JPH06314831A - パルスレーザの電源装置 - Google Patents

パルスレーザの電源装置

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Publication number
JPH06314831A
JPH06314831A JP10266493A JP10266493A JPH06314831A JP H06314831 A JPH06314831 A JP H06314831A JP 10266493 A JP10266493 A JP 10266493A JP 10266493 A JP10266493 A JP 10266493A JP H06314831 A JPH06314831 A JP H06314831A
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JP
Japan
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current
circuit
switch means
variable resistance
power supply
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Pending
Application number
JP10266493A
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English (en)
Inventor
Shigenori Aoki
茂徳 青木
Yasuo Tanaka
康雄 田中
Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パルスレーザの電源装置において、フラッシュ
ランプに流れる電流波形を任意に可変制御できるように
する。 【構成】直流電源2で蓄電された大容量コンデンサ3よ
りスイッチ回路4を用いて電荷をパルス状に放電し、こ
の放電によってフラッシュランプ7に電流を供給してこ
れをパルス状に発光させ、この発光により発振素子9を
励起してレーザ光を発生させるパルスレーザの電源装置
において、スイッチ回路4に並列にスイッチ回路14と
可変抵抗回路15を接続する。また、コントロール回路
13のパルス幅設定部13aでスイッチ回路4及び14
による開閉時間を設定し、抵抗値設定部13bで可変抵
抗回路15の抵抗値を設定し、電圧設定部13cで大容
量コンデンサ3の蓄電電圧を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュランプで発
振素子を励起しレーザ光を発生させるパルスレーザ発振
器に係わり、特にフラッシュランプに流れる電流波形を
制御することが可能なパルスレーザの電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】YAGレーザ等の固体レーザを発振させ
るレーザ発振器は、レーザ発振を起こすYAGロッド等
の発振素子と、そのロッドに光を照射して励起エネルギ
を与えるフラッシュランプとを備えており、フラッシュ
ランプをパルス状に発光させることによってパルス状の
レーザ光を発振させる。また、このフラッシュランプに
は直流電源と大容量コンデンサとスイッチ回路とが結線
されており、直流電源で予め蓄電した大容量コンデンサ
よりスイッチ手段を用いて電荷をパルス状に放電させ、
この放電によってフラッシュランプにパルスエネルギが
供給され、フラッシュランプがパルス状に発光する。こ
のフラッシュランプの出力は、スイッチ手段によるパル
ス状の放電時間と大容量コンデンサの蓄電電圧によって
制御される。
【0003】上記のようなレーザ光を用いて例えば溶接
などの加工を行う場合、加工する材料や加工形状によっ
てフラッシュランプを流れる電流(以下、ランプ電流と
いう)のパルス波形の形状を変化させる制御、即ち波形
制御を行うと良質な加工ができるとされている。
【0004】このようなランプ電流の波形制御を行う従
来の技術として、特開平4−144098号公報に記載
のものが知られている。この特開平4−144098号
公報においては、前述のような大容量コンデンサとスイ
ッチ回路とを用いてフラッシュランプを発光させる構成
に加え、コンデンサとコイルとスイッチング素子とで構
成される少なくとも2つの共振充電回路を大容量コンデ
ンサに並列接続しており、大容量コンデンサから放電さ
れる電流波形に共振充電回路より放電される電流波形を
合成することにより、ランプ電流の電流波形を制御して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のフラッシュラン
プに直流電源と大容量コンデンサとスイッチ回路とを単
純に結線しただけの構成では、ランプ電流は大容量コン
デンサの蓄電電圧に依存する自然放電のみとなるため、
その波形制御は不可能である。
【0006】また、特開平4−144098号公報に記
載の構成においては、大容量コンデンサからの放電によ
りこれに並列接続された共振充電回路が充電され、この
共振充電回路が充電されるのを待って波形制御が行われ
ることになる。従って、この共振充電回路の充電中は波
形制御ができず、例えばパルスの立ち上がり点からの波
形制御ができない。また、共振充電回路の充電電圧は共
振充電回路に含まれるコイルのインダクタンスに依存す
るため、ランプ電流の波形制御の目的で上記充電電圧を
変更しようとするとコイルを取り替える必要がある。従
って、共振充電回路からの放電電流を任意に可変制御す
ることが困難である。
【0007】本発明の目的は、フラッシュランプに流れ
る電流波形を任意に可変制御できるパルスレーザの電源
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、直流電源で蓄電されたコンデンサ
より第1のスイッチ手段を用いて電荷をパルス状に放電
し、この放電によってフラッシュランプに電流を供給し
て前記フラッシュランプをパルス状に発光させ、この発
光により発振素子を励起してレーザ光を発生させるパル
スレーザの電源装置において、前記第1のスイッチ手段
に並列に接続された第2のスイッチ手段と、前記第2の
スイッチ手段に直列に接続されかつ前記第1のスイッチ
手段に並列に接続された可変抵抗回路と、前記第2のス
イッチ手段及び前記可変抵抗回路を流れる放電電流の波
形を可変制御する制御手段とを有することを特徴とする
パルスレーザの電源装置が提供される。
【0009】上記パルスレーザの電源装置において、好
ましくは、前記制御手段が、前記第1のスイッチ手段に
よるパルス状の開閉時間及び前記第2のスイッチ手段に
よるパルス状の開閉時間をそれぞれ設定するパルス幅設
定部と、前記可変抵抗回路の抵抗値を設定する抵抗値設
定部と、前記直流電源による前記コンデンサの蓄電電圧
を設定する電圧設定部とを有する。
【0010】また、好ましくは、前記第2のスイッチ手
段及び前記可変抵抗回路はそれぞれ複数個あり、各々の
第2のスイッチ手段に各々の可変抵抗回路が直列に接続
され、かつ各々の第2のスイッチ手段の入力端及び各々
の可変抵抗回路の出力端が互いに並列に接続されてい
る。
【0011】
【作用】上記のように構成した本発明においては、ま
ず、コンデンサが直流電源で蓄電される。そして、第1
のスイッチ手段を閉じることにより上記コンデンサから
電荷がパルス状に放電され、この放電によってフラッシ
ュランプにパルス状の電流が供給される。この時の放電
電圧はコンデンサの蓄電電圧である。一方、第1のスイ
ッチ手段に並列に接続された第2のスイッチ手段を閉じ
ることにより、可変抵抗回路をも介して放電が行われ
る。この時、可変抵抗回路によって電圧降下が起こるた
め、第2のスイッチ手段及び可変抵抗回路を介して放電
される放電電圧は上記コンデンサの蓄電電圧よりも低く
なり、その電流は制限される。これら第1及び第2のス
イッチ手段によって放電された電流が合成されてフラッ
シュランプに供給され、フラッシュランプがパルス状に
発光する。このフラッシュランプの発光により発振素子
が励起されてレーザ光が発生する。また、制御手段にお
いて、例えば上記第2のスイッチ手段の開閉時間や可変
抵抗回路の抵抗値を変化させることにより、第2のスイ
ッチ手段及び可変抵抗回路を流れる放電電流の波形を制
御することが可能となる。従って、第1のスイッチ手段
を介して流れる電流と第2のスイッチ手段を介して流れ
る電流を合成して得られる電流、即ちフラッシュランプ
に流れるランプ電流の電流波形を任意に可変制御するこ
とが可能となる。
【0012】また、上記制御手段において、第1及び第
2のスイッチ手段によるパルス状の開閉時間がパルス幅
設定部によってそれぞれ設定されることにより、第1の
スイッチ手段を介して流れる電流と第2のスイッチ手段
を介して流れる電流の放電時間がそれぞれ制御される。
また、抵抗値設定部で可変抵抗回路の抵抗値が設定され
ることにより、可変抵抗回路の出力側の電圧が制御さ
れ、この電圧によって第2のスイッチ手段及び可変抵抗
回路を流れる放電電流の電流値が制御される。さらに、
上記コンデンサの蓄電電圧が電圧設定部で設定されるこ
とにより、第1のスイッチ手段を介して放電される放電
電圧が制御され、その電流値が制御される。
【0013】また、複数個の第2のスイッチ手段及び可
変抵抗回路を設け、各々の第2のスイッチ手段と各々の
可変抵抗回路を直列に接続し、かつ各々の第2のスイッ
チ手段の入力端及び各々の可変抵抗回路の出力端を互い
に並列に接続することにより、第2のスイッチ手段と可
変抵抗回路とで構成される回路が複数個並列に結線され
ることになる。従って、第2のスイッチ手段及び可変抵
抗回路で構成される各々の回路を流れる放電電流の波形
を別個に制御すれば、各々の電流波形を合成することに
よりフラッシュランプに流れるランプ電流の電流波形を
さらに複雑に可変制御することが可能となる。
【0014】
【実施例】本発明によるパルスレーザの電源装置の一実
施例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、本実施例のパルスレーザの電源装置の構成図で
ある。図1においてパルスレーザの電源装置は、商用電
源1と、商用電源1からの交流電流を直流に整流し供給
する直流電源2と、レーザ光を発振するレーザ発振器1
2と、直流電源2及びレーザ発振器12の間の回路を構
成する大容量コンデンサ3、スイッチ回路4、シマー回
路5、及びトリガ回路6と、スイッチ回路4に並列に接
続されたスイッチ回路14と、スイッチ回路14に直列
に接続されかつスイッチ回路4に並列に接続された可変
抵抗回路15と、装置全体の制御を行う制御手段として
のコントロール回路13とを有する。また、上記スイッ
チ回路14及び可変抵抗回路15は電流波形制御回路2
0を構成する。
【0015】コントロール回路13は、スイッチ回路4
及びスイッチ回路14におけるパルス状の開閉時間、即
ちパルス幅を設定するパルス幅設定部13aと、可変抵
抗回路15の抵抗値を設定する抵抗値設定部13bと、
直流電源2の電圧、即ち大容量コンデンサ3の蓄電電圧
を設定する電圧設定部13cと、上記各設定部における
パルス幅や抵抗値や電圧等の設定値を外部から入力する
入力部13dとを備える。
【0016】レーザ発振器12は、光励起型の固体レー
ザであり、クリプトンランプやキセノンランプ等からな
る励起用のフラッシュランプ7を発光させると、そのエ
ネルギによってYAGロッド等の発振素子9がレーザ光
を発生する。レーザ光はエンドミラー8と出力ミラー1
0との間で共振し、ある強度に達すると出力ミラー10
から外部に出ていく。
【0017】フラッシュランプ7にはシマー回路5によ
り予め設定された電圧(シマー電圧)が印加され、この
状態のフラッシュランプ7のまわりのトリガ電極13に
トリガ回路6で電場をかけることによりフラッシュラン
プ7にシマー電流が流されている。このシマー電流は、
フラッシュランプ7が安定して発光しレーザ発振が安定
に行えるように予め流される微弱な電流である。
【0018】以上の構成において、運転時には以下のよ
うな動作が行われる。まず、商用電源1から例えばAC
200(V)の電力が電流電源2に供給され、直流電源
2によって交流が直流に整流され、コントロール回路1
3の電圧設定部13cからの信号により、予め設定され
た電圧で大容量コンデンサ3が蓄電される。大容量コン
デンサ3が蓄電されると、スイッチ回路4は、コントロ
ール回路13のパルス幅設定部13aからのコントロー
ル信号S1により、予め設定されたパルス幅で回路を閉
じ大容量コンデンサ3に蓄えられた電荷をパルス状に放
電する。この放電によってフラッシュランプにパルス状
に電流が供給される。
【0019】一方、スイッチ回路14は、コントロール
回路13のパルス幅設定部13aからのコントロール信
号S2により、スイッチ回路4と同様に予め設定された
パルス幅で回路を閉じ大容量コンデンサ3に蓄えられた
電荷をパルス状に放電する。但し、このパルス幅はスイ
ッチ回路4に対して設定されたものとは異なる。また、
スイッチ回路14に直列に接続されている可変抵抗回路
15の抵抗値は予めコントロール回路13の抵抗値設定
部13bからコントロール信号T1によって設定されて
おり、この可変抵抗回路15によって電圧降下が起こる
ため、電流波形制御回路20を介して放電される放電電
圧は大容量コンデンサ3の蓄電電圧よりも低くなり、そ
の放電電流は制限される。このため、スイッチ回路4を
介して放電されフラッシュランプ7に供給される電流値
と電流波形制御回路20を介して放電されフラッシュラ
ンプ7に供給される電流値とは異なる。そして、スイッ
チ回路4及び電流波形制御回路20をそれぞれ介して放
電された電流が合成され、ランプ電流としてフラッシュ
ランプ7に流れる。
【0020】フラッシュランプ7には前述のように予め
シマー電流が流されており、この状態で上記ランプ電流
が供給されることにより、フラッシュランプ7は発光す
る。このフラッシュランプ7の発光により発振素子9は
パルスエネルギを得、励起されてパルス状にレーザ光を
発生する。
【0021】図2はこの時の電流波形が形成される過程
の一例を説明する図である。パルス幅設定部13aから
図2(a)に示すパルス幅のコントロール信号(短形パ
ルス信号)S1がスイッチ回路4に入力されるとスイッ
チ回路4はそのパルス幅に相当する時間間隔だけ回路を
閉じ、大容量コンデンサ3から電流がフラッシュランプ
7に流れる。この放電電圧は図2(b)に示すように大
容量コンデンサ3の充電電圧V1となる。そして、図2
(c)に示すように、この電圧V1に応じた電流I1がフ
ラッシュランプに供給される。
【0022】またパルス幅設定部13aから図2(d)
に示すパルス幅のコントロール信号(短形パルス信号)
2がスイッチ回路14に入力されるとスイッチ回路1
4はそのパルス幅に相当する時間間隔だけ回路を閉じ、
大容量コンデンサ3から電流がフラッシュランプ7に流
れる。ここで、スイッチ回路14に直列に可変抵抗回路
15が接続されているため、この時の放電電圧は図2
(e)に示すように大容量コンデンサ3の充電電圧V1
よりも低い電圧V2となる。そして、図2(f)に示す
ように、この電圧V2に応じた電流I2が電流波形制御回
路20を介してフラッシュランプに供給される。
【0023】上記スイッチ回路4を介して放電された電
流I1と電流波形制御回路20を介して放電された電流
2とは合成され、ランプ電流ILの電流波形は図2
(g)のようになり、フラッシュランプ7にはスイッチ
回路4が閉になっている間だけ電流I1が流れ、他の期
間は電圧V2によって電流I1よりも少量の電流I2が流
れることになる。実際の運転時においては、ある一定の
パルスレーザの周期、従ってパルスレーザの周波数が入
力部13dより予め入力されており、この周期毎に上記
説明した動作、即ち電圧設定部13c、パルス幅設定部
13a、抵抗値設定部13bからの各設定値に基づく信
号の出力、大容量コンデンサ3の蓄電、スイッチ回路4
を介しての放電、電流波形制御回路20を介しての放電
が行われ、波形の制御が行われたランプ電流ILが一定
周期でパルス状にフラッシュランプ7に流れ、レーザ光
が一定周期でパルス状に発振する。
【0024】また、パルス幅設定部13aにおけるコン
トロール信号S1及びコントロール信号S2のパルス幅は
それぞれ任意に設定可能であり、しかも可変抵抗回路1
5の抵抗値は抵抗値設定部13bからのコントロール信
号T1により任意に可変制御が可能であることにより、
フラッシュランプ7に流れるランプ電流ILの電流波形
を任意に可変制御することができる。さらに、電圧設定
部13cにおいて設定される大容量コンデンサ3の充電
電圧V1を変化させることにより電流I1及びI2、従っ
てランプ電流ILの大きさを変化させることができる。
【0025】以上のように本実施例においては、パルス
幅設定部13aからのコントロール信号S2によってス
イッチ回路14を閉じると可変抵抗回路15で電圧降下
が起こるので、電流波形制御回路20を介して放電され
る放電電圧V2はコンデンサの蓄電電圧V1よりも低くな
り、その電流I2はスイッチ回路4を介して放電される
電流I1よりも小さくなる。また、パルス幅設定部13
aによって電流I2のパルス幅が設定可能であり、抵抗
値設定部13bによって可変抵抗回路15の抵抗値が可
変制御可能であるので、電流I2の波形を任意に可変制
御できる。さらに、電流I1の波形はパルス幅設定部1
3a及び電圧設定部13cで設定可能である。従って、
電流I1及びI2を合成したフラッシュランプ7に流れる
ランプ電流ILの電流波形を任意に可変制御することが
できる。
【0026】本発明によるパルスレーザの電源装置の他
の実施例について、図3及び図4を参照しながら説明す
る。本実施例においては、図3に示すようにスイッチ回
路14aに可変抵抗回路15aが直列に接続され、スイ
ッチ回路14aの入力端と可変抵抗回路15aの出力端
とがスイッチ回路14及び可変抵抗回路15に並列に接
続される。従って、図1のスイッチ回路14及び可変抵
抗回路15で構成される電流波形制御回路20にスイッ
チ回路14a及び可変抵抗回路15aで構成される電流
波形制御回路21が並列に結線されることになる。ま
た、コントロール回路13のパルス幅設定部13aはコ
ントロール信号S3によってスイッチ回路14aにおけ
るパルス状の開閉時間、即ちパルス幅を設定し、抵抗値
設定部13bはコントロール信号T2によって可変抵抗
回路15aの抵抗値を設定する。これ以外の構成は図1
と同様である。但し、コントロール信号S3のパルス幅
及びコントロール信号T2による抵抗値は、コントロー
ル信号S2のパルス幅及びコントロール信号T1による抵
抗値とは独立に設定される。
【0027】上記構成において、図1と同様に大容量コ
ンデンサ3が蓄電された後、スイッチ回路4により、パ
ルス幅設定部13aからのコントロール信号S1に従っ
て予め設定されたパルス幅で電荷をパルス状に放電す
る。また、スイッチ回路14により、やはり図1と同様
にパルス幅設定部13aからのコントロール信号S2
従って電流波形制御回路20を介して放電が行われ、さ
らにこれに加え、パルス幅設定部13aからのコントロ
ール信号S3に従って、スイッチ回路14aが閉じられ
て電流波形制御回路21を介して放電が行われる。この
電流波形制御回路21においても可変抵抗回路15aに
よって電圧降下が起こるため、電流波形制御回路21を
介して放電される放電電圧は大容量コンデンサ3の蓄電
電圧よりも低くなり、その放電電流は制限される。そし
て、スイッチ回路4、電流波形制御回路20及び電流波
形制御回路21をそれぞれ介して放電された電流が合成
され、ランプ電流としてフラッシュランプ7に流れる。
【0028】図4はこの時の電流波形の一例を説明する
図である。図4において、スイッチ回路4を介して放電
される電流I1は前述と同様に(a)のような波形にな
り、電流波形制御回路20を介して放電される電流I2
は前述と同様に(b)のような波形になる。また、電流
波形制御回路21を介して放電される電流I3は電流I2
と同様に可変抵抗回路15aで制限され図4(c)のよ
うな波形になる。そして、スイッチ回路4を介して放電
された電流I1と電流波形制御回路20を介して放電さ
れた電流I2と電流波形制御回路21を介して放電され
た電流I3とが合成され、ランプ電流ILの電流波形は図
4(d)のようになる。
【0029】実際の運転時においては、ある一定のパル
スレーザの周期、従ってパルスレーザの周波数が入力部
13dより予め入力されており、この周期毎に上記説明
した動作が行われ、波形の制御が行われたランプ電流I
Lが一定周期でパルス状にフラッシュランプ7に流れ、
レーザ光が一定周期でパルス状に発振する。
【0030】また、図1の場合と同様に、パルス幅設定
部13aにおけるコントロール信号S1,S2,S3のパ
ルス幅はそれぞれ任意に設定可能であり、しかも可変抵
抗回路15及び15aの抵抗値は抵抗値設定部13bか
らのコントロール信号T1及びT2によりそれぞれ任意に
可変制御が可能であることにより、フラッシュランプ7
に流れるランプ電流ILの電流波形を任意に可変制御す
ることができる。さらに、電圧設定部13cにおいて設
定される大容量コンデンサ3の充電電圧Vを変化させ
ることにより電流I,I2,I3の大きさを変化させる
ことができ、ランプ電流ILの大きさを変化させること
ができる。さらに、本実施例では、電流波形制御回路2
1を設けることにより、図1及び図2の場合よりも複雑
な可変制御を行うことができる。
【0031】尚、本実施例では2つの電流波形制御回路
20及び21を設けたが、スイッチ回路と可変抵抗回路
とで構成される電流波形制御回路を3個以上設け、それ
ぞれを別個に制御してもよい。このようにすれば、各々
の電流波形を合成することによりフラッシュランプに流
れるランプ電流の電流波形をさらに複雑に可変制御する
ことが可能となる。
【0032】以上のように本実施例によれば、2つの電
流波形制御回路20及び21を設けるので、フラッシュ
ランプ7に流れるランプ電流ILの電流波形を複雑に可
変制御することができる。また、3個以上の電流波形制
御回路を設ければ、各々の電流波形を合成することによ
りフラッシュランプに流れるランプ電流の電流波形をさ
らに複雑に可変制御することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、第1のスイッチ手段に
並列に第2のスイッチ手段及び可変抵抗回路を設け、第
2のスイッチ手段の開閉時間や可変抵抗回路の抵抗値を
変化させるので、第2のスイッチ手段及び可変抵抗回路
を流れる放電電流の波形を制御することができ、従っ
て、第1のスイッチ手段を介して流れる電流と第2のス
イッチ手段を介して流れる電流を合成して得られるラン
プ電流の電流波形を任意に可変制御することができる。
【0034】また、複数個の第2のスイッチ手段及び可
変抵抗回路を設け、各々の第2のスイッチ手段と可変抵
抗回路とで構成される回路を複数個並列に結線し、各々
の回路を流れる放電電流の波形を別個に制御するので、
フラッシュランプに流れるランプ電流の電流波形をさら
に複雑に可変制御することができる。
【0035】従って、本発明によれば、パルスレーザ発
振器においてフラッシュランプに流れる電流波形を任意
に可変制御することができ、例えばレーザ光を用いた溶
接を行う場合に良質な加工を行うための最適な入熱条件
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパルスレーザの電源装
置の構成図である。
【図2】図1のパルスレーザの電源装置において電流波
形が形成される過程の一例を説明する図である。
【図3】本発明の他の実施例によるパルスレーザの電源
装置の構成図である。
【図4】図3のパルスレーザの電源装置において形成さ
れる電流波形の一例を説明する図である。
【符号の説明】
2 直流電源 3 大容量コンデンサ 4 スイッチ回路 7 フラッシュランプ 9 発振素子 12 レーザ発振器 13 コントロール回路 13a パルス幅設定部 13b 抵抗値設定部 13c 電圧設定部 13d 入力部 14,14a スイッチ回路 15,15a 可変抵抗回路 20,21 電流波形制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源で蓄電されたコンデンサより第
    1のスイッチ手段を用いて電荷をパルス状に放電し、こ
    の放電によってフラッシュランプに電流を供給して前記
    フラッシュランプをパルス状に発光させ、この発光によ
    り発振素子を励起してレーザ光を発生させるパルスレー
    ザの電源装置において、 前記第1のスイッチ手段に並列に接続された第2のスイ
    ッチ手段と、前記第2のスイッチ手段に直列に接続され
    かつ前記第1のスイッチ手段に並列に接続された可変抵
    抗回路と、前記第2のスイッチ手段及び前記可変抵抗回
    路を流れる放電電流の波形を可変制御する制御手段とを
    有することを特徴とするパルスレーザの電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1のスイッチ手
    段によるパルス状の開閉時間及び前記第2のスイッチ手
    段によるパルス状の開閉時間をそれぞれ設定するパルス
    幅設定部と、前記可変抵抗回路の抵抗値を設定する抵抗
    値設定部と、前記直流電源による前記コンデンサの蓄電
    電圧を設定する電圧設定部とを有することを特徴とする
    請求項1記載のパルスレーザの電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のスイッチ手段及び前記可変抵
    抗回路はそれぞれ複数個あり、各々の第2のスイッチ手
    段に各々の可変抵抗回路が直列に接続され、かつ各々の
    第2のスイッチ手段の入力端及び各々の可変抵抗回路の
    出力端が互いに並列に接続されていることを特徴とする
    請求項1記載のパルスレーザの電源装置。
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