JPH06314658A - 気相成長装置 - Google Patents

気相成長装置

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Publication number
JPH06314658A
JPH06314658A JP10340593A JP10340593A JPH06314658A JP H06314658 A JPH06314658 A JP H06314658A JP 10340593 A JP10340593 A JP 10340593A JP 10340593 A JP10340593 A JP 10340593A JP H06314658 A JPH06314658 A JP H06314658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vessel
group iii
container
raw material
group
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Pending
Application number
JP10340593A
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English (en)
Inventor
Masahiro Maeda
正宏 前田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06314658A publication Critical patent/JPH06314658A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 III 族原料の液面の低下を抑制し、再現性よ
くIII-V族化合物半導体を成長させることのできる気相
成長装置を提供しようとするものである。 【構成】 クロライドVPE法によりIII-V族化合物半
導体を基板上にエピタキシャル成長させる装置におい
て、III 族原料容器よりさらに上流にIII 族原料の補助
容器を設け、両容器を底部で連通し、III 族原料容器と
補助容器との間に仕切板を設け、V族元素の塩化物ガス
を上記原料容器だけに供給するようにしたことを特徴と
する気相成長装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロライドVPE法に
よりGaAs、InP、InGaAsなどのIII-V族化
合物半導体を基板上にエピタキシャル成長させる装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のクロライドVPE装置の
概念図である。反応管12の上流にはIII 族原料を収容
する容器13を配置し、下流には基板14を配置し、ヒ
ータ15で所定の温度分布を保持した後、導管16より
水素ガスを送入し、導管17よりV族元素の塩化物ガス
を含む水素ガスを、原料容器のIII 族原料表面に供給し
て該表面にIII-V族化合物又はV族元素を溶解したクラ
スト18が形成され、III 族元素の塩化物ガスを発生さ
せ、基板14上でV族元素と反応させてIII-V族化合物
半導体をエピタキシャル成長させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の気相成長装置で
は、気相成長を繰り返すことによりIII 族原料が消費さ
れて液面が低下し、V族元素の塩化物ガス供給用の導管
の開口との間隔が広がるため、III 族元素の塩化物の生
成速度が低下し、基板におけるエピタキシャル成長速度
を短時間で大きく低下するため、均質なエピタキシャル
ウエハを再現性よく製造することが極めて困難な状況に
あった。
【0004】GaAsのエピタキシャル成長を例にする
と、原料容器のクラストでは、GaClを生成する次式
の反応が進行する。 2Ga+2HCl→2GaCl+H2 ・・・(1) そして、次式により基板上にGaAsをエピタキシャル
成長する。 6GaCl+As4 →4GaAs+2GaCl3 ・・・(2) この結晶成長における反応速度の律速は、上記(1)式
のGaClの生成にあるため、AsCl3 の供給導管の
開口とGa融液表面との間隔が広がると、GaClを生
成する反応速度が低下し、基板上のGaCl濃度が低下
するため、結晶成長を大幅に低下する原因となる。
【0005】そこで、本発明では、上記の問題点を解消
し、クロライドVPE法でIII-V族化合物半導体をエピ
タキシャル成長する際の、III 族原料の融液液面の低下
を抑制し、再現性よくIII-V族化合物半導体を成長させ
ることのできる気相成長装置を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応管の上流
にIII 族原料を収容する容器を、下流に基板を配置し、
V族元素の塩化物ガスを供給するための導管を上記容器
に対向して開口し、クロライドVPE法によりIII-V族
化合物半導体を基板上にエピタキシャル成長させる装置
において、上記のIII 族原料容器よりさらに上流にIII
族原料の補助容器を設け、両容器を底部で連通し、上記
のIII 族原料容器と補助容器との間に仕切板を設けて上
記塩化物ガスの上記補助容器への逆流を防止するように
したことを特徴とする気相成長装置である。
【0007】
【作用】図1は、本発明の1具体例である気相成長装置
の概念図である。反応管1の上流に配置されるIII 族原
料容器2よりさらに上流に補助容器3を設け、連通管4
を介して原料容器と補助容器の底部を連通する。V族元
素の塩化物ガス供給用導管5は原料容器2に対向するよ
うに開口し、原料容器2のIII 族原料融液の表面にクラ
スト6が形成される。原料容器2と補助容器3の中間に
は仕切板7が設けられ、V族元素の塩化物ガスが補助容
器3のIII 族原料融液と接触しないように工夫されてい
る。そして、反応管1の上流には水素ガス供給用導管8
が接続され、さらに、仕切板7の下流にも水素ガス供給
用導管9が開口されている。基板10は反応管1の下流
に配置され、ヒータ11で反応管1内に所定の温度分布
が形成される。
【0008】上記の装置では、原料容器2のIII 族原料
融液表面に、V族元素の塩化物ガスが供給され、クラス
ト6が形成され、さらに、III 族元素の一価の塩化物ガ
スが生成され、基板10上に送られ、結晶が成長する。
結晶成長を繰り返すと、原料容器2内の融液は消費され
るが、補助容器3から融液が補充されるので、原料容器
2内の融液面の低下を抑えることができる。そして、仕
切板7を原料容器と補助容器の間に設けることにより、
V族元素の塩化物ガスが補助容器3に流入することを防
止することができ、補助容器3内のIII 族元素と塩化物
との反応が回避されるので、補助容器3内の融液は比較
的低粘性を保持することができ、補助容器3から原料容
器2への融液の補充を円滑に行うことができる。上記の
ように、原料容器2内の融液面の低下を小さく抑えるこ
とができるので、III 族元素の塩化物ガスの生成速度を
ほぼ一定に保持することができ、再現性の優れたエピタ
キシャルウエハの製造が可能になる。
【0009】なお、原料容器の融液液面の低下を抑える
ために、容器を大きくすることも考えられるが、この場
合、大きな容器の表面全体にクラストを形成することに
なり、大量のV族元素の塩化物を供給する必要が生ずる
とともに、大きな容器の表面に一様に該塩化物ガスを供
給することも難しく、クラストが不均一になったり、片
減り減少が発生し、結晶成長速度の大きな変動要因とな
る。
【0010】
【実施例】図1の気相成長装置を用い、原料容器より3
3%大きな容積を有する補助容器を連通管で接続し、上
記の容器にGaを650g収容し、AsCl3 を水素ガ
スで搬送してGaAs基板上にエピタキシャル成長を行
った。原料容器のGaを約850℃に、GaAs基板を
約730℃に加熱し、25℃に設定されたAsCl3
中に水素ガスを1リットル/分で供給し、全体の水素ガ
ス供給量を2リットル/分に調整し、成長時間を1時間
としてGaAsのエピタキシャル成長を行った。
【0011】比較のために、図1の補助容器を省略し、
他の条件を上記と同様にして成長を繰り返したところ、
成長速度は8ランで当初の約70%まで低下した。しか
し、図1の装置を用いると、成長速度が約70%まで低
下するには25ラン以上を必要とした。
【0012】
【発明の効果】本発明は、クロライドVPE法でIII-V
族化合物半導体をエピタキシャル成長する装置に上記の
構成を採用することにより、III 族原料の融液液面の低
下を抑制し、再現性よくIII-V族化合物半導体のエピタ
キシャル膜を得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1具体例である気相成長装置の概念図
である。
【図2】従来の気相成長装置の概念図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応管の上流にIII 族原料を収容する容
    器を、下流に基板を配置し、V族元素の塩化物ガスを供
    給するための導管を上記容器に対向して開口し、クロラ
    イドVPE法によりIII-V族化合物半導体を基板上にエ
    ピタキシャル成長させる装置において、上記のIII 族原
    料容器よりさらに上流にIII 族原料の補助容器を設け、
    両容器を底部で連通し、上記のIII 族原料容器と補助容
    器との間に仕切板を設けて上記塩化物ガスの上記補助容
    器への逆流を防止するようにしたことを特徴とする気相
    成長装置。
JP10340593A 1993-04-30 1993-04-30 気相成長装置 Pending JPH06314658A (ja)

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JP10340593A JPH06314658A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 気相成長装置

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JPH06314658A true JPH06314658A (ja) 1994-11-08

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JP10340593A Pending JPH06314658A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 気相成長装置

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JP (1) JPH06314658A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533234A (ja) * 2011-11-10 2014-12-11 サン‐ゴバン、クリストー、エ、デテクトゥールSaint−Gobain Cristaux & Detecteurs 半導体結晶材料の形成に用いるシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014533234A (ja) * 2011-11-10 2014-12-11 サン‐ゴバン、クリストー、エ、デテクトゥールSaint−Gobain Cristaux & Detecteurs 半導体結晶材料の形成に用いるシステム

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