JPH0631610U - 化粧用コンパクト - Google Patents

化粧用コンパクト

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JPH0631610U
JPH0631610U JP7543892U JP7543892U JPH0631610U JP H0631610 U JPH0631610 U JP H0631610U JP 7543892 U JP7543892 U JP 7543892U JP 7543892 U JP7543892 U JP 7543892U JP H0631610 U JPH0631610 U JP H0631610U
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opening
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治夫 土田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧品充填室を常時において確実に密封し化
粧品の乾燥が防止できる密封手段を具えた化粧用コンパ
クトを得る。 【構成】 化粧品皿1上面部に片開きの蓋2を配する化
粧用コンパクトにおいて、化粧品皿1を、外皿5に内枠
6を介して化粧品充填用の中皿7を内装して形成し、中
皿7の上端周縁に上方に突出させて弾性リング8を設
け、また蓋2の天板9中央部を開孔10し、この開孔10を
塞ぐよう天面に化粧板11を固定し、一方前記中皿7上面
を覆う平板体12の上面中央部から係合筒13を起立した内
蓋3を設け、この内蓋3を、係合筒13を前記開孔10に内
嵌係合して蓋2裏面側にフリーに、かつ下動可能に取付
け、さらに、上記各部のコンパクト本体15に側方から押
込み外装できる気密化カバー4を設け、このカバー4の
上部壁中央部裏面に垂下部14を設け、前記化粧板11の上
から係合筒13を介し内蓋3を押下げ、この内蓋3の平板
体12周縁を弾性リング8に圧接させて中皿7内を密封さ
せるようにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は携帯用の小形の化粧用コンパクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種コンパクトは説明するまでもなくよく知られており、その基本形は化粧 料を充填した化粧品皿の上面部に片開きの蓋を設け、この蓋と化粧品皿の前部開 放側間をフック係合の止め金で旋錠可能とし、全体を小形扁平に形成し携帯に便 利な形状としたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この種コンパクトの課題の1つは、化粧品皿と蓋との間に隙間があり、このた め化粧品が時間の経過により水分が蒸発して乾燥し、化粧品として使用不能とな る点にある。
【0004】 このため、従来から種々の密封手段が考えられている。例えば、蓋の裏面に輪 状のゴムを取付け、閉蓋したときこのゴム輪を化粧品皿上面に押付ける方法はそ の1つである。しかし、蓋が片開き機構のためゴム輪の側部が浮き、化粧品皿上 面まわりを均一に押付けることができず、充分な密封効果が得られなかった。
【0005】 本考案は、化粧品充填室を常時において確実に密封し化粧品の乾燥が防止でき る密封手段を具えた化粧用コンパクトを得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の化粧用コンパクトは、外皿5に内枠6を介して化粧品充填用の中皿7 を内装し、この中皿7の上端周縁に、この周縁を低い周壁で囲うように弾性リン グ8を上方に突出させて固定した化粧品皿1と、天板9中央部に開口10を設け、 この天板9天面に極薄の化粧板11を固定して開孔10を塞ぎ前記化粧品皿1上面部 に片開き可能に配された蓋2と、前記中皿7上面を覆う平板体12の上面中央部か ら係合筒13を起立した形状であって、係合筒13を前記開孔10に内嵌係合して蓋2 裏面にフリーにかつ下動可能に取付けられた内蓋3と、扁平な角形箱の一側を解 放して口部とした形状であって、上部壁裏面の中央部に垂下部14を形成し、閉蓋 状態のコンパクト本体15外面に側方から押込み外装され、垂下部14により前記化 粧板11の上から係合筒13を介して内蓋3を下方に押下げ、この押下げで平板体12 周縁部を弾性リング8に圧接させて中皿7を気密に閉封させる気密化カバー4と で構成している。
【0007】
【作用】
上記において、蓋2を閉じた常時には、コンパクト本体15外面には気密化カバ ー4が側方から押込み外装され、この外装でカバー4の上部壁中央部の垂下部14 が極薄の化粧板11の上から係合筒13を介し内蓋3を下方に押込み、この押込みで 平板体12周縁部を弾性リング8上面に圧接し、中皿7内を気密に閉封するので、 中皿7内の化粧品の乾燥が防止できる。 即ち、内蓋3は蓋2に対しフリーかつ下動可能な取付けなので、カバー4は蓋 2の閉蓋状態に係わりなく内蓋3の平板体12周縁部をバランスよく均一に押込む ことができ、中皿7内を確実に密封する。従って、化粧品は変質せず長期使用可 能となる。
【0008】 なお、化粧時には気密化カバー4を抜きとり、この後は通常のコンパクトのよ うに止め金を解錠して内蓋3付きの蓋2を上方に開けばよい。
【0009】
【実施例】
以下図面を参照して一実施例を説明するに、本考案は閉蓋時化粧品を確実に密 封して乾燥防止するようにした点に特徴を有し、化粧品皿1、蓋2、内蓋3及び 気密化カバー4の主部品で構成している。
【0010】 なお、この実施例では、外皿5を横方向に長めの角皿形とし、図示左半部を化 粧品皿1用に、右半部をパフ等の化粧用具室16用とした並設形のコンパクトの例 を示しており、図2で示すように外皿5の後部側(図示上部) 中間帯を切落して ヒンジ溝17に、また前部側(図示下部) 中央部を切落して止め金部としてその固 定側フック18を突出形成している。
【0011】 化粧品皿1は、外皿5に上部をカギ形に外方に屈曲し外皿5との間を埋めるよ うにした内枠6を内装し、この内枠6に化粧品を充填する中皿7を内装し、この 中皿7を、3方の外面の係合穴を内枠6内面の3方の係合子19に係合させて固定 している。また中皿7は上端周縁に係合突条20を周設し、この係合突条20と下方 の内枠6周縁の上向き段部間に噛ませ、中皿7上端周縁を低い周壁で囲うように 軟質合成樹脂あるいはゴム等の軟弾材による弾性リング8を上方に突出させ気密 に固定している。この弾性リング8は上部外周面から側外方に肉薄の弾性フラン ジ21を突出している。
【0012】 なお、内枠6は、化粧用具室16内の用具格納皿22と一体に形成させた構造とし てある。
【0013】 蓋2は伏せ皿状の形状で、図示してないが後端部裏面から垂設したヒンジボス を前記ヒンジ溝17に係合枢着して片開き可能に設けられ、また前部裏面中央部に 止め金用の図示しない可動側フックを垂設しており、このフックを前記フック18 に係合して旋錠できるように化粧品皿1上面部に配設されている。
【0014】 この蓋2は天板9の化粧品皿1側中央部を開孔し、この開孔10を塞ぐように天 面に極薄の金属化粧板11を接着等の手段で固定している。この場合、図示するよ うに、開孔10周縁の蓋2上面部は幾分凹面状とし、また化粧板11はこの部分は接 着させず、多少の隙間が形成されるようにしておく。なお、前記開孔10の内周面 には係合突条23が周設してある。
【0015】 内蓋3は、前記中皿7上面の弾性フランジ21を覆う大きさの円板状の平板体12 を有し、この平板体12の周縁に下向き突縁24を設け、かつ上面中央部から係合筒 13を起立し、この係合筒13の上端外周に係合突条25を設けた形状であり、この内 蓋3は係合筒13を前記開孔10に上下スライド可能に内嵌し、係合突条25を係合突 条23に係合して蓋2裏面にフリーに取付けてある。
【0016】 この場合、平板体12は周辺に向うにつれ低下する緩かに弯曲した形状であって 、周縁の下向き突縁24が前記弾性リング8の弾性フランジ21上面に乗るように取 付けてあり、従って図1bの閉蓋状態では平板体12は周縁の下向き突縁24が弾性 フランジ21の反力で押上げられ、係合筒13まわりの部分は蓋2の天板9裏面の中 央部に当たり、これにより係合筒13は上方限まで浮き上端が化粧板11に接し、係 合突条25と係合突条23間には間隙が生じ、押下げ可能な状態となっている。
【0017】 気密化カバー4は、化粧品皿1側のみにカバーできる大きさであり、図3に示 すように扁平な角形箱の一側を開放して口部とし、また上部壁の口部と直交する 中央帯裏面に、中心付近で最も垂下する垂下部14を肉厚とすることで形成した形 状のもので、硬質材で形成され、閉蓋状態のコンパクト本体15に側方から押込み 外装される。26は鏡を示す。
【0018】 従って、この実施例において、気密化用カバー4を図1aのように、同図bの 閉蓋状態のコンパクト本体15外面に側方から押込み外装すれば、垂下部14が係合 筒13部に位置し、この垂下部14が化粧板11の上から係合筒13を介し内蓋3を下方 に下げるので、内蓋3の平板体12周縁部が弾性リング8上面に圧接し中皿7内を 密封するので、この中皿7内の化粧品の乾燥を防止する。一方、この押下げで、 平板体12周縁の下向き突条24が弾性フランジ21に更に圧接するので、中皿7内は 2重に密封されることになり、気密的には万全となる。
【0019】 上記実施例では、便宜上化粧品皿1と化粧用具室16とを並設した例を挙げたが 、化粧品皿1単独品の場合に適用できることはいうまでもない。
【0020】
【考案の効果】
上記したように、本考案では、化粧品皿1上面部に片開きの蓋2を配した化粧 用コンパクトにおいて、化粧品皿1の内装体である化粧品充填用の中皿7の上端 周縁に上方に突出させた弾性リング8を設け、一方蓋2の裏面側に、この蓋2と はフリーにしかも蓋2の上面中央部からの押圧で下動できる内蓋3を配し、そし て、扁平な角形箱の一側を開放し、かつ上部壁中央部裏面に垂下部14を設けた形 状であって、閉蓋状態のコンパクト本体15に側方から押込み外装できる気密化カ バー4を設け、この気密化カバー4をコンパクト本体15に外装したとき垂下部14 で内蓋3を押下げ、この内蓋3の平板体12の周縁部を弾性リング8に圧接させ中 皿7内を密封するようにしたので、化粧品の乾燥を防止し変質させることなく長 期間使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは一実施例の縦断面図、bはaの化粧品皿部
の拡大図である。
【図2】同実施例の外皿に内枠を内装した状態の平面図
である。
【図3】aは同実施例の気密化カバーの上面図、bは縦
断面図である。
【符号の説明】
1 化粧品皿 2 蓋 3 内蓋 4 気密化カバー 7 中皿 8 弾性リング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皿5に内枠6を介して化粧品充填用の
    中皿7を内装し、この中皿7の上端周縁に、この周縁を
    低い周壁で囲うように弾性リング8を上方に突出させて
    固定した化粧品皿1と、天板9中央部に開口10を設け、
    この天板9天面に極薄の化粧板11を固定して開孔10を塞
    ぎ前記化粧品皿1上面部に片開き可能に配された蓋2
    と、前記中皿7上面を覆う平板体12の上面中央部から係
    合筒13を起立した形状であって、係合筒13を前記開孔10
    に内嵌係合して蓋2裏面にフリーにかつ下動可能に取付
    けられた内蓋3と、扁平な角形箱の一側を解放して口部
    とした形状であって、上部壁裏面の中央部に垂下部14を
    形成し、閉蓋状態のコンパクト本体15外面に側方から押
    込み外装され、垂下部14により前記化粧板11の上から係
    合筒13を介して内蓋3を下方に押下げ、この押下げで平
    板体12周縁部を弾性リング8に圧接させて中皿7を気密
    に閉封させる気密化カバー4とからなる化粧用コンパク
    ト。
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