JPH06307619A - 焼却炉の燃焼制御装置 - Google Patents

焼却炉の燃焼制御装置

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JPH06307619A
JPH06307619A JP9976093A JP9976093A JPH06307619A JP H06307619 A JPH06307619 A JP H06307619A JP 9976093 A JP9976093 A JP 9976093A JP 9976093 A JP9976093 A JP 9976093A JP H06307619 A JPH06307619 A JP H06307619A
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良二 鮫島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ごみ焼却炉等におけるCO,NOX 等の空気
汚染物質の排出量を常に安定した低減率で抑制する。 【構成】 一次燃焼部14aにて発生する一酸化炭素
(CO)の濃度を検出するCO検出器17と、二次燃焼
部14bを介して排出される窒素酸化物(NOX )の濃
度を検出するNOX 検出器19と、これらCO検出器1
7およびNOX 検出器19によって検出される一酸化炭
素および窒素酸化物の濃度がそれぞれ所定の濃度となる
ように一次燃焼部14aに供給される天然ガスおよび一
次燃焼空気の供給量を制御する制御装置28とを具え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば廃棄物(ごみ)
のような被燃焼物を焼却する焼却炉の燃焼制御装置、よ
り詳しくは被燃焼物を一次燃焼空気により主燃焼させる
一次燃焼部に天然ガスを供給することによりその一次燃
焼部を還元雰囲気とし、この一次燃焼部に連設される二
次燃焼部にて前記天然ガス還元後の残留炭化水素と二次
燃焼空気とにより前記被燃焼物の燃焼生成物中の一酸化
炭素を完全燃焼させるようにした焼却炉の燃焼制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市等においてごみの処理量が増
加する傾向にある。これらごみの中にはリサイクルされ
て再生利用されるものもあるが、その多くはごみ焼却プ
ラントにて焼却処分されているのが実状である。このご
み焼却プラントではごみを焼却する際に窒素酸化物(N
X ),一酸化炭素(CO)等の空気汚染物質が排出さ
れ、これら空気汚染物質が都市環境に少なからず悪影響
をおよぼしていることが知られている。
【0003】そこで、このような空気汚染物質の排出量
を抑制するために例えば特開平4−217710号の公
報に開示されているように天然ガスを用いて排気ガスを
再燃焼させる方法(天然ガス再燃焼法)が提案されてい
る。この天然ガス再燃焼法は、ごみ焼却炉の燃焼室を形
成する一次燃焼部に天然ガスを吹き込み、この一次燃焼
部内を還元雰囲気としてNOX を除去するとともに、吹
き込まれた天然ガス還元後の残留炭化水素と二次燃焼空
気とにより燃焼室にて発生したCOの完全燃焼を図るも
のである。この天然ガス再燃焼法によれば、天然ガスを
用いない場合と比較してNOX ,COの排出量をそれぞ
れ最大で60%,50%の低減率で抑制できることが実
証されている。
【0004】ここで、NOX の除去機構は次のとおりで
ある。すなわち、還元雰囲気の一次燃焼部では次のよう
な反応が進行していると考えられている。
【化1】
【0005】この反応式からもわかるように天然ガス
(Cn m )と一次燃焼空気中の酸素(O2 )との反応
により生成する天然ガスラジカル(Cn ’Hm ’)が窒
素酸化物(NO)と反応することによりそのNOが還元
されて結果として除去されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
天然ガス再燃焼法では、天然ガスはその供給量を制御さ
れずに一次燃焼部に供給されているためその一次燃焼部
にて燃焼される被燃焼物の種類や質が変わった場合に前
記天然ガスの供給量に過不足が生じることになり、NO
X ,COの排出量の低減率を安定して維持するのが困難
であるという問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、NOX ,CO等の空気汚染物質の排
出量を常に安定した低減率で抑制することができる焼却
炉の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の特徴を有
する焼却炉の燃焼制御装置は、被燃焼物を一次燃焼空気
により主燃焼させる一次燃焼部に天然ガスを供給するこ
とによりその一次燃焼部を還元雰囲気とし、この一次燃
焼部に連設される二次燃焼部にて前記天然ガス還元後の
残留炭化水素と二次燃焼空気とにより前記被燃焼物の燃
焼生成物中の一酸化炭素を完全燃焼させる焼却炉の燃焼
制御装置であって、前記一次燃焼部にて発生する一酸化
炭素の濃度を検出する一酸化炭素濃度検出手段と、この
一酸化炭素濃度検出手段により検出される一酸化炭素の
濃度が所定の濃度になるように前記天然ガスまたは一次
燃焼空気のうちの少なくとも一方の供給量を制御する供
給量制御手段とを具えることを特徴とする。
【0009】また、本発明の第二の特徴を有する焼却炉
の燃焼制御装置は、被燃焼物を一次燃焼空気により主燃
焼させる一次燃焼部に天然ガスを供給することによりそ
の一次燃焼部を還元雰囲気とし、この一次燃焼部に連設
される二次燃焼部にて前記天然ガス還元後の残留炭化水
素と二次燃焼空気とにより前記被燃焼物の燃焼生成物中
の一酸化炭素を完全燃焼させる焼却炉の燃焼制御装置で
あって、前記一次燃焼部にて発生する一酸化炭素の濃度
を検出する一酸化炭素濃度検出手段と、前記二次燃焼部
を介して排出される窒素酸化物の濃度を検出する窒素酸
化物濃度検出手段と、これら一酸化炭素濃度検出手段お
よび窒素酸化物濃度検出手段により検出される一酸化炭
素および窒素酸化物の濃度がそれぞれ所定の濃度になる
ように前記天然ガスまたは一次燃焼空気のうちの少なく
とも一方の供給量を制御する供給量制御手段とを具える
ことを特徴とする。
【0010】また、前記天然ガスは排気再循環ガスに混
入されて供給されるのがよく、また、前記一次燃焼部に
供給される一次燃焼空気は一次空気予熱手段によって予
熱されるのがよい。また、前記一次燃焼部に供給される
天然ガスの供給量はNOX を還元するとともにその一次
燃焼部にて発生する一酸化炭素を完全燃焼させる量に相
応する量とされるのがよい。また、前記一酸化炭素濃度
検出手段が前記天然ガスの供給口近傍における一酸化炭
素の濃度を検出するものとされ、前記一酸化炭素の所定
の濃度が前記一次燃焼部の容積の2〜5vol %とされる
のがよい。また、前記二次燃焼部に供給される二次燃焼
空気が二次空気予熱手段によって予熱されるのがよい。
また、当該焼却炉は廃棄物の焼却に用いられるのがよ
い。
【0011】
【作用】本発明の第一の特徴を有する焼却炉の燃焼制御
装置によれば、被燃焼部を一次燃焼空気により主燃焼さ
せる一次燃焼部にて発生する一酸化炭素(CO)の濃度
が一酸化炭素濃度検出手段により検出され、この検出値
により前記一次燃焼部がNOX を還元するに足る還元雰
囲気(空気比≦1)となっているかどうかが確認され
る。そして、このCOの濃度が所定の濃度になるように
供給量制御手段によって一次燃焼部に供給される天然ガ
スまたは一次燃焼空気のうちの少なくとも一方の供給量
が制御される。このように、天然ガスにより一次燃焼部
が還元雰囲気とされることによりNOX が除去され、ま
た、COの濃度に応じた天然ガスが供給されてそのCO
が完全燃焼される。したがって、前記焼却炉から排出さ
れるNOX ,COの排出量が抑制される。
【0012】また、本発明の第二の特徴を有する焼却炉
の燃焼制御装置によれば、前記第一の焼却炉の燃焼制御
装置と同様に一酸化炭素濃度検出手段によって検出され
るCOの濃度の検出値に基づいて一次燃焼部が還元雰囲
気となっているかどうかが確認される。また、窒素酸化
物検出手段によって二次燃焼部を介して排出される窒素
酸化物(NOX )の濃度が検出され、これらCO,NO
X の濃度がそれぞれ所定の濃度になるように供給量制御
手段によって一次燃焼部に供給される天然ガスまたは一
次燃焼空気のうちの少なくとも一方の供給量が制御され
る。したがって、前記第一の特徴を有する焼却炉の燃焼
制御装置と同様にNOX が除去されるとともにCOが完
全燃焼されてそれらNOX ,COの排出量が抑制され
る。
【0013】また、前記天然ガスを排気再循環ガスに混
入して前記一次燃焼部に供給することで、この一次燃焼
部にて前記天然ガスが拡散し易くなってその一次燃焼部
にて発生するNOX と容易に混合されるため、排ガス中
のNOX が均一に還元され、かつCOと炭化水素とが均
一に分散されるので二次燃焼部におけるCOの燃焼が有
利に行われる。ここで、前記排気再循環ガス中の酸素濃
度は希薄であるため、前記一次燃焼部においてその排気
再循環ガスの供給に基因してNOX が発生するようなこ
とはない。当該焼却炉はごみ等の廃棄物の焼却に用いる
と好適であり、また、一次空気予熱手段により一次燃焼
空気を予熱することで廃棄物の質が悪い場合にその廃棄
物の燃焼の促進が図られる。また、前記一次燃焼部に供
給される天然ガスの供給量をその一次燃焼部にて発生す
るCOを完全燃焼させる量に相応する量とすることで、
前記COに対して天然ガスが過不足なく供給されるた
め、常に安定したCOの低減率が得られる。前記一酸化
炭素濃度検出手段により検出されるCOの濃度を前記一
次燃焼部の容積の2〜5vol %としているのは、2vol
%未満では一次燃焼部におけるNO X の除去を効果的に
行うことができず、また5vol %を超えてもNOX 除去
効果は向上されず、さらに5vol %を超えると二次燃焼
部にてCOが完全燃焼されない可能性があるためであ
る。また、二次空気予熱手段により二次燃焼空気を予熱
することでその二次燃焼空気の完全燃焼促進機能が向上
される。
【0014】
【実施例】次に、本発明による焼却炉の燃焼制御装置の
具体的実施例について図面を参照しつつ説明する。前記
焼却炉、例えばごみ等の廃棄物を焼却するごみ焼却炉の
概略図が図1に示されている。
【0015】このごみ焼却炉11は、ACC(自動燃焼
制御)機能によりごみを自動燃焼するものであって、ご
みが投入されるごみホッパ12,このごみホッパ12か
ら投入されたごみが順次に前進される乾燥ストーカ13
aと燃焼ストーカ13bと後燃焼ストーカ13cとを有
するストーカ13,このストーカ13の上方に画定され
る一次燃焼部14aおよび二次燃焼部14bからなる燃
焼室14,当該ごみ焼却炉11内にて焼却されたごみ
(灰)を取り出すための灰ピット出口15を具えてい
る。なお、ACC機能とは、このごみ焼却炉11から発
熱する熱量を一定にすべくごみの送り量および一次燃焼
空気の供給量を制御する機能である。
【0016】前記一次燃焼部14aを形成する炉壁部に
は、天然ガスと排気再循環ガス(EGRガス)とが所定
の混合比で混合された混合ガスのその一次燃焼部14a
への供給口としてのガスノズル16が配設され、このガ
スノズル16の近傍における一次燃焼部14a内にはそ
の一次燃焼部14aにて発生する一酸化炭素(CO)の
濃度を検出する一酸化炭素濃度検出手段としてのCO検
出器17が設置されている。また、二次燃焼部14bを
形成する炉壁部には、この二次燃焼部14bへの二次燃
焼空気の供給口となる空気ノズル18(図においては2
個)が配設され、この二次燃焼部14bの上方、すなわ
ちその二次燃焼部14bの出口近傍にはごみ焼却炉11
から排出される窒素酸化物(NOX )の濃度を検出する
窒素酸化物濃度検出手段としてのNOX 検出器19が設
置されている。
【0017】ストーカ13の下方には押込送風機20a
から供給される一次燃焼空気をそのストーカ13を通し
て一次燃焼部14aに供給させるための空気導管21a
が配設され、この空気導管21aにはごみホッパ12か
ら投入されるごみの質が悪い場合、言い換えればそのご
みが燃えにくいものである場合に前記一次燃焼空気を予
熱するための一次空気予熱手段としての空気予熱器22
aと、この空気導管21a内における一次燃焼空気の流
量を調整するためのバルブ23とが配設されている。
【0018】ガスノズル16には前記混合ガスの供給路
となる混合ガス導管24が連設され、この混合ガス導管
24には天然ガスの供給路となる天然ガス導管25aお
よびEGRガスの供給路となるEGRガス導管25bが
連通されている。また、この天然ガス導管25aにはそ
の天然ガス導管25a内における天然ガスの流量を調整
するためのバルブ26が配設されている。空気ノズル1
8には押込送風機20bから供給される二次燃焼空気の
供給路となる空気導管21bが連通され、この空気導管
21bには前記二次燃焼空気を予熱するための二次空気
予熱手段としての空気予熱器22bが配設されている。
【0019】前記バルブ23,26はそれぞれモータ2
7a,27bの駆動により開閉量を調整され、これらモ
ータ27a,27bは供給量制御手段としての制御装置
28からの出力信号に基づいて駆動される。また、この
ための情報として制御装置28には前記CO検出器17
およびNOX 検出器19からのCO濃度信号およびNO
X 濃度信号が入力される。なお、図中符号29はバーナ
である。
【0020】このように構成されたごみ焼却炉11で
は、まず、燃焼室14の一次燃焼部14aに押込送風機
20aから空気導管21aおよびストーカ13を通して
一次燃焼空気が供給され、この一次燃焼空気によってご
みホッパ12から投入されるごみが燃焼される。なお、
このごみ焼却炉11にて焼却しようとするごみが燃えに
くいものである場合には、前記一次燃焼空気は空気予熱
器22aにより予熱される。この燃焼に際して前記一次
燃焼部14aに前記混合ガス(天然ガス+EGRガス)
が混合ガス導管24を通してガスノズル16から供給さ
れる。こうして、一次燃焼部14aに天然ガスが供給さ
れることによりその一次燃焼部14aが還元雰囲気とさ
れるため、この一次燃焼部14aに存在するNOX が除
去される。また、天然ガスとEGRガスとを混合して混
合ガスとして一次燃焼部14aに供給することで、前記
天然ガスがその一次燃焼部14aにて容易に拡散されて
その一次燃焼部14aにて発生するCOと混合され易く
なる。なお、前記EGRガス中の酸素濃度は希薄である
ためそのEGRガスを用いることに起因してNOX が発
生することはない。
【0021】この状態で、一次燃焼部14aにおけるC
Oの濃度がCO検出器17により検出されてその検出値
により一次燃焼部14a内が還元雰囲気となっているか
否かが確認されるとともに、NOX 検出器19によりご
み焼却炉11から排出されるNOX の濃度が検出され
る。これらCO検出器17およびNOX 検出器19によ
り検出されたCOおよびNOX の濃度の検出値(検出信
号)は制御装置28に入力され、これらCOおよびNO
X の濃度がそれぞれ所定の濃度(例えばCOの濃度につ
いては一次燃焼部14aの容積の4vol %)となるよう
に制御装置28の制御に基づいてモータ27aおよびモ
ータ27bが駆動されてバルブ23およびバルブ26の
開閉量が制御される、すなわち一次燃焼部14aに供給
される混合ガス(言い換えれば天然ガス)および一次燃
焼空気の供給量が制御される。
【0022】一方、二次燃焼部14bには、押込送風機
20bから供給される二次燃焼空気が空気予熱器22b
により予熱された後、空気導管21bを通して空気ノズ
ル18から供給される。この二次燃焼部14bでは、前
記一次燃焼部14aにて発生するCOが天然ガス還元後
の残留炭化水素と二次燃焼空気とにより完全燃焼され
る。なお、この際、二次燃焼部14bに供給される二次
燃焼空気は予熱されているため、前記COの天然ガス還
元後の残留炭化水素と二次燃焼空気とによる完全燃焼が
促進される。
【0023】このごみ焼却炉11においては、一次燃焼
部14aにて発生するCOの濃度に応じてその一次燃焼
部14aに天然ガスが供給されるため、前記NOX およ
びCOに対して天然ガスが過不足なく供給されることと
なり、これによってNOX の還元およびCOの燃焼が安
定して行われることになる。また、一次燃焼部14aに
天然ガスが過剰に供給されることがないため経済的であ
り、また、燃焼室14内の温度が高くなりすぎることは
なく、これにより燃焼室14内におけるNOXの再生を
抑制することができる。
【0024】本実施例では、前述のように一次燃焼部1
4aにおけるCOの濃度が例えば4vol %となるように
天然ガスおよび一次燃焼空気の供給量を制御している
が、このようにすることでごみ焼却炉11から排出され
るNOX ,COの排出量が常に安定して低減されること
が確認された。
【0025】本実施例においては、一次燃焼部14aに
おけるCOの濃度をその一次燃焼部14aの容積の4vo
l %としているが、これに限定されるものではなく2〜
5vol %の範囲で適宜変更することができる。また、C
O検出器17を一次燃焼部14a内のガスノズル16の
近傍に設置しているが、このCO検出器17は例えば一
次燃焼部14aの下部に設置することもできる。このよ
うに、CO検出器17の設置位置を変更した場合には当
然COの濃度の設定範囲も前記範囲(2〜5vol %)と
は異なることになる。また、本実施例においては、CO
検出器17およびNOX 検出器19によって検出される
COおよびNOX の濃度に基づいて天然ガスおよび一次
燃焼空気の供給量を制御するようにしたものを説明した
が、COの濃度のみに基づいてそれら天然ガスおよび一
次燃焼空気の供給量を制御するようにした実施例も可能
である。また、このように天然ガスおよび一次燃焼空気
の双方の供給量の制御を行う代わりにそれら天然ガスま
たは一次燃焼空気のうちのいずれか一方の供給量の制御
を行うようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成された本発明によれ
ば、一次燃焼部における一酸化炭素の濃度が所定の濃度
となるように、あるいは、一次燃焼部における一酸化炭
素の濃度および二次燃焼部における窒素酸化物の濃度が
それぞれ所定の濃度となるように、前記一次燃焼部に供
給される天然ガスまたは一次燃焼空気のうちの少なくと
も一方の供給量が制御されることにより前記一次燃焼部
における一酸化炭素の濃度に応じて過不足なく天然ガス
が供給されるため、常に安定した低減率で前記一酸化炭
素,窒素酸化物のような空気汚染物質の排出量を抑制す
ることができる。また、前記のように天然ガスが過剰に
供給されることがないため経済的であり、また、一次燃
焼部内の温度が高くなりすぎることによるNOX の再生
を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による焼却炉の燃焼制御装置が適用され
るごみ焼却炉の概略図である。
【符号の説明】
11:ごみ焼却炉 14:燃焼室 14a:一次燃焼部 14b:二次燃焼部 17:CO検出器 19:NOX 検出器 20a,20b:押込送風機 22a,22b:空気予熱器 23,26:バルブ 27a,27b:モータ 28:制御装置 29:バーナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被燃焼物を一次燃焼空気により主燃焼さ
    せる一次燃焼部に天然ガスを供給することによりその一
    次燃焼部を還元雰囲気とし、この一次燃焼部に連設され
    る二次燃焼部にて前記天然ガス還元後の残留炭化水素と
    二次燃焼空気とにより前記被燃焼物の燃焼生成物中の一
    酸化炭素を完全燃焼させる焼却炉の燃焼制御装置であっ
    て、 前記一次燃焼部にて発生する一酸化炭素の濃度を検出す
    る一酸化炭素濃度検出手段と、この一酸化炭素濃度検出
    手段により検出される一酸化炭素の濃度が所定の濃度に
    なるように前記天然ガスまたは一次燃焼空気のうちの少
    なくとも一方の供給量を制御する供給量制御手段とを具
    えることを特徴とする焼却炉の燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 被燃焼物を一次燃焼空気により主燃焼さ
    せる一次燃焼部に天然ガスを供給することによりその一
    次燃焼部を還元雰囲気とし、この一次燃焼部に連設され
    る二次燃焼部にて前記天然ガス還元後の残留炭化水素と
    二次燃焼空気とにより前記被燃焼物の燃焼生成物中の一
    酸化炭素を完全燃焼させる焼却炉の燃焼制御装置であっ
    て、 前記一次燃焼部にて発生する一酸化炭素の濃度を検出す
    る一酸化炭素濃度検出手段と、前記二次燃焼部を介して
    排出される窒素酸化物の濃度を検出する窒素酸化物濃度
    検出手段と、これら一酸化炭素濃度検出手段および窒素
    酸化物濃度検出手段により検出される一酸化炭素および
    窒素酸化物の濃度がそれぞれ所定の濃度になるように前
    記天然ガスまたは一次燃焼空気のうちの少なくとも一方
    の供給量を制御する供給量制御手段とを具えることを特
    徴とする焼却炉の燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 前記天然ガスは排気再循環ガスに混入さ
    れて供給されることを特徴とする請求項1または2に記
    載の焼却炉の燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 前記一次燃焼部に供給される一次燃焼空
    気は一次空気予熱手段によって予熱されることを特徴と
    する請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の焼却炉の
    燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 前記一次燃焼部に供給される天然ガスの
    供給量はその一次燃焼部にて発生する一酸化炭素を完全
    燃焼させる量に相応する量とされていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の焼却炉の燃
    焼制御装置。
  6. 【請求項6】 前記一酸化炭素濃度検出手段は前記天然
    ガスの供給口近傍における一酸化炭素の濃度を検出する
    ものとされ、前記一酸化炭素の所定の濃度は前記一次燃
    焼部における排ガス容積の2〜5vol %であることを特
    徴とする請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の焼却
    炉の燃焼制御装置。
  7. 【請求項7】 前記二次燃焼部に供給される二次燃焼空
    気は二次空気予熱手段によって予熱されることを特徴と
    する請求項1乃至6のうちのいずれかに記載の焼却炉の
    燃焼制御装置。
  8. 【請求項8】 廃棄物の焼却に用いられることを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれかに記載の焼却炉の燃焼制
    御装置。
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