JPH06310047A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH06310047A
JPH06310047A JP9961893A JP9961893A JPH06310047A JP H06310047 A JPH06310047 A JP H06310047A JP 9961893 A JP9961893 A JP 9961893A JP 9961893 A JP9961893 A JP 9961893A JP H06310047 A JPH06310047 A JP H06310047A
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JP
Japan
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magnetic shield
ray tube
distortion
magnets
cathode ray
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Pending
Application number
JP9961893A
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English (en)
Inventor
Yasushi Moriya
泰 森谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラスター歪、特に上下方向のピンクッション
歪の補正の微調整を可能にしうる陰極線管を提供する。 【構成】 陰極線管1の管体2の内部に色選別機構7が
設けられ、その色選別機構7に内部磁気シールド11が
固定される。管体2の外部に配された偏向ヨーク15の
前端部上下にピンクッション歪補正用のマグネット16
a,16bが設けられる。内部磁気シールド11の上下
の側壁13a,13bの先端部に三角形状の切欠き17
a,17bが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管、特にマグネ
ットを用いてラスター歪を補正する陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の陰極線管としては、例え
ば図6に示すようなものが知られている。すなわち、こ
の陰極線管30においては、管体31のネック部32に
電子銃33が設けられ、この電子銃33から射出された
電子ビームが偏向ヨーク34によって水平、垂直方向に
偏向され、例えばスリット状のビーム透過孔を有する色
選別電極35を介してパネル36内面に形成した蛍光面
36aに到達する。一方、偏向ヨーク34の前端部の上
下には上下(y軸)方向のラスター歪、特にピンクッシ
ョン歪を補正するためのマグネット37a,37bが設
けられる。そして、図7に示すように、マグネット37
a,37bによって形成される磁界によって電子ビーム
38に上下方向の力が働き、それにより図8に示すよう
に画面39上においてラスター40を上下方向に引張る
ことによりピンクッション歪を補正する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にこの
種の陰極線管には、地磁気の影響によるミスランディン
グを防止するため、内部磁気シールドが設けられている
が、そのことによって次のような問題が生じていた。す
なわち、内部磁気シールド41は、図6に示すように色
選別電極35の枠辺42及び支持部材43に固定され、
その側壁44a,44bがピンクッション歪補正用のマ
グネット37a,37bの近くに位置するため、図9に
示すように、マグネット37a,37bによって発生す
る磁界が側壁44a,44bによって遮られ、その結
果、電子ビーム38に対して働く力が弱まってしまう。
従って、十分にピンクッション歪を補正するためには磁
力の強いマグネット37a,37bを使用しなければな
らず、コストアップを招くことになる。その一方、ピン
クッション歪の補正量はマグネット37a,37bの特
性に依存するため、補正量の微妙な調整を行うことがで
きなかった。
【0004】特に、最近の陰極線管においては地磁気の
ドリフトを向上させる等のために内部磁気シールドの側
壁の高さを高くしているので、このような問題が大きく
なっていた。
【0005】本発明は従来例のかかる点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ラスター歪、特に
上下方向のピンクッション歪の補正の微調整が可能な陰
極線管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、地磁気の影響によるミスランディングを防
止するための内部磁気シールド11を備え、この内部磁
気シールド11の上下面13a,13bの近くにラスタ
ー歪を補正するためのマグネット16a,16bを設け
た陰極線管において、この内部磁気シールド11の上下
面13a,13bに切欠き17a,17bを設けたもの
である。この場合、ラスター歪を補正するためのマグネ
ット16a,16bに対して内部磁気シールド11の上
下面13a,13bが重ならないように切欠き17a,
17bを設けることもできる。
【0007】
【作用】かかる構成を有する本発明の場合、内部磁気シ
ールド11の上下面13a,13bに切欠き17a,1
7bを設けたことから、ラスター歪を補正するためのマ
グネット16a,16bから発生する磁界が内部磁気シ
ールドの上下面13a,13bに遮られることなく内部
磁気シールド11の内側に入り込み、その結果、電子ビ
ームに対してラスター歪を補正する方向の力がより強く
働く。この場合、ラスター歪を補正するためのマグネッ
ト16a,16bに対して内部磁気シールド11の上下
面13a,13bが重ならないように切欠き17a,1
7bを設ければ、電子ビームに対してラスター歪を補正
する方向の力がより一層強く働く。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る陰極線管の実施例につい
て図1〜図5を参照して説明する。
【0009】図1は本実施例の概略構成を示すものであ
る。同図に示すように、カラー用の陰極線管1の管体2
のネック部3には電子銃4が配置され、この電子銃4か
ら電子ビームが射出される。管体2のパネル5の内面に
は蛍光面6が形成され、その蛍光面6の近くに色選別機
構7が配される。
【0010】色選別機構7は、例えばy軸(上下)方向
に伸びる多数のグリッド素体間にビーム透過孔が形成さ
れた、いわゆるアパーチャグリルと呼ばれる色選別電極
8を有する。この色選別電極8はx軸方向に延びる一対
の平行な枠辺9a,9bに架設され、各枠辺9a,9b
の端部間にまたがって固定された弾性支持部材10a,
10bによってy軸方向に引張られる。
【0011】色選別機構7には例えば溶接により内部磁
気シールド11が取り付けられる。内部磁気シールド1
1は、電子銃4側の部分に開口部12を有し、枠辺9
a,9b側の側壁13a,13bと弾性支持部材10
a,10b側の側壁13c,13dとから構成される。
そして、枠辺9a,9b側の側壁13a,13bに地磁
気のドリフトを向上させるための例えば長方形の孔14
が形成される。
【0012】図1Bに示すように、管体2の外部にはネ
ック部3からファンネル部14にかけて電子ビームを水
平、垂直偏向するための偏向ヨーク15が設けられる。
この偏向ヨーク15の前端部即ち蛍光面16側の部分の
上下には、ラスター歪、特に上下方向のピンクッション
歪を補正するためのマグネット16a,16bが設けら
れる。これらのマグネット16a,16bは、内部磁気
シールド11の側壁13a,13bの端部中央の近くに
配される。
【0013】図1Aに示すように、内部磁気シールド1
1の側壁13a,13bの端部には、切欠き17a,1
7bが形成されている。本実施例の場合、各切欠き17
a,17bの形状は三角形状、特に二等辺三角形とさ
れ、各側壁13a,13bの中央部分、即ち各マグネッ
ト16a,16bの近くが最も切り込まれるように形成
される。すなわち、y軸方向に関しマグネット17a,
17bと側壁13a,13bとが重ならないように構成
される。
【0014】そして、かかる切欠き17a,17bを設
けたことにより、図2に示すように、マグネット16
a,16bによって形成される磁界が内部磁気シールド
11の側壁13a,13bに遮られることなくその内部
に入り込む。従って、本実施例によれば、電子ビーム1
8に働く力が従来例に比べて大きくなることから、ラス
ター歪、特に上下方向のピンクッション歪を低減させる
ことができる。さらに、切欠き17a,17bの高さや
幅を変えることにより、補正量を微調整することができ
る。
【0015】一方、内部磁気シールド11の短辺側の側
壁13c,13dにも三角状の切欠き17c,17dが
形成されるが、これらの切欠き17c,17dは、地磁
気ドリフトを向上させるためのものである。
【0016】次に、具体例に基づいて本実施例をさらに
詳しく説明する。すなわち、図3Dに示すような形状の
枠辺9a,9b側の側壁13a,13bを有する内部磁
気シールド11に対し(比較例)、図3A〜Cに示すよ
うな形状の切欠き20,21,22をそれぞれ設け(実
施例1〜3)、上下方向のピンクッション歪を測定し
た。その結果を表1に示す。この場合、29インチサイ
ズの陰極線管を用い、図4Aに示すように内部磁気シー
ルド11の端部とマグネット16a,16bとの距離A
を表1に示すように設定した。図3において、側壁13
a,13bの高さはH=102.3mmとし、各切欠き
20〜22の深さはd1 =20mm、d2 =d3 =40
mmとした。また、切欠き20,21の幅はl1 =l2
=140mm、切欠き22については側壁13a,13
bの幅Lと等しくした。また、図4Bに示すように、内
部磁気シールド11の側壁13a,13bの端部と各マ
グネット16a,16bの上(下)面との高さをそろえ
るようにした。さらに、ピンクッション歪Kの値につい
ては、図5に示すように、画面23の両端部と中央部の
ラスター歪の比を次式によって算出した。
【0017】
【数1】
【0018】ちなみに、図5に示すような歪の場合、ピ
ンクッション歪Kの値は正になる。
【0019】
【表1】
【0020】表1から理解されるように、内部磁気シー
ルド11の側壁のマグネット16a,16bに近い部分
に切欠き20〜22を設けることにより、ピンクッショ
ン歪を大幅に低減させることができ、しかもその値を微
調整することができるようになった。
【0021】尚、上述の実施例においては三角形状の切
欠きを設けるようにしたが、本発明はこれに限られるこ
となく、例えば四角形状、扇形状等の凸形状の切欠きを
設けることもできる。また、切欠きを設ける位置につい
ても側壁の中央部には限られず、種々の位置に設けるこ
とができる。さらに、切欠きの数も各側壁に1つとは限
られず、複数個設けることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明にあっては、内
部磁気シールドの上下面に切欠きを設けたことから、ラ
スター歪、特に上下方向のピンクッション歪の補正の微
調整が可能になる。この場合、ラスター歪を補正するた
めのマグネットに対して内部磁気シールドの上下面が重
ならないように切欠きを設けることにより、上下方向の
ピンクッション歪の補正に際しより一層の微調整が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明に係る陰極線管の実施例の概略内部
構成を示す斜視図である。 B 同実施例の概略内部構成を示す断面図である。
【図2】同実施例の作用を示す説明図である。
【図3】種々の切欠きの実施例及び比較例を示す説明図
である。
【図4】内部磁気シールドとマグネットとの位置関係を
示す説明図である。
【図5】ピンクッション歪の算出方法を示す説明図であ
る。
【図6】従来例に係る陰極線管の概略内部構成図であ
る。
【図7】マグネットにより生ずる磁界内での電子ビーム
に働く力を示す説明図である。
【図8】ラスター歪及びその補正状態を示す説明図であ
る。
【図9】従来例の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 陰極線管 11 内部磁気シールド 13a,13b 側壁 15 偏向ヨーク 16a,16b マグネット 17a,17b 切欠き

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地磁気の影響によるミスランディングを
    防止するための内部磁気シールドを備え、該内部磁気シ
    ールドの上下面の近くにラスター歪を補正するためのマ
    グネットを設けた陰極線管において、 上記内部磁気シールドの上下面に切欠きを設けたことを
    特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 ラスター歪を補正するためのマグネット
    に対して内部磁気シールドの上下面が重ならないように
    切欠きを設けたことを特徴とする請求項1記載の陰極線
    管。
JP9961893A 1993-04-26 1993-04-26 陰極線管 Pending JPH06310047A (ja)

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JP9961893A JPH06310047A (ja) 1993-04-26 1993-04-26 陰極線管

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229254B1 (en) 1997-09-12 2001-05-08 Hitachi, Ltd. Color cathode ray tube having an improved internal magnetic shield
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