JPH06313949A - ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤

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JPH06313949A
JPH06313949A JP10271593A JP10271593A JPH06313949A JP H06313949 A JPH06313949 A JP H06313949A JP 10271593 A JP10271593 A JP 10271593A JP 10271593 A JP10271593 A JP 10271593A JP H06313949 A JPH06313949 A JP H06313949A
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tablet
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solid processing
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silver halide
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JP10271593A
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Hiroshi Yoshimoto
博 吉本
Yutaka Ueda
豊 上田
Hiroshi Yamashita
博 山下
Hiroki Kawashima
宏毅 川嶋
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に輸送上の危険や取り扱い上の危険をと
もなう液体ケミカルをなくしユーザーへの煩雑な操作な
しで固形ケミカルの補充システムを提供する事であり、
第2に溶解性に優れかつ実用上充分な強度を持つ固形処
理剤を提供することである。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤にお
いて、該固形処理剤が少なくとも1種の該処理剤成分か
らなる粉体あるいは顆粒を加圧圧縮して得られる錠剤で
かつ該錠剤の磨損度が5%以下のハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤によって初めて達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料用固形処理剤に関して、更に詳しくは溶解性に優れ
かつ実用上充分な強度を持つハロゲン化銀写真感光材料
用固形処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
処理は通常自動現像機で行なわれ、その場合は補充液補
充方式が一般に広く用いられ、処理槽内の処理液の活性
度を一定に保つ様にコントロールされている。補充液補
充方式の場合、感材からの溶出物の希釈蒸発量の補正及
び消費成分の補充を目的としており、液体補充の結果通
常オーバーフロー液が多量に排出されている。
【0003】一方近年、写真廃液の海洋投棄に関する規
制化の動きやプラスチック材料の廃棄に対する規制が世
界的に高まってきており、写真廃液をゼロにし、しかも
液剤化処理剤用ボトルを使用しない新しいシステムの開
発が求められている。又液体危険物の輸送に関する安全
性確保のために包材に対する安全規制が強化されコスト
の上昇を招いている。又最近急増しているミニラボ店に
おいてはプリントの露光制御技術開発が進み誰でもプリ
ントできるシステムが導入されたためパート化が進んで
いる。しかしながら補充液の溶解作業や処理液管理は相
変わらず難しく、処理剤を間違えて溶解し補充してしま
うという極めて重大なミスが起こり易くなっている。こ
の従来の補充システムに対する苦情が多く出される様に
なってきた。
【0004】従って当写真界においては、写真廃液がほ
とんどなく、処理剤用ボトルも使用せずしかも溶解作業
が全く不要となる固形ケミカルの補充システムの開発が
強く求められている。
【0005】この要望に応える方法として、WO92/20013
号公報にはほとんど全ての処理成分を固形処理化し、直
接処理槽に投入する方法が開示されている。しかしこの
方法で処理していると、大きな問題が発生した。錠剤処
理剤が輸送時に錠剤処理剤同士擦れ微粉末が発生し使用
時包材を開封し、固体処理剤供給装置にセットする際微
粉末による作業環境の問題が十分解決されていない事が
判った。さらに、供給装置内及び投入部で発生した微粉
は、蓄積し供給装置の作動に負荷を与えたり、錠剤の移
動が正常に行なわれず特に自然落下方式ではカートリッ
ジの途中で詰ってしまったりする供給に係る問題と直接
処理槽に投入する為に例えば発色現像錠剤の場合、ター
ル化した微粉末が処理槽に入り処理する感光剤材料にタ
ールが付着し事故を起こしたり漂白定着及び定着錠剤の
場合、硫化した微粉末が処理槽に入り固着し処理する感
光材料を傷つけ、特に撮影用フィルムによっては致命的
な問題となる等の微粉末の保存性に係る問題も判明し
た。
【0006】上記問題を解決し、写真廃液がほとんどな
く、処理剤用ボトルも使用せず、しかも溶解作業が全く
不要となる固形ケミカルの補充システム用錠剤処理剤の
開発が急務となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第1
に輸送上の危険や取り扱い上の危険をともなう液体ケミ
カルをなくしユーザーへの煩雑な操作なしで固形ケミカ
ルの補充システムを提供する事であり、第2に溶解性に
優れかつ実用上充分な強度を持つ固形処理剤を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等は以下の構成により達成できることを見
出した。
【0009】ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤に
おいて、該固形処理剤が少なくとも1種の該処理剤成分
からなる粉体あるいは顆粒を加圧圧縮して得られる錠剤
でかつ該錠剤の磨損度が5%以下のハロゲン化銀写真感
光材料用固形処理剤によって初めて達成される。
【0010】この磨損度を達成する技術は、1つは、打
錠時の圧力がある、900kg/cm2〜4000kg/cm2が好まし
く、より好ましくは1000kg/cm2〜2500kg/cm2である。小
さければ磨損度を改良できず大きすぎると磨損度は改良
されるが柔軟性に欠けるため割れ易くなる。
【0011】2つ目の技術としては、結合剤を選択する
技術がある。この結合剤は水溶性が選択するポイントで
ありさらに、パラフェニレンジアミン誘導体、アミノポ
リカルボン酸の鉄塩及び炭酸塩と共に混合し造粒後、打
錠することで磨損度を改良できる。又この結合剤は発色
現像剤の場合ポリエチレングリコールが好ましく、特に
GPCで測定した重量平均分子量(MW)が4000〜1500
0が好ましい。MWが小さいとガラス転移温度が低く、
成形した錠剤がべとつき、MWが大きいとガラス移転温
度が高く、打錠時の圧力が熱エネルギーとなり結合剤の
一部が溶解し結合するという作用が弱く結合力が劣る。
【0012】3つ目は錠剤の表面を水溶性化合物で被覆
する方法がある。この被覆量は保存性を改良する目的で
行なうのと異なり錠剤重量当り10wt%以下が好ましく、
より好ましくは0.1wt%以上5wt%以下、さらに好まし
くは0.2wt%以上2wt%以下、最も好ましくは0.3wt%以
上1.0wt%以下である。
【0013】
【作用】本発明者らは溶解作業や、ボトルをフリーに
し、写真廃液の大幅な減少を行なう上で固形処理剤を用
いる固形処理剤の補充システムをWO92/20013号公報で提
案したが、錠剤処理剤を包装する際包装内で全く錠剤が
動かない様にする事は、難しく、錠剤製造、包装及び輸
送という過程で錠剤同士が擦れ、微粉末が発生する事が
判った。又、ダルマ落とし方式では錠剤供給の際、錠剤
同士及びシューター等と錠剤が擦れ、微粉末が発生しや
すい事が判った。
【0014】この現象は、パラフェニレンジアミン誘導
体、アミノポリカルボン酸の鉄塩及び炭酸塩を含有する
処理剤にとって著しくこれらの素材を錠剤中に含有する
事に関係することが判った。
【0015】本発明者らは鋭意検討の結果、粉体あるい
は顆粒を加圧圧縮して得られる錠剤で、該錠剤の磨損度
が5%以下とする事で上記実用上の課題が一挙に解決出
来ることを発見し、本発明を達成するに至った。
【0016】以下、本発明について、更に詳細に説明す
ると、本発明の固形処理剤は錠剤であり、粉剤、顆粒状
処理剤は、本発明に含まれない。本発明の錠剤は粉体あ
るいは顆粒を加圧圧縮して得られる。本発明の錠剤は、
1パート化した錠剤(例えば発色現像剤は1錠中に発色
現像剤、保恒剤、アルカリが含有される)がユーザーへ
の煩雑な操作を与えない点で好ましく、この場合、各パ
ート毎に造粒する事が保存性を向上する点で好ましい。
【0017】錠剤形成の為の造粒方法は転動造粒、押し
出し造粒、圧縮造粒、流動層造粒等の公知の方法を用い
ることでがきる。
【0018】得られた造粒物は100〜1500μmが本発明の
効果の点により好ましい。
【0019】錠剤処理剤の造粒方法は特開昭51-61837
号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許1213808号
等の明細書や公知の方法により製造できる。
【0020】本発明に用いられる写真用成分としては例
えばパラフェニレンジアミン系発色現像主薬、ハイドロ
キノンメトール、フェニドン等の白黒現像主薬、ヒドロ
キシアミン及びその誘導体、亜硫酸塩及びその付加物等
の保恒剤、水酸化アルカリ金属等のアルカリ剤、キレー
ト剤、蛍光増白剤、ノニオン・カチオン・アニオン系界
面活性剤、主薬の可溶化剤、ハロゲン化物、アミノポリ
カルボン酸の第2鉄塩、酢酸等の有機酸、バッファー
剤、防バイ剤、チオ硫酸塩等の定着剤等の公知の写真用
成分が用いられる。が本発明の実施態様として好ましく
は、パラフェニレンジアミン系発色現像主薬(25.0wt%
以上)、アミノポリカルボン酸の第2鉄塩(20.0wt%以
上)及び炭酸塩(20.0wt%以上)を含有する錠剤であ
る。
【0021】本発明においては単位補充供給量は0.5〜5
0gである。単位補充供給量とは、ある一定量のハロゲ
ン化銀写真感光材料が処理された場合に一回に投入され
る固形処理剤の総重量を示す。錠剤の単位補充供給量が
50gを超えると、錠剤の溶解不良を生じ易く、単位補充
供給量が少ないとある一定量の錠剤を供給する為の投入
回数が増え、投入精度や供給手段の耐久性が問題とな
る。
【0022】本発明で言う磨損度とは、以下の測定方法
で測定した数値を表わし、5%以下であれば全く実用上
問題とならない事を見出した。
【0023】測定する錠剤を温度25℃ 相対湿度40% 8
時間調湿し錠剤磨損度試験器(萱垣医理科工業株式会社
製)で錠剤を5ヶ入れ、5分間回転する(回転速度は、
25回転/分)。終了後の各錠剤の表面の粉をブラシ(例
えば化学天秤の清掃用に使用される)で払い、下記式で
求める。
【0024】(錠剤の試験器に入れる前の重量−錠剤の
試験後の重量/錠剤の試験器に入れる前の重量(g))×
100(%)=磨損度 この磨損度を達成する技術としては、結合剤の技術、打
錠時の圧力そして、錠剤の表面を水溶性化合物で被覆す
る方法がある。本発明はこれらのどの技術を用いても良
い。
【0025】又、これらの技術を組み合わせても良い。
結合剤、被覆剤を選択する時は、水溶性で写真性能にほ
とんど影響を与えないものが良く、好ましくは全く影響
しないものが良い。打錠時の圧力は圧力を上げれば磨損
度が良くなるが上げすぎると逆に欠けたり、割れ易くな
る。錠剤の種類によって臨界点は相異する。
【0026】本発明において、錠剤の物理的強度Zが0.
3〜3.5の間が本発明の効果を良好に奏する。強度が0.3
未満の時、錠剤は極めて脆く、3.5を超えると弾力性が
失われ、かえって欠け易くなる。
【0027】Z=(錠剤の圧縮破壊強度(kg)/錠剤の長
形方向の長さ(mm)) 錠剤の圧縮破壊強度は錠剤の長形方向に対して圧力を加
えた時の破壊強度であり、モンサント型硬度計ストーク
型硬度計、スピードチェッカー(岡田精工(株))等市販
されている機器等を用いて測定することが可能である。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが本発明の態様はこれに限定されない。
【0029】実施例1 以下に示すようにカラーペーパー用発色現像補充用錠剤
を作成した。
【0030】操作(A) 現像主薬のCD−3〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N-
〔β-(メタンスルホンアミド)エチル〕アニリン硫酸
塩〕300gを市販のバンダムミル中で平均粒径30μmにな
るまで粉砕する。この微粉末を市販の撹拌造粒機中で室
温にて約7分間、50mlの水を添加することにより造粒し
た後、造粒物を物流層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して
造粒物の水分をほぼ完全に除去する。このようにして、
調整した造粒物にポリエチレングリコール6000、40gを
25℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10
分間均一に混合し、カラーペーパー用発色現像補充用顆
粒(A)を作成した。
【0031】操作(B) ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム塩120
gを操作(A)と同様、粉砕、造粒する。水の添加量は
6.0mlとし、造粒後、50℃で30分間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去し、カラーペーパー用発色現像補充
用顆粒(B)を作成した。
【0032】操作(C) チノパールSFP(チバガイギー社製)30.0g、亜硫酸
ナトリウム3.7g、臭化カリウム0.3g、ジエチレントリ
アミン5酢酸25g、p-トルエンスルホン酸ナトリウム28
0g、水酸化ナトリウム107g、ポリエチレングリコール
6000 10.6gを(A)と同様粉砕した後、市販の混合機
で均一に混合する。次に(A)と同様にして、水の添加
量を20mlにして造粒を行なう。造粒後、造粒物を60℃で
30分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラ
ーペーパー用発色現像補充用顆粒(C)を作成した。
【0033】操作(D) 炭酸塩246gを操作(A)と同様、粉砕、造粒する。水
の添加量は20mlとし、造粒後、700℃で30分間乾燥して
造粒物の水をほぼ完全に除去する。このようにして、調
整した造粒物にポリエチレングリコール6000、15gを25
℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合し、カラーペーパー用発色現像補充用顆粒
(D)を作成した。
【0034】操作(E) カラーペーパー用発色現像補充用顆粒(A),(B),
(C)及び(D)を25℃で相対湿度50%以下に調湿され
た部屋でN-ラウロイルアラニンナトリウム13g添加し混
合機にて約10分間均一に混合し、次に混合物を菊水製作
所社製タフプレスコレクト1527HUを改造した打錠機で
充填量10.7gとし打錠時の圧力を変え表1の様に、磨損
度の異なる錠剤を実施するのに必要な個数を作成した。
【0035】磨損度の測定は明細書中の方法で実施し
た。
【0036】図4記載の錠剤投入装置で1個/分の割合
で100個投入テストを実施し、粉の発生状況を確認し
た。
【0037】結果を以下に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から打錠時の圧の調整だけでは
磨損度は0とする事は不可能であるが磨損度5(%)に明
確な臨界点がある事が判る。
【0040】実施例2 カラーネガ用漂白補充用錠剤 操作(2−1) 1,3-プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水銀
175g、1,3-プロパンジアミン4酢酸2g、パインフロ
ー(松谷化学製)(結合剤)をそれぞれ市販のバンダムミ
ル中で平均粒径30μmになるまで粉砕し、これらの素材
を40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分間
均一に混合して、水の添加量を8mlにして造粒を行な
う。造粒後、造粒物を60℃で30分間乾燥して造粒物の水
分をほぼ完全に除去する。
【0041】(平均粒径1000μm 嵩密度0.80g/cm3) 操作(2−2) コハク酸133g臭化アンモニウム200gとパインフロー
(結合剤)を操作(2−1)と同様、粉砕、混合、造粒す
る。水の添加量は17mlとし、造粒後、70℃で60分間乾燥
して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0042】(平均粒径1000μm 嵩密度0.80g/cm3) 操作(2−3) 硫酸カリウム66.7g、炭酸水素カリウム60gとマンニッ
ト(結合剤)を操作(2−1)と同様、粉砕、混合、造粒
する。水の添加量は13mlとし、造粒後、60℃で60分間乾
燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0043】(平均粒径1000μm 嵩密度0.80g/cm3
上記操作(2−1)〜(2−3)で調整した造粒物を25
℃、40%RH以下に調湿された部屋で混合機を用いて10分
間均一に混合する。次にこの混合造粒物にN-ラウロイル
サルコシンナトリウム6gを添加し、3分間混合する。
次に混合物を菊水製作所(株)製タフプレストコレクト15
27HUを改造した打錠機により1錠当たりの充填量を1
錠当たりの1,3-プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニ
ウム1水塩が3.78gとなる様にし結合剤の量を変え表2
の様に磨損度の相異する錠剤を作成した。評価は実施例
1と同様にした。結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】磨損度5.0(%)に明確な臨界点がある事が
判る。
【0046】ただし結合剤では磨損度0にすることがで
きなかった。ただし圧力に比べ結合剤の方が磨損度を小
さくすることができる。
【0047】操作(2−1)の1,3-プロパンジアミン4
酢酸第2鉄アンモニウムをジエチレントリアミン5酢酸
第2鉄アンモニウム、エチレンジアミン4酢酸第2鉄ア
ンモニウムに変えて同様な実験をしたが結果は同様であ
った。
【0048】実施例3 操作(3−1) 現像主薬CD−4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-
(ヒドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕150gを市販のバ
ンダムミル中で平均粒径30μmになるまで粉砕し、ポリ
エチレングリコール6000を1.9g添加し混合後、この微
粉末を市販の撹拌造粒機中で室温にて約7分間、10mlの
水を添加することにより造粒した後、造粒物を流動物を
流動層乾燥機で40℃にて2時間乾燥して造粒物の水をほ
ぼ完全に除去し、カラーネガ用発色現像補充用顆粒
(H)を作成した。
【0049】操作(3−2) 硫酸ヒドロキシルアミン69.4gとパインフロー(松谷化
学製)4gを操作(3−1)と同様に粉砕した後、混
合、造粒する。水の添加量は3.5mlとし、造粒後、60℃
で30分間乾燥し、造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カ
ラーネガ用発色現像補充用顆粒(I)を作成した。
【0050】操作(3−3) 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸ジナトリウム15
g、亜硫酸カリウム72.8g、炭酸カリウム375g、水酸
化ナトリウム3g、臭化ナトリウム3.7gとマンニット2
2gを操作(3−1)と同様に粉砕、混合し、水の添加
量を40mlにして造粒を行なう。造粒後、造粒物を70℃で
60分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去し、カラ
ーネガ用発色現像補充用顆粒(J)を作成した。
【0051】上記カラーネガ用発色現像補充用顆粒
(H)〜(J)を混合し、N-ラウロイルアラニン2.6g
を加え10分間混合した後、充填量12.0gとし打錠機を用
い打錠圧力を変え錠剤を表3の様に作成した。
【0052】エリスリトール(単糖類)を水に溶解し20%
(重量比)のコーティング溶液を作成した。これに可塑剤
として、ポリエチレングリコール(平均分子量600)をエ
リスリトールの重量に対して5%添加した。フロイント
産業(株)製ハイコーターミニを用い、錠剤重量に対して
エリスリトールでコーティングを行なった。この時のコ
ーティング液の噴霧量は8〜10cc/min、乾燥温度(排気
温度)は30〜35℃とした。
【0053】評価は実施例1と同様に行なった。結果を
まとめて表3に示した。
【0054】
【表3】
【0055】コーティング技術においても磨損度5%に
臨界点があることが判る。又3−4,3−7及び3−8
より錠剤の物理的強度が相乗効果がある事が判る。
【0056】本発明でいうコーティングは、従来行なわ
れていたコーティングと相異し磨損度を変えるためなの
で被覆量が少ない方が好ましい。
【0057】従来製剤で行なわれていたコーティングは
保存性を向上させるのが目的でコーティング剤をこの目
的を達成するためには少なくとも7wt%(コーティング
剤重量(g)/錠剤重量(g))以上必要で保存性を重視す
るためには10wt%以上が好ましかった。しかし、コーテ
ィング剤を増量すると溶解性が問題となり処理剤に対し
て溶解性が問題である。
【0058】本発明のコーティングは溶解性が好まし
い。
【0059】又、コーティング剤もより水溶性の高い化
合物が良く従来防湿性に使用する化合物とは、異なるも
のを使用する。本発明のコーティングでは防湿する必要
はない。
【0060】実施例4 次に、本発明を適用できる自動現像機(以下、単に自現
機という)の一例を図面に基づいて説明する。図1は、
自現機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成したプリンタ
ープロセッサの構成図である。
【0061】図において写真焼付機Bの左下部には、未
露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙Pをロー
ル状に収納したマガジンMがセットされる。マガジンM
から引き出された印画紙Pは、送りローラR1及びカッ
ター部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印
画紙Pとなる。このシート状印画紙Pは、ベルト搬送手
段B1によって搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画
像を露光される。露光されたシート状印画紙Pはさらに
複数対の送りローラR1,R2,R3により搬送され、自
現機A内に導入される。自現機Aでは、シート状印画紙
Pは、処理槽である夫々発色現像槽1A、漂白定着槽1
B、安定槽1C,1D,1E内(実質的に3槽構成の)
をローラ搬送手段(参照記号ナシ)により順次搬送さ
れ、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定化処
理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画紙
は、乾燥部Fにおいて乾燥されて機外に排出される。
【0062】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、帯状で自現機A内に導かれるものであ
ってもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機Bとの間
に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレータを設
けると処理効率が上がる。また、本願発明に係る自現機
Aは、写真焼付機Bと一体的に構成しても、自現機A単
体だけでもよいことは言うまでもない。また、本発明に
係る自現機Aによって処理されるハロゲン化銀写真感光
材料は、露光済の印画紙Pに限られるものでははなく、
露光済のネガフィルム等でもよいことは言うもでもな
い。また、本発明の説明として、発色現像槽、漂白定着
槽、安定槽を有する実質的に3槽構成の自現機について
行うが、これに限られるものではなく、発色現像槽、漂
白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽構成の自現
機であっても本発明は適用できるものである。
【0063】図2は、本発明の固形処理剤供給装置2
A,2B,2Cを図1に示す自現機Aに取付けた取付け
位置を示す図で、前記固形処理剤供給装置2A,2B,
2Cは各々図1に示す発色現像槽1Aと漂白定着槽1B
と安定槽1Eの上部に斜線で示された位置に取付けられ
ている。図3は前記固形処理剤供給装置2Aの一実施例
を示す構成図で、発色現像槽1Aの処理槽10側方に、前
記固形処理剤Tを投入する溶解室11を設けている。
【0064】溶解室11にて前記固形処理剤Tを溶解させ
ながら、処理槽10内に設けた濾過室12を介して、循環パ
イプ21を通し、循環ポンプ18にて処理槽内の濃度を調整
する。更に処理槽10の一部に処理量情報検出手段19を設
け、自現機A内にて処理される例えば印画紙Pの処理量
を検出する。処理量情報検出手段19に処理量が検出され
た情報は処理量供給制御手段20に伝え、該処理量供給制
御手段20によりモータ14を始動、停止を制御する。即ち
処理量が一定量に達し処理液の濃度が劣化したとき、モ
ータ14が回動してギヤG1、ラックG2を連動し、供給
板15を移動し、前記固形処理剤収納筒17より固形処理剤
Tを移動口15Aに受け、溶解室11に供給する。
【0065】固形処理剤収納筒17は通常複数個設置され
ており、供給が完了すると全部一度に交換する方式もし
くは1本毎に交換する何れの場合も可能なように設置さ
れる。又前記固形処理剤収納ユニット13は供給動作休止
時、全体が閉じた空間を形成している。
【0066】図3では、固形処理剤収納筒17は、3個縦
列設置されている。また、固形処理剤収納筒17は、固形
処理剤の全量が供給完了すると、蓋22を開けて交換でき
る。
【0067】この様なスライド落下方式(ダルマ落とし
方式)は、自現機Aのコンパクト化及び錠剤型固形処理
剤Tの保存性に非常に効果がある。ハロゲン化銀写真感
光材料の処理槽10の上に、固形処理剤収納筒17から成る
錠剤収納部を設置することにより、溶解室(フィルター
槽)11からの水蒸気を直接浴びない。即ち、錠剤型固形
処理剤Tの湿気による保存の問題に対して良好な効果を
示す。又、濾過室12のフィルターを交換する上で固形処
理剤供給装置を移動させることなく、メンテナンス性に
優れる。
【0068】図4はスライド式固形処理剤供給装置の一
実施例を示す断面図である。供給板15、固形処理剤収納
筒17の各摺動部には、シール部材23を設置した。なお、
図には示していないが供給板15の側面に対する固定部材
に同様のシール部材を設置してあり、供給板15の外周を
囲う様に配置してある。一方移動口15Aの内周にも固定
部材に接してシール部材23を配設してある。
【0069】図4において、シール部材23は錠剤収納部
16を閉じた空間にする機能を有する。具体的には、弾力
性のある素材を用いる事が好ましく、耐薬品性及びコス
トよりシリコンゴム及びネオプレインゴム等が用いられ
る。図4は閉じた空間を形成するため、最もシンプルな
構成である。又、自現機Aをコンパクト化するため錠剤
型固形処理剤(錠剤ともいう)Tは収納筒17−1,17−
2,17−3の3本に分けている。この図は、供給板15の
直進スライドによる一回の供給動作で錠剤Tを1錠づつ
投入する方式を示す。図4の場合の投入動作では、1番
目の投入は、収納筒17−3の最下位置が錠剤Tを1個投
入し、2番目からは収納筒17−1の下から錠剤Tを取り
出し投入し、収納筒17−1が全部無くなったら、収納筒
17−2から錠剤Tを取り投入し、全部無くなったら収納
筒17−3から錠剤Tを取る。この様に、フィルター槽に
近い収納筒17−1から錠剤Tを投入する。投入順番は、
錠剤Tの保存性より好ましい。
【0070】図4には、示してないが、各収納筒17−
1,17−2,17−3の下部に図示しないシャッターを設
けても良い。ただし、投入動作及び装置が複雑になりメ
ンテナンス性及びコンパクト性より、シャッターが無い
方が好ましい。
【0071】図5は、固形処理剤供給装置の他の実施例
を示す斜視図である。この供給装置は、一度に2個の錠
剤T1,T2を同時投入する。すなわち、2本の固形処理
剤収納筒42に収納された錠剤型固形処理剤T1,T2が、
一度の供給動作で移動して、落下口43に入った錠剤処理
剤T1,T2を2個同時に供給板41の直進スライドで移動
し、投入口の上で停止し2個の錠剤T1,T2を同時に投
入する。
【0072】この供給方式の場合、1ヶの錠剤Tでは供
給が間に合わない様な大量処理の自動現像機の供給方式
としては、非常に有効である。即ち、低処理量用の錠剤
Tと大量処理用の錠剤Tとが共通化できる。又、1錠の
錠剤投入方式では、多くの錠剤Tを供給する場合、供給
動作が常時連続し供給装置の耐久性の点より図5の方式
は好ましい。
【0073】図6は本発明で用いられる供給手段の斜視
図であり、図7はその断面図である。円型の回転板24の
上方に移動口25の軌道上に固形処理剤収納筒26−1,26
−2,26−3をを配置し、モータ27の駆動回転により回
転板24が1回転してロータリースライドする時に、固形
処理剤Tを移動口25に保持して、投入口28まで到達し、
処理槽10へ固形処理剤Tを投入する。固形処理剤収納筒
26−1,26−2,26−3の上部には防湿の観点から蓋29
を配設してある。
【0074】また、図6に示すように、図4と同様にシ
ール部材30を配設し、防湿効果を向上した。
【0075】
【発明の効果】本発明によるハロゲン化銀写真感光材料
用固形処理剤は煩雑な操作なしで、固形ケミカルの補充
システムが可能でありかつ、溶解性に優れ実用上充分な
強度を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】自現機Aと写真焼付機Bを一体的に構成したプ
リンタープロセッサの構成図。
【図2】自現機Aに固形処理剤供給装置の取付位置を示
す構成図である。
【図3】現像槽に固形処理剤供給装置を設けた構成図で
ある。
【図4】上記スライド式固形処理剤供給装置の断面図で
ある。
【図5】この発明による固形処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図6】この発明によるさらに他の固形処理剤供給装置
の実施例を示す斜視図である。
【図7】上記固形処理剤供給装置の断面図である。
【符号の説明】
2A,2B,2C 固形処理剤供給装置 10 処理槽 11 溶解室(フィルター槽) 12 濾過室 13 固形処理剤収納ユニット 14 モータ 15 供給板 15A 移動口 16 錠剤収納部 17,42 固形処理剤収納筒 18 循環ポンプ 19 処理量情報検出手段 20 処理量供給制御手段 21 循環パイプ 22 蓋 23 シール部材 24 回転板 25 移動口 26−1,26−2,26−3 固形処理剤収納筒 27 モータ 28 投入口 29 蓋 30 シール部材 41 供給板 43 落下口 G1 ギア G2 ラック A 自動現像機(自現機) P 印画紙 T,T1,T2 固形処理剤(錠剤)
フロントページの続き (72)発明者 川嶋 宏毅 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤
    において、該固形処理剤が少なくとも1種の該処理剤成
    分からなる粉体あるいは顆粒を加圧圧縮して得られる錠
    剤でかつ該錠剤の磨損度が5%以下であることを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤。
JP10271593A 1993-04-28 1993-04-28 ハロゲン化銀写真感光材料用固形処理剤 Pending JPH06313949A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3931136A1 (de) * 1988-09-16 1990-03-22 Aisin Aw Co Hydraulische steuervorrichtung fuer ein automatisches getriebe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3931136A1 (de) * 1988-09-16 1990-03-22 Aisin Aw Co Hydraulische steuervorrichtung fuer ein automatisches getriebe
DE3931136C2 (de) * 1988-09-16 1998-03-26 Aisin Aw Co Hydraulische Steuervorrichtung für ein automatisches Getriebe

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