記した構成を有する図5及び図6に示されている反射
型空間光変調素子SLMは、それの電極Et1,Et2に電
源Eを接続して光導電層部材PCLの両端間に電界が加
わるようにし、反射型空間光変調素子SLMにおける電
極Et1側から書込み光WLを入射させると、反射型空間
光変調素子SLMに入射した書込み光WLは電極Et1を
透過して光導電層部材PCLに到達する。光導電層部材
PCLの電気抵抗値はそれに到達した書込み光WLの強
度分布と対応して変化するために、図5に示す構成例の
反射型空間光変調素子SLMにおいては、光導電層部材
PCLと遮光膜SMとの境界面に光導電層部材PCLに
到達した書込み光WLの強度分布と対応した強度分布を
有する電荷像が生じ、また、図6に示す構成例の反射型
空間光変調素子SLMにおいては、光導電層部材PCL
と誘電体ミラーDMLとの境界面に光導電層部材PCL
に到達した書込み光WLの強度分布と対応した強度分布
を有する電荷像が生じる。
【0013】前記のようにして書込み光WLの強度分布
と対応する電荷像が形成された反射型空間光変調素子S
LMにおける電極Et2側から、一定強度の読出し光RL
を入射させると、その読出し光RLは光変調材層部材P
MLを通過した後に誘電体ミラーDMLで反射し、再び
光変調材層部材PMLを通過して、反射型空間光変調素
子SLMにおける電極Et2から射出するが、反射型空間
光変調素子SLMにおける光変調材層部材PMLが複屈
折モードで動作するものであれば、前記した読出し光R
Lは前記した電荷像と対応して読出し光(直線偏光)の偏
光面が変化している状態の読出し光RLrを反射型空間
光変調素子SLMにおける電極Et2側から射出させるか
ら、前記したように反射型空間光変調素子SLMにおけ
る電極Et2側から射出される読出し光RLrは、光導電
層部材PCLと遮光膜SMとの境界面、または光導電層
部材PCLと誘電体ミラーDMLとの境界面、に生成さ
れている電荷像の電荷量分布と対応して読出し光の状態
が変化しているものになっている。
【0014】さて、図1乃至図3にそれぞれ示されてい
る本発明の表示装置において、PBSの図面符号を用い
て示してある構成部分は、偏光ビームスプリッタを示す
部分である。そして、図1及び図2に示してある本発明
の表示装置は、偏光ビームスプリッタPBSが、他の構
成部分とは独立に、単体の構成部分として構成されてい
るものが使用されている場合の実施例であり、また、図
3に示してある本発明の表示装置は、偏光ビームスプリ
ッタPBSと、3色分解合成光学部材SCAとが一体的
に構成されている構成部分を使用している場合の実施例
である。図4は図1及び図2中に示されている偏光ビー
ムスプリッタPBSの具体的な構成を説明するための図
である。図4においてBは偏光ビームスプリッタPBS
の容器であり、この偏光ビームスプリッタPBSの容器
Bにおいて、読出し光RLの光源からの光が入射する第
1の面1と、前記した読出し光RLの入射側の第1の面
1に隣接している4つ面の内で互に対面している第2の
面2と第3の面3とからなる3つの面には、それぞれ光
を通過させうるような開口が設けられている。そして前
記した偏光ビームスプリッタPBSの容器Bの第1〜第
3の開口部1〜3は、それぞれ読出し光RLに対して透
明な材料の板で閉塞されている。図4に示す例において
は前記した第2の面2と第3の面3とが前記した読出し
光RLの入射側の第1の面1に直交する面の内で平行な
2つの面2,3として構成されている場合を示してい
る。
【0015】前記した偏光ビームスプリッタPBSの容
器B中には、読出し光に対して透明な基板6、例えばス
ライドガラスのようなガラスの薄板6に、可視域で広帯
域に偏光面を分離できるようにした蒸着膜を付着させて
なる偏光面分離光学素子部材PPAが、前記した偏光面
分離光学素子部材PPAにおける少なくとも一辺におい
て表裏両面間が容器の内面との間の間隙で連通した状態
で、かつ、前記の容器Bの各内面に対して所定の角度と
なるようにして配設される。図4の(a)は偏光ビーム
スプリッタPBSの斜視図、図4の(b)は偏光ビーム
スプリッタPBSの正面図、図4の(c)は偏光ビーム
スプリッタPBSの正面図であり、図中のイ〜チの符号
は、前記した各図で示されている各部分の対応関係を明
らかにするためのものである。偏光面分離光学素子部材
PPAを、偏光ビームスプリッタPBSの容器B中の所
定の位置に配設させた後に、前記した偏光ビームスプリ
ッタPBSの容器B中の空間には、光学ガラスの屈折率
に近似している屈折率を有する透光性の液体からなる媒
質8で充填する。前記した光学ガラスの屈折率に近似し
ている屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8とし
ては、例えばエチレングリコール(屈折率が1.4
3)、グリセリン(屈折率が1.473)、セダ油(屈
折率が1.516)、パラフィン油(屈折率が1.48
0)、ベンゼン(屈折率が1.501)を使用できる。
図4から明らかなように、偏光面分離光学素子部材PP
Aは、それの周辺と容器Bの内面との間に間隙を有して
いるような配置態様とされて、容器B中に設置されてい
るから、容器B中に充填された光学ガラスの屈折率に近
似している屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8
は、偏光面分離光学素子部材PPAが存在していても容
器B中において流動自在な状態とされている。すなわ
ち、前記した偏光面分離光学素子部材PPAにおける少
なくとも一辺において表裏両面間が容器の内面との間の
間隙で連通した状態となるようにさせるために、前記し
た容器Bの内面との間に構成させるべき間隙は、その間
隙を通して前記の光学ガラスの屈折率に近似している屈
折率を有する透光性の液体からなる媒質8が、大きな機
械的抵抗を受けずに流動できる程度の寸法とされるので
ある。この点は図2を参照して後述されている色分解合
成光学素子部材12C,13Cの表裏両面間を連通させ
るように、3色分解合成光学部材SCAの容器Cの内面
と色分解合成光学素子部材12C,13Cとの間に構成
させるべき間隙の寸法や、図3を参照して後述されてい
る色分解合成光学素子部材12C,13Cや偏光面分離
光学素子部材PPA等の各部材の表裏両面間を連通させ
るように、光学部材PAの容器Dの内面と色分解合成光
学素子部材12C,13Cや偏光面分離光学素子部材P
PA等の各部材との間に構成させるべき間隙の寸法につ
いても同様である。
【0016】そして、前記のように偏光ビームスプリッ
タPBSの容器B内の空間を、光学ガラスの屈折率に近
似している屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8
によって充填させると、前記した偏光ビームスプリッタ
PBSの容器Bにおける各面1〜3の開口部の閉塞に用
いられている読出し光に対して透明な材料の板と、読出
し光に対して透明な基板6、例えばスライドガラスのよ
うなガラスの薄板6に、可視域で広帯域に偏光面を分離
できるようにした蒸着膜を付着させてなる偏光面分離光
学素子部材PPAと、前記した光学ガラスの屈折率に近
似している屈折率を有する透光性の液体の媒質8とから
なる偏光ビームスプリッタPBSにおける容器Bに包囲
されている部分の全体は偏光ビームスプリッタPBSと
して機能できるものとなされるから、前記のような構成
態様の偏光ビームスプリッタPBSは偏光ビームスプリ
ッタPBSの容器Bとして大型のものを使用すれば、大
型の偏光ビームスプリッタPBSを容易に得ることがで
きる。図4において4は壁面、5は底面であり、前記し
た底面と対向する面は、偏光ビームスプリッタPBSの
容器B内の空間が、光学ガラスの屈折率に近似している
屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8によって充
填された後に、図示されていない天板によって閉塞され
るようになされてもよい。容器B中の所定の位置に設置
されるべき偏光面分離光学素子部材PPAは、それが、
容器B中の所定の位置に確実に設置されるように、図示
されていない位置調整部材によって調整自在に取付けら
れるようにしたり、あるいは図示しない天板の所定位置
に支持部材を介して固着させたりする。
【0017】前記した偏光面分離光学素子部材PPA
を、偏光ビームスプリッタPBSの容器Bにおける各面
1〜3に対してどのような角度で配置するのかは、前記
した偏光ビームスプリッタPBSの容器Bにおける各面
1〜3の開口部の閉塞に用いられている読出し光に対し
て透明な材料の板の屈折率と、偏光面分離光学素子部材
PPAの屈折率と、前記した光学ガラスの屈折率に近似
している屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8の
屈折率とが、それぞれどうであるのかによって定められ
るのである。なお、後述されている図2中に示されてい
る3色分解合成光学部材SCAの具体的な構成の仕方、
及び後述されている図3中に示されている偏光ビームス
プリッタPBSと3色分解合成光学部材SCAとが一体
的に構成されている構成部分の具体的な構成の仕方は、
図4について既述した偏光ビームスプリッタPBSの構
成の仕方から容易に類推できるところであるから、図2
中に示されている3色分解合成光学部材SCAの具体的
な構成の仕方や、図3中に示されている偏光ビームスプ
リッタPBSと3色分解合成光学部材SCAとが一体的
に構成されている構成部分の具体的な構成の仕方につい
ての具体的な説明については省略する。
【0018】図1に示されている表示装置において、読
出し光の光源LSから放射された読出し光RLは偏光ビ
ームスプリッタPBSにおける面1から入射された読出
し光RLの内で、特定な偏光面の直線偏光(S波)が反射
型空間光変調素子SLMに入射する。反射型空間光変調
素子SLMに入射した読出し光は、図5,図6について
既述したように、反射型空間光変調素子SLMにおける
書込み光と対応して生じている電荷像による電界が印加
されている状態の光変調材層部材を往復する際に前記し
た電界と対応して偏光面が変化している状態の光として
反射型空間光変調素子SLMから射出する。そして反射
型空間光変調素子SLMから射出した前記の読出し光R
Lは、偏光ビームスプリッタPBSに入射する。前記の
偏光ビームスプリッタPBSに入射された光の内のP波
成分は偏光ビームスプリッタPBSを通過して投影レン
ズPJLに入射され、投影レンズPJLによって図示さ
れていないスクリーンに画像として映出される。
【0019】次に、図2に示されている表示装置(カラ
ー画像表示装置)において、PBSは既述した図1及び
図4などを参照して説明した構成を有する偏光ビームス
プリッタ、すなわち、容器B中に、読出し光に対して透
明な基板、例えばスライドガラスのようなガラスの薄板
6へ、可視域で広帯域に偏光面を分離できるようにした
蒸着膜を付着させてなる偏光面分離光学素子部材PPA
を配置するとともに、光学ガラスの屈折率に近似してい
る屈折率を有する透光性の液体からなる媒質8で充填し
た偏光ビームスプリッタPBSの容器Bに包囲されてい
る部分の全体によって構成されている偏光ビームスプリ
ッタPBSであり、また、SCAは3色合成光学系と3
色分解光学系とが兼用されている3色分解合成光学部材
SCAである。
【0020】図2中に示されている3色分解合成光学部
材SCAにおいて、Cは3色分解合成光学部材SCAを
構成させる容器である。前記の容器Cには偏光ビームス
プリッタPBSに面する側面に、透明な材料を固着させ
た窓9が設けられているとともに、3個の空間光変調素
子SLMr,SLMg,SLMbのそれぞれのものに面
する側面にもそれぞれ透明な材料を固着させた窓10,
11,14が設けられており、また、容器Cにおける所
定の位置には、特定な波長域の光を透過させ、前記の波
長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸着膜を
透明基板12に付着させて構成した色分解合成光学素子
部材12Cと、特定な波長域の光を透過させ、前記の波
長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸着膜を
透明基板13に付着させて構成した色分解合成光学素子
部材13Cとが、前記の各色分解合成光学素子部材12
C,13Cとにおける少なくとも一辺において表裏両面
間が容器の内面との間の間隙で連通するような状態で、
かつ、容器Cの内面に対して所定の角度となるように配
置されており、さらに前記の容器Cの空間には前記した
光学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光
性の液体からなる媒質8が充填されている。
【0021】それで、前記の容器Cに包囲されている部
分の全体は、2個の色分解合成光学素子部材(2枚のダ
イクロイックミラー)12C,13Cを備えて、3色合
成光学系と3色分解光学系とが兼用されている3色分解
合成光学部材SCAとして機能できるものとなってい
る。3色分解合成光学部材SCAの容器C内の空間が、
光学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光
性の液体からなる媒質8によって充填された後に、図示
されていない天板によって閉塞されるようになされても
よい。容器C中の所定の位置に設置されるべき色分解合
成光学素子部材12C,13Cは、それが容器C中の所
定の位置に確実に設置されるように、図示されていない
位置調整部材によって調整自在に取付けられるようにし
たり、あるいは図示しない天板の所定位置に支持部材を
介して固着させたりする。
【0022】図2に例示されている表示装置において、
読出し光の光源LSから放射された読出し光RLは、偏
光ビームスプリッタPBSにおける面1から入射された
読出し光RLの内で、特定な偏光面の直線偏光(S波)は
偏光ビームスプリッタPBSにおける偏光面分離光学素
子部材PPAによって反射して、3色合成光学系と3色
分解光学系とが兼用されている3色分解合成光学部材S
CAの容器Cに設けられている開口9から容器C内部に
設けられている色分解合成光学素子部材(ダイクロイッ
クミラー)12Cに入射する。ダイクロイックミラー1
2Cで反射した青色光は空間光変調素子SLMbに入射
し、また、ダイクロイックミラー12Cを透過した光の
内で色分解合成光学素子部材(ダイクロイックミラー)
13Cで反射した赤色光は空間光変調素子SLMrに入
射し、前記した2つのダイクロイックミラー12C,1
3Cの双方を透過した緑色光は空間光変調素子SLMg
に入射する。
【0023】前記した各反射型空間光変調素子SLM
r,SLMg,SLMbから射出した読出し光は、各反射
型空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMb毎に電
荷像による電界が印加されている状態の光変調材層部材
を往復する際に電界と対応して偏光面が変化している状
態になっているが、反射型空間光変調素子SLMrから
射出した読出し光RLにおける赤色光の波長域の光は、
3色合成光学系と3色分解光学系とが兼用されている3
色分解合成光学部材SCAにおける前記したダイクロイ
ックミラー13Cで反射した後にダイクロイックミラー
12Cを透過して偏光ビームスプリッタPBSに入射
し、偏光ビームスプリッタPBSに入射された光の内の
P波成分が偏光ビームスプリッタPBSを通過して投影
レンズPJLに入射される。
【0024】また、反射型空間光変調素子SLMgから
射出した読出し光RLにおける緑色光の波長域の光は、
前記した3色合成光学系と兼用されている3色分解光学
系における2つのダイクロイックミラー13C,12C
の双方を透過して偏光ビームスプリッタPBSに入射
し、偏光ビームスプリッタPBSに入射された光の内の
P波成分が偏光ビームスプリッタPBSを通過して投影
レンズPJLに入射され、さらに反射型空間光変調素子
SLMbから射出した読出し光RLにおける青色光の波
長域の光は、3色合成光学系と兼用されている3色分解
光学系における前記したダイクロイックミラー12Cで
反射して偏光ビームスプリッタPBSに入射し、偏光ビ
ームスプリッタPBSに入射された光の内のP波成分が
偏光ビームスプリッタPBSを通過して投影レンズPJ
Lに入射される。
【0025】このようにして偏光ビームスプリッタPB
Sを通過して投影レンズPJLに入射した読出し光RL
は、前記した各反射型空間光変調素子SLMr,SLM
g,SLMbから射出した読出し光RLが3色合成光学
系と兼用されている3色分解光学系によって合成された
後に、偏光ビームスプリッタPBSによって強度変化の
光により表示の対象にされているカラー画像と対応する
ものになされているから、投影レンズPJLによってス
クリーンに投影された光学像は、表示の対象にされてい
るカラー画像となるのである。
【0026】前述の図2に示すカラー表示装置は、偏光
ビームスプリッタPBSと、3色合成光学系と3色分解
光学系とが兼用されている3色分解合成光学部材SCA
として、別体構成のものを用いて構成してある場合の構
成例であったが、図3に示す表示装置(カラー画像表示
装置)では、図1及び図4中に示されている構成態様の
偏光ビームスプリッタPBSと、図2中に示されている
構成態様の3色合成光学系と3色分解光学系とが兼用さ
れている3色分解合成光学部材SCAとを同一の容器D
中に収納した光学部材PAを用いて表示装置を構成した
場合の表示装置の構成例を示している。
【0027】図3中に示されている光学部材PAは、透
明な材料を固着させた窓15〜19を設けた容器D中に
おける所定の部分に、読出し光に対して透明な基板、例
えばガラスの薄板6へ、可視域で広帯域に偏光面を分離
できるようにした蒸着膜を付着させてなる偏光面分離光
学素子部材PPAと、特定な波長域の光を透過させ、前
記の波長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸
着膜を透明基板12に付着させて構成した色分解合成光
学素子部材12Cと、特定な波長域の光を透過させ、前
記の波長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸
着膜を透明基板13に付着させて構成した色分解合成光
学素子部材13Cとを、前記した偏光面分離光学素子部
材PPAにおける少なくとも一辺において表裏両面間が
容器Dの内面との間の間隙で連通するような状態とし、
また、前記の各色分解合成光学素子部材12C,13C
における少なくとも各一辺において表裏両面間が容器D
の内面との間の間隙で連通するような状態とし、かつ、
容器Dの内面に対して所定の角度となるように配置し、
さらに前記の容器Dの空間には前記した光学ガラスの屈
折率に近似している屈折率を有する透光性の液体からな
る媒質8を充填させて構成したものである。
【0028】それで、前記の容器Dに包囲されている部
分の全体は、偏光面分離光学素子部材PPAと、2個の
色分解合成光学素子部材(2枚のダイクロイックミラ
ー)12C,13Cを備えている光学部材として機能で
きるものとなっている。前記の光学部材PAの容器D内
の空間が、光学ガラスの屈折率に近似している屈折率を
有する透光性の液体からなる媒質8によって充填された
後に、図示されていない天板によって閉塞されるように
なされてもよい。容器D中の所定の位置に設置されるべ
き偏光面分離光学素子部材PPAや、色分解合成光学素
子部材12C,13Cなどは、それが容器D中の所定の
位置に確実に設置されるように、図示されていない位置
調整部材によって調整自在に取付けられるようにした
り、あるいは図示しない天板の所定位置に支持部材を介
して固着させたりする。
【0029】図3に例示されている表示装置において、
読出し光の光源LSから放射された読出し光RLが、前
記した光学部材PAにおける窓15から入射された読出
し光RLの内で、特定な偏光面の直線偏光(S波)は偏光
面分離光学素子部材PPAによって反射して、色分解合
成光学素子部材(ダイクロイックミラー)12Cに入射
する。ダイクロイックミラー12Cで反射した青色光は
窓17から射出して空間光変調素子SLMbに入射し、
また、ダイクロイックミラー12Cを透過した光の内で
色分解合成光学素子部材(ダイクロイックミラー)13
Cで反射した赤色光は、窓18から射出して空間光変調
素子SLMrに入射し、前記した2つのダイクロイック
ミラー12C,13Cの双方を透過した緑色光は、窓1
9から射出して空間光変調素子SLMgに入射する。
【0030】前記した各反射型空間光変調素子SLM
r,SLMg,SLMbから射出した読出し光は、各反射
型空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMb毎に電
荷像による電界が印加されている状態の光変調材層部材
を往復する際に電界と対応して偏光面が変化している状
態になっているが、反射型空間光変調素子SLMrから
射出した読出し光RLにおける赤色光の波長域の光は、
前記した光学部材PAの窓18から入射して前記したダ
イクロイックミラー13Cで反射した後にダイクロイッ
クミラー12Cを透過した後に、偏光面分離光学素子部
材PPAに入射した光の内のP波成分が偏光面分離光学
素子部材PPAを通過して光学部材PAにおける窓16
から射出して投影レンズPJLに入射される。
【0031】また、反射型空間光変調素子SLMgから
射出した読出し光RLにおける緑色光の波長域の光は、
前記した光学部材PAの窓19から入射して前記した2
つのダイクロイックミラー13C,12Cの双方を透過
して、偏光面分離光学素子部材PPAに入射した光の内
のP波成分が偏光面分離光学素子部材PPAを通過して
光学部材PAにおける窓16から射出して投影レンズP
JLに入射される。さらに反射型空間光変調素子SLM
bから射出した読出し光RLにおける青色光の波長域の
光は、前記した光学部材PAの窓17から入射して、前
記したダイクロイックミラー12Cで反射して、偏光面
分離光学素子部材PPAに入射した光の内のP波成分が
偏光面分離光学素子部材PPAを通過して光学部材PA
における窓16から射出して投影レンズPJLに入射さ
れる。
【0032】このようにして、光学部材PAを通過して
投影レンズPJLに入射した読出し光RLは、前記した
各反射型空間光変調素子SLMr,SLMg,SLMb
から射出した読出し光RLが3色合成光学系と兼用され
ている3色分解光学系によって合成された後に、偏光面
分離光学素子部材PPAによって強度変化の光により表
示の対象にされているカラー画像と対応するものになさ
れているから、投影レンズPJLによってスクリーンに
投影された光学像は、表示の対象にされているカラー画
像となるのである。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の表示装置は、必要な面が読出し光に対
して透明な材料の板で構成してある容器中に、可視域で
広帯域に偏光面を分離できるような蒸着膜を、読出し光
に対して透明な材料の基板に付着させてなる偏光面分離
光学素子部材や、特定な波長域の光を透過させ、前記の
波長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸着膜
を透明基板に付着させて構成した色分解合成光学素子部
材などを、それらにおける少なくとも一辺においてそれ
らの表裏両面間が容器の内面との間の間隙で連通するよ
うな状態で、かつ、前記の容器の内面に対してぞれぞれ
所定の角度となるような配置態様で容器中に配設してあ
るので、容器内に充填してある液体が強力な光で照射さ
れて、前記の液体が部分的に光の熱によって温度上昇
し、その部分の屈折率が変化しても、全体の液体が迅速
に流動することが可能であるために、屈折率の分布が平
均化して短時間内に平衡状態に達するから、大きな表示
画像を良好に生じさせることができるような構成の表示
装置を容易に提供できるのであり、本発明により従来の
問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の斜視図である。
【図2】本発明の表示装置の斜視図である。
【図3】本発明の表示装置の斜視図である。
【図4】図1及び図2中に示されている偏光ビームスプ
リッタの具体的な構成を説明するための図である。
【図5】反射型空間光変調素子の側面図である。
【図6】反射型空間光変調素子の側面図である。
【符号の説明】
SLM,SLMr,SLMg,SLMb…反射型の空間
光変調素子(光ー光変換素子)、WL…書込み光、Et1,
Et2…電極、PCL…光導電層部材、DML…読出し光
RLを反射させる誘電体ミラー、PML…電界の強度分
布に応じて光の状態を変化させうる光変調材層部材、E
…電源、PBS…偏光ビームスプリッタ、SCA…3色
合成光学系と兼用されている3色分解光学系、B,C,
D…の容器、PA…光学部材、PPA…偏光面分離光学
素子部材、8…光学ガラスの屈折率に近似している屈折
率を有する透光性の液体の媒質、12C,13C…色分
解合成光学素子部材、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 鉄二 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内 (72)発明者 高橋 竜作 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地日本ビクター株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置における複屈折モードで動作す
    る反射型空間光変調素子への読出し光の光路中に、読出
    し光の光源からの光が入射する第1の面と、前記した第
    1の面に隣接している4つの面の内で互に対面している
    第2の面と第3の面とからなる少なくとも3つの面を、
    前記の読出し光に対して透明な材料の板で構成してある
    容器中に、可視域で広帯域に偏光面を分離できるような
    蒸着膜を読出し光に対して透明な材料の基板に付着させ
    てなる偏光面分離光学素子部材を、それの少なくとも一
    辺において表裏両面間が容器の内面との間の間隙で連通
    した状態で、かつ、前記の容器の内面に対して所定の角
    度となるようにして配設し、また前記の容器の空間を光
    学ガラスの屈折率に近似している屈折率を有する透光性
    の液体からなる媒質で充填してなる偏光ビームスプリッ
    タを備えている表示装置。
  2. 【請求項2】 表示の対象にされているカラー画像にお
    ける特定な3つの色毎の光学像の内の各1つの色毎の光
    学像が書込み光として個別に与えられる複屈折モードで
    動作する3個の反射型空間光変調素子と、前記した3個
    の反射型空間光変調素子にそれぞれ異なる所定の波長域
    の読出し光を入射させる手段と、前記した3個の反射型
    空間光変調素子から射出した読出し光を合成して表示の
    対象にされているカラー画像を表示させるようにした表
    示装置であって、読出し光の光源からの光が入射する第
    1の面と、前記した第1の面に隣接している4つの面の
    内で互に対面している第2の面と第3の面とからなる少
    なくとも3つの面を、前記した読出し光に対して透明な
    材料の板で構成してある容器中に、可視域で広帯域に偏
    光面を分離できるような蒸着膜を読出し光に対して透明
    な材料の基板に付着させてなる偏光面分離光学素子部材
    を、それの少なくとも一辺において表裏両面間が容器の
    内面との間の間隙で連通した状態で、かつ、前記の容器
    の内面に対して所定の角度となるようにして配設し、ま
    た、前記の容器の空間を光学ガラスの屈折率に近似して
    いる屈折率を有する透光性の液体からなる媒質で充填し
    てなる偏光ビームスプリッタと、前記の偏光ビームスプ
    リッタを介して光源から放射された光を3色分解合成光
    学部材に与えるようにする手段と、前記の3色分解合成
    光学部材として、特定な波長域の光を透過させ、前記の
    波長域以外の光を反射させるような特性を有する蒸着膜
    を透明基板に付着させて構成した2枚の色分解合成光学
    素子部材を、少なくとも前記した偏光ビームスプリッタ
    からの射出光が入射する面と、前記した2枚の色分解合
    成光学素子部材から射出した3つの異なる所定の波長域
    の光と個別の3個の反射型空間光変調素子との光路中の
    面とが透明な材料の板で構成してある容器中に、前記し
    た各色分解合成光学素子部材における少なくとも一辺に
    おいて表裏両面間が容器の内面との間の間隙で連通した
    状態で、かつ、容器の内面に対して所定の角度となるよ
    うにして配設し、また、前記の容器の空間を光学ガラス
    の屈折率に近似している屈折率を有する透光性の液体か
    らなる媒質で充填してなる構成のものを用いてなる表示
    装置。
  3. 【請求項3】 偏光面分離光学素子部材と、2枚の色分
    解合成光学素子部材とを単一の容器中に、前記した各光
    学素子部材における少なくとも一辺において表裏両面間
    が容器の内面との間の間隙で連通した状態で、かつ、容
    器の内面に対して所定の角度となるようにして配設し、
    また、前記の容器の空間を光学ガラスの屈折率に近似し
    ている屈折率を有する透光性の液体からなる媒質で充填
    してなる構成のものを用いてなる請求項2の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005250057A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置、それに用いる光学ユニット、及び偏光分離用構造体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005250057A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Hitachi Ltd 投射型映像表示装置、それに用いる光学ユニット、及び偏光分離用構造体
JP4575682B2 (ja) * 2004-03-03 2010-11-04 株式会社日立製作所 投射型映像表示装置及び偏光分離用構造体

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