JPH0631694U

JPH0631694U - ふとん乾燥機

Info

Publication number: JPH0631694U
Application number: JP6809892U
Authority: JP
Inventors: 悟宮路
Original assignee: 松下精工株式会社
Priority date: 1992-09-30
Filing date: 1992-09-30
Publication date: 1994-04-26

Abstract

(57)【要約】【目的】ふとん乾燥機において、使用後、本体の温風
吹出口より乾燥袋の接続を取り外さなくても、また、て
いねいに折りたたまなくても、そのまま簡単に収納部に
収納できるようにするとともに、本体を横にしても安定
して使用できるようにする。【構成】本体２を隔壁３により縦に２分割して、一方
に温風発生装置８を有する電装部４を設け、他方に乾燥
袋１０を収納する収納部５を設けることにより、温風発
生装置８と連通する温風吹出口９に乾燥袋１０を接続し
たままで収納部５に乾燥袋１０を折りたたまなくても収
納することができることとなり、収納した後も、乾燥袋
１０が開口部１からはみ出し防止用の突起リブ１５によ
りはみ出さないで、確実で手間のかからない乾燥袋１０
の収納方法を生み出すという効果が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般家庭で使用されるふとん乾燥機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、室内でふとんを簡単に乾燥できるふとん乾燥機がよく利用されている。

【０００３】従来、この種のふとん乾燥機は乾燥袋を収納する方法として、特開昭６３−３５２９４号公報に示す方法が一般的であった。以下に、その構成について図５および図６を参照しながら説明する。

【０００４】図示のように、ふとん乾燥終了後は温風吹出口１０１より取り外した乾燥袋１０２を細かく折りたたんで、本体１０３の収納部１０４に収納するものであった。また、図６に示すように温風吹出口１０１に乾燥袋１０２を接続したままの場合は、乾燥袋１０２を折りたたみ、本体１０３の温風吹出口１０１付近に設けた収納部１０４に収納するものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来のふとん乾燥機の乾燥袋の収納方法では、折りたたまずにそのまま収納すると、乾燥袋がかさばって収納部よりはみ出してしまうため、いずれにしても収納スペースに見合った大きさに細かく折りたたむという作業が伴っていた。また、ふとん乾燥後の乾燥袋を細かく折りたたんで後片付けするのがたいへん面倒で、折りたたみ方が悪いと乾燥袋が収納部に完全に収納できないため、はみ出した場合は蓋ができないという課題があった。

【０００６】さらにふとん乾燥機の本体裏面が張り出した形状のものでは、本体を寝かして使用すると設置する裏面が傷つきやすく、また安定して設置できないという課題があった。

【０００７】本考案は上記課題を解決するもので、ふとんの乾燥が終了すれば、乾燥袋を本体の収納部に折りたたまなくても、簡単に収納できるふとん乾燥機を提供することを第１の目的とする。

【０００８】第２の目的は収納後の乾燥袋が収納部よりはみ出さないようにすることにある。

【０００９】第３の目的はふとん乾燥するときに、裏面が凸形状の本体を寝かして使用する場合でも、本体裏面が傷つかず、かつ安定して設置ができることにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の目的を達成するための第１の手段は、上部に開口部を有する本体と、この本体内を縦に２分割する隔壁と、この隔壁で分割された電装部および収納部と、前記電装部に収納されるファンモーターおよびヒーターからなる温風発生装置と、この温風発生装置の温風吹出口に接続する乾燥袋を有し、この乾燥袋を前記収納部に収納する構成としたものである。

【００１１】また、第２の目的を達成するための第２の手段は、収納部入口の間口寸法より奥行寸法を長くするとともに、本体の開口部の周縁内側に突起リブを全周に形成した構成としたものである。

【００１２】また、第３の目的を達成するための第３の手段は、裏面中央を突形状とした本体の裏面側上部中央に凹形状の把手を設け、前記把手近傍に突起を設けた構成としたものである。

【００１３】

【作用】

本考案は上記した第１の手段の構成により、温風吹出口と乾燥袋の接続口を接続したままで、ふとん乾燥後の乾燥袋を折りたたむことなく、収納部に上から押し込んで収納することができるものである。

【００１４】また、第２の手段の構成により、収納部に収納した乾燥袋を開口部周縁内側の突起リブが押さえ、収納部からの乾燥袋のはみ出しを防止することができるものである。

【００１５】また、第３の手段の構成により、本体を寝かして使用するとき、本体裏面の上部中央に設けた把手の上部突起が本体裏面より突出しているので、本体裏面は床面に触れることなく設置できるようにすることができるものである。

【００１６】

【実施例】

以下、本考案の第１実施例について、図１〜図４を参照しながら説明する。

【００１７】図に示すように、上部に開口部１を有する本体２は隔壁３により縦に２分割され、電装部４と収納部５の二つの部屋に区画されている。さらに電装部４は隔壁３により上部を覆われており、ファンモーター６およびヒーター７からなる温風発生装置８が収納されている。温風発生装置８の温風を吹き出す温風吹出口９は隔壁３を貫いて開口部１側に突出しており、前記温風吹出口９には着脱自在に乾燥袋１０が接続されている。また、収納部５は隔壁３と本体２の側壁１１ａおよび底板１１ｂとで形成された空洞部分であり、その上方は本体２の開口部１にそのまま連通しており、前記温風吹出口９に接続した乾燥袋１０が接続されたままで収納部５に収納できるようになっている。また、開口部１を覆う蓋１２が設けられている。

【００１８】上記構成により、畳に敷いたふとんを乾燥する時は、蓋１２を外した状態で、乾燥機本体２をふとんの枕元側または足元側に後面を下に倒して置き、温風吹出口９に接続された乾燥袋１０を敷きふとんと掛けふとんの間に挟み込む。操作部１３を操作すると、温風発生装置８より温風が温風吹出口９を介して乾燥袋１０に送りこまれ、乾燥袋１０の織り目より温風が吹き出してふとん乾燥するものである。また、ベッドのふとんを乾燥するときは、蓋１２を外した状態で、図４に示すように本体２を立てたままふとんを乾燥することができる。

【００１９】次に、ふとんの乾燥が終了すれば、ふとんから乾燥袋１０を取り出して、温風吹出口９に乾燥袋１０を接続したままで、本体２の収納部５に乾燥袋１０をそのまま上から押し込んで収納することができる。

【００２０】このように本考案の第１実施例のふとん乾燥機によれば、乾燥袋を温風吹出口より取り外したり、細かく折りたたむ面倒さもなく、上から押し込むようにして簡単に収納することができる。

【００２１】つぎに本考案の第２実施例について図１を参照しながら説明する。なお第１実施例と同一の構成部品は同一番号を付して詳しい説明を省略する。

【００２２】図に示すように、ふとん乾燥使用後のかさばった乾燥袋１０を収納部５に収納しやすいように、収納部５入口の間口寸法より奥行寸法を長くしている。また、収納部５から乾燥袋１０がはみ出さないように開口部１の周縁１４内側全周にはみ出し防止用の突起リブ１５を形成している。

【００２３】上記構成により、乾燥袋１０を収納するときは、収納部５に奥行きがあって、しかも開口部１の周縁１４に設けたはみ出し防止用の突起リブ１５があるので、乾燥袋１０が簡単にはみ出すことがなくなるものである。

【００２４】このように本考案の第２実施例のふとん乾燥機によれば、乾燥袋をまるめて押し込むだけで収納しやすく、収納後も収納部から乾燥袋がはみ出さなくすることができる。

【００２５】つぎに本考案の第３実施例について図２および図３を参照しながら説明する。なお第１実施例と同一の構成部品は同一番号を付して詳しい説明を省略する。

【００２６】図に示すように、本体２の前面側には、温風発生装置８の操作部１３を設け、本体２裏面中央を突形状となし、本体２裏面上部中央に前記本体２持ち運び用の把手１６となる凹部を形成し、この把手１６の近傍に本体２裏面より突出した突起１７を設けている。また本体２の裏面下端部に２ヵ所の突部１８を設けている。

【００２７】上記構成により、本体２を寝かしたとき、本体２裏面の上部中央に設けた把手１６の上部突起１７が本体２裏面より突出しているので、突部１８とともに設置用脚となり、本体２裏面は床面に触れることなく設置することができる。

【００２８】このように本考案の第３実施例のふとん乾燥機によれば、本体を立てて使用する以外に、本体を横にして寝かした状態で使用しても、本体裏面が傷つかず、かつ、安定して設置ができるようにすることができる。

【００２９】また把手１６の近傍に突起１７を設けているので本体２を持ち運ぶときの手指の引っ掛かり部分が大きくなるため、本体２の移動を容易にかつ安全に行うことができる。

【００３０】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案によれば乾燥袋の収納が、乾燥袋を温風吹出口に接続したまま本体の開口部より上から収納部へ押し込んで収納できるため、乾燥袋の収納に手間がかからないという効果のあるふとん乾燥機が提供できる。

【００３１】また、収納部の奥行寸法を間口寸法より大きくするとともに、開口部の全周に突起リブを設けているので、収納部に収納しやすく、収納後の乾燥袋がはみ出しにくくできるという効果のあるふとん乾燥機を提供できる。

【００３２】さらに、本体の裏面が突形状のものでも、裏面に設けた把手に突起を突設しているので、把手と突起の両方に指が掛かり本体の持ち運びが容易になり、また、本体を寝かして使用するときは本体表面を傷つけることなく、安定して設置できるとともに、本体を立ててベッドのふとん乾燥、または本体を寝かしての畳のふとん乾燥の選択が自由に行えるという使い勝手の良いふとん乾燥機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例および第２実施例のふとん
乾燥機の断面図

【図２】同第３実施例の背面斜視図

【図３】同畳でのふとん乾燥使用状態を示す外観斜視図

【図４】同ベッドでのふとん乾燥使用状態を示す外観斜
視図

【図５】従来例のふとん乾燥機の乾燥袋収納方法を示す
斜視図

【図６】同他の収納方法を示す斜視図

【符号の説明】

１開口部２本体３隔壁４電装部５収納部６ファンモーター７ヒーター８温風発生装置９温風吹出口１０乾燥袋１５突起リブ１６把手１７突起

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上部に開口部を有する本体と、この本体内
を縦に２分割する隔壁と、この隔壁で分割された電装部
および収納部と、前記電装部に収納されるファンモータ
ーおよびヒーターからなる温風発生装置と、この温風発
生装置の温風吹出口に接続する乾燥袋を有し、この乾燥
袋を前記収納部に収納するふとん乾燥機。
【請求項２】収納部入口の間口寸法より奥行寸法を長く
するとともに、本体の開口部の周縁内側に突起リブを全
周に形成してなる請求項１記載のふとん乾燥機。
【請求項３】裏面中央を突形状とした本体の裏面側上部
中央に凹形状の把手を設け、この把手近傍に突起を設け
た請求項１記載のふとん乾燥機。