JPH06307545A - ステアリングブーツ - Google Patents

ステアリングブーツ

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Publication number
JPH06307545A
JPH06307545A JP4037228A JP3722892A JPH06307545A JP H06307545 A JPH06307545 A JP H06307545A JP 4037228 A JP4037228 A JP 4037228A JP 3722892 A JP3722892 A JP 3722892A JP H06307545 A JPH06307545 A JP H06307545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering boot
steering
bellows
boot
straight line
Prior art date
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Pending
Application number
JP4037228A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Egawa
裕司 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP4037228A priority Critical patent/JPH06307545A/ja
Publication of JPH06307545A publication Critical patent/JPH06307545A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用環境が高温となって内部圧力が大きく上
昇しても、蛇腹部の膨張変形が抑制され、円滑に伸縮で
きる状態を保つステアリングブーツを提供する。 【構成】 ステアリングブーツ1は、熱可塑性エラスト
マーで構成される。ステアリングブーツ1は、蛇腹部4
とその両端に固着部5,6を有している。蛇腹部4の多
数の谷部10の少なくとも1つに環状溝11が形成され
ている。蛇腹部4の山部9間を結ぶ直線aおよび谷部1
0間を結ぶ直線bは、ステアリングブーツ1の軸線cと
略平行をなしている。蛇腹部4は、その軸方向の長さが
山部9の最大径の1.5倍以上の細長い形状のものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のラック・アン
ド・ピニオンステアリングアセンブリのボールジョイン
ト部分を覆うステアリングブーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラック・アンド・ピニオ
ンステアリングアセンブリのボールジョイント部分を覆
うステアリングブーツとしては、特開昭61―1099
67号公報に記載されているものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種のステ
アリングブーツは、蛇腹部の一端をラック・アンド・ピ
ニオンステアリングアセンブリのハウジングに固着し、
蛇腹部をかなり押し縮めた状態で他端をタイロッドに固
着するが、その使用環境はエンジンに近いところから、
120℃にも達する高温になる場合がある。
【0004】このため、この種のステアリングブーツに
おいては、使用中に高温気体の膨張により内部圧力が相
当高まるので、従来のものでは、内部圧力の上昇に伴っ
てアーチ状に曲がってしまい、蛇腹部の伸縮が妨げられ
るうえ、蛇腹部が周囲のものに接触して、亀裂が生じた
りするという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点の解消を図
るものであり、蛇腹部の軸線方向と交わる方向の強度を
増強して、使用環境が高温となって内部圧力が大きく上
昇しても、蛇腹部の膨張変形が抑制され、円滑に伸縮で
きる状態を保ち、周囲のものに接触することに起因する
亀裂の発生を未然に防止することができるステアリング
ブーツを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るステアリングブーツは、熱可塑性エラストマーで構成
され、蛇腹部とその両端に固着部を有するステアリング
ブーツにおいて、蛇腹部の多数の谷部の少なくとも1つ
に環状溝が形成されており、蛇腹部の山部間を結ぶ直線
および谷部間を結ぶ直線はステアリングブーツの軸線と
略平行をなし、ステアリングブーツはその軸方向の長さ
が山部の最大径の1.5倍以上であって細長い形状を有
しているものである。
【0007】
【作用】本発明に係るステアリングブーツによれば、蛇
腹部の多数の谷部の少なくとも1つに環状溝が形成され
ているので、この環状溝がその谷部を補強する。このた
め、ステアリングブーツが両端の固着部で密封されてい
て、蛇腹部がその軸線に対して細長い形状であっても、
内部圧力の上昇による膨張変形が抑制され、特にアーチ
状に変形することはない。したがって、蛇腹部は円滑に
伸縮できる状態を保つとともに、山部が周囲のものに接
触することがなく、接触摩擦に起因する亀裂の発生が見
られない。蛇腹部は、その山部間を結ぶ直線および谷部
間を結ぶ直線がステアリングブーツの軸線と略平行をな
しており、かつその軸方向のステアリングブーツの長さ
が山部の最大径の1.5倍以上である細長い形状である
から、蛇腹部はその伸縮方向に対して略均質な伸縮性を
有し、急激な伸縮に対する追随性が良好である。なお、
本発明でステアリングブーツの軸方向の長さとは、タイ
ロッドとハウジングの中立状態における取付時の固着部
の端部間距離をいう。
【0008】
【実施例】図面には本発明の実施例が示されている。図
1に示すように、1はステアリングブーツである。この
ステアリングブーツ1は、自動車のラック・アンド・ピ
ニオンステアリングアセンブリ2のボールジョイント3
の部分を密封状に覆うものである。ステアリングブーツ
1は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド
系、塩ビ係、ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂
エラストマーの単体またはブレンド体を、ブロー成形、
射出成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多
層状に成形したもので、蛇腹部4の両端にそれぞれ筒状
の固着部5,6を形成してなるものである。一端の固着
部5は、ラック・アンド・ピニオンステアリングアセン
ブリ2のタイロッド7に、他端の固着部6は、ハウジン
グ8にそれぞれ密封状に固着される。
【0009】上記ステアリングブーツ1の蛇腹部4は、
複数の山部9と谷部10を交互に形成したものである。
蛇腹部4の谷部10には、凹角状の環状溝11が形成さ
れている。この凹角状の環状溝11は、図2に詳細を示
すように、谷部10の対向する傾斜壁を内方に突出して
蛇腹部4の軸線方向にそれぞれ膨らませて閉じた形状で
あって、その断面が略円形輪の形状をなしており、環状
溝11の開口対向端面12,12は平坦な面に形成され
ている。
【0010】ステアリングブーツ1を構成する熱可塑性
合成樹脂エラストマーは、引張弾性率が100〜100
0Kg/cm2 の比較的強度が大である弾性材料であ
る。蛇腹部4の山部9間を結ぶ直線aおよび谷部10間
を結ぶ直線bは、ステアリングブーツの軸線cと略平行
をなしている。ステアリングブーツ1の固着部5,6間
の距離は、タイロッド7とハウジング8の中立状態での
取付時の長さであり、その軸方向の長さが山部9の最大
径の1.5倍以上の細長い形状を有している。本実施例
において、ステアリングブーツ1は、その軸線方向の長
さが156mmであり、山部9の最大径は70mmであ
る。
【0011】図3には、他の実施例が示されている。こ
の実施例のものは、前記図1および図2に示したものと
蛇腹部4の山部9の構成が異なり、その他は同構成であ
るから、同構成の部分は同符号を付してある。図3に示
した実施例のものは、山部9に環状膨出部13を形成し
ている。この環状膨出部13は、山部9の対向する傾斜
壁を外方に突出して断面略U字状に膨らませた形状をな
している。
【0012】以上実施例として示したものは、蛇腹部4
の谷部10に環状溝11を形成しているので、この環状
溝11が谷部10を補強するリブとなる。この環状溝1
1は凹角状であって、他の壁厚より肉厚が大でありか
ら、そのリブとしての補強性が高く、しかも、その伸長
方向の開き度合いも大であるから、蛇腹部4の山数を少
なくしても所要の伸長度のものとすることができる。上
記のように、谷部10が環状溝11による補強作用を受
け、蛇腹部4の軸線方向と交わる方向の強度が増強され
るので、使用環境が高温となって内部圧力が大きく上昇
しても、蛇腹部の膨張変形が確実に抑制される。このた
め、ステアリングブーツ1が両端の固着部5,6で密封
されていて、しかも、蛇腹部4がその軸線に対して細長
い形状であっても、内部圧力の上昇による膨張変形が抑
制され、特にアーチ状に変形することはない。したがっ
て、蛇腹部4は円滑に伸縮できる状態を保つとともに、
山部9が周囲のものに接触することがなく、接触摩擦に
起因する亀裂の発生が見られない。蛇腹部4は、その山
部9間を結ぶ直線aおよび谷部10間を結ぶ直線bがブ
ーツの軸線cと略平行をなしており、かつステアリング
ブーツ1の軸方向の長さが山部の最大径の1.5倍以上
である細長い形状であるから、蛇腹部4はその伸縮方向
に対して略均質な伸縮性を有し、急激な伸縮に対する追
随性が良好である。図3に示された他の実施例のもので
は、さらに山部10に環状膨出部13を有していて、伸
長方向に対する谷部10の環状溝11の開き度合いの増
大に加えて山部9が環状膨出部13により大きく開くの
で、蛇腹部4はその山数をさらに少なくしても所要の伸
長度のものが得られる。
【0013】なお、本発明において、谷部の環状溝の形
状は、少なくとも一つ以上であれば所期の効果が得られ
るが、好ましくは全谷部の数の半分以上であることによ
り、より高い効果が得られる。ステアリングブーツは、
10以上の谷部を有するので、5以上の谷部において環
状溝を形成するのが一層好適である。また、環状溝の形
状は、上記実施例では凹角状であるが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、断面U字状の環状溝
も含むものとする。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、蛇腹部の軸線方向と交
わる方向の強度を増強して、使用環境が高温となって内
部圧力が大きく上昇しても、蛇腹部の膨張変形が抑制さ
れ、円滑に伸縮できる状態を保ち、周囲のものに接触す
ることに起因する亀裂の発生を未然に防止することがで
きる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリングブーツを自動車のラ
ック・アンド・ピニオンステアリングアセンブリに装着
した状態を示す一部を破断した全体正面図である。
【図2】図1に示すステアリングブーツの一部の拡大断
面図図である。
【図3】他の実施例を示すステアリングブーツの一部の
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングブーツ 2 自動車のラック・アンド・ピニオンステアリングア
センブリ 3 ボールジョイント 4 蛇腹部 5,6 固着部 7 タイロッド 8 ハウジング 9 谷部 10 山部 11 環状溝 12,12 開口対向端面 13 環状膨出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹
    部とその両端に固着部を有するステアリングブーツにお
    いて、蛇腹部の多数の谷部の少なくとも1つに環状溝が
    形成されており、蛇腹部の山部間を結ぶ直線および谷部
    間を結ぶ直線はステアリングブーツの軸線と略平行をな
    し、ステアリングブーツはその軸方向の長さが山部の最
    大径の1.5倍以上であって細長い形状を有しているこ
    とを特徴とするステアリングブーツ。
JP4037228A 1992-01-28 1992-01-28 ステアリングブーツ Pending JPH06307545A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4037228A JPH06307545A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ステアリングブーツ

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JP4037228A JPH06307545A (ja) 1992-01-28 1992-01-28 ステアリングブーツ

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ID=12491747

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JP (1) JPH06307545A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004270732A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Tokkyokiki Corp 防振具
JP2005315364A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nok Corp ステアリングブーツ
KR101337980B1 (ko) * 2013-06-05 2013-12-09 주식회사 광덕에이앤티 조향장치용 벨로우즈
US10227677B2 (en) 2011-07-26 2019-03-12 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Titanium alloy

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JP2005315364A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Nok Corp ステアリングブーツ
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