JPH06315391A - グルコースの異性化方法及び異性化促進剤 - Google Patents

グルコースの異性化方法及び異性化促進剤

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JPH06315391A
JPH06315391A JP4360343A JP36034392A JPH06315391A JP H06315391 A JPH06315391 A JP H06315391A JP 4360343 A JP4360343 A JP 4360343A JP 36034392 A JP36034392 A JP 36034392A JP H06315391 A JPH06315391 A JP H06315391A
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JP
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glucose
isomerization
fructose
compound
formula
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JP4360343A
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Keiji Umeda
圭司 梅田
Takafumi Harumi
隆文 春見
Norihiro Kakimoto
紀博 柿本
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Asai Germanium Research Institute Co Ltd
National Food Research Institute
Original Assignee
Asai Germanium Research Institute Co Ltd
National Food Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グルコースを高い異性化率でフラクトースに
異性化することにより、砂糖の甘味と同等或いはそれ以
上の甘味を有する異性化糖を直接に製造することがで
き、これにより糖分離のための設備や高フラクトース含
有液と低フラクトース含有液との混合操作を不要とした
グルコースの異性化方法及び異性化促進剤を提供する。 【構成】 本発明のグルコースの異性化方法は、式 【化1】 で表される部分構造を有する有機ゲルマニウム化合物の
存在下、異性化酵素によりグルコースをフラクトースに
異性化することを特徴とするものであり、又、本発明の
グルコースの異性化促進剤は、式 【化2】 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる低
級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又はア
ミノ基を、Xは水酸基、O−低級アルキル基、アミノ基
又はOYで表される塩[Yは金属又は塩基性基を有する
化合物を示す]をそれぞれ示す)で表される有機ゲルマ
ニウム化合物を有効成分とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グルコースを異性化し
てフルクトースとする方法及びこの異性化の際に使用す
るグルコースの異性化促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】異性化糖は、グルコース(ブドウ糖)の
一部を異性化して得られるグルコースとフルクトース
(果糖)との混合物であり、甘味の少ないグルコースを
甘味の強いフルクトースへ一部変換し、砂糖(ショ糖)
に近い甘味を持たせたものである。
【0003】上記異性化糖は、その成分であるフルクト
ースが低温であるほど甘味が強いため、その消費量全体
の約70%が清涼飲料等の飲料に添加され、それ以外は
食品全般に利用されており、その生産量は約114万ト
ンである(平成2年4月〜平成3年3月までの数値、食
糧庁加工食品課による)。
【0004】上記グルコースとフルクトースは、共に構
造が近似した六炭糖であり、古くからさまざまな方法に
よる異性化が提案されてきたが、現在では、異性化酵素
を用いてグルコースの一部をフルクトースに異性化する
ことにより異性化糖を製造することが工業的に行われて
いる。
【0005】即ち、トウモロコシデンプン等のデンプン
を液化し、グルコアミラーゼで糖化した糖液を、例えば
ストレプトマイセス属等の菌種に属する菌が生産する異
性化酵素を各種の方法で固定化した固定化酵素中を連続
的に通過させ、グルコースをフルクトースに異性化して
いるのである。
【0006】そして、上記異性化反応は、平衡点が1付
近に存在する平衡反応であり、平衡到達時において、
(温度が高いほど反応は早くなるが、平衡点はあまり変
わらない)グルコースの約50%をフルクトースへ異性
化することができるのであるが、この程度まで異性化を
進めるには相当長時間を要し、この長時間の加熱のため
反応液が着色してしまい、市販するための精製、濃縮工
程でのコストを上昇させてしまうため、フルクトースの
含有量が約42%程度にまで異性化が進行した段階で反
応を終了させている。
【発明が解決しようとする問題点】
【0007】既に述べたように、異性化糖は、大量に生
産されているグルコースに砂糖に近い甘味を持たせるこ
とを目的として生産されているのであるが、砂糖の甘味
を100とした場合、上記説明したフルクトースを約4
2%含有する異性化糖(以下、42%異性化糖のように
も表す)の甘味は95〜100であって若干不足してお
り、即ち上記異性化反応では、砂糖の甘味を有する異性
化糖を直接に得ることは不可能である。
【0008】そこで現在では、42%異性化糖中のフル
クトースの含有量を55%まで高め、甘味を100〜1
10とした55%異性化糖が工業的に生産されている。
【0009】しかしながら、上記42%異性化糖を55
%異性化糖とするには、陽イオン交換樹脂を充填した反
応塔のような大掛かりな設備を必要とするばかりか、前
記反応塔を利用した連続的糖分離をすることによってま
ずフルクトース含量約95%のフルクトース液を得、次
いでこのフルクトース液と前記42%異性化糖を混合す
るというように、操作も煩雑であるという難点がある。
【0010】本発明は、上述した従来技術の難点を解消
し、グルコースを高い異性化率でフルクトースに異性化
することにより、砂糖の甘味と同等或いはそれ以上の甘
味を有する異性化糖を直接に製造することのできる方法
を提供することを目的としてなされた。
【0011】本発明は、又、グルコースを高い異性化率
でフルクトースに異性化することにより、砂糖の甘味と
同等或いはそれ以上の甘味を有する異性化糖を、糖分離
のための設備や高フルクトース含有液と低フルクトース
含有液との混合操作を必要とせずに製造することのでき
る方法を提供することを目的としてなされた。
【0012】本発明は、更に、上記方法を実施する際に
有用なグルコースの異性化促進剤を提供することを目的
としてなされた。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用したグルコースの異性化方法の構成は、
【化5】 で表される部分構造を有する有機ゲルマニウム化合物の
存在下、異性化酵素によりグルコースをフルクトースに
異性化することを特徴とするものであり、又、上記目的
を達成するために本発明が採用したグルコースの異性化
促進剤の構成は、式
【化6】 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる低
級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又はア
ミノ基を、Xは水酸基、O−低級アルキル基、アミノ基
又はOYで表される塩[Yは金属又は塩基性基を有する
化合物を示す]をそれぞれ示す)で表される有機ゲルマ
ニウム化合物を有効成分とすることを特徴とするもので
ある。
【0014】以下に本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明のグルコースの異性化方法は、上記
のように、所定の有機ゲルマニウム化合物の存在下に異
性化を行うことを除けば、従来から行われていた異性化
酵素によりグルコースをフルクトースに異性化する方法
と同様である。
【0016】即ち、まず、トウモロコシデンプン等のデ
ンプンをバシラス(Bacillus)属のα−アミラーゼ等で液
化した後、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus nige
r)のグルコアミラーゼ等で糖化して糖液を得るのであ
る。尚、この糖液のグルコース含有量は約93〜95%
の範囲となっている。又、糖化の際、デンプンのα−
1,6−グルコシド結合を切断する酵素であるプルナラ
ーゼを併用してもよく、このようにした場合は糖液中の
グルコースの含有量は約96%となる。
【0017】上記糖液は、必要に応じ精製、濃縮された
後、必要に応じ異性化酵素が要求するマグネシウム、マ
ンガン又はコバルトの金属イオンが添加される。尚、食
品衛生上の見知からは、この金属イオンとしてはマグネ
シウムイオンが好ましい。
【0018】次いで、上記糖液を異性化工程に付すので
あるが、この際に使用される異性化酵素としては、グル
コースをフルクトースへと異性化することができるもの
であればよく、例えば、ストレプトマイセス(Streptomy
ces)属、バシルス(Bacillus)属、アースロバクター(Art
hrobacter)属、ミクロバクテリウム(Microbacterium)属
等の異性化酵素生産菌によるものである。具体的には、 Lactobacillus brevis Bacillus coagulans Brevibacterium pentosoaminoacidicum Arthrobactor sp. Actinoplanes missouriensis Streptomyces pheochromogenes Streptomyces rubiginosus Streptomyces albus NRRL-5778 Streptomyces griseofuscus 等を例示することができる。
【0019】而して、本発明においては、上記酵素によ
る異性化は、式
【化7】 で表される部分構造を有する有機ゲルマニウム化合物の
存在下に行うものであり、このような有機ゲルマニウム
化合物としては、例えば、式
【化8】 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる低
級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又はア
ミノ基を、Xは水酸基、O−低級アルキル基、アミノ基
又はOYで表される塩[Yは金属又は塩基性基を有する
化合物を示す]をそれぞれ示す)ものを挙げることがで
きる。
【0020】即ち、本発明のグルコースの異性化促進剤
の有効成分でもある上記化合物について説明すると、こ
れは3つの置換基R1乃至R3と酸素官能基OXとを有す
るプロピオン酸誘導体とゲルマニウム原子とが結合した
ゲルミルプロピオン酸を基本骨格とし、当該基本骨格に
おけるゲルマニウム原子と酸素原子とが2:3の割合で
結合したものである。
【0021】ここで前記置換基R1乃至R3は水素原子
や、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基等のい
わゆる低級アルキル基、置換され若しくは置換されてい
ないフェニル基又はアミノ基を、置換基Xは水酸基,O
−低級アルキル基,アミノ基又はOYで表わされるカル
ボンの塩をそれぞれ示しており、Yはナトリウム,カリ
ウム等の金属(但し、一価のものに限られない)又はリ
ゾチーム或いはリジン等の塩基性アミノ酸に代表される
塩基性を有する化合物を示している。
【0022】又、置換基R1及びR2はゲルマニウム原子
のα位に、置換基R3は同じくβ位に結合している。
【0023】而して、上記構造の有機ゲルマニウム化合
物は様々な方法により製造することができる。即ち、前
記式においてX=OHのものは、例えば下記反応式に示
すように、予め置換基R1乃至R3を導入しておいたトリ
クロルゲルミルプロピオン酸等のトリハロゲルミルプロ
ピオン酸を加水分解すれば良い。
【化9】
【0024】又、前記式においてX=O−低級アルキル
基のようなものは、例えば、上記トリクロルゲルミルプ
ロピオン酸にチオニルクロライド等を作用させて対応す
る酸ハロゲン化物に変換し、この酸ハロゲン化物に対し
上記低級アルキル基に対応するアルコールを反応させた
後に、加水分解すれば良く、又、式においてX=NH2
のものは、例えば前記酸ハロゲン化物にアンモニアを作
用させた後に加水分解すれば良い。
【0025】更に、式においてXがOYで表わされる塩
であり、Yが金属であるものは、当該化合物に対し対応
する金属水酸化物を作用させれば良く、又、Yが塩基性
基を有する化合物であるものも、公知の酸−塩基反応に
従うことにより合成することができる。
【0026】上記のようにして得られた有機ゲルマニウ
ム化合物についての核磁気共鳴吸収(N MR)スペク
トルや赤外線吸収(IR)スペクトル等の機器分析の結果
は、上記の化合物が前記一般式で示されるものであるこ
とを良く支持している。
【0027】尚、上記有機ゲルマニウム化合物を表わす
式は、それらを結晶として単離した状態に相当するもの
で、水溶液中では、式、
【化10】 なる構造をとることがわかっている。
【0028】又、上記化合物は、他の構造式によっても
表すことができ、例えば、上記の化合物は下記構造式に
よって表される化合物と同一である。
【化11】
【0029】尚、本発明で使用する有機ゲルマニウム化
合物の毒性は極めて低く、例えば前記化合物(1)中、
1=R2=R3=H、X=OHのものでは、経口投与に
よるマウスのLD50で6g以上、ラットでは10g以上
である。
【0030】そして、上記化合物により例示される有機
ゲルマニウム化合物の存在下、前記糖液に前記異性化酵
素を作用させ、該糖液中のグルコースをフルクトースに
異性化する。この工程は、前記糖液に有機ゲルマニウム
化合物及び異性化酵素を混合した溶液中で行ってもよい
が、従来方法に倣い、異性化酵素を各種の方法で固定化
した固定化酵素を使用し、有機ゲルマニウム化合物を含
有する糖液をこの固定化酵素中を連続的に通過させるよ
うにすることもできる。尚、本発明では酵素以外の菌体
蛋白質を失活させた菌体をそのまま使用することを妨げ
ない。
【0031】又、本発明によるグルコースのフルクトー
スへの異性化の際の条件としては、従来公知の方法と同
様、例えば、中性から弱アルカリ性で、60乃至90℃
の温度で行えばよい。
【0032】更に、本発明によるグルコースのフルクト
ースへの異性化は、以下に説明する実施例に明らかなよ
うに、反応時間の経過と共に異性化率が上昇するので、
反応の時間を調節することにより異性化率を制御し、所
望の異性化率、例えば、フルクトースへの異性化率が約
55%以上に到達するまで異性化を行うこともできる。
【0033】尚、本発明における有機ゲルマニウム化合
物の使用量は、目的とする異性化率等に応じ決定すれば
良く、例えば1/100M以上という濃度範囲を挙げる
ことができる。
【0034】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
【0035】
【実施例1】 有機ゲルマニウム化合物の合成 アクリル酸(CH2CHCOOH)に対しトリクロルゲ
ルマン(C13GeH)を付加させてトリクロルゲルミル
プロピオン酸(C13GeCH2CH2COOH)を得、こ
れを加水分解することにより、式
【化12】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−1)を合成し
た。更に、同様の方法により、式
【化13】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−2)及び、式
【化14】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−3)を合成し
た。
【0036】
【実施例2】 グルコースのフルクトースへの異性化 (1)基質溶液の調製 40%グルコース−1.2M有機ゲルマニウム化合物液
を以下の手順で調製した。0.8gの無水グルコースを
0.8mlの脱イオン水に加え溶解し、この溶液に0.
407gの本発明の異性化促進剤としての有機ゲルマニ
ウム化合物(1−1)を、液のpHを微アルカリ側に保
ちながら小量ずつ添加し、完全に溶解した。次に、4.
9mgの硫酸マグネシウムを加え、液のpHを8.0に
調整した後、脱イオン水で全量を2.0mlにした。
尚、有機ゲルマニウム化合物(1−2)及び(1−3)
については、いずれもゲルマニウムのモル数で1.2M
となるように、それぞれ1.275g、0.443gを
使用し、同様に基質溶液を調製した。
【0037】酵素の調製 放線菌Streptomyces griseofus
cus S−41の菌体より抽出した異性化酵素(グル
コースイソメラーゼ)を、既知の方法に従って、イオン
交換カラムやゲル濾過カラム等を用い、電気泳動的に単
一バンドになるまで精製し、標品として用いた。
【0038】酵素異性化反応 上記基質溶液0.7ml、200mM MOPS緩衝液
(pH8.0)0.1ml、酵素液(5.69mg/m
l)0.2mlを小試験管にとり、60℃の恒温槽中で
反応させ、反応液50μlを一定時間ごとに、予め50
μlの0.5N過塩素酸を入れたマイクロバイアル中に
加え、反応を停止させた。停止液中の生成フルクトース
量を高速液体クロマトグラフィー(島津LC7A、SC
R−101(N)カラム)で定量し、グルコースとフル
クトース間の異性化率の経時変化を調べた。
【0039】結果 図1に示すように、有機ゲルマニウム化合物無添加のブ
ランクでは、約6時間で反応は平衡に達し、異性化率は
50%に留まったが、本発明の異性化促進剤としての有
機ゲルマニウム化合物を添加した場合は、初期反応速
度、平衡時の異性化率ともにブランクを上回った。即
ち、初期反応速度はいずれもブランクの40−50%増
となり、ゲルマニウム化合物の種類による差は殆どみら
れなかったが、平衡時の異性化率は化合物の種類によっ
てかなり異なり、化合物(1−2)が99%、化合物
(1−3)が80%、化合物(1−1)が75%であっ
た。
【0040】
【発明の効果】上記実施例からも明らかなように、本発
明方法によれば、砂糖の甘味と同等或いはそれ以上の甘
味を有する異性化糖を、直接に製造することができ、従
って、糖分離のための設備や高フルクトース含有液と低
フルクトース含有液との混合操作を必要とすることがな
い。
【0041】又、本発明剤は、安全性に優れると共に、
異性化酵素によるグルコースの異性化反応系に小量を添
加することにより、異性化の初期反応速度及び平衡時の
異性化率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反応時間と異性化率との関係を示すグラフであ
る。 △:本発明剤として有機ゲルマニウム化合物(1−2)
を使用した場合 ◇:本発明剤として有機ゲルマニウム化合物(1−3)
を使用した場合 □:本発明剤として有機ゲルマニウム化合物(1−1)
を使用した場合 ○:ブランク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【実施例1】 有機ゲルマニウム化合物の合成 アクリル酸(CHCHCOOH)に対しトリクロルゲ
ルマン(Cl GeH)を添加させてトリクロルゲルミ
ルプロピオン酸(Cl GeCHCHCOOH)を
得、これを加水分解することにより、式
【化12】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−1)を合成し
た。更に、同様の方法により、式
【化13】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−2)及び、式
【化14】 で表される有機ゲルマニウム化合物(1−3)を合成し
た。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 で表される部分構造を有する有機ゲルマニウム化合物の
    存在下、異性化酵素によりグルコースをフルクトースに
    異性化することを特徴とするグルコースの異性化方法。
  2. 【請求項2】 有機ゲルマニウム化合物が、式 【化2】 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる低
    級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又はア
    ミノ基を、Xは水酸基、O−低級アルキル基、アミノ基
    又はOYで表される塩[Yは金属又は塩基性基を有する
    化合物を示す]をそれぞれ示す)で表されるものである
    請求項1に記載のグルコースの異性化方法。
  3. 【請求項3】 グルコースのフルクトースへの異性化
    は、必要に応じ異性化酵素の要求する金属イオンを共存
    させて行う請求項1に記載のグルコースの異性化方法。
  4. 【請求項4】 グルコースのフルクトースへの異性化
    は、中性から弱アルカリ性で、60乃至90℃の温度で
    行う請求項1に記載のグルコースの異性化方法。
  5. 【請求項5】 グルコースのフルクトースへの異性化
    は、異性化反応の時間を調節することにより異性化率を
    制御しつつ行う請求項1に記載のグルコースの異性化方
    法。
  6. 【請求項6】 グルコースのフルクトースへの異性化
    は、フルクトースへの異性化率が約55%以上に到達す
    るまで行う請求項1に記載のグルコースの異性化方法。
  7. 【請求項7】 グルコースのフルクトースへの異性化
    は、グルコースを含有する溶液に、式 【化3】 で表される部分構造を有する有機ゲルマニウム化合物及
    び異性化酵素を混合した溶液中で行う請求項1に記載の
    グルコースの異性化方法。
  8. 【請求項8】 グルコースを含有する溶液は、デンプン
    を液化し糖化した糖液である請求項7に記載のグルコー
    スの異性化方法。
  9. 【請求項9】 式 【化4】 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる低
    級アルキル基、置換若しくは無置換のフェニル基又はア
    ミノ基を、Xは水酸基、O−低級アルキル基、アミノ基
    又はOYで表される塩[Yは金属又は塩基性基を有する
    化合物を示す]をそれぞれ示す)で表される有機ゲルマ
    ニウム化合物を有効成分とすることを特徴とするグルコ
    ースの異性化促進剤。
JP4360343A 1992-12-28 1992-12-28 グルコースの異性化方法及び異性化促進剤 Pending JPH06315391A (ja)

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JP4360343A JPH06315391A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 グルコースの異性化方法及び異性化促進剤
NZ250367A NZ250367A (en) 1992-12-28 1993-12-06 Use of an organogermanium compound for isomerising aldose structures
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KR1019940702868A KR100344966B1 (ko) 1992-12-28 1993-12-27 알도즈구조의화합물을케토즈구조의화합물로의이성화하는방법및그에사용되는이성화시약또는촉진제
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