JPH06310700A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH06310700A
JPH06310700A JP5094516A JP9451693A JPH06310700A JP H06310700 A JPH06310700 A JP H06310700A JP 5094516 A JP5094516 A JP 5094516A JP 9451693 A JP9451693 A JP 9451693A JP H06310700 A JPH06310700 A JP H06310700A
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JP
Japan
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solid
storage diode
state imaging
floating diffusion
imaging device
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Application number
JP5094516A
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English (en)
Inventor
Masayuki Matsunaga
誠之 松長
Nobuo Nakamura
信男 中村
Hidenori Shibata
英紀 柴田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積ダイオードからの信号電荷の読み出しに
伴うkTCノイズを小さくすることができ、ダイナミッ
クレンジの拡大をはかり得る固体撮像装置を提供するこ
と。 【構成】 n型基板1上のpウェル2上に複数個の蓄積
ダイオード部4と、蓄積ダイオード部4に蓄積された信
号電荷を転送する電荷転送部3を設け、かつ最上層に蓄
積ダイオード部4と電気的に接続された画素電極11を
設けた固体撮像素子チップと、固体撮像素子チップの上
に堆積された光電変換膜12と、光電変換膜12上に形
成された透明電極13とを具備した積層型固体撮像装置
において、固体撮像素子チップの蓄積ダイオード部4と
電荷転送部3の間に、蓄積ダイオード部4をソースと
し、電荷転送部3側にドレイン14を配置し、ドレイン
14とゲート17を接続することで同電位にしたフィー
ドバックトランジスタを形成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷転送素子(CC
D)を用いた固体撮像装置に係わり、特に信号電荷の読
み出し時や排出時におけるノイズの低減をはかった固体
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDを用いた固体撮像装置は、小型,
軽量等の特徴を有するため、従来の撮像管に代わる撮像
デバイスとして注目されている。この固体撮像装置で
は、高解像のために画素数を増やすと、開口率が低下し
て感度が低下する。この問題を解決するために、従来の
固体撮像素子を基本チップとし、この上に光電変換膜及
び透明電極を堆積し、光電変換部と信号電荷蓄積部を別
々にした光電膜積層型の固体撮像装置が提案されてい
る。
【0003】図13は、従来の積層型固体撮像装置の概
略構成を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図
である。n型基板1上にpウェル2が形成され、このp
ウェル2に埋込みチャネル3,蓄積ダイオード部4,チ
ャネルストップ部5が形成されている。埋込みチャネル
3上には、ゲート酸化膜6を介して転送電極7が配置さ
れている。また、基板表面を覆うように絶縁膜8が形成
され、絶縁膜8の上には画素電極11が形成されてい
る。この画素電極11は、引き出し電極9を介して蓄積
ダイオード部4と電気的に接続されている。このように
構成された固体撮像素子チップ上にa−Si等の光電変
換膜12が堆積され、光電変換膜12上にはITO等の
透明電極13が形成されている。
【0004】図14に、従来の読み出し時の駆動タイミ
ングを示す。この駆動方法は、一般に使用されている1
画素に2電極を持った(φV1,φV2,φV3,φV
4の4相)4相駆動の場合である。
【0005】読み出し動作は、垂直ブランキング期間
(VBL期間)内に行われる。信号電荷の転送は、転送
電極の電圧が“M”と“L”の電圧レベルで転送され
る。VBL期間になると、φV1とφV3の電圧を
“H”レベルにし、画素の信号電荷を垂直電荷転送部の
φV1下と、φV3下に読み出す。その後、φV2の電
圧レベルを“M”にすることで、φV1,φV2,φV
3の3相分に蓄積し、2相分,3相分の蓄積を繰り返
し、転送する。このように従来の信号読み出しは、転送
電極を兼ねた読み出しゲートに、読み出し電圧を一度印
加(φV1とφV3を“H”レベル)することで行って
いた。
【0006】ところで、この種の固体撮像装置において
は、蓄積ダイオード部4は引き出し電極9でコンタクト
を取っているため、読み出しゲートに印加する電圧を大
きくしても全ての信号電荷を読み出すことができず、残
留電荷が残る。そのため、読み出し時に蓄積ダイオード
部4の容量Cに関係するkTCノイズ(読み出しノイ
ズ)が画素毎に発生していた。このkTCノイズは、容
量Cが大きいほど大きくなる。kTCノイズを低下させ
るために容量Cを余り小さくし過ぎると、大きな信号電
荷を溜められなくなる。
【0007】この問題を、図15を参照して説明する。
図15は、蓄積ダイオード及び電荷転送部の埋込みチャ
ネル部分のポテンシャル状態を示すもので、(a)は電
荷読み出し方向の構造図、(b)は蓄積開始時のポテン
シャル図、(c)は信号電荷蓄積中のポテンシャル図、
(d)は蓄積ダイオードからの信号を埋込みチャネルに
読み出した後のポテンシャル図である。
【0008】信号電荷の蓄積開始後、ある任意の期間
(例えば1フィールド期間)経過した後に、蓄積ダイオ
ード部4の信号電荷を埋め込みチャネル3へ読み出す。
まず、図15(b)に示す電位状態で信号電荷の蓄積が
開始され、ある期間が経過すると、光電変換膜12によ
り生成された信号電荷が図15(c)のように蓄積ダイ
オード部4に蓄積される。そして、図15(d)に示す
ように、読み出しゲートに“H”レベルを印加すること
により、蓄積ダイオード部4から埋込みチャネル3に信
号電荷が読み出される。ここで、信号電荷を読み出した
後の蓄積ダイオード部4の電位は、読み出しパルスを印
加した時の読み出しゲート下の電位よりもΔVだけ変動
した電位に落ち着く。
【0009】この従来の固体撮像装置では、信号電荷を
読み出した後でも蓄積ダイオード内に電子が残留する不
完全転送モードであるため、同じ蓄積ダイオードでも1
回目と2回目の信号読み出し後の電位差ΔVが違う。こ
のため、蓄積ダイオードの容量Cに依存するリセット雑
音(雑音電子数=NRS 2 )が生じ、その大きさは、 NRS 2 =(1/q)(kTC)1/2 … (1) となることが明らかになっている。そして、このリセッ
ト雑音は、固体撮像装置のダイナミックレンジを低下さ
せる。
【0010】また、上記の問題は、蓄積ダイオードから
の信号電荷の読み出しに限るものではなく、浮遊拡散層
から信号電荷を排出する際にも生じる。図16は固体撮
像装置の信号出力部分の構成を示すもので、(a)は平
面図、(b)は(a)の矢視A−A′断面図、(c)は
(b)のポテンシャル図である。この出力部分は、フロ
ーティング・ディフュージョン型の出力検出器となって
いる。図中25,26は転送電極、27は出力ゲート、
28は浮遊拡散層、30はリセットゲート、31はリセ
ットドレイン、33は出力検出器、34はn型基板、3
5はpウェル、36は埋込みチャネルを示している。
【0011】水平電荷転送部を駆動信号φHi,φHj
により転送されてきた信号電荷は、出力ゲート27下の
ポテンシャルを超えて、浮遊拡散層28に転送される。
この信号電荷により浮遊拡散層28の電位が低下し、こ
の電位変動が配線と接続されている出力検出器33のド
ライバトランジスタのゲート電圧となり、出力OUTの
電圧を変化させる。信号電荷の出力動作が終了した後
で、リセットゲート30をONし、リセットドレイン3
1の電位に、浮遊拡散層28の電位をリセットする。
【0012】この従来のフローティング・ディフュージ
ョン型出力検出器においても、リセットゲート30によ
り、浮遊拡散層28をリセットした時、浮遊拡散層28
の容量Cに依存したリセット雑音が生じる。このリセッ
ト雑音の大きさは、前述した(1)式と同様となり、固体
撮像装置のダイナミックレンジを低下させる。なお、リ
セット雑音を低下させるために蓄積ダイオードの容量C
を小さくしようとすると、少ない信号電子数で蓄積ダイ
オードが飽和してしまうという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、積層
型の固体撮像装置においては、蓄積ダイオードから信号
電荷を読み出す場合にkTCノイズ(読み出しノイズ)
が発生し、これが固体撮像装置のダイナミックレンジを
低下させる要因となっていた。また、フローティング・
ディフュージョン型出力検出器においては、浮遊拡散層
をリセットした際にkTCノイズ(リセット雑音)が発
生し、これが固体撮像装置のダイナミックレンジを低下
させる要因となっていた。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、蓄積ダイオードからの
信号電荷の読み出しに伴うkTCノイズを小さくするこ
とができ、ダイナミックレンジの拡大をはかり得る固体
撮像装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、浮遊拡散層の
リセットに伴うkTCノイズを小さくすることができ、
ダイナミックレンジの拡大をはかり得る固体撮像装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次のような構成を採用している。即ち、
本発明(請求項1)は、半導体基板上に複数個の蓄積ダ
イオード部を設けると共に、これらの蓄積ダイオード部
に蓄積された信号電荷を転送する電荷転送部を設け、か
つ最上層に蓄積ダイオード部と電気的に接続された画素
電極を設けた固体撮像素子チップと、この固体撮像素子
チップの上に堆積された光電変換膜と、この光電変換膜
上に形成された透明電極とを具備した積層型の固体撮像
装置において、固体撮像素子チップの蓄積ダイオード部
と電荷転送部との間に、蓄積ダイオード部をソース(又
はドレイン)とし、電荷転送部側にドレイン(又はソー
ス)を配置し、ドレイン(又はソース)とゲートを接続
することで同電位にしたMOSトランジスタを形成して
なることを特徴とする。
【0017】また、本発明(請求項2)は、半導体基板
上に形成され、電荷転送部により転送された信号電荷を
一時的に保持する浮遊拡散層と、この浮遊拡散層の信号
電荷を外部に取り出す出力回路と、浮遊拡散層の信号電
荷を排出するリセットトランジスタとを具備した固体撮
像装置において、浮遊拡散層とリセットトランジスタと
の間に、浮遊拡散層をソースとし、リセットトランジス
タ側にドレインを配置し、ドレインとゲートを接続する
ことで同電位にしたMOSトランジスタを形成してなる
ことを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明によれば、蓄積ダイオード部と電荷転送
部との間に、蓄積ダイオードをソースとし、ゲートとド
レインを接続したMOSトランジスタ(フィードバック
トランジスタ)を設けることにより、蓄積ダイオード部
における飽和信号量の低下なしに、kTCノイズ(読み
出しノイズ)を前述した (1) 式よりも小さくすること
ができる。
【0019】また、浮遊拡散層とリセットトランジスタ
の間に、浮遊拡散層をソースとし、ゲートとドレインを
接続したMOSトランジスタ(フィードバックトランジ
スタ)を設けることにより、浮遊拡散層における検出信
号量の低下なしに、kTCノイズ(リセットノイズ)を
(1)式よりも小さくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。図1及び図2は、本発明の第1の実施例に係
わる積層型固体撮像装置の概略構成を説明するためのも
ので、図1は平面図、図2は断面図である。本実施例
は、インターライン・トランスファ型について記されて
いるが、フレーム・トランスファ型,フレームインター
ライン・トランスファ型についても適用できる。
【0021】n型基板1上にpウェル2が形成され、こ
のpウェル2に垂直電荷転送部の埋め込みチャネル3,
蓄積ダイオード部4及びチャネルストップ部5が形成さ
れている。また、pウェル2の埋込みチャネル3と蓄積
ダイオード部4との間には、後述するフィードバックト
ランジスタのドレイン(ソース)14が形成されてい
る。
【0022】pウェル2の上には、ゲート酸化膜6を介
して読み出しゲートを兼ねる転送電極7(7a,7b)
が形成され、さらにゲート酸化膜15を介してフィード
バックゲート17が形成されている。ゲート17はドレ
イン14と蓄積ダイオード部4との間に設けられてい
る。そして、このゲート17と蓄積ダイオード部4及び
ドレイン14からフィードバックトランジスタが構成さ
れている。
【0023】フィードバックトランジスタのゲート17
は、配線16によりドレイン14と接続されている。こ
の配線16はアルミニウムやタングステン等の金属電極
でもよく、WSi(タングステンシリサイド),MoS
i(モリブデンシリサイド)等のシリサイドでもよい。
また、配線16は、ゲート17と同じ材料(例えばポリ
シリコン電極)でもよい。
【0024】これら各ゲート7,17等を形成した基板
上には絶縁膜8,10が形成され、絶縁膜10上に画素
電極11がマトリックス配置されている。画素電極11
は引き出し電極9により蓄積ダイオード部4に電気的に
接続されている。このようにして固体撮像素子チップが
構成される。そして、固体撮像素子チップ上にはa−S
i等の光電変換膜12が堆積され、その上にITO等の
透明電極13が形成されている。
【0025】図3に、本実施例の固体撮像装置の読み出
し時の駆動タイミングを示す。図3のφV1,φV2,
φV3,φV4は4相駆動の場合の例である。蓄積ダイ
オード部4に蓄えられている信号電荷は、φV1及びφ
V3に印加する電圧を“H”にすることで、読み出して
いる。
【0026】信号電荷はφV1とφV3が最初の“H”
レベルのとき、つまりφ1の電圧状態のときに、大部分
読み出される。その後、φV1とφV3を“V3”レベ
ルにする。この期間φ3の間に、kTCノイズを減少さ
せた信号量に対応する信号電荷が、フィードバックトラ
ンジスタのドレイン14に蓄積される。そして、低下さ
せたφV1とφV3を再び“H”レベルにすることによ
って、フィードバックトランジスタのドレイン14に蓄
積された信号電荷と、kTCノイズに関係する弱反転領
域の信号電荷を、φ2期間に垂直電荷転送部の埋込みチ
ャネル3に読み出す。これにより、読み出しノイズの低
減が可能となる。また、この読み出しは2回以上行って
もよい。また、“V3”レベルは“H”レベルよりも小
さければよい。
【0027】図3の例は、インターライン・トランスフ
ァ型CCD(IT−CCD)の場合であるが、フレーム
インターライン・トランスファ型CCD(FIT−CC
D)の場合は、垂直ブランキング期間以外に読み出しを
行うことができる。
【0028】図4に、蓄積ダイオード部4及び電荷転送
部の埋込みチャネル3部分のポテンシャル状態を示す。
(a)は電荷読み出し方向の構造図、(b)は蓄積開始
時のポテンシャル図、(c)はある期間(例えば1フィ
ールド期間)蓄積した後のポテンシャル図、(d)は信
号電荷を埋込みチャネル3に読み出した後のポテンシャ
ル図である。
【0029】図4(b)に示す電位状態で信号電荷の蓄
積が開始され、ある期間が経過すると、光電変換膜12
により生成された信号電荷が図4(c)のように蓄積ダ
イオード部4に蓄積される。そして、図4(d)に示す
ように、読み出しゲートに電圧を印加して、蓄積ダイオ
ード部4の信号電荷をフィードバックトランジスタのド
レイン14を介して電荷転送部の埋込みチャネル3に読
み出す。
【0030】蓄積ダイオード部4の信号電荷の大部分
は、読み出しの初期に埋込みチャネル3に転送されてし
まう。その後は、熱的な拡散によって微小電流が流れ
る。このとき、フィードバックトランジスタのドレイン
14とゲート17は同電位になっているため、ドレイン
14に転送されてきた信号電荷によって、ゲート17下
のポテンシャルが低下し、熱的な拡散電流を小さくす
る。このサイクルが繰り返されて、フィードバックトラ
ンジスタを流れる電流をオフさせる負帰還のフィードバ
ックループを形成している。
【0031】ここで、蓄積ダイオード部4の容量をC1
、フィードバックトランジスタのドレイン14の容量
をC2 とする。一般にC2 <C1 に形成することが可能
であるから、フィードバックトランジスタのゲート下の
ポテンシャルの変化は、蓄積ダイオード部4のポテンシ
ャル変動の(mC2 )/C1 倍となり、フィードバック
トランジスタを流れる電流をカットオフする。従って、
読み出し時の雑音を、 NRS 2 =(1/q)(kTC1)1/2 … (2) から NRS 2 =(1/q)[kT{C1 C2 /(mC1+C2 )}]1/2 … (3) へ低下させ、C2 <C1 の関係があれば、 NRS 2 =(1/q)(kTC2 /m)1/2 … (4) となる。ここで、mはゲート17の電圧変動に対するゲ
ート下の電位変化分(変調度)であり、m≦1である。
【0032】この動作方法によって、蓄積ダイオード部
4からの読み出しに伴う雑音を低下させることが可能と
なり、固体撮像装置のダイナミックレンジを拡大させる
ことができる。なお、上記の原理から、従来と同じ1回
の読み出し動作でも、従来よりも読み出しノイズの低減
をはかることができる。
【0033】図5〜図9に、駆動方法の他の例について
説明する。図5の例では、読み出しゲートに読み出し電
圧を印加して蓄積ダイオード部4の信号電荷を読み出す
のではなくて、光電変換膜12の上層にある透明電極1
3の電位φVIT0 を低い電位“V2 ”にすることによっ
て(V2 <V1 )、蓄積ダイオード部4の信号電荷を垂
直電荷転送部の埋込みチャネル3に読み出している。こ
の場合も、図3に示したように、2回以上の読み出しを
行うことによって、kTCノイズを減少させている。
【0034】図6の例では、読み出しゲートと透明電極
13の両方に電圧を印加することによって、蓄積ダイオ
ード部4の読み出しを行っている。図6の1回目のφV
1とφV3の読み出し電圧は、同じ電圧値でもよいし、
異なった電圧値でもよい。
【0035】図7の例では、読み出しを垂直ブランキン
グ期間(VBL)に2回に別けて行う。図3,図5,図
6と比較すると、第1回目の読み出し期間φ7と、第2
回目の読み出し期間φ11の間に、φ8+φ5+φ10
の期間のずれがある。この場合も、2回以上の読み出し
を行うことができる。
【0036】図8の例では、第1の読み出し(φ7の期
間)と、第2の読み出し(φ11の期間)を、透明電極1
3に印加する電圧レベルを“V2 ”(但しV2 <V1 )
にすることで行っている。
【0037】図9の例では、図8の読み出し方法に加
え、読み出しゲートと透明電極13の両方に電圧を印加
することによって、蓄積ダイオード部4の信号電荷を読
み出している。
【0038】図10は本発明の第2の実施例に係わる固
体撮像装置の信号出力部分の構成を示す平面図、図11
は図10の矢視A−A′断面図である。n型基板34の
上にpウェル35が形成され、このpウェル35に水平
電荷転送部の埋込みチャネル36,浮遊拡散層28及び
リセットドレイン31が形成されている。また、浮遊拡
散層28とリセットドレイン31との間には、後述する
フィードバックトランジスタのドレイン(ソース)38
が形成されている。
【0039】pウェル35の上には、ゲート酸化膜を介
して転送電極25,26、リセットゲート30、さらに
フィードバックゲート40が形成されている。ゲート4
0は、ドレイン38と浮遊拡散層28との間に設けられ
ている。そして、このゲート40と浮遊拡散層28及び
ドレイン38からフィードバックトランジスタが構成さ
れている。このトランジスタのゲート40とドレイン3
8は、配線39で接続されている。
【0040】配線39はアルミニウムやタングステン等
の金属電極でもよく、WSi(タングステンシリサイ
ド),MoSi(モリブデンシリサイド)等のシリサイ
ドでもよい。また、配線39は、ゲート40と同じ材料
(例えばポリシリコン電極)でもよい。なお、図中29
は浮遊拡散層28の配線、32はリセットドレイン31
の配線、37は埋込みチャネルのp領域を示している。
【0041】上記のように本実施例では、フローティン
グ・ディフュージョン部とリセットトランジスタとの間
にフィードバックトランジスタが配置されている。フィ
ードバックトランジスタのドレイン38とゲート40は
同電位になっている。そして、リセットゲート30を
“H”にすることによって、浮遊拡散層38のリセット
を行っている。
【0042】図12に、本実施例におけるフローティン
グ・ディフュージョン部のポテンシャル状態を示す。
(a)は電荷転送及び排出方向の構造図、(b)は浮遊
拡散層38からの信号電荷をリセットドレイン31に排
出する際のポテンシャル図である。
【0043】この実施例では、先の実施例と同様にフィ
ードバックトランジスタを設けたことにより、浮遊拡散
層38におけるリセットノイズを、 NRS 2 =(1/q)(kTC3 )1/2 … (5) から NRS 2 =(1/q)[kT{C3 C4 /(mC3+C4 )}]1/2 … (6) へ低下させている。この場合も、C4 <C3 に作成する
ことができるので、リセットノイズを、 NRS 2 =(1/q)(kTC4 /m)1/2 … (7) まで低下させることができる。
【0044】このように本実施例では、浮遊拡散層28
とリセットトランジスタとの間にフィードバックトラン
ジスタを配置することによって、浮遊拡散層におけるリ
セットノイズを低下させることができる。従って、固体
撮像装置のダイナミックレンジの拡大をはかることが可
能となる。
【0045】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、インターライン・トラ
ンスファ型について説明したが、これに限らずフレーム
・トランスファ型,フレームインターライン・トランス
ファ型に適用できるのは勿論である。また、転送電極の
駆動は4相駆動に限るものではなく、仕様に応じて適宜
変更可能である。また、第2の実施例で説明したフロー
ティング・ディフュージョン型検出器の改良は、積層型
に限らず通常の固体撮像装置に適用することも可能であ
る。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1)
によれば、蓄積ダイオード部と電荷転送部との間にフィ
ードバックトランジスタを設けることにより、蓄積ダイ
オード部における飽和信号量の低下なしに、読み出しノ
イズを小さくすることができ、積層型固体撮像装置のダ
イナミックレンジの拡大をはかることが可能となる。
【0047】また、本発明(請求項2)によれば、浮遊
拡散層とリセットトランジスタの間にフィードバックト
ランジスタを設けることにより、浮遊拡散層における検
出電荷量の低下なしに、リセットノイズを小さくするこ
とができ、固体撮像装置のダイナミックレンジの拡大を
はかることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる固体撮像装置の概略構成
を示す平面図。
【図2】第1の実施例に係わる固体撮像装置の概略構成
を示す断面図。
【図3】図1の固体撮像装置の読み出し時の駆動方法を
示すタイミング図。
【図4】蓄積ダイオード及び埋込みチャネルにおけるポ
テンシャル状態を示す図。
【図5】固体撮像装置の駆動方法の他の例を示すタイミ
ング図。
【図6】固体撮像装置の駆動方法の他の例を示すタイミ
ング図。
【図7】固体撮像装置の駆動方法の他の例を示すタイミ
ング図。
【図8】固体撮像装置の駆動方法の他の例を示すタイミ
ング図。
【図9】固体撮像装置の駆動方法の他の例を示すタイミ
ング図。
【図10】第2の実施例に係わる固体撮像装置の信号出
力部の構成を示す平面図。
【図11】図10の矢視A−A′断面図。
【図12】第2の実施例のリセット時の駆動を示すポテ
ンシャル図。
【図13】従来の積層型固体撮像装置の概略構成を示す
平面図と断面図。
【図14】従来の積層型固体撮像装置の読み出し動作を
示すタイミング図。
【図15】蓄積ダイオード及び埋込みチャネル部分のポ
テンシャル状態を示す図。
【図16】フローティングディフュージョン型検出器の
構成及びポテンシャル状態を示す図。
【符号の説明】
1,34…n型基板 2,35…pウェル 3…垂直転送部の埋込みチャネル 4…蓄積ダイオード 7,25,26…転送電極 11…画素電極 12…光電変換膜 13…透明電極 14,38…フィードバックトランジスタのドレイン 17,40…フィードバックトランジスタのゲート 27…出力ゲート 28…浮遊拡散層 30…リセットゲート 31…リセットドレイン 33…出力検出器 36…水平転送部の埋込みチャネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に複数個の蓄積ダイオード部
    を設けると共に、これらの蓄積ダイオード部に蓄積され
    た信号電荷を転送する電荷転送部を設け、かつ最上層に
    蓄積ダイオード部と電気的に接続された画素電極を設け
    た固体撮像素子チップと、この固体撮像素子チップの上
    に堆積された光電変換膜と、この光電変換膜上に形成さ
    れた透明電極とを具備した積層型の固体撮像装置におい
    て、 前記固体撮像素子チップの蓄積ダイオード部と電荷転送
    部との間に、蓄積ダイオード部をソースとし、電荷転送
    部側にドレインを配置し、ドレインとゲートを接続する
    ことで同電位にしたMOSトランジスタを形成してなる
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】半導体基板上に形成され、電荷転送部によ
    り転送された信号電荷を一時的に保持する浮遊拡散層
    と、この浮遊拡散層の信号電荷を外部に取り出す出力回
    路と、前記浮遊拡散層の信号電荷を排出するリセットト
    ランジスタとを具備した固体撮像装置において、 前記浮遊拡散層とリセットトランジスタとの間に、浮遊
    拡散層をソースとし、リセットトランジスタ側にドレイ
    ンを配置し、ドレインとゲートを接続することで同電位
    にしたMOSトランジスタを形成してなることを特徴と
    する固体撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006024741A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Fuji Photo Film Co Ltd 固体撮像素子
WO2012035696A1 (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 パナソニック株式会社 固体撮像装置およびその製造方法

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