JPH06308046A - 周期性パターン検査装置 - Google Patents

周期性パターン検査装置

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JPH06308046A
JPH06308046A JP10241593A JP10241593A JPH06308046A JP H06308046 A JPH06308046 A JP H06308046A JP 10241593 A JP10241593 A JP 10241593A JP 10241593 A JP10241593 A JP 10241593A JP H06308046 A JPH06308046 A JP H06308046A
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正嘉 小林
Toru Shibahara
亨 芝原
Kichiji Asai
吉治 浅井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成でパターンの欠陥が正確に判別で
きるようにする。 【構成】 周期性パターン検査装置1は、配列された複
数の周期性パターンを有するシャドウマスク30に向け
て光を照射するための発光部3と、シャドウマスク30
の隣接し合う周期性パターンをそれぞれ通過した発光部
3からの光束が干渉し合う位置において受光量を認識す
るための受光部4と、受光部4が認識した受光量に基づ
いてシャドウマスク30の周期性パターンの欠陥の有無
を判断するためのデータ処理装置5とを備え、対物レン
ズ11からこのレンズのピント位置までの間隔Δfを所
定の条件の距離に設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周期性パターン検査装
置、特に、検査対象物の複数の透孔からなる周期性パタ
ーンの欠陥を検出する周期性パターン検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管は、3本の電子ビーム
を放射する電子銃と、この電子銃から放射された電子ビ
ームを受けて3原色に発光し得る蛍光体と、蛍光体の電
子銃側に配置され、複数の透孔からなる周期性パターン
を有する検査対象物の1種であるシャドウマスクとを主
に備えている。このようなカラーブラウン管に含まれる
シャドウマスクは、たとえば厚さ0.1〜0.3mmの
鉄板に10万個から数十万個のドット型またはスロット
型の透孔を整然と形成したものであり、電子銃から放射
される電子ビームのうち必要な方向の電子ビームだけを
選択的に通過させて不要な方向の電子ビームを遮断する
ためのものである。
【0003】ところで、このようなシャドウマスクに設
けられた透孔は、ブラウン管の形状、電子銃の特性また
はシャドウマスクの強度等により、シャドウマスク上の
位置に応じて異なる形状に形成されている。すなわち、
各透孔の形状は、シャドウマスクの中心からそれぞれ縦
方向、横方向及び対角線方向に離れた位置ごとに微妙に
異なる形状に形成されており、その形状は細かく規定さ
れている。しかしながら、これらの各透孔は1枚の中で
は異なるが、近接する部分はほぼ同じ周期性パターンと
みなせるという特徴がある。
【0004】透孔の形状がこのように精密に規定された
シャドウマスクは、数十万個の透孔のうちの一つに欠陥
がある場合でもその機能を充分に発揮し得ない。そのた
め、シャドウマスクの製造では、最終工程において全て
の透孔の形状を検査する必要がある。そこで、複数の透
孔からなる周期性パターンを有するシャドウマスクのよ
うな検査対象物を検査する装置として、シャドウマスク
の全体像または部分像をビデオ信号として画像処理装置
に入力し、A/D変換後にフレームメモリに格納してフ
レームごとの画像情報に基づいて欠陥部分を検出するも
の(特開平1−307646号公報)が提案されてい
る。この検査装置では、ローパスフィルタでTVカメラ
から出力されたビデオ信号が高周波成分を除去し、A/
D変換して画像処理装置に取り込んでパターンを変位さ
せた画像の加算・減算を含む各種の画像処理を行うこと
により欠陥を検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検査装置では、ビデオ信号から高周波成分を除去す
る際に、微細な欠陥を含む信号を除去してしまう可能性
がある。また、シャドウマスクのような広い面積を持っ
た周期性パターンの画像をイメージセンサで撮像する場
合、パターンがもっている固有の空間周期と画像入力時
のサンプリング周期とが整合しないことによりビートノ
イズ(モアレ縞現象)が発生することにより、異常孔の
検出が困難になるという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、簡単な構成で、欠陥を正確に
かつ容易に判断する周期性パターン検査装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る周期性
パターン検査装置は、検査対象物の複数の透孔からなる
周期性パターンの欠陥を検出するためのものである。こ
の装置は、検査対象物に向けて光を照射する光照射手段
と、周期性パターンからの透過光を受光しかつ受光量を
電気信号に変換する光電変換手段と、検査対象物と光電
変換手段との間に設けられかつ光電変換手段に透過光を
結像する光学系と、電気信号に基づき周期性パターンの
欠陥を検出する欠陥検出手段とを有している。また、周
期性パターンの周期をP,光電変換手段の単位受光面の
1辺または直径をD,周期性パターンからの透過光の開
口角の半角をθ、光学系のピント位置から検査対象物ま
での距離をΔf、光学系の倍率をMとしたとき、下記の
式(1)を満たしている。
【0008】
【数3】 第2の発明に係る周期性パターン検査装置は、検査対象
物の複数の透孔からなる周期性パターンの欠陥を検出す
るためのものである。この装置は、検査対象物に向けて
光を照射する光照射手段と、周期性パターンからの透過
光を受光しかつ受光量を電気信号に変換する光電変換手
段と、電気信号に基づき周期性パターンの欠陥を検出す
る欠陥検出手段とを有している。また、周期性パターン
の周期をP,光電変換手段の単位受光面の1辺または直
径をD,周期性パターンからの透過光の開口角の半角を
θ、光電変換手段から検査対象物までの距離をGapと
したとき、下記の式(2)を満たしている。
【0009】
【数4】
【0010】
【作用】第1の発明に係る周期性パターン検査装置は、
光照射手段からの光が検査対象物の周期性パターンを透
過し、その透過光を光電変換手段に結像する光学系を介
して光電変換手段に受光される。そして、光電変換手段
で受光量を電気信号に変換し、欠陥検出手段でこの電気
信号に基づき検査対象物上の周期性パターンの欠陥を検
出する。この場合、周期性パターンの周期をP、光電変
換手段の単位受光面の1辺または直径をD、周期性パタ
ーンからの透過光の開口角の半角をθ、光学系の倍率を
Mとしたとき、光学系のピント位置から検査対象物まで
の間隔Δfが次の式(1)の条件を満たすようにしてい
るので、周期性パターンに由来するノイズが少なくな
り、周期性パターンの欠陥が容易に判別される。
【0011】
【数5】 第2の発明に係る周期性パターン検査装置は、光照射手
段からの光が検査対象物の周期性パターンを透過し、そ
の透過光を直接光電変換手段で受光する。そして、光電
変換手段で受光量を電気信号に変換し、欠陥検出手段で
この電気信号に基づき検査対象物上の周期性パターンの
欠陥を検出する。この場合、周期性パターンの周期を
P、光電変換手段の単位受光面の1辺または直径をD、
周期性パターンからの透過光の開口角の半角をθとした
とき、光電変換手段と検査対象物との距離Gapが次の
式(2)の条件を満たすようにしているので、第1の発
明の周期性パターン検査装置と同様に、周期性パターン
に由来するノイズが少なくなり、周期性パターンの欠陥
が容易に判別される。
【0012】
【数6】
【0013】
【実施例】図1に、本発明の一実施例に係る周期性パタ
ーン検査装置の概略を示す。図において、周期性パター
ン検査装置1は、移動テーブル2と、発光部3と、受光
部4と、データ処理装置5とから主に構成されている。
移動テーブル2は、中央部に開口6を有する平板状の枠
状部材であり、その上面には、開口6を塞ぐように透明
ガラス板7が配置されている。移動テーブル2は、図示
しない駆動モータにより図の左右方向及び紙面と直交す
る方向、すなわち水平面内で自由に移動し得る。
【0014】発光部3は、移動テーブル2の下方に配置
されており、移動テーブル2側から順に拡散板8、スト
レートライトガイド9及びハロゲンランプ10を備えて
いる。ストレートライトガイド9は、ハロゲンランプ1
0からの光を直線光に変換し、拡散板8に向けて照射す
るためのものである。拡散板8は、ストレートライトガ
イド9からの光を移動テーブル2上に配置された透明ガ
ラス板7に向けて均等に照射するためのものである。
【0015】受光部4は、移動テーブル2を挟んで発光
部3と対向しており、対物レンズ11と光電変換装置1
2とから主に構成されている。対物レンズ11は、鏡筒
11aに取付けられている。鏡筒11aは、図示しない
駆動モータにより、図の上下方向に移動可能であり、こ
れにより、対物レンズ11の焦点を調節し得る。光電変
換装置12は、テレビカメラ、CCDセンサ又はフォト
センサ等であり、対物レンズ11を支持している鏡筒1
1aの上端に固定されている。この光電変換装置12
は、対物レンズ11により投影された画像の光量を電気
信号に変換し、データ処理装置5に伝達するためのもの
である。
【0016】データ処理装置5(欠陥検出手段の一例)
は、CPU、ROM、RAM及び入出力ポートを含む制
御部13から主に構成されている。制御部13の入力側
には、アンプ14及びA/D変換器15を介して光電変
換装置12が接続されている。また、測定条件等を入力
するための入力装置16も接続されている。一方、制御
部13の出力側には、測定結果を表示するためのCRT
17と、プリンタ等のその他の出力装置18が接続され
ている。
【0017】次に、前記周期性パターン検査装置1によ
るパターン検査方法について説明する。ここでは、検査
対象物としてカラーブラウン管のシャドウマスクの透孔
パターンを検査する場合を例にして説明する。まず、移
動テーブル2の透明ガラス板7上に、図1に示すよう
に、シャドウマスク30を配置する。シャドウマスク3
0は、図3に示すように、規則的に配列された複数の透
孔31を有している。
【0018】透明ガラス板7に配置されたシャドウマス
ク30には、発光部3からの光を部分的に照射する。こ
こでは、ハロゲンランプ10からの光が、ストレートラ
イトガイド9により直線光に変換され、拡散板8及び透
明ガラス板7を通じてシャドウマスク30の図1下面に
照射される。シャドウマスク30に照射された発光部3
からの光は、シャドウマスク30の各透孔31を通過し
て受光部4に向けて照射される。ここで、図4に示すよ
うに、各透孔31を通過する光束Lは、円錐状に広が
り、シャドウマスク30から距離d上方において隣接す
る透孔31を通過する光束Lと重なり合う。
【0019】次に、図示しないモータを駆動して受光部
4の鏡筒11aを上下方向に移動させ、対物レンズ11
のピント位置を上述の距離dよりも上方に設定し、例え
ば図4に示すように、対物レンズ11のピント位置とシ
ャドウマスク30との距離をΔfの位置に調節する。こ
れにより、光電変換装置12には、シャドウマスク30
の一部の画像(例えば、図3の一点鎖線で示す円内の画
像A)が対物レンズ11によりデフォーカス状態で投影
される。ここで、光電変換装置12が認識する光量は、
画像A内に含まれる透孔31の平均個数に比例する。す
なわち、透孔31の平均面積をSとすると、図3に示す
画像A内には平均7個の透孔31が含まれているので、
光電変換装置12が認識する光量は7×Sに比例するこ
とになる。この光量は、光電変換装置12において電気
信号に変換され、データ処理装置5に伝達される。
【0020】データ処理装置5において、光電変換装置
12からの電気信号は、アンプ14により増幅され、さ
らにA/D変換器15によりデジタル信号に変換されて
制御部13に入力される。そして、その結果が、CRT
17上に図6に示すような波形データとなって表示され
る。CRT17上に表示される波形は、光電変換装置1
2に投影された画像Aがデフォーカス状態の画像である
ため、単位受光面あたりの光量変動が少なく、安定した
波形になり対物レンズ11の焦点をシャドウマスク30
上に合わせて光電変換装置12に鮮明な画像を投影した
場合に比べて欠陥部分の判別が容易な状態になる。
【0021】この状態で、図示しないモータを駆動して
移動テーブル2を一定方向、例えば図1において紙面と
直交する方向(図5の矢印a方向)に等速で移動させる
と、図5に示すように、光電変換装置12に投影される
画像Aは矢印bで示す方向に連続的に変化する。より具
体的には、図3に示すように、光電変換装置12に投影
された画像Aは、図の二点鎖線で示す円内の画像A′に
なる。
【0022】このように、移動テーブル2を移動させな
がら光電変換装置12に投影される画像Aの光量を連続
的に測定すると、透孔31にパターンの欠陥が存在しな
い場合は図6のXの領域で示すような安定した波形がC
RT17上に表示される。一方、図3に示した画像A′
のように、パターンの欠陥を有する透孔31aが含まれ
ると、光電変換装置12が認識する光量は変化する。例
えば、パターンの欠陥を有する透孔31aの面積が他の
透孔31の面積に比べてΔSだけ大きい場合は、光電変
換装置12が認識する光量は7×S+ΔSに比例する。
この結果、CRT17上に表示される波形は、図6にY
で示すようなピーク波形となる。ここでは、光電変換装
置12からデータ処理装置5に伝達される電気信号の欠
陥部分での波形の変化、つまりS/N比が良好なため、
ピーク波形と安定時の波形とは明確に区別できる。これ
により、シャドウマスク30のパターンの欠陥が検出で
きる。
【0023】なお、ここでいうS/N比は、出力平均値
を基準にした欠陥部分の出力変化量をhS,正常部分の
出力値を統計処理し、標準偏差σを求め、それを3倍し
たものを正常部分の出力変化量hNとしたとき、hS/
hN=S/Nと定義したものである。上述の実施例にお
いて、シャドウマスク30と対物レンズ11のピント位
置との間の距離Δf及び対物レンズ11により光電変換
装置12に投影される画像Aの直径(以下、センシング
エリアDという)は、それぞれ一定の範囲内に設定する
のが好ましい。次に、これらについて説明する。Δfについて Δfの範囲は、光電変換装置12からデータ処理装置5
に伝達される信号のS/N比との関係において規定され
る。すなわち、ΔfとS/N比との関係は、図7に示す
ようになる。図7から明らかなように、ΔfがΔf1
りも小さい場合及びΔf2 よりも大きい場合には、S/
N比の高い信号が得られない。
【0024】ここで、Δf1 は、上述のd、すなわち、
隣接し合う透孔31からの光束Lが互いに重なり合う最
初の位置になる。このΔf1 は、図4に示すように、隣
接し合う透孔31間のピッチをPとし、また透孔31を
透過する光束Lの開口角の半角をθとすると、次の式の
ように表される。
【0025】
【数7】 一方、Δf2 は、光束Lの直径がセンシングエリアDの
直径を超えない位置となる。この位置は、対物レンズ1
1の倍率をMとすると、次の式で表される。
【0026】
【数8】 以上から、Δfとして好ましい範囲は、次のようにな
る。
【0027】
【数9】 センシングエリアD センシングエリアDは、できるだけ大きく設定する方が
測定時間の短縮やデータ量の低減のために好ましいが、
光電変換装置12の感度との関係で一定の限界が存在す
る。一般には、センシングエリアDは次の範囲内に設定
するのが好ましい。
【0028】
【数10】 式中、Mは対物レンズ11の倍率、Pは透孔31のピッ
チ間隔を示している。なお、DがMP未満の場合は、P
/2tanθと(D/M)/2tanθとの値が逆転す
るため、上述のΔfに関する範囲が成立しなくなる。逆
に、Dが5MPを超える場合は、センシングエリア内に
含まれる欠陥を有する透孔31aの面積比が小さくなり
過ぎるので、S/N比が低下し、微細な欠陥の検出が困
難になる。 実験例1 透孔の直径が130μm、透孔のピッチ間隔が0.26
6mmの、図8に示すようなパターンの欠陥Fを有する
シャドウマスクについて、前記実施例のパターン検査装
置1を用いてΔfの値を種々に変更しながらパターンの
欠陥の有無を調べた。パターン検査装置1では、100
Wのハロゲンランプ10を用いた。また、対物レンズ1
1として、倍率が10倍、開口数(NA)が0.30の
ものを用いた。さらに、光電変換装置12として、受光
面の直径が11.3mmのフォトダイオードを用いた。
【0029】なお、この実験例では、対物レンズ11の
開口数(NA)が0.30であるため、透過光束Lの開
口角の半角θは、約sin-1〔0.30〕になる。よっ
て、Δf1 及びΔf2 は、それぞれ0.422mm及び
1.793mmになる。また、フォトダイオードの受光
面の直径は、上述のセンシングエリアDに相当し、その
値は上述のMPと5MPとの間にある。
【0030】結果を図9に示す。ΔfをΔf1 =0.4
22mmとΔf2 =1.793mmとの間に設定してい
る場合、例えば、Δf=0.5mm,Δf=1.7mm
のときは、図11,図12のように欠陥部分に対するピ
ーク波形を容易に判別することができる。一方、Δfが
Δf1 とΔf2 との範囲外にある場合、例えば、Δf=
0,Δf=2.2のときは、図10,図13のように欠
陥部分の判別が困難になる。
【0031】図14〜図17に、それぞれ図10〜図1
3の波形を微分したデータを示す。図から明らかなよう
に、データを微分処理すると、欠陥部分に対応するピー
ク波形の判別がより容易になる。実験例2 実験例1において、フォトダイオードの受光面の直径、
すなわちセンシングエリアDを種々に変更し、透孔のピ
ッチ間隔が0.314mmのシャドウマスクについてパ
ターン欠陥の有無を検査した。
【0032】センシングエリアDは、既に説明したよう
に、MP以上5MP以下に設定するのが好ましいので、
D/MPが1以上5以下であれば好ましい範囲である。
結果を図18〜図21に示す。図18,図21のよう
に、D/MPが1未満又は5を超える場合は、欠陥部分
に対応するピーク波形の判別が困難になる。なお、この
実験例では、Δfを上述の式(1)を満足する範囲に設
定した。
【0033】〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、受光部4に対物レンズ11を
用いたが、図22のように対物レンズ11を設けずに、
シャドウマスク30からの光を直接光電変換装置12に
より受光しても良い。この場合、シャドウマスク30と
光電変換装置12との間の距離Gapは、図23に示し
たd以上に設定するのが好ましい。なお、Gapの好ま
しい範囲は次の通りである。式中、Pは、前記実施例と
同じである。また、Dは、光電変換装置12の受光面の
直径である。
【0034】
【数11】 ただし、この実施例では、対物レンズを用いていないた
め、図22において拡散板8の幅をC、拡散板8の表面
からシャドウマスク30までの距離をhとすると、拡散
板8から出た光は透孔31を通過することで、透過光束
Lの開口角の半角は次の式のようになる。
【0035】
【数12】 また、光電変換装置12の受光面の直径Dは、次のよう
に設定するのが好ましい。
【0036】
【数13】 実験例3 この実施例について、Gapの値を種々に変更しながら
実験例1で検査したものと同じシャドウマスクのパター
ンの欠陥を調べた。なお、光電変換装置12の受光面の
直径Dは0.8mmに設定した。また、透過光束Lの半
角θを約tan -1〔0.41〕とした。したがって、G
apとして好ましい範囲は、0.32mm以上0.98
mm以下になる。結果は図24のようになる。図から明
らかなように、Gapが上述の範囲内の場合は、S/N
比が多角なり、欠陥部分の判別が容易である。 (b) 前記他の実施例(a)において、図25に示す
ように、受光部をフォトダイオードアレイ4aにより構
成してもよい。フォトダイオードアレイ4aは、例えば
1mm角のフォトダイオードを一次元的に数100個並
べたものであり、各フォトダイオードが個々に光電流出
力端子を備えている。また、フォトダイオードアレイ4
aは、図示しない駆動モータにより上下移動可能であ
る。発光部は、フォトダイオードアレイ4aと同一方向
に延びるリニアライトガイド9aと拡散板8aとを備え
ている。リニアライトガイド9aは、ハロゲンランプ1
0からの光をシャドウマスク30の幅方向全体に照射す
るためのものである。
【0037】この実施例では、リニアライトガイド9a
からの光が拡散板8aを介してシャドウマスク30の幅
方向全体に照射される。そして、シャドウマスク30に
照射された光は、透孔を通過してフォトダイオードアレ
イ4aを構成する個々のフォトダイオードに照射され
る。したがって、この実施例によれば、移動テーブル2
を紙面と垂直方向に移動するだけでシャドウマスク30
全体のパターンの欠陥を検査できるので、検査時間の短
縮が図れる。 (c) 前記実施例では、周期性パターン検査装置をシ
ャドウマスクの検査用に用いたが、周期性パターン検査
装置は、TVカメラ用カラーフィルター、カラー液晶用
カラーフィルター又は半導体集積回路のパターンを検査
するために用いられてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の周期性パターン検査装置は、光
学系からこの光学系のピント位置までの間隔Δfまたは
光電変換手段と検査対象物との距離Gapを所定の条件
の距離にするという簡単な構成で検査対象物上の周期性
パターンの欠陥を検出することにより、周期性パターン
に由来する欠陥部分のノイズが少なくなり、欠陥部分を
正確にかつ容易に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図。
【図2】前記実施例に採用された制御装置の概略構成
図。
【図3】前記実施例により検査され得るシャドウマスク
の平面拡大図。
【図4】前記シャドウマスクの透孔を通過する光束の干
渉状態を示す図。
【図5】前記実施例に適用されたシャドウマスクの平面
図。
【図6】前記実施例により得られる測定波形の模式図。
【図7】ΔfとS/N比との関係を示すグラフ。
【図8】実験例1で検査されたシャドウマスクのパター
ン欠陥部分の平面拡大図。
【図9】実験例1の測定結果を示す図。
【図10】実験例1の測定結果を示す図。
【図11】実験例1の測定結果を示す図。
【図12】実験例1の測定結果を示す図。
【図13】実験例1の測定結果を示す図。
【図14】図10の波形を微分したグラフ。
【図15】図11の波形を微分したグラフ。
【図16】図12の波形を微分したグラフ。
【図17】図13の波形を微分したグラフ。
【図18】実験例2の測定結果を示すグラフ。
【図19】実験例2の測定結果を示すグラフ。
【図20】実験例2の測定結果を示すグラフ。
【図21】実験例2の測定結果を示すグラフ。
【図22】他の実施例の概略構成図。
【図23】図22の部分拡大図。
【図24】実験例3の測定結果を示すグラフ。
【図25】他の実施例の図1に相当する図。
【符号の説明】
1 周期性パターン検査装置 3 発光部 4 受光部 5 データ処理装置 11 対物レンズ 12 光電変換装置 30 シャドウマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 吉治 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象物の複数の透孔からなる周期性パ
    ターンの欠陥を検出する周期性パターン検査装置であっ
    て、 前記検査対象物に向けて光を照射する光照射手段と、 前記周期性パターンからの透過光を受光し、受光量を電
    気信号に変換する光電変換手段と、 前記検査対象物と前記光電変換手段との間に設けられ、
    前記光電変換手段に前記透過光を結像する光学系と、 前記電気信号に基づき前記周期性パターンの欠陥を検出
    する欠陥検出手段と、を有し、 前記周期性パターンの周期をP,前記光電変換手段の単
    位受光面の1辺または直径をD,前記周期性パターンか
    らの透過光の開口角の半角をθ、前記光学系のピント位
    置から前記検査対象物までの距離をΔf、前記光学系の
    倍率をMとしたとき、下記の式(1)を満たすことを特
    徴とする周期性パターン検査装置。 【数1】
  2. 【請求項2】検査対象物の複数の透孔からなる周期性パ
    ターンの欠陥を検出する周期性パターン検査装置であっ
    て、 前記検査対象物に向けて光を照射する光照射手段と、 前記周期性パターンからの透過光を受光し、受光量を電
    気信号に変換する光電変換手段と、 前記電気信号に基づき前記周期性パターンの欠陥を検出
    する欠陥検出手段と、を有し、 前記周期性パターンの周期をP,前記光電変換手段の単
    位受光面の1辺または直径をD,前記周期性パターンか
    らの透過光の開口角の半角をθ、前記光電変換手段から
    前記検査対象物までの距離をGapとしたとき、下記の
    式(2)を満たすことを特徴とする周期性パターン検査
    装置。 【数2】
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