JPH06315127A - 2段階自動調光システム - Google Patents
2段階自動調光システムInfo
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- JPH06315127A JPH06315127A JP12551493A JP12551493A JPH06315127A JP H06315127 A JPH06315127 A JP H06315127A JP 12551493 A JP12551493 A JP 12551493A JP 12551493 A JP12551493 A JP 12551493A JP H06315127 A JPH06315127 A JP H06315127A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両に搭載する液晶表示装置において、バッ
クライト光の輝度を車両の照明と連動して制御すると共
に、周囲の明るさと独立して手動で輝度を切換え可能に
すること。 【構成】 高圧発生手段C2を設け、液晶表示装置のバ
ックライトの光源である蛍光灯FLをデューテイ調光方
式で駆動する。又三角波を発生する三角波発生手段A
と、三角波をデューテイ可変の矩形波に変換するデュー
ティ比決定手段B2を夫々設ける。液晶表示装置に電源
を投入すると、点灯遅延手段Dは、三角波発生手段Aと
デューティ比決定手段B2に遅れて電源を与える。又入
力端子12から照明のオン・オフ制御信号を与えると、
デューティ比決定手段B2は、PWMの調光制御信号を
出力する。こうすると車両の照明がオン又はオフとなれ
ば、バックライト光は自動的に暗く又は明るくなる。
クライト光の輝度を車両の照明と連動して制御すると共
に、周囲の明るさと独立して手動で輝度を切換え可能に
すること。 【構成】 高圧発生手段C2を設け、液晶表示装置のバ
ックライトの光源である蛍光灯FLをデューテイ調光方
式で駆動する。又三角波を発生する三角波発生手段A
と、三角波をデューテイ可変の矩形波に変換するデュー
ティ比決定手段B2を夫々設ける。液晶表示装置に電源
を投入すると、点灯遅延手段Dは、三角波発生手段Aと
デューティ比決定手段B2に遅れて電源を与える。又入
力端子12から照明のオン・オフ制御信号を与えると、
デューティ比決定手段B2は、PWMの調光制御信号を
出力する。こうすると車両の照明がオン又はオフとなれ
ば、バックライト光は自動的に暗く又は明るくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用のテレビジョン
受像機等に用いられる小型液晶表示装置に係わり、特に
液晶表示装置におけるバックライトの輝度を制御する2
段階自動調光システムに関するものである。
受像機等に用いられる小型液晶表示装置に係わり、特に
液晶表示装置におけるバックライトの輝度を制御する2
段階自動調光システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、乗用車等の車両に液晶表示装置が
搭載され、テレビジョン受像機や他の情報表示機器に利
用されている。液晶表示装置には液晶パネルの背面にバ
ックライトが取付けられ、バックライトの輝度を制御す
るための調光装置が設けられている。
搭載され、テレビジョン受像機や他の情報表示機器に利
用されている。液晶表示装置には液晶パネルの背面にバ
ックライトが取付けられ、バックライトの輝度を制御す
るための調光装置が設けられている。
【0003】バックライトの調光方式には、デューティ
調光方式と電圧調光方式がある。電圧調光方式は、バッ
クライトの光源である蛍光灯の印加電圧を変化させて輝
度を制御するものであり、デューティ調光方式は蛍光灯
の印加パルス幅を変化させて輝度を制御するものであ
る。
調光方式と電圧調光方式がある。電圧調光方式は、バッ
クライトの光源である蛍光灯の印加電圧を変化させて輝
度を制御するものであり、デューティ調光方式は蛍光灯
の印加パルス幅を変化させて輝度を制御するものであ
る。
【0004】電圧調光方式は回路構成が簡単であるが、
印加電圧が低いとき周囲温度が低い環境下では蛍光灯が
点灯しにくくなる。又デューティ調光方式は蛍光灯の輝
度調整は容易にできる反面、回路構成は多少複雑にな
り、調光時にスイッチングノイズを発生するという欠点
がある。車両に搭載される液晶表示装置は、計器パネル
等の車両の車内照明(以下単に照明という)と連動して
画像の明るさを制御するものが多く、調光時のノイズ発
生が少ない電圧調光方式がよく利用されている。
印加電圧が低いとき周囲温度が低い環境下では蛍光灯が
点灯しにくくなる。又デューティ調光方式は蛍光灯の輝
度調整は容易にできる反面、回路構成は多少複雑にな
り、調光時にスイッチングノイズを発生するという欠点
がある。車両に搭載される液晶表示装置は、計器パネル
等の車両の車内照明(以下単に照明という)と連動して
画像の明るさを制御するものが多く、調光時のノイズ発
生が少ない電圧調光方式がよく利用されている。
【0005】しかし周囲温度の影響の少ないデューティ
調光方式も、他の機器へのノイズによる悪影響がなくな
れば、多段階の調光制御が容易であるため実現化が望ま
れている。以下図面を参照しつつ従来のデューティ調光
方式を用いた、バックライトの多段階調光システムにつ
いて説明する。
調光方式も、他の機器へのノイズによる悪影響がなくな
れば、多段階の調光制御が容易であるため実現化が望ま
れている。以下図面を参照しつつ従来のデューティ調光
方式を用いた、バックライトの多段階調光システムにつ
いて説明する。
【0006】図7は従来の多段階調光システムの構成を
示す回路図である。本図において多段階調光システム
は、三角波発生手段A,デューティ比決定手段B1,高
圧発生手段C1により構成される。
示す回路図である。本図において多段階調光システム
は、三角波発生手段A,デューティ比決定手段B1,高
圧発生手段C1により構成される。
【0007】三角波発生手段Aは三角波を発振する回路
であり、演算増幅器(オペアンプ)OP1を含んで構成
される。演算増幅器OP1の反転入力端はコンデンサC
1を介して接地されると共に、抵抗R1を介して出力側
に接続される。又非反転入力端は抵抗R2を介して出力
端に接続され、抵抗R3を介して電源端子1に接続され
る。三角波発生手段Aの三角波信号Saは出力端子2を
経てデューティ比決定手段B1に与えられる。
であり、演算増幅器(オペアンプ)OP1を含んで構成
される。演算増幅器OP1の反転入力端はコンデンサC
1を介して接地されると共に、抵抗R1を介して出力側
に接続される。又非反転入力端は抵抗R2を介して出力
端に接続され、抵抗R3を介して電源端子1に接続され
る。三角波発生手段Aの三角波信号Saは出力端子2を
経てデューティ比決定手段B1に与えられる。
【0008】デューティ比決定手段B1は、三角波信号
Saと一定の基準電圧とを比較し、三角波信号Saが基
準電圧未満であればHレベルの信号を出力し、基準電圧
以上であれば、Lレベルの信号を出力するものである。
デューティ比決定手段B1の演算増幅器OP2は、反転
入力端が三角波発生手段Aの出力端子2に接続され、非
反転入力端が可変抵抗VR1の摺動接点に接続される。
又可変抵抗VR1の一端は電源端子3に接続され、他端
は接地される。そして演算増幅器OP2の出力する調光
制御信号Sbは出力端子4を介して高圧発生手段C1に
与えられる。
Saと一定の基準電圧とを比較し、三角波信号Saが基
準電圧未満であればHレベルの信号を出力し、基準電圧
以上であれば、Lレベルの信号を出力するものである。
デューティ比決定手段B1の演算増幅器OP2は、反転
入力端が三角波発生手段Aの出力端子2に接続され、非
反転入力端が可変抵抗VR1の摺動接点に接続される。
又可変抵抗VR1の一端は電源端子3に接続され、他端
は接地される。そして演算増幅器OP2の出力する調光
制御信号Sbは出力端子4を介して高圧発生手段C1に
与えられる。
【0009】高圧発生手段C1は、冷陰極蛍光灯(以下
単に蛍光灯という)FLと、DC/ACトランスTを含
み、高電圧のパルスを発生して蛍光灯FLを点灯させる
回路である。高圧発生手段C1は、電源入力端子5,電
源出力端子6,信号入力端子7を夫々有し、電源入力端
子5には直流電源が供給され、信号入力端子7にはデュ
ーティ比較手段B1の調光制御信号Sbが与えられる。
単に蛍光灯という)FLと、DC/ACトランスTを含
み、高電圧のパルスを発生して蛍光灯FLを点灯させる
回路である。高圧発生手段C1は、電源入力端子5,電
源出力端子6,信号入力端子7を夫々有し、電源入力端
子5には直流電源が供給され、信号入力端子7にはデュ
ーティ比較手段B1の調光制御信号Sbが与えられる。
【0010】電源入力端子5はアースとの間に平滑用の
コンデンサC2が接続されると共に、チョークコイルL
Iを介してトランジスタQ1のコレクタと、DC/AC
トランスTの端子T3,T4に夫々接続される。信号入
力端子7はトランジスタQ1のベースに接続され、又コ
ンデンサC3を介して接地される。又エミッタは抵抗R
4,R5を介して夫々トランジスタQ2,Q3のベース
に接続される。
コンデンサC2が接続されると共に、チョークコイルL
Iを介してトランジスタQ1のコレクタと、DC/AC
トランスTの端子T3,T4に夫々接続される。信号入
力端子7はトランジスタQ1のベースに接続され、又コ
ンデンサC3を介して接地される。又エミッタは抵抗R
4,R5を介して夫々トランジスタQ2,Q3のベース
に接続される。
【0011】トランジスタQ2,Q3はパルス発振を行
うスイッチングトランジスタであり、各エミッタは接地
される。トランジスタQ2のベースはDC/ACトラン
スTの端子T6に接続され、トランジスタQ3のベース
は端子T1に接続される。トランジスタQ2のコレクタ
は端子T2に接続され、トランジスタQ3のコレクタは
端子T5に接続され、端子T2,T5間にコンデンサC
4が接続される。DC/ACトランスTの2次側巻線の
端子T7,T10は、直列のコンデンサC5を介して蛍
光灯FLに接続される。
うスイッチングトランジスタであり、各エミッタは接地
される。トランジスタQ2のベースはDC/ACトラン
スTの端子T6に接続され、トランジスタQ3のベース
は端子T1に接続される。トランジスタQ2のコレクタ
は端子T2に接続され、トランジスタQ3のコレクタは
端子T5に接続され、端子T2,T5間にコンデンサC
4が接続される。DC/ACトランスTの2次側巻線の
端子T7,T10は、直列のコンデンサC5を介して蛍
光灯FLに接続される。
【0012】このように構成された多段式調光システム
の動作について説明する。図8は多段式調光システムの
各部の動作を示す信号波形図である。三角波発生手段A
において、電源端子1から直流電圧が供給されると、図
8(a)に示すように、抵抗R1,R2,R3とコンデ
ンサC1で決定される周期と振幅で三角波信号Saが発
生する。
の動作について説明する。図8は多段式調光システムの
各部の動作を示す信号波形図である。三角波発生手段A
において、電源端子1から直流電圧が供給されると、図
8(a)に示すように、抵抗R1,R2,R3とコンデ
ンサC1で決定される周期と振幅で三角波信号Saが発
生する。
【0013】つぎにデューティ比決定手段B1におい
て、可変抵抗VR1を用いて基準電圧を調節する。図8
(a)の破線で示すように、例えばこの基準電圧を三角
波信号Saのピーク値より高くし、その電圧をVr1と
すると、デューティ比決定手段B1は図8(b)に示す
ように、Hレベルに保持された調光制御信号Sbを出力
する。次に基準電圧を図8(a)に示すように三角波信
号Saの正側のピーク値より低く、負側のピークより高
くし、その電圧をVr2とする。この場合にはデューテ
ィ比決定手段B1は図8(c)で示すような矩形波の調
光制御信号Sbを発生する。この矩形波のデューティ比
は、基準電圧Vr2の値を三角波の振幅範囲内で上下さ
せることにより変化する。
て、可変抵抗VR1を用いて基準電圧を調節する。図8
(a)の破線で示すように、例えばこの基準電圧を三角
波信号Saのピーク値より高くし、その電圧をVr1と
すると、デューティ比決定手段B1は図8(b)に示す
ように、Hレベルに保持された調光制御信号Sbを出力
する。次に基準電圧を図8(a)に示すように三角波信
号Saの正側のピーク値より低く、負側のピークより高
くし、その電圧をVr2とする。この場合にはデューテ
ィ比決定手段B1は図8(c)で示すような矩形波の調
光制御信号Sbを発生する。この矩形波のデューティ比
は、基準電圧Vr2の値を三角波の振幅範囲内で上下さ
せることにより変化する。
【0014】又基準電圧を三角波信号Saの負側ピーク
値より低くし、その電圧をVr3とすると、デューティ
比決定手段B1は図8(d)に示すように、Lレベルに
保持された調光制御信号Sbを出力する。
値より低くし、その電圧をVr3とすると、デューティ
比決定手段B1は図8(d)に示すように、Lレベルに
保持された調光制御信号Sbを出力する。
【0015】さて高圧発生手段C1において、図8
(b)に示すようなHレベルの調光制御信号Sbがトラ
ンジスタQ1のベースに与えられたとする。このときト
ランジスタQ1はオンとなり、抵抗R4,R5を介しト
ランジスタQ2,Q3にバイアス電流が与えられる。こ
のためトランジスタQ2,Q3が動作状態となり、コレ
クタ電流が流れる。これらのコレクタ電流はDC/AC
トランスTの端子T2,T5から流出する。従って端子
T1,T6の巻線に誘起された2次電流はトランジスタ
Q2,Q3のベースに正帰還され、トランジスタQ2,
Q3が発振する。発振周期はコンデンサC4と、端子T
2,T4間の巻線及び端子T5,T3間の巻線の各イン
ダクタンスによって決定される。
(b)に示すようなHレベルの調光制御信号Sbがトラ
ンジスタQ1のベースに与えられたとする。このときト
ランジスタQ1はオンとなり、抵抗R4,R5を介しト
ランジスタQ2,Q3にバイアス電流が与えられる。こ
のためトランジスタQ2,Q3が動作状態となり、コレ
クタ電流が流れる。これらのコレクタ電流はDC/AC
トランスTの端子T2,T5から流出する。従って端子
T1,T6の巻線に誘起された2次電流はトランジスタ
Q2,Q3のベースに正帰還され、トランジスタQ2,
Q3が発振する。発振周期はコンデンサC4と、端子T
2,T4間の巻線及び端子T5,T3間の巻線の各イン
ダクタンスによって決定される。
【0016】このようにトランジスタQ1を常時オンに
すると、トランジスタQ2,Q3は図8(e)のような
波形の発振を連続して行う。この発振パルスはDC/A
CトランスTの2次側巻線で電圧増幅され、端子T7,
T10から高圧パルスが蛍光灯FLに印加される。この
場合、蛍光灯FLから最も明るいバックライト光が得ら
れる。
すると、トランジスタQ2,Q3は図8(e)のような
波形の発振を連続して行う。この発振パルスはDC/A
CトランスTの2次側巻線で電圧増幅され、端子T7,
T10から高圧パルスが蛍光灯FLに印加される。この
場合、蛍光灯FLから最も明るいバックライト光が得ら
れる。
【0017】次にデューティ比決定手段B1から、図8
(c)に示すようにデューティ比が0.5 の矩形波の調光
制御信号Sbが出力されると、トランジスタQ1は信号
SbのレベルがH時のみオンとなる。このためトランジ
スタQ2,Q3は間歇発振を行い、図8(f)に示すよ
うなパルスを出力する。このため蛍光灯FLから明るさ
の低減されたバックライト光が得られる。
(c)に示すようにデューティ比が0.5 の矩形波の調光
制御信号Sbが出力されると、トランジスタQ1は信号
SbのレベルがH時のみオンとなる。このためトランジ
スタQ2,Q3は間歇発振を行い、図8(f)に示すよ
うなパルスを出力する。このため蛍光灯FLから明るさ
の低減されたバックライト光が得られる。
【0018】同様にして、デューティ比決定手段B1か
ら、図8(d)に示すようにLレベルの調光制御信号S
bが出力されると、トランジスタQ1はオフとなり、図
8(g)に示すようにトランジスタQ2,Q3の発振は
停止する。この場合蛍光灯FLは点灯しない。尚、高圧
発生手段C1の発振周波数は、数KHz〜数十KHzに設定
されているので、人の目にはちらつきを生じない。
ら、図8(d)に示すようにLレベルの調光制御信号S
bが出力されると、トランジスタQ1はオフとなり、図
8(g)に示すようにトランジスタQ2,Q3の発振は
停止する。この場合蛍光灯FLは点灯しない。尚、高圧
発生手段C1の発振周波数は、数KHz〜数十KHzに設定
されているので、人の目にはちらつきを生じない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多段階調光システムでは、液晶表示装置のバッライ
トの輝度を手動で調節できるが、周囲の明るさと連動し
て自動で制御されるものではない。又一般の液晶表示装
置では、電源投入と同時にバックライトが動作するの
で、液晶表示素子の立ち上がり時の動作が不安定であれ
ば、乱れた画像が画面に出画されることになる。又デュ
ーティ調光方式を用いたものでは、高調波ノイズが発生
し、内蔵の音声及び映像回路に悪影響を与えるという欠
点があった。
来の多段階調光システムでは、液晶表示装置のバッライ
トの輝度を手動で調節できるが、周囲の明るさと連動し
て自動で制御されるものではない。又一般の液晶表示装
置では、電源投入と同時にバックライトが動作するの
で、液晶表示素子の立ち上がり時の動作が不安定であれ
ば、乱れた画像が画面に出画されることになる。又デュ
ーティ調光方式を用いたものでは、高調波ノイズが発生
し、内蔵の音声及び映像回路に悪影響を与えるという欠
点があった。
【0020】更に液晶表示装置のバックライトを、車両
の照明と連動して変化させる2段階調光システムとした
場合、画面の明るさが照明のオン・オフによって一義的
に決まるため、人が周囲の明るさに応じて画面の輝度を
自由に制御できなかった。例えば、霧の中を走行する場
合、車両の運転者は前照灯を点灯するために、照明スイ
ッチを入たとする。この場合ダッシュボードの各計器は
照明されると共に、液晶表示装置のバックライトは暗く
なる。夜間でなければ車内といえども明るく、このまま
液晶表示装置を見ようとすると、周囲が明るく画面が暗
いので画像が見ずらくなる。
の照明と連動して変化させる2段階調光システムとした
場合、画面の明るさが照明のオン・オフによって一義的
に決まるため、人が周囲の明るさに応じて画面の輝度を
自由に制御できなかった。例えば、霧の中を走行する場
合、車両の運転者は前照灯を点灯するために、照明スイ
ッチを入たとする。この場合ダッシュボードの各計器は
照明されると共に、液晶表示装置のバックライトは暗く
なる。夜間でなければ車内といえども明るく、このまま
液晶表示装置を見ようとすると、周囲が明るく画面が暗
いので画像が見ずらくなる。
【0021】又夜間に車両を駐車して、液晶表示装置を
見る場合には、運転者が照明を切るとバックライトは明
るくなる。しかし周囲は暗いので画面が眩しくなり、か
えって車内の人が見ずらくなるという欠点があった。
見る場合には、運転者が照明を切るとバックライトは明
るくなる。しかし周囲は暗いので画面が眩しくなり、か
えって車内の人が見ずらくなるという欠点があった。
【0022】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、電源投入時の画面の乱れを解消
すると共に、周囲の機器に高調波ノイズの悪影響を与え
ず、車両の照明と連動して明るさを制御し、且つ人の意
志に基づいて明るさを調整できる液晶表示装置の2段階
自動調光システムを実現することを目的とする。
なされたものであって、電源投入時の画面の乱れを解消
すると共に、周囲の機器に高調波ノイズの悪影響を与え
ず、車両の照明と連動して明るさを制御し、且つ人の意
志に基づいて明るさを調整できる液晶表示装置の2段階
自動調光システムを実現することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、車載用の液晶表示装置におけるバックライト光を制
御する2段階自動調光システムであって、PWM信号を
調光制御信号として生成するデューティ比決定手段と、
デューティ比決定手段の調光制御信号を入力し、バック
ライトの駆動信号を生成すると共に、駆動信号によるノ
イズを除去するフィルタ回路を電源ラインに挿入した高
圧発生手段と、高圧発生手段と同一電源で駆動され、電
源投入時にデューティ比決定手段に対し、一定の遅延時
間後に電源を供給する点灯遅延手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
は、車載用の液晶表示装置におけるバックライト光を制
御する2段階自動調光システムであって、PWM信号を
調光制御信号として生成するデューティ比決定手段と、
デューティ比決定手段の調光制御信号を入力し、バック
ライトの駆動信号を生成すると共に、駆動信号によるノ
イズを除去するフィルタ回路を電源ラインに挿入した高
圧発生手段と、高圧発生手段と同一電源で駆動され、電
源投入時にデューティ比決定手段に対し、一定の遅延時
間後に電源を供給する点灯遅延手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0024】本願の請求項2の発明では、デューティ比
決定手段は、液晶表示装置におけるバックライト光の輝
度を2段階に制御するオン・オフ制御信号を入力し、オ
ン信号の入力時にPWM信号のデューティ比を下げ、オ
フ信号の入力時にPWM信号のデューティ比を上げよう
に制御することを特徴とするものである。
決定手段は、液晶表示装置におけるバックライト光の輝
度を2段階に制御するオン・オフ制御信号を入力し、オ
ン信号の入力時にPWM信号のデューティ比を下げ、オ
フ信号の入力時にPWM信号のデューティ比を上げよう
に制御することを特徴とするものである。
【0025】本願の請求項3の発明は、バックライト光
の輝度を切り換える切換スイッチを有し、車両の照明オ
ン・オフ信号が入力された際、通常はこれと同極性のオ
ン・オフ制御信号を生成し、切換スイッチにより切換信
号が与えられた際、照明オン・オフ信号を逆転したした
オン・オフ制御信号を生成し、デューティ比決定手段に
与える信号反転制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
の輝度を切り換える切換スイッチを有し、車両の照明オ
ン・オフ信号が入力された際、通常はこれと同極性のオ
ン・オフ制御信号を生成し、切換スイッチにより切換信
号が与えられた際、照明オン・オフ信号を逆転したした
オン・オフ制御信号を生成し、デューティ比決定手段に
与える信号反転制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0026】
【作用】このような特徴を有する請求項1及び2の発明
によれば、液晶表示装置の電源が投入されると、先ず点
灯遅延手段は一定の遅延時間後にデューティ比決定手段
に電源を供給する。次にデューティ比決定手段はデュー
ティ比が可変のPWM信号を調光制御信号として生成
し、高圧発生手段に出力する。高圧発生手段は調光制御
信号を入力すると、その信号のデューティ比に基づいて
駆動信号を生成し、バックライトを駆動する。このとき
駆動信号による電源ラインのノイズはフィルタ回路で除
去される。こうすると液晶表示装置の動作が安定してか
ら画像が表示される。
によれば、液晶表示装置の電源が投入されると、先ず点
灯遅延手段は一定の遅延時間後にデューティ比決定手段
に電源を供給する。次にデューティ比決定手段はデュー
ティ比が可変のPWM信号を調光制御信号として生成
し、高圧発生手段に出力する。高圧発生手段は調光制御
信号を入力すると、その信号のデューティ比に基づいて
駆動信号を生成し、バックライトを駆動する。このとき
駆動信号による電源ラインのノイズはフィルタ回路で除
去される。こうすると液晶表示装置の動作が安定してか
ら画像が表示される。
【0027】又本願の請求項3の発明によれば、信号反
転制御手段は、車両の照明オン・オフ信号が入力された
際、通常これと同極性のオン・オフ制御信号を生成す
る。又、切換スイッチにより切換信号が与えられると、
照明オン・オフ信号を逆転したしたオン・オフ制御信号
が生成され、デューティ比決定手段に与えられる。こう
すると、車両の照明と連動して明るさが制御され、且つ
人の意志に基づいてバックライトの明るさが2段階に調
整される。
転制御手段は、車両の照明オン・オフ信号が入力された
際、通常これと同極性のオン・オフ制御信号を生成す
る。又、切換スイッチにより切換信号が与えられると、
照明オン・オフ信号を逆転したしたオン・オフ制御信号
が生成され、デューティ比決定手段に与えられる。こう
すると、車両の照明と連動して明るさが制御され、且つ
人の意志に基づいてバックライトの明るさが2段階に調
整される。
【0028】
【実施例】本発明の第1実施例の2段階自動調光システ
ムについて、図1を参照しつつ説明する。図1は本実施
例の2段階自動調光システムの構成を示す回路図であ
る。本図において2段階自動調光システムには、三角波
発生手段A,デューティ決定比手段B2,高圧発生手段
C2が設けられることは従来例と同一であり、同一部分
は同一符号をつけて説明は省略する。
ムについて、図1を参照しつつ説明する。図1は本実施
例の2段階自動調光システムの構成を示す回路図であ
る。本図において2段階自動調光システムには、三角波
発生手段A,デューティ決定比手段B2,高圧発生手段
C2が設けられることは従来例と同一であり、同一部分
は同一符号をつけて説明は省略する。
【0029】本実施例では、破線で示す点灯遅延手段D
が新たに設けられる。点灯遅延手段Dは液晶表示装置の
直流電源が印加されたとき、三角波発生手段A及びデュ
ーティ比決定手段B2への供給電圧を一定時間遅延して
供給する回路である。点灯遅延手段DはトランジスタQ
10,Q11,Q12を含んで構成される。
が新たに設けられる。点灯遅延手段Dは液晶表示装置の
直流電源が印加されたとき、三角波発生手段A及びデュ
ーティ比決定手段B2への供給電圧を一定時間遅延して
供給する回路である。点灯遅延手段DはトランジスタQ
10,Q11,Q12を含んで構成される。
【0030】トランジスタQ10のベースは抵抗R10
を介して電源端子10に接続され、抵抗R11を介して
接地される。又コレクタは電源端子10に接続され、エ
ミッタはトランジスタQ11のエミッタと共に抵抗R1
2を介して接地される。トランジスタQ11のコレクタ
は抵抗R13を介して電源端子10に接続され、トラン
ジスタQ12のベースに接続される。又電源端子10と
アース間に、抵抗R14とコンデンサC10の直列接続
体が設けられる。抵抗R14とコンデンサC10による
積分回路の時定数は数百msec 程度である。トランジス
タQ11のベースはこの積分回路に接続される。トラン
ジスタQ12はトランジスタQ10,Q11で構成され
る差動増幅器の出力信号を入力し、電源電圧を開閉する
スイッチングトランジスタであり、エミッタは電源端子
10に接続され、コレクタは出力端子11を介して三角
波発生手段A,デューティ比決定手段B2の夫々の電源
端子1,3に接続される。
を介して電源端子10に接続され、抵抗R11を介して
接地される。又コレクタは電源端子10に接続され、エ
ミッタはトランジスタQ11のエミッタと共に抵抗R1
2を介して接地される。トランジスタQ11のコレクタ
は抵抗R13を介して電源端子10に接続され、トラン
ジスタQ12のベースに接続される。又電源端子10と
アース間に、抵抗R14とコンデンサC10の直列接続
体が設けられる。抵抗R14とコンデンサC10による
積分回路の時定数は数百msec 程度である。トランジス
タQ11のベースはこの積分回路に接続される。トラン
ジスタQ12はトランジスタQ10,Q11で構成され
る差動増幅器の出力信号を入力し、電源電圧を開閉する
スイッチングトランジスタであり、エミッタは電源端子
10に接続され、コレクタは出力端子11を介して三角
波発生手段A,デューティ比決定手段B2の夫々の電源
端子1,3に接続される。
【0031】デューティ比決定手段B2は従来例と同
様、演算増幅器OP2を有している。三角波発生手段A
の三角波信号Saが入力端子13を介して演算増幅器O
P2の反転入力端に与えられる。演算増幅器OP2の非
反転入力端は抵抗R15,R16,トランジスタQ13
を含む基準電圧発生回路に接続される。即ち電源端子3
とトランジスタQ13のコレクタ間に、抵抗R15,R
16の直列接続体が接続され、抵抗R15,R16の共
通接続端は演算増幅器OP2の非反転入力端に接続され
る。トランジスタQ13のエミッタは接地され、ベース
は抵抗R17で接地されると共に、抵抗R18を介して
入力端子12に接続される。入力端子12は車両の図示
しない室内照明のスイッチと連動して照明のオン・オフ
制御信号Scが入力される端子である。
様、演算増幅器OP2を有している。三角波発生手段A
の三角波信号Saが入力端子13を介して演算増幅器O
P2の反転入力端に与えられる。演算増幅器OP2の非
反転入力端は抵抗R15,R16,トランジスタQ13
を含む基準電圧発生回路に接続される。即ち電源端子3
とトランジスタQ13のコレクタ間に、抵抗R15,R
16の直列接続体が接続され、抵抗R15,R16の共
通接続端は演算増幅器OP2の非反転入力端に接続され
る。トランジスタQ13のエミッタは接地され、ベース
は抵抗R17で接地されると共に、抵抗R18を介して
入力端子12に接続される。入力端子12は車両の図示
しない室内照明のスイッチと連動して照明のオン・オフ
制御信号Scが入力される端子である。
【0032】次に高圧発生手段C2は、コイルL2,コ
ンデンサC11,C12で構成されるフィルタ回路14
が設けられる以外は従来例と同一である。即ち破線で示
すフィルタ回路14は、チョークコイルL1の出力端に
コイルL2,コンデンサC11,C12がπ型に接続さ
れる。コンデンサC11は例えば有機半導体系で構成さ
れた低インピータンスのもので、周囲温度に左右されに
くい大容量のコンデンサとする。又コンデンサC12は
100 pF〜1000pFのものが使用される。コイルL2の出力
端はDC/ACトランスTの端子T3,T4に接続され
る。又チョークコイルL1の出力端は電源出力端子15
を介し、点灯遅延手段Dの電源端子10に接続される。
ンデンサC11,C12で構成されるフィルタ回路14
が設けられる以外は従来例と同一である。即ち破線で示
すフィルタ回路14は、チョークコイルL1の出力端に
コイルL2,コンデンサC11,C12がπ型に接続さ
れる。コンデンサC11は例えば有機半導体系で構成さ
れた低インピータンスのもので、周囲温度に左右されに
くい大容量のコンデンサとする。又コンデンサC12は
100 pF〜1000pFのものが使用される。コイルL2の出力
端はDC/ACトランスTの端子T3,T4に接続され
る。又チョークコイルL1の出力端は電源出力端子15
を介し、点灯遅延手段Dの電源端子10に接続される。
【0033】以上のように構成された第1実施例の2段
階調光システムの動作について説明する。図2は第1実
施例の2段階自動調光システムの動作を示す信号波形図
である。先ず図1の電源入力端子5に直流電源が印加さ
れると、その電圧は電源出力端子15を介し、点灯遅延
手段Dの電源端子10に与えられる。この電圧は抵抗R
14を経てコンデンサC10を充電する。コンデンサC
10の両端の電圧は数百msecの時定数で上昇し、抵抗R
10,R11で分割される電圧より大きくなると、トラ
ンジスタQ11はオンとなる。このためトランジスタQ
12も導通し、出力端子11を介して電源電圧が三角波
発生手段Aとデューティ比決定手段B2に供給される。
階調光システムの動作について説明する。図2は第1実
施例の2段階自動調光システムの動作を示す信号波形図
である。先ず図1の電源入力端子5に直流電源が印加さ
れると、その電圧は電源出力端子15を介し、点灯遅延
手段Dの電源端子10に与えられる。この電圧は抵抗R
14を経てコンデンサC10を充電する。コンデンサC
10の両端の電圧は数百msecの時定数で上昇し、抵抗R
10,R11で分割される電圧より大きくなると、トラ
ンジスタQ11はオンとなる。このためトランジスタQ
12も導通し、出力端子11を介して電源電圧が三角波
発生手段Aとデューティ比決定手段B2に供給される。
【0034】このため三角波発生手段Aは、電源入力端
子5の電圧供給時より遅れて動作を開始し、従来例と同
様に三角波の発振を行う。これと同時にデューティ比決
定手段B2も動作が可能となる。従って車両の照明の状
態に係わらず、液晶表示装置の電源が投入され、液晶表
示素子の画像信号が不安定である内は画像が表示されな
いこととなる。
子5の電圧供給時より遅れて動作を開始し、従来例と同
様に三角波の発振を行う。これと同時にデューティ比決
定手段B2も動作が可能となる。従って車両の照明の状
態に係わらず、液晶表示装置の電源が投入され、液晶表
示素子の画像信号が不安定である内は画像が表示されな
いこととなる。
【0035】さて車両の照明がオン状態からオフとな
り、入力端子12にLレベルのオン・オフ制御信号Sc
が入力されると、トランジスタQ13はオフとなり、そ
のコレクタ電圧は上昇する。このため演算増幅器OP2
の非反転入力端に入力される基準電圧Vr4は、図2
(a)の破線で示すように三角波の正側のピーク値より
高くなる。このためデューティ比決定手段B2の出力す
る調光制御信号Sbは図5(b)に示すようにHレベル
となる。
り、入力端子12にLレベルのオン・オフ制御信号Sc
が入力されると、トランジスタQ13はオフとなり、そ
のコレクタ電圧は上昇する。このため演算増幅器OP2
の非反転入力端に入力される基準電圧Vr4は、図2
(a)の破線で示すように三角波の正側のピーク値より
高くなる。このためデューティ比決定手段B2の出力す
る調光制御信号Sbは図5(b)に示すようにHレベル
となる。
【0036】この場合トランジスタQ1はオンとなり、
トランジスタQ2,Q3は連続発振する。従って蛍光灯
FLの輝度は最高値となり、バックライト光は最も明る
くなる。このような制御は、例えば昼間に車内が明るい
状態では、液晶表示装置の画面も明るくなることを意味
している。
トランジスタQ2,Q3は連続発振する。従って蛍光灯
FLの輝度は最高値となり、バックライト光は最も明る
くなる。このような制御は、例えば昼間に車内が明るい
状態では、液晶表示装置の画面も明るくなることを意味
している。
【0037】次に車両の照明がオンとなった場合の動作
について説明する。入力端子12にHレベルのオン・オ
フ制御信号Scが入力されると、トランジスタQ13は
オンとなり、そのコレクタ電圧は下降する。このため演
算増幅器OP2の非反転入力端に入力される基準電圧V
r5は、図2(a)の破線で示すように三角波の振幅範
囲内にはいったとする。このためデューティ比決定手段
B2の出力する調光制御信号Sbは図8(c)に示すよ
うに矩形波となり、高圧発生手段C2は図2(c)に示
すような発振を行う。
について説明する。入力端子12にHレベルのオン・オ
フ制御信号Scが入力されると、トランジスタQ13は
オンとなり、そのコレクタ電圧は下降する。このため演
算増幅器OP2の非反転入力端に入力される基準電圧V
r5は、図2(a)の破線で示すように三角波の振幅範
囲内にはいったとする。このためデューティ比決定手段
B2の出力する調光制御信号Sbは図8(c)に示すよ
うに矩形波となり、高圧発生手段C2は図2(c)に示
すような発振を行う。
【0038】このような間歇パルス発振が生じると、発
振開始時と停止時に高調波ノイズが寄生する。このノイ
ズは電源ラインを介して他の機器又は液晶表示装置の他
の回路部に伝播する。このため例えばビデオ回路やRF
回路に悪影響を与え、縞模様の画面が出やすくなる。し
かし本実施例では高周波成分を遮断するフィルタ回路1
4を用いているため、トランジスタQ2,Q3のコレク
タ電流は図2(d)に示すような間歇発振の変化点でノ
イズが寄生しない波形となる。又電源ラインに流れる電
流も図2(e)に示すように間歇パルス発振によってレ
ベルが変動する。しかしチョークコイルL1及びコンデ
ンサC2で構成される平滑回路の働きにより、外部に接
続された電源ラインの電圧はスイッチングにより変化せ
ず、図2(f)に示すような安定したものとなる。
振開始時と停止時に高調波ノイズが寄生する。このノイ
ズは電源ラインを介して他の機器又は液晶表示装置の他
の回路部に伝播する。このため例えばビデオ回路やRF
回路に悪影響を与え、縞模様の画面が出やすくなる。し
かし本実施例では高周波成分を遮断するフィルタ回路1
4を用いているため、トランジスタQ2,Q3のコレク
タ電流は図2(d)に示すような間歇発振の変化点でノ
イズが寄生しない波形となる。又電源ラインに流れる電
流も図2(e)に示すように間歇パルス発振によってレ
ベルが変動する。しかしチョークコイルL1及びコンデ
ンサC2で構成される平滑回路の働きにより、外部に接
続された電源ラインの電圧はスイッチングにより変化せ
ず、図2(f)に示すような安定したものとなる。
【0039】この場合は蛍光灯FLの輝度は中間値とな
り、バックライト光はやや暗くなる。このような制御
は、車両が夜間に走行して車内が暗い状態で液晶表示装
置の画面が眩しくなくなることを意味している。
り、バックライト光はやや暗くなる。このような制御
は、車両が夜間に走行して車内が暗い状態で液晶表示装
置の画面が眩しくなくなることを意味している。
【0040】次に本発明の第2実施例における2段階自
動調光システムについて図3,図4を参照しつつ説明す
る。図3は第2実施例の2段階自動調光システムの全体
構成を示すブロック図である。本図において2段階自動
調光システムには、三角波発生手段A,デューティ比決
定手段B2,高圧発生手段C2,点灯遅延手段Dが設け
られることは第1実施例と同一であり、同一部分につい
ての説明は省略する。
動調光システムについて図3,図4を参照しつつ説明す
る。図3は第2実施例の2段階自動調光システムの全体
構成を示すブロック図である。本図において2段階自動
調光システムには、三角波発生手段A,デューティ比決
定手段B2,高圧発生手段C2,点灯遅延手段Dが設け
られることは第1実施例と同一であり、同一部分につい
ての説明は省略する。
【0041】本実施例には信号反転制御手段E1が新た
に設けられている。信号反転制御手段E1は入力端子3
0から車両の照明オン・オフ信号Sdを入力し、その信
号の種類に応じて極性を反転すると共に、切換時の信号
を遅延したオン・オフ制御信号Scをデューティ比決定
手段B2に与える回路である。
に設けられている。信号反転制御手段E1は入力端子3
0から車両の照明オン・オフ信号Sdを入力し、その信
号の種類に応じて極性を反転すると共に、切換時の信号
を遅延したオン・オフ制御信号Scをデューティ比決定
手段B2に与える回路である。
【0042】図4は信号反転制御手段E1をロジック回
路で構成した場合の回路図である。本図において入力端
子30には、車両の照明(ダッシュボード及びスモール
ランプ類)の点灯時にはHレベルとなり、消灯時にはL
レベルとなる照明オン・オフ信号Sdが入力されるもの
とする。
路で構成した場合の回路図である。本図において入力端
子30には、車両の照明(ダッシュボード及びスモール
ランプ類)の点灯時にはHレベルとなり、消灯時にはL
レベルとなる照明オン・オフ信号Sdが入力されるもの
とする。
【0043】入力端子30の照明オン・オフ信号Sdは
インバータ31を介して、インバータ32,33に与え
られる。インバータ32の出力は抵抗R31とコンデン
サC31で構成される遅延回路を介してシュミットイン
バータ34に与えられる。尚、シュミットインバータは
弁別レベルにヒステリシスを持たせた波形整形回路であ
る。一方、インバータ33の出力はインバータ35を介
して、抵抗R32とコンデンサC32で構成される遅延
回路に与えられ、更にその出力はシュミットインバータ
36に与えられる。
インバータ31を介して、インバータ32,33に与え
られる。インバータ32の出力は抵抗R31とコンデン
サC31で構成される遅延回路を介してシュミットイン
バータ34に与えられる。尚、シュミットインバータは
弁別レベルにヒステリシスを持たせた波形整形回路であ
る。一方、インバータ33の出力はインバータ35を介
して、抵抗R32とコンデンサC32で構成される遅延
回路に与えられ、更にその出力はシュミットインバータ
36に与えられる。
【0044】シュミットインバータ34の信号とインバ
ータ35の信号は、NAND回路37に入力される。シ
ュミットインバータ36の信号とインバータ32の信号
はNAND回路38に入力される。AND回路39はN
AND回路37,38の信号を夫々入力する論理積回路
である。
ータ35の信号は、NAND回路37に入力される。シ
ュミットインバータ36の信号とインバータ32の信号
はNAND回路38に入力される。AND回路39はN
AND回路37,38の信号を夫々入力する論理積回路
である。
【0045】さて入力端子40はロジック回路に供給す
る電圧を入力する端子であり、電源投入時のリセット信
号を生成するために設けられる。この入力端子40とア
ース間に抵抗R33を介してタクトスイッチSWが接続
される。タクトスイッチSWは押圧時に閉となるスイッ
チで、信号反転制御手段E1の状態を反転するとき押圧
される。タクトスイッチSWの開閉出力は破線で示すチ
ャタリング消去回路Fに与えられる。チャタリング消去
回路Fは、抵抗R34,コンデンサC33,C34がπ
型に接続された回路であり、その出力はシュミットイン
バータ41に与えられる。
る電圧を入力する端子であり、電源投入時のリセット信
号を生成するために設けられる。この入力端子40とア
ース間に抵抗R33を介してタクトスイッチSWが接続
される。タクトスイッチSWは押圧時に閉となるスイッ
チで、信号反転制御手段E1の状態を反転するとき押圧
される。タクトスイッチSWの開閉出力は破線で示すチ
ャタリング消去回路Fに与えられる。チャタリング消去
回路Fは、抵抗R34,コンデンサC33,C34がπ
型に接続された回路であり、その出力はシュミットイン
バータ41に与えられる。
【0046】又入力端子40は又、コンデンサC35,
抵抗R35の時定数回路に接続され、その中点がシュミ
ットインバータ42の入力端に接続される。抵抗R35
とコンデンサC35は電源投入時の電圧を微分する働き
をする。シュミットインバータ42の出力は、NAND
回路43,44に与えられる。NAND回路43の他の
入力端にはNAND回路39の信号が与えられ、NAN
D回路44の他の入力端には、NAND回路43の出力
が与えられる。
抵抗R35の時定数回路に接続され、その中点がシュミ
ットインバータ42の入力端に接続される。抵抗R35
とコンデンサC35は電源投入時の電圧を微分する働き
をする。シュミットインバータ42の出力は、NAND
回路43,44に与えられる。NAND回路43の他の
入力端にはNAND回路39の信号が与えられ、NAN
D回路44の他の入力端には、NAND回路43の出力
が与えられる。
【0047】フリップフロップ(以下FFと記す)45
は、クロック入力端CK、セット及びリセット入力端
S,Rと、データの入力端Dを夫々有するフリップフロ
ップであり、リセット入力端RはNAND回路44の出
力端に接続される。FF45において、入力端Sは接地
され、入力端Dと出力端Qは接続され、入力端CKはシ
ュミットインバータ41の出力端に接続されている。
は、クロック入力端CK、セット及びリセット入力端
S,Rと、データの入力端Dを夫々有するフリップフロ
ップであり、リセット入力端RはNAND回路44の出
力端に接続される。FF45において、入力端Sは接地
され、入力端Dと出力端Qは接続され、入力端CKはシ
ュミットインバータ41の出力端に接続されている。
【0048】次にNAND回路46は、FF45のQ出
力とインバータ31の出力の論理積をとる回路であり、
その出力はAND回路47の一方の入力端に与えられ
る。又NAND回路48は、FF46のQバー出力とイ
ンバータ33の出力の論理積をとる回路であり、その出
力はAND回路47の他の入力端に与えられる。そして
AND回路47の出力は抵抗R36を介してトランジス
タQ31のベースに与えられる。
力とインバータ31の出力の論理積をとる回路であり、
その出力はAND回路47の一方の入力端に与えられ
る。又NAND回路48は、FF46のQバー出力とイ
ンバータ33の出力の論理積をとる回路であり、その出
力はAND回路47の他の入力端に与えられる。そして
AND回路47の出力は抵抗R36を介してトランジス
タQ31のベースに与えられる。
【0049】トランジスタQ31において、ベースは抵
抗R37を介して接地され、エミッタは接地され、コレ
クタは抵抗R38を介して入力端子40に接続される。
トランジスタQ31はH/Lレベルの入力信号を反転し
て、出力端子49を介してオン・オフ制御信号Scを図
3に示すデューティ比決定手段B2の入力端子12に出
力するものである。
抗R37を介して接地され、エミッタは接地され、コレ
クタは抵抗R38を介して入力端子40に接続される。
トランジスタQ31はH/Lレベルの入力信号を反転し
て、出力端子49を介してオン・オフ制御信号Scを図
3に示すデューティ比決定手段B2の入力端子12に出
力するものである。
【0050】以上のように構成された信号反転制御手段
E1の動作について説明する。液晶表示装置に電源が投
入されると、その直流電圧は図3の電源入力端子5と図
4の入力端子40に与えられる。直流電圧が印加された
直後は、抵抗R35とコンデンサC35の時定数回路の
動作により、シュミットインバータ42の入力電圧は一
時Hレベルとなる。このためシュミットインバータ42
の出力はLレベルとなり、NAND回路44の出力は一
時Hレベルとなる。従ってFF45の入力端Rにリセッ
ト信号が印加され、FF45が初期化されてQ出力がL
レベルになり、Qバー出力がHレベルになる。
E1の動作について説明する。液晶表示装置に電源が投
入されると、その直流電圧は図3の電源入力端子5と図
4の入力端子40に与えられる。直流電圧が印加された
直後は、抵抗R35とコンデンサC35の時定数回路の
動作により、シュミットインバータ42の入力電圧は一
時Hレベルとなる。このためシュミットインバータ42
の出力はLレベルとなり、NAND回路44の出力は一
時Hレベルとなる。従ってFF45の入力端Rにリセッ
ト信号が印加され、FF45が初期化されてQ出力がL
レベルになり、Qバー出力がHレベルになる。
【0051】やがてシュミットインバータ42の入力電
圧は、コンデンサC35と抵抗R35の時定数で降下
し、シュミットインバータ42の出力電圧は急激に立ち
上がる。従ってFF45の入力端Rの電圧はLレベルに
保持され、入力端CKにクロック信号を受け付ける状態
となる。現在FF45のQ出力はLレベルであるので、
NAND回路46の出力はHレベルとなっている。
圧は、コンデンサC35と抵抗R35の時定数で降下
し、シュミットインバータ42の出力電圧は急激に立ち
上がる。従ってFF45の入力端Rの電圧はLレベルに
保持され、入力端CKにクロック信号を受け付ける状態
となる。現在FF45のQ出力はLレベルであるので、
NAND回路46の出力はHレベルとなっている。
【0052】一方、FF45のQバー出力がHレベルで
あり、入力端子30から照明オン・オフ信号Sdが入力
されると、NAND回路48は反転した照明オン・オフ
信号Sdを出力する。又NAND回路46の出力がHレ
ベルであるので、AND回路47の一方の入力端に照明
オン・オフ信号Sdの反転信号が入力されると、AND
回路47は入力信号をそのまま出力する。この信号はト
ランジスタQ31により反転され、出力端子49を介し
て入力端子30と同極性のオン・オフ制御信号Scを出
力する。
あり、入力端子30から照明オン・オフ信号Sdが入力
されると、NAND回路48は反転した照明オン・オフ
信号Sdを出力する。又NAND回路46の出力がHレ
ベルであるので、AND回路47の一方の入力端に照明
オン・オフ信号Sdの反転信号が入力されると、AND
回路47は入力信号をそのまま出力する。この信号はト
ランジスタQ31により反転され、出力端子49を介し
て入力端子30と同極性のオン・オフ制御信号Scを出
力する。
【0053】さてタクトスイッチSWが押圧されると、
シュミットインバータ41の入力電圧が一瞬下がるの
で、シュミットインバータ41は正極性のパルスを出力
する。このパルスはクロック信号としてFF45の入力
端CKに与えられ、FF45の状態が反転する。このた
めFF45のQバー出力はLレベルとなり、NAND回
路48の出力はHレベルに変化する。一方、FF45の
Q出力はHレベルとなったので、NAND回路46はイ
ンバータ31を介して照明オン・オフ信号Sdの反転信
号が入力されると、照明オン・オフ信号Sdそのものを
出力する。今NAND回路48の出力はHレベルである
ので、AND回路47は照明オン・オフ信号Sdを出力
する。この信号がトランジスタQ31によって反転さ
れ、出力端子49から入力端子30と反対極性のオン・
オフ制御信号Scが出力される。
シュミットインバータ41の入力電圧が一瞬下がるの
で、シュミットインバータ41は正極性のパルスを出力
する。このパルスはクロック信号としてFF45の入力
端CKに与えられ、FF45の状態が反転する。このた
めFF45のQバー出力はLレベルとなり、NAND回
路48の出力はHレベルに変化する。一方、FF45の
Q出力はHレベルとなったので、NAND回路46はイ
ンバータ31を介して照明オン・オフ信号Sdの反転信
号が入力されると、照明オン・オフ信号Sdそのものを
出力する。今NAND回路48の出力はHレベルである
ので、AND回路47は照明オン・オフ信号Sdを出力
する。この信号がトランジスタQ31によって反転さ
れ、出力端子49から入力端子30と反対極性のオン・
オフ制御信号Scが出力される。
【0054】再度タクトスイッチSWを押圧すると、前
述の場合と同様にトリガ信号がFF45の入力端CKに
出力され、FF45は初期状態に戻る。即ち入力端子3
0から照明オン・オフ信号Sdを入力すると、同一極性
のオン・オフ制御信号Scが出力される。
述の場合と同様にトリガ信号がFF45の入力端CKに
出力され、FF45は初期状態に戻る。即ち入力端子3
0から照明オン・オフ信号Sdを入力すると、同一極性
のオン・オフ制御信号Scが出力される。
【0055】以上のように、車両の照明の点灯状態に係
わらず、液晶表示装置のバックライトが明るいとき、タ
クトスイッチSWを押圧するとバックライトが暗くな
る。又バックライトが暗いとき、タクトスイッチSWを
押圧するとバックライトが明るくなる。
わらず、液晶表示装置のバックライトが明るいとき、タ
クトスイッチSWを押圧するとバックライトが暗くな
る。又バックライトが暗いとき、タクトスイッチSWを
押圧するとバックライトが明るくなる。
【0056】次に液晶表示装置を動作させている状態
で、車両の照明を点灯又は消灯した場合の信号反転制御
手段E1の動作について説明する。入力端子30の信号
をオンからオフにするか、又はオフからオンにすると、
インバータ32,抵抗R31とコンデンサC31で構成
される遅延回路,シュミットインバータ34の各動作に
より、シュミットインバータ34の出力端から、オン又
はオフ切換時のタイミングが遅延されると共に、入力端
子30の信号が反転されて出力される。
で、車両の照明を点灯又は消灯した場合の信号反転制御
手段E1の動作について説明する。入力端子30の信号
をオンからオフにするか、又はオフからオンにすると、
インバータ32,抵抗R31とコンデンサC31で構成
される遅延回路,シュミットインバータ34の各動作に
より、シュミットインバータ34の出力端から、オン又
はオフ切換時のタイミングが遅延されると共に、入力端
子30の信号が反転されて出力される。
【0057】インバータ35,抵抗R32とコンデンサ
C32で構成される遅延回路,シュミットインバータ3
6の各動作においても同様に、シュミットインバータ3
6の出力端から、オン又はオフ切換時のタイミングが遅
延される共に、入力時と同一極性の信号が出力される。
このようにして遅延された信号をNAND回路37,3
8を介してAND回路39に与えると、AND回路39
は、入力端子30の照明オン・オフ信号Sdをオンから
オフにしても、オフからオンにしても切換時点から短時
間Hレベルとなるパルスを出力する。
C32で構成される遅延回路,シュミットインバータ3
6の各動作においても同様に、シュミットインバータ3
6の出力端から、オン又はオフ切換時のタイミングが遅
延される共に、入力時と同一極性の信号が出力される。
このようにして遅延された信号をNAND回路37,3
8を介してAND回路39に与えると、AND回路39
は、入力端子30の照明オン・オフ信号Sdをオンから
オフにしても、オフからオンにしても切換時点から短時
間Hレベルとなるパルスを出力する。
【0058】このようにして生成されたパルスはNAN
D回路43に与えられる。シュミットインバータ42の
出力は、液晶表示装置が動作しているときHレベルであ
るので、AND回路39の出力はNAND回路43,4
4により夫々反転されて、同一極性のパルスとしてFF
45の入力端Rに与えられる。
D回路43に与えられる。シュミットインバータ42の
出力は、液晶表示装置が動作しているときHレベルであ
るので、AND回路39の出力はNAND回路43,4
4により夫々反転されて、同一極性のパルスとしてFF
45の入力端Rに与えられる。
【0059】従って、バックライトの明るさがタクトス
イッチSWを用いて手動で切換られているとしても、車
両の照明を点灯又は消灯すると、出力端子49から照明
オン・オフ信号Sdと同極性のオン・オフ制御信号Sc
が出力される。
イッチSWを用いて手動で切換られているとしても、車
両の照明を点灯又は消灯すると、出力端子49から照明
オン・オフ信号Sdと同極性のオン・オフ制御信号Sc
が出力される。
【0060】即ち、車両の照明を点灯すれば、入力端子
30に入力される照明オン・オフ信号SdのレベルはH
となり、出力端子49からHレベルのオン・オフ制御信
号Scが出力される。そしてこのオン・オフ制御信号S
cが図1のデューティ比決定手段B2に入力されると、
トランジスタQ13がオンとなり、演算増幅器OP2の
基準電圧は低くなる。このためデューティ比決定手段B
2はデューティ比が例えば50%程度となるパルスを出力
するので、高圧発生手段C2は間歇発振の駆動パルスを
生成する。こうして液晶表示装置のバックライトが暗く
なる。
30に入力される照明オン・オフ信号SdのレベルはH
となり、出力端子49からHレベルのオン・オフ制御信
号Scが出力される。そしてこのオン・オフ制御信号S
cが図1のデューティ比決定手段B2に入力されると、
トランジスタQ13がオンとなり、演算増幅器OP2の
基準電圧は低くなる。このためデューティ比決定手段B
2はデューティ比が例えば50%程度となるパルスを出力
するので、高圧発生手段C2は間歇発振の駆動パルスを
生成する。こうして液晶表示装置のバックライトが暗く
なる。
【0061】又、車両の照明を消灯すれば、入力端子3
0の照明オン・オフ信号SdのレベルはLとなる。この
ため出力端子49のオン・オフ制御信号ScはLレベル
となる。そしてデューティ比決定手段B2のトランジス
タQ13がオフとなり、演算増幅器OP2の基準電圧は
高くなる。このためデューティ比決定手段B2はデュー
テイ比を上げたパルスを出力するか、又はHレベルの調
光制御信号Sbを出力する。そして高圧発生手段C2は
発振期間の長い間歇発振を行うか、又は連続発振を行
う。こうするとバックライトが明るくなる。このように
照明オン・オフ信号Sdを優先してデューティ比決定手
段B2に出力するようにしている。
0の照明オン・オフ信号SdのレベルはLとなる。この
ため出力端子49のオン・オフ制御信号ScはLレベル
となる。そしてデューティ比決定手段B2のトランジス
タQ13がオフとなり、演算増幅器OP2の基準電圧は
高くなる。このためデューティ比決定手段B2はデュー
テイ比を上げたパルスを出力するか、又はHレベルの調
光制御信号Sbを出力する。そして高圧発生手段C2は
発振期間の長い間歇発振を行うか、又は連続発振を行
う。こうするとバックライトが明るくなる。このように
照明オン・オフ信号Sdを優先してデューティ比決定手
段B2に出力するようにしている。
【0062】次に本発明の第3実施例における2段階自
動調光システムについて図5,図6を参照しつつ説明す
る。図5は本実施例の2段階自動調光システムに用いら
れる信号反転制御手段E2の構成を示す回路図である。
本実施例は図4に示すロジック回路の機能をソフトウェ
アで実現するもので、信号処理手順をマイクロコンピュ
ータ60内のメモリに記憶している。マイクロコンピュ
ータ60には電源端子61,入力端子62,63と、出
力端子64が夫々設けられる。
動調光システムについて図5,図6を参照しつつ説明す
る。図5は本実施例の2段階自動調光システムに用いら
れる信号反転制御手段E2の構成を示す回路図である。
本実施例は図4に示すロジック回路の機能をソフトウェ
アで実現するもので、信号処理手順をマイクロコンピュ
ータ60内のメモリに記憶している。マイクロコンピュ
ータ60には電源端子61,入力端子62,63と、出
力端子64が夫々設けられる。
【0063】マイクロコンピュータ60は液晶表示装置
と独立して設けられたもので、車両のアクセサリ(例え
ばCDプレーヤ,ラジオカセットテープレコーダ等)を
制御するものとする。電源端子61はマイクロコンピュ
ータ60の電源端子であり、車両のエンジンキーを入れ
てエンジンを動かすか、又はアクセサリをオンにすると
電源が供給される。入力端子62は液晶表示装置の電源
電圧が入力される端子である。又入力端子63は車両の
照明オン・オフ信号Sdの入力端子であり、出力端子6
4はオン・オフ制御信号Scの出力端子である。電源端
子61から抵抗R60を介しタクトスイッチSWが設け
られる。そしてタクトスイッチSWと並列にコンデンサ
C60が接続され、その開閉信号はマイクロコンピュー
タ60に与えられる。
と独立して設けられたもので、車両のアクセサリ(例え
ばCDプレーヤ,ラジオカセットテープレコーダ等)を
制御するものとする。電源端子61はマイクロコンピュ
ータ60の電源端子であり、車両のエンジンキーを入れ
てエンジンを動かすか、又はアクセサリをオンにすると
電源が供給される。入力端子62は液晶表示装置の電源
電圧が入力される端子である。又入力端子63は車両の
照明オン・オフ信号Sdの入力端子であり、出力端子6
4はオン・オフ制御信号Scの出力端子である。電源端
子61から抵抗R60を介しタクトスイッチSWが設け
られる。そしてタクトスイッチSWと並列にコンデンサ
C60が接続され、その開閉信号はマイクロコンピュー
タ60に与えられる。
【0064】このように構成された信号反転制御手段E
2の動作について、図6のフローチャートを用いて説明
する。動作を開始するとステップ70において、先ず液
晶表示装置(機器)に電源が投入されたか否かを判定す
る。電源投入がされると、ステップ71に進み、車両の
照明がオンかオフかを調べる。即ち図5の入力端子63
にオン信号が入力されていればステップ72に進み、オ
フ信号であればステップ73に進む。ステップ72では
オン・オフ制御信号ScをLとし、液晶表示装置のバッ
クライトを暗くする。ステップ73ではオン・オフ制御
信号ScをHとし、バックライトを明るくする。
2の動作について、図6のフローチャートを用いて説明
する。動作を開始するとステップ70において、先ず液
晶表示装置(機器)に電源が投入されたか否かを判定す
る。電源投入がされると、ステップ71に進み、車両の
照明がオンかオフかを調べる。即ち図5の入力端子63
にオン信号が入力されていればステップ72に進み、オ
フ信号であればステップ73に進む。ステップ72では
オン・オフ制御信号ScをLとし、液晶表示装置のバッ
クライトを暗くする。ステップ73ではオン・オフ制御
信号ScをHとし、バックライトを明るくする。
【0065】次にステップ70において、液晶表示装置
の電源が既に投入されていれば、ステップ74に進み、
その後車両の照明が変化したか否かを調べる。照明がオ
ンからオフ、又はオフからオンへ変化すれば、ステップ
71に進み、前述の場合と同様の信号処理を続ける。又
ステップ74で照明のオン・オフ状態が変化しなければ
ステップ75に進み、図5のタクトスイッチSWがオン
となったか否かを検出する。途中でオン信号が入力され
れば、ステップ76に進み、オン・オフ制御信号Scを
反転させ、オン信号が入力されなければ何もせずに動作
を終了する。
の電源が既に投入されていれば、ステップ74に進み、
その後車両の照明が変化したか否かを調べる。照明がオ
ンからオフ、又はオフからオンへ変化すれば、ステップ
71に進み、前述の場合と同様の信号処理を続ける。又
ステップ74で照明のオン・オフ状態が変化しなければ
ステップ75に進み、図5のタクトスイッチSWがオン
となったか否かを検出する。途中でオン信号が入力され
れば、ステップ76に進み、オン・オフ制御信号Scを
反転させ、オン信号が入力されなければ何もせずに動作
を終了する。
【0066】ステップ76では、車両に乗車している人
が、液晶表示装置のバックライトの明るさを手動で切換
えたと判断し、バックライトの駆動パルスの電力を上げ
るか又は下げ、その輝度を明るくするか又は暗くする制
御を行う。以上のような信号処理を行うと、第2実施例
と同様の動作が得られる。
が、液晶表示装置のバックライトの明るさを手動で切換
えたと判断し、バックライトの駆動パルスの電力を上げ
るか又は下げ、その輝度を明るくするか又は暗くする制
御を行う。以上のような信号処理を行うと、第2実施例
と同様の動作が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1の発明によれば、液晶表示装置のバックライトをPW
Mの駆動パルスで駆動することにより、周囲温度の影響
を受けずにバックライト光の輝度を2段階に調整でき
る。又点灯遅延手段を設けているため、液晶表示装置の
電源投入時に生じる画面の乱れが表示されず、画面が安
定してから高圧発生手段がバックライトに駆動電圧を出
力する。このため不自然な画像は表示されなくなる。更
にデューティ比決定手段の調光制御信号を照明のオン・
オフ制御信号で制御すると、バックライト光の輝度が調
整できる。又、電源ラインにフィルタ回路を挿入してい
るので、電源ラインを介して出力されるスイッチングノ
イズも低減されるという効果が得られる。
1の発明によれば、液晶表示装置のバックライトをPW
Mの駆動パルスで駆動することにより、周囲温度の影響
を受けずにバックライト光の輝度を2段階に調整でき
る。又点灯遅延手段を設けているため、液晶表示装置の
電源投入時に生じる画面の乱れが表示されず、画面が安
定してから高圧発生手段がバックライトに駆動電圧を出
力する。このため不自然な画像は表示されなくなる。更
にデューティ比決定手段の調光制御信号を照明のオン・
オフ制御信号で制御すると、バックライト光の輝度が調
整できる。又、電源ラインにフィルタ回路を挿入してい
るので、電源ラインを介して出力されるスイッチングノ
イズも低減されるという効果が得られる。
【0068】更に本願の請求項3の発明によれば、請求
項1の発明の効果に加えて、信号反転制御手段を付加し
たことにより、車両の照明オン・オフ信号を優先させて
バックライト光の輝度を制御できる。又手動でバックラ
イトの輝度切換信号を入力すると、これに応じてその輝
度を2段階に調節できる。こうすると前照灯を点灯して
運転している状態や、夜間車両を駐車して状態で液晶表
示装置を見るとき、周囲の明るさに関係なく、バックラ
イト光を調節できる。
項1の発明の効果に加えて、信号反転制御手段を付加し
たことにより、車両の照明オン・オフ信号を優先させて
バックライト光の輝度を制御できる。又手動でバックラ
イトの輝度切換信号を入力すると、これに応じてその輝
度を2段階に調節できる。こうすると前照灯を点灯して
運転している状態や、夜間車両を駐車して状態で液晶表
示装置を見るとき、周囲の明るさに関係なく、バックラ
イト光を調節できる。
【図1】本発明の第1実施例における液晶表示装置に用
いられる2段階調光システムの構成を示す回路図であ
る。
いられる2段階調光システムの構成を示す回路図であ
る。
【図2】本実施例の液晶表示装置に用いられる2段階調
光システムの動作を示す信号波形図である。
光システムの動作を示す信号波形図である。
【図3】本発明の第2実施例における液晶表示装置に用
いられる2段階調光システムの構成を示すブロック図で
ある。
いられる2段階調光システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】第2実施例の2段階調光システムに用いられる
信号反転制御手段の構成を示す回路図である。
信号反転制御手段の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第3実施例の2段階調光システムに用
いられる信号反転制御手段の構成を示す回路図である。
いられる信号反転制御手段の構成を示す回路図である。
【図6】第3実施例の2段階調光システムに用いられる
信号反転制御手段の動作を示すフローチャートである。
信号反転制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の液晶表示装置に用いられるバックライト
調光システムの構成を示す回路図である。
調光システムの構成を示す回路図である。
【図8】従来の液晶表示装置に用いられるバックライト
調光システムの動作を示す信号波形図である。
調光システムの動作を示す信号波形図である。
1,3,10,61 電源端子 2,11,49,64 出力端子 5 電源入力端子 12,13,30,40、62,63 入力端子 14 フィルタ回路 15 電源出力端子 41 チャッタリング除去回路 A 三角波発生手段 B2 デューティ比決定手段 C2 高圧発生手段 D 点灯遅延手段 E1,E2 信号反転制御手段 F チャタリング消去回路 T DC/ACトランス FL 蛍光灯 OP1〜OP3 演算増幅器 Q1〜Q3,Q10〜Q13,Q31 トランジスタ R1〜R5,R10〜R18,R31〜R38 抵抗 VR1 可変抵抗 C1〜C4,C10〜C12,C31〜C35 コンデ
ンサ 31〜33,35 インバータ 34,36,41,42 シュミットインバータ 38,43,44,48 NAND回路 69,49 AND回路 SW タクトスイッチ L1 チョークコイル L2 コイル
ンサ 31〜33,35 インバータ 34,36,41,42 シュミットインバータ 38,43,44,48 NAND回路 69,49 AND回路 SW タクトスイッチ L1 チョークコイル L2 コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 車載用の液晶表示装置におけるバックラ
イト光を制御する2段階自動調光システムであって、 PWM信号を調光制御信号として生成するデューティ比
決定手段と、 前記デューティ比決定手段の調光制御信号を入力し、バ
ックライトの駆動信号を生成すると共に、前記駆動信号
によるノイズを除去するフィルタ回路を電源ラインに挿
入した高圧発生手段と、 前記高圧発生手段と同一電源で駆動され、電源投入時に
前記デューティ比決定手段に対し、一定の遅延時間後に
電源を供給する点灯遅延手段と、を具備することを特徴
とする2段階自動調光システム。 - 【請求項2】 前記デューティ比決定手段は、 前記液晶表示装置におけるバックライト光の輝度を2段
階に制御するオン・オフ制御信号を入力し、オン信号の
入力時に前記PWM信号のデューティ比を下げ、オフ信
号の入力時に前記PWM信号のデューティ比を上げよう
に制御するものであることを特徴とする請求項1記載の
2段階自動調光システム。 - 【請求項3】 前記バックライト光の輝度を切り換える
切換スイッチを有し、車両の照明オン・オフ信号が入力
された際、通常はこれと同極性のオン・オフ制御信号を
生成し、前記切換スイッチにより切換信号が与えられた
際、前記照明オン・オフ信号を逆転したしたオン・オフ
制御信号を生成し、前記デューティ比決定手段に与える
信号反転制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又
は請求項2記載の2段階自動調光システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12551493A JP3313453B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 自動調光システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12551493A JP3313453B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 自動調光システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315127A true JPH06315127A (ja) | 1994-11-08 |
JP3313453B2 JP3313453B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=14912030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12551493A Expired - Fee Related JP3313453B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 自動調光システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313453B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1055459A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Yazaki Corp | タクシーメータ |
KR100391139B1 (ko) * | 1996-09-05 | 2003-10-17 | 페어차일드코리아반도체 주식회사 | 액정 표시 패널의 백라이트용 램프 구동회로 |
US6714245B1 (en) * | 1998-03-23 | 2004-03-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Video camera having a liquid-crystal monitor with controllable backlight |
KR100431335B1 (ko) * | 1996-10-24 | 2004-10-08 | 페어차일드코리아반도체 주식회사 | Lcd패널용백라이트인버터구동회로 |
KR100483382B1 (ko) * | 1997-07-25 | 2005-08-29 | 삼성전자주식회사 | 액정표시장치용직류-교류인버터 |
WO2014162596A1 (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-09 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 表示装置及び制御方法 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP12551493A patent/JP3313453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1055459A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Yazaki Corp | タクシーメータ |
KR100391139B1 (ko) * | 1996-09-05 | 2003-10-17 | 페어차일드코리아반도체 주식회사 | 액정 표시 패널의 백라이트용 램프 구동회로 |
KR100431335B1 (ko) * | 1996-10-24 | 2004-10-08 | 페어차일드코리아반도체 주식회사 | Lcd패널용백라이트인버터구동회로 |
KR100483382B1 (ko) * | 1997-07-25 | 2005-08-29 | 삼성전자주식회사 | 액정표시장치용직류-교류인버터 |
US6714245B1 (en) * | 1998-03-23 | 2004-03-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Video camera having a liquid-crystal monitor with controllable backlight |
WO2014162596A1 (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-09 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 表示装置及び制御方法 |
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---|---|
JP3313453B2 (ja) | 2002-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |