JPH06311B2 - 産業用ロボツト - Google Patents

産業用ロボツト

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JPH06311B2
JPH06311B2 JP16904584A JP16904584A JPH06311B2 JP H06311 B2 JPH06311 B2 JP H06311B2 JP 16904584 A JP16904584 A JP 16904584A JP 16904584 A JP16904584 A JP 16904584A JP H06311 B2 JPH06311 B2 JP H06311B2
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drive
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功 辻
和明 椎木
晃 内田
健吾 長谷川
二三夫 藤沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は産業用ロボットに関し、特に垂直多関節形ロボ
ットに関する。
〔発明の背景〕
従来の垂直多関節形ロボットの代表例を第19図に示
す。
これはベース210上において旋回自由な旋回台220
が載置され、この旋回台220上にはロボット腕機構を
揺動可能に支承するペデスタル230を設け、このペデス
タル230には上腕240揺動可能に支承し、この上腕
240の上端部には平行四辺形駆動リンク機構250
(詳細な説明はしない)によって揺動させられる前腕2
60が揺動可能に支承されている。前記ペデスタル23
0の両側にはロボット腕機構を駆動するための腕駆動モ
ータ270,280が設けられている。前記前腕260
の先端部には手首機構290が回動自在に支承されてお
り、この駆動モータ300,310は前述した平行四辺
形駆動リンク機構250の適当箇所に設けられている。
第20図は第19図の平行四辺形駆動リンク機構250
および前腕260の内部に配置された手首駆動力伝達系
を示す。これは、手首機構290の曲げ(もしくは振
り)動作および回転(ねじり、もしくはひねり)動作を
司るスプロケット・チェーン系の動力伝達方法を模式的
に表わしたもので、手首機構290の回転動作は、モー
タ300→スプロケット320→チェーン330→2連
式中継スプロケット340→チェーン350→スプロケ
ット360→傘歯車370によって達成され、また手首
機構290の曲げ動作は、モータ310→スプロケット
380→チェーン390→2連式中継スプロケット40
0→チェーン410→スプロケット420によって達成
される。第21図は、前腕260の内部構造の平面図で
あるが、図面からも明らかなように駆動用チェーン35
0,410が前腕260の長手方向の中心線Bに沿って
平行に該前腕260の両側に伸びて配置され、且つ該中
心線B上には前記手首機構290の中心線が一致するよ
うに配置され、さらに上腕240の中心線Aが交差する
ように配置されている。このために、前腕260の幅方
向の寸法は必然的に大きくなっていた。
これはロボットの高速化、省エネルギの面から不利であ
った。そのためこの前腕寸法の小形軽量化が図られつつ
ある。その一例を第22図に示す。この図の構成は、手
首機構290の回転と曲げ駆動用のチェーン・スプロケ
ット伝達系を前腕の中心線Bに対して接近し集中させる
ことにより前腕の幅寸法を縮小し、小形軽量化を達成し
たものがある。
しかしながら、この様な腕構成では、前腕260の中心
線Bを上腕の中心線、つまり旋回台220の旋回中心A
を含むように構成しているため、手首機構290の中心
線はこの中心線Aを含む面外に配置されることになり、
従って、手首機構の曲げの回転中心は、この中心線Aを
含む面と平行ではあるが、ある距離L(以下、オフセッ
トと呼ぶ)だけ隔たった面内で回転あるいは曲げ等の手
首動作をすることになる。
第23図は、スプロケット・チェーン方式手首駆動系の
剛性(チェーンの伸びによるガタやばねとしてのチェー
ンのばね剛さ)を高くする目的で第19図に示すモータ
300および310を前腕260に取りつけて、中継ス
プロケットをなくしてモータに直接スプロケット34
0,400を取りつけてチェーン350および410を
駆動するようにした例である。一般にモータの出力を不
変のまま軽量化すると、現行の技術においては第23図に
も示すごとく、モータは細長い円筒状となるが、このた
めにロボットが旋回を含む種々の曲伸協調動作をする際
にモータの外端部がロボットの有効作動範囲を狭める
(周囲に干渉する)などの不利益をもたらす傾向があ
る。
第24図は、上述の不都合を軽減する目的で、2台のモ
ータを前腕の片側面に取り付けたものである。尚、本図
においては、第23図に示す手首290に、モータ45
0および傘歯対460によって駆動されるもう一つの回
転を司る駆動軸を取りつけて手首自由度の高い手首3自
由度の「曲げ〜回転〜ひねり系」の手首290'とした
場合を示したものである。尚、前腕と上腕の可回動支持
部440の構造、方式を変更したものが示されている
が、これは構造をよりシンプルにすることが目的として
なされたものであり、この部分については第23図に示
すものと機能上の相違はないが、これにおいては支持部
230と上腕との関係が機械力学的に不自然となる。
以上に説明した例では、いずれも手首にオフセットLを
有している。この種の手首をロボット用手首としてロボ
ット制御装置にてプログラム動作させる場合には、オフ
セットがない第21図に示す如き手首に比べ次のような
不利益がある。
1)1つの動作指令を出してから次の動作指令を出すま
での演算時間が長くなる。
2)ロボット制御装置にて演算に使われるメモリ容量が
大きくなる。
3)製品製作時および製品検査時等においてオフセット
量の測定ならびに芯合せ調整が困難であり、また、それ
に多くの時間を要する。
4)ロボットをCP制御する際の経路精度が落ちる(あ
る溶接作業実験では、オフセットなしの場合の経路精度
を100としたとき、50%以上も経路精度が悪くなる
ことがある。) 5)以上の理由により、ロボット動作の高速化に不利と
なる。
従来のこの種のロボットは、例えば、特開昭56−563
95,56−85106,57−27686号公報に記載さ
れている。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、小形軽量で高速動作に適し、手首機能
が高いロボットを提供することにある。
〔発明の概要〕
以上の目的により、本発明は従来の種々の欠点を改良す
べく旋回装置と、該旋回装置に対して関節部分によって
揺動自在に係合された上腕部と、該上腕部に対して関節
部分によって回動自在に係合された前腕部と、該前腕部
の実質的な先端部付近において回動自在に係合された、
少なくとも2自由度以上の動作機能を有した手首とを設
けており、該手首駆動用の動力伝達装置が前記前腕の一
方の側に偏って配置され、かつ該手首の曲げ回転動作の
中心線を含む面がロボット全体の旋回中心線を含むよう
に構成されていることを特徴とする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。まず、本発明の基本
的な概念を第1,2図により説明する。第1図に示した
例では、手首回転と曲げ作動用の2組のチェーン・スプ
ロケットの動力伝達系を互いに近接集中させて前腕の幅
寸法の縮小軽量化を達成すると共に、この2組の動力伝
達系を何れも旋回軸包括面Bの一方の側にまとめて配設
することにより、手首の回転中心Cが旋回軸包括面B内
に含まれるようにし、これによりオフセットLを零に
し、オフセットに係る前述の不都合を解消している。第
2図は手首の自由度を増して手首機能を向上させた場合
の例であるが(手首そのものの機能は第6図と同じ)、
この場合にも手首のオフセット量Lは零もしくは縮小さ
れており、オフセットに関連する不都合は同様に解決さ
れている。
次に、本発明の更なる詳細な実施例を説明する。第3〜
5図には本発明の具体的実施例の概観図を示す。本発明
を具体化した産業用ロボットの概略構造は、ベース10
と、このベース10上で旋回する旋回台20と、この旋
回台20上に装着された上腕支承台30と、この上腕支
承台30上で揺動可能に支承された上腕40と、この上
腕40の上方端部に揺動可能に支承された前腕50と、
これら上腕40および前腕50と揺動して平行四辺形機
構を形成するレバー60および前腕揺動リンク70と、
前記前腕50の先端部に所望の自由度で回動可能に支承
された手首80とから構成されている。
これらの構造要素の詳細は以下において説明する。ベー
ス10および旋回台20は、その詳細を第6図に示す。
ベース10は床面等に不動状態に装着するために、装着
ボルト(図示せず)を挿入するためのボルト挿入穴11
を形成した装着盤部12と、この産業用ロボットの第1
の駆動手段である旋回モータ100を収納するためのス
ペースを内部に有した略々円筒状の立ち上がり円筒部13
とから概略構成されている。この装着盤部12から立ち
上がる円筒部13は、好ましくは少くとも一つの段部1
4,15が形成され、さらにその内の一つの段部15の
下方に半径方向に膨出したフランジ部16が形成されて
いる。この立ち上り円筒部13の上面は開放されてお
り、この開口部17からは旋回モータ100の出力軸10
1が伸び出し、この出力軸101には減速機としてのハ
ーモニックドライブ機構110が連結され、該開口部1
7上に載置されている。
このハーモニツクドライブ機構110の構造は従来周知
であるので詳細に説明はしないが、全体がケーシング1
11内に収容されている。旋回モータ100の出力軸1
01には高速入力側の回転部としての楕円回転体112
がキー等によって固着されている。この楕円回転体11
2の楕円外周縁に対して内周縁が接するように構成され
た、略略カップ状の弾性材料で作られた低速出力側の可
撓性歯車筒113が下方に開口して設けられている。こ
の可撓性歯車筒113の下端部付近の外周縁には適当数
の外歯113−aが形成されている。この外歯113−
aに対して噛み合い、この外歯の歯数よりも多い歯数を
有した内歯114−aを有した内歯リング114が前記
ケーシング111にボルト等によって固着されている。
このケーシング111はボルト等によって前記立ち上り
円筒部13の上面に対して固着されている。上記可撓性
歯車筒113は前記旋回モータ100の出力軸101の
回転軸線と同心上に回転可能にされた支持体116に対
してボルト等の手段によって固着されている。この支持
体116はベアリング118によって前記ケーシング1
11内で回転可能にされており、この支持体116の上
面は前記旋回台20の中央開口部から露出したフランジ
部116−aによって旋回台20の上面に対してボルト
119……119によって固着されている。従って、前記
支持体116がロボット設置面に垂直な旋回軸となる。
旋回台20は上面に上腕支承台30の装着面21を形成
し、その装着面21から下方に垂下したスカート部22
を有している。この旋回台20はそのスカート部22の
下方内周縁部で前記ベース10の円筒部13の一部の外
周縁部に対してベアリング23によって旋回自在に支承
されている。このベアリング23のインナーレースは、
前述したベース10の円筒部13から半径方向外方に膨
出したフランジ部16および前記段部15にボルト固着
された係止リング24によって強固に保持され、一方ベ
アリング23のアウターレースは旋回台20のスカート部
22か半径方向内方に膨出したフランジ部25および該
スカート部22の下端面にボルト固着された係止リング
26によって強固に保持されている。
ベース10の立ち上り円筒部13と旋回台20のスカー
ト部22との間には環状スペース27が形成され、この
スペース27内には手首駆動モータ用の電力線等として
のコイルコード29が上下のケーブル支え29−a,2
9−bの間に配されている。このコイルコード29は旋
回台20の回転によって伸び縮みしながら旋回台20に
追従して旋回する。この運動によって、コイルコード29
が円筒部13等に接触するのを防止するために円筒状の
コードカバー28が設けられている。
円筒部13に形成された段部14内には各種のリミット
スイッチが設けられるが、ここにおいては説明しない。
上腕支承台30は、第7−b〜7−c図において示され
ているように、旋回台20の装着面21に対してボルト
等の手段によって装着される装着円盤31と、上腕支承
部32と、後述する上腕駆動および前腕駆動用モータを
支承するための駆動モータ支承部33とを有している。
上腕支承台装着円盤31は前記旋回台20の装着面21
に形成されたネジ穴に対応したボルト挿入穴34,……
34が形成されている。この装着円盤31の下面には凹
部35が形成され、この凹部35には前記旋回台20の
装着面21に形成されている凸部(添字数字なし)が嵌
合するようにされている。
上記上腕支承部32は一対の平行に直立した略略半円形
状部の略々下方両側には、後述する上腕衝止面37,3
7が設けられれている。
上腕40は第8a〜8c図に詳細に示されている。この
上腕40は下端部(第8a〜8c図において左側)にお
いて前記上腕支承台30に対して揺動自由に支承される
揺動支承部41と、中央幹部42と、上端部(図中右
側)の前腕支承部43とから構成されている。さらに、
この上腕40には、好ましくは60゜の傾斜を有して上腕
駆動レバー44が固着されている。この上腕駆動レバー
44は前記中央幹部42の下端部近傍の一方の側面から
伸び出している。この上腕駆動レバー44の伸び出した
側の端部には後述する駆動手段に連結される駆動連結支
承部45が形成されている。
この上腕40は中空状に形成され、この上腕40の曲げ力
が作用する方向に直交する剛性に影響を与えることの少
ない側の一組の対向面を開放し、その開放面(第8−c
図に示す面)を薄板カバー(第8図、図示なし)で蓋う
ように構成している。上腕40は、上記曲げ力が作用す
る方向ではその長手方向に沿って幅方向の寸法の変化は
ないが(第8−a図あるいは第8−b図参照)、曲げ力
が作用する方向と直交する方向では中央幹部42に比較
して両端部の揺動支承部41および前腕支承部43が幅
方向の寸法が小さく構成されている(第8−c図参
照)。さらに、この幅方向の寸法変化は、第8−c図に
も明瞭に示されているように、揺動支承部41は上腕4
0の長手方向の中心線に関して、その中心線が一致する
ように配置されており、他方の前腕支承部43は上腕4
0の中心線に関して、その中心線が偏位して配置されて
いる。これによって上腕40の中央幹部42の両端に
は、それぞれ上腕支承部30を受ける肩部46,46お
よび前腕50を受ける段部47が形成される。この前腕
50を受ける段部47は、好ましくは上腕40の中心線
に対して前記上腕駆動レバー44と反対側に設けること
が望ましい。この段部47は横方向より見て(第8−b
図)、前方斜面48と後方斜面とよりなる山形に形成さ
れている。この前方斜面48と後方斜面49との長さは
前腕50の揺動許容角度によって決定されるが、通常は
前方斜面48の方を長くする方が好ましい。このように
することによって、ロボットの前方側の作業可能範囲を
大きくすることが可能なものである。
この上腕40の揺動支承部41は、前記上腕支承台30
の上腕支承部32によって揺動可能に支承され、前述の
上腕衝止面37,37によって形成された範囲内で上腕
40の揺動運動を可能としている。この上腕衝止面37
には、必要に応じて緩衝パッド38(第3図参照)を設
けることができる。また、この上腕衝止面37,37の
傾斜角は、上腕40の動作範囲によって適宜選定するこ
とができるものである。
前腕50は第9a〜9b図に詳細に示されている。この
前腕50は長手方向に伸びており、その後方より約1/
3の位置に上腕支承部51を形成し、それよりも後方に
駆動リンク(後で説明する)支承部52を形成してい
る。この前腕50の一方の後方側面には手首駆動用モー
タを取付けるためのケーシング(後で説明する)の取付
け穴53を形成している。この取付け穴は各々のモータ
のために別々に設けても良いし、第9a図に示すように
一個の取付け穴としても良い。第9a図に示した前腕5
0は中央部付近から前方にかけて幅方向に狭く形成され
ており、前腕50の先端部の軽量化が計られている。
第10a,b図には、手首の曲げ、ひねり駆動モータの
ハーモニックケース56が示されている。このハーモニ
ックケース56は側方に膨出したフランジ57によって
前述した前腕50の取付け穴53に対して取付けられ
る。
第9図に示された前腕50の先端部54には手首80が
装着される。手首80は第11−a〜11−c図に示す
第1手首ケース81と第12−a〜12−b図に示す第
2手首ケース82とを有している。
該手首80の第1手首ケース81は、図中の左側端面8
3が上記前腕50の先端部54に対向して装着される。
この第1手首ケース81には手首曲げ軸(後述)用の貫
通孔84が形成され、その一方の側(第11−c図中の
上方側)には第2手首ケース82を回動自在に受け入れ
るための円形状の座85が形成されている。この円形状
座85内には第2手首ケース82の円環状フランジ86
が回動自在に嵌合される。この第2手首ケース82は前記
前腕50に平行に伸び出しており、その終端には手首先
端部87が形成され、該手首先端部87には溶接トーチ
あるいは把持手段等の作業手段を取り付けられるように
構成している。
第13−a,b図において、上腕40の支承部及び上腕
40と前腕50の駆動部の詳細を示す。上腕40は下端
の揺動支承部41が上腕支承台30の上腕支承部32,3
2に対して軸39,39によって揺動可能に支承されて
おり、従って、軸39が上腕40の揺動軸になる。この
支承台30の駆動モータ支承部33に対しては駆動機構
130,150が揺動可能に支承されている。これらの駆動
機構130,150は駆動モータ131,151(第1
3−a図、図示なし)を有し、それらの駆動モータから
の出力軸に連結されるスクリュー軸131,151と、
これらのスクリュー軸131,151に対して螺合され
ておりスクリュー軸の回転によって上下動する可動部1
32,152と、これら可動部132,152から延出
した駆動力伝達軸133、153とから構成されてい
る。
駆動力伝達軸133は上腕40から延出している上腕駆
動レバー44の駆動力連結支承部45が回動自在に支承
されている。上腕40の詳細は第8図に示されている
が、駆動力伝達軸133の上下運動により連結支承部4
5が上下動し、上腕40は揺動支承部41を中心にして
揺動させられる。
駆動力伝達軸153は、上端が前腕50の後端の支承部
52に連結され上腕40と平行に伸びた前腕揺動リンク
70およびレバー60に対して回動自在に支承されてい
る。前腕50、上腕40、前腕揺動リンク70、および
レバー60は平行四辺形リンク機構を構成しており、前
腕揺動リンク70とレバー60との交点を上下動させる
ことによって前腕50を支承部51を中心にして揺動さ
せられる。
この駆動系を模式的に示したものが第14図である。こ
の図においては、駆動機構130,150の配置が第1
3図に示したものと左右反対になった例を示している。
また、前腕50の上腕40に対する支承は片持ち方式で
はないものを示した。
駆動機構の作動によって外方に伸び出した駆動力伝達軸
133、153の上下動を可能にするために該駆動機構
の補護カバー134,154側方に長手方向に設けられ
た長孔135,155をカバーし、外からの異物の侵入
を防ぐために伸縮性の補助カバー136,156が上記
伝達軸133,153を挾んで設けられている。
第15図には、手首の曲げ及びひねり駆動モータ14
0,160を前腕50の後方に後方にハーモニックケー
ス56によって取り付けた図が示されている。各々の駆
動モータ140,160は、それぞれ、ハーモニックド
ライブ機構141,161を介して(詳細説明せず)駆
動スプロケット142,162に連結されている。それ
ぞれのスプロケット142,162からの動力は、チェ
ーン143,163を介して伝達される。
第16図には、上腕40に対して前腕50の支承部の詳
細が示されている。該前腕50は上腕40上端部の段部
47に対して回動軸170をベアリング171,172
内において回動可能に支承しており、従って、回動軸1
70が前腕50の回動軸となる。
第17図は、曲げおよび回転の2自由度を有する手首の
断面図であり、前腕50の先端部に取り付けられた第1
および第2手首ケース81および82内にその駆動系が
示されている。第15図に示す各々の駆動モータ14
0,160からの動力はチェーン143,163を介し
て従動スプロケット144,164に伝達される。従動
スプロケット164に伝達された力はスプロケット16
4を回転させそのスプロケット164に固着された第2
手首ケース82を回動させ曲げ運動を達成する。従っ
て、スプロケット164の軸が手首の第1の駆動軸を形
成する。一方、従動スプロケット144に伝達された力
は手首第1軸175を回転させ、傘歯車176,177
を介して手首第2軸178を回転させ、その先端部に固
着された手首先端部179を回動させ、回転運動を達成
する。従って、この手首第1軸175が第2の駆動軸を
形成し、手首第2軸178が、この手首部の回転動作の
回転中心軸を構成する。
第18図は曲げ、回転およびひねりの3自由度を有する
手首の断面図であり、第17図に示す2自由度手首と比
較すると、手首モータ190が付加されている。第1手
首ケース81には中間手首ケース83が、その中間手首
ケース83には先端手首ケース85がそれぞれ回転自在
に取り付けられている。従動スプロケット164に伝達
された力は、該スプロケット164を回転させ、そのス
プロケットに固着された中間手首ケース83を手首モー
タ190および先端手首ケース85と共に回動させ曲げ
運動を達成する。従動スプロケット144に伝達された
力は手首第1軸175を回転させ傘歯車176,177
を介して中空手首第2軸178'を回転させ、その先端
部に取り付けられた先端手首ケース85を回転させ、回
転運動を達成する。手首モータ190からの駆動力はハ
ーモニックドライブ機構182を介して手首第3軸18
1に伝達され、傘歯車183,184を介して手首第4
軸180を回転させ、その先端部に固着された手首先端
部179を回転させて、ひねり運動を達成する。
第25〜27図は本発明の別の具体的実施例を示す概観
図であって、第3〜5図に対応した図である。添付数字
は第3〜5図のものと対応して添付してある。
この実施例における特徴は、第1に旋回台20および上
腕支承台の形状であり、図かも明らかなように円錐台状
に形成されている。第28図は旋回台20の断面図であ
り詳細部は第6図に示したものと同様の構成であるので
同一の添付数字を用いて示した(詳細な説明は省略す
る)。主な相違点は、旋回台20を円錐台状にしたため
に、そのスカート部22'が、第6図のスカート部22
の上方を切り落とした形状になっている。また、そのた
めにコードカバー28'も円錐台形状を呈している。
尚、このコードカバーを上方で止めるか、下方で止める
かは組立の都合によって適宜選択できるが、上方で止め
ることによってゴミ等の侵入を防止することができ、上
腕支承台30は第29〜30図に示されており、これに前
述した実施例のものと同様の部材に対しては同一の添付
数字が付されている。この上腕支承台30も概略円錐台
形を呈している。
このように、旋回台20および上腕支承台30を全体と
して円錐台形状とすることにより、ロボットが前傾姿勢
をとって上腕が支承台30側に回動して来ても、リード
スクリュー部130,150が支承台30に衝突する恐
れがなく、ロボットの動作範囲を大きくとることができ
る。また、第31図に示すように、力(ロボットの荷重
等、図中矢印で示す)の伝が、従来の第32図で示した
ものと比較すると、極めて合理的であり、機構学的にも
強固であり、かつ振動に対しても強く、ロボットの精度
向上の効果がある。
さらに、ロボットの動作範囲を大きくするためには、上
腕40の支承穴36の中心から支承台30の後面までの距
離を小さくするために上端後面部を削ぎ落すことができ
る(第29図参照)。
この実施例においては、ロボットのバランスを取るため
にバランサ195(第25図中点線にて図示)を取り外
し自在に取り付けることできる。この取り付けは、第2
6図のレバー60の後端部に設けられた取付けネジ穴1
96(第26図)によって取り付けられる。また、前腕
揺動リンク70は上端部付近で屈曲しており、これによっ
てロボットの小形化に寄与している。更に、上腕40か
ら伸びだした上腕駆動レバー44は、第33図に示すよ
うに、全体的には断面がコ字形で、そのコ字形の内部に
クロスした補強リブ44−aが形成された構造となって
いる。これにより、極めて高い強度が達成され、軽量化
が計れている。
〔発明の効果〕
本発明は以上のような構成であるので、制御が容易で小
形・軽量とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本発明の基本概念図、第3〜5図は本発明
の第1の具体的実施例の概観図、第6図〜13図および
第15〜18図は第1実施例の各部分の詳細図、第14
図はロボット駆動系の模式図、第15〜17図は第1の
実施例の各部分の詳細図、第19〜24図は種々のタイ
プの従来例、第25〜27図は本発明の第2の具体的実
施例の概観図、第28〜30および33図は第2実施例
の主要部分の詳細図、第31および32図は第2実施例
の特徴を示すための模式図である。 旋回装置…20,30、上腕…40、前腕…50、手首
…80、手首駆動モータ…140,160
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 健吾 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 藤沢 二三夫 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (56)参考文献 特開 昭58−202790(JP,A) 特開 昭58−202785(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設置面に垂直な旋回軸を有する旋回装置
    と、該旋回装置に対して前記旋回軸と直角な面に含まれ
    ている揺動軸によって揺動自在に係合された上腕部と、
    該上腕部に対して前記揺動軸と平行になっている回動軸
    によって回動自在に係合された前腕部と、該前腕部の先
    端部の近傍に動作自由度をもって取付けられている手首
    部とを備えた産業用ロボットにおいて、前記手首部が前
    記前腕部の側面に取付けられた少なくとも曲げ動作と回
    転動作の2種の自由度を有する手首部からなり、該曲げ
    動作が、前記前腕部の先端部の近傍に前記回動軸と平行
    になって設けられている第1の駆動軸により与えられ、
    前記回転動作が、該第1の駆動軸と同心になった第2の
    駆動軸を介して伝達される回転駆動力により与えられる
    ように構成されており、前記第1の駆動軸と第2の駆動
    軸を回転駆動する第1のモータと第2のモータが、共に
    前記前腕部の後端部の前記手首部が取付けられている側
    面と同じ面に、それらの軸がそれぞれ前記第1と第2の
    駆動軸と平行になるようにして取付けられており、それ
    らによる駆動力がスプロケット・チェーン伝達系を介し
    て前記前記第1の駆動軸と第2の駆動軸に伝達されるよ
    うに構成され、かつ前記手首部の回転動作の回転中心軸
    を含む面が前記旋回軸を含むように構成されていること
    を特徴とする産業用ロボット。
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JP2575481B2 (ja) * 1988-12-02 1997-01-22 トキコ株式会社 工業用ロボット

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