JPH06307443A - リニアガイド機構 - Google Patents

リニアガイド機構

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JPH06307443A
JPH06307443A JP11381393A JP11381393A JPH06307443A JP H06307443 A JPH06307443 A JP H06307443A JP 11381393 A JP11381393 A JP 11381393A JP 11381393 A JP11381393 A JP 11381393A JP H06307443 A JPH06307443 A JP H06307443A
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guide rail
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学ヘッドを装着した可動部材を滑らかに移
動する。 【構成】 可動部6の両側にガイドレール4,5を設け
る。可動部6のキャリッジ8にベアリング11,12を
回動自在に設け、ガイドレール4,5とベアリング1
1,12とを当接し、可動部6をガイドレール4,5で
ガイドして移動する。ガイドレール5には、ガイドレー
ル5をベアリング12方向に予圧する予圧部材23を当
接する。予圧部材23は、ガイドレール5と当接する斜
面24aと、デッキベース1上に設けた固定部22に配
置したピン27と接触する基準面を形成する直角の切欠
き部26とを有する。予圧部材23には、ガイドレール
5に斜面24aを押し付けるバネを設け、ピン27を回
転支点として回動させ、ガイドレール4,5とベアリン
グ11,12をガタなく当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクやHDD等
の記録、再成装置に用いられるリニアガイド機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学ヘッドを搭載した可動部の移動をデ
ィスク半径方向にガイドするリニアガイド機構として
は、従来より種々提案されているが、可動部に固定した
軸受と装置ベースに固定した上記軸受のガイド部材とで
構成されることが多い。そして、かかるリニアガイド機
構にあって、軸受とガイド部材の間のガタを取るため、
従来、例えば特開平4−243069号公報で開示され
るように、ガイド部材を軸受に予圧する機構が提案され
ている。
【0003】図10および図11は、上記リニアガイド
を装備した光磁気ディスク装置の断面図および平面図で
ある。図において、61は、ターンテーブル62上に載
置したディスクの記録再成に用いる光学ヘッドで、光学
ヘッド61は、リニアアクチュエータ63により駆動さ
れ平行に設けた一対のガイドシャフト64,65にガイ
ドされてディスク半径方向(A−B方向)に移動する。
リニアアクチュエータ63は、シャーシ66上でA−B
方向に延在して設けられた平行な一対の棒状コア67,
68と、一対の棒状コア67,68に嵌合するコイル6
9,70と、コイル69,70および光学ヘッド61を
支持する支持ベース(可動部材)71とよりなる。
【0004】支持べース71には、鍔付ローラ72〜7
4が回転自在に取り付けられている。ローラ72,73
は一方のガイドシャフト64に当接し、ローラ74は他
方のガイドシャフト65に当接して、支持ベース71
(光学ヘッド61)をA,B方向に移動させる。
【0005】一方のガイドシャフト64は、シャーシ6
6の載置部66aに載置され、かつ載置部66aより起
立した突部66bに当接しC方向への転がりが防止され
ている。他方のガイドシャフト64は、シャーシ66の
載置部66cに載置され、かつローラ74の当接方向
(C方向)へ変位可能に設けられている。
【0006】ガイドシャフト押圧機構75は、各ローラ
72〜74のガイドシャフト64,65に対するガタ付
きが最小となるようガイドシャフト16をC方向に押圧
するもので、ガイドシャフト16を押圧する押圧ブロッ
ク76と、押圧ブロック76に挿通された押圧力調整ネ
ジ77と、このネジ77の端部に螺合するナットプレー
ト78と、ナットプレート78を下方に押圧するコイル
バネ79とよりなる。
【0007】押圧ブロック76は、ガイドシャフト65
側に下向きに傾斜しガイドシャフト65と当接する第1
の傾斜面76aと、その反対側に上向きに傾斜した第2
の傾斜面76bを有する略平行四辺形に形成されてい
る。第2の傾斜面76bと押圧ブロック76の下面76
cとの角部76dは、シャーシ66の側壁80に当接
し、角部76dを支点として押圧ブロック76がE方向
へ回動自在に設けられている。なお、側壁80には、C
方向に突出する突部80a〜80cが設けられ、角突部
80a〜80cに角部76dを当接することにより第1
の傾斜面76aがA−B方向に延在する向きに位置決め
される。
【0008】ネジ77は、その頭部を押圧ブロック76
の上面に当接させ、押圧ブロック76を貫通してシャー
シ66の下面側に設けた凹部81内にそのネジ部77a
が突出されている。ナットプレート78は、ネジ部77
aに螺合して凹部81a内に上下自在に嵌合して設けら
れている。コイルバネ79は、ナットプレート78と凹
部81上面との間に設けられ、ナットプレート78を下
方に押圧している。
【0009】上記構成にあっては、ネジ77をナットプ
レート78にネジ込む方向に回わすとナットプレート7
8が上動し、コイルバネ79が圧縮される。これによ
り、ナットプーレート78を下方に押圧しようとするコ
イルバネ79の押圧は強まり、ネジ77の頭部を介して
押圧ブロック76に作用する。そのため、押圧ブロック
76は、突出部80a〜80cに当接する角部76dを
支点としてE方向に回動し、第1の傾斜面76aがガイ
ドシャフト65をC方向に押圧する。従って、ガイドシ
ャフト65は、ローラ74方向に押し付けられ、これに
より、ローラ72,73はガイドシャフト64にローラ
74はガイドシャフトにそれぞれガタなく当接する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、リニアガイド
機構にあっては、ガイドシャフト64とガイドシャフト
65の平行度を良くする必要がある。この平行度が悪い
場合、上記従来の機構では、支持ベース71をディスク
半径方向(A−B方向)に移動させた場合、支持ベース
71がA−B方向に移動するためにはガイドレール65
がC−D方向に移動しなければならない。従って、ガイ
ドレール65を移動するための負荷が増え、支持ベース
71のディスク半径方向への移動が滑らかにできず、ま
たローラ72〜74の摩耗が多くなる。
【0011】そこで、2本のガイドシャフト64,65
の平行度を良くするには、シャーシ66の載置部66a
および突部66bに対する突部80a〜80cの平行度
を良くする必要がある。さらに、押圧ブロック76の角
部76dと第1の傾斜面76aとの平行度も良くする必
要がある。このためには、角部76bを形成する下面7
6cと第2の傾斜面76bおよび第1の傾斜面76aの
各面精度を研磨加工等で良くするとともに、角部27d
に打痕等が生じないように慎重に管理する必要がある
等、押圧ブロック76の製作に手間が掛かる問題があっ
た。
【0012】また、押圧ブロック76の第1の傾斜面7
6aは第2の傾斜面76bの背面に設けられているた
め、各傾斜面76a,76bを同時に研磨加工できない
問題がある。さらに、押圧ブロックをプラスチックの成
形等で精度良く成形できるように考慮されていない問題
がある。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、ガイドシャフトを押圧する予圧部材を
精度良く容易に加工でき、可動部材をガタなく滑らかに
移動することができるリニアガイド機構を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可動部材と、可動部材に固定した第1お
よび第2の軸受と、ベース上に固定され前記第1の軸受
に当接する第1のガイド部材と、ベース上に設けられ前
記第2の軸受に当接する第2のガイド部材と、第2のガ
イド部材に予圧を与え第2のガイド部材を前記第2の軸
受に押し付ける予圧部材を有するリニアガイド機構にお
いて、前記予圧部材と前記ベースとを中間部材を介して
接するとともに、前記中間部材を前記予圧部材の回動支
点として前記第2のガイド部材を第2の軸受方向に押圧
し得るように構成した。
【0015】また、前記予圧部材と前記ベースとを一部
分で接触し、この接触部を前記予圧部材の回動支点とす
るとともに、前記回動支点の支点部を前記予圧部材の前
記第2のガイド部材または前記第2の軸受との接触部と
同一方から加工可能な形状に構成しても良い。さらに、
前記予圧部材と前記ベースとを一部分で接触し、この接
触部を前記予圧部材の回動支点とするとともに、前記回
動支点の支点部を前記予圧部材の前記第2のガイド部材
または前記第2の軸受との接触部と同一の成形型により
堀り込み形成して構成しても良い。
【0016】
【作用】上記構成によれば、中間部材および回動支点の
支点部は研磨加工あるいは成形型により形成でき、予圧
部材が精度良く容易に製作できる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例のリニアガイ
ド機構を装着した光ディスク装置の斜視図、図2は、上
記リニアガイド機構を示す断面図である。なお、以下の
説明において、可動部材が光ディスクの半径方向に移動
する方向をX方向,同一平面上でX方向と直交する方向
をY方向,X,Y方向と上下方向に直交する方向をZ方
向とし、図1に矢印で示す方向を(+)方向とし、その
逆を(−)方向とする。
【0018】光ディスク装置のデックベース1上には、
光ディスク2を回転させるスピンドルモータ3が固定さ
れている。スピンドルモータ3の側方には、デッキベー
ス1上で平行に設けた一対のガイドレール4,5に案内
されて光ディスク2の半径方向(X方向)へ移動可能な
可動部6が設けられている。
【0019】可動部6は、対物レンズ7と、対物レンズ
7をX方向およびZ方向に支持駆動する既知のアクチュ
エータ(図示省略)と、キャリッジ8と、カバー9と、
キャリッジ8に固定した2個のコイル10とよりなり、
アクチュエータは、キャリッジ8上に固定されるととも
に、カバー9によりその周りが囲まれている。
【0020】キャリッジ8のY方向の側部には、外輪の
形状を略V字状とした3個のベアリング11,11,1
2が設けられ、3個のベアリング11,11,12は、
キャリッジ8に設けた各軸13にZ(−)方向から圧入
固定されてキャリッジ8に回転自在に取り付けられてい
る。2個のベアリング11,11は、第1の軸受として
キャリッジ8のY(+)側でX方向に離間して設けられ
るとともに、ベアリング12は、第2の軸受としてキャ
リッジ8のY(−)側に設けられている。2個のベアリ
ング11,11はガイドレール4の外周面に、ベアリン
グ12はガイドレール5の外周面に、それぞれV字状の
両側面の2点で点接触しつつ保持され、これにより、可
動部6はX方向にガタなく移動可能に支持される。
【0021】2個のコイル10,10は、キャリッジ8
のY方向の両側面にそれぞれ固着されている。コイル1
0,10は、中空の四形状に巻回構成され、その中空部
には、センターヨーク14,14が貫通して配置されて
いる。センターヨーク14,14は、デッキベース1上
でビス15によって平行に固定されている。センサーヨ
ーク14,14のY方向の外側面には、この外側面との
間に空間部を形成するように略コ字状に形成したサイド
ヨーク16,16が、その両端側部を上記外側面に当接
するようにして配置され、ビス17によりデックベース
1上に固定されている。サイドヨーク16,16の空間
部には、マグネット18,18が固着されている。すな
わち、センターヨーク14とマグネット18により磁気
ギャップを形成し、コイル10に電流を流すことにより
磁気ギャップ中の磁界と相互作用させ、可動部6をX方
向に駆動し得るように構成してある。
【0022】また、デッキベース1上には、レーザ、フ
ォトディティクタ(図示省略)等を含む固定光学系19
が固定されている。固定光学系19はエラー検出等を行
うもので、固定光学系19から射出された光は、可動部
6上に固定されたミラー(図示省略)を介し対物レンズ
7に入射して光ディスク2上で焦点を結び、光ディスク
2上で反射した反射光は、上記と逆の光路をたどって固
定光学系19に戻る。
【0023】上記ガイドレール4は、デッキベース1上
に設けた固定部20の基準面20a上にその両端が載置
されるとともに、固定部20のY(+)側をZ(+)方
向に起立して形成した突部基準面20bに当接させ、Z
方向から螺着したサラビス21の頭部によりガイドレー
ル4を基準面20a,20bに当て付けて位置決め固定
されている。ガイドレール4は、ガイドレール5に対し
てZ(−)方向に位置決め固定されており、ベアリング
11,11,12にスラスト方向及びラジアル方向の予
圧を与えて、ガイドレール4とベアリング11,11お
よびガイドレール5とベアリング12との間にガタが生
じないよう構成されている。
【0024】一方、ガイドレール5は、デッキベース1
上に設けた上記固定部22の基準面22aに載置され、
予圧部材23によりY(−)側の斜め上方から押し付け
られて保持されており、Y(+)側においてガイドレー
ル5の外周面にその外輪を当接して配置したベアリング
12に予圧を与え得るように基準面22a上でY方向へ
回動可能に設けられている。
【0025】予圧部材23は、ガイドレール5の両端部
を押し付ける予圧部24とその予圧部24を連結する連
結部材25を一体形成して、平面コ字状に形成され、コ
字状の空間部にセンターヨーク14を配置するようにし
て固定部22上に設けられている。
【0026】予圧部24のガイドレール5に当接する面
は、底面24bの略中央から前方へ傾斜した斜面24a
に形成され、斜面24aは図2に示すように60度の角
度が付けられている。また、連結部材25にも、図2に
示すように斜面が形成され、この斜面は予圧部24の斜
面24aより少しさがった位置に設けられている。
【0027】予圧部24の底面24bにおける斜面24
aと反対側の稜部には、基準面26a,26bを形成す
る直角の切欠き部26が設けられている。基準面26
a,26bには、予圧部材23の回動部材となる円筒状
の平行ピン27が当接するように設けられ、平行ピン2
7は、固定部22上で凹状に形成された基準面22a,
22bで構成されるコーナーに当接して配置されてい
る。
【0028】予圧部24には、斜面24aにかからない
ようにZ方向に貫通孔28が設けられ、貫通孔28は、
上部を大径にした段付孔に形成されている。貫通孔28
には、貫通孔28の径に対応して2段の段付ビス29が
回動自在に挿入され、段付ビス29の先端ネジ部は、細
径に形成され、このネジ部を固定部22に螺合すること
により、そのネジ込み高さが規制されるようになってい
る。段付ビス29の頭部と貫通孔28の段部との間に
は、コイル状のバネ30が弾装され、予圧部材23は、
バネ30の弾発力とガイドレール5および平行ピン27
により、予圧部24の底面24bと固定部材22の基準
面22aとの間に隙間を有して保持されている。また、
貫通孔28の段部28aと段付ビス29の段部29a
は、わずかな隙間を有して対向しており、この段部28
a,29aが当接してストッパーとなることにより、予
圧部材28がZ方向へ過度に変位するのを防いでいる。
さらに、貫通孔28の細径部内周面28bと段付ビス2
9の細径部外周面29bとの間にもわずかな隙間が設け
られ、これらの内周面28bと外周面29bとが当接し
てストッパーとなることにより、予圧部材23がX方
向、Y方向へ過度に変位するのを防いでいる。このた
め、光ディスク装置に外部から衝撃が加わった時に、予
圧部材23やガイドレール5が復帰不可能に過度に変位
するのが防止される。
【0029】次に、予圧部材23の作用を説明する。予
圧部材23は、バネ30により固定部22方向に押圧さ
れる。これにより、予圧部24の基準面26a,26b
が平行ピン27の外周面に当接されるとともに、平行ピ
ン27の外周面が固定部22の基準面22a,22bに
当接する。さらに、予圧部24の斜面24aがガイドレ
ール5をY(+)側の斜め下方向に押すため、ガイドレ
ール5が、固定部22の基準面22bに当て付けられる
とともに、ベアリング12に当て付けられる。
【0030】このとき、ベアリング11とベアリング1
2との隙間のバラツキや予圧部材23の基準面26a,
26bと斜面24aとの位置関係のバラツキ等が生じて
いる場合、予圧部材23の予圧部24が平行ピン27を
回動支点としてX軸回りに回転することで、ベアリング
11,12とガイドレール5,6とのガタを取る。
【0031】また、予圧部24の基準面26a,貫通孔
28の段部28a,斜面24aとガイドレール5との接
触点31は、そのZ方向の位置の高さ関係が、 基準面26a<段部28a<接触点31 となっている。すなわち、予圧部材23の回動支点と上
記接点31との間に予圧部材23を下方に押圧するバネ
30による作用点が設けられているため、ガイドレール
5が斜面24aを押し返す反力Fと、バネ30が段部2
9aを押す力によって予圧部24に生じるモーメントに
より、基準面26aには当接する平行ピン27をZ
(−)方向に押し下げる力が生じる。従って、基準面2
6aと平行ピン27とが離れず安定した予圧が行える。
【0032】本実施例の予圧部材23は、ロストワック
ス法によって成形し、基準面26a,26bおよび斜面
24aの3面を研磨加工して形成されている。このた
め、上記3面の精度を出すだけで良く、予圧部材23の
稜線の精度を出す必要がないため、平面加工で良く研磨
加工が容易になるとともに、稜部の打痕等を細かく管理
する必要がなくなる。
【0033】また、上記基準面26a,26b,傾斜2
4aの3面は、各面の法線が互いに180度以内である
ため、図2の矢印Aで示す方向から総型の砥石で1度に
研磨加工でき、各面相互の精度を高くすることができ
る。又、フライス加工する場合でも、同一方向から加工
可能であるため各面相互の精度を高くすることができ
る。
【0034】さらに、予圧部材23をガラス入りのPP
S等のプラスチック又は亜鉛ダイキャスト等からなる成
形体によって成形する場合、図2の矢印A方向に成形型
を分割構成すれば、一方の型に上記3面を同時堀り込む
ことができるので、精度良く成形できる。
【0035】また、円筒状の部材は非常に精度良く安価
に加工できるため、ガイドレール4,5の平行度、ガイ
ドレール5の位置精度を高くすることができる。さら
に、固定部22の基準面22bは、ガイドレール5と平
行ピン27の共通の当付基準面に形成されているので、
ガイドレール5と平行ピン27,すなわち予圧部材23
との相互の精度が良くなる。
【0036】なお、本実施例においては、平行ピン27
がX方向に抜けないように、平行ピン27のX方向横で
固定部22あるいはデッキベース1に突起を設けてもよ
い。また、平行ピン27は、一方または両方を球で構成
して実施できる。球は、円筒状の部材と同様に非常に精
度良く安価に加工でき、円筒状の部材を用いたと同様の
作用,効果が得られる。さらに、デッキベース1がプラ
スチックの成形等の場合には、平行ピン27をデッキベ
ース1と一体に成形することができる。
【0037】図3は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図である。本実施例は、デッキベース
1上に設けた固定部22の稜線と予圧部24に形成した
コーナーとを当て付けて予圧部材23の回動支点として
ある。デッキベース1はアルミダイキャスト製で、固定
部22の基準面22b,22cを90度の角度に加工
し、基準面22bと基準面22cの交線で稜線22dを
形成してある。
【0038】予圧部24の底面24bにおける斜面24
aと反対側の稜部には、基準面26a,26bを形成す
る鈍角の切欠き部が設けられている。基準面26a,2
6bによって形成されるコーナー26cには、前記固定
部22の稜線22dが当て付けられ、斜面24aに当接
したガイドレール5とにより予圧部材23が保持されて
いる。基準面26aと基準面22cおよび基準面26b
と基準面22bとは、それぞれ微小角θを有して対面さ
れており、その微小角θは3〜10度が好ましい。
【0039】また、予圧部材23の回動支点となる固定
部22の稜線22dおよび貫通孔28の段部28aおよ
び斜面24aとガイドレール5との接触点31における
Z方向の位置関係は、稜線22c,段部28a,接触点
31の順に高くなるように設けられており、実施例1と
同様に、稜線22cとコーナー26cとが離れず予圧、
回動可能となっている。その他の予圧部材23,装置の
構成は実施例1と同様である。
【0040】本実施例によれば、実施例1と同様に、予
圧部材23の基準面26a,26b,斜面24aとコー
ナー26cを同時に研磨加工が可能であり、また成形型
の一面に上記3面を堀り込んで成形可能となるため、精
度を出しやすくなる。また、実施例1の平行ピン27が
不要になるので、部品点数が少なくなる。
【0041】図4は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図、図5は、予圧部材を示す斜視図で
ある。本実施例のデッキベース1に形成した固定部22
には、ガイドレール5を載置する基準面22aのY
(−)側において立上げた立上げ部の上端からY(−)
方向に延在した幅広の上面が設けられている。この上面
の略中には、X方向に延在するV溝を形成する基準面2
2b,22cが設けられている。
【0042】予圧部材23は、ステンレスの板金からな
り、連結部材25の両端に予圧部24を一体に設けた平
面コ字状に形成されている。予圧部24は、その略中央
部でプレス加工により上方(Z方向)へ折り曲げて研磨
加工を施した斜面24aが形成されており、斜面24a
付近に貫通孔28が貫設され、貫通孔28に段付ビス2
9の細径部を挿通して固定部22の上記上面に取り付け
られている。貫通孔28は段付ビス29の大径部より小
径に形成されている。予圧部24の下面には、固定部2
2のV溝と対向する位置でX方向に延在するV溝を形成
する基準面26a,26bが設けられている。基準面2
6a,26bはプレス成形あるいは斜面24aと共に研
磨加工で形成されている。
【0043】各予圧部24の基準面26a,26bと固
定部22の基準面22b,22cの間にはピン27が挿
入配置され、このピン27を回動支点として予圧部材2
3が回動し得るようになっている。その他の構成は実施
例1と同様であり、その作用は実施例1と同様である。
【0044】本実施例によれば、予圧部材23の基準面
26a,26bと斜面24aの法線の角度差を実施例1
に比べて小さくできるので、研磨加工がやりやすくな
る。また、上記3面をプレス成形する時に同じ方向から
加工可能であるので、各面の精度が良くなる。さらに、
予圧部材23をステンレスの板金で成形してあるので安
価になる。なお、本実施例では、各固定部22と予圧部
24間にそれぞれピン27を設けた場合を挙げたが、2
本のピン27の片方または両方を球で構成して実施する
ことができる。
【0045】図6は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図である。本実施例の予圧部材23
は、予圧部24の下面に半円状の基準面26aがX方向
に延在してプレス成形されている。この基準面26a
は、固定部22の上面に実施例3と同様に形成したV溝
の基準面22b,22cに当接して係止され、予圧部材
23の回動支点を構成している。その他の構成は実施例
3と同様である。
【0046】本実施例によれば、実施例3において予圧
部24と固定部22との間に設けたピン27不要にする
ことができるので、部品点数を少なくすることができ
る。その他の作用,効果は実施例1,3と同様である。
【0047】図7は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図である。デッキベース1に形成した
固定部22の基準面22aを形成する上面は、Y(−)
方向の端部まで同一平面に形成されている。基準面22
aのY(−)側には、X方向に延在したV字形の凸条を
形成する基準面22b,22cが設けられている。
【0048】一方、予圧部材23の予圧部24には、X
方向に延在するV溝を形成する基準面26a,26bが
実施例3と同様に設けられている。V溝の角度は凸条の
角度より大きく形成されており、基準面26a,26b
で形成されるコーナー26cと基準面22b,22cで
形成される稜線22dとを当接して係止し、予圧部材2
3の回動支点を構成してある。その他の構成は実施例3
と同様であり、実施例3,4と同様の効果を奏すること
ができる。
【0049】図8は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図である。本実施例の予圧部材23
は、実施例1の予圧部材23と平行ピン27を一体に形
成した形とし、図2における基準面26a,26bが円
筒状に形成されている。
【0050】予圧部24の斜面24aと斜面24aの反
対側の背面24cは、角度αをなして形成されており、
この角度αは2〜45度程度が好ましい。また、予圧部
24の底面24bと背面24cも鋭角をなして形成さ
れ、底面24bと背面24cからなるコーナーには、
0.05〜1mm程度の半径Rの円筒面24dがX方向
に延在するように形成されている。この予圧部24は、
実施例1と同様に形成した固定部22の基準面22a,
22bと円筒面24dの2箇所24e,24fが接触
し、底面24b,背面24cが基準面22a,22bと
接触しないように配置され、上記24e,24fを回動
支点として回動される。
【0051】この予圧部部材23は、プラスチックの成
形品で形成され、成形型の基本型割は、図中のパーティ
ングラインP.Lで示した所で行う。予圧部24の斜面
24aと背面24cがαの鋭角に形成してあるため、か
じりやアンダーカット部を生じさせることなく同一の型
に堀り込むことができるとともに、円筒面24dの精度
を良くすることができる。
【0052】本実施例によれば、固定部22と予圧部材
23との当接部を円筒面24dに形成してあるので打痕
等が付きにくい。また、固定部22の基準面22aと2
2bにより形成されるコーナーのR面を、予圧部材23
の円筒面24dの半径Rよりも小さい範囲内で形成でき
るので、固定部22の加工時におけるコーナーのRの管
理が容易になる。また、予圧部材23と固定部22と
は、24eと24fの2箇所で当接するので、外部衝撃
等によって上記当接部の破損やくい込みが生じにくくな
る。
【0053】図9は、本発明の他の実施例のリニアガイ
ド機構を示す断面図である。ベアリング12と当接する
円筒状のガイドレール5には、デッキベース1に設けた
固定部22の基準面22aと対向する位置に、基準面5
a,5bからなるV溝がX方向に延在して設けられてい
る。V溝の深さは、ガイドレール5の半径よりも浅く形
成されている。
【0054】ガイドレール5のV溝と対向する固定部2
2の基準面22aには、基準面22b,22cからなる
V溝が形成されている。上記両V溝には、基準面5a,
5bおよび基準面22b,22cと当接してピン27が
配置され、ガイドレール5の回動支点となっている。
【0055】ガイドレール5のY(−)側には、ガイド
レール5をベアリング12に予圧するバネ40がビス4
1により固定部22の基準面22a上で固定されてい
る。バネ40は、板バネ状に形成され、ガイドレール5
の外周面に当接して押圧する傾斜部40aと基準面22
aに固定する平面部40bとより構成されている。この
バネ40は、ガイドレール5の両端部において別個に設
けられ、ガイドレール5を両端部でベアリング12方向
に押し付けている。
【0056】本実施例によれば、予圧部材をバネ40で
形成し、予圧部材とガイド部材5とを兼用した形とした
ので、構成部品点数を少なくすることができる。また、
ガイドレール5と固定部材22の基準面22aにV溝を
形成し、バネ40でガイドレール5を押圧するので構成
が簡単になるとともに、加工が容易になる。さらに、ガ
イドレール5とピン27または固定部22とピン27を
一体に形成することにより、さらに部品点数を少なくす
ることができる。
【0057】なお、上記実施例において予圧部材表面に
ベアリングのガイド面を形成して実施することができ
る。そして、上記実施例では光ディスクを例に挙げた
が、HDD等にも適用することができる。さらに、ガイ
ドレールと当接する軸受は、例示した転動するベアリン
グに限られず、滑り軸受で構成できる。また、外輪が円
筒状のベアリングを組合わせて実施することができる。
さらに、デッキべース上の予圧部材の当接部は別の部品
で構成しても良い。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、予圧部
材を精度良く成形できるため、可動部の移動を滑らか
で、かつ安定して精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のリニアガイド機構を装着し
た光ディスク装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例における予圧部材を示す斜視
図である。
【図6】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例を示す断面図である。
【図10】従来技術のリニアガイド機構を装着した光デ
ィスク装置を示す断面図である。
【図11】図10の平面図である。
【符号の説明】
1 デッキベース 4,5 ガイドレール 6 可動部 11,12 ベアリング 23 予圧部材 27 ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部材と、可動部材に固定した第1お
    よび第2の軸受と、ベース上に固定され前記第1の軸受
    に当接する第1のガイド部材と、ベース上に設けられ前
    記第2の軸受に当接する第2のガイド部材と、第2のガ
    イド部材に予圧を与え第2のガイド部材を前記第2の軸
    受に押し付ける予圧部材を有するリニアガイド機構にお
    いて、前記予圧部材と前記ベースとを中間部材を介して
    接するとともに、前記中間部材を前記予圧部材の回動支
    点として前記第2のガイド部材を第2の軸受方向に押圧
    し得るように構成したことを特徴とするリニアガイド機
    構。
  2. 【請求項2】 可動部材と、可動部材に固定した第1お
    よび第2の軸受と、ベース上に固定され前記第1の軸受
    に当接する第1のガイド部材と、ベース上に設けられ前
    記第2の軸受に当接する第2のガイド部材と、第2のガ
    イド部材に予圧を与え第2のガイド部材を前記第2の軸
    受に押し付ける予圧部材を有するリニアガイド機構にお
    いて、前記予圧部材と前記ベースとを一部分で接触し、
    この接触部を前記予圧部材の回動支点とするとともに、
    前記回動支点の支点部を前記予圧部材の前記第2のガイ
    ド部材または前記第2の軸受との接触部と同一方向から
    加工可能な形状に構成したことを特徴とするリニアガイ
    ド機構。
  3. 【請求項3】 可動部材と、可動部材に固定した第1お
    よび第2の軸受と、ベース上に固定され前記第1の軸受
    に当接する第1のガイド部材と、ベース上に設けられ前
    記第2の軸受に当接する第2のガイド部材と、第2のガ
    イド部材に予圧を与え第2のガイド部材を前記第2の軸
    受に押し付ける予圧部材を有するリニアガイド機構にお
    いて、前記予圧部材と前記ベースとを一部分で接触し、
    この接触部を前記予圧部材の回動支点とするとともに、
    前記回動支点の支点部を前記予圧部材の前記第2のガイ
    ド部材または前記第2の軸受との接触部と同一の成形型
    により堀り込み形成して構成したことを特徴とするリニ
    アガイド機構。
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