JPH06308704A - 感光材料処理装置の歯車伝達装置 - Google Patents

感光材料処理装置の歯車伝達装置

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JPH06308704A
JPH06308704A JP9970793A JP9970793A JPH06308704A JP H06308704 A JPH06308704 A JP H06308704A JP 9970793 A JP9970793 A JP 9970793A JP 9970793 A JP9970793 A JP 9970793A JP H06308704 A JPH06308704 A JP H06308704A
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JP
Japan
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gear
drive
gears
drive shaft
photosensitive material
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Application number
JP9970793A
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English (en)
Inventor
Takero Yamamoto
健朗 山本
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Shinichi Matsuda
晋一 松田
Atsushi Ikeda
淳 池田
Mitsuru Katsumata
満 勝俣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数組の駆動歯車と従動歯車の間の負荷の変
化によるドライブシャフトから各負荷への駆動ムラを防
止する。 【構成】 ドライブシャフト74には平歯車76A、7
6Bが取付けられ、それぞれに平歯車78A、78Bが
噛合して歯車伝達装置82を構成している。平歯車76
A、76Bは、平歯車76Aの歯86Aの中間に平歯車
76Bの歯86Bが重なるように取付けられている。こ
のため、ドライブシャフトが回転駆動したときに、平歯
車76Aに作用する負荷の変化と平歯車76Bに作用す
る負荷の変化が合成されるが、平歯車76A、76Bに
同時に大きな負荷が作用しないため、ドライブシャフト
によって駆動される負荷に駆動ムラが生じることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動原の駆動力を1つ
の回転軸に同軸に配置した複数の歯車によって個々の負
荷へ伝達する感光材料処理装置の歯車伝達装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料を処理液に
浸漬したのち乾燥処理する感光材料処理装置では、ロー
ラ等によって連続的な感光材料の搬送路を形成して、略
一定の速度で感光材料を搬送するようにしたものがあ
る。
【0003】このような感光材料処理装置では、感光材
料を略一定の速度で搬送するために単一の駆動原によっ
て駆動力を発生させ、この駆動力を個々のローラに伝達
するようにしている。単一の駆動原によって個々のロー
ラに伝達する方法としては、例えば、装置内の搬送路を
それぞれが略同じ大きさの負荷となるように複数のブロ
ックに分割し、それらのブロックの間に共通の1本のド
ライブシャフトを配置したものがあり、ドライブシャフ
トの回転を各ブロックに配置された歯車によって取り出
すことにより各ブロックのローラへ駆動力が伝達される
ものがある。
【0004】このとき、ドライブシャフトには、分割し
た各ブロック毎の所定の位置に同一の駆動歯車が取り付
けられ、これらの各駆動歯車に各負荷を連結した従動歯
車を噛合させた歯車伝達装置を構成して、ドライブシャ
フトの回転駆動によって駆動歯車を回転させて、それぞ
れの駆動歯車に対応する従動歯車を介して個々のローラ
を駆動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
駆動歯車と従動歯車の間には、互いの歯の噛合状態によ
ってトルク伝達の変動が少なからず発生している。ドラ
イブシャフトに設けたそれぞれの駆動歯車のトルク変化
が重なり合うと全体として大きなトルク変化となってし
まう。このドライブシャフトに作用するトルク変化は各
ローラの回転ムラを引き起こし、感光材料の搬送ムラを
生じさせてしまう。感光材料処理装置における感光材料
の搬送ムラは処理される感光材料に処理ムラとなって現
れ、特に感光材料を迅速に処理しようとしたときに感光
材料の仕上がりを損ねる原因となる。
【0006】このようなトルク変化は、歯車の精度に起
因することがあり、特に金型製品である大量生産品の歯
車を用いる場合には、全ての歯車は同じ箇所に製作誤差
を持つので、歯車をドライブシャフトに沿って固定する
と、トルク変化が重なり易くなる。例えばウォームが偏
心しているときには、全てのウォームが同じ偏心を持つ
ので、上記の問題が生じる。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、ドライブシャフトに作用する負荷トルクの変化
を抑え、駆動ムラを生じさせることのない感光材料処理
装置の歯車伝達装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置の歯車伝達装置は、駆動原の駆動力に
よって回転駆動されるドライブシャフトと、前記ドライ
ブシャフトに取付けられた複数の駆動歯車と、前記駆動
歯車のそれぞれに対応して設けられ駆動歯車に噛合して
負荷に駆動原の駆動力を伝達する従動歯車と、を備えた
歯車伝達装置であって、少なくとも1つの前記駆動歯車
を前記ドライブシャフトの周方向に沿ってずらして、駆
動歯車と従動歯車の所定の噛合状態となるタイミングを
変えたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
の歯車伝達装置は、駆動原の駆動力によって回転駆動さ
れるドライブシャフトと、前記ドライブシャフトに取付
けられた複数の駆動歯車と、前記駆動歯車のそれぞれに
対応して設けられ駆動歯車に噛合して負荷に駆動原の駆
動力を伝達する従動歯車と、を備えた歯車伝達装置であ
って、前記駆動歯車を前記ドライブシャフトの周方向に
ずらして取付け、前記駆動歯車と前記従動歯車が噛合が
異なるタイミングで所定の噛合状態となることを特徴と
する。
【0010】本発明の請求項3に係る感光材料処理装置
の歯車伝達装置は、請求項2の感光材料処理装置の歯車
伝達装置であって、前記駆動歯車を前記ドライブシャフ
トの軸心を中心に一定角度でずらして、前記駆動歯車と
前記従動歯車との所定の噛合状態が均一なタイミングで
連続的に生じさせたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置の
歯車伝達装置では、ドライブシャフトに取付けられた駆
動歯車と従動歯車とが所定の噛合状態となったときに、
最も負荷トルクが大きいとき、少なくとも1組の従動歯
車と駆動歯車が他の駆動歯車と従動歯車と同時にこの所
定の噛合状態とならないようにしている。これによっ
て、ドライブシャフトに作用する負荷のトルクを分散さ
せることができ、ドライブシャフトに所定のサイクルで
大きな負荷がかかって駆動ムラが生じてしまうことがな
い。
【0012】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置の歯車伝達装置では、駆動歯車と従動歯車が何れの組
でも同時に所定の噛合状態とならないようにしている。
これによって、ドライブシャフトに一時的に大きな負荷
トルクが作用するのを防止でき、駆動ムラを生じさせる
ことがない。
【0013】本発明の請求項3に記載の感光材料処理装
置の歯車伝達装置では、各駆動歯車と従動歯車を均一間
隔でずらして、ドライブシャフトに一定の間隔で所定の
負荷トルクを作用させる。これによって、ドライブシャ
フトは一定の間隔で負荷トルクが変動するため、円滑に
回転して、各負荷に一定の駆動力を伝達することができ
る。
【0014】このような感光材料処理装置の歯車伝達装
置を用いて感光材料を搬送するためのローラに駆動力を
伝達するようにすれば、感光材料に搬送ムラを生じさせ
ることなく円滑に搬送して処理することができる。
【0015】ドライブシャフトに取付けられた駆動歯車
と、この駆動歯車に噛合する従動歯車との間でトルク変
化を生じさせる原因としては、歯車のモジュールの大き
さに起因するもののほか、歯車の製作時に生じる偏心が
考えられる。
【0016】歯車のモジュールを小さくした場合、駆動
トルクの変化を抑えることができることは知られている
が、伝達許容トルクが小さくなりまた歯飛びし易くなっ
てしまい、従動歯車に円滑にかつ確実に駆動力を伝達す
ることができない。これに対して、同一のタイミングで
各駆動歯車と従動歯車が所定の噛合状態とならないよう
にすれば、駆動歯車の伝達許容トルクを低下させたり、
従動歯車との間で歯飛びが生じ易くなることなく、ドラ
イブシャフトから一定の駆動力を従動歯車へ伝達するこ
とができる。
【0017】図6に示すように、駆動歯車100の歯1
02と従動歯車104の歯106の間の噛合状態は、作
用線108に沿って噛み合い長さLの間で2対噛み合い
領域M、1対噛み合い領域N、2対噛み合い領域Pへと
変化する。このとき、駆動歯車100に作用する負荷は
1対噛み合い領域Nから2対噛み合い領域Pへ変化する
ときに最も大きくなる。例えば、この噛合状態を駆動歯
車100と従動歯車106の所定の噛合状態として、ド
ライブシャフトに配置した複数の駆動歯車100を図示
しないドライブシャフトの回転方向Aに沿ってずらすよ
うにすればよい。
【0018】また、歯車製作時に僅かながら歯車に生じ
てしまう偏心も駆動歯車の負荷の変動に繋がる。すなわ
ち、歯車が偏心することによって噛み合いが深くなった
ときは、駆動歯車にかかる負荷が大きくなりこれによっ
て、従動歯車への駆動力の伝達にムラが生じることがあ
る。このような駆動歯車への負荷の変動を同時に生じさ
せないようにすれば、ドライブシャフトに係る負荷の変
化を抑えることができる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕図1には、本発明の実施例1に適用した感
光材料処理装置である自動現像装置10を示している。
この自動現像装置10は、感光材料の一例であるフィル
ム20を現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理した
のち乾燥処理するものである。
【0020】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理液処
理部11は、現像液を貯留する現像槽14、定着液を貯
留する定着槽16、水洗水を貯留する水洗槽18を備え
ており、機枠12に設けられた挿入口15近傍に、フィ
ルム20を機枠12内に引き入れる挿入ラック17、及
び挿入されるフィルム20を検出する挿入検出センサ8
0が配設されている。
【0021】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18内には、複数の搬送ローラ22、26、
30を有する搬送ラック24、28、32が、現像液、
定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。また、現
像槽14と定着槽16との間、定着槽16と水洗槽18
との間には、それらの上部に搬送ローラ36及びガイド
38を備えたクロスオーバーラック34が配設されてい
る。
【0022】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられ、搬送ローラ
22、26、36の回転駆動によって現像液、定着液、
水洗水に順次浸漬されながら搬送されて現像、定着、水
洗処理が行われる。
【0023】水洗槽18と乾燥部50との間には、フィ
ルム20をスクイズしながら搬送するスクイズローラ4
2とフィルム20と乾燥部50へ向けて案内するガイド
43を備えたスクイズラック40が配設されている。水
洗槽18から送り出されたフィルム20は、スクイズロ
ーラ42によって表面の水分が絞り取られながら乾燥部
50へ案内される。なお、水洗槽18に近いスクイズロ
ーラ42とガイド43との部分に、現像槽14、定着槽
16との間のクロスオーバーラック34、定着槽16と
水洗槽18とのクロスオーバーラック34と同様の構成
のクロスオーバーラックを適用することができる。
【0024】乾燥部50には、互いに平行に配設された
一対の側板54間に掛け渡され、フィルム20を搬送す
る搬送ローラ群44が千鳥状に配列されてフィルム20
の搬送路が形成されると共にヒータ45及び乾燥ファン
46によって発生された乾燥風を搬送ローラ群44の個
々のローラの近傍に向けて噴出する吹出パイプ47が配
設されている。吹出パイプ47は、搬送ローラ群44の
各ローラの間に独立して配設されており、乾燥ファン4
6とヒータ45によって発生した乾燥風が図示しないチ
ャンバーを介して供給される。すなわち、ヒータ45及
び乾燥ファン46によって発生した乾燥風は、このチャ
ンバーによって各吹出パイプ47へと案内され、吹出パ
イプ47の吹出口から噴出される構成となっている。
【0025】図2に示すように、乾燥部50内の搬送ロ
ーラ群44の配列順序は、乾燥部50の上方からまず2
個の搬送ローラ56が配列され、その後4個のヒートロ
ーラ52が配列され、次いで10個の搬送ローラ56が
配列されている。ヒートローラ52の軸心部には、ヒー
タ58が配置されており、このヒータ58によって所定
の温度に加熱される。フィルム20は、上記のように千
鳥状に配列された搬送ローラ56及びヒートローラ52
に順次表裏面が接触しながら、搬送力を受けて下方へ向
けて搬送される。このとき、フィルム20はヒートロー
ラ52と接触して加熱されて乾燥されると共に、吹出パ
イプ47から噴出される乾燥風によって乾燥が促進され
る。
【0026】乾燥されたフィルム20は、搬送ローラ群
44の下方に配置された乾燥ターン部48によって斜め
上方へ向けて反転搬送されて、機枠12の外方に形成さ
れた受け箱49へ送り出されて収容される。
【0027】図3に示すように、乾燥ローラ群44は、
一方の側板54(チャンバーが配設されていない方の側
板54)の外方に配置されたドライブシャフト60から
駆動力を伝達される。このドライブシャフト60は、複
数箇所で側板54に回転可能に支持されており、一端が
図示しない駆動原に連結されており、駆動原の駆動によ
って矢印B方向へ回転するようになっている。このドラ
イブシャフト60には、駆動歯車である複数のウォーム
歯車62が取付けられている。なお、実施例1では4個
のウォーム歯車62を取付けており、それぞれ個別に示
すときは、ウォーム歯車62A、62B、62C、62
Dとする。
【0028】それぞれのウォーム歯車62には、従動歯
車であるハスバ歯車64が噛合されている。なお、ハス
バ歯車64を個別に示すときは、ハスバ歯車64A、6
4B、64C、64Dとし、ドライブシャフト60、ウ
ォーム歯車62A、62B、62C、62D、ハスバ歯
車64A、64B、64C、64Dによって歯車伝達装
置70が構成されている。
【0029】搬送ローラ群44の各搬送ローラ56及び
ヒートローラ52は、複数のブロックに分割されてお
り、それぞれのブロックのうちの一つの搬送ローラ56
の回転軸66が側板54から突出しており、その先端部
にハスバ歯車64が取付けられている。他の搬送ローラ
56、ヒートローラ52は、各ブロック毎に側板54の
内方に配置した平歯車68を互いに噛合させて連結され
ている。このため、搬送ローラ群44は、ドライブシャ
フト60が回転駆動すると、この駆動力をウォーム歯車
62、ハスバ歯車64を介して伝達されてフィルム20
の搬送方向(図3の上下方向)に沿って回転するように
なっている。なお、各ブロックはそれぞれハスバ歯車6
4に連結された負荷が略同じになっている。
【0030】実施例1では、1条のウォーム歯車62を
使用しており、図4に示すように、各ウォーム歯車62
A、62B、62C、62Dはドライブシャフト60の
軸心を中心に、ウォーム歯車62をドライブシャフト6
0へ取付けるための図示しないボスネジが螺合されるボ
ス孔72(72A、72B、72C、72D)の位置を
90°づつずらして取付けている。
【0031】これによって、例えば製作時の機械の機差
等によってウォーム歯車62が偏心していたときに、最
も半径が大きくなった部分が同時にハスバ歯車64に噛
合しないようにしている。
【0032】以下に実施例1の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置
10の挿入口15から、自動現像装置10内へ挿入され
て処理される。自動現像装置10では、挿入口15から
挿入されたフィルム20を挿入ラック17によって引き
入れて処理液処理部11の現像槽14へ送り込む。
【0033】現像槽14では、ラック24の搬送ローラ
22によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して
現像処理を行う。現像像14での処理が終了したフィル
ム20は、クロスオーバーラック34のガイド38と搬
送ローラ36によって案内搬送されて定着槽16へ送り
込まれる。定着槽16では、ラック28の搬送ローラ2
6によってフィルム20を略U字状に案内しながら搬送
して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽16での
処理が終了したフィルム20は、クロスオーバーラック
34によって案内搬送されて、水洗槽18へ送り込まれ
る。水洗槽18では、ラック32の搬送ローラ30によ
ってフィルム20を水洗水に浸漬しながら搬送して、フ
ィルム20の水洗を行い、フィルムの表面から定着液成
分を除去する。
【0034】水洗処理が終了したフィルム20は、水洗
槽18からスクイズラック40のスクイズローラ42と
ガイド43に案内搬送されて処理液処理部11から乾燥
部50へ送り込まれる。このとき、フィルム20は、ス
クイズローラ42によって表面に付着している水分が除
去される。
【0035】次に、上記搬送ローラ56及び乾燥風によ
って比較的均一に水滴が付着したフィルム20は、4個
のヒートローラ52によってその表裏面が交互に接触す
るため、蒸発が促進される。その後、ヒートローラ52
に対応する吹出パイプ47からの乾燥風によって、多量
に水分を含んだ雰囲気が排除され、さらに蒸発が促進さ
れる。このとき、水滴むらがないため、部分的に蒸発が
遅れたり、進んだりすることがなく、フィルム20の前
面に亘って均一に蒸発が促進される。
【0036】その後、10個の搬送ローラ56によって
フィルム20を搬送しながら、ヒータ45と乾燥ファン
46によって発生した乾燥風を吹出パイプ47からフィ
ルム20の表裏面に向けて噴出して、フィルム20を加
熱乾燥する。フィルム20は、加熱されながら搬送され
て乾燥ターン部48に達すると、斜め上方に向けてター
ンされて排出され、受け箱49にストックされる。
【0037】ここで、搬送ローラ群44の各搬送ローラ
56及びヒートローラ52を駆動するためのドライブシ
ャフト60には、図示しない駆動原からの駆動力が伝達
されて図3及び図4の矢印B方向へ回転する。このと
き、ウォーム歯車62に偏心が生じていた場合、製作時
及び取付け時の基準となるボス孔72を中心に同一の状
態で生じている。このウォーム歯車62の偏心によって
最も半径寸法の大きい部分がハスバ歯車64と噛合した
ときに、ドライブシャフト60にかかる負荷が大きくな
る。
【0038】これらのウォーム歯車62A、62B、6
2C、62Dをドライブシャフト60に対して90°づ
つずらしているため、ドライブシャフト60が一定の回
転速度で一回転したときに、ウォーム歯車62を介して
ドライブシャフト60に負荷が大きく作用するタイミン
グが等間隔で現れることになる。仮に、ウォーム歯車6
2A、62B、62C、62Dを介してドライブシャフ
ト60に大きく負荷が作用するタイミングが同一であっ
た場合、ドライブシャフト60には、これらの負荷が合
成されてさらに大きな負荷が作用することになる。この
結果として、搬送ローラ群44の各搬送ローラ56、ヒ
ートローラ52の回転速度にムラが生じすことになる。
【0039】これに対してウォーム歯車62A、62
B、62C、62Dごとに負荷がドライブシャフト60
に大きく作用するタイミングをずらし分散させているた
め、ドライブシャフト60に作用する負荷変動を抑える
ことができ、結果として搬送ローラ56、ヒートローラ
52を一定の速度で回転駆動させることができる。
【0040】このように、搬送ローラ群44の搬送ロー
ラ56、ヒートローラ52を一定の速度で回転駆動させ
ることができるため、この搬送ローラ群44によって乾
燥部50内でフィルム20を一定の速度で搬送すること
ができ、搬送ムラによってフィルム20に生じる乾燥ム
ラを防止することができる。
【0041】なお、実施例1では、乾燥部50の搬送ロ
ーラ群44に駆動力を伝達するためのドライブシャフト
60、ウォーム歯車62及びハスバ歯車64の間に本発
明を適用したが、同一の駆動原によって駆動する現像槽
14、定着槽16、水洗槽18の各搬送ラック24、2
8、32の間で適用してもよい。これによって、現像槽
14、定着槽16、水洗槽18の間でフィルム20を一
定の速度で搬送することができ、搬送ムラによって生じ
るフィルム20の処理ムラを防止することができる。
【0042】また、実施例1では、4個のウォーム歯車
62を使用したが、これは、ドライブシャフト60に取
付ける駆動歯車の数を限定するものではなく、2個以上
の複数の駆動歯車を用いたときに適用することができ
る。例えば3個のウォーム歯車62を用いたときには、
ボス孔72の位置が120°づつずれるようにすればよ
い。さらに、実施例1に適用したウォーム歯車62は歯
筋を1条としたが、これ以外の条数であってもよく、例
えば3条のウォーム歯車を適用した場合、基準位置とな
るボス孔72のずれを30°にすればよい。 〔実施例2〕次に本発明のい実施例2について説明す
る。
【0043】図5Aに示すように実施例2では、図示し
ない駆動原の駆動力によって回転するドライブシャフト
74に駆動歯車として2個の平歯車76(76A、76
B)を取付け、これらの平歯車76A、76Bに従動歯
車である平歯車78(78A、78B)を噛合させた歯
車伝達装置82を示している。それぞれの平歯車78
A、78Bが取付けられた回転軸84A、84B、に
は、図示しない負荷が連結されている。
【0044】図5Bに示すように駆動歯車である平歯車
76A、76Bは、ドライブシャフト74の周方向にず
らして、ドライブシャフト74の軸方向に沿って見たと
きに平歯車76Aの歯86Aの中間に平歯車76Bの歯
86Bが重なるようになっている。すなわち、平歯車7
6A、76Bの間の位相をずらしている。
【0045】これによって、ドライブシャフト74が回
転駆動したときに、平歯車76Aに作用する負荷の変化
と平歯車76Bに作用する負荷の変化が合成されるが、
平歯車76A、76Bに同時に大きな負荷が作用しない
ため、ドライブシャフト74によって駆動される負荷に
駆動ムラが生じることがない。
【0046】このように、駆動歯車の位相をずらすこと
によって、複数の駆動歯車に同時に大きな負荷が作用し
ないようにすれば、駆動歯車と従動歯車の噛合の位相を
ずらすことによってドライブシャフト74に複数の駆動
歯車を取付けても負荷の変動を抑えることができ、駆動
ムラを生じさせることがない。
【0047】なお、本実施例では、ウォーム歯車62と
ハスバ歯車64、平歯車76と平歯車78の間で本発明
を適用した例について説明したが、駆動歯車と従動歯車
の組合わせはこれに限定するものではない。例えば、ハ
スバ歯車とハスバ歯車の組合わせなどであってもよく、
一般的に組合せ可能な歯車の間に適用することができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の感光材料処理
装置の歯車伝達装置は、複数組の駆動歯車と従動歯車の
噛合状態を換えているため、ドライブシャフトに作用す
る負荷の変化を抑えることができる。これによって、例
えばローラによって感光材料を搬送するときに、感光材
料に搬送ムラを生じさせることがなく、仕上がった感光
材料に処理ムラを生じさせることがない優れた効果を得
ることができる。また、装置の駆動時の音を低く抑える
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に適用した自動現像装置を示す概略構
成図である。
【図2】実施例1の乾燥部のローラの概略配置図であ
る。
【図3】実施例1の乾燥ラックの駆動伝達装置を示す概
略斜視図である。
【図4】実施例1のドライブシャフトに対する駆動歯車
の相対位置関係を示す概略正面図である。
【図5】(A)は実施例2に適用した歯車伝達装置を示
す概略構成図、(B)は(A)のドライブシャフトの軸
方向に沿って駆動歯車を見た要部正面図である。
【図6】駆動歯車と従動歯車の噛合を示す要部平面図で
ある。
【符号の説明】
10 自動現像装置 11 処理液処理部 20 フィルム 44 搬送ローラ群 50 乾燥部 52 ヒートローラ 56 搬送ローラ 60、74 ドライブシャフト 62 ウォーム歯車(駆動歯車) 64 ハスバ歯車(従動歯車) 70、82 歯車伝達装置 76 平歯車(駆動歯車) 78 ハスバ歯車(従動歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 淳 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 勝俣 満 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動原の駆動力によって回転駆動される
    ドライブシャフトと、前記ドライブシャフトに取付けら
    れた複数の駆動歯車と、前記駆動歯車のそれぞれに対応
    して設けられ駆動歯車に噛合して負荷に駆動原の駆動力
    を伝達する従動歯車と、を備えた歯車伝達装置であっ
    て、少なくとも1つの前記駆動歯車を前記ドライブシャ
    フトの周方向に沿ってずらして、駆動歯車と従動歯車の
    所定の噛合状態となるタイミングを変えたことを特徴と
    する感光材料処理装置の歯車伝達装置。
  2. 【請求項2】 駆動原の駆動力によって回転駆動される
    ドライブシャフトと、前記ドライブシャフトに取付けら
    れた複数の駆動歯車と、前記駆動歯車のそれぞれに対応
    して設けられ駆動歯車に噛合して負荷に駆動原の駆動力
    を伝達する従動歯車と、を備えた歯車伝達装置であっ
    て、前記駆動歯車を前記ドライブシャフトの周方向にず
    らして取付け、前記駆動歯車と前記従動歯車が噛合が異
    なるタイミングで所定の噛合状態となることを特徴とす
    る感光材料処理装置の歯車伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動歯車を前記ドライブシャフトの
    軸心を中心に一定角度でずらして、前記駆動歯車と前記
    従動歯車との所定の噛合状態が均一なタイミングで連続
    的に生じさせたことを特徴とする請求項2の感光材料処
    理装置の歯車伝達装置。
JP9970793A 1993-04-26 1993-04-26 感光材料処理装置の歯車伝達装置 Pending JPH06308704A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104360578A (zh) * 2014-11-24 2015-02-18 天津爱安特科技股份有限公司 一种卷式缩微胶片冲洗机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104360578A (zh) * 2014-11-24 2015-02-18 天津爱安特科技股份有限公司 一种卷式缩微胶片冲洗机

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