JPH06313672A - 回転円筒型処理装置 - Google Patents

回転円筒型処理装置

Info

Publication number
JPH06313672A
JPH06313672A JP5128362A JP12836293A JPH06313672A JP H06313672 A JPH06313672 A JP H06313672A JP 5128362 A JP5128362 A JP 5128362A JP 12836293 A JP12836293 A JP 12836293A JP H06313672 A JPH06313672 A JP H06313672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
cylinder
endless belt
processed
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5128362A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Ishizaki
満 石崎
Takashi Doi
隆 土井
Shinichiro Toda
眞一郎 戸田
Masahiro Nishida
正洋 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Engineering Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Engineering Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Engineering Co filed Critical Mitsubishi Kasei Engineering Co
Priority to JP5128362A priority Critical patent/JPH06313672A/ja
Publication of JPH06313672A publication Critical patent/JPH06313672A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Fish Paste Products (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却または加熱処理の処理能力が実質的に高く
なるように改良された回転円筒型処理装置を提供する。 【構成】第1の円筒体(1)の上方に設けられ且つ被処
理物(3)を第1の円筒体(1)の表面に供給する被処
理物供給部(4)と、第1の円筒体(1)の上方で被処
理物供給部(4)の下流側に設けられ且つ被処理物供給
部(4)から供給された被処理物(3)を第1の円筒体
(1)に押しつけて圧延する圧延ロール(5)と、第1
の円筒体(1)のみの外周面に沿って張架され且つ圧延
ロール(5)にて圧延された被処理物(3)を第1の円
筒体(1)に密着させたまま移送させる第1のエンドレ
スベルト(6)と、第2の円筒体(2)のみの外周面に
沿って張架され且つ第1の円筒体(1)から両円筒体の
中心を結ぶ仮想線を横断して移送される被処理物(3)
を第2の円筒体(2)に密着させたまま移送させる第2
のエンドレスベルト(7)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転円筒型処理装置に
関するものであり、詳しくは、熱可塑性合成樹脂、魚や
肉のすり身等のような加工食品等、冷却や加熱処理を行
ないたい物品をシート状等の適宜の形態で供給し、冷却
または加熱されている回転円筒体の表面に押圧して効率
的に処理する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却または加熱状態にある回
転可能な円筒体の表面に被処理物を密着させることによ
り冷却または加熱処理を行なう回転円筒型処理装置が知
られている。図3及び図4は、本出願によって既に提案
された回転円筒型処理装置の概略説明図である。
【0003】なお、図3及び図4中、(1)は第1の円
筒体、(2)は第2の円筒体、(3)は被処理物、
(4)は被処理物供給部、(5)は圧延ロール、(6)
はエンドレスベルト(第1のエンドレスベルト)、
(7)は第2のエンドレスベルト、(8)及び(9)は
冷却または加熱機構、(10a)〜(10e)及び(1
1a)〜(11d)はローラー、(12)は粗砕機、
(17)はケーシング、(18)はスクレーパー、(1
9)はスクリューコンベヤ、(20)は受け溝を示す。
【0004】図3に示す装置は、特開平1−23710
5号公報によって提案された回転円筒型処理装置であ
り、「隣接して配置され、それぞれ冷却又は加熱可能と
された回転可能な2つの円筒体と、前記2つの円筒体の
外周面のそれぞれ一部に同一側の面を接触させて巻付け
られたエンドレスベルトと、一方の前記円筒体の外周面
に被処理物を供給する供給部とを含む」構成を有する。
【0005】図4に示す装置は、特開平1−23195
1号公報によって提案された回転円筒型処理装置であ
り、「隣接して配置され、それぞれ外周面が冷却又は加
熱される回転可能な第1および第2の円筒体と、該第1
の円筒体の外周面の一部に巻付けられ且つ前記両円筒体
の中心を結ぶ仮想線を横断して前記第2の円筒体の外周
面の一部に巻付けられて張架され、熱伝導性のよい材料
から形成された第1のエンドレスベルトと、前記第1の
円筒体の外周面に被処理物を供給する供給部と、前記第
2の円筒体の外周面の一部に巻付けられた前記第1のエ
ンドレスベルトのその巻付け範囲に亘り該第1のエンド
レスベルトに密着して張架された第2のエンドレスベル
トとを含んでなる」構成を有する。
【0006】上記の各回転円筒型処理装置は、1つの円
筒体を用いた回転円筒型処理装置の場合よりも処理能力
を高くするために改良されたものであり、その基本的な
特徴は、2つの円筒体を用いることにより、被処理物に
冷却または加熱作用を付与する距離を長くして両円筒体
を高速で回転させることを可能とした点にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各回転円筒型処理装置においては、被処理物に冷却また
は加熱作用を付与する距離を長くして両円筒体を高速で
回転させることが可能ではあるが、2つの円筒体を用い
ている割りには、冷却または加熱処理の効率が期待され
る程大きくないという課題が見出された。そして、本発
明者等の知見によれば、2つの円筒体の中、第2の円筒
体の冷却または加熱処理の効率が第2の円筒体よりも低
いと言うことが見出された。そして、斯かる原因は、次
のように究明することが出来た。
【0008】図3に示す装置を冷却処理に使用した場
合、先の円筒体から後続の円筒体に移送される被処理物
の円筒体に接する側の表面は、第1の円筒体によって冷
却固化された結果として凹凸状態となっているため、第
2の円筒体に対する密着性が良くない。斯かる密着性不
良は、高い処理能力を得るために両円筒体を高速で回転
させた場合は、空気の巻き込みを招来して一層大きくな
る。
【0009】一方、図3に示す装置を加熱処理に使用し
た場合、両円筒体に接触する被処理物の面が同一である
ため、被処理物の一方側の面のみしか加熱処理されな
い。そのため、熱伝導性の良くない被処理物の場合は、
全体に亘っての加熱処理が困難であり、特に、高い処理
能力を得るために両円筒体を高速で回転させた場合に
は、各円筒体に接触する時間が短くなるため、全体に亘
っての加熱処理が一層困難となる。
【0010】図4に示す装置の場合は、図3に示す装置
と異なり、冷却または加熱処理は被処理物の両面につい
て行なわれるが、第2の円筒体においては、円筒体と被
処理物の間にエンドレスベルトが介在されているため、
間接的な冷却または加熱処理となり処理効率が低い。そ
して、特に、高い処理能力を得るために両円筒体を高速
で回転させた場合には、一層処理効率が低くなる。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、冷却または加熱処理の処理能力を実
質的に高くなるように改良された回転円筒型処理装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、隣接して配置され且つそれぞれ外周面が冷却または
加熱される回転可能な第1の円筒体(1)及び第2の円
筒体(2)と、第1の円筒体(1)の上方に設けられ且
つ被処理物(3)を第1の円筒体(1)の表面に供給す
る被処理物供給部(4)と、第1の円筒体(1)の上方
で被処理物供給部(4)の下流側に設けられ且つ被処理
物供給部(4)から供給された被処理物(3)を第1の
円筒体(1)に押しつけて圧延する圧延ロール(5)
と、第1の円筒体(1)のみの外周面に沿って張架され
且つ圧延ロール(5)にて圧延された被処理物(3)を
第1の円筒体(1)に密着させたまま移送させる第1の
エンドレスベルト(6)と、第2の円筒体(2)のみの
外周面に沿って張架され且つ第1の円筒体(1)から両
円筒体の中心を結ぶ仮想線を横断して移送される被処理
物(3)を第2の円筒体(2)に密着させたまま移送さ
せる第2のエンドレスベルト(7)とを含んで成ること
を特徴とする回転円筒型処理装置に存する。
【0013】
【作用】第1の円筒体(1)のみの外周面に沿って張架
された第1のエンドレスベルト(6)と、第2の円筒体
(2)のみの外周面に沿って張架された第2のエンドレ
スベルト(7)とは、被処理物(3)が第1の円筒体
(1)と第2の円筒体(2)の中心を結ぶ仮想線を横断
して移送されることを可能とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の回転円筒型処理装置の一例を示
す概略説明図、図2は、本発明の回転円筒型処理装置の
他の一例を示す概略説明図である。
【0015】先ず、図1に示す回転円筒型処理装置につ
いて説明する。本発明の回転円筒型処理装置において
は、従来公知の装置と同様に、被処理物に冷却または加
熱作用を付与する距離を長くするため、回転可能な2つ
の円筒体、すなわち、第1の円筒体(1)及び第2の円
筒体(2)を用いる。第1の円筒体(1)及び第2の円
筒体(2)は、ケーシング(17)の内部において、可
能な限り隣接して配置され且つそれぞれ外周面が冷却ま
たは加熱される。
【0016】第1の円筒体(1)及び第2の円筒体
(2)の外周面の冷却または加熱は、各円筒体の内部に
それぞれ備えられた冷却または加熱機構(8)及び
(9)によって行なわれる。冷却または加熱機構(8)
及び(9)は、被処理物(3)を冷却処理して固化させ
るような場合には、両円筒体の内部に冷却媒体を供給す
るようにし、また、被処理物(3)を加熱処理するよう
な場合には、両円筒体の内部に加熱媒体を供給するよう
にしたものである。そして、冷却媒体としては、水、エ
チレングリコール水溶液、塩化カルシウム水溶液、フレ
オンガス、アンモニアガス等の通常の冷却媒体として用
いられる液体状または気体状の冷却媒体が用いられ、加
熱媒体としては、温水、蒸気、ダウサム油、SK油、鉱
物油、シリコーン油、融解塩などの等の適宜の加熱媒体
が用いられる。
【0017】被処理物供給部(4)は、第1の円筒体
(1)の上方に設けられ、被処理物(3)を第1の円筒
体(1)の表面に供給する機能を有する。圧延ロール
(5)は、被処理物供給部(4)より、被処理物(3)
の進行方向側に設けられ、スプリング構造やエアーシリ
ンダ等により第1の円筒体(1)との間隙が調節自在に
設けられている。そして、圧延ロール(5)は、被処理
物(3)の厚さを所定厚さに調節する機能を有する。な
お、必要に応じ、第1の円筒体(1)と同様に、圧延ロ
ール(5)の内部に冷却または加熱機構を内蔵させるこ
とも出来る。
【0018】第1のエンドレスベルト(6)は、第1の
円筒体(1)のみの外周面に沿って張架され、圧延ロー
ル(5)にて圧延された被処理物(3)を第1の円筒体
(1)に密着させたまま移送させる機能を有する。第1
のエンドレスベルト(6)は、例えば、図示するよう
に、ローラー(10a),(10b),(10c)に張
架された構造にされていればよい。また、第1のエンド
レスベルト(6)は、通常、第の2円筒体(2)に隣接
しない側の側方下部から下方端部にかけて180°程度
以上の広範囲に亘る第1の円筒体(1)の外周面に沿っ
て張架される。そして、第1のエンドレスベルト(6)
による押圧位置や押圧力などは、ローラー(10a),
(10b),(10c)の位置を調節することにより調
節し得る。
【0019】第2のエンドレスベルト(7)は、第2の
円筒体(2)のみの外周面に沿って張架され、第1の円
筒体(1)と第2の円筒体(2)の中心を結ぶ仮想線を
横断して移送される被処理物(3)を第2の円筒体
(2)に密着させたまま移送させる機能を有する。第2
のエンドレスベルト(7)は、例えば、図示するよう
に、ローラー(11a),(11b),(11c)に張
架された構造にされていればよい。また、第2のエンド
レスベルト(7)は、通常、第1の円筒体(1)に隣接
しない側の側方下部から上方端部にかけて180°程度
以上の広範囲に亘る第1の円筒体(1)の外周面に沿っ
て張架される。そして、第2のエンドレスベルト(7)
による押圧位置や押圧力などは、ローラー(11a),
(11b),(11c)の位置を調節することにより調
節し得る。
【0020】粗砕機(12)は、第2のエンドレスベル
ト(7)にて移送される被処理物(3)を粗く砕く機能
を有し、第2のエンドレスベルト(7)の被処理物
(3)を送り出す位置の前方に設けられている。図示し
た粗砕機(12)は、丸棒状の芯体の周囲に多数のピン
が植え込まれた構造をしており、回転して被処理物を砕
くものであるが、用途に応じその構造は任意である。
【0021】上記のエンドレスベルトは、通常の平ベル
トで構成することも出来るが、特に、第1のエンドレス
ベルト(6)としては、多数の通気孔を有する多孔性ベ
ルトにて構成するのが好ましい。すなわち、例えば、第
1のエンドレスベルト(6)を多孔性ベルトにて構成し
た場合、多数の通気孔により、被処理物(3)の第1の
円筒体(1)に接しない面側の放熱効率を高め、また、
第1の円筒体(1)の外周に位置する第1のエンドレス
ベルト(6)を通して被処理物(3)を冷却または加熱
するための冷却または加熱機構(14)を備えることに
より、被処理物(3)の第1の円筒体(1)に接しない
面側の冷却または加熱処理の効率を高めることが出来
る。
【0022】エンドレスベルトの材質は、平ベルト又は
多孔性ベルトの何れの場合においても、被処理物(3)
を円筒体に密着させる機能を発揮し得る限り、軟質塩化
ビニル、ポリエチレン等の合成樹脂、合成ゴム、天然ゴ
ム、金属などの任意の材質から、被処理物(3)の材質
に応じて選ぶことが出来る。
【0023】エンドレスベルトを多孔性ベルトにて構成
する場合、多孔性ベルトにおける単位面積当たりの通気
孔による開口率は、10〜95%、好ましくは30〜9
5%とするのがよい。多孔性ベルトとしては、例えば、
平ベルトに多数の通気孔を形成した多孔性ベルト又は線
材料を編網した多孔性ベルトの何れであってもよい。前
者の一例としては、パンチングメタルシートにて構成さ
れた多孔性ベルトが挙げられ、後者の例としては、金網
ベルト等の網ベルトが挙げられる。
【0024】パンチングメタルシートにて構成された多
孔性ベルトの場合、シートの厚さは、エンドレスベルト
としての可撓性が発現される厚さにすることが必要であ
る。また、金網ベルトの線径は、通常、0.5〜3mm
の範囲である。なお、本発明において、単位面積当たり
の通気孔による開口率とは、単位面積(例えば1m2
当たりに存在する全通気孔の開口面積の割合を意味す
る。
【0025】本発明において、エンドレスベルトの少な
くとも被処理物(3)に接する側の面は、被処理物
(3)に対して離型性を有する樹脂でコーテイングする
のが好ましい。通常、フッソ系樹脂(例えば、商品「テ
フロン」)やシリコーン系樹脂は、大部分の種類の被処
理物(3)に対して離型性を有する。そして、離型性樹
脂のコーテイングは、コーテイング加工の簡便性などを
考慮し、全面に行なうことも出来る。例えば、金網ベル
トの場合、離型性樹脂液に浸漬した線材料を編網するこ
とにより、全面に離型性樹脂をコーテイングした金網ベ
ルトを得ることが出来る。
【0026】冷却または加熱機構(14)は、通常、冷
却または加熱された気体の導出口にて構成されるが、例
えば、加熱機構(14)としては棒状ヒータを採用する
ことも出来る。そして、冷却または加熱機構(14)を
冷却または加熱された気体の導出口にて構成した場合、
気体の導出口からは、被処理物(3)を冷却処理して固
化させるような場合には、冷却された気体が導出され、
また、被処理物(3)を加熱処理するような場合には、
加熱された気体が導出される。
【0027】冷却または加熱機構(14)は、第1の円
筒体(1)の外周に位置する第1のエンドレスベルト
(6)に沿って適当間隔で複数個備えることも出来る
が、冷却または加熱機構(14)を冷却または加熱され
た気体の導出口にて構成した場合、第1の円筒体(1)
の外周に位置する第1のエンドレスベルト(6)の上流
側には、冷却または加熱された気体の導出口を配置し、
該導出口の下流側には、導出された気体を円筒体の外周
に位置する第1のエンドレスベルト(6)の下流側に案
内するためのガイド板(13)を配置することも出来
る。
【0028】また、本発明においては、第1のエンドレ
スベルト(6)を多孔性ベルトにて構成した場合、第1
の円筒体(1)と第1のエンドレスベルト(6)との出
会い部に冷却または加熱機構(15)を配置するのが好
ましい。冷却または加熱機構(15)は、通常、第1の
円筒体(1)と第1のエンドレスベルト(6)との出会
い部に対向して配置された冷却または加熱された気体の
導出口にて構成されるが、例えば、加熱機構(15)と
しては棒状ヒータを採用することも出来る。冷却または
加熱機構(15)を冷却または加熱された気体の導出口
にて構成した場合、気体の導出口からは、被処理物
(3)を冷却処理する場合には冷却された気体が導出さ
れ、また、被処理物(3)を加熱処理する場合には加熱
された気体が導出される。
【0029】冷却または加熱機構(15)は、被処理物
(3)の冷却または加熱処理の効率を高める。そして、
本発明の装置を被処理物(3)の冷却処理に利用する場
合は、冷却機構(15)(例えば気体の導出口)から導
出される冷却された気体は、被処理物(3)の冷却固化
を促進し、第1のエンドレスベルト(6)を構成する多
孔性ベルトの通気孔に対する被処理物(3)の喰い込み
を防止し、第1のエンドレスベルト(6)からの被処理
物(3)の剥がれが一層良好になる。
【0030】なお、上記の冷却または加熱された気体
は、冷却装置または加熱装置を利用することにより容易
に得ることが出来るが、更に、冷却された気体は圧縮ガ
スの断熱膨張によっても得られる。そして、各気体の温
度は、目的に応じて適宜決定される。
【0031】次に、図2に示す回転円筒型処理装置につ
いて説明する。図2に示す装置は、第1の円筒体(1)
と第2の円筒体(2)との間の被処理物の乗り継ぎ部に
圧延された被処理物(3)の自重による剥がれ落ちを防
止するための案内板(16)を設けた点を除き、図1に
示す装置と同一構成である。案内板(16)は、エンド
レスベルトと同一の材質から成る平板にて構成され、適
宜の手段にて所定の高さに支持される。案内板(16)
の被処理物(3)に接する側の面は、被処理物(3)に
対して離型性を有する樹脂でコーテイングするのが好ま
しい。
【0032】本発明の装置において、被処理物(3)は
次のように処理される。すなわち、先ず、第1の円筒体
(1)の表面に供給された被処理物(3)は、第1の円
筒体(1)の回転に従って移動すると共に圧延ロール
(5)によって一定の厚さにされる。その結果、被処理
物(3)の厚さが不均一の場合に生じる冷却または加熱
むらが防止される。
【0033】次に、第1の円筒体(1)の表面に所定の
厚さで押圧、密着された被処理物(3)は、第1の円筒
体(1)の温度に応じて冷却または加熱処理される。そ
して、第1の円筒体(1)の回転に従って被処理物
(3)は第1の円筒体(1)の下側に移動する。第1の
エンドレスベルト(6)は、被処理物(3)の自重によ
る第1の円筒体(1)からの剥離を防止する。その結
果、被処理物(3)の剥離によって生じる冷却または加
熱処理の不良部の発生が防止される。
【0034】そして、第1のエンドレスベルト(6)が
多孔性ベルトにて構成されている場合、被処理物(3)
の第1の円筒体(1)に接しない面側も効率よく放熱さ
れて良好に冷却される。しかも、好ましい態様として、
冷却または加熱機構(14)を設けた場合は、第1の円
筒体(1)の外周に位置するエンドレスベルトを通して
被処理物を冷却または加熱処理することが出来るため、
熱伝導率が小さい被処理物(3)の冷却または加熱処理
の場合や被処理物(3)の処理量が多くなって円筒体
(4)に押しつけて圧延される被処理物(3)の厚さが
大きくなった場合にも、極めて効率良く処理することが
出来る。
【0035】次に、第1のエンドレスベルト(6)によ
り第1の円筒体(1)に押圧されたまま移送されて冷却
または加熱処理が行なわれた被処理物(3)は、第1の
円筒体(1)と第2の円筒体(2)の中心を結ぶ仮想線
を横断して第2の円筒体(2)に移送される。その結
果、円筒体に接触する被処理物(3)の面が第1の円筒
体(1)と第2の円筒体(2)とでは異なり、被処理物
(3)の両面が第1の円筒体(1)と第2の円筒体
(2)によって直接に冷却または加熱処理される。
【0036】そして、第2の円筒体(2)の回転に従っ
て被処理物(3)は第2の円筒体(2)の下側に移動す
る。第2のエンドレスベルト(7)は、第2の円筒体
(2)に被処理物(3)を密着させる。その結果、被処
理物(3)の剥離によって生じる冷却または加熱処理の
不良部の発生が防止される。第2の円筒体(2)から剥
れ、第2のエンドレスベルト(7)に沿って移送された
被処理物(3)は、粗砕機(12)によって粗く砕かれ
る。
【0037】本発明の装置は、例えば、溶融熱可塑性合
成樹脂を冷却処理して固化させるような場合、魚や肉の
すり身等のような加工食品を加熱処理するような場合に
好適に使用することが出来る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、冷却また
は加熱処理の処理能力を実質的に高くなるように改良さ
れた回転円筒型処理装置が提供される。そして、本発明
の装置は、冷却処理に好適であるが、熱伝導率が小さい
被処理物の加熱処理の場合や被処理物の処理量が多い場
合にも好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転円筒型処理装置の一例を示す概略
説明図である。
【図2】本発明の回転円筒型処理装置の他の一例を示す
概略説明図である。
【図3】従来公知の回転円筒型処理装置の概略説明図で
ある。
【図4】従来公知の回転円筒型処理装置の概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1:第1の円筒体 2:第2の円筒体 3:被処理物 4:被処理物供給部 5:圧延ロール 6:第1のエンドレスベルト 7:第2のエンドレスベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 正洋 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化成エ ンジニアリング株式会社中部事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接して配置され且つそれぞれ外周面が
    冷却または加熱される回転可能な第1の円筒体(1)及
    び第2の円筒体(2)と、第1の円筒体(1)の上方に
    設けられ且つ被処理物(3)を第1の円筒体(1)の表
    面に供給する被処理物供給部(4)と、第1の円筒体
    (1)の上方で被処理物供給部(4)の下流側に設けら
    れ且つ被処理物供給部(4)から供給された被処理物
    (3)を第1の円筒体(1)に押しつけて圧延する圧延
    ロール(5)と、第1の円筒体(1)のみの外周面に沿
    って張架され且つ圧延ロール(5)にて圧延された被処
    理物(3)を第1の円筒体(1)に密着させたまま移送
    させる第1のエンドレスベルト(6)と、第2の円筒体
    (2)のみの外周面に沿って張架され且つ第1の円筒体
    (1)から両円筒体の中心を結ぶ仮想線を横断して移送
    される被処理物(3)を第2の円筒体(2)に密着させ
    たまま移送させる第2のエンドレスベルト(7)とを含
    んで成ることを特徴とする回転円筒型処理装置。
  2. 【請求項2】 第1の円筒体(1)と第2の円筒体
    (2)との間の被処理物の乗り継ぎ部に圧延された被処
    理物(3)の自重による剥がれ落ちを防止するための案
    内板(16)を設けて成る請求項1に記載の回転円筒型
    処理装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1のエンドレスベルトが多
    数の通気孔を有する多孔性ベルトにて構成されている請
    求項1又は2に記載の回転円筒型処理装置。
  4. 【請求項4】 第1の円筒体の外周に位置するエンドレ
    スベルトを通して被処理物を冷却または加熱するための
    冷却または加熱機構(14)を備えて成る請求項3に記
    載の回転円筒型処理装置。
JP5128362A 1993-04-30 1993-04-30 回転円筒型処理装置 Withdrawn JPH06313672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5128362A JPH06313672A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 回転円筒型処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5128362A JPH06313672A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 回転円筒型処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06313672A true JPH06313672A (ja) 1994-11-08

Family

ID=14982950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5128362A Withdrawn JPH06313672A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 回転円筒型処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06313672A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08322518A (ja) * 1995-05-26 1996-12-10 Yanagiya:Kk 帯状練り製品原料の加熱方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08322518A (ja) * 1995-05-26 1996-12-10 Yanagiya:Kk 帯状練り製品原料の加熱方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06313672A (ja) 回転円筒型処理装置
US4639346A (en) Method and apparatus for calendering magnetic tapes
US4098159A (en) Shrink film perforating unit
JPH06313671A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH06347162A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH029273B2 (ja)
JPH0780831A (ja) ペレット製造装置
US3826016A (en) Apparatus for improving printing surface of printing material
US4934928A (en) Rotating-drum heat treatment apparatus
JPH0464489B2 (ja)
JPH0811176B2 (ja) 回転円筒型処理装置
JPH04211351A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH04211349A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH04211350A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH0464490B2 (ja)
JPS61223480A (ja) 真空ベルト乾燥機
JP3412127B2 (ja) 巻き寿司用寿司米の定量供給機構
JPH08174566A (ja) 回転円筒型処理装置
JPH01231951A (ja) 回転円筒型処理装置
JP2986740B2 (ja) 昆布しわのし装置
JPH08178519A (ja) 回転円筒型冷却処理装置
JP2004229550A (ja) 牛タンスライスの製造方法
SU826183A1 (ru) ТЕПЛООБМЕННИК ПЛЕНОЧНО-КОНТАКТНОГОТИПА1Изобретение относитс к устройствам дл непосредственного охлаждени жидкости потоком газа и может быть использовано в энергетическом, холодильном, химическом и транспортном машиностроении.Известны теплообменники пленочно- контактного типа, содержащие корпус, внутри которого размещен ротор в виде системы коаксиальных цилиндров, образующих каналы дл газообразной среды, устройство дл подвода, отвода и сбора жидкости и нагнетательный вентил тор, установленный на одном из торцов корпуса [_1 j .Недостатком таких роторных пленоч- но-контактных теплообменников вл етс неравномерное распределение жидкости на пленконесущих поверхност х, что приводит к образованию сухих п ^ ген на входе пленконесущих поверхностей, yxyдшaюup^x. теплообмен.Цель изобретени - интенсификаци теплообмена.toУказанна цель достигаетс ^тем, что торец каждого из цилиндров,' кроме периферийного, со стороны вейти- л тора имеет ступенчатую форму и снабжен кромкой» отогнутой в направлении движени рабочей среды с образованием желоба, стенки которого снабжены перфорацией.На фиг. 1 схематически изоб^?ажен предпагае>&а>&1Й теплообменник, продольный разрез; на, фиг.- 2 - вид А на фиг. 1. '.15Теплообменник, содержит корпус I, внутри которого расположен нагнета- .тельный вентил тор 2, ротор 3 в ви- jie системы коаксиальных цилиндров 4, образующих каналы дп газообразной среды и имеющих кромку 5, желоб 6 у устройство 7 дл подвода жидкости, привод 8, соединённый посредством вала 9 и ст жек 10 с ротором 3, устройство 11 дл отвода и устройство 12 дл сбора жидкости.
JPH08173720A (ja) 加熱濾過装置
JPH0615169B2 (ja) 回転円筒型処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000704