JPH06310489A - 半導体基板のエッチング方法 - Google Patents

半導体基板のエッチング方法

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JPH06310489A
JPH06310489A JP9408493A JP9408493A JPH06310489A JP H06310489 A JPH06310489 A JP H06310489A JP 9408493 A JP9408493 A JP 9408493A JP 9408493 A JP9408493 A JP 9408493A JP H06310489 A JPH06310489 A JP H06310489A
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etching
semiconductor substrate
semiconductor device
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substrate
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JP9408493A
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Hidetomo Nojiri
秀智 野尻
Yasukazu Iwasaki
靖和 岩崎
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体装置を形成すべき領域の半導体基板の厚
さを任意の所望値に処理することができるエッチング方
法を提供することにある。 【構成】基板101の表面に半導体装置を形成すべき領
域を囲んで所定の深さの絶縁用溝105を設け、溝で区
分された領域の内外に電極112、113を設け、前記
領域内の電極113を電源の陽極に、前記領域外の電極
112および電解液内に設置する対向電極118を電源
の陰極に接続して基板裏面から電解エッチングを行い、
エッチングが上記溝の底部に達した状態では、領域外部
の電極へ流れる電流値が格段に減少することを利用して
電源の出力電圧制御を行い、エッチングを電気化学的に
停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造方
法に関し、特に、半導体基板に電圧を印加しながらエッ
チングを行ない、半導体装置を形成すべき領域の半導体
基板の厚さが所望値になった状態でエッチングを停止で
きるエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電解エッチング方法および半導体
基板の構成には、例えば、図17(Journal of Electro
chemical Society.,p.1180, 1988)に示すようなもの
がある。構成を説明すると、電解槽1の中に満たされた
エッチング液2(例えば100%抱水ヒドラジン)に、
シリコン基板5、参照電極3(例えば銀/塩化銀標準電
極)および対向電極4(例えばタンタル電極)が浸漬さ
れ、上記各電極はリード線10によって、それぞれポテ
ンシオスタット6に接続されている。ポテンシオスタッ
ト6は、予め定められたプログラムに従って、参照電極
3に対して、シリコン基板5の電位が所望の値となるよ
うに、シリコン基板5と対向電極4との間に直流電圧を
印加するように動作する。
【0003】図18は図17記載の装置を用いてエッチ
ング加工されたシリコン基板5の一例である。p型シリ
コン基板12上に、n型エピタキシャル層7を形成さ
せ、このn型エピタキシャル層7に接して金属電極8を
形成させ、これに電源供給用の外部リード線10を接続
する。p型シリコン基板12にはマスク9が形成されて
いる。図18に示すような構造のシリコン基板5を図1
7に示した電解エッチング装置でエッチングし、p型半
導体であるp型シリコン基板12とn型半導体であるn
型エピタキシャル層7とのパッシベーション電位の差位
により、エッチングの進行が上記p型シリコン基板12
とn型エピタキシャル層7との界面で停止され、薄膜構
造11が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
解エッチング方法では、エッチング対象であるシリコン
基板中のエッチングしたい部位とエッチングしたくない
部位とを、p型シリコンとn型シリコンのパッシベーシ
ョン電位の差によって区別する手法を採っているため、
エッチング後の形状は、pn接合の接合面によって定ま
り、高精度の薄膜構造を形成できる反面、エッチング加
工の自由度が低いという問題があった。このことは、例
えばインパットダイオードの製作プロセスで、ウェーハ
のエッチングに上記電解エッチングを用いてn+層でエ
ッチストップさせた場合、エッチストップされた面での
表面不純物濃度が低く、オーミック電極を形成するに
は、イオン注入を行なう必要があり、ウェーハがエッチ
された状態でのイオン注入、アニールという工程は、通
常の半導体処理装置での自動処理化は困難で、またウェ
ーハ破損といった危険性も高い、などという問題を有し
ていた。
【0005】本発明は上記のような従来の問題を解決
し、半導体基板に電圧を印加しながらエッチングを行な
い、半導体装置を形成すべき領域の半導体基板の厚さ
が、任意の所望値になった状態でエッチングを停止でき
るエッチング方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、半導体基板の半導体装置を形成さ
せようとする表面に、半導体装置を形成すべき領域を囲
んで所定の深さと処理時印加電圧の絶縁に有効な幅をも
つ溝を形成させ、この溝により区分された上記領域の内
部および外部に、それぞれエッチング用電解電流供給の
ための電極を設けてから、半導体基板の半導体装置を形
成させない裏面を、少なくとも半導体装置形成領域に対
応する個所に、半導体基板裏面に平行に対向させて電解
用対向電極板を沈めて設置してある電解液中に浸漬し、
上記半導体装置形成領域の内部に設けた電極を、出力電
圧が予め定めた手順に従って制御される電解電源(ポテ
ンショスタット)の陽極に、上記半導体装置形成領域の
外部に設けた電極を直接上記電解電源の陰極に、更に上
記対向電極板を所定値の抵抗を介して上記電解電源の陰
極に接続して、電解エッチングを行わせ、上記半導体装
置形成領域の外部に設けた電極に流れる電流が所定値以
下に減少または其の回路の抵抗が所定値以上に上昇した
ことが検出されたときは、上記電解電源の出力電圧が上
記手順に従って制御され(エッチングされている面にパ
ッシベーション電位が印加されて)、上記半導体基板の
半導体装置形成領域対応部分の裏面に対するエッチング
が電気化学的に停止されるようにした。
【0007】
【作用】電解エッチングを開始した当初は、半導体装置
形成領の内部に形成させた電極(陽極)から半導体基板
に流入した電流の中のある部分は、半導体基板の裏面か
ら電解液に入りエッチングに有効な電解電流として対向
電極に到達することなく、半導体装置形成領を塀のよう
に取り囲む処理時印加電圧を絶縁する溝の端部(底部)
と半導体基板裏面の間の半導体基板内を通過して容易に
半導体装置形成領域の外部に設けた電極に到達してしま
う。しかし、上記半導体内回路を通過する電流は、基板
裏面のエッチングが進行するのに伴い、上記絶縁溝の底
部から半導体基板裏面までの距離が短くなって電流を絞
るため、回路の抵抗値が高くなり、遂には此の回路を通
過する電流は消滅するに至る。従って、エッチングが溝
の底面に非常に近付けば、その事実すなわち半導体装置
形成領域の外部に設けた電極に流れる電流が所定値以下
に減少または其の回路の抵抗が所定値以上に上昇したこ
とが電源であるポテンショスタットに検出され、電解エ
ッチングを停止させるプログラムに従ってポテンショス
タットの出力電圧が制御されて、半導体基板の裏面が、
殆ど半導体装置形成領域の周囲に形成した溝の端部底面
に達する程度にエッチングが進行した状態で、電気化学
的に停止される。即ち溝の深さによって、半導体装置を
形成すべき領域の半導体基板の厚さを決めることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面によって更に詳細に説
明する。図1〜9は、本発明の第1実施例を説明する図
である。本例では、図1(a)に示すように、100を
表面とするn+半導体基板101上にp型のエピタキシ
ャル層102を形成させ、このp型エピタキシャル層1
02を素子を形成すべき領域にして、表裏に端子を設け
るタイプの縦型ダイオード素子を形成しようとするもの
で、図1(b)に示すように、裏面側端子のオーミック
接触性を確保しかつ素子の直列寄生抵抗分を十分に低減
するために半導体基板101の裏面側からエッチングを
施し、薄いn+基板領域103を残してエッチングを停
止させることが必要となる。次に図2(c)に示すよう
に、素子として用いたい領域すなわち活性領域104を
取り囲んでエッチングを停止させたい(所定の)深さを
有する溝105を反応性イオンエッチング(RIE)に
よって形成し、溝105の内部にSiO2等の絶縁物1
06を埋め込む。次いで図2(d)に示すように、必要
に応じて上記活性領域104の外部にエピタキシャル層
102を貫く深さのp型拡散層107を形成させ、更に
活性領域104の表面より所望の深さのp+拡散層10
8を形成させる。以上により活性領域104中にはp+
nn+型の縦型ダイオードが形成される。なおp+層10
8の深さと、p型エピタキシャル層102の不純物濃度
と厚みは、必要とするダイオードの電気特性によりあら
かじめ決定する。次いで図2(e)に示すように、エピ
タキシャル層102の表面に熱酸化とフォトエッチング
によって局部的なコンタクト孔109を有する酸化膜1
10を形成する。また、これと同時に半導体基板101
の裏面に酸化膜111を形成させ、更に、金属電極11
2、113を形成させる。金属電極112、113はコ
ンタクト孔109を介して夫々p型拡散層107とp+
型拡散層108に接続されている。以上の製造工程を経
たのち、図3、図4に示すように、電源115、可変抵
抗116、対向電極118からなる外部回路を接続し、
KOH水溶液または抱水ヒドラジンなどのエッチング液
117中に浸漬し、半導体基板101の裏面から溝10
5の底部に至る領域を酸化膜111をマスクにして選択
的にエッチングする。活性領域の裏面のエッチングが進
行して、マスク111と基板101の界面から溝105
の底面に達する部分が図4に示すようにエッチされてし
まうと、下記に述べるような作用によりエッチングの進
行は止まる。次いで、活性領域の裏面側に金属電極11
4を形成し、溝105内の絶縁物106と酸化膜110
をエッチングによって除去し、図5に示すようにダイオ
ードチップを分離する。
【0009】次に本実施例における作用を説明する。
【0010】p型拡散層107の不純物濃度を適当に選
ぶことによってp型拡散層107とn型半導体基板10
1の界面に形成されるpn接合の降伏電圧VZを決める
ことができる。また、p型エピタキシャル層102とn
型半導体基板101の中には図6に示すように、抵抗分
1、R2、R3、R4が形成されており、n+型半導体基
板101の抵抗は十分に低いから、R3、R4は他に比べ
無視できるくらいに小さい。また、上述の降伏電圧VZ
を低く例えば1V程度に選ぶと、p型拡散層107の不
純物濃度は1019cm~3程度となり、p型拡散層107
の電気抵抗は十分低くなり、上記抵抗分R2も無視する
ことができる。ここでエッチング開始時の電解系の等価
回路は図7(a)に示す如くになる。なおR5は電解エ
ッチング液117による抵抗である。また本図では半導
体基板101とエッチング液117およびエッチング液
117と対向電極118間の各界面電位差は簡略化のた
め無視している。電源115の出力電圧をV0、R1を流
れる電流をi1とすると、V0−i11≧Vzのとき図中
A点の電圧はVzに固定される。エッチングが進行し、
半導体基板101の厚みが減少すると、図7(b)に示
すように、溝105直下すなわち溝の底部と基板裏面の
距離が狭くなった個所に新たな抵抗分R7が発生し、こ
れがエッチングの進行につれて増大する。更にエッチン
グが溝105底部に到達すると、R7は無限大、即ち断
線状態となる。これによりA点の電圧はV0−i11
なる。なおV0またはR6をあらかじめ所定の値に調整す
ることによって、A点の電圧を任意の値に選ぶことがで
きる。エッチングの進行に伴うA点電圧の時間的変化を
図8に示す。エッチング開始時点におけるA点の電圧を
半導体基板101の不働態化電位未満で、かつエッチン
グが溝105の底部に到達した時、A点が不働態化電位
以上となるようにV0とR6を設定する。これによりエッ
チングが溝105の底部に到達すると同時に溝105で
囲まれた活性領域の裏面は不働態膜で覆われ、これがエ
ッチングのマスクとなり、エッチングは停止する。以上
のエッチング作用は半導体形成領域を囲い込む絶縁溝1
05を同一半導体基板面内に複数組設けることにより各
々独立に、それらで囲まれた活性領域の厚みを精度よく
制御することができる。上記第1実施例のいままでの説
明では、例として半導体基板上に形成される一つの素子
の製法について説明してきたが、これに限らず複数の素
子を同時に形成させる場合にも同様に実施可能である。
例えば、図9(b)に平面図を、図9(a)に断面図を
示すように、素子領域122、120、121を、絶縁
物106を埋め込んだ溝105で取り囲んだものを複数
組配列するだけでよい。また、その配列方法も任意で差
し支えない。例えば素子領域120と121のように、
その間を溝105だけで分離する方法を用いることによ
り半導体基板を無駄なく有効に使うことができる。たと
えエッチングの均一性が多少悪くても、それぞれ溝10
5で囲まれた素子領域120、121、122は互いに
独立して其の厚みを制御されることになり、エッチング
加工後の素子厚の均一性は、溝105の深さで決まり、
極めて優れている。
【0011】図10は本発明の最も簡単な実施例である
第2実施例を示す図である。半導体基板101の不純物
濃度や断面積と長さで定まる固有の抵抗R1、R2とR3
に対し、同図に示すように定電圧電源115と対向電極
118を結線する。エッチング開始時点では、半導体基
板101のエッチング液117に接する面123には、
電源115の出力電圧がR1、R2、R3により分割され
た電圧、即ち電源115の出力電圧をV0とするとV0×
(R2+R3)/(R1+R2+R3)だけの電圧が印加さ
れる。この電圧が対向電極118に対する半導体基板1
01を不働態化するに必要な電圧よりも低い値となるよ
うあらかじめV0を設定しておく。また、エッチングの
進行に伴ってR2がほぼ断線状態となった時、V0−iR
1なる電圧が面123に印加される。iは半導体基板1
01の電解電流である。すなわちV0−iR1が半導体基
板101を不働態化するために必要な電圧以上となるよ
うにV0を決めることにより、エッチングが溝105の
底部に到達すると同時に半導体基板101の面123を
不働態化することができる。
【0012】図11は第3実施例図である。本実施例で
は電解電源115の内部に特別な回路を設けず、また僅
かな電流しか流す必要がない。R1、R2、R3は先に示
した第2実施例のR1、R2、R3にそれぞれ対応する。
6はTr1のコレクタおよび半導体基板に流れ込む電
流を制限するためのものである。図中のA点の電圧は、
電源115の出力電圧V0がR6、R1、R2、R3、R4
5で分圧された値となる。このA点電圧が予めTr1
のVBE以上となるようにR5を調整しておく。またV0
2の断線時に半導体基板101のエッチング面123
にかかる電圧が不働態化電位以上となるよう設定してお
く。エッチング開始時点ではTr1が導通することによ
り多くの電流はTr1を通って流れ、半導体基板へは僅
かしか流れない。エッチングが進行し溝105の底部ま
で進むとR2は無限大すなわち断線状態となるため、T
r1は遮断状態になる。これと同時に電流は殆どすべて
半導体基板に流れ、基板裏面123を不働態化する。な
お、定電圧電源115とR6に代えて定電流源を用いて
もよい。
【0013】図12は第4実施例の要部説明図である。
既に説明した第1〜第3実施例では、一つの電源の出力
電圧を分圧して選択エッチングに必要な2つの電位状態
を作り出し、溝の底部までエッチングが進んだ時に、こ
の2つの状態を切り替えるというものであった。本実施
例では2つの電圧源によって作られる2つの電圧状態を
半導体基板に対して与え、溝の底部までエッチングが進
んだ時に、これを切り替えるようにしてある。インパッ
トダイオードの製作を例にして本実施例を具体的に説明
する。図12に示す如く、この場合は、n+シリコン基
板200にn型エピタキシャル層201とp+型拡散層
202が積層され、インパットダイオードとなる部位2
08がトレンチ300によって素子分離されている。2
03はシリコン基板400の一主面側の絶縁膜であり、
204は金属電極でコンタクト230によってインパッ
トダイオードのエミッタに接続されている。シリコン基
板400の裏面には酸化膜206とその開口部207が
あり、この開口部207が電解エッチングを行なう部位
である。また裏面側の酸化膜206に開口したコンタク
ト231があり、金属電極205がn+シリコン基板2
00に接続されている。金属電極205は後述するよう
にn+シリコン基板200の電解エッチング時の電位を
操作する為のものであるから、シリコン基板400の一
主面側より電気接続を取ってもよい。また、インパット
ダイオード1個ごとに1コンタクトとする必要もなく、
シリコンウェーハ1枚に対して1ないし数コンタクトで
もよい。図13は、図12に示したシリコン基板400
をエッチング装置で処理している第4実施例を示す図で
ある。電解槽1の中に満たされた電解液2たとえば10
0%抱水ヒドラジンに、図12に示した半導体基板40
0、参照電極3たとえば銀/塩化銀標準電極、及び対向
電極4たとえばタンタル電極が浸漬されている。上記半
導体基板400の金属電極205(図12参照)、参照
電極3、対向電極4がポテンシオスタット6にリード線
403、404及び405によって接続され、更に、上
記半導体基板400の金属電極204および205(図
12参照)がリード線402、403によって外部電源
401に接続されている。ポテンショスタット6は参照
電極3に対して上記シリコン基板400内のn+シリコ
ン基板200の電位が、n+シリコンのパッシベーショ
ン電位以下になるように電圧を印加し、外部電源401
は上記シリコン基板400内のインパットダイオードと
なる部位208のp+拡散層202の電位が、n+シリコ
ンのパッシベーション電位とインパットダイオードのビ
ルトインポテンシャルの和以上になるように電圧を印加
する。
【0014】次に本実施例の作用を説明する。図14
(a)、(b)は、図12に記載されたシリコン基板4
00を図13に記載された電解エッチング装置でエッチ
ングを行なった時のエッチング途中およびエッチング終
了時の断面図である。図(a)に示すエッチング途中の
状態では、エッチング進行面302でのn+型シリコン
基板200の電位がパッシベーション電位以下となるよ
うに、対向電極4と金属電極205にポテンシオスタッ
ト6(図13)から電圧が印加されているため、エッチ
ングが進行する。このバイアスは、自然溶解よりもエッ
チ速度を速める作用がある。外部電源401(図13)
によって金属電極204および金属電極205の間に印
加される電圧によりインパットダイオードの素子部20
8には順方向のバイアスが印加され、順方向電流が流れ
ている。図(b)に示すように、エッチング進行面30
2が素子分離のトレンチ300に達すると、インパット
ダイオードのn+領域303は、n+型シリコン基板20
0(金属電極205)との電気的接続が遮断され、外部
電源によって印加されている電圧によってエッチング面
301がパッシベイト(不働態化)され、インパット素
子の部位208を通過する電流はなくなり、エンチング
は停止する。図15は、図12に示されたシリコン基板
を図13に示したようにエッチング処理する時の、全エ
ッチング系のシステム動作を説明する図である。シリコ
ン基板400内にはn個のインパットダイオード208
1〜208nが形成され、当然並列に接続される。図中W
1点の電位は、ポテンショスタット6によりn+型シリ
コン基板200のパッシベーション以下の電位に保たれ
ている。W2点の電位は、外部電源401によってn+
型シリコン基板200のパッシベーション電位にインパ
ットダイオード208のビルトインポテンシャルを加え
たものよりも大きな電位となっている。R1〜Rn(図6
〜図11中のものとは別である)は、配線やシリコンの
抵抗でインパットダイオードのエミッタ側の総抵抗、P
1〜PSnはエッチング進行面がパッシベイトされてい
るか否かを示すスイッチ、A1〜Anはエッチング進行
面、S1〜Snはエッチング進行面が素子分離領域(溝)
に達しているか否かを示すスイッチ、KR1〜KRnは配
線やシリコンの抵抗でインパットダイオードのコレクタ
側の総抵抗、SR1〜SRnは配線やエッチング液抵抗で
ある。図中左側のn=…の素子のところでは、エッチン
グは進行中の状態にある。エッチング進行面が素子領域
に達すると、スイッチSnが開き点Anの電位は、パッシ
ベーション電位以下ではなくなってパッシベイトされ、
即ちスイッチSnの開路に連動してパッシベイト状態を
示すスイッチPSnが開路されインパットダイオード2
08nはシステムから切り離される。n=1の部位がそ
の状態にある。エッチング速度はウェーハ面内でばらつ
いているのが普通であるが、各素子ごとにエッチング進
行面がトレンチに達する毎にパッシベイトされて行くた
め、最終的には歩留まり良くエッチング処理を行なうこ
とができる。また、各素子がパッシベイトされて行くに
つれて外部電源401を流れる電流が下がって行くた
め、エッチング工程の終点を検出することも可能であ
る。また外部電源401は常時電圧を印加し続けなくて
も、パルス的に、または時々、パッシベイトできるだけ
の電位を印加しさえすればよい。
【0015】図16は第5実施例図の要部を示す図で、
素子分離方法を断面V字状のエッチング溝500(アル
カリ異方性エッチング)で行なった例を示し、電気化学
的のエッチング停止は図中に示すA−A′面で起こる。
作用の説明は略す。
【0016】当然のことながら、不導体による素子分離
方法はいかなる方法でもよい。その他選択エピタキシャ
ル成長を用いた素子分離も利用可能である。
【0017】本実施例によれば、半導体装置を形成すべ
きいわゆる活性領域の半導体基板を、活性領域を囲って
形成させた溝の深さによって決定される任意の厚さにす
ることが可能となる。また、基板の厚さ決定は活性領域
ごとに独立して行われるから、領域によりエッチング進
行状態にバラツキがあっても、最終的には上記溝の深さ
に対応して一義的に定まる。溝の深さはRIEなどによ
り大径ウェーハに対しても深さ分布のバラツキを数%以
下に抑制できるから、本実施例では高精度の薄膜化エッ
チング処理を実現できる。また、エッチング停止を導電
型やそのための不純物濃度にかかわらず電気化学的に行
うことができ、基板裏面へのオーミック電極形成もイオ
ン注入などを行わずにできる。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したごとく本発明によれば、
半導体基板に電圧を印加しながらエッチングを行ない、
半導体装置を形成すべき領域の半導体基板の厚さが、任
意の所望値になった状態でエッチングを停止できるの
で、ウェーハ破損の危険性も低下し、自動処理化が可能
になる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例での工程を説明する図であ
る。
【図2】本発明第1実施例での工程を説明する図であ
る。
【図3】本発明第1実施例で、半導体基板の厚さを所望
値にするため基板裏面に対し電解エッチングを開始する
際の状態を説明する図である。
【図4】本発明第1実施例で、電解エッチングが基板裏
面から活性領域を取り囲む溝の底面に達するまでに進行
した状態を説明する図である。
【図5】本発明第1実施例で、活性領域の裏面に金属電
極を形成させ、それを取り囲む溝内の絶縁物や半導体基
板面の酸化膜をエッチして、活性領域に形成させたダイ
オードチップを周囲の基板から切り離した状態を示す図
である。
【図6】本発明第1実施例で、電解エッチング中の電流
の流れ方を説明する図である。
【図7】本発明第1実施例で、エッチング開始時と、エ
ッチングにより基板裏面が溝の底部に到達したエッチン
グ停止時の、電解系の状態を等価回路で説明する図であ
る。
【図8】本発明第1実施例で、エッチングされている面
での、経過時間と印加電圧との関係を示す図である。
【図9】本発明第1実施例を適用して、一つの半導体基
板上に複数の半導体素子を形成させる例を説明する図で
ある。
【図10】本発明の最も簡単な実施例である第2実施例
を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例図である。
【図12】本発明の第4実施例の要部説明図である。
【図14】本発明第4実施例の作用を説明する図であ
る。
【図15】本発明第4実施例での、全エッチング系のシ
ステム動作を説明する図である。
【図16】半導体裏面のエッチング制御用にV字状断面
の溝を用いた本発明第5実施例の要部を説明する図であ
る。
【図17】半導体基板の従来の電解エッチング方法を説
明する図である。
【図18】半導体基板を従来の従来の電解エッチング方
法でエッチングした際に、エッチングが停止する時の状
況を説明する図である。
【符号の説明】
1…電解槽 101…n+半導体
基板 2…電解液 102…p型エピタ
キシャル層 3…参照電極 103…薄いn+型
基板領域 4…対向電極 104…活性領域 105…溝 115…電源
(ポテンショスタット) 106…溝内部に埋め込まれた絶縁物 116…可変抵
抗 107…p型拡散層 117…エッチ
ング液 108…p+拡散層 118…対向電
極 109…コンタクト孔 120、12
1、122…素子領域 110、111…酸化膜 123…エッチ
ング面 112、113、114…金属電極 200…n+シリコン基板 204、205
…金属電極 201…n型エピタキシャル層 206…酸化膜 202…p+型拡散層 207…開口部 203…絶縁膜 230、231
…コンタクト 208…インパットダイオードとなる部位 300…トレンチ 301…エッチング面 302…エッチング進行面 303…インパットダイオードのn+領域 400…シリコン基板 401…外部電源 402、403、404、405…リード線 500…断面V字状のエッチング溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例での工程を説明する図であ
る。
【図2】本発明第1実施例での工程を説明する図であ
る。
【図3】本発明第1実施例で、半導体基板の厚さを所望
値にするため基板裏面に対し電解エッチングを開始する
際の状態を説明する図である。
【図4】本発明第1実施例で、電解エッチングが基板裏
面から活性領域を取り囲む溝の底面に達するまでに進行
した状態を説明する図である。
【図5】本発明第1実施例で、活性領域の裏面に金属電
極を形成させ、それを取り囲む溝内の絶縁物や半導体基
板面の酸化膜をエッチして、活性領域に形成させたダイ
オードチップを周囲の基板から切り離した状態を示す図
である。
【図6】本発明第1実施例で、電解エッチング中の電流
の流れ方を説明する図である。
【図7】本発明第1実施例で、エッチング開始時と、エ
ッチングにより基板裏面が溝の底部に到達したエッチン
グ停止時の、電解系の状態を等価回路で説明する図であ
る。
【図8】本発明第1実施例で、エッチングされている面
での、経過時間と印加電圧との関係を示す図である。
【図9】本発明第1実施例を適用して、一つの半導体基
板上に複数の半導体素子を形成させる例を説明する図で
ある。
【図10】本発明の最も簡単な実施例である第2実施例
を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例図である。
【図12】本発明の第4実施例の要部説明図である。
【図13】本発明の第4実施例に用いた電解エッチング
装置の断面図である。
【図14】本発明第4実施例の作用を説明する図であ
る。
【図15】本発明第4実施例での、全エッチング系のシ
ステム動作を説明する図である。
【図16】半導体裏面のエッチング制御用にV字状断面
の溝を用いた本発明第5実施例の要部を説明する図であ
る。
【図17】半導体基板の従来の電解エッチング方法を説
明する図である。
【図18】半導体基板を従来の従来の電解エッチング方
法でエッチングした際に、エッチングが停止する時の状
況を説明する図である。
【符号の説明】 1…電解槽 101…n+半導体
基板 2…電解液 102…p型エピタ
キシャル層 3…参照電極 103…薄いn+型
基板領域 4…対向電極 104…活性領域 105…溝 115…電源
(ポテンショスタット) 106…溝内部に埋め込まれた絶縁物 116…可変抵
抗 107…p型拡散層 117…エッチ
ング液 108…p+拡散層 118…対向電
極 109…コンタクト孔 120、12
1、122…素子領域 110、111…酸化膜 123…エッチ
ング面 112、113、114…金属電極 200…n+シリコン基板 204、205
…金属電極 201…n型エピタキシャル層 206…酸化膜 202…p+型拡散層 207…開口部 203…絶縁膜 230、231
…コンタクト 208…インパットダイオードとなる部位 300…トレンチ 301…エッチング面 302…エッチング進行面 303…インパットダイオードのn+領域 400…シリコン基板 401…外部電源 402、403、404、405…リード線 500…断面V字状のエッチング溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の半導体装置を形成させようと
    する表面に、半導体装置を形成すべき領域を囲んで所定
    の深さと処理時印加電圧の絶縁に有効な幅を持つ溝を形
    成させ、この溝により区分された上記領域の内部および
    外部に、それぞれエッチング用電解電流供給のための電
    極を設けてから、 半導体基板の半導体装置を形成させない裏面を、少なく
    とも半導体装置形成領域に対応する個所に、半導体基板
    裏面に平行に対向させて電極板を沈めて設置してある電
    解液中に浸漬し、 上記半導体装置形成領域の内部に設けた電極を、出力電
    圧が予め定めた手順に従って制御される電解電源の陽極
    に、上記半導体装置形成領域の外部に設けた電極を直接
    上記電解電源の陰極に、さらに上記対向電極板を所定値
    の抵抗を介して上記電解電源の陰極に接続して、電解エ
    ッチングを行わせ、 上記半導体装置形成領域の外部に設けた電極に流れる電
    流が所定値以下に減少または其の回路の抵抗が所定値以
    上に上昇したことが検出されたときは、上記電解電源の
    出力電圧が上記手順に従って制御され、上記半導体基板
    の半導体装置形成領域対応部分の裏面に対するエッチン
    グが電気化学的に停止されることを特徴とする半導体基
    板のエッチング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2805709A1 (fr) * 2000-02-28 2001-08-31 Commissariat Energie Atomique Connexion electrique entre deux faces d'un substrat et procede de realisation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2805709A1 (fr) * 2000-02-28 2001-08-31 Commissariat Energie Atomique Connexion electrique entre deux faces d'un substrat et procede de realisation
US6815827B2 (en) 2000-02-28 2004-11-09 Commissariat A L'energie Atomique Electrical connection between two faces of a substrate and manufacturing process

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