JPH05296428A - 廃棄物用流動床燃焼装置 - Google Patents

廃棄物用流動床燃焼装置

Info

Publication number
JPH05296428A
JPH05296428A JP14086492A JP14086492A JPH05296428A JP H05296428 A JPH05296428 A JP H05296428A JP 14086492 A JP14086492 A JP 14086492A JP 14086492 A JP14086492 A JP 14086492A JP H05296428 A JPH05296428 A JP H05296428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air dispersion
dispersion pipe
end cap
fluidized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14086492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2746318B2 (ja
Inventor
Mitsuo Kasai
三夫 笠井
Tatsumi Tano
龍海 田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP4140864A priority Critical patent/JP2746318B2/ja
Publication of JPH05296428A publication Critical patent/JPH05296428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2746318B2 publication Critical patent/JP2746318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄屑等の不燃物を含んだ廃棄物を流動燃焼さ
せるときに、該不燃物を流動燃焼室から円滑に炉外へ排
出し流動燃焼を安定して行えるようにする。 【構成】 空気分散管41の上端に少なくとも流動燃焼
室70に臨む上面42aが平面状に形成された上端キャ
ップ42をその上面が不燃物排出口50側に向かって低
くなるように傾斜させて設けると共に、排出口50側に
隣接する空気分散管の上端キャップ42をその上面42
aが排出口50側に行くにつれて順次低い高さとなるよ
うに段状に設け、空気分散管41に空気噴出口43を上
端キャップ42の下面位置と排出口50側に隣接する空
気分散管41の上端キャップ42の上面42aとの間の
高さ位置で排出口50側に向け開口させて設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、シュレッダダ
ストや都市ごみ等から分別され、鉄屑等の不燃物を含ん
だ廃プラスチック等の廃棄物を燃焼・焼却する廃棄物用
流動床燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から鉄屑等の不燃物を含んだ廃プラ
スチック等の廃棄物を燃焼・焼却する流動床燃焼装置と
しての流動床焼却炉は図4に示すような構成とされてい
る。
【0003】12は流動燃焼室であり、内部には複数本
の水平管からなる空気分散管11が燃焼室12を横断し
て取付けられている。空気分散管11には斜め下方位置
に多数の空気噴出口11aが形成されており、空気ブロ
ア13により配管15を経由して空気分散管11に送ら
れた空気は空気噴出口11aから噴出され流動媒体10
aを流動化させて流動床10を形成させる。この流動床
10は所定の高温に保たれる。
【0004】鉄屑等の不燃物を含んだ廃棄物は流動燃焼
室12の上方から流動床10中に投入されてこの中で流
動燃焼され、不燃物は流動媒体10aと共に流動燃焼室
12の下部排出口12aを通ってスクリューフィーダ1
6により機外へ抜き出される。そしてこの不燃物と流動
媒体は分離器17へ送入され、スクリーン17aによっ
て不燃物と流動媒体が分離され、スクリーン17a上に
残った不燃物は分離器17外へ排出され、スクリーン1
7aを通過した流動媒体は循環コンベヤ18によって再
度流動燃焼室12へ戻されて使用される。このように不
燃物を混入した廃棄物の燃焼では流動燃焼室12に不燃
物が溜まるため不燃物を流動燃焼室12から除去する必
要がある。
【0005】ところで、流動燃焼室の流動媒体を流動化
させるための空気分散管11は水平方向に間隔を置かれ
て配置されており、不燃物は流動媒体と共にこの分散管
11の間の隙間を通って下方へ落下されるが、ワイヤー
等の細長い鉄屑や大きいサイズの不燃物はこの隙間を通
り抜け切らず引っ掛かり次第に堆積していき不燃物が円
滑に排出されなくなるばかりか流動化を妨げるため廃棄
物の流動燃焼ができなくなるという問題がある。この問
題は分散管11の間隔が小さくなると著しくなる。な
お、分散管11の間隔は均一流動化の上からも広くする
には限界がある。
【0006】一方、図5は、空気分散部の構造が空気分
散板20である場合を示すものである。図5において、
21は垂直状の空気分散管であり、上端部にキャップ2
1aが固着され、その下方には円周方向に均等間隔で複
数個の空気噴出口21bが形成されている。このように
形成された空気分散管21は多数、水平状の仕切板22
によって固定されて配置されている。各空気分散管21
の間には仕切板22によって水冷管23が設けられてい
る。24は仕切板22の上下に取付けられた耐火物であ
る。分散板20の上面20a(耐火物24の上面)は水
平平面となっている。不燃物と流動媒体の排出口は、図
示していないが空気分散板20のやや上方位置の炉壁に
開設されている。
【0007】このような構成の空気分散板20では空気
室25から空気分散管21内へ空気が取り入れられ、そ
の空気噴出口21aから流動燃焼室26上方へ噴出され
ることにより流動媒体が流動化され流動床が形成されて
この中で廃棄物が燃焼されるが、この構造の空気分散管
21では細長い鉄屑等の不燃物が分散管21の上端の隣
合うキャップ21aの間Aで引っ掛かり易く不燃物が円
滑に炉外へ排出されず、前記水平構造の空気分散管11
のタイプと同様な問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、解決しよ
とする問題点は、不燃物を含んだ廃棄物を流動燃焼させ
る場合に、不燃物を円滑に炉外ヘ排出できず、このため
に流動燃焼が安定して行えない点である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)空気分
散管の上端に少なくとも流動燃焼室に臨む上面が平面状
に形成された上端キャップをその上面が流動媒体及び不
燃物用の排出口の側に向かって低くなるように傾斜させ
て設けると共に、排出口側に隣接する空気分散管の上端
キャップをその上面が排出口側に行くにつれて順次低い
高さとなるように段状に設け、空気分散管に空気噴出口
を上端キャップの下面位置と排出口側に隣接する空気分
散管の上端キャップの上面との間の高さ位置で排出口側
に向け開口させて設けたことを特徴とする。
【0010】また、上記(1)の構成において、排出口
側へ向かう方向と直交する方向の列に位置する空気分散
管の上端キャップの上面は同じ高さ位置に設けられ、そ
の上端キャップはその列で隣接する空気分散管の上端キ
ャップとの間に僅かの隙間を開けて同一平面を形成して
空気分散管に取付けられ、排出口側方向に隣接する空気
分散管の上端キャップは排出口側に位置する空気分散管
の上端キャップの反排出口側の端部が反排出口側に位置
する空気分散管の上端キャップの排出側の端部よりも下
側に入り込んで取付けられていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記(1)の構成では、流動燃焼室では流動媒
体が各々の空気分散管から噴出される空気によって流動
化されて流動床が形成される。そして、空気分散管には
流動燃焼室に臨む上面が平面状に形成された上端キャッ
プがその上面を流動媒体及び不燃物用の排出口側が低く
なるように傾斜されて設けられ、また、排出口側に隣接
する空気分散管の上端キャップをその上面が排出口側に
行くにつれて順次低い高さとなるように段状に設けられ
ており、かつ、空気分散管に空気噴出口を上端キャップ
の下面位置と排出口側に隣接する空気分散管の上端キャ
ップの上面との間の高さ位置で排出口側に向かって開口
されて設けられていることにより、各々の空気分散管の
空気噴出口から噴出された空気が排出口側に位置する空
気分散管の上端キャップの上面に沿って流れる。
【0012】これにより、流動床を形成する流動媒体は
排出口側に隣接する空気分散管の上端キャップの上面で
ある段状の下降斜面に沿って順次排出口側に向かって流
れ、その後、上昇して下降するという循環動作を行う。
これにより、流動床には循環動作が形成される。なお、
流動燃焼室の上方の燃焼排ガス排出口の下流側に設けら
れる誘引ファン又は空気室上流側に設けられる押込ファ
ンの作用によって前記各々の空気分散管の空気噴出口か
ら流動燃焼室内に空気が供給される。
【0013】従って、この流動床中に投入された廃棄物
は循環している流動媒体と混合を良くされて効率良く燃
焼されると共に、不燃物は、排出口側に隣接する空気分
散管の上端キャップの段状の傾斜上面に沿って順次反排
出口側の高位側から排出口側の低位側へと排出口に向か
って上端キャップ等に引っ掛かることなく円滑に下降し
て流れ、一部の流動媒体と共に排出口から機外へ排出さ
れる。これにより、空気噴出が阻害されることなく行わ
れて流動化が妨げられることなく流動床が円滑に形成さ
れ、安定した流動燃焼が行われる。
【0014】また、上記(2)の構成では、上端キャッ
プ上面によって排出口側に向けて低くなるように傾斜し
たフラット(平面状)の広い上面が段状に形成され、し
かも、排出口側に位置する空気分散管の上端キャップの
反排出口側の端部が反排出口側に隣接して位置する空気
分散管の上端キャップの排出口側の端部の下側に入り込
んでいて排出口に向かう方向に流れの障害がなくされて
いるため、不燃物は上記のフラットな段付の上面に沿っ
て反排出口側の高位から排出口側の低位に向かい引っ掛
かることなく円滑に流れ落ちて、より一層確実に排出口
に排出される。
【0015】また、隣接する上端キャップの間には僅か
の隙間が持たされているため、高温の流動床によって加
熱されて上端キャップが伸びても、炉本体や空気分散管
等に無理な応力が作用せず、堅牢な装置とされ、上記フ
ラットな上端キャップ上面の平面度も有効に保たれる。
【0016】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明に係る流動床燃焼装置として
の流動床焼却炉の1実施例を示す縦断面図、図2は図1
の空気分散管部の要部拡大図、図3は図2のIII線矢
視平面図である。流動床焼却炉30は、キャスタブル等
の耐火材31aで形成された炉壁31で周囲を囲まれた
内部に空気分散板40で画成されて上部に流動燃焼室7
0が、下部に空気室32、33が位置して形成されてい
る。空気分散板40は傾斜されて取付けられており、空
気分散板40には多数の空気分散管41が空気分散板4
0を貫通して垂直状に取付けられている。
【0017】空気分散管41は図3に示すように平面視
で縦方向(排出口50側に向かう方向と直交する方向)
にも伸びて一直線上に等間隔で複数個配置され、このよ
うに縦方向に伸びる縦列が横方向(排出口50側に向か
う方向)に等間隔で複数列(本実施例では7列)となる
ように配置され、横方向に隣合う縦列の空気分散管41
は縦方向に位相をずらして互い違いになるように千鳥状
に配設されている。即ち、横方向に隣合う縦列の分散管
は隣の縦列の2個の分散管の中間位置になるように配置
されている。各々の空気分散管41は仕切板46に固定
されている。
【0018】空気分散管41の間には仕切板46に水冷
管45が上半分を露出させて水平状に配置、固定されて
おり、仕切板46の下側にはキャスタブル(不定形耐火
物)等の耐火物31aが取付けられている。空気分散板
40の下方は垂直状の仕切壁34により2室に分割され
た空気室32、33が位置し、空気室32側方には流動
燃焼室70の最も下位の位置で流動燃焼室70と連通さ
れて流動媒体61と鉄屑等の不燃物63を炉外へ排出す
る排出口50が形成されている。51は排出口端であ
る。排出口50の空気室32側の垂直壁にも水冷管45
がその断面半分を排出口50に露出させて取付けられて
いる。36、37はそれぞれ空気室32、33に高温空
気を供給する供給口である。
【0019】しかして、図1、図2に示すように、空気
分散管41は排出口50側が最も短く、反排出口側に行
くにしたがって順次長く形成されて空気分散板40から
上方へ突出されて設けられている。そして、各々の空気
分散管41の上端には平板状の上端キャップ42が排出
口50側に向かって低くなるように傾斜されて取付けら
れると共に、排出口50側方向の傾斜方向に隣合う空気
分散管41の上端キャップ42はその上面42aが排出
口50側に行くにつれて順次低い高さとなるように段状
に取付けられている。
【0020】上端キャップ42は空気分散管41の空気
噴出口43へ流動媒体61が入らぬように作用すると共
に、空気分散管41の上端位置から反排出口側に伸びて
その端部42bが隣接する反排出口側の空気分散管41
の上端キャップ42の排出口側の端部の下側で該空気分
散管41の中心位置迄入り込んでおり、端部42bの両
側を該空気分散管41に当接されて固定されている。そ
して、排出口50側へ向かう方向と直交する方向の縦列
に位置する空気分散管41の上端キャップ42の上面4
2aは同じ高さとされると共に、その列で隣合う空気分
散管41の上端キャップ42の端部の間は僅かの、例え
ば2〜3mm程度の隙間80を開けた状態とされ、該同
一の列では上端キャップ42の上面42aは縦方向に幅
の広い同一高さ平面が傾斜されて形成されている。
【0021】各々の空気分散管41には空気噴出口43
が上端キャップ42の下面位置と排出口50側に隣合う
空気分散管41の上端キャップ42の上面42aとの間
の高さ位置で排出口50側に向けて開口されて設けられ
ている。この空気噴出口43は図3に示すように空気分
散管41の排出口50側方向(横方向)の中心線に対し
て等角度で振り分けられて全角度αをもって排出口50
側に向けてスリット状に開設されており、この角度αは
例えば120度というように空気噴出口43の前に流動
媒体61及び不燃物63に広範囲に当たるように広い角
度に設定されている。
【0022】空気噴出口43から出た空気は(図中に符
号Oで示す)は丁度、排出口50側の隣の縦列の傾斜し
た上端キャップ42の上面42aに沿って排出口50側
に向かって噴出されて流れるようになっている。図1に
符号Rで示す位置でその上方から廃棄物が流動床60中
に投入される。70aは流動床60上部のフリーボード
である。流動媒体は粒径が0.5〜1.0mm程度の珪
砂等の砂または石灰石が用いられる。
【0023】次に、このような構成の流動床焼却炉の作
動を説明する。空気室32、33に導入された高温空気
は空気分散板40に取付けられた各々の空気分散管41
に流入され、その上部の空気噴出口43から流動燃焼室
70内へ流出され、空気分散管41の上端キャップ42
の上面42a上で流動媒体61を流動化させ流動床60
を形成させる。この流動床60は所定の高温度、例えば
800〜900℃にに保たれる。
【0024】この場合、空気分散管41の上端キャップ
42の上面42aは反排出口側から排出口50側に向け
て順次低い位置にされていると共に、空気分散管41の
空気噴出口43は排出口50側に向かうにしたがって順
次低い位置に開設されて空気が上端キャップ42の上面
42aに沿って排出口50側に向けて(図1中に符号O
で示す)噴出されるため、流動床60には、図1中に符
号Qで示すように流動媒体61が各々の空気分散管41
の空気噴出口43から排出口50側の空気分散管41の
上端キャップ42の上面42aの下降斜面に沿って排出
口50側に向かって流れようとし、その後、上昇して下
降するという循環動作が誘起され流動媒体61の混合、
攪拌が行われ流動床60の攪拌作用が誘起される。
【0025】流動燃焼室70からは空気がフリーボード
70aから誘引ファンによって吸引されて排出されてい
る。なお、誘引ファンの代わりに空気室上流側に押込フ
ァンを設けて空気を流動燃焼室70内に供給する場合も
ある。なお、空気分散板40の上面には上端キャップ4
2の隙間80から流動媒体61である砂が落下して堆積
され断熱層として作用される。
【0026】このように形成されている流動床60中に
図1に符号Rで示す位置の流動燃焼室70内の反排出口
側側の上方から不燃物63を含んだ廃棄物64が投入さ
れると、廃棄物64は、符号Qで示すように流動媒体が
排出口50側寄りに向けて循環流動して混合、攪拌され
ている流動床60中で均一に攪拌されて効率良く燃焼さ
れる。燃焼排ガスはフリーボード70aを通って流動燃
焼室70外へ排気される。そして、ワイヤーや鉄屑等の
不燃物63は流動床60中で図1に示すように反排出口
側の高位側の空気分散管41の上端キャップ42の傾斜
した上面42aから排出口50側の低位側の空気分散管
41の上端キャップ42の傾斜した上面42aに沿って
順次円滑に下降して行く。
【0027】即ち、前記空気分散管41の上端キャップ
42の上面42aは排出口50側に向けて順次低くなる
ように設定され、かつ、排出口50側方向と直交する方
向の列の空気分散管41の上端キャップ42の上面42
aは同一高さ位置で傾斜して同一平面とされて段状に形
成されていると共に、空気分散管41の空気噴出口43
は排出口50側に向けて広い角度αで開口されていて空
気が隣の排出口50側に位置する空気分散管41の上端
キャップ42の上面42aに沿って排出口50側へ向け
て流され、また、上端キャップ42は空気分散管41の
上端位置から反排出口側に伸びてその端部42bが反排
出口側に隣接する空気分散管41の上端キャップ42の
排出口50側の端部の下側で位置され、排出口50側へ
の流れを阻害する要因が無くされている。
【0028】このことにより、不燃物63は上端キャッ
プ42への引っ掛かりを防止されて空気分散管41の上
端キャップ42の傾斜したフラットな段付の上面42a
に沿って反排出口側の高位から排出口50側の低位へと
円滑に下降して流れ、最下位に至って一部の流動媒体6
1と共に排出口50へ落下し排出口端51から機外へ排
出される。
【0029】そして、排出口側に向かう方向と直交する
方向の縦列にある隣合う空気分散管41の上端キャップ
42の間には隙間80が形成されていることにより、流
動床60の800〜900℃の高温により加熱されても
伸びが許容され、熱応力により空気分散管41や炉体に
無理な力が作用することがなく堅固な装置とされると共
に、上端キャップ42の上面42aも均等なフラット面
が確保される。
【0030】そして、本実施例では空気室32へ供給さ
れる空気量は空気室33へ供給される空気量よりも大き
くされており、従って空気室32へ面するガス分散板4
0の空気分散管41へ供給される空気量の方が空気室3
3ヘ面するガス分散板40の空気分散管41へ供給され
る空気量よりも大きくされている。このため、排出口5
0側に寄った部分の空気分散板40の空気分散管41か
ら噴出される空気量が多いことにより、図1に符号Qで
示す方向の流動床60全体の空気分散板40の排出口5
0側から反排出口側へ向かうの流動循環作用がより強く
行われ、不燃物63が一層円滑かつ確実に排出されると
共に、流動床60の反排出口側の上面のR位置から廃棄
物64を投入することにより廃棄物64が流動床60に
良く混合されて滞留時間が増やされて流動床60中での
燃焼比率(効率)が上昇される。
【0031】排出口50から排出口端51を通って炉外
へ排出された不燃物63と流動媒体61は図示していな
い分離器へ送入され、そのスクリーンによって不燃物6
3と流動媒体61とに分離されスクリーン上に残った不
燃物63は分離器外へ排出されて回収され、スクリーン
を通過した流動媒体61は循環コンベヤ等の適宜な輸送
手段によって再度流動燃焼室70の流動床60中へ戻さ
れて循環使用される。
【0032】以上の実施例では、上端キャップ42は平
板状の上端キャップとしたが、上端キャップとしてはそ
の上面が少なくとも平面状に形成されて排出口側に向け
て傾斜されておれば平板状に限られることはない。ま
た、上端キャップ42を各々の空気分散管41にそれぞ
れ取付けた例を示したが、例えば縦列の空気供給管41
の複数の管、例えば2本の管をブロック群とし、これに
1枚の板を取付けるようにして上端キャップ42を構成
してもよい。
【0033】また、排出口50側に向かう方向と直交す
る方向の列の空気分散管41の上端キャップ42の上面
42aの高さは同一としたが、必ずしもそれに限定され
るものではなく、異なるレベルの高さとしてもよいもの
である。なお、空気分散板40は傾斜して取付けたが水
平状に取付けてもよいことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の廃棄物用流動床燃焼装置では、請求項1の構成とする
ことにより、廃棄物中に含まれる不燃物を円滑に機外で
排出させることができ、従って、流動媒体の流動化が妨
げられることなく安定して流動床が形成され、廃棄物の
流動燃焼を安定して行わせることができる。
【0035】請求項2の構成とすることにより、不燃物
の排出口側への移動流れを一層円滑に行わせて一層確実
に排出口へ排出させ、廃棄物の流動燃焼を一層安定して
行わせることができる。また、流動床の高温により上端
キャップが熱伸びしてもこれが許容され熱に対して堅固
な装置とされると共に上端キャップの上面も均等なフラ
ットな面が維持されることにより上記不燃物の円滑な移
動流れが維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流動床焼却炉の1実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1の空気分散管部の要部拡大図である。
【図3】図20III線矢視平面図である
【図4】従来の流動床焼却炉の概略構成を示す縦断面図
である。
【図5】従来の空気分散板の異なる例を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
30 流動床焼却炉 40 空気分散板 41 空気分散管 42 上端キャップ 42a 上端キャップ上面 42b 上端キャップの反排出口側端部 43 空気噴出口 50 排出口 60 流動床 61 流動媒体 63 不燃物 64 廃棄物 70 流動燃焼室 80 上端キャップ間の隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動燃焼室内に多数の空気分散管から空
    気を噴出して流動床を形成しこの流動床中で廃棄物を燃
    焼させると共に、流動媒体と不燃物とを排出口から機外
    へ抜き出し機外で不燃物を除去した後、流動媒体を再度
    流動燃焼室に戻すようにした廃棄物用流動床燃焼装置に
    おいて、前記空気分散管の上端に、少なくとも流動燃焼
    室に臨む上面が平面状に形成された上端キャップをその
    上面が前記排出口側に向かって低くなるように傾斜させ
    て設けると共に、排出口側に隣接する空気分散管の上端
    キャップをその上面が排出口側に行くにつれて順次低い
    高さとなるように段状に設け、空気分散管に空気噴出口
    を上端キャップの下面位置と排出口側に隣接する空気分
    散管の上端キャップの上面との間の高さ位置で排出口側
    に向け開口させて設けたことを特徴とする廃棄物用流動
    床燃焼装置。
  2. 【請求項2】 排出口側へ向かう方向と直交する方向の
    列に位置する空気分散管の上端キャップの上面は同じ高
    さ位置に設けられ、その上端キャップはその列で隣接す
    る空気分散管の上端キャップとの間に僅かの隙間を開け
    て同一平面を形成して空気分散管に取付けられ、排出口
    側方向に隣接する空気分散管の上端キャップは排出口側
    に位置する空気分散管の上端キャップの反排出口側の端
    部が反排出口側に位置する空気分散管の上端キャップの
    排出側の端部よりも下側に入り込んで取付けられている
    ことを特徴とする請求項1の廃棄物用流動床燃焼装置。
JP4140864A 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物用流動床燃焼装置 Expired - Fee Related JP2746318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140864A JP2746318B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物用流動床燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140864A JP2746318B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物用流動床燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05296428A true JPH05296428A (ja) 1993-11-09
JP2746318B2 JP2746318B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=15278524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140864A Expired - Fee Related JP2746318B2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 廃棄物用流動床燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2746318B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7819071B2 (en) 2006-11-16 2010-10-26 Seminatore Salvatore J Nozzle system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56107132U (ja) * 1980-01-14 1981-08-20

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56107132U (ja) * 1980-01-14 1981-08-20

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7819071B2 (en) 2006-11-16 2010-10-26 Seminatore Salvatore J Nozzle system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2746318B2 (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SE447672B (sv) Sett och apparat for forbrenning med fluidbedd
EP0740109B1 (en) Fluidized-bed combuster
GB2077614A (en) Fluidized bed combuster
WO2013078423A1 (en) Method and apparatus for improved firing of biomass and other solid fuels for steam production and gasification
US6139805A (en) Fluidized-bed reactor
US3937155A (en) Combustion furnace particularly for burning refuse
FI85187C (fi) Inmatningssystem foer braennluft i en aotervinningspanna.
RU2286512C2 (ru) Печь для котла-утилизатора и установка для подачи вторичного воздуха
US5060584A (en) Fluidized bed combustion
US5039301A (en) Fluidized bed furnace
JPH05296428A (ja) 廃棄物用流動床燃焼装置
KR101417680B1 (ko) 폐열보일러 일체형 소각로
US5915309A (en) Fluidized bed incinerator
JP3535835B2 (ja) 流動層式焼却炉
EP2754960A1 (en) Fluidized bed furnace and waste disposal method using fluidized bed furnace
JP3542280B2 (ja) 流動床式焼却炉
JP2006308226A (ja) 流動床炉及び流動床炉の焼却方法
JPH07145921A (ja) 流動層式焼却炉
JP3779681B2 (ja) 焼却炉
KR100760724B1 (ko) 유동 바닥로
JP4756154B2 (ja) 流動床炉
JPH04214110A (ja) 廃棄物用流動床燃焼装置
JPH02290403A (ja) 流動床熱回収装置及びその散気装置
JP2664645B2 (ja) 流動層熱回収装置
JP4064163B2 (ja) ごみ焼却炉

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees