JPH06306371A - 軽質炭化水素の接触転化方法 - Google Patents

軽質炭化水素の接触転化方法

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JPH06306371A
JPH06306371A JP5122142A JP12214293A JPH06306371A JP H06306371 A JPH06306371 A JP H06306371A JP 5122142 A JP5122142 A JP 5122142A JP 12214293 A JP12214293 A JP 12214293A JP H06306371 A JPH06306371 A JP H06306371A
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JP
Japan
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catalyst
reaction
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hydrogen
carbon atoms
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JP5122142A
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Masahiko Furuya
方彦 古谷
Sadataka Kanejima
節隆 金島
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 炭素数2から12のパラフィンを主体とする
炭素数2〜20軽質炭化水素をwN2/n O・xAl2
3 ・yP2 5 ・zMO2 で示される結晶性メタルアル
ミノフォスフェート触媒と接触させることにより炭素数
2〜4の低級オレフィンおよび炭素数6〜8の芳香族炭
化水素類に転換する製造方法。 【効果】 パラフィン類を有用な基礎化学品である低級
オレフィンおよび単環芳香族炭化水素類に高選択率で転
換でき、かつ触媒のコーク蓄積による分解活性低下並び
に分解反応後の触媒の高温でのエァーバーニング再生に
よる分解活性低下が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパラフィンを主成分とす
る軽質炭化水素の転化法に関する。さらに詳しくは、該
原料を結晶性メタルアルミノフォスフェートと接触させ
ることにより、化学原料として有用な低級オレフィン
(特にエチレン、プロピレン)および炭素数6〜8の芳
香族炭化水素類(特にベンゼン、トルエン、キシレン)
を効率よく得る転化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、化学原料として有用な低級オレフ
ィン類(エチレン、プロピレン、ブテン等)および単環
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン等)は、ナフサ等の軽質炭化水素を通常ス
チームの存在下、熱分解することにより製造されている
が苛酷な分解条件を必要とし、また生成成分収率構造上
の融通性に乏しい。
【0003】一方、触媒を用いる接触転化法として低沸
点のパラフィン、オレフィン等を結晶性アルミノシリケ
ートゼオライトと接触させ芳香族炭化水素に転化する方
法が、例えば、特公昭56−42639号公報、特開昭
50−4029号公報等に提案されている。また比較的
低沸点のパラフィン系炭化水素をゼオライトと接触さ
せ、低級オレフィンに転化する方法が、例えば特開昭6
0−178830号公報、特開平2−45593号公
報、特開平2−1413号公報、特開平2−18463
8号公報等で提案されている。さらに低級オレフィンと
芳香族を同時に製造する方法が例えば特開昭60−22
2428号公報、特開平1−213240号公報、特開
平3−130236号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来提案されている結晶性アルミノシリケートゼオライ
ト触媒を用いる接触転化方法では基礎化学品として有用
な低級オレフィンと単環芳香族を合わせた選択率が充分
でない。特に有用なエチレンについては満足のいくもの
ではなく、エチレンの選択率を向上させるためには比較
的高い温度条件で実施することが望ましいがこの条件下
では触媒のコーク蓄積による分解活性低下が著しくな
る。更に分解反応後の触媒のエァーバーニング再生によ
る触媒の分解活性低下も増大する等の問題も生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決し、熱分解法に比べよりマイルドな条件で実施でき
る接触転化方法について鋭意検討した結果、炭素数2か
ら12のパラフィンを主体とする軽質炭化水素の接触転
化方法において、該原料を触媒として無水基準で下記の
組成式で示される結晶性メタルアルミノホスフェートと
接触させることにより、炭素数2〜4の低級オレフィン
および炭素数6〜8の芳香族炭化水素が高い選択率で得
られ、しかも用いた結晶性メタルアルミノホスフェート
触媒の分解活性の低下が少なく、触媒の再生繰り返しに
よる触媒劣化も抑制される本発明を完成した。
【0006】
【化2】 wN2/n O・xAl2 3 ・yP2 5 ・zMO2 但し、Nはn価の金属元素および/または水素、Mは珪
素、砒素、ベリリウム、ホウ素、クロム、コバルト、
鉄、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、リチウム、マ
グネシウム、マンガン、チタンから選ばれた1種以上の
元素、1≦n≦3、0.02≦w≦0.4、x+y+z
=1、0.02≦z≦0.4、y<x
【0007】本発明に用いられるパラフィンを主体とす
る軽質炭化水素としては、炭素数2〜12のノルマルパ
ラフィン、イソパラフィン、およびシクロパラフィン、
側鎖アルキル基を有するシクロパラフィン類等を主成分
として含むものが挙げられる。例えば、エタン、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、軽質ナフサ、重質ナフサ、直留ナフサ、FCCガソ
リン、コーカーガソリン、熱分解ガソリン、さらには灯
軽油留分等が挙げられる。
【0008】本発明で用いる結晶性メタルアルミノフォ
スフェート(以下MeAPOと称する)はゼオライト同
様に分子サイズの空孔を有し、AIO4 四面体とPO4
四面体が酸素原子を介して3次元的に連結した網目構造
から成る結晶性アルミノフォスフェート(AIPOモレ
キュラシーブ)のリンおよび/またはアルミニウムを一
部メタルで同型置換した構造を有する。代表的なものと
してメタルが珪素の場合は結晶性シリコアルミノフォス
フェート(以下SAPOと称する)となる。
【0009】SAPOは電気的に中性なALPOと異な
り網目構造骨格が負電荷を有し、交換可能なカチオンサ
イトが存在する。これらSAPOについては特開昭59
−35018号、特開昭60−151214号〜60−
151218号、米国特許4673559号等に記載さ
れており、細孔形成の員環数で分類すると8員環細孔を
有するSAPO−17,SAPO−34等、10員環の
SAPO−11、SAPO−41等、12員環構造のS
APO−5、SAPO−37,18員環のMCM−9等
を挙げることができる。
【0010】またメタル元素が珪素以外のMeAPOの
例としては特開昭60−86011号、特開昭60−1
86409号にメタル元素としてマグネシウム、マンガ
ン、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄等を含有するもの
が、特開昭60−260413号にはメタル元素が砒
素、ベリリウム、ホウ素、クロム、ガリウム、ゲルマニ
ウム、リチウム、バナジウムから選ばれる1種以上とコ
バルト、鉄、マグネシウム、マンガン、チタン、亜鉛か
ら選ばれる1種以上を含有するものが、また特開昭60
−231412〜231415号および特開昭60−2
51122号、特開昭61−63523号等には珪素元
素と砒素、ベリリウム、ホウ素、クロム、コバルト、ガ
リウム、ゲルマニウム、鉄、リチウム、マグネシウム、
マンガン、チタン、バナジウム、亜鉛の1種以上を含む
結晶性メタルアルミノフォスフェート系モレキュラーシ
ーブについて記載されている。これらMeAPO(SA
POを含む)の細孔径としては約4〜12オングストロ
ームであり分子サイズの反応場を提供できる。これらM
eAPO群が本発明に適用でき、無水基準での組成式は
次式で示すことができる。
【0011】
【化3】 wN2/n O・xAl2 3 ・yP2 5 ・zMO2 但し、Nはn価の金属元素および/または水素、Mは珪
素、砒素、ベリリウム、ホウ素、クロム、コバルト、
鉄、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、リチウム、マ
グネシウム、マンガン、チタンから選ばれた1種以上の
元素、1≦n≦3、0.02≦w≦0.4、x+y+z
=1、0.02≦z≦0.4、y<x
【0012】メタルの含有量に関して、Zの値は、好ま
しくは0.05≦z≦0.4、更に好ましくは0.1≦
z≦0.3である。これらMeAPOは通常カチオンと
してプロトン交換型で用いるが、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属
やランタン、セリウム、ガドリウム、ネオジウム、サマ
リウム等の希土類元素金属や銀、銅等のIb族や亜鉛等
のIIb族やガリウム等のIII b族やクロム、モリブデ
ン、タングステン、マンガン、レニウム、鉄、コバル
ト、ニッケル、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウ
ム、ルテニウム、等の遷移金属元素を使ったカチオン交
換型も用いることができる。
【0013】代表的なイオン交換技術は、MeAPOを
所望する置換用カチオンの塩の溶液と接触させることに
より達成される。好ましい塩としては、塩酸塩、硝酸塩
および硫酸塩である。更に、所望なら前述の遷移金属成
分をイオン交換以外の方法、例えば、含浸法、練り込み
法等、公知の方法に従って含有させてもよい。さらに
は、MeAPOの水熱合成時に添加することもできる。
加えてこれらMeAPOは、実用面から耐火性無機酸化
物の多孔性母体、例えば、アルミナ、シリカ、シリカ−
アルミナ、ジルコニア、チタニア、珪藻土、粘土等をマ
トリックスあるいはバインダーとして配合し、成型した
形で用いることができる。これら多孔性母体とMeAP
Oとの配合比としては通常1:9〜9:1重量比の範囲
で用いられる。この場合、本発明の方法の転化条件の一
である重量時間空間速度(WHSV)は、多孔性母体を
無視してMeAPOのみの重量を基準にして設定する。
【0014】本発明に用いるMeAPO触媒の酸性量と
しては、吸着塩基としてピリジンを用いた180℃での
飽和吸着量で当該触媒g当たり0.05mmol〜0.
5mmol程度が好ましい。
【0015】本発明方法の転化条件としては、反応温度
として550〜800℃、好ましくは600〜750
℃、が、重量時間空間速度として0.1〜200h
-1、好ましくは0.2〜100hr-1が、また、圧力
として、0.1〜30kg/cm2、好ましくは大気圧
がそれぞれ採用される。550℃より低い温度条件で
は、触媒の活性が充分に発揮されず、パラフィン類の転
化が不充分でありエチレン選択性が低い。また、800
℃より高い温度条件では、過分解によりメタンの副生が
増大するとともに、コーク生成割合が著しく増大し、触
媒の劣化が激しくなるなど不適当である。
【0016】重量時間空間速度0.1hr-1未満である
と、オレフィン類の収率が低下し、二次過分解によりメ
タン等の副生が増大し、一方、200hr-1を超える条
件では転化率が低くなる。ただし、重量時間空間速度
は、反応器サイズにより触媒が同一でも適正値が異なっ
てくる。反応器方式として流動床を採用した場合、一般
に反応器サイズが大きくなるにしたがって炭化水素原料
と触媒との接触効率が上がる傾向にあるので同一の触媒
活性を得るために重量空間速度を高めることが可能にな
る。
【0017】本発明の転化方法は、通常、水素の転化な
しで実施されるが、コーキングによる触媒劣化防止の目
的で、少量の水素を加えることもできる。水素の添加量
としては、原料モル当たり0〜5モル、好ましくは0.
2〜2モルである。また原料炭化水素は不活性ガス例え
ば窒素、ヘリウム、炭酸ガス、水蒸気等を用いて希釈し
ても差し支えないが生成物との分離面よりは無希釈で実
施することが実用的である。触媒の使用形態としては固
定床方式、移動床方式、流動床方式等固体触媒が用いら
れるいずれの方式にも用いることができる。
【0018】実用に供する場合は、コーキングによる触
媒活性低下を防ぐため連続再生が可能な流動床方式が好
ましい。この方式の実用例としては、石油精製の分野で
ガソリン製造用に汎用的に用いられているFCC装置が
あり、装置型式として適用できる。そのような流動床方
式において装置は反応塔と再生塔よりなりこれら2塔は
2本のラインで結ばれており、触媒はこのラインを通じ
反応塔と再生塔を循環する。反応塔で触媒と気化した原
料油は流動状態で接触して分解反応が進み、コークスの
付着した触媒は、ストリッパーで油分を除去後、再生塔
に送られ、空気でコークスを燃焼し再生させる。触媒の
循環は、反応塔と再生塔の圧力差、密度およびレベルに
より調節される。
【0019】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが本願発明はこれに限定されるものではない。
【0020】実施例1 85%リン酸57.8gに蒸留水29.5gを加えた液
に撹拌下、アルミニウムイソプロポキサイト102.1
gを添加し、次いでシリカゾル(SiO2 含有量30
%)30.1gおよび蒸留水4gを添加、次いでジn−
プロピルアミン22.8gを添加し均一混合した。この
混合物を500mlのテフロン内筒入りのオートクレー
ブに仕込、200rpm、200℃条件下、60時間水
熱合成した。合成後冷却、合成液を濾過、水洗し、次い
で110℃、5時間乾燥後、500℃空気下で5時間焼
成した所、54gの白色粉末が得られた。このものを粉
末X線回折で確認したところ、不純物として若干のシリ
カを含むSAPO−11の回折パターンを示した。ま
た、このものをEPMAで組成分析したところSi
2:Al2 3 :P2 5 モル比は0.16:0.4
5:0.39であった。更にカチオン交換することなく
反応に供した。
【0021】このようにして得られたSAPO−11粉
末を圧縮成形し、破砕し、9〜20メッシュにフルイ分
けたものを触媒として用い、10mm径の石英製反応管
に4g充填し、これにn−ヘキサンを供給し、接触分解
反応を行なった。反応条件および結果を第1表に示し
た。分析サンプルは原料供給開始10分後から30分間
の反応生成ガスと液を捕集し、ガスクロマトグラフィー
(TCD及びFID検出)で分析を行った。反応後の触
媒上に蓄積したコーク量を熱天秤を用い測定したとこ
ろ、0.8wt%/g触媒であった。
【0022】実施例2 85%リン酸34.4gに蒸留水44.8gを加えた液
に撹拌下、アルミニウムイソプロポキサイド57.2g
を添加し、次いでシリカ粉末(日本シリカ製、ニップシ
ールVN−3)3.4gを添加、次いで水酸化テトラプ
ロピルアンモニウム(17.5%水溶液)を163.9
g添加し均一混合した。この混合物を500mlのテフ
ロン内筒入りのオートクレーブに仕込、200℃条件
下、62時間水熱合成した。
【0023】合成後冷却、合成液を濾過、水洗し、次い
で110℃、5時間乾燥後、500℃空気下で5時間焼
成した所、33.5gの白色粉末が得られた。このもの
を粉末X線回折で確認したところ、不純物としてトレー
ス量のシリカを含むSAPO−5の回折パターンを示し
た。又、このもののEPMAによる組成分析よりSiO
2 :Al2 3 :P2 5 モル比は0.21:0.4
3:0.36であった。特にカチオン交換することなく
プロトン型として用いた。実例1同様に調製したSAP
O−5触媒を接触分解反応に用い、n−ヘキサンの接触
分解をおこなった。反応条件並びに結果は第1表に示し
た。実施例1と同様の方法によりコーク量の測定したと
ころ、1wt%/gであった。
【0024】実施例3 85%リン酸51.2gに蒸留水160gを加えた液に
撹拌下、アルミニウムイソプロポキサイド90.7gを
添加し、次いでシリカゾル(SiO2 含有量30%)1
4.0gを添加、次いで水酸化テトラエチルアンモニウ
ム(20%水溶液)を163.2g添加し均一混合し
た。この混合物を500mlのテフロン内筒入りのオー
トクレーブに仕込、200rpm、180℃条件下、1
20時間水熱合成した。合成後冷却、合成液を濾過、水
洗い、次いで110℃、5時間乾燥後、500℃空気下
で3時間焼成した所、38g白色粉末が得られた。この
ものを粉末X線回折で確認したところ、SAPO−34
の回折パターンを示した。また、このもののEPMAに
よる組成分析よりSiO2 :Al2 3 :P2 5 モル
比は0.11:0.48:0.41であった。
【0025】実例1同様に調製したSAPO−34を接
触分解反応に用い、n−ヘキサンの接触分解をおこなっ
た。反応条件並びに結果は第1表に示した。実施例1同
様にコーク量の測定したところ、0.6wt%/gであ
った。
【0026】実施例4 実施例2で調製したSAPO−5にガリウムを硝酸ガリ
ウム水溶液を用い含浸担持、乾燥、550℃、空気中で
仮焼し、ガリウム金属として2wt%含有の結晶性シリ
コアルミノフォスフェートを調製した。このものを触媒
とし、実施例1同様にn−ヘキサンの接触分解を行なっ
た。条件及び結果を第1表に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
【数1】
【0029】比較例1 市販のY型ゼオライト(東ソ−製、SiO2 /Al2
3 =6.1)を用い実施例1同様にn−ヘキサンの接触
分解反応を実施した。結果を第2表に示した。実施例1
同様にコーク量の測定をしたところ、8wt%/gとコ
ーク蓄積が著しく、劣化が極めて大きい。
【0030】比較例2 市販のモルデナイト(東ソ−製、SiO2 /Al2 3
=15)を常法により塩化アンモニウム10%水溶液を
用いイオン交換、乾燥、500℃で仮焼し、プロトン型
としたものを触媒に用い、実施例1同様にn−ヘキサン
の接触分解反応を実施した。結果を第2表に示した。実
施例1同様にコーク量の測定したところ、9.4wt%
/gであった。
【0031】比較例3 85%リン酸34.4gに蒸留水44.8gを加えた液
に撹拌下、アルミニウムイソプロポキサイド57.2g
を添加し、次いで水酸化テトラプロピルアンモニウム
(17.5%水溶液)を163.9g添加し均一混合し
た。この混合物を500mlのテフロン内筒入りのオー
トクレーブに仕込、200℃条件下、62時間水熱合成
した。合成後冷却、合成液を濾過、水洗し、次いで11
0℃、5時間乾燥後、500℃空気下で5時間焼成した
ところ、32gの白色粉末が得られた。このものを粉末
X線回折で確認したところ、AIPO−5の回折パター
ンを示した。また、このもののEPMAによる組成分析
よりAl:Pモル比は0.51:0.49であった。S
iの含有比はアルミナに対して0.01以下であった。
実施例1同様に調製したAIPO−5を接触分解反応に
用い、n−ヘキサンの接触分解を行った。反応条件並び
に結果は第2表に示した。
【0032】比較例4 ケイ酸ソーダ(水ガラス3号)120gを蒸留水240
gに溶かした溶液に、硫酸アルミニウム18水塩96
g、テトラプロピルアンモニウムブロマイド15g及び
濃硫酸7.2gを蒸留水180gに溶かした溶液を強撹
拌下に添加し、均一ゲル化した混合物を得た。この混合
物を1リットルのオートクレーブに仕込、160℃、6
00rpmの条件下で48時間水熱合成し、順次濾過、
水洗、乾燥、500℃空気中焼成し、SiO2 /Al2
3 比30のZSM−5ゼオライトを得た。このものを
比較例2同様にプロトン型イオン交換し、実施例1同様
に接触分解反応触媒として用いた。n−ヘキサンの接触
分解をおこなった。反応条件並びに結果は第2表に示し
た。実施例1同様にコーク量の測定したところ、1.9
wt%/gであった。
【0033】
【表2】
【0034】実施例5 実施例2で調製したSAPO−5をアルミナゾルと混練
りしついで押し出し成型することによって、0.6mm
径の結晶性SAPO含量80重量%で、Al23 20
重量%含有の成型ペレットを得た。このものを触媒と
し、h−ヘキサンを第3表−1に示す組成を有するナフ
サ留分(比重d15/4=0.680)に替えた以外は実施
例1同様に接触分解反応を行なった。条件および結果を
第3表−2に示した。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【数2】
【0038】
【数3】
【0039】実施例6 実施例2の40分間接触分解反応後の触媒を400℃、
500℃、750℃と各々30分づつ順次昇温し、エァ
ーバーニング再生した触媒を用い実施例2同様にn−ヘ
キサンの接触分解反応を行った。この操作を5回繰り返
した。比較例4の触媒についても同様の操作を行った。
初回および5回反応−再生後の触媒活性(ヘキサンの転
化率)とエチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエン、
キシレン合計の選択率を第4表に示した。
【0040】
【表5】
【0041】実施例7 触媒の反応再生繰り返し使用における触媒の活性低下の
促進試験として、触媒の耐スチーム性を調べた。シリカ
粉末の添加量を2.6gとした以外は実施例2と同様に
してSAPO−5を合成した。このもののEPMAによ
る組成分析よりSiO2 :Al2 3 :P2 5 モル比
は0.15:0.49:0.36であった。このSAP
O−5を実施例1同様に成型して反応管に充填し、スチ
ームモル比13%の窒素雰囲気下で、700℃、50時
間スチーミング処理した。比較として比較例4と同様の
方法にて合成したSiO2 /Al2 3 比100のH−
ZSM−5触媒を同一条件でスチーミング処理した。ス
チーム処理による分解活性点となる酸量の変化を180
℃におけるピリジンの飽和吸着量の減少率、また680
℃におけるn−ヘキサンの分解活性(分解速度定数)で
比較した結果を第5表に示した。
【0042】
【表6】 酸減少率及び活性低下率は夫々下記の式で算出した。 酸減少率=(未処理酸量−処理後酸量)/未処理酸量×
100 活性低下率=(K0 −K1 )/K0 ×100 但し、K0 は未処理触媒の反応速度定数(n−ヘキサン
濃度に1次) Ktはt時間スチームの処理後の反応速度定数
【0043】
【発明の効果】パラフィンを主体とする軽質炭化水素を
効率よく、有用な基礎化学品であるエチレン、プロピレ
ン等の低級オレフィンおよびベンゼン、トルエン、キシ
レン等の単環芳香族炭化水素に安定的に転化することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/04 X 9343−4G C07C 5/333 5/41 11/02 9280−4H 15/02 9280−4H C10G 11/02 6958−4H 11/18 6958−4H // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数2から12のパラフィンを主体と
    する軽質炭化水素の接触転化方法において、該原料を無
    水基準で下記の組成式で示される結晶性メタルアルミノ
    ホスフェートと接触させることにより、炭素数2〜4の
    低級オレフィンと炭素数6〜8の芳香族炭化水素とを製
    造することを特徴とする接触転化法。 【化1】 wN2/n O・xAl2 3 ・yP2 5 ・zMO2 但し、Nはn価の金属元素および/または水素、Mは珪
    素、砒素、ベリリウム、ホウ素、クロム、コバルト、
    鉄、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、リチウム、マ
    グネシウム、マンガン、チタンから選ばれた1種以上の
    元素、1≦n≦3、0.02≦w≦0.4、x+y+z
    =1、0.02≦z≦0.4、y<x
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