JPH06311801A - 作業台付き作業車及びその制御方法 - Google Patents

作業台付き作業車及びその制御方法

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JPH06311801A
JPH06311801A JP5124775A JP12477593A JPH06311801A JP H06311801 A JPH06311801 A JP H06311801A JP 5124775 A JP5124775 A JP 5124775A JP 12477593 A JP12477593 A JP 12477593A JP H06311801 A JPH06311801 A JP H06311801A
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JP
Japan
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workbench
work vehicle
work
ground
vehicle body
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Application number
JP5124775A
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English (en)
Inventor
Shinobu Koyasu
忍 小安
Masahiko Miyauchi
政彦 宮内
Manzo Matsuo
万蔵 松尾
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 畝間通路走行用薬液散布車のような自走車の
作業車本体10の有効利用を図るとともに、地上2m前後
の高さにおける作業者による高所作業を、畝間通路がぬ
かるんでいる等の悪い状況であっても、安全に行えるよ
うにし、かつ作業場所の移動に対して、一々脚立を運搬
する手間を省略できるようにする。 【構成】 作業車本体10は、駆動輪14により自走自在で
あり、上部に1対の支持レール32を備えている。作業台
装置96は、上下にそれぞれ作業台110及びローラ106付き
支持フレーム98を備え、電動シリンダ114の作動により
作業台110を上下動自在であり、ローラ106を作業車本体
10の支持レール32の内側の溝へ嵌挿することにより、作
業車本体10に着脱自在に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばハウス内での
ばら栽培時に支柱間にワイヤを巡らす場合のような脚立
程度の高さを必要される作業に利用される作業台付き作
業車及びその制御方法に係り、詳しくは畝間通路を走行
して畝の作物へ薬液を散布する薬液散布車等の作業車本
体を利用した作業台付き作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハウスにおけるばらの栽培で
は、ハウス上部、地上2m前後の高さにおいて、支柱間
にワイヤを張り巡らす作業が必要となる。このような高
さにおける従来の作業形態としては、作業者は、脚立を
畝間通路に立てて、脚立の上に載ったり、発泡スチロー
ルで靴底を高くした高下駄を履いたりしている。
【0003】一方、畝間通路を走行して畝の作物へ薬液
を散布する従来の無人式自走薬液散布車は薬液散布専用
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】脚立は、特に畝間通路
のようなぬかるんだ場所では、安定性が悪く、さらに、
作業場所を変更する場合には、作業者がその都度、脚立
を運ばなければならず、繁雑でかつ労力が増大する。高
下駄を利用する場合は、熟練を要し、非熟練者には危険
である。
【0005】畝間通路を走行する従来の薬液散布車は、
他の用途に利用できず、稼動効率が低い。
【0006】請求項1の発明の目的は、畝間通路走行用
薬液散布車のような自走車の作業車本体の稼動効率を高
めることができ、地面がぬかるんでいる等の悪い状況で
あっても、脚立を必要とする程度の高さの作業を安全化
でき、かつ作業場所の移動に対して、一々運搬する手間
を省略できる作業台付き作業車を提供することである。
請求項2の発明の目的は、作業者の作業時の作業車本体
の安定性を改善できる作業台付き作業車を提供すること
である。請求項3の発明の目的は、作業台装置の構造を
簡素化できる作業台付き作業車を提供することである。
請求項4の発明の目的は、走行開始の際の安全性を企画
した作業台付き作業車の制御方法を提供することであ
る。請求項5の発明の目的は、作業台に作業者が載って
いると想定される時の安定性を企画した作業台付き作業
車の制御方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の作業
台付き作業車(132)では、作業車本体(10)は、駆動輪(1
4)により自走可能であり、かつ上部に作業機装着部(32)
を備えている。作業台装置(96)は、下側の被装着部(98,
106)と、作業者が載って作業する上側の作業台(110)
と、被装着部(98,106)に対して作業台(110)を上下動さ
せる上下動手段(114,120)とを備えている。作業台装置
(96)は、被装着部(98,106)において着脱自在に作業車本
体(10)の作業機装着部(32)に装着される。
【0008】請求項2の作業台付き作業車(132)は、作
業車本体(10)は、駆動輪(14)の下端の高さで接地可能な
安定用接地部材(42)を地面から離隔自在に備える。
【0009】請求項3の作業台付き作業車(132)では、
作業台装置(96)は、上下動手段(114,120)の作動を指示
する指示操作部(130)を備えている。上下動手段(114,12
0)は作業車本体(10)の電源(24)からの電力により駆動さ
れる。
【0010】請求項4の作業台付き作業車(132)の制御
方法では、作業者から走行指示があった場合に、作業台
(110)が上側位置であるときは、上下動手段(114,120)に
より作業台(110)を下側位置へ切替え、次に安定用接地
部材(42)を地面から離隔する。そして、その後、駆動輪
(14)により走行開始させる。
【0011】請求項5の作業台付き作業車(132)の制御
方法は、作業台(110)が上側位置にある場合、及び作業
台(110)が上下動中の場合は、安定用接地部材(42)を接
地状態に保持する。
【0012】
【作用】請求項1の作業台付き作業車(132)において、
作業台装置(96)は、作業車本体(10)の上部の作業機装着
部(32)への被装着部(98,106)の着脱により、作業車本体
(10)に搭載、及び作業車本体(10)から下ろされる。作業
者による高所作業時では、作業台装置(96)は作業車本体
(10)の上部に装着され、作業台(110)は上下動手段(114,
120)により上昇されて、地面からの作業台(110)の高さ
は、作業車本体(10)の高さに上下動手段(114,120)によ
る上昇量を加えた高さにされている。作業者は、このよ
うに高くされた作業台(110)に載って作業を行う。
【0013】請求項2の作業台付き作業車(132)では、
作業者の作業中等では、安定用接地部材(42)は、作業車
本体(10)の駆動輪(14)の下端の高さで接地して、作業台
付き作業車(132)の接地面積を十分に増大させる。
【0014】請求項3の作業台付き作業車(132)では、
作業台装置(96)の上下動手段(114,120)は、指示操作部
(130)の指示に従って、作業車本体(10)の電源(24)から
の電力の供給制御され、電源(24)からの供給電力により
駆動されて、作業台(110)を上下動させる。
【0015】請求項4の作業台付き作業車(132)では、
走行開始に先立って、最初に、作業台(110)を下降させ
て、下側位置にし、次に、安定用接地部材(42)を地面か
ら離隔させて、安定用接地部材(42)の接地状態を解除
し、その後、走行開始する。
【0016】請求項5の作業台付き作業車(132)では、
作業台(110)が上側位置にある場合、及び作業台(110)が
上下動中、すなわち、作業台付き作業車(132)の安定性
が低い場合は、安定用接地部材(42)は、接地位置に保持
されて、作業台付き作業車(132)の安定性を高める。
【0017】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図3及び図4は作業車本体10の側面図及び背面図
である。車体12は、前後方向へ長い直方体状の箱型であ
り、前後左右計4個の駆動輪14により自走可能になって
いる。走行用モータ16(図3では、後ろ側の駆動輪14の
駆動用の走行用モータ16のみ図示)は、車体12内に収容
され、チェーン18やスプロケット(図示せず)等から成
る減速装置を介して車軸へ接続され、駆動輪14を駆動す
るようになっている。前後距離センサ20、側方距離セン
サ21及びバンパスイッチ22は車体12の前後の各端壁に配
設されている。この作業車本体10は、ノズルパイプを分
離自在に装備可能であり、ノズルパイプの装備時では、
畝間通路を無人走行して、左右の畝の作物へノズルパイ
プの各ノズルから薬液を噴出して、作物へ薬液を散布す
る作業を行なえるようになっている。側方距離センサ21
は、作業車本体10が、畝の側面への衝突を抑制されて、
畝間通路のほぼ中央を走行するような自動操舵を達成す
べく、自動操舵の情報としての左右の畝の側面までの距
離を計測する。また、バンパスイッチ22は、畝間通路の
端部に植えられている杭に当接して、車体12の方へ押し
込まれて、オン、オフを切替えられ、このオン、オフの
情報は畝間通路における作業車本体10の前後進の切替に
利用される。
【0018】バッテリ24は、車体12内の前端部の上部に
配設され、走行用モータ16や制御装置26へ電力を供給す
る。制御装置26は、車体12の上面の前端部から上方へ突
出するケース部内に配設され、自動運転モードでは、前
後距離センサ20、側方距離センサ21やバンパスイッチ22
等からの入力情報に基づいて作業車本体10の走行及び操
舵を制御する。操作パネル部28は、コネクタ30と共に、
制御装置26の上部に配設される。左右の支持レール32
は、制御装置26のある前後方向範囲を除く作業車本体10
の上面範囲において、左右の端縁部を前後方向へ延び、
左右方向内側へ開口する溝を内側に画定している。ロッ
クピン34は、一方の側の支持レール32へ左右方向外側か
ら挿抜自在になっている。作業車本体10は、薬液散布用
のノズルパイプを外されたときは、例えば、作物や農機
具等を積み込み可能な収納用かご38を装着可能になって
いる。収納用かご38は、左右のロックピン34により画定
されている作業車本体10の上面範囲の広さにほぼ等しい
底面積を有し、車体12の上面に載置される。収納用かご
38は、載置状態では、ロックピン34の先端部を係止孔39
へ挿入されて、作業車本体10の上部に固定される。方向
転換兼安定化装置40は、車体12の中央部に配設され、車
体12の下面の下側の接地板部材42と、車体12内に収容さ
れて接地板部材42を上下動させる電動シリンダ44とを備
えている。
【0019】図5は方向転換兼安定化装置40の詳細な構
造図である。電動シリンダ44のシリンダ部45は、鉛直方
向に長く配設され、シリンダ部45の上端部の上側固定部
46は、回り止めのために非円形の周輪郭を有し、車体12
内に水平方向へ延びるフレーム48の等形の通孔へ下側か
ら嵌挿されている。ワッシャ50は、フレーム48から上へ
突出する小径延長部49に嵌装され、係止ピン52は、ワッ
シャ50より上側の小径延長部49の部位において直径方向
へ挿通されて、ワッシャ50をフレーム48の上面へ圧接し
ている。被嵌合部54は、車体12の底壁の上面から隆起
し、シリンダ部45の下端部を嵌合されている。ピストン
56は、車体12の底壁を下方へ貫通し、シリンダ部45から
の突出量の増減により下端の高さを調整自在にされてい
る。
【0020】回り止め板58は、車体12の底壁の下側に配
設され、ピストン56の先端部を嵌挿されるボス部60と、
車体12の底壁と平行に広がる平板部62とを有している。
挿通ピン64は、ボス部60の直径に等しい長さをもち、ボ
ス部60の外周側から挿通され、ボス部60及びピストン56
を直径方向へ貫通している。1対の鉛直棒66は、電動シ
リンダ44の中心線の周りの周方向へ180°離されて配
置され、平板部62の周縁部に下端を固定され、車体12の
底壁を貫通して、車体12内を上方へ延びている。案内部
68は、車体12の底壁から上方へ隆起して、鉛直棒66を貫
通されており、鉛直棒66を上下方向へ案内する。各鉛直
棒66は所定高さに操作環69を固定されている。長さの相
違する取付棒70,72は各鉛直棒66の近傍において鉛直棒
66に平行に延びている。上側位置検出用リミットスイッ
チ74、接地位置検出用リミットスイッチ76及び下側位置
検出用リミットスイッチ78は、この順番に高い方から配
設され、上側位置検出用リミットスイッチ74及び接地位
置検出用リミットスイッチ76は取付棒70に、下側位置検
出用リミットスイッチ78は取付棒72にそれぞれ固定さ
れ、操作環69との接触によりオン、オフを切替えられ
る。
【0021】接地板部材42は、水平に広がって適切な広
さをもつ板部82と、板部82の周縁部から垂下する食い込
み部84とを有している。嵌合部86は、板部82の中央部に
形成され、回り止め板58のボス部60に水平方向へ相対回
転自在に嵌合し、ピストン56及びボス部60からの挿通ピ
ン64の抜け止めの役目を果たす。包囲環状壁部88は、嵌
合部86を放射方向外側から包囲するように、板部82の上
面に隆起して形成されている。スラストベアリング90
は、嵌合部86の外周側と包囲環状壁部88の内周側との間
の環状溝内に下側レースを嵌着され、上側レースを平板
部62の下面に接触させている。回り止め板58のボス部60
の先端部は、板部82の下面より下方へ少し突出し、この
突出部には、ワッシャ92が嵌装されてから、C形止め輪
94がワッシャ92の下側に嵌着される。C形止め輪94は、
ボス部60から接地板部材42の抜け止めの役割と、接地板
部材42を回り止め板58の平板部62の方へ押し上げて、ス
ラストベアリング90の上側レースを回り止め板58の平板
部62の下面に固着する役目を果たす。
【0022】方向転換兼安定化装置40の作用について説
明する。シリンダ部45からのピストン56の突出量の増減
に伴って、回り止め板58は挿通ピン64を介するピストン
56への結合により、また、接地板部材42は、C形止め輪
94による上下方向におけるボス部60への係止により、共
に、ピストン56と一体的に上下動する。鉛直棒66は、回
り止め板58の上下動に伴って、案内部68により案内され
つつ、上下動する。案内部68における鉛直棒66の案内に
より、回り止め板58及びピストン56は中心線の周りの回
転を阻止される。上側位置検出用リミットスイッチ74が
操作環69と接触している場合は、接地板部材42は、十分
に車体12の底面の方へ引き上げられて、地面から離隔状
態にあり、作業車本体10の走行が可能である。接地位置
検出用リミットスイッチ76が操作環69と接触している場
合は、接地板部材42は、駆動輪14の下端と同じ高さにな
って、接地状態になる。すなわち、接地板部材42は、地
面の軟らかさに応じて食い込み部84を地面へ適当に食い
込ませるとともに、十分に大きい面積の板部82を接地さ
せる。これにより、作業車本体10は、その停止場所にお
いて、接地板部材42により地面に強く固定された状態と
される。下側位置検出用リミットスイッチ78が操作環69
と接触している場合は、ピストン56が大きく下方へ突出
しているとともに、接地板部材42は、駆動輪14を地面か
ら浮かしつつ、接地され、作業車本体10の重量を支持し
ている。駆動輪14を地面から浮かしている状態では、作
業者は、方向転換兼安定化装置40の中心線の周りの力を
車体12に及ぼすことにより、電動シリンダ44はスラスト
ベアリング90において接地板部材42に対して相対回転
し、車体12は電動シリンダ44の中心線の周りに旋回し、
作業車本体10の向きを変更することができる。
【0023】図6及び図7は作業台装置96の側面図及び
底面図である。支持フレーム98は、長方形状の枠形であ
り、作業車本体10の左右の支持レール32の内側へ配設可
能になっている。1対のスタンド100は、傾動して支持
フレーム98内へ格納自在に、上端部を支持フレーム98の
短辺部の内側近傍において結合し、左右の下端部には小
径の車輪102を取り付けられている。スタンド100を拡開
して下方へ張り出させた状態では、支持フレーム98が作
業車本体10の支持レール32の高さに等しくなるように、
スタンド100の長さが設定される。引張コイルばね104
は、両端部において支持フレーム98及びスタンド100に
掛けられ、スタンド100を拡開したときに、その拡開位
置に保持させるようにしている。ローラ106は、支持フ
レーム98の各長辺部の両端部及び中央部に回転自在に取
り付けられ、支持フレーム98から左右方向外側へ張り出
している。挿通孔108は、支持フレーム98の一方の長辺
部に穿設され、ロックピン34(図3及び図4)を挿抜さ
れる。
【0024】作業台110は、ほぼ支持フレーム98と等し
い広さ及び形状であり、作業者が載って作業できるよう
になっており、支持フレーム98の上側に配設される。ハ
ンドル112は、作業台110の一方の短辺側に下端部を固定
され、適当な高さまで立ち上がっている。電動シリンダ
114は、ハンドル112の内側に配設されて下端部を作業台
110に固定されているシリンダ部116と、突出量を増減自
在にシリンダ部116から下方へ突出して下端部を支持フ
レーム98に固定されているピストン部118とを備えてい
る。
【0025】X形リンク機構120は、支持フレーム98と
作業台110との間に配設され、側方視がX形になるよう
に支軸124を介して回転自在に中央部を相互に連結され
るリンク棒122を備える。各リンク棒122は、ハンドル11
2から遠い方の側にローラ126を回転自在に取り付けら
れ、X形リンク機構120の上下方向の伸縮に伴ってロー
ラ126を支持フレーム98の長辺側枠部の上面及び作業台1
10の下面に転動させる。枢軸部128は、リンク棒122のハ
ンドル112側の端部を支持フレーム98及び作業台110に回
転自在に結合している。指示操作部130は、ハンドル112
の上端部付近に外方へ張り出して固定されている。
【0026】作業台装置96の作用について説明すると、
電動シリンダ114の作動によりシリンダ部116からのピス
トン部118の突出量が増減し、これに伴って、支持フレ
ーム98と作業台110との上下方向距離が増減する。X形
リンク機構120は、ピストン部118の突出量の増減に伴っ
て、リンク棒122のローラ126を支持フレーム98の上面及
び作業台110の下面に転動させつつ、上下方向へ伸縮
し、作業台110を、支持フレーム98に対して平行関係に
保持しつつ、すなわち常時水平に保持しつつ、上下動さ
せる。
【0027】図1及び図2は作業台付き作業車132の側
面図及び背面図である。作業車本体10は、図3及び図4
の収納用かご38を外されて、代わりに作業台装置96を装
着されている。作業台装置96を作業車本体10へ装着する
際には、最初に、作業台装置96は、図6のようにスタン
ド100を拡開して下方へ張り出して、スタンド100により
支持された状態にして、ハンドル112側を作業車本体10
側として作業車本体10の後方近傍に置く。次に、作業台
装置96を作業車本体10の方へ移動させ、作業車本体10側
の左右のローラ126を作業車本体10の左右の支持レール3
2の内側の溝内へ嵌入する。さらに、作業台装置96を作
業車本体10の方へ移動させていくと、ローラ106は、支
持レール32の溝内を転動しつつ、奥の方へ案内されて、
作業台装置96の支持フレーム98は左右の支持レール32の
内側の範囲へ徐々に押し込まれていく。作業車本体10側
のスタンド100は、車体12との当接により引張コイルば
ね104に抗して傾動し、支持フレーム98内へ自動的に格
納される。ハンドル112とは反対側のスタンド100は、支
持フレーム98が、半分程度、作業車本体10の上面へ載っ
たときに、手動で傾動させて、支持フレーム98内へ格納
する。すべてのローラ106を支持レール32の溝内へ嵌入
して、支持フレーム98を作業車本体10の上面に完全に載
せてから、ロックピン34を、支持レール32の外面側より
操作して、支持フレーム98の挿通孔108(図6)へ挿通
し、支持フレーム98を支持レール32へ固定する。作業台
装置96の指示操作部130から引き出された接続ケーブル1
34は作業車本体10のコネクタ30へ接続される。接続ケー
ブル134は、指示操作部130と制御装置26とを相互に接続
する制御線、及びバッテリ24から電力の供給を受ける給
電線等が含まれる。作業台装置96の電動シリンダ114
は、接続ケーブル134を介して供給されて来る作業車本
体10のバッテリ24からの電力で作動する。
【0028】作業台付き作業車132の各寸法を例示する
と、地面から作業車本体10の支持レール32までの高さは
約50cmであり、X形リンク機構120の伸長による支
持フレーム98に対する作業台110の上昇距離は約20c
mである。したがって、作業台付き作業車132の作業台1
10は最高時で地面から約70cm位になる。
【0029】作業台付き作業車132の作動を図8〜図1
0のフローチャートを参照して、説明する。これらフロ
ーチャートに基づく各ルーチンはマイクロコンピュータ
により実施され、作業車本体10の制御装置26には、作業
車本体10への作業台装置96の装着に伴う作業台付き作業
車132としての使用を想定して、予め、図8〜図10の
ようなルーチンをプログラムとして組み込んでいるマイ
クロコンピュータシステムが内蔵されており。これらル
ーチンの実行は、作業者が作業台装置96の指示操作部13
0における所定のスイッチ等を操作するのに伴って開始
される。
【0030】図8は作業台110の上昇ルーチンのフロー
チャートである。作業者が作業台110を上昇させる指示
を発するのに伴って、このルーチンが実行される。ステ
ップ200において、作業台付き作業車132の停止中か否か
を判別し、「NO」であれば、ステップ202へ進んで、
作業台付き作業車132を停止させる。「YES」であれ
ば、ステップ204へ進んで、方向転換兼安定化装置40を
作動させて、接地板部材42を、駆動輪14の下端の高さま
で下降させて、接地位置へ切替える。接地板部材42の周
縁部の食い込み部84は適当に地面に食い込むとともに、
板部82は広い面積で地面に接触するので、作業台付き作
業車132は、地面に強固に固定状態となって、安定性を
向上される。接地板部材42が接地位置へ切替えられた
後、ステップ206において、電動シリンダ114を作動させ
て、X形リンク機構120を伸長させ、作業台110を上側位
置へ上昇させる。
【0031】図9は作業台110の下降ルーチンのフロー
チャートである。作業者が作業台110を下降させる指示
を発するのに伴って、このルーチンが実行される。な
お、このルーチンの前提として、図8の作業台110の上
昇ルーチンが先立って実行されており、作業台110は上
側位置になっており、また、接地板部材42は接地位置に
なっている。ステップ210において、電動シリンダ114を
作動させて、X形リンク機構120を縮小し、作業台110を
下側位置へ下降させる。
【0032】図10は作業台付き作業車132を走行開始
させるルーチンのフローチャートである。作業者が作業
台付き作業車132を走行させる指示を発するのに伴っ
て、このルーチンが実行される。ステップ220におい
て、作業台110が下側位置になっているか否かが判別さ
れ、「NO」であれば、ステップ222へ進んで、図9の
作業台110の下降ルーチンを実行する。「YES」であ
れば、ステップ224において接地板部材42を地面から浮
かした離隔位置へ切替える。その後、ステップ226にお
いて、作業台付き作業車132を走行開始させる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、走行指示を走行し
て畝の作物へ薬液を散布する薬液散布車のような自走車
の作業車本体等が有効利用されるとともに、作業台装置
が、下部の被装着部において作業車本体の上部の作業機
装着部に着脱自在に装着されて、作業台を上下動手段に
より上下動されるようになっている。したがって、畝間
通路を走行する薬液散布機等の作業車本体の有効利用が
図られる。また、このような作業車本体は本来的にぬか
るんだ地面における安定性を有しているので、高所作業
の安全性が改善される。さらに、作業台装置は、作業車
本体に搭載されているので、作業場所の変更に対して作
業台を一々運ぶ手間を省略することができる。
【0034】請求項2の発明では、作業車本体が安定用
接地部材を装備し、安定用接地部材は、接地により作業
台付き作業車の面積を十分に増大させるので、作業時の
作業台付き作業車の安定性を向上させることができる。
【0035】請求項3の発明では、作業台装置の上下動
手段の電源は作業車本体のものが利用され、作業台装置
の指示操作部から上下動手段の作動を制御できるように
なっているので、したがって、作業台装置の構造を簡素
化することができる。
【0036】請求項4の発明では、作業台付き作業車
は、走行指示があっても、直ちに走行されることはな
く、作業台装置の作業台を下側位置へ下降させ、安定用
接地部材を地面から離隔してから、走行を開始するよう
になっている。したがって、作業台が上側位置にあっ
て、作業台付き作業車が不安定であるまま、走行するこ
とを防止して、安全性を改善することができる。
【0037】請求項5の発明では、作業台が上側位置に
あったり、作業台が上下動中であったりするような作業
台付き作業車が特に不安定になっているような場合に
は、安定用接地部材が接地位置に保持されるようになっ
ているので、安全性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業台付き作業車の側面図である。
【図2】作業台付き作業車の背面図である。
【図3】作業車本体の側面図である。
【図4】作業車本体の背面図である。
【図5】方向転換兼安定化装置の詳細な構造図である。
【図6】作業台装置の側面図である。
【図7】作業台装置の底面図である。
【図8】作業台の上昇ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】作業台の下降ルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】作業台付き作業車を走行開始させるルーチン
のフローチャートである。
【符号の説明】
10 作業車本体 14 駆動輪 24 バッテリ(電源) 32 支持レール(作業機装着部) 42 接地板部材(安定用接地部材) 96 作業台装置 98 支持フレーム(被装着部) 106 ローラ(被装着部) 110 作業台 114 電動シリンダ(上下動手段) 120 X形リンク機構(上下動手段) 130 指示操作部 132 作業台付き作業車
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】例えば、ハウスにおけるばらの栽培で
は、地上2m前後の高さにおいて、支柱間にワイヤを張
り巡らす作業が必要となる。このような高さにおける従
来の作業形態としては、作業者は、脚立を畝間通路に立
てて、脚立の上に載ったり、発泡スチロールで靴底を高
くした高下駄を履いたりしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、畝間通路を走行し
て畝の作物へ薬液を散布する薬液散布車のような自走車
の作業車本体等が有効利用されるとともに、作業台装置
が、下部の被装着部において作業車本体の上部の作業機
装着部に着脱自在に装着されて、作業台を上下動手段に
より上下動されるようになっている。したがって、畝間
通路を走行する薬液散布機等の作業車本体の有効利用が
図られる。また、このような作業車本体は本来的にぬか
るんだ地面における安定性を有しているので、高所作業
の安全性が改善される。さらに、作業台装置は、作業車
本体に搭載されているので、作業場所の変更に対して作
業台を一々運ぶ手間を省略することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車本体(10)が、駆動輪(14)により自
    走可能であり、かつ上部に作業機装着部(32)を備え、作
    業台装置(96)が、下側の被装着部(98,106)と、作業者が
    載って作業する上側の作業台(110)と、前記被装着部(9
    8,106)に対して前記作業台(110)を上下動させる上下動
    手段(114,120)とを備え、前記作業台装置(96)は、前記
    被装着部(98,106)において着脱自在に前記作業車本体(1
    0)の作業機装着部(32)に装着されることを特徴とする作
    業台付き作業車。
  2. 【請求項2】 前記作業車本体(10)が、前記駆動輪(14)
    の下端の高さで接地可能な安定用接地部材(42)を地面か
    ら離隔自在に備えることを特徴とする請求項1記載の作
    業台付き作業車。
  3. 【請求項3】 前記作業台装置(96)が、前記上下動手段
    (114,120)の作動を指示する指示操作部(130)を備え、前
    記上下動手段(114,120)は前記作業車本体(10)の電源(2
    4)からの電力により駆動されることを特徴とする請求項
    1又は2記載の作業台付き作業車。
  4. 【請求項4】 作業者から走行指示があった場合に、前
    記作業台(110)が上側位置であるときは、前記上下動手
    段(114,120)により前記作業台(110)を下側位置へ切替
    え、次に前記安定用接地部材(42)を地面から離隔し、そ
    の後、前記駆動輪(14)により走行開始させることを特徴
    とする請求項2記載の作業台付き作業車の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記作業台(110)が上側位置にある場
    合、及び前記作業台(110)が上下動中の場合は、前記安
    定用接地部材(42)を接地状態に保持することを特徴とす
    る請求項2記載の作業台付き作業車の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030008896A (ko) * 2001-07-20 2003-01-29 배종향 농업용 레일 작업기

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JPS58116235A (ja) * 1982-09-29 1983-07-11 Nozawa Seisakusho:Kk 自走式作業台車
JPS605324B2 (ja) * 1981-11-25 1985-02-09 財団法人 石炭技術研究所 移動床式連続濾過装置

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