JPH06315326A - 水田用水位自動制御装置 - Google Patents

水田用水位自動制御装置

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JPH06315326A
JPH06315326A JP4103186A JP10318692A JPH06315326A JP H06315326 A JPH06315326 A JP H06315326A JP 4103186 A JP4103186 A JP 4103186A JP 10318692 A JP10318692 A JP 10318692A JP H06315326 A JPH06315326 A JP H06315326A
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JP
Japan
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paddy field
valve
water level
water
paddy
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JP4103186A
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English (en)
Inventor
Yukio Ide
幸男 井出
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M S K KK
MSK KK
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M S K KK
MSK KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水田の水位管理を自動化し、実働時間の短縮
化を図る。 【構成】 水路と水田との間に設置され、水路から水田
に用水を供給して水田の水位を自動的に所定に保持する
水田用水位自動制御装置であって、上記水路から水田に
用水を通流させるパイプと、このパイプに介装された弁
と、この弁を駆動する弁駆動部と、上記水田の液面を検
出する液面センサと、この液面センサからの検出信号に
基づいて上記水田の水位が設定水位になった時に上記弁
駆動部を制御し上記弁を開閉させるコントローラとを備
えた水田用水位自動制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稲作等に用いられる水
田の水位を制御する水田用水位自動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水稲等を作る場合には水田が用いられ、
水田には水路に設けられた堰を通じて水が供給できるよ
うになっている。また、水稲等の各成長期や季節によっ
て必要とされる水田の水位が異なるため、一般の農家で
は人手によって毎日、数回、上記堰を開閉することによ
り、必要な水位を維持するようにし、毎日の水田の管理
を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
農家では、水田の水位管理が人手により毎日行なわなけ
ればならないので、毎日の水田管理が実働時間の約1/
3となり、水位管理に手間がかかりすぎるという問題が
あった。また、従来の水位管理では、長年の勘で行なっ
ているため、熟練をも要し、近年、増加している兼業農
家では毎日の水位管理が容易でないという問題もあっ
た。
【0004】因みに、近年の稲作農業においては、年間
を通しての実働時間の短縮を図り、作業の機械化を進め
ることにより農業経営の近代化を図ることが望まれてい
る。
【0005】そこで、本発明は、水田の水位管理におい
て、機械的に自動化することにより、水位管理を容易化
し、実働時間の短縮化を可能とした水田用水位自動制御
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の水田用水位自動
制御装置は、水路と水田との間に設置され、水路から水
田に用水を供給して水田の水位を自動的に所定に保持す
る水田用水位自動制御装置であって、上記水路から水田
に用水を通流させるパイプと、このパイプに介装された
弁と、この弁を駆動する弁駆動部と、上記水田の液面を
検出する液面センサと、この液面センサからの検出信号
に基づいて上記水田の水位が設定水位になった時に上記
弁駆動部を制御し上記弁を開閉させるコントローラと、
を備えた構成とされている。
【0007】
【作用】水田内の水位が予め設定した水位になると、液
面センサにより検出され、液面センサからの検出信号に
基づいてコントローラにより弁駆動部が動作し弁が制御
され、弁の通路が開かれて水路からパイプを通じて水田
に用水が供給される。水田の水位が設定水路に達すると
これを検出する液面センサからの検出信号に基づいてコ
ントローラにより弁駆動部が動作し弁の通路が閉止する
よう弁が制御され、水路から水田への用水の供給が停止
され、このようにして水田内の水位が自動的に所定水位
に保持される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づき説
明する。図1は水田近傍に設置された本実施例の水田用
水位自動制御装置1を示しており、図1中、2は水田近
傍に設けられた水路を、3は水路2内の用水を示す。
【0009】図1に示すように、水路2の側部には、各
水田に水を分岐する取水部4が設けられており、この取
水部4と水田との間に水位自動制御装置1が設置されて
いる。すなわち、取水部4にはゴムホース5の取入口が
取付けられ、ゴムホース5の排出口が水田に臨むように
設置されている。ゴムホース5には開閉弁6が介装さ
れ、開閉弁6の開動作に伴ってゴムホース5が開通し、
水路2の用水3がゴムホース5を通じて水田に供給され
る。
【0010】上記開閉弁6は水位自動制御装置1のコン
トロールボックス7内の下側に設けられ、コントロール
ボックス7の上面にはバッテリ充電用の太陽電池8が設
置されている。
【0011】また、コントロールボックス7内にはコン
トローラ9が設けられ、図2に示すようにコントローラ
9には、液面センサ10、バッテリ11、および駆動モ
ータ12が接続されている。液面センサ10は本実施例
では水田に差込まれた状態で水位の上限と下限とを検知
できる構成となっている。バッテリ11は昼間時には上
記太陽電池8により充電され、独自には20日間程度利
用できる容量を有する。
【0012】上記駆動モータ12は、図6に示すよう
に、その出力軸が歯車機構からなる伝達部13を介して
開閉弁6に連結され、コントローラ9により駆動モータ
12を駆動し、駆動モータ12により開閉弁6の開閉が
行なわれる。
【0013】上記開閉弁6は、図3〜図6に示すよう
に、円筒状に形成されたゴム製の弁体15を有し、図5
に示すように弁体15の両端にフランジ16がそれぞれ
取付けられ、双方のフランジ16の両側がガイドサポー
ト17により連結されている。また、各々のガイドサポ
ート17にはそれぞれにガイド18が垂直に支持され、
双方のガイド18の上端部間には支持部材19が取付け
られている。支持部材19の中央部には雌ねじ部20が
垂直に設けられ、この雌ねじ部20に、周面に雄ねじが
設けられたスピンドル21が螺合している。
【0014】上記スピンドル21の上端側には上述した
図6に示すように伝達部13を介して駆動モータ12が
連結し、スピンドル21の下端には上側の挟持部材22
が取付けられている。この挟持部材22は上記弁体15
の直径よりもやや長い長さを有し、その両端がそれぞれ
ガイド18に係合し、ガイド18に沿って上下方向にス
ピンドルとともに移動することができる。他方、上側の
挟持部材22に対応して弁体15の下側には下側の挟持
部材23が設けられており、この下側の挟持部材23の
両端はそれぞれガイド18の下端に取付けられている。
したがって、駆動モータ12の回転方向によりスピンド
ル21が右回転又は左回転し、これに伴って上側の挟持
部材22も上下方向に移動することができる。弁体15
の絞り時や閉止時には、スピンドル21を右回転させる
と、上側の挟持部材22が下降して弁体15を下側の挟
持部材23とともに挟んで流路面積が絞られ、最大位置
まで下降すると閉止される構造となっている。尚、弁体
6の内面には軸方向に沿う溝15aが設けられ閉止しや
すくなっている。
【0015】次に上記構成の水位自動制御装置の動作に
ついて説明する。
【0016】まず、水田の作物の成長度合いや季節に応
じて液面センサ10の下限値および上限値を設定してお
き、コントローラ9を駆動させた、図6に示す二点鎖線
で示す閉止状態において、水田の水位が低下し下限値に
達すると、これを液面センサ10が検出し、検出信号が
コントローラ9に入力される。コントローラ9において
は、下限値の検出信号に基づいて駆動モータ12が例え
ば正転方向に駆動され、駆動モータ12の回転は伝達部
13を通じてスピンドル21に伝達され、スピンドル2
1を左回転させる。スピンドル21の左回転に伴ってス
ピンドル21が支持部材19に対し上方に移動し、これ
に伴って上側の挟持部材22もガイド18に沿って上方
に移動し、今まで閉止されていた弁体15が開き、水路
2内の用水3が弁体15内を通じて水田に供給される。
【0017】反対に、水田の水位が上限値に達し、これ
を液面センサ10が検出すると、液面センサ10の上限
の検出値がコントローラ9に入力される。コントローラ
9においては、上限の検出値に基づいて駆動モータ12
が例えば逆転駆動され、スピンドル21が右回転する。
スピンドル21の右回転に伴ってスピンドル21が下方
に移動し、上側の挟持部材22がガイド18に沿って下
方に移動し、上側の挟持部材22と下側の挟持部材23
により弁体15が挟み込まれて弁体15が閉止し用水の
供給が停止される。
【0018】したがって、水田の水位の上限および下限
を液面センサにより予め設定しておくことにより、水田
に用水が自動的に供給されるので、水田の水位管理が自
動化され、水位管理が容易となり、農家の実働時間のう
ち水位管理に費やす労力が大幅に軽減される。また、兼
業農家にとっても熟練を要せずに容易に管理できる。更
に、絞り弁が筒状の弁体により構成されているので、水
路の用水に異物が混入している場合にもそのまま通過す
ることができ、弁がつまったり、故障することがない。
【0019】尚、上記実施例では液面センサが水位の上
限と下限を検出する構成としたが、これに限らず、一つ
の水位を検出するようにした場合にも同様の構成により
適用できる。また、絞り弁を単に開閉弁として動作させ
る場合に限らず、流量をコントローラにより制御するよ
うにして、流量をも調整する構成とすることも可能であ
る。更に、電源としては太陽電池、およびこれを用いた
バッテリのほか、交流電源や、また、バッテリと交流電
源とを切換えて用いるようにしてもよい。
【0020】また、弁としては図6に示す構造に限ら
ず、図7に示す構造のものを用いてもよい。図7におい
て、上側および下側の挟持部材22と23の一端側は回
動可能に枢支され、双方の他端側をスピンドル21によ
り可動する構成としたものである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水田の水位を予め設定しておくことにより、水田に水路
からの用水が自動的に供給されるので、水田の水位管理
が容易となり、農家の実働時間のうち水位管理に費やす
労力が大幅に軽減できる。また、自動的に水位が管理で
きるので、兼業農家にとっても熟練を要せずに管理が容
易となる。更に、絞り弁が筒状のゴム製の弁体により構
成される場合は、水路に用水の異物が混入してもそのま
ま通過することができ、弁がつまったり故障することが
ない等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り、水位自動制御装置の
斜視図である。
【図2】水位自動制御装置の概略ブロック構成図であ
る。
【図3】弁の斜視図である。
【図4】弁体の斜視図である。
【図5】弁の概略側面図である。
【図6】弁の概略正面断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す、弁の正面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 水田用水位自動制御装置 2 水路 3 用水 5 パイプ 6 弁 8 太陽電池 9 コントローラ 10 液面センサ 11 バッテリ 12,13 弁駆動部 15 弁体 22,23 挟持部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路と水田との間に設置され、水路から
    水田に用水を供給して水田の水位を自動的に所定に保持
    する水田用水位自動制御装置であって、 前記水路から水田に用水を通流させるパイプと、このパ
    イプに介装された弁と、この弁を駆動する弁駆動部と、
    前記水田の液面を検出する液面センサと、この液面セン
    サからの検出信号に基づいて前記水田の水位が設定水位
    になった時に前記弁駆動部を制御し前記弁を開閉させる
    コントローラと、を備えたことを特徴とする水田用水位
    自動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記コントローラと弁駆動部を動作させ
    るバッテリとこのバッテリを充電する太陽電池とを有す
    る請求項1記載の水田用水位自動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記弁が、変形可能にゴムにより円筒形
    状に形成された弁体と、この弁体を径方向の外方向から
    挟み込んで弁体内の通路面積を可変する挟持部材とを有
    する請求項1又は2記載の水田用水位自動制御装置。
JP4103186A 1992-04-22 1992-04-22 水田用水位自動制御装置 Pending JPH06315326A (ja)

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