JPH06316936A - 植生板 - Google Patents

植生板

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JPH06316936A
JPH06316936A JP13113793A JP13113793A JPH06316936A JP H06316936 A JPH06316936 A JP H06316936A JP 13113793 A JP13113793 A JP 13113793A JP 13113793 A JP13113793 A JP 13113793A JP H06316936 A JPH06316936 A JP H06316936A
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Shigekado Endo
重門 遠藤
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】接着にかかるコストを削減する。敷設を容易に
する。 【構成】植生板10は、1枚の粘土板11と、2枚のこ
も12,13とを有する。粘土板11は、粘土21に稲
わら22を混ぜ、板状にして成る。こも12,13は、
稲わらをひもでむしろ状に粗く織って成る。粘土板11
は、2枚のこも12,13の間に挟まれる。粘土板11
とこも31との間に、多数の種子14および肥料15を
挟む。こも12,13と粘土板11とを圧着し、粘土板
11の粘着力によりこも12,13を張り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切土法面などの緑化工
事に使用される植生板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の植生板としては、例えば、実公平
4−5564号公報に示すものがある。すなわち、2枚
の水分解性シートの間に種子および肥料を挟み、その上
にわらをむしろ状にした被覆材を設け、これらを熱可塑
性樹脂で熱接着させるか、あるいは、糊で接着して成っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
植生板では、熱可塑性樹脂や糊などの接着材を用いて、
水分解性シートと被覆材とを結合させるため、接着にコ
ストがかかるという問題点があった。
【0004】また、従来の植生板では、法面に載せただ
けでは強風や雨により移動するため、目串で法面に固定
しなければならず、敷設に手数がかかるという問題点が
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、接着にかかるコストを削減すると
ともに、敷設が容易な植生板を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る植生板では、粘土にわらを
混ぜて成る粘土板を2枚のこもの間に挟み、そのこもの
一方と前記粘土板との間に種子を挟み、各こもと前記粘
土板とを圧着して成ることを特徴とする。
【0007】こもは、わらをひもや針金などでむしろ状
に粗く織ったものである。大雨が降ったときなどに、こ
もと粘土板とがばらばらになるのを防ぐため、粘土板を
挟んで2枚のこもを縫い付けてもよい。こもの一方と粘
土板との間には、種子のほかに肥料を挟んでもよい。粘
土板のわらは、いかなる状態のわらであってもよく、た
とえば、堆肥であってもよい。
【0008】請求項2の本発明に係る植生板では、粘土
にわらを混ぜて成る2枚の粘土板を3枚のこもの間に交
互に挟み、その外側のこもの一方と、そのこもと隣合う
粘土板との間に種子を挟み、各こもと各粘土板とを圧着
して成ることを特徴とする。
【0009】植生板を折れにくくするため、請求項1の
植生板では、2枚のこもは、互いに、わらの延びる方向
が90度異なることが好ましく、請求項2の植生板で
は、3枚のこもは、交互に、わらの延びる方向が90度
異なることが好ましい。
【0010】
【作用】本発明に係る植生板では、こもの間に挟んだ粘
土板がその粘着力により各こもを粘着させるとともに、
種子を保持する。植生板を敷設するときには、種子が粘
土板の上側になるように敷設する。植生板は、敷設した
とき、粘土板の重みにより法面に張り付く。粘土板とこ
もは、水を吸うと軟らかくなり、さらに重くなって法面
に沿うように張り付く。粘土に混ぜられたわらは、粘土
を割れにくくし、敷設後は肥料となる。種子は、生育し
て法面を緑化する。
【0011】特に、請求項1の本発明に係る植生板で
は、1枚の粘土板を2枚のこもで挟んで成り、構成が簡
単で製造が容易である。
【0012】請求項2の本発明に係る植生板では、2枚
の粘土板を3枚のこもの間に交互に挟んで成り、粘土板
を厚くせずに重みを増すことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の第1および第2
実施例について説明する。図1は、本発明の第1実施例
を示している。図1に示すように、植生板10は、1枚
の粘土板11と、2枚のこも12,13とを有してい
る。粘土板11は、粘土21に200gほどの稲わら2
2を混ぜて捏ね、平たく正方形の板状に延ばして成って
いる。粘土板11は、平面が約50cm×50cm、厚
さが約5mmの大きさである。
【0014】こも12,13は、同じ50cm位の長さ
の稲わらを同方向に敷き並べ、ひもでむしろ状に粗く織
って成っている。こもの大きさは、粘土板11とほぼ同
じである。粘土板11は、2枚のこも12,13の間に
挟まれている。こも12,13は、互いに、わらの延び
る方向が90度異なるように配置される。
【0015】粘土板11とこも12との間には、多数の
種子14を全体に平均に配分して挟んでいる。種子14
は、芝の種子である。粘土板11とこも31との間に
は、種子14の肥料15も全体に配分して挟んでいる。
【0016】植生板10は、こも12,13と粘土板1
1とを圧着し、粘土板11の粘着力によりこも12,1
3を張り付けて成っている。さらに、植生板10の四隅
は、粘土板11を挟んで両側のこも12,13がひもで
荒く縫い付けられている。植生板10は、全体が3.5
〜4kgの重さを有している。
【0017】次に、作用を説明する。図1に示す植生板
10では、こも12,13の間に挟んだ粘土板11がそ
の粘着力によりこも12,13を粘着させるとともに、
種子14と肥料15とを保持する。このため、従来の水
分解性シートと被覆材とを張り合わせて成る植生板と異
なり、張り合わせるのに接着材を必要とせず、接着に要
するコストがかからない。植生板10は、1枚の粘土板
11を2枚のこも12,13で挟んで成り、構成が簡単
で製造が容易である。
【0018】この植生板10を法面に敷設するときに
は、種子14が粘土板11の上側になるように敷設す
る。種子14は、こも12で覆われているため、風や雨
などで飛散するおそれはない。
【0019】植生板10は、敷設したとき、粘土板11
の重みにより法面に張り付く。従って、植生板10は、
従来の植生板と異なり目串で固定しなくとも法面に載せ
るだけで敷設することができ、敷設が容易である。敷設
した植生板10に散水すると、粘土板11とこも12,
13は、水を吸って軟らかくなり、さらに重くなって法
面に沿うように張り付く。植生板10は、その重みのた
め、敷設後、強風や雨などで移動することはない。
【0020】粘土21に混ぜられたわら22は、粘土2
1を割れにくくし、敷設後は肥料となる。こも12,1
3は、保湿性を有するとともに水分の凍結を防止し、種
子14の生育に適した環境を保つ。種子14は、発芽
し、粘土板11およびこも13を貫通して根を土中に伸
ばす。生育した種子14は、芝生となり法面を緑化す
る。
【0021】植生板10の材料は、わらや粘土など自然
のものなので、自然環境を害しない。こも12,13
は、次第に分解して芝の養分となる。粘土板11は、塩
基交換を行うため、養分を吸収保持し、芝の生育に適し
た環境を維持する。植生板10は、緑化とともに、法面
の土砂の流失を防止する。植生板10は、切土法面や岩
場などの緑化工事に使用することができる。
【0022】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2は、第2実施例を示している。図2に示すよう
に、植生板30は、2枚の粘土板31,32と、3枚の
こも33,34,35とを有している。粘土板31,3
2およびこも33〜35は、第1実施例の粘土板と同一
である。粘土板31,32は、3枚のこも33〜35の
間に交互に挟まれている。3枚のこも33〜35は、交
互に、わらの延びる方向が90度異なるように配置され
る。粘土板31とこも33との間には、第1実施例と同
様に、多数の種子36と肥料37とを全体に平均して挟
んでいる。
【0023】植生板30は、こも33〜35と粘土板3
1,32とを圧着し、粘土板31,32の粘着力により
こも33〜35を張り付けて成っている。植生板30の
四隅は、粘土板31,32とこも34とを挟んで両側の
こも33,35がひもで荒く縫い付けられている。植生
板30は、全体が7〜7.5kgの重さを有している。
【0024】本実施例の植生板30では、2枚の粘土板
31,32を3枚のこも33〜35の間に交互に挟んで
成り、粘土板31,32を厚くせずに重みを増すことが
できる。第1実施例の植生板では、重くするために粘土
板の厚さを厚くすると、種子が根を張りにくくなりその
生育を妨げるおそれがある。これに対し、本実施例の植
生板30は、粘土板31,32の間にこも34を挟んで
いるので、種子の生育を妨げない。重みを増した植生板
30は、強風や雨の影響が大きい場所でも吹き飛んだ
り、流れ去ったりするおそれがなく、このような場所に
敷設するのに適している。
【0025】なお、植生板は、3枚以上の粘土板および
4枚以上のこもを用いて、さらに多層に構成してもよ
い。また、植生板の平面形状は、正方形に限らず、長方
形や帯状などいかなる形状であってもよい。
【0026】また、種子は、芝に限らず、他の植物の種
子であってもよい。また、種子は、粘土板の上に平均に
配分するほか、帯状や散点状に配置してもよく、適宜、
偏在させてもよい。
【0027】また、肥料は、種子が濃度障害を起こすの
を防止するため、粘土板の下側に配置してもよい。ま
た、植生板は、粘土板やこもを構成するわらを腐植しや
すくするため、粘土板とこもの間、あるいは、粘土板や
こもの中などに土壌微生物を有していてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る植生板によれば、こもの間
に挟んだ粘土板の粘着力により各こもを粘着させるの
で、接着にかかるコストを削減することができ、また、
粘土板の重みにより法面に張り付けるので、目串で固定
しなくとも法面に載せるだけで敷設することができ、敷
設が容易である。
【0029】特に、請求項1の本発明に係る植生板で
は、構成が簡単で製造が容易である。
【0030】請求項2の本発明に係る植生板では、2枚
の粘土板を3枚のこもの間に交互に挟んで成るので、粘
土板を厚くせずに重みを増すことができ、種子の生育を
妨げずに、強風や雨の影響が大きい場所で敷設するのに
適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の植生板の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例の植生板の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10,30 植生板 11,31,32 粘土板 12,13,33,34,35 こも 14,36 種子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘土にわらを混ぜて成る粘土板を2枚のこ
    もの間に挟み、そのこもの一方と前記粘土板との間に種
    子を挟み、各こもと前記粘土板とを圧着して成ることを
    特徴とする植生板。
  2. 【請求項2】粘土にわらを混ぜて成る2枚の粘土板を3
    枚のこもの間に交互に挟み、その外側のこもの一方と、
    そのこもと隣合う粘土板との間に種子を挟み、各こもと
    各粘土板とを圧着して成ることを特徴とする植生板。
JP5131137A 1993-05-06 1993-05-06 植生板 Expired - Lifetime JP2525326B2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127617U (ja) * 1981-12-26 1982-08-09
JPS61136815U (ja) * 1985-02-14 1986-08-26
JPH04285209A (ja) * 1991-03-13 1992-10-09 Central Glass Co Ltd 緑化用シート

Patent Citations (3)

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