JPH06313012A - ビニル系重合体の製造法 - Google Patents

ビニル系重合体の製造法

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JPH06313012A
JPH06313012A JP5101736A JP10173693A JPH06313012A JP H06313012 A JPH06313012 A JP H06313012A JP 5101736 A JP5101736 A JP 5101736A JP 10173693 A JP10173693 A JP 10173693A JP H06313012 A JPH06313012 A JP H06313012A
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JP
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vinyl
meth
group
vinyl polymer
organic solvent
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JP5101736A
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English (en)
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Kuniaki Sato
邦明 佐藤
Akira Hironaka
朗 弘中
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F230/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal
    • C08F230/04Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal
    • C08F230/08Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon
    • C08F230/085Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and containing phosphorus, selenium, tellurium or a metal containing a metal containing silicon the monomer being a polymerisable silane, e.g. (meth)acryloyloxy trialkoxy silanes or vinyl trialkoxysilanes

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、水素原子、アルキル基、
アリール基またはアラルキル基であり、R4は水素原子
またはメチル基であり、R5は2価の有機基であり、A
は−COO−またはフェニレン基であり、Xはハロゲン
原子、アルコキシ基、アシロキシ基またはヒドロキシ基
であり、aは0または1〜20の整数であり、kは1〜
3の整数である)で示される化合物及びその他のビニル
系単量体の混合物を、ケトンパーオキサイド、パーオキ
シケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアルキルパ
ーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重合開始
剤を用いて、有機溶媒中で重合することを特徴とするビ
ニル系重合体の製造法。 【効果】 増粘ゲル化せず貯蔵安定性に優れかつ耐水
性、耐酸性、耐アルカリ性等の塗膜特性にも優れたビニ
ル系重合体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料用樹脂として用い
られるビニル系重合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加水分解性のシリル基は水分によ
り常温架橋し、耐久性に優れた硬化物を形成することが
知られており、その特長を活かし、例えば、シリコン変
性アクリル樹脂を塗料に使用する試みがなされている。
特公昭63−443号公報には、シリル基を有する溶剤
型アクリル系樹脂を酸性触媒及び/又は塩基性触媒のも
とに、加水分解/縮合させる方法が示されている。ま
た、特開昭64−75502号公報及び特開平1−95
116号公報には、加水分解性のシリル基を含有するア
クリル系樹脂を分散安定剤として用いた非水分散液が示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
加水分解性のシリル基を有する樹脂は、常温でも水分の
存在下では加水分解を起こし架橋するため、保存中に増
粘する傾向がある。従ってこのような樹脂を用いる際に
は、水分の混入を防がなければならないが、くり返し使
用される場合や含水量の多い充填剤、顔料等の配合の際
には、水分の混入は避けられず、特にシリル基の含有量
の多い樹脂の場合にはその保存安定性は大きな問題とな
っている。
【0004】本発明者等の検討の結果、かかる原因とし
て、加水分解性のシリル基を有する樹脂中に存在するカ
ルボキシル基含有化合物等の酸性化合物または塩基性化
合物が挙げられることがわかった。即ち、加水分解性の
シリル基を有する樹脂は、一般に重合開始剤を用いて重
合性不飽和単量体を重合して得られるが、この際、重合
開始剤が分解後にカルボキシル基含有化合物(酸性化合
物)になると、このものが硬化触媒として働き、系内の
微量の水分による加水分解性シリル基の架橋を促進し、
長時間に亘る貯蔵中で増粘またはゲル化に至るのであ
る。
【0005】また、一般的に非水分散液において、分散
安定剤の分子量が小さい場合、得られる非分散液中の平
均粒径が大きくなり、貯蔵安定性が低下する傾向があ
る。この対策として考えられる、分散安定剤の合成の際
に重合開始剤濃度を小さくして分散安定剤を高分子量化
する方法では、出発原料であるアクリルモノマが分散安
定剤中に残存するという問題が発生する。そこで、残存
するアクリルモノマを低減させるために重合開始剤濃度
を大きくすると、分散安定剤は低分子量化し、その結
果、非分散液中の平均粒径が大きくなるだけではなく、
得られる塗膜の機械特性、耐水性等も低下する。従っ
て、重合開始剤の濃度の調整のみでは、貯蔵中に安定で
かつ塗膜特性にも優れる非水分散液を製造することがで
きない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、貯蔵安定性に優れかつ塗膜特性にも優れる加水分
解性のシリル基を含有するビニル系重合体の製造法を見
出した。即ち本発明は、次のビニル系重合体の製造法に
関するものである。 一般式(I)
【化2】 (式中、R1、R2及びR3は、水素原子、アルキル基、
アリール基またはアラルキル基であり、R4は水素原子
またはメチル基であり、R5は2価の有機基であり、A
は−COO−またはフェニレン基であり、Xはハロゲン
原子、アルコキシ基、アシロキシ基またはヒドロキシ基
であり、aは0または1〜20の整数であり、kは1〜
3の整数である)で示される化合物及びその他のビニル
系単量体の混合物を、ケトンパーオキサイド、パーオキ
シケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアルキルパ
ーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重合開始
剤を用いて、有機溶媒中で重合することを特徴とするビ
ニル系重合体の製造法。 重合開始剤としてさらにアゾ化合物を併用する上記
記載のビニル系重合体の製造法。
【0007】 一般式(I)で示される化合物及び/
又はその他のビニル系単量体をケトンパーオキサイド、
パーオキシケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジア
ルキルパーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の
重合開始剤を用いて有機溶媒中で重合して得られる該有
機溶媒に可溶なビニル系重合体(A)を分散安定剤と
し、ついで、一般式(I)で示される化合物及び/又は
その他のビニル系単量体をケトンパーオキサイド、パー
オキシケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアルキ
ルパーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重合
開始剤を用いて該有機溶媒に不溶なビニル系重合体粒子
(B)を製造する(但し、一般式(I)で示される化合
物は(A)成分及び(B)成分の一方又は両方に必ず使
用される)ことを特徴とする上記又はに記載のビニ
ル系重合体の製造法。
【0008】本発明に用いられる一般式(I)で示され
る化合物としては、例えば、γ−(メタ)アクリロキシ
エチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
エチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ
−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリクロロシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジクロロ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルク
ロロシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリプ
ロピオキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
メチルジプロピオキシシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シプロピルトリブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシブチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシペンチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシヘキシルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシヘキシルトリエトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシオクチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシデシルトリメトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシドデシルトリメトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシオクタデシルトリメトキシシラン等が
挙げられる。これら一般式(I)で示される化合物の中
で、特にγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン等が好ましい。なお、(メタ)アクリ
ロキシは、メタクリロキシあるいはアクリロキシを意味
する。
【0009】一般式(I)で示される化合物と共重合さ
れる、本発明に用いられるその他のビニル系単量体とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレ
ート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペン
タニル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エ
ステル類が挙げられる。なお、(メタ)アクリル酸エス
テルとは、メタクリル酸エステルあるいはアクリル酸エ
ステルの意味であり、(メタ)アクリレートとは、メタ
クリレートあるいはアクリレートの意味である(以下、
同様)。
【0010】また、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のア
ミノ基含有(メタ)アクリル酸エステルを(メタ)アク
リル酸エステル、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)
アクリレート、パーフルオロヘキシルエチレン等のフッ
素含有化合物と共重合することができる。更に、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の置換スチ
レン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド等を併用することもできる。
【0011】本発明に用いられる一般式(I)で示され
る化合物とその他のビニル系単量体との割合は、ビニル
系重合体の製造に使用する全単量体に対して、前者は2
〜50重量%、後者は50〜98重量%が好ましく、前
者は10〜30重量%、後者は70〜90重量%が特に
好ましい。一般式(I)で示される化合物が2重量%未
満では、架橋割合が低下し塗膜の耐久性が劣る傾向があ
り、一方、一般式(I)で示される化合物が50重量%
を超えると、合成中にビニル系重合体が増粘、ゲル化す
る傾向がある。
【0012】本発明において、一般式(I)で示される
化合物及びその他のビニル系単量体の重合に際しては、
ケトンパーオキサイド、パーオキシケタ−ル、ハイドロ
パーオキサイド及びジアルキルパーオキサイドから選ば
れる1種又は2種以上が必須の重合開始剤として用いら
れる。これらの重合開始剤を用いることにより本発明に
係るビニル系重合体は、増粘ゲル化せず貯蔵安定性に優
れる。本発明に用いられるケトンパーオキサイドとして
は、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノン
パーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ノンパーオキサイド、メチルアセトアセテートパーオキ
サイド、アセチルアセトンパーオキサイド等が挙げられ
る。パーオキシケタールとしては、例えば、1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)ブタン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカ
ン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシ
シクロヘキサン)プロパン等が挙げられる。ハイドロパ
ーオキサイドとしては、例えば、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジ−イ
ソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハ
イドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン2,
5−ジハイドロパーオキサイド、t−ヘキシルパーオキ
サイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロ
パーオキサイド等が挙げられる。ジアルキルパーオキサ
イドとしては、例えば、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、α,α−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパオキシ)ヘキシン−3等が
挙げられる。
【0013】更に、これらの重合開始剤とともにアゾ化
合物を併用すると、貯蔵安定性がさらに向上すると共
に、塗膜特性もさらに良好になるので好ましい。アゾ化
合物としては、例えば、2,2′−アゾビス(イソブチ
ロニトリル)、ジメチルアゾジイソブチレ−ト、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、
2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)、(1−フェニルエチル)アゾジフェ
ニルメタン、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレ
ート、1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボ
ニトリル)、2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメ
チルペンタン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル
−4−メトキシバレロニトリル、2,2′−アゾビス
(2−メチルプロパン)等が挙げられる。これらの重合
開始剤は1種又は2種以上が使用できる。重合開始剤の
使用量は、製造するビニル系重合体の目的とする分子量
等により決められるものであり、重合に供される一般式
(I)で示される化合物及びその他のビニル系単量体1
00重量部当たり、0.1〜10.0重量部が好まし
い。
【0014】本発明の重合に供される一般式(I)で示
される化合物及びその他のビニル系単量体の重合は、有
機溶媒中で行われる。重合時の反応温度は、60〜16
0℃が好ましく、80〜140℃がより好ましい。前記
重合に用いられる有機溶媒としては、例えば、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の直鎖状
脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサン、シクロヘプタン等の環状脂
肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素などが挙げられる。また、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール類などが挙げられる。これらは、単独または二種類
以上を混合して用いることもできる。また、混合溶媒で
あるミネラルスピリット、ミネラルシンナー、ペトロリ
ウムスピリット、ホワイトスピリット、ミネラルターペ
ンも使用可能である。
【0015】本発明のビニル系重合体の製造法は、特に
加水分解性のシリル基を有する非水分散型のビニル系重
合体を製造するのに有用であり、得られる非水分散液の
貯蔵安定性の向上及び該非水分散液を用いた塗料の塗膜
特性の向上に顕著な効果がある。即ち、一般式(I)で
示される化合物及び/又はその他のビニル系単量体を前
記重合開始剤を用いて有機溶媒中で重合して得られる該
有機溶媒に可溶なビニル系重合体(A)を分散安定剤と
し、ついで、一般式(I)で示される化合物及び/又は
その他のビニル系単量体を前記重合開始剤を用いて該有
機溶媒に不溶なビニル系重合体粒子(B)(分散粒子)
を製造して非水分散液を製造する方法に有用である。こ
の場合も、重合開始剤としてアゾ化合物を併用すると貯
蔵安定性、塗膜特性の向上にさらに顕著な効果がある。
非水分散液を製造するための、前記重合開始剤以外の条
件は常法に従うことができる。
【0016】ビニル系重合体(A)及びビニル系重合体
粒子(B)の出発原料である一般式(I)で示される化
合物及びその他のビニル系単量体としては、前記に述べ
た化合物等が挙げられる。一般式(I)で示される化合
物は、ビニル系重合体(A)、ビニル系重合体粒子
(B)の一方又は両方に必ず使用される。ビニル系重合
体粒子(B)の成分として用いられるビニル系単量体と
しては特に制限はないが、分散安定剤であるビニル系重
合体(A)に用いられるビニル系単量体よりアルキル基
の炭素数が小さいものを使用することが、ビニル系重合
体粒子(B)を形成しやすい点から好ましい。このよう
な(B)の成分として好ましいビニル系単量体として
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート等のアルキル基
の炭素数が3以下の(メタ)アクリル酸エステル、ま
た、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含
有(メタ)アクリル酸エステル、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メ
タ)アクリル酸エステルが挙げられる。更に、得られる
ビニル系重合体粒子(B)が使用される有機溶媒に不溶
になる範囲内で、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリ
ル酸エステル、あるいはスチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン等の置換スチレン類、パーフルオロシ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、パーフルオロシク
ロヘキシルエチレン等のフッ素含有化合物、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド等を併用することもできる。
【0017】ビニル系重合体粒子(B)の製造における
前記重合開始剤の使用量は、目的とする分子量により決
められるものであり、重合に供される一般式(I)で示
される化合物及びビニル系単量体100重量部当たり、
0.1〜10.0重量部が好ましい。ビニル系重合体粒
子(B)の原料となる単量体の使用割合は、分散安定剤
であるビニル系重合体(A)100重量部に対して50
重量部〜900重量部用いることが好ましい。50重量
部未満では分散安定性が悪くなる傾向にあり、一方90
0重量部を超えると乾燥性が劣る傾向にあり、塗装作業
性が問題となる。なお、重合にあたっては、分散安定
剤、レオロジーコントロール剤の如き添加剤を併用して
もよい。
【0018】このようにして得られた非水分散液中のビ
ニル系重合体粒子(B)の粒子径は、通常約100nm〜
2000nmの範囲となる。粒子径が100nm未満では、
ワニスの粘度が高くなり、粒子径が2000nmを超える
と、貯蔵中に粒子が膨潤または凝集したりするので好ま
しくない。また、本発明において上記のビニル系重合体
(A)とビニル系重合体粒子(B)とを結合させること
により、貯蔵安定性等を更に向上させることもできる。
結合させる方法としては、例えば、重合性不飽和二重結
合を有するビニル系重合体(A)を分散安定剤としてそ
の存在下、ビニル系単量体を重合させることによって行
うことができる。ビニル系重合体(A)への不飽和二重
結合の導入は、例えば、ビニル系重合体(A)の共重合
成分としてカルボキシル基含有ビニル系単量体を用い、
このカルボキシル基にグリシジル(メタ)アクリレー
ト、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合
性不飽和化合物を反応させることによって行うことがで
きる。勿論、エポキシ基を該重合体(A)中に含有させ
ておき、これにカルボキシル基含有重合性不飽和化合物
を反応せしめることにより行うこともできる。
【0019】本発明により得られるビニル系重合体は、
塗料用樹脂として有用である。塗料用樹脂として使用す
る場合には、硬化触媒として、酸性化合物、塩基性化合
物および含錫化合物を単独でもしくは含錫化合物と酸性
化合物、含錫化合物と塩基性化合物との混合物として、
配合することもできる。これらの化合物としては、酸性
化合物として、例えば、p−トルエンスルホン酸、酢
酸、(メタ)アクリル酸、ジオクチル燐酸等が挙げら
れ、塩基性化合物として、例えば、n−ブチルアミン、
t−ブチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、
トリエチルアミン、アミノプロピルトリエトキシシラン
等が挙げられ、含錫化合物として、例えば、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫ジマレート、ジブチル錫ジア
セテート、ジブチル錫ジオクトエート等が挙げられる。
また、本発明により得られるビニル系重合体は、チタン
白、カーボンブラック、フタロシアニンブルー等の顔
料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料及び溶
剤を加えて、常法によりエナメル塗料とすることができ
る。また、前記顔料を加えずに、クリアー塗料とするこ
とも可能である。エナメル塗料化する方法としては、例
えば、ロールミル、サンドミル、ディスパーザー等公知
の方法を使用することができる。また、本発明により得
られる非水分散型のビニル系重合体に相溶性の良好な種
ペンを用い、エナメル塗料を作成することもできる。更
に、塗料としての性能向上のため、顔料分散剤、レベリ
ング剤等を塗料化の際または塗料化後に添加することも
可能である。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を示す。 実施例1 ビニル系重合体(A−1)の合成 撹拌装置、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコにミ
ネラルターペン(昭和シェル石油社製)400gを仕込
んだ。100℃に昇温後、表1のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表1】 滴下終了後、1時間保温し、更に、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン2.0gと2,2′−アゾビス(2−メチルイソブ
チロニトリル)1.0gをミネラルターペン40gに溶
解した液を30分かけて滴下させた。滴下終了後、1時
間保温し、重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラ
ルターペンを加え、加熱残分が50重量%になるように
調整した。このものを“A−1”と命名した。
【0021】実施例2 (1)ビニル系重合体(A−2)の合成 実施例1と同様にして、撹拌装置、還流冷却器及び温度
計の付いたフラスコにミネラルターペン400gを仕込
んだ。100℃に昇温後、表2のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表2】 滴下終了後、1時間保温し、更に、2,2−ビス(4,
4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン)プロパ
ン1.0gと2,2′−アゾビス(2−メチルイソブチ
ロニトリル)2.0gをミネラルターペン40gに溶解
した液を30分かけて滴下させた。滴下終了後、1時間
保温し、重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラル
ターペンを加え、加熱残分が50重量%になるように調
整した。このものを“A−2”と命名した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−1)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−2”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表3のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表3】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、2,2′−アゾビス(2−メチルイソブチロニトリ
ル)2.0gをミネラルターペン40gに溶解した液を
追滴下し、100℃保温を2時間継続し、重合反応を完
結させた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱
残分が50重量%になるように調整した。樹脂粘度58
00センチポイズ、平均粒子径820nmの乳白色の非水
分散型ビニル系重合体を得た。このものを“N−1”と
命名した。
【0022】実施例3 (1)ビニル系重合体(A−3)の合成 実施例1と同様にして、撹拌装置、還流冷却器及び温度
計の付いたフラスコにミネラルターペン400gを仕込
んだ。100℃に昇温後、表4のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表4】 滴下終了後、1時間保温し、更に、2,2−ビス(4,
4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサン)プロパ
ン2.5gと2,2′−アゾビス(2−メチルイソブチ
ロニトリル)1.0gをミネラルターペン40gに溶解
した液を30分かけて滴下させた。滴下終了後、1時間
保温し、重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラル
ターペンを加え、加熱残分が50重量%になるように調
整した。このものを“A−3”と命名した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−2)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−3”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表5のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表5】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、2,2′−アゾビス(2−メチルイソブチロニトリ
ル)2.0gをミネラルターペン40gに溶解した液を
追滴下し、100℃保温を2時間継続し、重合反応を完
結させた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱
残分が50重量%になるように調整した。樹脂粘度64
00センチポイズ、平均粒子径750nmの乳白色の非水
分散型ビニル系重合体を得た。このものを“N−2”と
命名した。
【0023】実施例4 (1)ビニル系重合体(A−4)の合成 実施例1と同様にして、撹拌装置、還流冷却器及び温度
計の付いたフラスコにミネラルターペン400gを仕込
んだ。100℃に昇温後、表6のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表6】 滴下終了後、1時間保温し、更に、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン3.0gをミネラルターペン40gに溶解した液を
30分かけて滴下させた。滴下終了後、1時間保温し、
重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラルタ−ペン
を加え、加熱残分が50重量%になるように調整した。
このものを“A−4”と命名した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−3)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−4”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表7のビニル系単量体及び重
合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表7】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン2.0gをミネラルターペ
ン40gに溶解した液を追滴下し、100℃保温を2時
間継続し、重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラ
ルターペンを加え、加熱残分が50重量%になるように
調整した。樹脂粘度6700センチポイズ、平均粒子径
780nmの乳白色の非水分散型ビニル系重合体を得た。
このものを“N−3”と命名した。
【0024】実施例5 ビニル系重合体(A−5)の合成 実施例1と同様のフラスコに、ミネラルターペン400
gを加えた。110℃に昇温後、表8のビニル系単量体
と重合開始剤を2時間かけて滴下した。
【表8】 滴下終了後、1時間保温し、更に、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン2.5gをミネラルターペン20gに溶解した液を
30分かけて滴下させた。滴下終了後、1時間保温し、
重合反応を完結させた。冷却後、更にミネラルターペン
を加え、加熱残分が50重量%になるように調整した。
このものを“A−5”と命名した。
【0025】比較例1 ビニル系重合体(A−6)の合成 撹拌装置、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコにミ
ネラルターペン400gを仕込んだ。100℃に昇温
後、表9のビニル系単量体及び重合開始剤を3時間かけ
て滴下した。
【表9】 滴下終了後、1時間保温し、更に、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート3.5gをミネラルター
ペン40gに溶解した液を30分かけて滴下させた。滴
下終了後、1時間保温し、重合反応を完結させた。冷却
後、更にミネラルターペンを加え、加熱残分が50重量
%になるように調整した。このものを“A−6”と命名
した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−4)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−6”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表10のビニル系単量体及び
重合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表10】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
2.5gをミネラルターペン40gに溶解した液を追滴
下し、100℃保温を2時間継続し、重合反応を完結さ
せた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱残分
が50重量%になるように調整した。樹脂粘度2300
センチポイズ、平均粒子径2050nmの乳白色の非水分
散型ビニル系重合体を得た。このものを“N−4”と命
名した。
【0026】比較例2 ビニル系重合体(A−7)の合成 実施例1と同様にして、撹拌装置、還流冷却器及び温度
計の付いたフラスコにミネラルターペン400gを仕込
んだ。100℃に昇温後、表11のビニル系単量体及び
重合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表11】 滴下終了後、1時間保温し、更に、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエ−ト2.0g及び2,2′−
アゾビス(2−メチルイソブチロニトリル)1.5gを
ミネラルターペン40gに溶解した液を30分かけて滴
下させた。滴下終了後、1時間保温し重合反応を完結さ
せた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱残分
が50重量%になるように調整した。このものを“A−
7”と命名した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−5)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−7”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表12のビニル系単量体及び
重合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表12】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
3.0gをミネラルターペン40gに溶解した液を追滴
下し、100℃保温を2時間継続し、重合反応を完結さ
せた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱残分
が50重量%になるように調整した。樹脂粘度5600
センチポイズ、平均粒子径2330nmの乳白色の非水分
散型ビニル系重合体を得た。このものを“N−5”と命
名した。
【0027】比較例3 (1)ビニル系重合体(A−8)の合成 撹拌装置、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコにミ
ネラルターペン400gを仕込んだ。100℃に昇温
後、表13のビニル系単量体及び重合開始剤を3時間か
けて滴下した。
【表13】 滴下終了後、1時間保温し、更に、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート5.0g及び2,2′−
アゾビス(2−メチルイソブチロニトリル)2.0gを
ミネラルターペン40gに溶解した液を30分かけて滴
下させた。滴下終了後、1時間保温し、重合反応を完結
させた。冷却後、更にミネラルターペンを加え、加熱残
分が50重量%になるように調整した。このものを“A
−8”と命名した。 (2)非水分散型ビニル系重合体(N−6)の合成 (1)と同様のフラスコに合成したビニル系重合体“A
−8”400gを取り、ミネラルターペン200gを加
えた。100℃に昇温後、表14のビニル系単量体及び
重合開始剤を3時間かけて滴下した。
【表14】 滴下前は透明だった液が、重合が進むに従って白濁し、
非水分散液になった。滴下終了後、1時間保温し、更
に、t−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−ト
3.0gをミネラルタ−ペン40gに溶解した液を追滴
下し、100℃保温を2時間継続し、重合反応を完結さ
せた。冷却後、更にミネラルタ−ペンを加え、加熱残分
が50重量%になるように調整した。樹脂粘度5700
センチポイズ、平均粒子径2200nmの乳白色の非水分
散型ビニル系重合体を得た。このものを“N−6”と命
名した。
【0028】得られたビニル系重合体の特性評価 実施例1〜5及び比較例1〜4で作成したビニル系重合
体の特性評価の結果を表15、表16及び表17に示
す。但し、表3の塗膜特性の評価における塗料化は、シ
ンナ−としてミネラルターペンを用い、フォードカップ
♯4で15秒(25℃)になるように粘度調整した後、
処理鋼板上にバーコータ(♯60)で塗装した。塗装
後、2週間養生(温度23±2℃、湿度75±10%)
し、これらを1ヶ月間(温度23±2℃)表3の条件で
浸漬し、塗膜を観察した。
【0029】
【表15】
【0030】
【表16】
【0031】
【表17】
【0032】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、増粘ゲル化せ
ず、貯蔵安定性に優れかつ耐水性、耐酸性、耐アルカリ
性等の塗膜特性にも優れる、加水分解性のシリル基を含
有するビニル系重合体が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、水素原子、アルキル基、
    アリール基またはアラルキル基であり、R4は水素原子
    またはメチル基であり、R5は2価の有機基であり、A
    は−COO−またはフェニレン基であり、Xはハロゲン
    原子、アルコキシ基、アシロキシ基またはヒドロキシ基
    であり、aは0または1〜20の整数であり、kは1〜
    3の整数である)で示される化合物及びその他のビニル
    系単量体の混合物を、ケトンパーオキサイド、パーオキ
    シケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアルキルパ
    ーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重合開始
    剤を用いて、有機溶媒中で重合することを特徴とするビ
    ニル系重合体の製造法。
  2. 【請求項2】 重合開始剤としてさらにアゾ化合物を併
    用する請求項1記載のビニル系重合体の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(I)で示される化合物及び/又
    はその他のビニル系単量体をケトンパーオキサイド、パ
    ーオキシケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアル
    キルパーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重
    合開始剤を用いて有機溶媒中で重合して得られる該有機
    溶媒に可溶なビニル系重合体(A)を分散安定剤とし、
    ついで、一般式(I)で示される化合物及び/又はその
    他のビニル系単量体をケトンパーオキサイド、パーオキ
    シケタ−ル、ハイドロパーオキサイド及びジアルキルパ
    ーオキサイドから選ばれる1種又は2種以上の重合開始
    剤を用いて該有機溶媒に不溶なビニル系重合体粒子
    (B)を製造する(但し、一般式(I)で示される化合
    物は(A)成分及び(B)成分の一方又は両方に必ず使
    用される)ことを特徴とする請求項1又は2記載のビニ
    ル系重合体の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10829505B2 (en) 2016-04-20 2020-11-10 Dow Silicones Corporation Lithium alkylsiliconate composition, coating, and method of making same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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