JPH06313530A - 焼却炉の空冷壁における空気出口構造 - Google Patents
焼却炉の空冷壁における空気出口構造Info
- Publication number
- JPH06313530A JPH06313530A JP10382693A JP10382693A JPH06313530A JP H06313530 A JPH06313530 A JP H06313530A JP 10382693 A JP10382693 A JP 10382693A JP 10382693 A JP10382693 A JP 10382693A JP H06313530 A JPH06313530 A JP H06313530A
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- JP
- Japan
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- air
- cooling wall
- cooled wall
- air outlet
- wall plates
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 横方向において隣接する空冷壁プレート5が
相対向する端面で当接するとともに、縦方向において隣
接する空冷壁プレート5が相対向する端面5a,5b間
に空気出口16をなす適当間隙をあけて離間するように
各空冷壁プレート5を配置し、空気出口16を形成する
空冷壁プレート5の相対向する端面5a,5bを炉内側
Aに向けて下り勾配の傾斜面に形成した。 【効果】 空気出口16から噴出する空気17によって
クリンカが発生する原因となる高温雰囲気を抑制すると
ともに、空冷壁プレート5の冷却によってクリンカの付
着を防止し、さらには空気17を多層状に噴き出すこと
によってクリンカの基となる浮遊灰が空冷壁プレート5
に近づくことを抑制できる。
相対向する端面で当接するとともに、縦方向において隣
接する空冷壁プレート5が相対向する端面5a,5b間
に空気出口16をなす適当間隙をあけて離間するように
各空冷壁プレート5を配置し、空気出口16を形成する
空冷壁プレート5の相対向する端面5a,5bを炉内側
Aに向けて下り勾配の傾斜面に形成した。 【効果】 空気出口16から噴出する空気17によって
クリンカが発生する原因となる高温雰囲気を抑制すると
ともに、空冷壁プレート5の冷却によってクリンカの付
着を防止し、さらには空気17を多層状に噴き出すこと
によってクリンカの基となる浮遊灰が空冷壁プレート5
に近づくことを抑制できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉の空冷壁におけ
る空気出口構造に関する。
る空気出口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼却炉の燃焼室は、乾燥帯域、主
燃焼帯域、後燃焼帯域等の複数の帯域を段状に設けて形
成しており、各帯域の炉床をストーカによって構成し、
ストーカによってごみを乾燥帯域から主燃焼帯域へ、主
燃焼帯域から後燃焼帯域へと移動させている。焼却炉の
側壁は耐火煉瓦等で形成している。
燃焼帯域、後燃焼帯域等の複数の帯域を段状に設けて形
成しており、各帯域の炉床をストーカによって構成し、
ストーカによってごみを乾燥帯域から主燃焼帯域へ、主
燃焼帯域から後燃焼帯域へと移動させている。焼却炉の
側壁は耐火煉瓦等で形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年において
は、ごみに含まれるプラスチックや紙の量が多大である
ためにごみ質が燃え易く、高温燃焼化を招いている。こ
の高温燃焼化は焼却炉内を高温雰囲気化し、炉壁の損傷
および側壁へのクリンカの付着を起こす問題があった。
は、ごみに含まれるプラスチックや紙の量が多大である
ためにごみ質が燃え易く、高温燃焼化を招いている。こ
の高温燃焼化は焼却炉内を高温雰囲気化し、炉壁の損傷
および側壁へのクリンカの付着を起こす問題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、側壁
へのクリンカの付着を防止することができる焼却炉の空
冷壁における空気出口構造を提供することを目的とす
る。
へのクリンカの付着を防止することができる焼却炉の空
冷壁における空気出口構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の焼却炉の空冷壁における空気出口構造は、
サポート板の炉内側に通気用間隙をあけて空冷壁プレー
トを取り付けた焼却炉の空冷壁において、横方向におい
て隣接する空冷壁プレートが相対向する端面で当接する
とともに、縦方向において隣接する空冷壁プレートが相
対向する端面間に空気出口をなす適当間隙をあけて離間
するように各空冷壁プレートを配置し、空気出口を形成
する空冷壁プレートの相対向する端面を炉内側に向けて
下り勾配の傾斜面に形成した構成とするものである。
に、本発明の焼却炉の空冷壁における空気出口構造は、
サポート板の炉内側に通気用間隙をあけて空冷壁プレー
トを取り付けた焼却炉の空冷壁において、横方向におい
て隣接する空冷壁プレートが相対向する端面で当接する
とともに、縦方向において隣接する空冷壁プレートが相
対向する端面間に空気出口をなす適当間隙をあけて離間
するように各空冷壁プレートを配置し、空気出口を形成
する空冷壁プレートの相対向する端面を炉内側に向けて
下り勾配の傾斜面に形成した構成とするものである。
【0006】
【作用】上記した構成により、通気用間隙を流れる空気
は空冷壁プレートを背面側において冷却した後に、空気
出口から炉内に二次空気として噴出する。このとき、空
気出口が炉内に向けて下り勾配をなし、しかも縦方向に
おいて隣接する空冷壁プレート間にのみ空気出口が存在
するので、空気出口から噴出する空気は多層状に、かつ
斜め上方から吹き下ろすようにして炉内に噴出する。
は空冷壁プレートを背面側において冷却した後に、空気
出口から炉内に二次空気として噴出する。このとき、空
気出口が炉内に向けて下り勾配をなし、しかも縦方向に
おいて隣接する空冷壁プレート間にのみ空気出口が存在
するので、空気出口から噴出する空気は多層状に、かつ
斜め上方から吹き下ろすようにして炉内に噴出する。
【0007】この空気の噴出によって、焼却炉内の火炎
を空冷壁プレートから遠ざけ、空冷壁プレートおよび空
冷壁プレート付近の雰囲気温度を降下させ、クリンカの
付着を防止する。
を空冷壁プレートから遠ざけ、空冷壁プレートおよび空
冷壁プレート付近の雰囲気温度を降下させ、クリンカの
付着を防止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図3において、焼却炉1の燃焼室は、乾燥帯
域、主燃焼帯域、後燃焼帯域等の複数の帯域を段状に設
けて形成しており、各帯域の炉床はストーカ2によって
構成している。ストーカ2は固定ロストル3と可動ロス
トル4を交互に配置したもので、可動ロストル4の出退
によってストーカ2上のごみを乾燥帯域から主燃焼帯域
へ、主燃焼帯域から後燃焼帯域へと移動させるものであ
る。焼却炉1の側壁は耐火煉瓦等で形成しており、側壁
のストーカ2に近い下部は耐熱鋳鋼製の空冷壁プレート
5で構成している。
明する。図3において、焼却炉1の燃焼室は、乾燥帯
域、主燃焼帯域、後燃焼帯域等の複数の帯域を段状に設
けて形成しており、各帯域の炉床はストーカ2によって
構成している。ストーカ2は固定ロストル3と可動ロス
トル4を交互に配置したもので、可動ロストル4の出退
によってストーカ2上のごみを乾燥帯域から主燃焼帯域
へ、主燃焼帯域から後燃焼帯域へと移動させるものであ
る。焼却炉1の側壁は耐火煉瓦等で形成しており、側壁
のストーカ2に近い下部は耐熱鋳鋼製の空冷壁プレート
5で構成している。
【0009】この空冷壁プレートからなる側壁6は炉内
側Aに位置する鉄製のサポート板7と、炉外側Bに位置
する外壁8と、外壁8とサポート板7の間に位置する仕
切板9と、サポート板7の炉内側Aに位置する耐熱鋳鋼
製の空冷壁プレート5とで構成しており、外壁8は内部
に断熱材10を内包している。
側Aに位置する鉄製のサポート板7と、炉外側Bに位置
する外壁8と、外壁8とサポート板7の間に位置する仕
切板9と、サポート板7の炉内側Aに位置する耐熱鋳鋼
製の空冷壁プレート5とで構成しており、外壁8は内部
に断熱材10を内包している。
【0010】仕切板9は外壁8との間に空気通路11a
を形成し、サポート板7との間に空気通路11bを形成
している。また、サポート板7と空冷壁プレート5の間
には通気用間隙12を形成している。
を形成し、サポート板7との間に空気通路11bを形成
している。また、サポート板7と空冷壁プレート5の間
には通気用間隙12を形成している。
【0011】サポート板7には空冷壁プレート5を取り
付けるための取付用孔13を形成しており、取付用孔1
3は空気通路11bと通気用間隙12を連通し通気路を
兼ねている。空冷壁プレート5の背面側には取付用孔1
3に挿通可能なフック部14を設けており、フック部1
4は鉤状をなして取付用孔13の開口周縁部13aに係
合し、サポート板7に対して空冷壁プレート5を係止し
ている。また、空冷壁プレート5の背面にはサポート板
7に当接する突起部15を設けており、突起部15は空
冷壁プレート5とサポート板7との間の通気用間隙12
を保持するものである。フック部14および突起部15
は空冷壁プレート5に一体的に形成したものである。
付けるための取付用孔13を形成しており、取付用孔1
3は空気通路11bと通気用間隙12を連通し通気路を
兼ねている。空冷壁プレート5の背面側には取付用孔1
3に挿通可能なフック部14を設けており、フック部1
4は鉤状をなして取付用孔13の開口周縁部13aに係
合し、サポート板7に対して空冷壁プレート5を係止し
ている。また、空冷壁プレート5の背面にはサポート板
7に当接する突起部15を設けており、突起部15は空
冷壁プレート5とサポート板7との間の通気用間隙12
を保持するものである。フック部14および突起部15
は空冷壁プレート5に一体的に形成したものである。
【0012】サポート板7に配置した空冷壁プレート5
は、横方向において隣接する空冷壁プレート5が相対向
する端面で当接するとともに、縦方向において隣接する
空冷壁プレート5が相対向する端面5a,5b間に空気
出口16をなす5〜10mmの適当間隙tをあけて離間し
ており、空気出口16を形成する空冷壁プレート5の相
対向する端面5a,5bは炉内側Aに向けて下り勾配の
傾斜面をなし、その傾斜角θは水平軸に対して0〜45
度の範囲である。
は、横方向において隣接する空冷壁プレート5が相対向
する端面で当接するとともに、縦方向において隣接する
空冷壁プレート5が相対向する端面5a,5b間に空気
出口16をなす5〜10mmの適当間隙tをあけて離間し
ており、空気出口16を形成する空冷壁プレート5の相
対向する端面5a,5bは炉内側Aに向けて下り勾配の
傾斜面をなし、その傾斜角θは水平軸に対して0〜45
度の範囲である。
【0013】以下、上記構成における作用を説明する。
空冷壁プレート5をサポート板7に装着した状態におい
て、空気通路11aを流れる空気17は仕切板9の上端
縁側から空気通路11bに流入し、空気通路11bに流
入した空気17は取付用孔113を通して通気用間隙1
2に流入し、空冷壁プレート5を背面側から冷却する。
通気用間隙12に流入した空気17は空気出口16から
炉内に二次空気として噴出する。
空冷壁プレート5をサポート板7に装着した状態におい
て、空気通路11aを流れる空気17は仕切板9の上端
縁側から空気通路11bに流入し、空気通路11bに流
入した空気17は取付用孔113を通して通気用間隙1
2に流入し、空冷壁プレート5を背面側から冷却する。
通気用間隙12に流入した空気17は空気出口16から
炉内に二次空気として噴出する。
【0014】このとき、空気出口16が炉内に向けて下
り勾配をなし、しかも縦方向において隣接する空冷壁プ
レート5間にのみ空気出口16が存在するので、空気出
口16から噴出する空気17は多層状に、かつ斜め上方
から吹き下ろすようにして炉内に噴出する。
り勾配をなし、しかも縦方向において隣接する空冷壁プ
レート5間にのみ空気出口16が存在するので、空気出
口16から噴出する空気17は多層状に、かつ斜め上方
から吹き下ろすようにして炉内に噴出する。
【0015】この空気17の噴出によって、焼却炉1内
の火炎を側壁6をなす空冷壁プレート5から遠ざけ、空
冷壁プレート5および空冷壁プレート5付近の雰囲気温
度を降下させてクリンカの付着を防止する。
の火炎を側壁6をなす空冷壁プレート5から遠ざけ、空
冷壁プレート5および空冷壁プレート5付近の雰囲気温
度を降下させてクリンカの付着を防止する。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、空気
出口から炉内に向けて斜め下方に空気が噴出し、クリン
カが発生する原因となる高温雰囲気を抑制するととも
に、空冷壁プレートの冷却によってクリンカの付着を防
止し、さらには空気が多層状に噴き出すことによってク
リンカの基となる浮遊灰が空冷壁プレートに近づくこと
を抑制できる。
出口から炉内に向けて斜め下方に空気が噴出し、クリン
カが発生する原因となる高温雰囲気を抑制するととも
に、空冷壁プレートの冷却によってクリンカの付着を防
止し、さらには空気が多層状に噴き出すことによってク
リンカの基となる浮遊灰が空冷壁プレートに近づくこと
を抑制できる。
【図1】本発明の一実施例における焼却炉の側壁の断面
図である。
図である。
【図2】同実施例における空冷壁プレートからなる側壁
の正面図である。
の正面図である。
【図3】同実施例における焼却炉の燃焼室を示す斜視図
である。
である。
5 空冷壁プレート 6 側壁 7 サポート板 9 仕切板 11a,11b 空気通路 12 通気用間隙 16 空気出口
フロントページの続き (72)発明者 西尾 正二 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 柳生 雅雄 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内
Claims (1)
- 【請求項1】 サポート板の炉内側に通気用間隙をあけ
て空冷壁プレートを取り付けた焼却炉の空冷壁におい
て、横方向において隣接する空冷壁プレートが相対向す
る端面で当接するとともに、縦方向において隣接する空
冷壁プレートが相対向する端面間に空気出口をなす適当
間隙をあけて離間するように各空冷壁プレートを配置
し、空気出口を形成する空冷壁プレートの相対向する端
面を炉内側に向けて下り勾配の傾斜面に形成したことを
特徴とする焼却炉の空冷壁における空気出口構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10382693A JPH06313530A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 焼却炉の空冷壁における空気出口構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10382693A JPH06313530A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 焼却炉の空冷壁における空気出口構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313530A true JPH06313530A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14364225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10382693A Pending JPH06313530A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 焼却炉の空冷壁における空気出口構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06313530A (ja) |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP10382693A patent/JPH06313530A/ja active Pending
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