JPH0631147Y2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

2サイクルエンジン

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JPH0631147Y2
JPH0631147Y2 JP4247389U JP4247389U JPH0631147Y2 JP H0631147 Y2 JPH0631147 Y2 JP H0631147Y2 JP 4247389 U JP4247389 U JP 4247389U JP 4247389 U JP4247389 U JP 4247389U JP H0631147 Y2 JPH0631147 Y2 JP H0631147Y2
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JP
Japan
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scavenging
cylinder liner
cylinder
hole
port
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JP4247389U
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JPH02135631U (ja
Inventor
芳隆 河原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダライナの掃気孔と排気孔の部分にお
いて、温度分布の不均一に起因するシリンダ変形の抑制
機構に特徴を有する2サイクル(ガソリン)エンジンに
関するものである。
(従来の技術) 前記2サイクルエンジンの従来例を第4,5図によって
説明すると、燃焼室(1)を形成したシリンダライナ(2)に
複数の掃気孔(11)と排気孔(12)がほぼ同高に設けられ、
シリンダライナ(2)の外側にシリンダバレル(3)が鋳ぐる
み形成されて、シリンダライナ(2)とシリンダバレル(3)
間に掃気ポート(11a)、掃気ポート(12a)が形成された機
構になっており、通常、シリンダライナ(2)は鋳鉄製、
シリンダバレル(3)はアルミ合金製であって、予め成形
され鋳型内で固定されているシリンダライナ(2)の外側
にアルミ合金で鋳ぐるんでシリンダバレル(3)が形成さ
れ、シリンダライナ(2)に予め形成されている掃気孔(1
1)および排気孔(12)に、シリンダバレル(3)の鋳込みに
より外部と連通した掃気ポート(11a)および排気ポート
(12a)が連設される。また、図示のように空冷エンジン
の場合には、シリンダバレル(3)の外周に冷却用のフイ
ン(3b)が形成される。
(考案が解決しようとする課題) 従来の前記(2)サイクルエンジンでは、掃気孔と排気孔
がほぼ同高の同一円周上に配設され開口しており、排気
ポートは高温の燃焼ガスを通して非常に高温となり、掃
気ポートでは燃焼の新気を通し低温となって、同円周上
で高温部と低温部が存在することになり同円周上でシリ
ンダライナが変形する。
即ち、高温の排気孔部が長径側の一端となり、掃気孔部
が短径側の一端となってほぼ楕円形状に変形し、シリン
ダライナの該変形によりピストンとの摺動においてスカ
ツフイング等の潤滑上の問題が生じる。また、この変形
を見込みピストンを予め小さい形状にすることは、ピス
トンとシリンダライナの間隙が大きくなって、2サイク
ルエンジンにおける掃気孔、排気孔の開閉弁としてのピ
ストン自体の機能、即ちそのシール性が悪化し性能が低
下する。
本考案は、前記のような課題に対処するために開発され
たものであって、シリンダライナにおける掃気孔部分
と、掃気ポートの対設部分の剛性、熱伝熱性を増大し、
温度分布による変形を抑制して、ピストンとシリンダラ
イナの潤滑状態、信頼性を高め、燃焼室のガスシール
性、エンジン効率を向上した2サイクルエンジンを提供
するにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、ピストンのストロークによって開閉される掃
気孔と排気孔が設けられたシリンダライナと、該シリン
ダライナの外側に鋳ぐるみ形成され掃気ポートと排気ポ
ートを形成したシリンダバレルからなるシリンダを具備
した2サイクルエンジンにおいて、前記シリンダライナ
の掃気孔部分を上部より厚肉として、同厚肉の下側に複
数段の円周方向リブを設けて前記掃気ポートに対設した
構成に特徴を有し、シリンダライナの掃気孔部分の厚肉
化とともに、同厚肉部の下側の円周方向リブにより、シ
リンダの半径方向の剛性、熱伝導性を高め、シリンダ変
形を抑制している。
(作用) シリンダライナの掃気孔部分を上側より厚肉としたこと
により、ある長さを有する掃気孔がシリンダライナ側の
鋳鉄等で形成され、シリンダライナの半径方向の応力に
対して剛性が高められているとともに、同厚肉の下側に
設けられ掃気ポートに対設された複数段の円周方向リブ
により、同様にシリンダライナの半径方向の剛性が高め
られ、排気ポートと掃気ポート間の熱伝導により温度差
が低減されてシリンダ変形が効果的に抑制され、ピスト
ンとシリンダライナ間の潤滑が良好となり、ピストンと
シリンダライナ間の間隙が減少されピストンによる掃気
孔、排気孔の開閉が確実となり燃焼室のガスシール性が
増大される。
(実施例) 第1図ないし第3図に本考案の一実施例を示し、図中
(2)は内部に燃焼室(1)を形成するシリンダライナ(鋳鉄
等)、(3)は冷却用のフインを有するシリンダバレル
(アルミ合金等)、(11)はシリンダライナ(2)に設けら
れた複数の掃気孔、(12)はシリンダライナ(2)に設けら
れた排気孔、(11a)は掃気孔(11)に連設された掃気ポー
ト、(12a)は排気孔(12)に連設された排気ポートであっ
て、ピストン(図示省略)のストロークによって開閉さ
れる掃気孔(11)と排気孔(12)が設けられたシリンダライ
ナ(2)と、シリンダライナ(2)の外側に鋳ぐるみ形成され
掃気ポート(11a)と排気ポート(12a)を形成したシリンダ
バレル(3)からなるシリンダを具備した2サイクルエン
ジンにおいて、シリンダライナ(2)の掃気孔(11)部分を
上部より厚肉(2a)として、同厚肉(2a)の下側に複数段の
円周方向リブ(2b)を設けて前記掃気ポート(11a)に対設
した2サイクルエンジンになっている。
シリンダライナ(2)の掃気孔(11)部分を上側より厚肉(2
a)としたことにより、ある長さを有する掃気孔(11)が鋳
鉄のシリンダライナ(2)で形成され、シリンダライナ(2)
の半径方向の応力に対して剛性が高められているととも
に、同厚肉(2a)の下側に複数段の円周方向リブ(2b)を設
けて掃気ポート(11a)に対設し、該円周方向リブ(2b)に
よって半径方向の剛性が著しく増大されている。
また、掃気ポート(11a)に対設されている円周方向リブ
(2b)間は、鋳込み時にシリンダバレル材(アルミ合金
等)で埋められることになり、この部分の肉厚が増し、
排気ポート(12a)から掃気ポート(11a)への熱伝導も増大
して、変形の原因となる温度分布の不均一の程度が減少
される。
(考案の効果) 本考案は、前述のような構成からなり、シリンダライナ
の掃気孔部分を上側より厚肉にしたことにより、ある長
さを有する掃気孔がシリンダライナ側の鋳鉄材等で形成
されて、シリンダライナの半径方向の応力に対して剛性
が高められるとともに、同厚肉の下側に複数段の円周方
向リブを設けて排気ポートに対設したことにより、シリ
ンダライナの半径方向の剛性が高められかつ温度分布の
不均一が低減され、温度分布の不均一に起因するシリン
ダ変形が効果的に抑制されて、ピストンとシリンダライ
ナの潤滑状態、信頼性が向上されている。
また、ピストンとシリンダライナ間の間隙が小さくな
り、掃気孔、排気孔の開閉が確実とにして、燃焼室のガ
スシール性を高めエンジン効率が向上されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第2図は第
1図のII-II部分の横断面図、第3図は第1図のIII-III
部分の横断面図、第4図は従来例の縦断面図、第5図は
第4図の横断面図である。 2:シリンダライナ、2a:厚肉 2b:円周方向リブ、3:シリンダバレル 11:掃気孔、11a:排気ポート 12:排気孔、12a:排気ポート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンのストロークによって開閉される
    掃気孔と排気孔が設けられたシリンダライナと、該シリ
    ンダライナの外側に鋳ぐるみ形成され掃気ポートと排気
    ポートを形成したシリンダバレルからなるシリンダを具
    備した2サイクルエンジンにおいて、前記シリンダライ
    ナの掃気孔部分を上部より厚肉として、同厚肉の下側に
    複数段の円周方向リブを設けて前記掃気ポートに対設し
    たことを特徴とする2サイクルエンジン。
JP4247389U 1989-04-13 1989-04-13 2サイクルエンジン Expired - Lifetime JPH0631147Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4247389U JPH0631147Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 2サイクルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

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JP4247389U JPH0631147Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 2サイクルエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02135631U JPH02135631U (ja) 1990-11-13
JPH0631147Y2 true JPH0631147Y2 (ja) 1994-08-22

Family

ID=31554050

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JP4247389U Expired - Lifetime JPH0631147Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 2サイクルエンジン

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JPH02135631U (ja) 1990-11-13

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