JPH0631497B2 - 横型ブラインドの昇降操作装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） 本発明は、ヘッドボックスから上下に一定間隔を隔てて
水平に支持された複数のスラットの列をもつ横型ブライ
ンドにおけるスラットの昇降操作装置に関するものであ
る。

（発明の背景） 従来の横型ブラインドの一例を第７図に示す。第７図
中、１はヘッドボックス、２は該ヘッドボックスから上
下に一定の間隔を隔てて水平に支持されたスラット、３
は該スラットを一定間隔で支持する梯子形の支持コー
ド、４は上記のスラットの列の下端に配置されたボトム
レールを示す。スラットの昇降操作をするための昇降コ
ード５は下端においてボトムレール４に連結されてい
て、スラット２に形成された孔を通って垂直方向にの
び、ヘッドボックス１の中に導入される。ヘッドボック
ス１内で昇降コードは破線で示すように水平にのびヘッ
ドボックスの一端付近でヘッドボックスから出て下方に
垂下される。

図示の例では、左右２本の昇降コード５が設けられ、こ
れらの２本の昇降コード５はヘッドボックス１の右端近
くで一緒にされ、ヘッドボックス１から下方に垂下し
て、昇降コード操作部５′を形成し、この昇降コード操
作部５′の下端はボトムレール４の一端に固定されてい
る。ブラインドの引上げは、昇降コード操作部５′を下
方に引くことによって行なわれ、引上げた位置でストッ
パ６により停止される。ブラインドを下げる時には昇降
コード操作部５′を横に動かすことによってストッパ６
を外ずせば、スラットおよびボトムレールの重量によっ
てブラインドは降下する。

上記のような従来の横型のブラインドの昇降操作装置に
おいては、昇降コードの端がボトムレールに固定されて
いるので、ブラインドを引上げた時に、昇降コード操作
部５′が床の上にたるむようなことはない。しかし、ブ
ラインドを引上げた状態において昇降コード操作部が長
い輪をなしてヘッドボックスから垂れ下がっているため
に種々の不都合が生じる。例えば、掃出し窓にブライン
ドを取り付けたような場合では、床面に昇降コードが触
れてコードが汚れたり、昇降コードに足が引っ掛かった
り、また、高さ方向に大きいブラインドでは、スラット
を昇降するために昇降コードを引く量が多く面倒である
といった不都合がある。

（発明の目的） 本発明の目的は、従来の昇降操作装置における上記の不
都合を除去し、昇降コード操作部の垂れ下がりを少く
し、従来のものに比して短い操作量でスラットの昇降操
作を行ない得るようにした横型ブラインドの昇降操作装
置を提供することにある。

（発明の概要） 本発明による横型ブラインドの昇降操作装置は、ヘッド
ボックスから上下に一定間隔を隔てて水平に支持された
複数のスラットの列をもつ横型ブラインドの昇降操作装
置において、上記のスラットの列の下端に配置されたボ
トムレールに連結された昇降コードを、該スラット列を
通って垂直上方にのばしてヘッドボックス内に導入し、
該ヘッドボックス内で水平にのばしてヘッドボックスの
一端付近でヘッドボックスから下方に垂下させ、少くと
も１つの動滑車を含む滑車装置を周ぐらせた上、その端
をヘッドボックスに固定し、上記の滑車装置の動滑車に
昇降操作部材をとりつけたことを特徴とするものであ
る。

（発明の実施例） 以下、本発明による昇降操作装置の実施例について、図
面を参照して説明する。

第１図は本発明の実施例を示す。図中、第７図に示す部
分と同じ部分は同じ符号によって指示し、その詳細な説
明は省略する。

図示のように、ボトムレール４に連結された昇降コード
５は、スラット２に形成された孔を通って垂直上方にの
び、ヘッドボックス１の中に導入され、ヘッドボックス
１内で水平にのび、ヘッドボックス１の一端付近から下
方に垂下する。左右２本の昇降コードはヘッドボックス
１の右端近くで一緒になって、ストッパ６を通って垂下
し昇降コード操作部５′を形成する。

昇降コード操作部５′は滑車装置の動滑車を周ぐって、
上方に向かい、その上端はヘッドボックス１に固定され
る。然して、上記の動滑車７に昇降操作ツマミ８がとり
つけられる。

第１図に示す装置は、１個の動滑車７を含む滑車装置を
使用するもので、この場合には、昇降操作ツマミ８の操
作量はブラインドの昇降高さの1/2ですむ、第２図(イ)
(ロ)はこのような昇降操作ツマミの操作量とブラインド
の全昇降高さとの関係を示す。図中、Ｈはブラインドの
全昇降高さ、ｈは動滑車７の移動高さ、すなわち、操作
高さを示す。この場合、ｈ＝1/2Ｈであることは容易に
わかるであろう。換言すれば、昇降操作ツマミ８の操作
量の２倍の高さのブラインドの昇降量を得ることがで
き、従って、ブラインドの昇降に必要な昇降コードの操
作量はブラインドの高さ寸法の1/2に低減され、スラッ
トを引き上げた時に昇降コードがだらしなく垂れ下がる
ことは避けられ、すっきりした外観を得ることができ
る。この際、昇降コードの操作量を半分としたために、
操作力は２倍となるが、補助スプリング等の手段を使用
することによって操作力を軽減することが可能である。

第３図は、本発明の他の実施例を示す。これは、２個の
動滑車9a,9bとヘッドボックスに固定された１個の定滑
車10より成る滑車装置を使用することによって、昇降操
作ツマミ８の操作量をさらに小さくしたものである。必
要とされる操作力が小さいものについては、滑車装置の
滑車の数をさらに増大することによって、昇降コード操
作部の垂れ下がりをさらに少くすることができる。

第４図は本発明のさらに他の実施例を示す。この実施例
は実質的に第１図に示すものと同様のもので、ヘッドボ
ックス１の端部に設けられた開口部（従来ストッパがと
りつけられていた開口部）に操作アーム11を揺動可能に
とりつけ、この操作アームに設けられたガイドレール12
に沿って可動で所望位置に停止できるストッパ13によっ
て第１図に示す滑車装置の動滑車を構成したものに相当
する。この実施例では、昇降コード５の操作部５′は上
記の開口部から操作アーム11の中空部14（第５図および
第６図参照）内に導入され、ストッパ13の軸16に回した
後、該中空部14内を上方に導き、ヘッドボックス１に固
定する。該ストッパ13は操作アーム11のガイドレール12
に沿って昇降し、操作ツマミ15を回すことによって任意
の位置で、昇降コード操作部５′を挟着し、固定する。
第５図(イ)はストッパ13を操作アーム11に沿って移動さ
せてブラインドの昇降操作を行っている状態を示し、第
５図(ロ)は操作ツマミ15を操作してストッパ13を停止さ
せ、ブラインドの昇降を停止した状態を示す。第６図は
操作アーム11とストッパ13の詳細を示す。

（発明の効果） 上述の説明からわかるように、本発明はブラインドの昇
降に必要な昇降コードの操作量をブラインドの昇降高さ
の数分の１に低減することによって、スラットを引き上
げた時に昇降コードがだらしなく垂下することを防止
し、すっきりした外観に仕上げることができる。また、
昇降コードの操作量を低減したために操作力は増大する
が、これは補助スプリングの使用等によって操作力を軽
減することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による横型ブラインドの操作装置の一実
施例を示す正面図、第２図(イ)(ロ)は本発明を説明する説
明図、 第３図は本発明の変型例を示す正面図、第４図は本発明
の他の実施例を示す正面図、第５図(イ)(ロ)は第４図のＶ
−Ｖ線における断面図で、(イ)はスラットの昇降時を示
し、(ロ)はスラットの固定時を示す図、第６図は第４図
の実施例の内部機構を示す部分断面図、第７図は従来の
横型ブラインドの昇降操作装置の一例を示す図である。 １……ヘッドボックス、２……スラット、 ３……支持コード、４……ボトムレール、 ５……昇降コード、６……ストッパ、 ７……動滑車、８……昇降操作ツマミ、 9a,9b……動滑車、10……定滑車、 11……操作アーム、12……ガイドレール、 13……ストッパ、14……中空部、 15……操作ツマミ、16……軸。

フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−21695（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−76096（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−62796（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭47−33981（ＪＰ，Ｙ１) 米国特許3703920（ＵＳ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ヘッドボックスから上下に一定間隔を隔て
   て水平に支持された複数のスラットの列をもつ横型ブラ
   インドの昇降操作装置において、上記のスラットの列の
   下端に配置されたボトムレールに連結された昇降コード
   を、該スラット列を通って垂直上方にのばしてヘッドボ
   ックス内に導入し、該ヘッドボックス内で水平にのばし
   てヘッドボックスの一端付近でヘッドボックスから下方
   に垂下させ、少くとも１つの動滑車を含む滑車装置を周
   ぐらせた上、その端をヘッドボックスに固定し、上記の
   滑車装置の動滑車に昇降操作部材をとりつけたことを特
   徴とする横型ブラインドの昇降操作装置。