JPH06306800A - パルプモールド用型 - Google Patents

パルプモールド用型

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JPH06306800A
JPH06306800A JP5114290A JP11429093A JPH06306800A JP H06306800 A JPH06306800 A JP H06306800A JP 5114290 A JP5114290 A JP 5114290A JP 11429093 A JP11429093 A JP 11429093A JP H06306800 A JPH06306800 A JP H06306800A
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JP
Japan
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mold
pulp
synthetic resin
porous body
hard porous
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JP5114290A
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English (en)
Inventor
Michitaka Shimizu
通隆 清水
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KONPETSUKUSU KK
Original Assignee
KONPETSUKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、構造が簡単でコスト的にも有利な
パルプモールド用型を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係るパルプモールド用型は、少なく
ともパルプに接触する表面が合成樹脂製硬質多孔体で構
成されていることを特徴とする。必要な強度が得られる
ならば型全体を合成樹脂製硬質多孔体で構成しても良い
し、強度が不足する場合はパルプに接触しない側に補強
材を設けた構造であっても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鶏卵や果実などの緩
衝包装材として使用されているパルプモールド製品を製
造するための型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鶏卵や果実などの傷み易い商品を輸送す
るために、それらを一個ずつ収納するための凹部を設け
たパルプモールド製品が使用されている。一例を挙げれ
ば、図4に平面図、図5に断面図(図4のA−A線)で
示すように、プレート面4に所要個数の凹部5を設けた
ものである。このような構造のものとして、かつてはプ
ラスチックフィルムの真空成形品が広く使用されていた
が、ごみ処理公害の問題を生じたため、処理し易い無公
害のパルプモールド製品に置き換えられるようになっ
た。
【0003】図4及び5に示すようなパルプモールド製
品を製造する為の型として従来使用されているのは、図
3に示すようにプレート面31、凸部32(断面図5で
示したパルプモールド製品を製造する場合、凸部32上
に形成されたパルプ層がパルプモールド製品の凹部とな
る)及び適当な場所に水抜き孔33を設けた所定の形状
の金属製、多くはブロンズ製の母型3の表面(パルプス
ラリーに接触する面)を60〜80メッシュの金網、通
常ブロンズ製の金網34で覆ったものである。この金網
は型の全面にわたって均一な脱水を行うために不可欠の
ものである。材質としてブロンズが用いられるのは、
酸、アルカリ環境に対する耐蝕性が優れているためであ
る。
【0004】このような型の水抜き孔33の下方(図3
の位置で)の側を減圧にし、上下を逆にして型をパルプ
スラリーに浸漬すると、パルプスラリーは型の形状に沿
って全面に付着し、水分は金網34の目の部分から吸い
込まれ、金網34と型3との間の空隙を通って流れ、水
抜き孔33の部分に集まって外部に排出されるので、図
5に示す断面図の形状にパルプが付着する。所望の厚さ
にパルプが付着した段階で型をパルプスラリーから引き
上げ、付着したパルプ層を型から抜き取り乾燥して製品
とする。もし型3が金網34で覆われていないと、型3
における水抜き孔33の付近ばかりにパルプが厚く付着
し、水抜き孔33のない部分にはパルプが付着しないの
で、所定の形状の均一な厚さを有するモールド品が得ら
れない。水抜き孔33を型の全面にわたって設ければ脱
水も均一になるが、金属製の型の全面にわたって微細な
孔を設けるのは非常に手数がかかる。
【0005】金網34で型の全面を覆うことは、金属製
の型の全面にわたって微細な孔を設けるという手数を省
く為に行われた工夫であるが、しかし凹凸のある型を金
網で全面的に覆うことも決して容易な作業ではない。あ
る場所では金網を延伸し、別の場所では余分な金網を切
り取って溶接するなどの複雑な手作業が必要であり、こ
とに深絞りの型においては熟練した技術と長時間の労働
が要求され、しかも金属製の母型は鋳物用の型を1個作
成すれば大量生産できるが、金網加工は母型1個ごとに
手作業で行わなければならないので、型の製造コストが
高くなる。従ってパルプモールド緩衝包装材の製造コス
トに占める型代の割合が高くなり、無公害のパルプモー
ルド緩衝包装材の普及を妨げる原因となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決した、構造が簡単でコスト的にも有利な
パルプモールド用型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパルプモー
ルド用型は、少なくともパルプに接触する表面が合成樹
脂製硬質多孔体で構成されていることを特徴とする。必
要な強度が得られるならば型全体を合成樹脂製硬質多孔
体で構成しても良いし、強度が不足する場合はパルプに
接触しない側に補強材を設けた構造であっても良い。
【0008】本発明で使用する合成樹脂製硬質多孔体の
一例は、高融点のプラスチック微粒子の表面を低融点の
プラスチックで被覆した素材を型内に入れ、圧縮状態で
加熱(前記高融点のプラスチック微粒子の融点以下で且
つ低融点プラスチック融点以上の温度)して燒結したも
のである。これらの合成樹脂製硬質多孔体は、原料プラ
スチック微粒子の大きさや燒結時の圧縮の程度を変える
ことにより空孔径や空孔度、従って透水率の異なるもの
が得られる。例えばダイセル化学工業株式会社製パール
コン(商品名)では、ポリプロピレンの場合空孔径10
0〜600μ、空孔率38%前後、特殊ポリスチレン樹
脂の場合空孔径300〜600μ、空孔率36%前後の
ものがある。これらはいずれも使用可能であるが、空孔
径の小さなものの方がパルプモールド製品の表面が滑ら
かになる。
【0009】図1は本発明の実施態様を説明するための
断面図で、パルプモールド用型1は合成樹脂製硬質多孔
体により構成されており、形状としてはプレート面11
及び凸部12を有する簡単な構造のものである。形状は
使用目的に応じて任意に成型すれば良いが、透水率をす
べての部分で均等にするため、厚さは全面にわたってほ
ぼ均一にするのが良い。この型を使用して前述のような
方法でパルプモールド製品を製造する場合、パルプスラ
リー中の水分は型を構成している合成樹脂製硬質多孔体
の全面にわたって吸引されるので、図3に示した従来の
金属製の型の如く金網で覆う必要がない。従来広く用い
られている金属製の母型の表面を60〜80メッシュの
金網で覆った従来のパルプモールド用型では母型1個ご
とに金網加工を行わねばならないのに対し、本発明の場
合は所定の形状の合成樹脂製硬質多孔体を製造する型を
1個作成すれば大量生産できるので安価である。
【0010】この合成樹脂製硬質多孔体の機械的強度が
十分であれば図1に示すごとき合成樹脂製硬質多孔体に
より構成されている型のみを用いてパルプモールドを行
うことができる。型は最大1気圧の差圧に耐え得るもの
であれば良い。しかし型の透水率を向上させるため気孔
度を高めた合成樹脂製硬質多孔体を用いる場合は機械的
強度が不足する場合がある。その場合は図2に示すごと
く合成樹脂製硬質多孔体により構成されている型1に補
強材2を組み合わせる。補強材2は型1の内面(図1で
は下部の側)の形状に忠実に従う形状で且つ水抜き孔を
設けたものであっても良いが、補強材2は型1の機械的
強度が不足している部分の強度を補うことができれば良
いので、例えば図2に示すように、強度上必要な箇所に
サポート21を設けると共に、適当な場所に水抜き孔2
2を設けたものであっても良い。補強材の材質としては
金属又はプラスチックなどが好適である。
【0011】図1及び図2により具体的に示した本発明
のパルプモールド用型を用いてパルプモールドを行うに
は、図1の場合は型1の内側(図1では下部の側)、図
2の場合は補強材2の水抜き孔21の下方(図2の位置
で)を減圧にし、上下を逆にして型をパルプスラリーに
浸漬すると、パルプスラリーは型の形状に沿って全面に
付着し、水分は合成樹脂製硬質多孔体の気孔から吸い込
まれ、外部に排出されるので、図5に示す断面図の形状
にパルプが付着する。所望の厚さにパルプが付着した段
階で型をパルプスラリーから引き上げ、付着したパルプ
層を型から抜き取り乾燥して製品とする。
【0012】
【発明の効果】構造が簡単で低コストのパルプモールド
用型が得られ、無公害のパルプモールド緩衝包装材の普
及の一助となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を説明するための断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施態様を説明するための断面図
である。
【図3】従来使用されているパルプモールド用型の構造
を示す断面図である。
【図4】鶏卵や果実などの緩衝包装材として使用されて
いるパルプモールド製品の一例を示す平面図である。
【図5】図4におけるA−A線での断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパルプに接触する表面が合成
    樹脂製硬質多孔体で構成されていることを特徴とするパ
    ルプモールド用型。
JP5114290A 1993-04-19 1993-04-19 パルプモールド用型 Pending JPH06306800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114290A JPH06306800A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 パルプモールド用型

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114290A JPH06306800A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 パルプモールド用型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06306800A true JPH06306800A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14634156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5114290A Pending JPH06306800A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 パルプモールド用型

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JP (1) JPH06306800A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004051179A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Risu Pack Co Ltd パルプを成形してなる容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004051179A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Risu Pack Co Ltd パルプを成形してなる容器

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