JPH0631191Y2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JPH0631191Y2
JPH0631191Y2 JP1987171444U JP17144487U JPH0631191Y2 JP H0631191 Y2 JPH0631191 Y2 JP H0631191Y2 JP 1987171444 U JP1987171444 U JP 1987171444U JP 17144487 U JP17144487 U JP 17144487U JP H0631191 Y2 JPH0631191 Y2 JP H0631191Y2
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rotor
suction port
teeth
closed space
pump casing
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JP1987171444U
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Inventor
正二 盛田
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内燃機関に備えられたオイルポンプとりわ
けトロコイド型オイルポンプの改良に関する。
従来の技術 一般に自動車用内燃機関にあつては、機関の円滑な運転
を長期に亘り維持,継続させるために各摺動部に潤滑油
を適正に供給するオイルポンプが備えられており、その
1つとして例えば第5図に示すようなトロコイド型オイ
ルポンプが知られている(特開昭61−8485号公報
参照)。
概略を説明すれば、図中1は機関の端部に設けられたポ
ンプケーシング、2,3は該ポンプケーシング1の両側
部に形成された吸入口と吐出口、4はポンプケーシング
1の略中心部を貫通し、かつ図外のクランク軸から回転
力が伝達される回転軸、5,6は上記ポンプケーシング
1内に互に偏心状態で回転可能に収納されたインナロー
タとアウタロータであつて、このインナロータ5は、上
記回転軸4に結合され、外周に9つの外歯7…を有する
一方、リング状のアウタロータ6は、内周に上記インナ
ロータ5の外歯7…と噛み合う10個の内歯8…を有して
いる。また、吸入口2のポンプケーシング1の内部空間
への開口形状は、その外側端2a形状が、アウタロータ
6の歯底円8aに略一致し、一方、その内側端2b形
状、即ち吸入口2の後端部の開口形状が、アウタロータ
6の歯底円8aと内歯8と外歯7との間に形成される密
閉空間9の最大時の仕切形状と、インナロータ5の歯底
円7aとを結ぶ形状に合うように設定されている。
従つて、上記回転軸4の回転に伴いインナロータ5が回
転するとアウタロータ6も同方向に回転して歯1枚分の
密閉空間9に吸入口2付近で潤滑油を吸入し、密閉空間
9が各ロータ5,6の回転に伴い容積変化を起こして吐
出口3から潤滑油を吐出してポンプ作用を行なうように
なつている。そして、ここで、アウタロータ6とインナ
ロータ5の相対位置が第6図に示す状態になつていると
きは、吸入口2の密閉空間9への開口部10(斜線部分)
の面積が比較的大きくなり、したがつて密閉空間9が最
大に達する直前まで、つまり吸入口2の締切直前まで該
吸入口2と密閉空間9が連通する。これによつて、ポン
プの高速回転時においても吸入口2から密閉空間9への
潤滑油の供給性を良好なものにしている。尚、第7図の
1aはポンプケーシング1の一側部を閉塞するカバーで
ある。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来のオイルポンプにあつては、上
述のように吸入口2後端部の特異な構成によつて吸入口
2と密閉空間9との平面的な開口面積を増加させること
ができるものの、密閉空間9の最大時直前に形成される
上記開口部10を通る潤滑油の流動性が悪い。すなわち、
上記開口部10は、第7図に示すように吸入口2の後端部
を形成するポンプケーシング1の直角に屈曲した端面1
bとアウタロータ6の回転方向側の端面8bとの間に形
成されており、この両端面1b,8bは、回転軸4の軸
方向に沿つて直線状に形成されている。したがつて、吸
入口2から開口部10を経て密閉空間9内に流入しようと
する潤滑油は、同図矢印で示すようにポンプケーシング
1の端面1bに沿つて略直角に屈曲し、しかも各端面1
b,8bのコーナエツジ部1c,8cによつて流動抵抗
を受ける。このため、潤滑油に大きな流れ損失が発生
し、密閉空間9に対する潤滑油の単位時間あたりの供給
量が少なくなり、とりわけポンプ高回転時における充填
効率が低下する。そこで、例えば実開昭62−2658
8号公報に記載された考案のように、吸入口の後端部を
仕切るポンプケーシングの内端部に、スロープ部を形成
して傾斜状の通路を構成するものも提供されてはいる
が、単にポンプケーシング側にスロープ部を形成するだ
けであるから上記通路の通路断面積が吸入口から密閉空
間に向かって漸次小さくなってしまう。したがって、吸
入口から通路を通って密閉空間に流入する潤滑油は、該
通路内で屈曲することなく通流するものの、通路断面積
の減少化に伴い流動抵抗が漸次大きくなり、密閉空間へ
の単位時間当たりの流入量を十分に確保できず、前記従
来例と同様な問題を招く。
問題点を解決するための手段 この考案は、上記従来のオイルポンプの問題点に鑑みて
案出されたもので、とりわけ、上記内歯と外歯のいずれ
か一方あるいは両方の回転方向側の内端縁に、所定の傾
斜角度をもって切り欠れた切欠面を形成する一方、上記
吸入口の後端部を仕切るポンプケーシングの内端縁に、
上記切欠面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面を形成
し、上記密閉空間の容積が最大となる直前において上記
切欠面と傾斜面との間に傾斜通路を形成したことを特徴
としている。
作用 上記構成のこの考案によれば、密閉空間の容積が最大に
なる直前におけるポンプケーシングの傾斜面と例えばア
ウタロータの切欠面との間に傾斜通路が形成されるが、
この傾斜通路は、上記傾斜面と切欠面とが同一傾斜角度
になっているため、直線状でかつ通路断面積が均一とな
る。したがって、吸入口の後端部から傾斜通路を通って
密閉空間内に流入する潤滑油の流動抵抗が十分に低下
し、円滑かつ速やかな流動性が得られる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図〜第4図はこの考案に係るオイルポンプを従来と
同様なトロコイド型オイルポンプに適用した一実施例を
示している。
すなわち、図中11は図外の内燃機関の端部に固定された
ポンプケーシング、12は該ポンプケーシング11の一側部
を液密的に閉塞する円環状カバー、13は該ポンプケーシ
ング11及びカバー12の略中央を貫通した回転軸、14,15
はポンプケーシング11の内部に有する作動室11a内に回
転自在に収納されたインナロータとアウタロータであつ
て、上記インナロータ14は、上記回転軸13に結合してい
ると共に、外周には9個の外歯16…が形成されている。
一方、アウタロータ15は、その中心P1がインナロータ14
の中心P2から所定量だけ偏心していると共に、内周には
上記外歯16…と噛合する10個の内歯17…が形成されてい
る。したがつて、各ロータ14,15の間には、外歯161個
分の密閉空間18が形成されるようになつている。また、
図中19,20はポンプケーシング11の周方向に対向して形
成された略円弧状の潤滑油吸入口と吐出口であつて、こ
の吸入口19と吐出口20との各端部に図外の吸入ポートと
吐出ポートが接続されている。そして、上記吸入口19
は、外側端19a形状がアウタロータ15の歯底円17aと略一
致するように設定され、一方後端部19bの開口形状がア
ウタロータ15の歯底円17aと上記密閉空間18の最大時の
仕切形状と、インナロータ14の歯底円16aとを結ぶ形状
と合致するように設定されている(第3図参照)。従つ
て、吸入口19の密閉空間18に対する平面的な開口面積が
大きくなり、密閉空間18の容積が最大になる直前まで吸
入口19と密閉空間18の連通が確保されるようになつてい
る。
そして、上記アウタロータ15の内歯17とインナロータ14
の外歯16の両方の回転方向側の各内端縁に、第1図及び
第2図に示すように所定角度をもつて傾斜状に切り欠れ
た切欠面21,22が形成されている。すなわち、この切欠
面21,22は、密閉空間18の容積が最大になる直前まで上
記吸入口19後端部19bを仕切るポンプケーシング11の端
縁とオーバラツプするように形成されている。一方、上
記ポンプケーシング11の端縁には、第2図に示すように
上記切欠面21,22と同じ傾斜角度を有する傾斜面23が形
成されており、密閉空間18の容積が最大となる直前にお
いて上記切欠面21,22と傾斜面23との間に傾斜通路24を
構成するようになつている(第1図斜線部分)。したが
って、傾斜通路24は、切欠面21,22と傾斜面23
が同一傾斜角度であることにより、直線状でかつ全体の
通路断面積が均一になっている。尚、密閉空間18の容積
が最大となつた時点では第3図に示すように切欠面21,2
2の各内端縁21a,22aと傾斜面23の外端縁23aが合致して
密閉空間18内に潤滑油を確実に保持するようになつてい
る。
したがつて、この実施例によればアウタロータ15とイン
ナロータ14が相対回転し、この相対回転に伴い形成され
る密閉空間18の容積が最大になる直前においては、吸入
口19と密閉空間18が傾斜通路24によつて連通するため、
吸入口19内の潤滑油は該傾斜通路24を通つて密閉空間18
内に速やかに流入する。すなわち、上記傾斜通路24によ
つて潤滑油の流れが従来のように直角に屈曲することな
く斜め方向に沿つて略直線状になり、しかも、従来のよ
うな開口部付近のコーナエッジ部がなくなるばかりか、
均一な通路断面積になる。このため、潤滑油の流動抵抗
が十分に低下し、傾斜通路24内を速やかに流動する。こ
の結果、上述の吸入口19と密閉空間18との平面的な開口
面積の増加と相俟つて、密閉空間18への潤滑油の単位時
間あたりの供給量が増大し、したがつて、ポンプ高回転
時における充填効率が向上すると共に、キャビティーシ
ョンの発生を防止できる。
尚、切欠面は、内歯17あるいは外歯16のいずれか一方に
のみ形成することも可能である。また、この実施例で
は、吸入口後端部19bを特異な形状に設定して平面的な
開口面積を増加させているが、このような構成を採用し
ないことも可能である。さらに、この実施例において
は、トロコイド型オイルポンプに施用した例について説
明したが、内外歯の歯数差が1である他のオイルポンプ
にも応用できる。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係るオイルポ
ンプによれば、アウタロータの内歯とインナロータの外
歯とのいずれか一方あるいは両方の回転方向側の内端縁
に、所定の傾斜角度をもって切り欠れた切欠面を形成す
る一方、吸入口の後端部を仕切るポンプケーシングの内
端縁に、上記切欠面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面
を形成したため、上記密閉空間の容積が最大となる直前
において上記切欠面と傾斜面との間に形成される傾斜通
路は直線状でかつ通路断面積が均一になる。したがっ
て、吸入口から密閉空間内に流入する潤滑油の流動抵抗
が十分に低下し、良好な流動性が得られる。この結果、
密閉空間への潤滑油の単位時間あたりの供給量が増大
し、ポンプ低回転時は勿論のこと高回転時における充填
効率が向上する。これによつて、オイルポンプの高速化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す第4図のA−A線方向
からみた正面図、第2図は第1図のB−B線断面図、第
3図は第4図のA−A線方向からみた正面図、第4図は
この実施例のオイルポンプを断面して示す側面図、第5
図は従来のオイルポンプを示す正面図、第6図はこの従
来のオイルポンプの要部を示す拡大図、第7図は第6図
のC−C線断面図である。 11……ポンプケーシング、14……インナロータ、15……
アウタロータ、16……外歯、17……内歯、18……密閉空
間、19……吸入口、20……吐出口、21,22……切欠面、2
3……傾斜面、24……傾斜通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側部に吸入口と吐出口とを備えたポンプ
    ケーシングの内部に、互いの内歯と外歯が噛み合うアウ
    タロータとインナロータとを回転可能に収納し、上記ア
    ウタロータとインナロータの回転に伴い上記内外歯に形
    成される密閉空間の容積を変化させてポンプ作用を行う
    オイルポンプであって、上記内歯と外歯のいずれか一方
    あるいは両方の回転方向側の内端縁に、所定の傾斜角度
    をもって切り欠れた切欠面を形成する一方、上記吸入口
    の後端部を仕切るポンプケーシングの内端縁に、上記切
    欠面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面を形成し、上記
    密閉空間の容積が最大となる直前において上記切欠面と
    傾斜面との間に傾斜通路を形成したことを特徴とするオ
    イルポンプ。
JP1987171444U 1987-11-10 1987-11-10 オイルポンプ Expired - Lifetime JPH0631191Y2 (ja)

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