JPH06315750A - ダイカストマシン用金型の冷却装置 - Google Patents

ダイカストマシン用金型の冷却装置

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JPH06315750A
JPH06315750A JP13272693A JP13272693A JPH06315750A JP H06315750 A JPH06315750 A JP H06315750A JP 13272693 A JP13272693 A JP 13272693A JP 13272693 A JP13272693 A JP 13272693A JP H06315750 A JPH06315750 A JP H06315750A
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JP
Japan
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water
cooling
cooling water
die
tank
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JP13272693A
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English (en)
Inventor
Kenji Tekikawa
健治 糴川
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Hanshin Koki KK
Original Assignee
Hanshin Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型冷却方式を外冷方式とし、ごく多量の冷
却水を一気に金型表面に直接に噴霧してきわめて短時間
内に均一な冷却を実行し、ダイカストマシンのサイクル
時間を短縮して生産性を高め、水溶性離型剤から粉体離
型剤への切り替えを可能として作業環境の改善浄化と作
業者の健康保持を図る。 【構成】 金型用の冷却水を収容する水タンク2と、冷
却水噴霧用の高圧エアーを収容するエアータンク19
と、水タンク2から導入貯留した冷却水を別途導入する
エアータンク19の高圧エアーを利用して一気に容器外
に排出してこれをスプレーヘッド33に送給する圧力容
器14とをそなえている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイカストマシン用金型
の冷却装置に関するもので、ダイカストマシンから製品
を取り出した後の金型表面上の温度を均一に冷却させる
ことにより、次工程としての離型剤の噴霧を全面に、且
つ均一に展着させるうえで有効に機能する金型の冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイカストマシンの金型冷却の方
法としては、金型内に水冷孔を設け、その水冷孔に冷却
水を流通させることによって、金型温度を離型剤が展着
し易い温度にまで下げる方法が行われていた(この方法
を業界では内冷方法と呼んでいる)。この内冷方法で
は、結果的に製品の肉厚部分に相当する金型の表面温度
が製品の薄肉部分に相当する金型の表面温度よりかなり
高くなる。このように、従来からの金型冷却方法では、
金型内部に設けられた水冷孔でしか冷却されていないた
め、表面温度にむらの発生することが避けられず、した
がって水冷する際の目標温度が定め難いという問題点が
ある。そのため、一般には余裕を見込んで水冷時間を長
く取り、それによって全体温度を下げるというやり方を
取らざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、水冷時間
を長く取ると、その分だけダイカストマシンの作業サイ
クルの時間が長くなり、ひいては生産効率の低下を招く
ことになる。また、従来から使用していた水溶性離型剤
は、周知のように作業環境を著しく悪化し、さらに使用
後の離型剤の回収や、回収された離型剤の後処理などで
多額の費用を払わされているのが現状である。
【0004】この水溶性離型剤に代替するものとして、
粉状を呈する粉体離型剤の開発が進んでいる。この粉体
離型剤の特徴は、利害両面に亙って得失があるが、まず
最大の利点として数えられるものは、従来の水溶性離型
剤が環境保護の点で著しく劣っていることが、粉体離型
剤の出現によって大幅に改善されたことを挙げるべきで
ある。また、反対に粉体離型剤の致命的欠点としては、
金型に対しての冷却効果が全く期待できないことが挙げ
られる。そのため、粉体離型剤を使用するに当たって
は、従来の金型そのままの構造では、所望の冷却効果の
大幅な不足が生じることになり、使用できないので、改
造によって水冷孔を増設することが行われている。しか
し、金型自体のスペースからいっても、それほど多くの
水冷孔の加工はおのずから限度があって期待できず、そ
のため粉体離型剤の出現は、環境汚染の排除という利点
を背負って脚光を浴びて登場したものの、なかなか実用
面で採用されるに至っていない状態である。
【0005】このように、従来は金型内に設けられた水
冷孔によって全体の金型温度を下げるか、あるいは、ど
うしてもそれによって生じるダイカストマシンのサイク
ルの延長を避けねばならないような場合には、型の高温
部分に対し、次工程としての水溶性離型剤の噴射を利用
して、この噴射をスポット的に長時間続けることによっ
て、金型の温度を下げることが行われてきた。しかしこ
のような対応策では、結果的に離型剤を多量に消費する
ことになるので、離型剤使用量の増大に加えてダイカス
トマシンの周辺一体の汚染に対する解決は全く行われる
ことなく、むしろ作業環境の悪化を増大する結果を招い
ていた。
【0006】本発明は、このような従来装置の現状にか
んがみ、いわゆる内冷方法の限界を打破するために外冷
方法を採用することとして、きわめて多量の冷却水を一
気に金型の表面に対して噴霧して、直接に、且つ必要に
応じてスポット的に、金型の冷却をきわめて短時間内に
効率よく達成し、従来のように金型内の水冷孔を増設す
る必要もなく、また水溶性離型剤を使用することによっ
て型冷却の一助としたり、その結果ダイカストマシンの
サイクルの延長を招いて生産効率の低下を来したり、あ
るいは粉体離型剤の有効な使用ができなくて環境汚染の
改善にブレーキをかけることになるなどのことがすべて
解決されて、水溶性離型剤の消費節約と作業環境の改善
浄化が達成され、それによって作業者の健康保全に貢献
するとともに、粉体離型剤の使用を可能としてダイカス
トマシンの作業性を向上し得る金型の冷却装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のダイカストマシン用金型の冷却装置にお
いては、請求項1に示すように、金型の表面冷却用の冷
却水を収容する水タンクと、前記冷却水を金型の表面に
噴霧するための高圧エアーを収容するエアータンクと、
前記水タンクから導入貯留した冷却水を別途導入する前
記エアータンクの高圧エアーを利用して一気に容器外に
排出してこれを金型表面と対向するスプレーヘッドに向
かって送給する圧力容器とをそなえている。
【0008】あるいは請求項2のように、前記圧力容器
を、内部に往復動可能のピストンを内蔵するアキュムレ
ータとして構成し、前記水タンクからアキュムレータに
通じる導入管路の途中に送水ポンプと切換弁とを設け、
冷却水噴霧の指令に応じてエアータンクの出口管路の電
磁弁を自動的に開き、エアータンクの高圧エアーを前記
ピストンの背面に導いてピストンを移動させることによ
り、送水ポンプを通じてアキュムレータに貯留されてい
た冷却水を前記切換弁の操作によって外部に排出してこ
れをスプレーヘッドに向かって送給する構成としてもよ
い。
【0009】あるいは請求項3のように、前記圧力容器
を、移動方向に応じて吸入・排出のそれぞれの作動を別
個のシリンダを通じて行い得る一個のピストンを内蔵す
るブースターシリンダとして構成し、比較的低圧のエア
ーを前記ブースターシリンダの吸入用シリンダに導いて
該ピストンに吸入行程を行わせることにより、途中に切
換弁を設けた導入管路を通じて前記水タンクから前記ブ
ースターシリンダに吸入させている冷却水を、冷却水噴
霧の指令に応じてエアータンクの出口管路の電磁弁を自
動的に開きエアータンクの高圧エアーを前記ピストンの
排出作動を行うシリンダの側に導くことにより、前記ブ
ースターシリンダに吸入させてあった冷却水をピストン
の排出作動によって前記導入管路の切換弁の操作によっ
て外部に排出してこれをスプレーヘッドに向かって送給
する構成としてもよい。
【0010】あるいは請求項4のように、前記圧力容器
を、内部に仕切りのない筒状体のアキュムレータとして
構成し、前記水タンクからアキュムレータに通じる導入
管路の途中に送水ポンプと切換弁とを設け、冷却水噴霧
の指令に応じてエアータンクの出口管路の電磁弁を自動
的に開きエアータンクの高圧エアーを前記アキュムレー
タ内に導くことにより、送水ポンプを通じてアキュムレ
ータに貯留されていた冷却水を前記切換弁の操作によっ
て外部に排出してこれをスプレーヘッドに向かって送給
する構成としてもよい。
【0011】
【作用】本発明のダイカストマシン用金型の冷却装置に
よって金型の冷却を行うには、請求項1の構成によって
水タンクに収容する冷却水を圧力容器に導入貯留してお
き、エアータンクに収容されている高圧エアーを圧力容
器に対して別途導入することにより、圧力容器内に貯留
されていた冷却水を前記高圧エアーによって一気に容器
の外に排出して、これを金型表面と対向するスプレーヘ
ッドに向かって送給し、高圧エアーの噴出力を利用して
冷却水の噴霧を金型の表面に向かって吹き付けて、きわ
めて短時間のもとに金型を外部から冷却する。
【0012】請求項2の構成によって金型の冷却を行う
には、水タンクとアキュムレータとを連通する導入管路
の途中に設けた送水ポンプを稼働して、水タンクの冷却
水をアキュムレータに導入してアキュムレータの内蔵す
るピストンの作動領域内に貯留しておき、冷却水噴霧の
指令に応じてエアータンクの出口管路の電磁弁を自動的
に開き、エアータンクの高圧エアーを前記ピストンの背
面に導いてピストンを押圧作動させることにより、前記
導入管路の途中に設けられる切換弁の操作によってアキ
ュムレータから一気に外部に排出し、前記請求項1の場
合と同様に金型を外部から冷却する。
【0013】請求項3の構成の場合は、ブースターシリ
ンダの吸入用シリンダに比較的低圧のエアーを導いて該
シリンダのピストンに吸入行程を行わせることにより、
水タンクとブースターシリンダとを連通する導入管路を
通じて水タンクの冷却水をブースターシリンダに吸入し
ておく。この状態で冷却水噴霧の指令に応じてエアータ
ンクの出口管路の電磁弁を自動的に開き、エアータンク
の高圧エアーを前記ピストンの排出作動を行うシリンダ
の側に導くことにより、前記ブースターシリンダに吸入
させてあった冷却水をピストンの排出作動によって前記
導入管路の切換弁の操作によって一気に外部に排出し
て、前記請求項1の場合と同様に金型を外部から冷却す
る。
【0014】請求項4の構成では、内部に仕切りのない
筒状体のアキュムレータと水タンクとを連通する導入管
路の途中に設けた送水ポンプを稼働して、水タンクの冷
却水をアキュムレータに導入して貯留しておき、冷却水
噴霧の指令に応じてエアータンクの出口管路の電磁弁を
自動的に開き、エアータンクの高圧エアーを前記アキュ
ムレータ内に導くことにより、送水ポンプを通じてアキ
ュムレータに貯留されていた冷却水を導入管路の途中に
設けられた切換弁の操作によってアキュムレータから一
気に外部に排出し、前記請求項1の場合と同様に金型を
外部から冷却する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面によって説明する。図
1は、一実施例の配置系統図で、請求項2の構成に該当
するものである。金型用の冷却水は電磁弁1を経て水タ
ンク2に送り込まれる。水タンク2内の冷却水の水面高
さは、フロート3と、下限LS4および上限LS5と、
電磁弁1との連係操作によって、常に所定の高さに保持
される。一方エアーについては、工場等で普通に供給さ
れている比較的低圧の空気を使用すると便利である。こ
の空気を止弁11からルブリケータ10に導入し、ここ
で適量の油滴の混入によって潤滑性をよくし、その後分
岐して一方は圧力調整弁9で適正圧力に調整された後、
電磁弁8から送水用の空圧ポンプ7に送り込まれて、該
ポンプの駆動に使用される。その結果、水タンク2の水
は止弁6を経て空圧ポンプ7によって圧送され、切換式
の電磁弁12を通過してアキュムレータ14の方向に進
み、ここに貯えられる。その水量が増加して所定量に達
すると、アキュムレータ14内のピストン15が押し上
げられて上昇し、上限LS17を作動するので、その信
号によって水の供給は停止される。
【0016】このように、上限LS17は、アキュムレ
ータ14内の水が減って、ピストン15が低位置に降下
したとき、電磁弁8ならびに電磁弁12に発信して両弁
を開放させることにより、空圧ポンプ7の始動と、冷却
水をアキュムレータに送り込む導入管路の開通操作とを
実現し、アキュムレータ14内の水量が増加したとき
は、上限LS17からの信号によって両弁の閉鎖を実現
して、空圧ポンプ7の停止とアキュムレータ14への導
入管路の流通遮断が行われる。
【0017】ルブリケータ10を過ぎた後で分岐した他
方の低圧空気は、圧力調整弁21で適正圧力に調整され
た後、増圧弁20−1,20−2で一定比の増圧が行わ
れ、エアータンク19に蓄圧される。電磁弁18はエア
ータンク19内の高圧エアーの取り出しを制御する弁で
あり、切換式の電磁弁13はアキュムレータ14内の水
を一気に排出することを制御する弁で、これらはいずれ
もダイカストマシンの金型から製品を抜き取るのと同時
に発信される冷却水噴霧の指令に基づいて開放の指令が
発信され、タイマー16によって閉鎖の指令が発信され
る。タイマー16は、電磁弁13,18に対し開放の持
続時間を規制するために設けられるもので、タイマー1
6の代わりに下限LSを、上限LS17の下方の適当位
置に設けることもできる。
【0018】スプレーヘッド33は、図4,図5に詳細
が示されるように、ダイカストマシン38のそなえる金
型のオス型31,メス型32のそれぞれの表面に対し冷
却水を噴霧するためのもので、両面に複数個のスプレー
ノズル35をそなえ、冷却水供給パイプ36が連結され
る。37−1,37−2はいずれも内冷用穴である。ス
プレーノズル35の数,分布密度,噴霧の方向等は、適
用される金型の形状に応じて最適の冷却効果を発揮し得
るように設定され、特に構造上他の箇所と比較して冷却
が極端に遅い箇所に対しては、スポット的な集中噴射が
実施されるように設定し、それによって前記冷却の極端
に遅い箇所のために全体のサイクルの消費時間の増大が
余儀なくされることを防止する。スプレーヘッド33の
交換は、カプラ34によって切り離すことにより容易に
行うことができる。
【0019】図1の実施例のものにおける作動の態様に
ついては、すでに前記の記載において部分的に説明した
が、さらに装置全体の関連作動について以下に説明す
る。本発明の金型の冷却装置は、図1の実施例のものに
限ることなく、請求範囲に含まれるすべての構成のもの
に亙っての基本方針として、 (1) 冷却作動の一サイクルを、冷却水の噴霧に必要とさ
れる適正な圧力をそなえる高圧エアーの造成操作と一回
の噴霧に必要とされる十分な量の冷却水の確保操作と
を、同時進行的に平行して行わせるために必要とされる
比較的長い時間と、上記の待機姿勢に保持された冷却水
を高圧エアーの力を借りてスプレーヘッドのスプレーノ
ズルから金型表面に対して一気に噴霧する操作のために
必要とされるごく短い時間との総和によって構成させ
る。
【0020】(2) その一例として、一サイクルの消費時
間を60秒とした場合、装置の経済性等を考慮して、冷
却水に待機姿勢を取らせるための時間を50秒とし、冷
却水の噴霧に要する時間を10秒とする。
【0021】前記冷却作動の一サイクルに対する消費時
間配分の設定は、前記のように、空圧ポンプ7の容量、
および増圧弁などの増圧手段の容量の設定を、前記一サ
イクルの消費時間の選定との関連において設備面等を考
慮して検討されるべきものである。たとえば、空圧ポン
プ7は、増圧弁20−1,20−2との関連においてそ
れぞれのチャージが完了するまでの必要稼働時間をにら
み合わせながらその容量を設定することが必要である。
もとより空圧ポンプ7は、駆動源を低圧空気に限る必要
はなく、電動ポンプであってもなんら差し支えない。ま
た増圧弁についても、弁構造のものに限る必要は全くな
い。ただ本実施例に挙げた増圧弁のように、小容量のも
のの複数個を集合させた形態にしておくと、容量の増減
にあたってきわめて便利である。
【0022】図2は図1と異なる実施例を示し、本例は
請求項3の構成に該当するものである。これは、図1の
アキュムレータ14の代わりにブースターシリンダ39
をそなえる。ブースターシリンダ39は、直径Dの大径
シリンダ40および直径dの小径シリンダ41を串形に
そなえる。42は蓋で、中央に水の通る穴aが穿設され
ている。ピストン43はブースターシリンダ39内に内
蔵され、大径シリンダ40に収容される大径ピストン4
4と小径シリンダ41に収容される小径ピストン45と
を連結して、一個のピストンとして構成される。小径シ
リンダ41には低圧空気の出入りする穴bが設けられ
る。サイクルの開始に伴い、下限LS46からの信号に
よって電磁弁12および電磁弁23が開放され、それに
よって低圧空気が圧力調整弁22および電磁弁23を経
て穴bから小径シリンダ41内に導入されると、小径シ
リンダ41内の小径ピストン45が押し上げられるの
で、大径ピストン44も一緒に押し上げられて、その結
果大径シリンダ40内が負圧になり、水タンク2内の冷
却水が電磁弁12を経て穴aから大径シリンダ40内に
吸引される。したがって図2の構成では、図1のものの
ように、送水用の空圧ポンプ7を設ける必要はない。
【0023】図1の実施例と同様の手段によって、エア
ータンク19内に高圧エアーが蓄圧されると、ダイカス
トマシンの金型から製品を抜き取るのと同時に発信され
る冷却水噴霧の指令に基づいて、電磁弁18および電磁
弁13に対し、開放の指令が発信され、エアータンク1
9内の高圧エアーがブースターシリンダ39の穴cから
大径ピストン44の背面側のシリンダに流入して大径ピ
ストンを押し下げるので、大径シリンダ40内に貯留さ
れていた冷却水は、一気に穴aから開放された電磁弁1
3を通過して、高圧のもとにスプレーヘッドに向かって
送給される。ピストン43の排出行程が終わると、下限
LS46がこれをキャッチして電磁弁18および電磁弁
13の閉鎖と、電磁弁23および電磁弁12の開放とを
行い、新しいサイクルを開始する。ブースターシリンダ
39のそなえる小径シリンダ41と大径シリンダ40と
のそれぞれの内径の大きさの比、d/Dの値は、冷却水
の圧送効率が最大となるような適正値が選ばれる。
【0024】図3はさらに異なる実施例を示し、本例の
ものは請求項4の構成に該当するものである。これは、
図1のアキュムレータ14の代わりに、内部にピストン
あるいは仕切りなどを全くそなえない筒状体のアキュム
レータ47をそなえるものである。
【0025】本図例の構成を前記の図1ないし図2の構
成のものと比較すると、大きく相違する点は、まず圧力
容器としてのアキュムレータが、前記のものと比較して
きわめて簡単な構成であること、したがってその製作あ
るいは取り扱いが非常に簡単容易であるという点であ
る。その反面、制御関係の配線系統はやゝ複雑なものと
なる。図3によって説明すると、アキュムレータ47へ
の冷却水の供給は、電磁弁8と電磁弁12との開放によ
る空圧ポンプ7の稼働開始によって始まり、タイマー1
6によって規制されたセット時間内の運転後、前記両弁
が閉鎖されることによって終わる。これは、アキュムレ
ータ47が、内部の流体上面の上下移動による信号発信
の手段を有しないための当然の構成である。その他の制
御系統の作動要領については、前記各実施例のものと殆
ど異なる所がない。すなわち、エアータンク19内に高
圧エアーが蓄積されると、ダイカストマシンの金型から
製品を抜き取るのと同時に発信される冷却水噴霧の指令
に基づいて、電磁弁18および電磁弁13に対し、開放
の指令が発信され、エアータンク19内の高圧エアー
が、すでに所定量の冷却水が貯留されているアキュムレ
ータ47の中へ流入して冷却水を圧下し、外部に通じる
下方の管路から、高圧エアーを含んだ冷却水を一気にス
プレーヘッド33に向かって送給する方式である。
【0026】
【発明の効果】本発明のダイカストマシン用金型の冷却
装置は、前記の構成によってつぎのような効果が得られ
る。
【0027】(1) 請求項1に示す構成により、高圧エア
ーを使用してきわめて多量の冷却水を一気に金型の表面
に向かって直接に噴霧し、必要に応じてスポット的な集
中噴霧を自由に実施することができるので、それによっ
て金型の全表面に対する冷却を均一に、且つきわめて短
時間内に効率よく達成することができる。そのため冷却
作業の一サイクルの消費時間短縮に寄与して作業性を向
上し、生産効率を高めることができる。
【0028】また、次工程の離型剤噴霧の展着性を促進
し、それによって湯回りを良好ならしめ、焼付を防止す
るなどの性能改善に寄与することによって、製品の歩留
まりを著しく向上し、金型の寿命を延伸せしめるうえで
すぐれた効果を発揮する。
【0029】(2) 同様に、請求項1の構成によって、金
型冷却の方式をいわゆる外冷方式とし、冷却作業の全部
を冷却水の直接噴霧のみによって完了するようにしたの
で、後続する工程としての離型剤噴霧に対し、特に水溶
性離型剤を選んで該離型剤の噴霧による外冷式冷却効果
に依存するという従来の工程の組み立てが全く不必要と
なり、したがって水溶性離型剤から粉体離型剤への切り
替えが何の抵抗もなく、素直に行われる。そのため粉体
離型剤の長所を十分に発揮させることができ、該切り替
えによって作業環境の改善浄化が達成されるとともに、
作業者の健康保全を図るうえで効果がある。
【0030】(3) 請求項2に示す構成によって、圧力容
器の構成を、内部にピストンを内蔵するアキュムレータ
としたので、ピストンを介してアキュムレータから排出
される冷却水の規制ならびに配管系統の切換制御を簡明
かつ正確に行ううえで効果がある。
【0031】(4) 請求項3の構成によれば、圧力容器の
構成を、移動方向に応じて吸入・排出のそれぞれの作動
を別個のシリンダを通じて行い得る一個のピストンを内
蔵するブースターシリンダとしたので、ブースターシリ
ンダへの冷却水の送水機能ならびに該シリンダ内の冷却
水の排出機能の単純化が行われるとともに、配管系統の
切換制御の簡明化が可能となる。
【0032】(5) 請求項4の構成によって、圧力容器の
構成を、内部に仕切りのない筒状体のアキュムレータと
したので、アキュムレータ自体の構造が簡単になって価
格の低廉化が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明装置の一実施例の配置系統図である。
【図2】この発明装置の他の実施例の配置系統図であ
る。
【図3】この発明装置のさらに他の実施例の配置系統図
である。
【図4】図1中の要部の側面図である。
【図5】図4の要部の平面図である。
【符号の説明】
2 水タンク 7 空圧ポンプ 12,13,18 電磁弁 14,47 アキュムレータ 15 ピストン 19 エアータンク 33 スプレーヘッド 39 ブースターシリンダ 40 大径シリンダ 41 小径シリンダ 43 ピストン 44 大径ピストン 45 小径ピストン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカストマシン用金型の冷却装置にお
    いて、 金型の表面冷却用の冷却水を収容する水タンクと、前記
    冷却水を金型の表面に噴霧するための高圧エアーを収容
    するエアータンクと、前記水タンクから導入貯留した冷
    却水を別途導入する前記エアータンクの高圧エアーを利
    用して一気に容器外に排出してこれを金型表面と対向す
    るスプレーヘッドに向かって送給する圧力容器とをそな
    えることを特徴とするダイカストマシン用金型の冷却装
    置。
  2. 【請求項2】 前記圧力容器を、内部に往復動可能のピ
    ストンを内蔵するアキュムレータとして構成し、前記水
    タンクからアキュムレータに通じる導入管路の途中に送
    水ポンプと切換弁とを設け、冷却水噴霧の指令に応じて
    エアータンクの出口管路の電磁弁を自動的に開きエアー
    タンクの高圧エアーを前記ピストンの背面に導いてピス
    トンを移動させることにより、送水ポンプを通じてアキ
    ュムレータに貯留されていた冷却水を前記切換弁の操作
    によって外部に排出してこれをスプレーヘッドに向かっ
    て送給する請求項1記載のダイカストマシン用金型の冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力容器を、移動方向に応じて吸入
    ・排出のそれぞれの作動を別個のシリンダを通じて行い
    得る一個のピストンを内蔵するブースターシリンダとし
    て構成し、比較的低圧のエアーを前記ブースターシリン
    ダの吸入用シリンダに導いて該ピストンに吸入行程を行
    わせることにより、途中に切換弁を設けた導入管路を通
    じて前記水タンクから前記ブースターシリンダに吸入さ
    せている冷却水を、冷却水噴霧の指令に応じてエアータ
    ンクの出口管路の電磁弁を自動的に開きエアータンクの
    高圧エアーを前記ピストンの排出作動を行うシリンダの
    側に導くことにより、前記ブースターシリンダに吸入さ
    せてあった冷却水を前記ピストンの排出作動によって前
    記導入管路の切換弁の操作によって外部に排出してこれ
    をスプレーヘッドに向かって送給する請求項1記載のダ
    イカストマシン用金型の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力容器を、内部に仕切りのない筒
    状体のアキュムレータとして構成し、前記水タンクから
    アキュムレータに通じる導入管路の途中に送水ポンプと
    切換弁とを設け、冷却水噴霧の指令に応じてエアータン
    クの出口管路の電磁弁を自動的に開きエアータンクの高
    圧エアーを前記アキュムレータ内に導くことにより、送
    水ポンプを通じてアキュムレータに貯留されていた冷却
    水を前記切換弁の操作によって外部に排出してこれをス
    プレーヘッドに向かって送給する請求項1記載のダイカ
    ストマシン用金型の冷却装置。
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