JPH0631704Y2 - 変圧器の電磁シールド - Google Patents

変圧器の電磁シールド

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JPH0631704Y2
JPH0631704Y2 JP18832487U JP18832487U JPH0631704Y2 JP H0631704 Y2 JPH0631704 Y2 JP H0631704Y2 JP 18832487 U JP18832487 U JP 18832487U JP 18832487 U JP18832487 U JP 18832487U JP H0631704 Y2 JPH0631704 Y2 JP H0631704Y2
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tank
plate
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electromagnetic steel
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裕 稲富
連太 井手
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 この考案は、変圧器のタンク等に発生する渦電流損失を
抑制するための、電磁シールド構造に関する。
B.考案の概要 本考案は、三相交流変圧器のタンク等に発生する渦電流
損失を抑制する電磁シールドにおいて、3相鉄心の長手
方向両側部とタンクとの間にそれぞれ長板状電磁鋼板シ
ールド一対を配置し、その3相鉄心の両側部に、それぞ
れ一対の長板状電磁鋼板シールドの各自由端部を橋渡す
ように、アルミニュウム又は銅等製の小板を設置するこ
とにより、 巻線からの漏れ磁束が小板に流入したとき生ずる渦電流
の磁場による反作用によって、この小板に対応するタン
ク部分に漏れ磁束が流入しないようにするとともに、こ
のアルミニュウム又は銅等の小板に反発され押し曲げら
れた漏れ磁束を、これと相乗的に作用するタンク内部の
ケイ素鋼等の電磁鋼板シールドの磁束吸引作用で吸引
し、かつ打ち消すようにし、総じて、タンク流入磁束を
低減するようにしたものである。
C.従来の技術 従来、3相内鉄形変圧器には、第5図の縦断面図に例示
するようなタンク構造のものがある。これは、鉄心1
と、その回りに巻装される各巻線2,3とを、タンク4
内に収容して構成したものである。
このような変圧器では、各巻線2,3からの漏れ磁束に
よって、タンク4に渦電流を生じ、多大の損失が発生し
たり、局部加熱させたりしないよう、このタンク4の各
巻線2,3に面した部分に、その3相間に対応するよう
各電磁鋼板シールド5を配置していた。この電磁鋼板シ
ールド5は、各巻線2,3の下端と、タンク4の底板部
4aとの間に配置される、第6図に例示するものの如
く、3相内鉄形の鉄心1の長手方向両側部に、それぞ
れ、A相,B相及びC相の各巻線相互にわたって一対の
長板状電磁鋼板シールド5a,5aを配置し、さらに、
その両横端部に、それぞれ小矩形板状電磁鋼板シールド
5b,5bを配置して成るものである。
そして、この3相の各巻線2,3の漏れ磁束が、これら
3相の相互間で位相が120°ずれているため、各長板
状電磁鋼板シールド5a,5aを通じて打消し合うこと
を利用して、タンクに生ずる渦電流損失を抑制しようと
するものである。
D.考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の電磁鋼板シールド5(5a,5
a,5b,5b)では、その鉄心1のA相とC相側の第
6図に斜線イを付して示した部位には、3相全ての漏れ
磁束が作用しないため、この部分では3相の位相のずれ
による打消しが行われない。従って、この斜線部位イに
作用する漏れ磁束によってタンク4の渦電流損失を生じ
たり、局部加熱されることがあるという、問題があっ
た。
本考案は上述の点に鑑み、3相の漏れ磁束が全て働かな
いような部位においても、渦電流損失や局部加熱が生じ
ないようにする変圧器の電磁シールドを新たに提供する
ことを目的とする。
E.問題点を解決するための手段 本考案の変圧器の電磁シールドは、3相鉄心の長手方向
両側部とタンクとの間にそれぞれ長板状電磁鋼板シール
ド一対を設置し、その3相鉄心の両側部に、それぞれ一
対の長板状電磁鋼板シールドの各自由端部を橋渡するよ
うに、アルミニュウム又は銅等製の小板を設置して構成
したことを特徴とする。
F.作用 上述のように構成することにより、巻線からの漏れ磁束
が小板に流入したとき生ずる渦電流の磁場による反作用
によって、この小板に対応するタンク部分に漏れ磁束が
流入しないようにするとともに、このアルミニュウム又
は銅等の小板に反発され押し曲げられた漏れ磁束を、こ
れと相乗的に作用するタンク内部のケイ素鋼等の電磁鋼
板シールドの磁束吸引作用で吸引し、これを、A相,B
相,C相間の位置のずれによって打消すようにし、総じ
て、鉄心のA,C相に対応するタンク部位へのタンク流
入磁束を低減するという作用を奏する。
G.実施例 以下、本考案の変圧器の電磁シールドの一実施例を第1
図乃し第4図によって説明する。なお、この第1図乃し
第4図において、第5図及び第6図に対応する部分には
同一符号を付すこととし、その詳細な説明を省略する。
第1図は、本例の変圧器における巻線下部とタンクとの
間に配置する、電磁鋼板シールドを取り出して示すもの
であり、図で、1は鉄心、5aはケイ素鋼板製等の長板
状電磁鋼板シールドである。
この長板状電磁鋼板シールド5aは、その一対を、鉄心
1の長手方向両横側部に沿うように各々配置するように
する。
また、鉄心1の両横端部には、それぞれ、アルミニュウ
ム又は銅製等の小板6,6を、第2図にも示すように、
一対の長板状電磁鋼板シールド5a,5aの各自由端部
間に橋渡すように設置する。
なお、本例の変圧器においても、そのタンク4の巻線
2,3に面した部分に、第3図及び第4図に示すように
電磁鋼板シールド5を配置する。
次に、上述のように構成した本例の電磁シールドの作用
を説明する。
まず、本例変圧器の長板状電磁鋼板シールド5aを設置
した第4図に示す箇所においては、巻線2,3の下端部
から出た磁束φが、図示する如くに、その長板状に電磁
鋼板シールド5aに吸引され、この一本の長板状電磁鋼
板シールド5aの内部において、A相,B相,C相から
入る漏れ磁束の位相のずれによる相互打消作用によって
打消され、タンク4に漏れ磁束が働き、渦電流損失を生
じないようにするものである。
なお、これとともに、第4図に例示するタンク4の側部
に設けた電磁鋼板シールド5でも巻線2,3から出た磁
束が同様の作用によって、タンク4における渦電流損失
を生じないようにするものである。
また、本例の変圧器においるアルミニュウム又は銅製等
の小板6を配置した、第3図に示す箇所においては。ま
ず巻線2,3の下部からでた磁束φが、アルミニュウム
又は銅製等の小板6に入ると、そこに渦電流を生じ、こ
の渦電流によって巻線2,3からの漏れ磁束を反発し、
押し曲げるように作用する磁場を生じる。
従って、巻線2,3から出た漏れ磁束φが、小板6の真
下のタンク4部分に流入するのを抑制される。そして、
アルミニュウム又は銅等の小板6の反作用によって押し
曲げられた巻線2,3からの漏れ磁束φは、周囲の電磁
鋼板シールド5又は、長板状電磁鋼板シールド5aに吸
引され、A相,C相の相互間の磁束の作用によって半減
される。
また、このように半減された残りの磁束は、電磁鋼板シ
ールド5,5aの全面で分散し、その磁束密度を少なく
するので、このように減少された漏れ磁束が、タンク4
に流入したときの渦電流による損失を、略零とする程に
軽減するように作用する。
しかるに、漏れ磁束φに起因するタンク4の局部加熱も
抑制されるものである。
H.考案の効果 以上詳述したように、本考案の変圧器の電磁シールドに
よれば、3相鉄心の長手方向両側部とタンクとの間にそ
れぞれ長板状電磁鋼板シールド一対を設置し、その3相
鉄心の両側部に、それぞれの一対の長板状電磁鋼板シー
ルドの各自由端部を橋渡するように、アルミニュウム又
は鋼等製の小板を設置することにより、巻線からの漏れ
磁束が小板に流入したとき生ずる渦電流の磁場による反
作用によって、この小板に対応するタンク部分に漏れ磁
束が流入しないようにするとともに、このアルミニュウ
ム又は鋼等の小板に反発され押し曲げられた漏れ磁束
を、これと相乗的に作用するタンク内のケイ素鋼等の電
磁鋼板シールドの磁束吸引作用で吸引し、これを、A
相,B相,C相間の位相のずれによって打ち消すように
し、総じて、鉄心のA,C相に対応するタンク部位への
タンク流入磁束を低減するという効果がある。また、こ
の3相鉄心両端部のシールド構造を簡素にできるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の変圧器の電磁シールドの一実施例の電
磁シールド部分を取り出して示す平面図、第2図はその
側面図、第3図は第1図III−III線断面図、第4図は第
1図IV−IV線断面図、第5図は従来の変圧器の電磁シー
ルドの一例を示す縦断面図、第6図はその電磁シールド
部分を取り出して示す平面図である。 1……鉄心、2,3……巻線、 4……タンク、5……電磁鋼板シールド、 5a……長板状電磁鋼板シールド、6……小板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相鉄心(1)の長手方向両側部とタンク
    (4)との間にそれぞれ長板状電磁鋼板シールド(5
    a)一対を設置し、上記3相鉄心(1)の両側部に、 それぞれ上記一対の長板状電磁鋼板シールド(5a)の
    各自由端部を橋渡すように、アルミニュウム又は銅等製
    の小板(6)を設置して構成したことを特徴とする変圧
    器の電磁シールド。
JP18832487U 1987-12-11 1987-12-11 変圧器の電磁シールド Expired - Lifetime JPH0631704Y2 (ja)

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JPH0192114U JPH0192114U (ja) 1989-06-16
JPH0631704Y2 true JPH0631704Y2 (ja) 1994-08-22

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JP2018026466A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 富士電機株式会社 変圧器のシールド構造

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JPH0192114U (ja) 1989-06-16

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