JPH06310862A - キャビティ付セラミック多層回路基板 - Google Patents

キャビティ付セラミック多層回路基板

Info

Publication number
JPH06310862A
JPH06310862A JP5097620A JP9762093A JPH06310862A JP H06310862 A JPH06310862 A JP H06310862A JP 5097620 A JP5097620 A JP 5097620A JP 9762093 A JP9762093 A JP 9762093A JP H06310862 A JPH06310862 A JP H06310862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
circuit board
ceramic green
ceramic
multilayer circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5097620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2870351B2 (ja
Inventor
Mitsuo Hamuro
光郎 羽室
Norio Sakai
範夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14197252&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06310862(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5097620A priority Critical patent/JP2870351B2/ja
Publication of JPH06310862A publication Critical patent/JPH06310862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870351B2 publication Critical patent/JP2870351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ付セラミック多層回路基板を得る
ために用意される、キャビティ穴が設けられたセラミッ
クグリーンシートにおいて、キャビティ穴の隅部を起点
として生じやすい亀裂を防止する。 【構成】 キャビティ付セラミック多層回路基板11に
おいて、キャビティ12の隅部13が、平面形状におい
てアールをなすようにし、この多層回路基板11を得る
ために用意されるセラミックグリーンシートのキャビテ
ィ穴の隅部で亀裂が入ることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、キャビティ付セラミ
ック多層回路基板に関するもので、特に、キャビティの
形状の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には、従来のキャビティ付セラミッ
ク多層回路基板1が斜視図で示されている。多層回路基
板1は、キャビティ2を備え、キャビティ2内には、図
示しない半導体チップのようなチップ部品が収容され
る。このチップ部品と多層回路基板1側に設けられた電
極ランドとは、直接またはワイヤボンディングを介して
電気的に接続される。
【0003】通常、半導体チップのようなチップ部品
は、たとえばダイシング工程を経て製造されるため、チ
ップ部品は、その平面形状において直角の角をなしてい
る。そのため、当然のこととして、キャビティ2の隅部
3も、平面形状において直角とし、チップ部品の効率的
な収容状態を可能とし、ひいては、多層回路基板1の大
型化を避けるようにしている。
【0004】上述したようなキャビティ付セラミック多
層回路基板1は、基本的には、複数のセラミックグリー
ンシートの積層技術を用いて製造される。すなわち、複
数のセラミックグリーンシートが用意され、それらのう
ちの特定のものには、導電膜や内部配線導体を与えるた
めの配線パターンやビアホール等がスクリーン印刷等に
より形成される。また、図4に示すように、これらのセ
ラミックグリーンシートのうち、特定のセラミックグリ
ーンシート4には、キャビティ2の一部を与えるキャビ
ティ穴5が設けられる。このキャビティ穴5の形成は、
パンチおよびダイを用いた打抜きによって行なわれる。
【0005】次いで、上述したセラミックグリーンシー
ト4を含む複数のセラミックグリーンシートが積層さ
れ、圧着される。すなわち、図5に示すように、複数の
セラミックグリーンシートを積層して得られた積層体6
は、弾性体7を介して矢印8で示すように圧縮される。
このとき、弾性体7は、キャビティ2の形状に沿うよう
に変形し、キャビティ2内においても十分な圧着作用を
及ぼす。
【0006】このような圧着工程を終えた後、積層体6
は、焼成され、それによって、キャビティ付セラミック
多層回路基板1が得られる。焼成後において、多層回路
基板1の表面に、必要に応じて、適当な電極ランド等が
形成されることもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、多層
回路基板1に設けられるキャビティ2の隅部3は、直角
をなしているので、たとえば、図4に示したセラミック
グリーンシート4に設けられるキャビティ穴5の隅部9
も直角をなしている。そのため、キャビティ穴5を打抜
きにより形成するとき、図6に示すように、隅部9を起
点として、亀裂10が入ることがある。このような亀裂
10は、焼成後の多層回路基板1においても微小な隙間
として残り、その後、たとえばめっき工程に付される場
合、めっき液が亀裂10に浸透し、多層回路基板1の電
気的特性を劣化させたり、耐湿性を劣化させたりする。
【0008】上述したような亀裂10は、キャビティ穴
5を打抜きで形成する際だけでなく、次のような状況に
おいても生じ得る。すなわち、セラミックグリーンシー
ト4は、その厚みが比較的薄く、かつ機械的に軟弱であ
るため、このようなセラミックグリーンシート4を積層
するまでの取扱いにおいて、隅部9に応力が集中して、
亀裂10が生じることがある。また、図5に示すよう
に、弾性体7を介して積層体6を圧着するとき、キャビ
ティ2内に入り込んだ弾性体7は、キャビティ2の隅部
3を広げる方向にも作用し、そのため、隅部3すなわち
隅部9において応力が集中し、これによって、亀裂10
が入ることもある。
【0009】また、図4に示すように、セラミックグリ
ーンシート4に、隅部9が直角とされたキャビティ穴5
を形成しようとするときに用いる金型、すなわちパンチ
およびダイに注目したとき、パンチには、直角の断面を
与える稜線を形成し、ダイには、直角の隅部を形成しな
ければならない。これらのうち、ダイにおいて、隅部を
直角に加工することは困難または煩雑である。すなわ
ち、隅部を直角にするには、特別な後研磨を行なうか、
割り型を用いなければならず、そのため、ダイが高価と
なる。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ような種々の問題を解決し得る、キャビティ付セラミッ
ク多層回路基板を提供しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、チップ部品
を収容するためのキャビティを備える、キャビティ付セ
ラミック多層回路基板に向けられるものであって、上述
した技術的課題を解決するため、キャビティの隅部が、
平面形状においてアールをなしていることを特徴として
いる。
【0012】
【作用】この発明において、キャビティの隅部にアール
形状を与えることにより、キャビティ付セラミック多層
回路基板を得るために用意される特定のセラミックグリ
ーンシートに設けられるキャビティ穴の隅部にもアール
形状を付与することができる。このようなアールをなし
ている隅部は、応力集中を緩和でき、亀裂を生じさせる
起点とはなりにくくなる。
【0013】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、セラミ
ックグリーンシートにキャビティ穴を打抜く際、セラミ
ックグリーンシートを取扱う際、およびセラミックグリ
ーンシートの積層体を圧着する際のいずれにおいても、
キャビティないしはキャビティ穴の隅部に亀裂が入りに
くくなるため、このような亀裂の発生によりもたらされ
るキャビティ付セラミック多層回路基板の電気的特性お
よび耐湿性の劣化を防止することができる。
【0014】また、複数のセラミックグリーンシートか
らなる積層体の圧着工程において、弾性体は、その変形
に基づき、キャビティ内に入り込む。このときの弾性体
の形状は、従来のように、キャビティの隅部が直角であ
る場合に比べて、キャビティの隅部がアールをなしてい
る場合の方が、よりなじみやすい形状である。したがっ
て、圧着工程において、積層体が不所望に変形され、そ
のため、たとえば電極ランドの位置がずれ、ワイヤボン
ディングのミスを生じさせることを防止できる。
【0015】また、キャビティの隅部にアールが形成さ
れると、セラミックグリーンシートに設けられるキャビ
ティ穴の隅部にもアールが形成されることになり、この
ようなキャビティ穴を打抜くためのパンチおよびダイに
おいても、所定の位置にアールが形成されることにな
る。特に、ダイにおいて、隅部にアールが形成される
と、放電加工等により容易にダイとして必要な形状を与
えることができるので、打抜きに使用される金型のコス
トを低くすることができる。
【0016】なお、この発明において付与されるキャビ
ティの隅部におけるアールの大きさは任意である。たと
えば、3mm角のキャビティにあっては、R=0.2m
m以上、10mm角にあっては、R=1.0mm以上で
あれば十分である。したがって、このようなアールの存
在のために、キャビティの平面寸法が、その中に収容さ
れるチップ部品の平面寸法に比べてそれほど大きくされ
る必要はなく、キャビティとチップ部品との寸法関係
は、従来の場合と実質的に同様とすることができる。
【0017】
【実施例】図1は、この発明の一実施例によるキャビテ
ィ付セラミック多層回路基板11を示す斜視図である。
この多層回路基板11は、たとえば半導体チップのよう
なチップ部品(図示せず)を収容するためのキャビティ
12を備える。キャビティ12の隅部13は、平面形状
においてアールをなしている。
【0018】このような多層回路基板11は、前述した
従来の多層回路基板1と実質的に同様の方法により製造
される。
【0019】まず、たとえばドクターブレード法等によ
り、セラミックグリーンシートが成形される。このよう
にして得られた複数のセラミックグリーンシートの特定
のものには、ビアホールとなるべき穴が、ドリル、金型
またはレーザ等の方法により設けられる。次に、スクリ
ーン印刷等によって、導電膜や上述したビアホール内へ
の導体ペーストの充填および配線パターンの印刷が行な
われる。
【0020】次に、図2に示すように、特定のセラミッ
クグリーンシート14に、キャビティ12の一部を与え
るキャビティ穴15が、たとえばパンチおよびダイを用
いた打抜きにより設けられる。キャビティ穴15の隅部
16は、平面形状においてアールをなしている。
【0021】次に、上述したセラミックグリーンシート
14を含む複数のセラミックグリーンシートが積層さ
れ、次いで、図5に示したように、圧着され、さらに焼
成される。
【0022】このようにして、所望のキャビティ付セラ
ミック多層回路基板11が得られる。この多層回路基板
11に備えるキャビティ12の隅部13は、用いられた
セラミックグリーンシート14のキャビティ穴15の隅
部16の形状に基づき、平面形状においてアールをなし
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるキャビティ付セラミ
ック多層回路基板11を示す斜視図である。
【図2】図1に示した多層回路基板11を得るために用
意されるセラミックグリーンシート14を示す平面図で
ある。
【図3】従来のキャビティ付セラミック多層回路基板1
を示す斜視図である。
【図4】図3に示した多層回路基板1を得るために用意
されるセラミックグリーンシート4を示す平面図であ
る。
【図5】図3に示した多層回路基板1を得るために実施
される積層体6の圧着工程を示す断面図である。
【図6】図3に示した多層回路基板1において遭遇する
問題を説明するための図4に示したセラミックグリーン
シート4の一部を拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
11 キャビティ付セラミック多層回路基板 12 キャビティ 13 隅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品を収容するためのキャビティ
    を備える、キャビティ付セラミック多層回路基板におい
    て、 前記キャビティの隅部は、平面形状においてアールをな
    していることを特徴とする、キャビティ付セラミック多
    層回路基板。
JP5097620A 1993-04-23 1993-04-23 キャビティ付セラミック多層回路基板の製造方法 Expired - Lifetime JP2870351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5097620A JP2870351B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 キャビティ付セラミック多層回路基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5097620A JP2870351B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 キャビティ付セラミック多層回路基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06310862A true JPH06310862A (ja) 1994-11-04
JP2870351B2 JP2870351B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=14197252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5097620A Expired - Lifetime JP2870351B2 (ja) 1993-04-23 1993-04-23 キャビティ付セラミック多層回路基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870351B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865090B2 (en) 1999-12-20 2005-03-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Outer coating substrate for electronic component and piezoelectric resonant component
JP2008192863A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc セラミック蓋体
CN103703559A (zh) * 2012-07-27 2014-04-02 京瓷株式会社 配线基板及封装件、以及电子装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865090B2 (en) 1999-12-20 2005-03-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Outer coating substrate for electronic component and piezoelectric resonant component
JP2008192863A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Sumitomo Metal Electronics Devices Inc セラミック蓋体
CN103703559A (zh) * 2012-07-27 2014-04-02 京瓷株式会社 配线基板及封装件、以及电子装置
JP5680226B2 (ja) * 2012-07-27 2015-03-04 京セラ株式会社 配線基板およびパッケージ、ならびに電子装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2870351B2 (ja) 1999-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4804574A (en) Laminated printed coil structure
JP3147666B2 (ja) 積層電子部品およびその製造方法
JP2001267453A (ja) 積層型セラミック電子部品およびその製造方法ならびに電子装置
JPH06310862A (ja) キャビティ付セラミック多層回路基板
JPH09260187A (ja) セラミック電子部品の製造方法
JPH10335823A (ja) 積層セラミック回路基板及びその製造方法
JP3425711B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
US6151775A (en) Multilayer circuit board and method of producing the same
JP3076215B2 (ja) セラミック多層基板及びその製造方法
KR100908674B1 (ko) 회로기판의 제조방법 및 그 회로기판 및 그 회로기판을이용한 회로모듈
JP2000068149A (ja) 積層電子部品及びその製造方法
EP1480267A2 (en) Integrated electronic component
JPS6150350A (ja) 混成集積回路基板
JP3266986B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JPH11111551A (ja) 積層型電子部品の製造方法
KR20020065261A (ko) 세라믹 적층 부품 및 그 제조 방법
JP2003234579A (ja) チップ型抵抗体を内蔵した多層プリント配線板の製造方法。
JPH0738217A (ja) セラミック基板
US20030002263A1 (en) HDI circuit board and method of production of an HDI circuit board
JPS63291498A (ja) 多層配線回路板の製造方法
JP4112479B2 (ja) コネクタ
JP2739123B2 (ja) 電子部品搭載用基板の製造方法
JP3117012B2 (ja) 内部にもパッドを設けたカードエッジ型コネクタ及びその製造方法
JPH06224558A (ja) キャビティ付きセラミック多層ブロックの製造方法
JPH10154875A (ja) セラミック多層基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981201