JPH06312822A - 振動式搬送装置のトラフ脱着方法およびその機構 - Google Patents

振動式搬送装置のトラフ脱着方法およびその機構

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Publication number
JPH06312822A
JPH06312822A JP12840293A JP12840293A JPH06312822A JP H06312822 A JPH06312822 A JP H06312822A JP 12840293 A JP12840293 A JP 12840293A JP 12840293 A JP12840293 A JP 12840293A JP H06312822 A JPH06312822 A JP H06312822A
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JP
Japan
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trough
trough mounting
engaging
mounting
force
Prior art date
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Application number
JP12840293A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Komatsu
俊幸 小松
Masahiko Muramiya
正彦 村宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06312822A publication Critical patent/JPH06312822A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動式搬送装置におけるトラフの脱着を、加
振装置からの振動の影響によりトラフの脱着部分に弛み
が生じて打音等を発したり、振動の伝達効率を低下させ
ないようにして安全確実に行うことができるようにす
る。 【構成】 トラフ取付台3上の前後に固着されたトラフ
取付支承部材4,5と、トラフ底板10aの裏面の前後
に固着されたトラフ取付部材11,12とを、トラフ取
付台3内部に設置された加振装置2からトラフ10へ振
動が伝達される方向と直交する水平方向から係合させ、
この係合部におけるトラフ取付支承部材4,5およびト
ラフ取付部材11、12の一方にテーパ状の切れ込み面
4a,5aと、他方に当該切れ込み面4a,5aに食い
込む楔面11a,12aとを形成し、トラフ取付支承部
材4,5に係合方向からトラフ取付部材11、12を押
しつけて係合部における楔面11a,12aおよび切れ
込み面4a,5aを相互に食い込ませるように付勢する
付勢手段としてのトグル機構6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁石等の加振装置
によってトラフ上の被搬送物に振動を与えながら被搬送
物を搬送するようにした振動式搬送装置のトラフ脱着機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振動式搬送装置におけるトラフの
脱着は、トラフの底板をトラフ取付台に載置する際に、
取付台上面の前後に固着された位置決め部材に形成され
た各傾斜面と底板裏面の前後に固着された接触部材に形
成された各傾斜面とを密接に当接させ、この状態におい
てトラフ底板をトラフ取付台側に押圧して挟持するよう
にしたトグル挟持機構によって行われている(実公昭6
2−2508号)。また、ばねの弾性力に抗して両者を
押さえ込むように挟持するバックル部材も使用されてい
る。このように、従来のトラフの脱着は、トラフ取付台
上のトラフ取付支承部材とトラフ底板側のトラフ取付部
材とを上下方向から係合させ、この係合部に係着力を作
用させてトラフの脱着を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のトラフの脱着
は、上記したように、トラフ底板をトラフ取付台に上下
方向から押しつける力を作用させながら両者を挟持する
ようにして着装し、この係着力となる挟持力を除去する
ことによってトラフを取り外すようにしている。このた
め、ばねの弾性力やトグル挟持機構によって得られる挟
持力は、トラフ取付台の内部に設置された加振装置から
トラフへ伝達される振動力と同じ方向に作用し、この振
動力が負荷としてこれらの締めつけ部分に作用すること
から、振動力に抗して大きく設定する必要があった。
【0004】しかしながら、この挟持力はトラフ底板を
トラフ取付台に押しつける方向、すなわち、加振装置か
らトラフへ振動が伝達される方向に加えられているの
で、ばねやトグル機構部分が振動の影響を受け易く、ト
ラフを取り外して清掃する回数が増していく程に経年変
化によって次第に劣化するものであった。このため、締
めつけ部分に弛みが生じ、振動が伝わるとこの弛みが生
じた部分で打音を発し、この打音が騒音となって作業環
境が悪化するという問題点があった。また、弛みが生じ
ることで振動の伝達効率が悪くなり、搬送力が低下して
所定の使用目的が達成されなくなるという問題点もあっ
た。劣化の状況によっては、ばね部分が折れたりして危
険な場合も生じていた。
【0005】したがって、この発明の目的は、振動式搬
送装置におけるトラフの脱着を、加振装置からの振動の
影響によりトラフの脱着部分に弛みが生じて騒音等を発
したり、振動の伝達効率を低下させないようにして安全
確実に行うことができる振動式搬送装置のトラフ脱着方
法およびその機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の振動式搬
送装置のトラフ脱着方法は、トラフ取付台上のトラフ取
付支承部材にトラフ底板側のトラフ取付部材を係合さ
せ、この係合部に係着力を作用させてトラフの脱着を行
うようにした振動式搬送装置のトラフ脱着方法であっ
て、トラフ取付支承部材に対してトラフ取付部材を係合
させる方向を、トラフ取付台内部に設置された加振装置
からトラフへ振動が伝達される方向と直交する方向と
し、この係合させる方向からトラフ取付部材を付勢して
当該係合部に係着力を作用させるようにして脱着を行う
ようにしている。
【0007】請求項2記載の振動式搬送装置のトラフ脱
着機構は、トラフ取付台上に固着されたトラフ取付支承
部材と、トラフ底板の裏面に固着されたトラフ取付部材
とを、トラフ取付台内部に設置された加振装置からトラ
フへ振動が伝達される方向と直交する方向から係合さ
せ、この係合部における前記トラフ取付支承部材および
トラフ取付部材の一方にテーパ状の切れ込み面と、他方
に当該切れ込み面に食い込む楔面とを形成するととも
に、トラフ取付支承部材に係合方向からトラフ取付部材
を押しつけて係合部における楔面および切れ込み面を相
互に食い込ませ、トラフ取付支承部材とトラフ取付部材
との間に係着力が生じるようにトラフ取付部材を付勢す
る付勢手段を設けて構成されている。
【0008】請求項3記載の振動式搬送装置のトラフ脱
着機構は、請求項2記載のトラフ脱着機構において、付
勢手段によってトラフ取付支承部材にトラフ取付部材を
押しつけて係合部における楔面と切れ込み面を相互に食
い込ませ、トラフ取付支承部材とトラフ取付部材との間
に係着力を生じさせる際に、トラフ取付支承部材側に生
じる当該係着力の反力を加勢するように反力加勢方向か
らトラフ取付支承部材を取り囲んで支承する支承補助部
材を設けている。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、トラフ取付支承部材
に対してトラフ取付部材を係合させる方向を、トラフ取
付台内部に設置された加振装置からトラフへ振動が伝達
される方向と直交する方向とし、この係合させる方向か
らトラフ取付部材を付勢して当該係合部に係着力を作用
させるようにしているので、加振装置からトラフへ伝達
される振動力の伝達方向と係合部に加えられる係着力の
方向とが直交することになり、振動力がこの係合部に弛
みを生じさせる負荷として作用しなくなる。
【0010】請求項2の構成によれば、付勢手段によっ
てトラフ底板の裏面に固着されたトラフ取付部材をトラ
フ取付台上に固着されたトラフ取付支承部材へ押しつけ
ていくと、係合部におけるトラフ取付支承部材およびト
ラフ取付部材の一方にテーパ状の切れ込み面と、他方に
当該切れ込み面に食い込む楔面とが形成されているの
で、これら楔面と切れ込み面とが相互に食い込んでトラ
フ取付支承部材とトラフ取付部材との間に係着力が生
じ、トラフがトラフ取付台に強固に結合されることにな
る。しかも、トラフ取付支承部材とトラフ取付部材と
を、トラフ取付台内部に設置された加振装置からトラフ
へ振動が伝達される方向と直交する方向に係合させ、こ
の係合方向から付勢して係合部に上記係着力を生じさせ
ているので、加振装置からトラフへ伝達される振動力が
係合部に弛みを生じさせる負荷として作用しなくなり、
振動力の影響によって係合部に弛みが生じない。
【0011】請求項3の構成によれば、付勢手段によっ
てトラフ取付支承部材とトラフ取付部材との間に係着力
を生じさせると、トラフ取付支承部材側に当該係着力に
対する反力が生じるが、反力を加勢するように反力加勢
方向からトラフ取付支承部材を取り囲んで支承する支承
補助部材を設けているので、トラフを取り付けた際にト
ラフ取付支承部材にかかる負担を軽減できる。
【0012】
【実施例】
[第1の実施例]図1は、この発明の第1の実施例であ
るトラフ脱着機構を装備した振動式搬送装置の本体1お
よび本体1に取り付けられるトラフ10の構成、並びに
その取り付けを示す側面図で、振動式搬送装置本体1に
は電磁石を振動源とする加振装置2が内蔵されており、
振動の伝達板となる板ばね上にトラフ取付台3が設置さ
れ、トラフ取付台3上の前後には円柱状に形成されたト
ラフ取付支承部材4,5が固着されている。トラフ取付
支承部材4,5は、中間部に段差が設けられた二段構造
に形成されており、中間部から上の外周面のうち、前後
に固着されたトラフ取付支承部材4,5に沿った外向き
面および互いに向かい合う内向き面とに、それぞれテー
パ状の切り込み面4a,4bと5a,5bが形成されて
いる。この切り込み面は、トラフ取付支承部材4,5の
立設された鉛直方向とは直交する水平方向に沿って形成
されるとともに、トラフ取付支承部材4,5の外向きの
切り込み面4a,5aおよび内向きの切り込み面4b,
5bが平面視でそれぞれハの字型になるように形成され
ている。
【0013】一方、トラフ10の底板10aの前後に
は、上記したトラフ取付支承部材4,5の外向きの切り
込み面4a,5aと係合する位置にトラフ取付部材1
1,12が固着されている。このトラフ取付部材11,
12の互いに向き合う先端部には、トラフ取付支承部材
4,5の外向きに形成された切り込み面4a,5aと係
合して食い込み合うテーパ状の楔面11a,12aが形
成されている。トラフ取付支承部材4,5はトラフ取付
台3に固着されており、相互の間隔を変えることはでき
ないので、これら切り込み面4a,5aと楔面11a,
12aとをテーパに形成し、後述する付勢手段によって
相互に食い込ませて、係合部に係着力を生じさせるよう
にしている。
【0014】トラフ取付支承部材4,5間には、トラフ
取付支承部材4,5の切り込み面4a,5aとトラフ取
付部材11,12の楔面11a,12aとを相互に食い
込ませる付勢手段としてのトグル機構6が設けられてい
る。図2は、このトグル機構6の構成を示す平面図で、
トグル機構6は、トラフ取付支承部材4,5の内向き面
に形成された切り込み面4b,5bに食い込む楔面7
a,7bが両端に形成された支承補助部材7に取り付け
られている。この支承補助部材7は、切り込み面4a,
5aと楔面11a,12aとを相互に食い込ませて係合
部に係着力を生じさせる際に、トラフ取付支承部材4,
5に生じる反力を加勢してトラフ取付支承部材4,5に
かかる負担を軽減する目的で設置されているものであ
る。すなわち、係合部に係着力を生じさせると、この力
が加振装置からの振動力と相まってトラフ取付支承部材
4,5の根元にモーメントとなって作用する。そこで、
トラフ取付支承部材4,5の内向き面に形成された切り
込み面4b,5bに食い込む楔面7a,7bを上記係合
部とは逆向きのテーパにして形成し、支承補助部材7を
トラフ取付支承部材4,5との間に係着させて上記反力
を加勢するようにしている。
【0015】支承補助部材7の両側面には支持片8,9
が固着されており、支持片8,9はトグル機構6の脱着
レバー6aを挿通支持するとともに、トグルリング6
b,6cを軸支している。レバー6aを時計方向に90
度回動させると、トグルリング6b,6c回りにレバー
6aの係止部位6d,6eが側方へ変位し、レバー6a
を回動しきることで、係止部位6d,6eが側方へ変位
した状態で死点位置にくるように構成されている。一
方、トラフ底板10aには、このトグル機構6の係止部
位6d,6eに対応する位置に係止片13,14が固着
されており、係止片13,14の内側には、係止部位6
d,6eでレバー6aに係止する凹部13a,14aが
形成されている。
【0016】第1の実施例にかかるトラフ10の脱着
は、トラフ取付台3に固着されたトラフ取付支承部材
4,5の切り込み面4a,5aに、トラフ底板10aに
固着されたトラフ取付部材11,12の楔面11a,1
2aを水平方向から係合させ、切り込み面4a,5aと
楔面11a,12aとをトグル機構6によって相互に食
い込ませ合うことによって行われる。すなわち、トラフ
10の係止片13,14の凹部13a,14aをトグル
機構6の係止部位6d,6eに係止させた後、レバー6
aを時計方向に回動させると、係止部位6d,6eが側
方へ変位していくので、トラフ10自体が図2に示す矢
印の方向に変位していき、トラフ取付支承部材4,5の
切り込み面4a,5aに係合したトラフ取付部材11,
12の楔面11a,12aが切り込み面4a,5aに食
い込んでいく。レバー6aを90度回動すると、この係
止部位6d,6eが死点位置にくるので、楔面11a,
12aと切り込み面4a,5aは完全に噛み合った状態
となり、トラフ10がトラフ取付支承部材4,5に強固
に結合することになる。図3に、この結合した状態を部
分的に拡大して示す。レバー6aを元の位置に戻せば、
楔面11a,12aと切り込み面4a,5aとの噛み合
った状態が解かれるので、トラフ10を簡単に取り外す
ことができる。
【0017】上記のように、トラフ10をトラフ取付支
承部材4,5に取り付けると、切り込み面4a,5aと
楔面11a,12aは、トラフ取付支承部材4,5の立
設された方向(トラフ取付台3内部に設置された加振装
置2からトラフ10へ振動が伝達される方向)とは直交
する水平方向で相互に食い込み合って係着力を生じるこ
とになる。したがって、加振装置2からトラフ10へ伝
達される振動力の伝達方向と係合部に加えられる係着力
の方向とが直交することになり、振動力がこの係合部に
弛みを生じさせる負荷として作用しなくなるので、振動
力の影響によって係合部に弛みが生じない。このため、
振動式搬送装置におけるトラフの脱着を、加振装置から
の振動の影響によりトラフの脱着部分に弛みが生じて騒
音等を発したり、振動の伝達効率を低下させないように
して安全確実に行うことができるようになる。
【0018】上記実施例では、切れ込み面4a,5aに
トラフ取付部材11,12の楔面11a,12aを食い
込ませるように付勢する付勢手段をトグル機構6で構成
したが、例えば偏心カムを利用してトラフ取付部材1
1,12を押圧するようにしてもよく、これに限定され
るものではない。尚、図1において20は装置本体1の
防水用カバーを示す。
【0019】[第2の実施例]図4は、この発明の第2
の実施例であるトラフ脱着機構を装備した振動式搬送装
置の本体30と本体30に取り付けられるトラフ31の
構成を示す側面図で、図5は、その取り付け状態を示す
側面図である。第1の実施例と同様に、振動式搬送装置
本体30には電磁石を振動源とする加振装置32が内蔵
されており、振動の伝達板となる板ばね上にトラフ取付
台33が設置され、トラフ取付台33上の前後には円柱
状に形成されたトラフ取付支承部材34,35が固着さ
れている。第1の実施例と異なる点は、トラフ取付台3
3上の二つのトラフ取付支承部材34,35に対してト
ラフ31の底板36に固着された一つのトラフ取付部材
37を係合させるようにしたことであり、係合部をトラ
フ取付支承部材34,35の向かい合う内向き面に形成
するとともに、係合部の一方にのみテーパ状の切れ込み
面と楔面を形成し、他方は穿設された凹部とこの凹部に
挿入される凸部からなる嵌合部として形成している点で
異なる。
【0020】トラフ取付台33上の後方に固着されたト
ラフ取付支承部材34に、テーパ状の切れ込み面部34
aが形成されているが、第1の実施例よりさらに拘束力
を出すために、上下・左右に移動せず、軸方向に対して
回転しないように底面をフラットにし、トラフ取付部材
37の後端部に形成された楔面部37aを受ける当接面
を二面にして、側面視が台形形状になるように形成され
ている。トラフ取付台33上の前方に固着されたトラフ
取付支承部材35には凹部35bが穿設されている。こ
の凹部35bには、トラフ取付部材37の先端側に形成
された凸状部37bが挿入される。凹部35bは凸状部
37bの広がり角度よりも大きく形成されている。この
ように、係合部の一方を嵌合部として形成することによ
り、トラフ31をトラフ取付台33に水平方向側から取
り付ける際に、この凸状部37bを凹部35bで軸方向
に回転可能に挿入できるようにし、位置決めだけの意義
を持たせて嵌め込み操作を容易にしている。前方側だけ
では拘束力が生じないが、その分だけ上記したように後
方側での拘束力を高めている。
【0021】トラフ取付支承部材34,35には、トラ
フ31の取り付けに先立って、トラフ取付支承部材3
4,35を補助的に支承する支承補助部材40が装着さ
れる。支承補助部材40には、トラフ取付支承部材3
4,35が挿通される挿通孔41,42が形成されてお
り、これら挿通孔41,42にトラフ取付支承部材3
4,35を挿通し、トラフ取付支承部材34,35の中
間部に形成した段差部に支承補助部材40が載置され
る。図5は、支承補助部材40をトラフ取付支承部材3
4,35に装着した装着部分の構成を示す平面図で、ト
ラフ取付支承部材34が挿通される支承補助部材40の
挿通孔41は、後述する付勢手段によってトラフ取付部
材37を付勢する際に、テーパ形成分だけ支承補助部材
40が変位することを考慮してテーパの角度に沿った長
円形状に形成されており、トラフ取付支承部材35が挿
通される挿通孔42はトラフ取付支承部材35の外周に
密着する円形状に形成されている。支承補助部材40
は、第1の実施例における支承補助部材7と同様に、切
り込み面部34aと楔面部37aとを相互に食い込ま
せ、この係合部に係着力を生じさせる際に、トラフ取付
支承部材34,35に生じる反力を加勢してトラフ取付
支承部材34,35にかかる負担を軽減する目的で設置
されている。
【0022】支承補助部材40にはさらに、図5に示す
ように、ばね部材で形成されたトラフ脱着レバー43が
回動可能に軸着されており、図の二点鎖線で示す位置を
基本位置としている。トラフ脱着レバー43の軸着側の
端部43aは、トラフ31のトラフ取付部材37とトラ
フ取付支承部材34,35とを係合させる際に、矢印の
方向に回動させていくと、トラフ底板36に立設された
ピン38に当接するようになっている。すなわち、トラ
フ取付部材37の凸状部37bをトラフ取付支承部材3
5の凹部35bに挿入し、楔面部37aを切れ込み面部
34aの近傍に位置させて、トラフ脱着レバー43を平
面視で反時計回りに回動させると、端部43aがピン3
8に当接した状態でピン38を押圧するので、トラフ3
1自体が凹部35bに挿入された凸状部37bを支点と
して回動され、楔面部37aが切れ込み面部34aに食
い込む方向に変位する。
【0023】このようにトラフ脱着レバー43を回動し
ていき、楔面部37aが完全に切れ込み面部34aに食
い込む位置までトラフ31を付勢して変位させ、この位
置で、トラフ底板36の後端部を折り曲げ立設させて形
成した段差面部39にトラフ脱着レバー43をオーバー
ラップさせて係止させれば、この付勢状態を維持するこ
とができる。楔面部37aを切れ込み部34aに食い込
ませることで係着力が生じ、トラフ31を拘束すること
ができる。このようにしてトラフ31をトラフ取付台3
3に取り付けた状態を図6の側面図に示す。
【0024】第2の実施例によれば、トラフ取付部材3
7の凸状部37bをトラフ取付支承部材35の凹部35
bに挿入し、楔面部37aを切れ込み部34aの近傍に
位置させ、トラフ脱着レバー43を反時計回りに回動し
て楔面部37aを切れ込み面部34aに食い込ませ、ト
ラフ脱着レバー43の後端部をトラフ底板36の段差面
部39に係止させる操作だけで極めて容易にトラフ31
の取り付けを行うことができる。
【0025】上記のようにして、トラフ取付部材37を
トラフ取付支承部材34,35に取り付けると、切り込
み面部34aと楔面部37aは、トラフ取付台33内部
に設置された加振装置32からトラフ31へ振動が伝達
される方向とは直交する水平方向で相互に食い込み合っ
て係着力を生じる。したがって、加振装置32からトラ
フ31へ伝達される振動力の伝達方向と係合部に加えら
れる係着力の方向とが直交するので、振動力がこの係合
部に弛みを生じさせる負荷として作用しなくなり、振動
力の影響によって係合部に弛みが生じない。このため、
振動式搬送装置におけるトラフの脱着を、加振装置から
の振動の影響によりトラフの脱着部分に弛みが生じて騒
音等を発したり、振動の伝達効率を低下させないように
して安全確実に行うことができるようになる。
【0026】第1の実施例は、図7(a)に示すよう
に、トラフ取付台側のトラフ取付支承部材50,51に
対して、その外側にトラフ側のトラフ取付部材52,5
3、内側に支承補助部材54を配置し、各係合部に切り
込み面と楔面を形成し、矢印で示す係合部に係着力を作
用させてトラフを取り付けるようにしている。変形例と
しては、同図(b)(c)に示す矢印の部分に係着力を
作用させるように切り込み面と楔面を形成するようにし
てもよい。また、第2の実施例の変形例としては、トラ
フ取付台側のトラフ取付支承部材60,61に対して、
その外側を取り囲む位置に支承補助部材62、内側にト
ラフ側のトラフ取付部材63を配置し、図7(d)
(e)(f)に示す矢印の部分に係着力を作用させるよ
うに切り込み面と楔面を形成するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】この発明の振動式搬送装置のトラフ脱着
方法およびその機構によれば、トラフ取付支承部材に対
してトラフ取付部材を係合させる方向を、トラフ取付台
内部に設置された加振装置からトラフへ振動が伝達され
る方向と直交する方向とし、この係合させる方向からト
ラフ取付部材を付勢して当該係合部に係着力を作用させ
ているので、加振装置からトラフへ伝達される振動力の
伝達方向と係合部に加えられる係着力の方向とが直交す
ることになる。このため、振動力がこの係合部に弛みを
生じさせる負荷として作用しなくなり、振動力の影響に
よって係合部に弛みが生じない。したがって、振動式搬
送装置におけるトラフの脱着を、加振装置からの振動の
影響によりトラフの脱着部分に弛みが生じて騒音等を発
したり、振動の伝達効率を低下させないようにして安全
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるトラフ脱着機構
を装備した振動式搬送装置の本体およびトラフの構成並
びにトラフの取り付けを示す側面図である。
【図2】実施例の要部の構成を示す平面図である。
【図3】トラフ取付部材とトラフ取付支承部材との係合
状態を部分的に拡大して示す図である。
【図4】第2の実施例であるトラフ脱着機構を装備した
振動式搬送装置の本体およびトラフの構成並びにその取
り付けを示す側面図である。
【図5】実施例の要部の構成を示す平面図である。
【図6】第2の実施例においてトラフを取り付けた状態
を示す側面図である。
【図7】(a)〜(f)は、第1および第2の実施例に
おける変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 振動式搬送装置本体 2 加振装置 3 トラフ取付台 4,5 トラフ取付支承部材 4a,5a 切り込み面 6 トグル機構(付勢手段) 7 支承補助部材 10 トラフ 10a トラフ底板 11,12 トラフ取付部材 11a,12a 楔面 30 振動式搬送装置本体 31 トラフ 32 加振装置 34,35 トラフ取付支承部材 34a 切り込み面部 37 トラフ取付部材 37a 楔面部 40 支承補助部材 43 トラフ脱着レバー(付勢手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラフ取付台上のトラフ取付支承部材に
    トラフ底板側のトラフ取付部材を係合させ、この係合部
    に係着力を作用させてトラフの脱着を行うようにした振
    動式搬送装置のトラフ脱着方法であって、前記トラフ取
    付支承部材に対して前記トラフ取付部材を係合させる方
    向を、トラフ取付台内部に設置された加振装置からトラ
    フへ振動が伝達される方向と直交する方向とし、この係
    合させる方向から前記トラフ取付部材を付勢して当該係
    合部に係着力を作用させるようにしたことを特徴とする
    振動式搬送装置のトラフ脱着方法。
  2. 【請求項2】 トラフ取付台上に固着されたトラフ取付
    支承部材と、トラフ底板の裏面に固着されたトラフ取付
    部材とを、トラフ取付台内部に設置された加振装置から
    トラフへ振動が伝達される方向と直交する方向から係合
    させ、この係合部における前記トラフ取付支承部材およ
    びトラフ取付部材の一方にテーパ状の切れ込み面と、他
    方に当該切れ込み面に食い込む楔面とを形成するととも
    に、前記トラフ取付支承部材に前記係合方向から前記ト
    ラフ取付部材を押しつけて係合部における前記楔面およ
    び切れ込み面を相互に食い込ませ、前記トラフ取付支承
    部材とトラフ取付部材との間に係着力が生じるようにト
    ラフ取付部材を付勢する付勢手段を設けてなる振動式搬
    送装置のトラフ脱着機構。
  3. 【請求項3】 付勢手段によってトラフ取付支承部材に
    トラフ取付部材を押しつけて係合部における楔面と切れ
    込み面を相互に食い込ませ、トラフ取付支承部材とトラ
    フ取付部材との間に係着力を生じさせる際に、トラフ取
    付支承部材側に生じる当該係着力の反力を加勢するよう
    に反力加勢方向からトラフ取付支承部材を取り囲んで支
    承する支承補助部材を設けた請求項2記載のトラフ脱着
    機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011026067A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Sinfonia Technology Co Ltd 振動フィーダ
WO2016043332A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 株式会社イシダ トラフ着脱機構を備える振動搬送装置ならびに組合せ計量装置

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