JPH06312283A - レーザー加工装置 - Google Patents

レーザー加工装置

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JPH06312283A
JPH06312283A JP5102447A JP10244793A JPH06312283A JP H06312283 A JPH06312283 A JP H06312283A JP 5102447 A JP5102447 A JP 5102447A JP 10244793 A JP10244793 A JP 10244793A JP H06312283 A JPH06312283 A JP H06312283A
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JP
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processed
piercing
processing apparatus
signal
laser processing
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JP5102447A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Yokono
浩通 横野
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TOYO DENSHI KK
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TOYO DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加工対象物の形状等に左右されることなく、加
工対象物とノズル間の距離を一定に保持する機能と、バ
ーニング現象を検出する機能とを兼ね備えたレーザー加
工装置を提供する。 【構成】ピアシングセンサーとハイトセンサーアンプと
を備えたレーザー加工装置に、被加工対象物を切断加工
中に発生する被加工対象物の溶解からの反射光をピアシ
ングセンサーでも検出することによって被加工対象物に
存在する凹凸部及びバーニング現象の発生の両方を検出
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加工対象物をレーザー光
線で加工するためのピアシングセンサーと、ノズル先端
と加工対象物との間隔を一定に維持するためのハイトセ
ンサーアンプとを備えたレーザー加工装置であり、詳し
くはピアシングセンサーを切断加工中でも作動させるよ
うにしたレーザー加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるレーザー加工装置のピアシ
ングセンサー及びハイトセンサーアンプについて図を参
照にして説明する。ここで、レーザー光により被加工対
象物を切断加工する場合、先ずピアシングが行なわれ
る。このピアシングの工程は所定時間を予め設定したピ
アシング時間経過後に通常の切断工程に自動的に移行す
る。従って、ピアシングに要する時間は被加工対象物の
板厚、材質、照射されるレーザーの出力等によりバラツ
キがある。
【0003】これを解決するために、被加工対象物の加
工反対側にセンサーを設けてレーザー光を検出するよう
にした装置、又は同一出願人から出願されている特願平
3ー121929号はノズル先端に反射される被加工対
象物から反射光の変化を検出して被加工対象物のピアシ
ングを検出する方法が提案されている。
【0004】又、被加工対象物とノズル先端との間隔を
一定に維持するためのハイトセンサーアンプは、レーザ
ー光線が照射するノズル先端と被加工対象物との距離間
に発生する静電容量を検出してその間隔を維持する手法
が周知である。この静電容量に基づいてノズル先端と被
加工対象物との間隔を維持する手法を前進させた提案が
同一出願人から特願平4ー191293号に開示されて
いる。この提案は静電容量値を電圧値に変換して距離を
算出するものである。
【0005】即ち、このピアシングセンサー及びハイト
センサーアンプを備えたレーザー加工装置は、図5に示
すように、レーザー加工装置本体2と、ピアシングセン
サー14と、ハイトセンサーアンプ20とから構成され
ている。
【0006】レーザー加工装置本体2は、ピアシングセ
ンサー14及びハイトセンサーアンプ20の制御によ
り、被加工対象物Aに対してピアシング工程及び切断加
工をするために、被加工対象物Aとノズル先端との距離
を所定間隔に維持させるものであり、レーザー発振部3
と、ミラー部4と、トーチ部5と、ピアシングセンサー
部6と、ハイトセンサーノズル部7と、集光レンズ12
と、Z軸サーボモーター13とから構成されている。
【0007】ピアシングセンサー14は、レーザー加工
装置本体2のトーチ部5のノズル先端と被加工対象物A
との間隔を所定距離に維持して被加工対象物Aの適宜位
置に小さな穴を開けるものであり、フォトダイオード1
5と、増幅器16と、コンパレーター17と、リトリガ
ブルマルチバイブレーター18と、フォトカプラ19と
から構成されている。
【0008】このように構成されたレーザー加工装置の
ピアシングセンサー14の動作及びその機能は、被加工
対象物Aの溶解による反射光を受光して、その変化に基
づいてピアシングの終了を検出することができる。
【0009】ハイトセンサーアンプ20は、レーザー光
線で被加工対象物Aを加工中における被加工対象物Aと
トーチ部5のノズル先端との間隔を適正に維持するため
のものであり、ハイトセンサー部21とプラズマ検出部
26とから構成されている。
【0010】ハイトセンサーアンプ20は、振幅が高け
ればプラズマ検出部26を介して接続端子Cからプラス
の電圧を出力し、振幅が低ければマイナスの電圧を出力
する。そして、予め設定された値と近似又は等しければ
OVの電圧を出力し、該出力された電圧はレーザー加工
装置本体2のZ軸サーボモーター13に供給されてレー
ザー加工装置本体2のトーチ部5のノズルが被加工対象
物Aとの適正な距離に制御されることとなる。
【0011】プラズマ検出部26は、通常のレーザー光
線の加工中には起こり得ない静電容量の変化分、即ち基
準範囲値以上の変化分を検出するものであり、現在値ホ
ールド回路27と、切換スイッチ28、29と、2つの
ローパスフィルター24、25と、減算回路32と、ウ
インドコンパレーター33と、ディレイタイマ34とか
ら構成されている。
【0012】このような構成からなるプラズマ検出部2
6は、先ず切換スイッチ29を一方の入力端子29a側
に切換えることによって、ハイトセンサー部21の信号
処理回路25からの被加工対象物Aとトーチ部5のノズ
ル先端との間で生じた静電容量値に基づいて変換した電
圧をレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13
に供給してトーチ部5のノズル先端と被加工対象物Aと
の間隔を、例えプラズマ等が発生した場合であっても、
適正状態に維持するための制御をすることができる。
【0013】即ち、プラズマが発生したことをウインド
コンパレーター33で検出してディレイタイマ34を働
かせることにより切換スイッチ29を他方の入力端子2
9b側に切換えることによって、現在値ホールド回路2
7によりプラズマの発生した直前に供給されているZ軸
サーボモーター6への電圧値、又はGNDの電位を接続
端子Cを介してレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモ
ーター13に供給する。
【0014】このトーチ部5のノズル先端と被加工対象
物Aとの距離(T)から得られた電圧値によって、レー
ザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13を駆動さ
せ、この電圧値を得るための基準となる適正電圧値は、
例えば0Vや5V等に適宜設定することができ、この設
定された適正電圧値に対応した電圧をZ軸サーボモータ
ー13に送ることによって適正距離(T)を維持する。
もし、適正電圧値が0Vであれば、接地GND側にし、
その他の適正電圧値であれば、現在値ホールド回路27
からの信号に基づく電圧をZ軸サーボモーター13に供
給すればプラズマが発生した時であっても、距離(T)
は維持されることになる。
【0015】従って、ディレイタイマ34によって所定
時間(バーニング現象によるプラズマが終了するであろ
う時間)に設定してあれば、プラズマ等の発生している
時間は現状の被加工対象物Aとトーチ部5のノズル先端
との距離関係を直前の適正位置の状態に復旧維持するこ
とができる。
【0016】このように静電容量から得られた電圧の変
化をレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13
に加えて、トーチ部5のノズル先端と被加工対象物Aと
の適正位置を制御し、常にレーザー光線の焦点を被加工
対象物Aの表面で結ぶようにして最適加工位置を保つよ
うにする。
【0017】この最適加工位置のトーチ部5のノズル先
端と被加工対象物Aとの距離(T)を維持する電圧値
は、予め定められた最適電圧値を基準にして決定され
て、レーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13
に供給される。
【0018】また、レーザー光線による加工中にプラズ
マ等が発生した場合には、トーチ部5の中心電極9によ
り得られる静電容量は急激に大きな値(基準範囲値以上
の値)になる。従って、この静電容量を振幅に変換され
た信号(検波回路24からの出力信号)を常時監視する
ことによって、プラズマ等の発生を監視することができ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によるピアシングセンサー及びハイトセンサーア
ンプを備えたレーザー加工装置は、被加工対象物Aに穴
がある場合と、被加工対象物Aに反りまたは曲面が有る
場合、及びバーニング現象が生じた場合との識別ができ
ないため、正確な加工ができないと云う問題点があっ
た。
【0020】又、ピアシングセンサーはピアシング終了
後においては何ら機能していないため、所謂バーニング
現象の発生を検出するのはハイトセンサーアンプによる
ノズル先端と被加工対象物の間で生じる静電容量による
変化分の検出のみにより判断していると云う問題点があ
る。
【0021】従って、被加工対象物の形状や異物等に関
わらず、加工中における被加工対象物の加工状態を検出
することに解決しなければならない課題を有している。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るレーザー加工装置は、ノズル先端と被
加工対象物との間隔を一定に保持するハイトセンサーア
ンプと、ピアシングの際に前記被加工対象物の溶解によ
る反射光に基づいてピアシング状態を検出するピアシン
グセンサーとを備え、前記ピアシングセンサーは前記被
加工対象物を切断加工の際に生じる反射光を検出するよ
うにしたことである。又、被加工対象物を切断加工の際
に、ハイトセンサーアンプによるノズル先端と被加工対
象物との間隔から生じる静電容量の検出と共に、ピアシ
ングセンサーによる被加工対象物の溶解による反射光の
検出とを組み合わせて切断加工状態を検出すること;ピ
アシングセンサーは、切断加工の際に被加工対象物の溶
解から生じる反射光に基づいて被加工対象物の凹凸部及
びバーニング現象を検出すること;ノズル先端と被加工
対象物との間隔を適正位置に保持した後に被加工対象物
の凹部を検出した時にノズル先端と被加工対象物との間
隔を前記適正位置に維持すること;被加工対象物を切断
加工の際にバーニング現象が発生した時に、前記ノズル
先端をバーニング現象の検出した直前の状態に維持する
こと、又はノズル先端を被加工対象物から遠ざかる方向
に移動させるレーザー加工装置である。
【0023】
【作用】上記構成により、本発明に係るレーザー加工装
置は、ノズル先端と被加工対象物との間の距離を一定に
保持しながらピアシング工程及び切断加工する際に、切
断加工工程においてもピアシングセンサーを作動させて
被加工対象物からの反射光を検出することによって、ハ
イトセンサーアンプと組み合わせた検出が可能となり、
加工対象物の穴部、凹凸部、反り面、バーニング現象等
の検出を正確に行なうことができるようになる。
【0024】加工対象物の凹部を検出した時に加工対象
物とノズル先端との間隔を適正位置に維持すること、及
び加工対象物を加工の際にバーニング現象が発生した時
にノズル先端を加工対象物から遠ざかる方向に移動させ
るようにすることによって、加工対象物の凹部への突入
及び凸部への激突、又はバーニング現象が発生した時に
加工対象物の不良切断を回避することができるようにな
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図4を
参照して説明する。尚、図5を用いて説明した従来技術
と同一のものには同一番号を付し、且つ適宜引用して説
明する。本発明に係るレーザー加工装置は、図1に示す
ように、レーザー加工装置本体2と、ピアシングセンサ
ー14と、ハイトセンサーアンプ20と、処理ユニット
35と、数値制御(NC;numerical con
torol)36とから構成されている。
【0026】レーザー加工装置本体2は、レーザー発振
部3と、ミラー部4と、トーチ部5と、ピアシングセン
サー部6と、ハイトセンサーノズル部7と、集光レンズ
12と、Z軸サーボモーター13とから構成されてい
る。
【0027】レーザー発振部3は、被加工対象物をレー
ザー光で切断する所定の強さのレーザー光線を照射する
ものであり、その照射方向はミラー部5になるように予
め設定されている。
【0028】ミラー部4は、レーザー発振部2からのレ
ーザー光線をトーチ部5を介して被加工対象物に照射す
るようにレーザー光線の進行方向を予め設定するもので
あり、トーチ部5の上方の位置に設けられている。
【0029】トーチ部5は、被加工対象物Aにレーザー
光線を照射するものであり、ピアシングセンサー部6
と、ハイトセンサーノズル部7と、集光レンズ12とを
備えた構造になっている。
【0030】ピアシングセンサー部6は、被加工対象物
Aにレーザー光線Bを照射した反射光を受光できる適宜
位置に複数の受光部6aを備えた構造である。例えばこ
の受光部6aは、図に示すように、トーチ部5の内部で
あって、ミラー部4と集光レンズ12との間に配設さ
れ、レーザー光線による反射光を受光できる適切な位置
に設定されている。この受光部6aはファイバーケーブ
ルを介して途中で1箇所にする分岐部6bに接続され、
該分岐部6bの出力側はピアシングセンサー14の入力
側に接続されている。即ち、複数の受光部6aで得られ
た被加工対象物からの反射光は分岐部6bにより集合さ
れてピアシングセンサー14に入力される。
【0031】このように受光部6aに用いられるセンサ
は、被加工対象物Aが溶解するときに発生する可視光線
(380乃至780nmの周波数帯域)を採光できる多
成分のグラス・ファイバーを用い、且つ平均的な安定し
た採光をとるために受光部6aを複数箇所に配設した多
分岐ファイバである。そしてこの受光部6aは、トーチ
部5内に設けてもよく、トーチ部5外であってもピアシ
ング時に発生する可視光線が採光できる場所であれば設
置場所はどこでもよい。
【0032】ハイトセンサーノズル部7は、ガード電極
8と中心電極9とから構成され、ガード電極8と中心電
極9とは絶縁材10を介して組み込まれており、被加工
物対象物Aとハイトセンサーノズル部7の先端との距離
(間隔)を静電容量により検出できる構造になってい
る。
【0033】即ち、このハイトセンサーノズル部7のガ
ード電極8は、トーチ部5のノズル先端の周囲に嵌着さ
れていて、被加工対象物Aとの静電容量を検出するため
の基準となる電位電極であり、同軸ケーブル11のシー
ルドに接続されている。
【0034】又、ハイトセンサーノズル部7の中心電極
9は、被加工対象物Aとの間に生ずる静電容量を検出す
るための電極であり、同軸ケーブル11の心線に接続さ
れ、ガード電極8から生じた基準となる電位と共にハイ
トセンサーアンプ20に送られる。
【0035】集光レンズ12は、レーザー発振部3から
発射されたレーザー光線Bを被加工対象物Aに集光させ
るレンズであり、ハイトセンサーノズル部7で検出され
た静電容量に基づいたトーチ部5のノズル先端と被加工
対象物Aとの間隔の設定距離に基づいてその焦点距離が
定められている。
【0036】Z軸サーボモーター13は、所定電圧によ
りトーチ部5を上下に駆動させて被加工対象物Aとトー
チ部5のノズル先端との距離を調節するモーターであ
り、その電圧はハイトセンサーアンプ20からの制御に
よる。
【0037】ピアシングセンサー14は、フォトダイオ
ード15と、増幅器16と、コンパレーター17と、リ
トリガブルマルチバイブレーター18と、フォトカプラ
19とから構成されている。
【0038】フォトダイオード15は、被加工対象物A
から反射される反射光を複数の受光部6aで受光した反
射光を電気信号に変換するものであり、その入力側は分
岐部6bの出力側に接続され、その出力側は増幅器16
の入力側に接続されている。
【0039】増幅器16は、フォトダイオード15で得
られた反射光によるアナログ信号を増幅すると共に矩形
波信号として出力するものであり、その出力側はコンパ
レーター17の入力側に接続されている。
【0040】コンパレーター17は、予め所定値を設定
できるシュレシュホールドを設けることができ、レーザ
ー加工装置の特性、加工環境、被加工対象物Aの種類等
に対応させて適宜設定変更できるようになっており、そ
の出力側はリトリガブルマルチバイブレーター18の入
力側に接続されている。
【0041】リトリガブルマルチバイブレーター18
は、ホールド・オーバーであり、被加工対象物Aの溶解
による反射光が一定でないために必要なもので、溶解に
よる反射光が瞬断等しても充分に長く設定できる調整可
能なホールド・オーバーである。従って、被加工対象物
Aからの反射光の瞬断を回避することができると共に、
リトリガブルマルチバイブレーター18がタイムアウト
した時が所謂ピアシングの終了と判断することができ
る。このリトリガブルマルチバイブレーター18の出力
側はフォトカプラ19に接続されている。
【0042】フォトカプラ19は、電気信号→光→電気
信号に変換して、電気的に絶縁された状態で出力するも
のであり、その出力側が適宜制御部に接続されている。
【0043】このように構成されたレーザー加工装置の
ピアシングセンサー14の動作及びその機能は、被加工
対象物Aの溶解による反射光を受光して、その変化に基
づいてピアシングの終了を検出することができる。
【0044】即ち、図2に示すように、ピアシングセン
サー部6で得られた信号(図1のA点の波形)は、ピア
シングセンサー14のフォトダイオード15に入力され
光信号から電気信号に変換され増幅器16で増幅され
る。
【0045】増幅された電気信号(図1のA点の波形)
は、予め設定されているシュレシュホールド(図2の点
線)の一定値以上であればコンパレーター17により抽
出される(図1のB点の波形)。
【0046】この抽出された電気信号(図1のB点の波
形)は、ホールド・オーバーの機能を有するリトリガブ
ルマルチバイブレーター18に入力され、ハイレベルの
パルス信号が発生している所定時間内に新たなハイレベ
ルのパルス信号がくればリトリガーされて継続してハイ
レベルのパルス信号を維持する(図1のC点の波形)。
【0047】そしてこのハイレベルのパルス信号は、コ
ンパレーター17で増幅器16からの出力信号(図1の
A点の波形)が瞬断されてもリトリガブルマルチバイブ
レーター18からの出力信号はハイレベルのパルス信号
を維持できるようになっている(図1のA点の波形の
a、b及び間隔t)。
【0048】このようにして例えピアシング中に被加工
対象物Aの溶解の一時的な変化にまどわされることなく
正確なピアシング状態を検出することができる。
【0049】そして、コンパレーター17からのハイレ
ベルのパルス信号(図1のB点の波形)が出力しなくな
った時、即ち増幅器16の出力信号(図2のc、d、
e)がシュレシュホールド値以下の信号であれば増幅器
16の出力信号で得られた最後のハイレベルのパルス信
号(図2のf)からホールド時間帯経過後(図2のC点
のt2)に維持されているリトリガブルマルチバイブレ
ーター18の出力側のハイレベルのパルス信号(図1の
C点の波形)はホールドオーバーで設定されている所定
時間(図2のt2)経過後にローレベルの信号となり、
このローレベルになったことを検出してピアシングの終
了と判断することができる。
【0050】次にレーザーで被加工対象物Aを加工中に
おける被加工対象物Aとトーチ部5のノズル先端との間
隔を適正に維持するためのハイトセンサーアンプについ
て説明する。
【0051】ハイトセンサーアンプ20は、図1に示す
ように、ハイトセンサー部21とプラズマ検出部26と
から構成されている。
【0052】ハイトセンサー部21は、被加工対象物A
とトーチ部5のノズル先端との間隔で生じる静電容量値
を電圧に変換するものであり、増幅器22と、発振器2
3と、検波回路24と、信号処理回路25とから構成さ
れている。
【0053】増幅器22は、レーザー加工装置本体2の
トーチ部5の中心電極9と被加工対象物Aとの間で生じ
た静電容量を発振器23の振幅変化に変換する交流増幅
器であり、該増幅器22で所定値に増幅された信号は検
波回路24に入力される。
【0054】検波回路24は、増幅器22で増幅された
信号の振幅検波を行う。即ち、レーザー加工装置本体2
のトーチ部5の中心電極9から得られた静電容量値の
内、所定の振幅成分を抽出し、該抽出された信号は信号
処理回路25に入力される。
【0055】信号処理回路25は、レーザー加工装置本
体2のトーチ部5の中心電極9と被加工対象物Aとの距
離によって生じた静電容量値に基づいて得られた所定の
周波数の振幅成分から所定の電圧値に変換する回路であ
る。
【0056】即ち、振幅が高ければプラズマ検出部26
を介して接続端子Cからプラスの電圧を出力し、振幅が
低ければマイナスの電圧を出力する。そして、予め設定
された値と近似又は等しければOVの電圧を出力し、該
出力された電圧はレーザー加工装置本体2のZ軸サーボ
モーター13に供給されてレーザー加工装置本体2のト
ーチ部5のノズルが被加工対象物Aとの適正な距離に制
御されることとなる。
【0057】次にプラズマ検出部26の構成について説
明する。このプラズマ検出部26は、図4に示すよう
に、通常のレーザー光線の加工中には起こり得ない静電
容量の変化分、即ち基準範囲値以上の変化分を検出する
ものであり、現在値ホールド回路27と、切換スイッチ
28、29と、2つのローパスフィルター24、25
と、減算回路32と、ウインドコンパレーター33と、
ディレイタイマ34とから構成されている。
【0058】現在値ホールド回路27は、ハイトセンサ
ー部21の検波回路24で検出された信号、即ちレーザ
ー加工装置本体2のトーチ部5の中心電極9と被加工対
象物Aとの間の静電容量を振幅成分に変換された信号を
入力してホールドしておく回路であり、その入力側は検
波回路24の出力側に接続され、その出力側は切換スイ
ッチ28の一端に接続されている。
【0059】切換スイッチ28は、所謂2連スイッチで
あって、接地GND又は現在ホールド回路27からの信
号との取捨選択をするものであり、その一方側の入力端
子28aは現在値ホールド回路23の出力側に接続さ
れ、他方側は接地GNDに接続され、その出力端子の両
端子は共に連結されて切換スイッチ29の他方の入力端
子に接続されている。
【0060】切換スイッチ29は、制御端子を備えた2
個の入力端子と1個の出力端子を有するY型端子で構成
され、例えばバーニング現象が発生した場合等にディレ
イタイマ34で発生する所定時間帯だけ切り換わるもの
であり、その一方の入力端子29aはハイトセンサー部
21の信号処理回路25の出力側に接続され、他方の入
力端子29bは切換スイッチ28の出力側に接続され、
その出力側はレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモー
ター13に接続されている接続端子Cに接続されてい
る。
【0061】ローパスフィルター30、31は、レーザ
ー加工装置本体2の検波回路24で生成された振幅成分
の内、レーザー光線による加工中に生じたバーニング現
象等により発生したプラズマ等によりトーチ部5のノズ
ル先端と被加工対象物Aの間で生じた静電容量が異常に
大きく発生した場合に生じる振幅成分(基準範囲値以上
の変化分)を抽出するフィルターであり、その入力端子
はハイトセンサー部21の検波回路24の出力側に夫々
接続され、その出力側は減算回路32の入力側に夫々接
続されている。
【0062】減算回路32は、ローパスフィルター3
0、31によって抽出された各振幅成分を夫々のローパ
スフィルター30とローパスフィルター31とからの振
幅を減算することによって差分を算出する回路から構成
されており、その入力側はローパスフィルター30、3
1の夫々に接続され、その出力側はウインドコンパレー
ター33の入力側に接続されている。
【0063】ウインドコンパレーター33は、所定値か
らなるシュレシュホールド値を設け、該シュレシュホー
ルド値よりも前記減算回路32で算出されたローパスフ
ィルター30とローパスフィルター31との振幅の差を
モニターして、シュレシュホールド値以上の値であれば
基準範囲値以上の変化が発生したものと判断する、即ち
バーニング現象等によるプラズマが発生した異常状態で
あると判断するものであり、その出力側はディレイタイ
マ34の入力側に接続されている。
【0064】ディレイタイマ34は、前記ウインドコン
パレーター33がバーニング現象等のプラズマが発生し
た信号を受信すると予め定められている所定時間だけ切
換スイッチを作動させるタイマであり、その出力側は切
換スイッチ29の制御端子に接続されている。
【0065】このように接続状態を有するプラズマ検出
部26は、先ず切換スイッチ29を一方の入力端子29
a側に切換えることによって、ハイトセンサー部21の
信号処理回路25からの被加工対象物Aとトーチ部5の
ノズル先端との間で生じた静電容量値を変換した電圧を
レーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13に供
給してトーチ部5のノズル先端と被加工対象物Aとの間
隔を、たとえプラズマ等が発生した場合であっても、適
正状態に維持するための制御をすることができる。
【0066】即ち、バーニング現象等が発生したことを
ウインドコンパレーター33で検出してディレイタイマ
34を働かせることにより切換スイッチ29を他方の入
力端子29b側に切換えることによって、現在値ホール
ド回路27によりプラズマの発生した直前に供給されて
いるZ軸サーボモーター6への電圧値、又はGNDの電
位を接続端子Cを介してレーザー加工装置本体2のZ軸
サーボモーター13に供給する。
【0067】このトーチ部5のノズル先端と被加工対象
物Aとの距離(T)から得られた電圧値によって、レー
ザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13を駆動さ
せ、この電圧値を得るための基準となる適正電圧値は、
例えば0Vや5V等に適宜設定することができ、この設
定された適正電圧値に対応した電圧をZ軸サーボモータ
ー13に送ることによって適正距離(T)を維持する。
もし、適正電圧値が0Vであれば、接地GND側にし、
その他の適正電圧値であれば、現在値ホールド回路27
からの信号に基づく電圧をZ軸サーボモーター13に供
給すればプラズマが発生した時であっても、距離(T)
は維持されることになる。
【0068】従って、ディレイタイマ34によって所定
時間(バーニング現象によるプラズマが終了するであろ
う時間)に設定してあれば、プラズマ等の発生している
時間は現状の被加工対象物Aとトーチ部5のノズル先端
との距離関係を現状の状態で維持することができる。
【0069】このように静電容量から得られた電圧の変
化をレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13
に加えて、トーチ部5のノズル先端と被加工対象物Aと
の適正位置を制御し、常にレーザー光線の焦点を被加工
対象物Aの表面で結ぶようにして最適加工位置を保つよ
うにする。
【0070】この最適加工位置のトーチ部5のノズル先
端と被加工対象物Aとの距離(T)を維持する電圧値
は、予め定められた最適電圧値を基準にして決定され
て、レーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター13
に供給される。
【0071】従って、トーチ部5のノズル先端が被加工
対象物Aに近接時には、最適電圧値に対してマイナスの
電圧がレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモーター1
3に供給されて、レーザー加工装置トーチ部5のノズル
先端は被加工対象物Aから遠ざかる方向に動く。
【0072】また、被加工対象物Aがトーチ部5のノズ
ル先端から離れ過ぎの場合には、最適電圧値に対してプ
ラスの電圧がレーザー加工装置本体2のZ軸サーボモー
ター13に供給され、レーザー加工装置本体2のZ軸サ
ーボモーター13によってトーチ部5のノズル先端は被
加工対象物Aに近接する方向に動く。
【0073】このようにして、プラズマ等の発生してい
ない通常状態においては、常にトーチ部5のノズル先端
と被加工対象物Aとの距離を一定に保つことができる。
【0074】また、レーザー光線による加工中にバーニ
ング現象等によりプラズマ等が発生した場合には、トー
チ部5の中心電極9により得られる静電容量は急激に大
きな値(基準範囲値以上の値)になる。従って、この静
電容量を振幅に変換された信号(検波回路24からの出
力信号)を常時監視することによって、プラズマ等の発
生を監視することができる。
【0075】尚、静電容量を振幅に変換された単位時間
当りの変化成分によってプラズマ等の発生を検出するよ
うにしているが、ハイトセンサー部21の信号処理回路
25から出力される電圧の変化に基づいた検出方法でも
よい。
【0076】ここで振幅成分の変化に基づいた検出方法
は、プラズマ検出部26のローパスフィルター30、3
1に入力することによって行われる。
【0077】即ち、ローパスフィルター30及びローパ
スフィルター31は、夫々異なったカットオフ周波数を
持つローパスフィルターである。従って、この両者のフ
ィルター30、31から得られた各振幅成分の差分を算
出し(減算回路32で算出された振幅)、該算出された
振幅成分が予め設定されているシュレシュホールド値以
上(基準範囲値以上)であれば、プラズマが発生したと
判断する。
【0078】そして、プラズマが発生したと判断したな
らば、プラズマの発生が終了するのに十分な時間内にお
いて、現状のレーザー加工装置本体2のトーチ部5のノ
ズル先端と被加工対象物Aとの距離(T)を維持するこ
とによって被加工対象物Aに対してトーチ部5のノズル
先端が衝突するなどの不都合を回避することができるの
である。尚、バーニング現象の発生原因はレーザー光線
の焦点のずれ、被加工対象物A中の異物等の他にアシス
トガスの有無、種類、圧力等も関係している。ここでア
シストガスとは被加工対象物Aの溶融物を吹き飛ばすた
めのガスである。
【0079】処理ユニット35は、ピアシングセンサー
14から被加工対象物Aを加工中の反射光による反射光
アナログ信号を入力すると共に、ハイトセンサーアンプ
20からも適正電圧値を入力して、レーザー加工装置本
体2のZ軸サーボモーター13を制御するものであり、
その入力側はピアシングセンサー14の出力側とハイト
センサーアンプ20の出力側に夫々接続され、その出力
側は複数の信号ラインを介して数値制御36に接続され
ている。
【0080】この信号ラインは、図1に示すように、ア
ナログA信号、アンログB信号、ピアシング信号、バー
ニングアラーム信号及びエマージェンシー信号から構成
されている。 尚、この信号ラインは適宜設定変更でき
る構造になっており、その動作開始時期は図3に示すよ
うになっている。
【0081】アナログA信号は、図3に示すように、被
加工対象物Aを加工するためにレーザー加工装置本体2
のトーチ部5のノズル先端を被加工対象物A方向に近づ
けて、その間隔を設定するアプローチ開始からアプロー
チ終了工程まで選択される信号である。
【0082】アナログB信号は、ピアシング終了から被
加工対象物Aの加工が終了するまで選択される信号であ
る。
【0083】ピアシング信号は、ピアシングが開始して
からピアシングの終了を検知する信号である。
【0084】バーニングアラーム信号は、所謂バーニン
グ現象を検出するための信号であり、ピアシングの開始
から被加工対象物Aの加工が終了するまで選択されてい
る信号である。
【0085】エマージェンシー信号は、トーチ部5のノ
ズル先端が被加工対象物Aに異常接触した状態及びケー
ブル切断等の発生を監視する信号であり、ピアシング開
始する以前の所謂アプローチの開始前にアクティブにな
り、電源が供給されている間はこのアクティブ状態を維
持する。
【0086】このような信号ラインからの信号に基づい
て処理ユニット35は適宜レーザー加工装置本体2のZ
軸サーボモーター13に制御電圧を送りトーチ部5の被
加工対象物Aとの適切な距離を維持することができるの
である。
【0087】次に、ピアシング工程が終了して被加工対
象物Aの切断加工工程中におけるピアシングセンサー1
4からの反射光アナログ信号を受信して適宜Z軸サーボ
モーター13を制御する方法について説明する。
【0088】先ず、図4に示すように、被加工対象物A
の途中の位置に穴部Hが存在しているとする。今、ピア
シング工程が完了して切断加工工程に入るとピアシング
センサー14はそのままピアシングセンサー部6で受光
された反射光を電圧に変換されている。この電圧値は、
図示されていないがピアシングセンサー14の増幅器1
6から取り出した反射光アナログ信号である。
【0089】この反射光アナログ信号は、図4に示すよ
うに、増幅器16からの出力信号(図1のA点)であ
り、被加工対象物Aに何の異常状態がない場合には、波
形37a〜37fに示すように略同一の大きさからなる
波形を形成する。もし、被加工対象物Aに穴部Hにさし
かかると反射光アナログ信号の波形は37gのように、
そのゲインは変化した状態となり、その後穴部Hの期間
(J)は出力信号は発生しなくなるか、又は格段にレベ
ルが下がる。その後穴部Hを経過後に正常な波形37h
〜37lを出力する。この反射光アナログ信号に基づい
てコンパレーター信号が作成される。
【0090】即ち、コンパレーター信号は、図1に示す
コンパレーター17の出力信号であって前記反射光アナ
ログ信号のシュレシュホールド値以上の信号に基づいて
発生する矩形波(図1のB点)である。
【0091】このように切断加工中であって、被加工対
象物Aからの反射光がない場合、即ち穴部Hの場合には
反射光アナログ信号の波形はなくなるから、コンパレー
ター信号の波形38a〜38gは反射光アナログ信号の
波形37a〜37gに基づいた矩形波が発生するがその
後間隔(J)だけ波形が発生しないで穴部Hを経過後に
再び波形38h〜38l…と発生する。
【0092】一方、ハイトセンサーアンプ20の状態
は、図4に示すように、切断加工工程になると被加工対
象物Aの溶解による反射光によりハイレベルになったコ
ンパレーター信号にトリガーされてホールド状態からア
クティブ状態になる。
【0093】このホールド状態とは、前記プラズマ検出
部26で説明したように0V、適正電圧値、又は直前適
正電圧値に維持されていることである。又、アクティブ
状態とは、現在の被加工対象物Aとトーチ部5のノズル
先端との間隔から得られた静電容量の値に基づいてZ軸
サーボモーター13に供給される制御電圧を適宜制御可
能にすることである。
【0094】従って、ハイトセンサー状態がアクティブ
になると被加工対象物Aとトーチ部5のノズル先端との
距離は適宜適正な距離に維持されて加工することができ
る。もし、図4に示す穴部Hになるとコンパレーター信
号はなくなり、波形38gにトリガーされた設定時間
(t)経過後にアクティブ状態からホールド状態にな
る。
【0095】即ち、切断加工中にピアシングセンサー1
4により穴部Hを検出することによって、自動的に直前
の適正電圧値を維持することができるので穴部Hに突入
することを防止することができる。
【0096】この切断加工中におけるピアシングセンサ
ー14による被加工対象物Aの溶解による反射光による
制御については、バーニングの検出についても容易に行
なうことができる。
【0097】即ち、図4で示して穴部Hのかわりにバー
ニング現象が発生したことをピアシングセンサー14で
検出するようにすればよい。この場合には反射光は逆に
大きくなるはずであるから図2で示したシュレシュホー
ルド値を予めバーニング検出用の値に設定しておく必要
があると共に、ピアシングセンサー14がアクティブ状
態からホールド状態になった時には、バーニング現象が
発生した直前状態に維持するか、又は被加工対象物Aか
ら遠ざかる方向に回避させる制御が必要になる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレー
ザー加工装置は、ピアシングセンサーとハイトセンサー
アンプとを備えたレーザー加工装置で被加工対象物を切
断加工する際にピアシングセンサーを動作させておき被
加工対象物からの溶解による反射光及びバーニング現象
が発生した時に反射光を検出するようにすると共に、ハ
イトセンサーアンプによる被加工対象物とノズル先端と
の間隔から生じる静電容量による制御とを組み合わせて
被加工対象物とノズル先端との間隔の維持をするように
したことによって、被加工対象物の異物、凹部、反り面
等を正確に検出することができると共に、バーニング現
象を正確に検出することができるため自動化及び無人化
の進展に大いに寄与することができると云う極めて優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー加工装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】同ピアシングセンサーの動作を示したタイミン
グチャート図である。
【図3】同ピアシング及び切断加工工程の処理を示すタ
イミングチャート図である。
【図4】同ピアシングセンサーによる被加工対象物を切
断加工中の一例を示したタイミングチャート図である。
【図5】従来技術におけるレーザー加工装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
2 レーザー加工装置本体 3 レーザー発振部 4 ミラー部 5 トーチ部 6 ピアシングセンサー部 7 ハイトセンサーノズル部 8 ガード電極 9 中心電極 10 絶縁材 11 同軸ケーブル 12 集光レンズ 13 Z軸サーボモーター 14 ピアシングセンサー 15 フォトダイオード 16 増幅器 17 コンパレーター 18 リトリガブルマルチバイブレーター 19 フォトカプラ 20 ハイトセンサーアンプ 21 ハイトセンサー部 22 増幅器 23 発振器 24 検波回路 25 信号処理回路 26 プラズマ検出部 27 現在値ホールド回路 28 切換スイッチ 29 切換スイッチ 30 ローパスフィルター 31 ローパスフィルター 32 減算回路 33 ウインドコンパレーター 34 ディレイタイマ 35 処理ユニット 36 数値制御

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル先端と被加工対象物との間隔を一
    定に保持するハイトセンサーアンプと、ピアシングの際
    に前記被加工対象物の溶解による反射光に基づいてピア
    シング状態を検出するピアシングセンサーとを備え、 前記ピアシングセンサーは前記被加工対象物を切断加工
    の際に生じる反射光を検出するようにしたことを特徴と
    するレーザー加工装置。
  2. 【請求項2】 前記被加工対象物を切断加工の際に、前
    記ハイトセンサーアンプによるノズル先端と被加工対象
    物との間隔から生じる静電容量の検出と共に、前記ピア
    シングセンサーによる被加工対象物の溶解による反射光
    の検出とを組み合わせて切断加工状態を検出することを
    特徴とする請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 【請求項3】 前記ピアシングセンサーは、切断加工の
    際に前記被加工対象物の溶解から生じる反射光に基づい
    て被加工対象物の凹凸部及びバーニング現象を検出する
    ことを特徴とする請求項1、又は2に記載のレーザー加
    工装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル先端と被加工対象物との間隔
    を適正位置に保持した後に前記被加工対象物の凹部を検
    出した時に前記ノズル先端と被加工対象物との間隔を前
    記適正位置に維持することを特徴とする請求項1、2、
    又は3に記載のレーザー加工装置。
  5. 【請求項5】 前記被加工対象物を切断加工の際にバー
    ニング現象が発生した時に、前記ノズル先端をバーニン
    グ現象の検出した直前の状態に維持すること、又は前記
    被加工対象物から遠ざかる方向に移動させることを特徴
    とする請求項1、2、3又は4に記載のレーザー加工装
    置。
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