JPH06306332A - 接着剤による貼り合わせ方法 - Google Patents

接着剤による貼り合わせ方法

Info

Publication number
JPH06306332A
JPH06306332A JP10152193A JP10152193A JPH06306332A JP H06306332 A JPH06306332 A JP H06306332A JP 10152193 A JP10152193 A JP 10152193A JP 10152193 A JP10152193 A JP 10152193A JP H06306332 A JPH06306332 A JP H06306332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
bonding
spacer
gas
bonded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10152193A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Fukuda
勝良 福田
Mutsuo Matsumoto
睦夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitta Gelatin Inc
Original Assignee
Nitta Gelatin Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitta Gelatin Inc filed Critical Nitta Gelatin Inc
Priority to JP10152193A priority Critical patent/JPH06306332A/ja
Publication of JPH06306332A publication Critical patent/JPH06306332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 貼り合わせ時または貼り合わせ後にガスを発
生する接着剤3を用いて、ガス透過性を持たない素材
1,2を貼り合わせてもフクレが生じないようにする。 【構成】 ガス透過性を持たない第1材1とガス透過性
を持たない第2材2の間にスペーサー4を入れて上記接
着剤3により貼り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス透過性を持たな
い素材を接着剤により貼り合わせる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】机やテーブルなどの天板は、メラミン化
粧板を接着剤により金属板に貼り合わせて作られる。使
用される接着剤は、溶剤型のゴム系接着剤が一般的であ
る。溶剤型の接着剤を用いる場合、その接着剤を、貼り
合わせようとする基材の両方に塗布して溶剤をある程度
揮発させた後、貼り合わせる。
【0003】他方、環境への悪影響を防いだり、作業性
の効率化を図ったり、あるいは、耐熱性を高めたりする
ために、溶剤型のゴム系接着剤の代わりに反応型ホット
メルト接着剤を使用することが研究されている。反応型
ホットメルト接着剤を用いる場合、その接着剤を溶融状
態で、貼り合わせようとする基材の片方に塗布し、貼り
合わせが行われる。その後、硬化反応が進行して架橋構
造が形成されるため、耐熱性が良好となる。この硬化反
応は、たとえばウレタン系反応型ホットメルト接着剤の
場合には、接着剤の有するイソシアネート基と雰囲気ま
たは基材の持つ水分との反応である。また、反応型ホッ
トメルト接着剤は、溶剤を含まないので溶剤による悪影
響を持たず、作業性も良好である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接着剤を塗布して貼り
合わせた後、蒸発や反応によりガスが発生すると、この
ガスが貼り合わせ面の間の接着剤層の一部に集中して溜
まり、その圧力によりフクレを引き起こす。溶剤型の接
着剤では残存溶剤の蒸発によりガスが発生する。ウレタ
ン系反応型ホットメルト接着剤では上記反応により炭酸
ガスが発生する。また、エマルション型の接着剤を用い
ると、エマルションの媒体が蒸発することによりガスが
発生する。
【0005】貼り合わせ物がガス透過性を持たないと、
発生したガスが外部へ逃げださないので、フクレが起こ
りやすい。この発明は、ガス透過性を持たない素材を貼
り合わせてもフクレの生じない貼り合わせ方法を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決するために、接着剤の設計を変えたり、貼り合わせ
るものの材質を変更したりすることなく、貼り合わせ面
の間の接着剤層が下記2つの特性のうちの少なくとも一
方を持つように研究を進め、貼り合わせ方法を工夫する
ことにより、この発明を完成した。
【0007】 発生したガスが貼り合わせ面の接着剤
層の全体にできるだけ均一に分散されて溜まるようにし
て一部に集中して溜まらない。 貼り合わせ面の接着剤層中に発生したガスの通り道
が形成され、前記ガスが接着剤層の端面から外部へ抜け
出る。 したがって、この発明は、ガス透過性を持たない第1材
とガス透過性を持たない第2材の間にスペーサーを入
れ、貼り合わせ時または貼り合わせ後にガスを発生する
接着剤により前記第1材と第2材を貼り合わせる、接着
剤による貼り合わせ方法を提供する。
【0008】この発明において、ガス透過性を持たない
材とは、プラスチック、金属、ガラスなどガスを透過し
たり吸収したりする性能が全くないか非常に低い材質か
らなる材であり、その形状は特に限定されないが、たと
えば、板である。上記第1材と第2材の組み合わせは、
とくに限定されないが、たとえば、机やテーブルなどの
天板を形成するためのメラミン化粧板と金属板、金属板
と金属板である。
【0009】この発明で使用される接着剤は、貼り合わ
せ時にまたは貼り合わせた後にガスを発生するものであ
れば種類や成分には特に限定はないが、反応性ホットメ
ルト接着剤を含むウレタン系接着剤、溶剤型ゴム系接着
剤、シラン系接着剤、変性シリコーン系接着剤などであ
る。上記第1材と第2材をそれぞれ必要に応じて適宜に
前処理した後、接着剤により貼り合わせるのであるが、
この発明では、上記第1材と第2材の間にスペーサーを
入れて貼り合わせることが重要である。スペーサーを入
れて貼り合わせることにより、第1材と第2材の貼り合
わせ面の間の接着剤層が上記およびのうちの少なく
とも一方の特性を持つ。このため、貼り合わせ後にその
接着剤層にガスが発生したときにガスが分散されて溜ま
ったり、外部へ抜け出したりして第1材および/または
第2材にフクレが発生しにくくなる。
【0010】この発明に使用されるスペーサーは、繊維
状物、粒状物などであり、好ましくは、目の粗い織布、
目の粗い不織布、織布以外のネット状物、繊維片および
粒子から選ばれる少なくとも1つである。繊維状物の中
でも、紡績糸やマルチフィラメント糸のように複数の繊
維が組み合わされてなる糸で作られた布をスペーサーに
用いると、貼り合わせ面の中央から端面につながるガス
の通り道を作りやすい。また、スペーサーは、前記ガス
が入り込めるが接着剤がしみ込まないような空間を有す
るものであってもよい。前記スペーサーとしては、前記
接着剤層に上記およびのうちの少なくとも一方の特
性を持たせることができるのであれば、上記のものに限
定されない。
【0011】上記目の粗い織布は、たとえば、綿、麻、
絹等の繊維からなる、打ち込み数1〜20本程度の織布
である。好ましい目の粗い織布は、寒冷紗、ガーゼであ
る。上記目の粗い不織布は、たとえば、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ナイロン等の繊維からなる目付10
〜100g/m2程度の不織布である。上記織布以外のネ
ット状物は、たとえば、ポリオレフィンや金属等からな
る3〜100メッシュ程度のネットである。
【0012】上記繊維状物の材質は特に制限されない
が、接着剤として反応性ホットメルト接着剤を用いる場
合には、綿など水分を保有しうる材質のものが水分によ
る硬化を進めやすい。また、上記のように、ガスの通り
道を作りやすいスペーサーは、水分の通り道または供給
源となることができるので、水分(または湿気)による
硬化を進めやすい。前記スペーサーを使って、意図的に
水分を増加させることもできる。たとえば、貼り合わせ
前にスペーサーの水分を高めておいたり、あるいは、貼
り合わせ後にスペーサー内部または表面を通して水分を
供給したりすることができる。
【0013】上記繊維片は、たとえば、スチールワイヤ
ー、ガラス繊維等である。上記粒子は、たとえば、ガラ
スビーズ等である。この発明によれば、上記スペーサー
を用いること以外は従来の貼り合わせ方法と同じ操作で
行うことができる。上記第1材と第2材の一方または両
方に接着剤を塗布し、第1材と第2材の間にスペーサー
が挟まれるようにして第1材と第2材を接着剤により貼
り合わせ、接着一体化する。スペーサーは、第1材また
は第2材の貼り合わせ面の上に広げられたり、あるい
は、ばらまかれたりされ、この状態で第1材と第2材が
重ね合わされ、接着剤により接着される。このようにス
ペーサーを入れるとき、スペーサーが部分的に重なりあ
って厚みが不均一にならないようにするのが好ましい。
この発明では、スペーサーに接着剤を塗布する場合もあ
る。
【0014】スペーサーの厚みと接着剤の塗布厚(乾燥
時)は、フクレを防ぐことと、接着強度の確保を考慮し
て適宜設定すればよいが、スペーサーの厚みと塗布厚は
ほぼ同等になるように設定するのが好ましい。たとえ
ば、従来の接着剤による貼り合わせ方法で採用されてい
た接着剤の塗布厚とほぼ同等の厚みを持つスペーサーを
用い、従来と同じ塗布厚で接着剤を塗布するのが好まし
い。スペーサーの厚みが塗布厚より厚い場合には接着が
スペーサーにより阻害されてしまうことがある。塗布厚
がスペーサーより厚い場合にはフクレが生じることがあ
る。この場合と同様に、充填材を含む従来の接着剤から
なる接着剤層は充填材の厚みよりもはるかに大きい厚み
を持つので、フクレを防ぐ効果が非常に小さい。
【0015】
【作用】この発明によれば、ガス透過性を持たない第1
材とガス透過性を持たない第2材の間にスペーサーを入
れて接着剤により前記第1材と第2材を貼り合わせるの
で、貼り合わせ面の接着剤層がスペーサーによりガス溜
まりとなる多数の小空間またはガスの抜け出す通り道が
形成される。貼り合わせ後に発生したガスは、前記多数
の小空間に分散して溜まったり、あるいは、前記通り道
を通って外部に抜け出し、ガスが前記接着剤層のある部
分に集中して溜まらなくなる。このため、フクレが発生
するのが防がれる。
【0016】この発明において、水分により反応して硬
化する接着剤を用いる場合には、スペーサーの材質を選
定したり、スペーサーの含水率を調整したりすることに
より、その反応を早めることも可能である。
【0017】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
図1は、この発明の貼り合わせ方法の1実施例を表す。
図1中、Aにみるように、板材である第1材1の片面全
体に接着剤3を塗布し、接着剤3の塗布面全体の上にス
ペーサー4を均一に広げて載せ、その上に板材である第
2材2を重ね合わせる。この実施例ではスペーサー4と
して寒冷紗を使用している。図1中、Bにみるように、
その重ね合わせ物に圧力を加えて接着する。この時、接
着剤3はまだ流動性を保っているので、圧着により接着
剤3層の中にスペーサー4が入り込む。スペーサー4と
接着剤3層との界面またはスペーサー4の構成部材内部
にガスが溜まりうる空間が形成されるが、第1材1と第
2材は全体的に接着剤3で接合される。ここで、スペー
サー4の構成部材とは、寒冷紗のタテ糸またはヨコ糸で
ある。
【0018】(実施例1)0.7mm×300mm×700
mmのメラミン化粧板の裏面全体にロールコータにて市販
のウレタン系反応型ホットメルト接着剤(新田ゼラチン
株式会社製の商品名ARX−1217)を120℃に加
熱して溶融させて約200g/m2の割合で塗布し、この
接着剤塗布面の上に寒冷紗(サイズ300mm×700m
m、打ち込み数10本)をタテ方向とヨコ方向に張力を
かけて広げながら位置合わせをして載せ、その上に1.
2mm×300mm×700mmの亜鉛メッキ鋼板を位置合わ
せをして重ね合わせ、2kg/cm2 の圧力で圧着した。塗
布してから圧着するまでの時間は90秒であった。この
圧着状態で23℃、60%RHの雰囲気中に3日間放置
して上記反応型ホットメルト接着剤を湿気硬化させた。
【0019】(実施例2)寒冷紗の代わりにポリエステ
ル不織布(サイズ300mm×700mm、目付15g/
m2)を用いたこと以外は実施例1の操作を繰り返した。 (実施例3)寒冷紗を用いる代わりに繊維片(φ150
μm×15mmを147本、1m2あたり700本の割合)
で接着剤の上にばらまいたこと以外は実施例1の操作を
繰り返した。
【0020】(比較例1)寒冷紗を用いなかったこと以
外は実施例1の操作を繰り返した。上記実施例と比較例
で得られた貼り合わせ物について、フクレの有無と接着
強度を調べた。結果を表1に示した。フクレの有無は、
指触および目視にて調べ、フクレなしを○、フクレあり
を×で表示した。
【0021】接着強度は、貼り合わせ物の面引っ張り強
度を室温にて島津製作所製万能引張試験機オートグラフ
(クロスヘッド速度50mm/分)で測定した。なお、比
較例1の貼り合わせ物については、フクレの発生した箇
所と発生していない箇所で引っ張り強度測定を行った。
【0022】
【表1】
【0023】表1にみるように、比較例ではフクレが発
生しているが、実施例ではフクレは発生していなかっ
た。実施例のものの接着強度は比較例1と比べても遜色
がなかった。
【0024】
【発明の効果】この発明の貼り合わせ方法によれば、貼
り合わせ後に接着剤からガスが発生してもフクレが生じ
ないので、貼り合わせ物の外観や品質の低下を防ぐこと
ができる。この発明において、反応型ホットメルト接着
剤のような湿気硬化タイプの接着剤を使用する場合は、
スペーサーの材質や含水率により硬化速度をある程度調
節することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の貼り合わせ方法の1実施例を表す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 第1材 2 第2材 3 接着剤 4 スペーサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス透過性を持たない第1材とガス透過
    性を持たない第2材の間にスペーサーを入れ、貼り合わ
    せ時または貼り合わせ後にガスを発生する接着剤により
    前記第1材と第2材を貼り合わせる、接着剤による貼り
    合わせ方法。
  2. 【請求項2】 スペーサーが、目の粗い織布、目の粗い
    不織布、織布以外のネット状物、繊維片および粒子から
    選ばれる少なくとも1つである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 目の粗い織布が寒冷紗である請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 接着剤が反応性ホットメルト接着剤であ
    る請求項1から3までのいずれかに記載の方法。
JP10152193A 1993-04-27 1993-04-27 接着剤による貼り合わせ方法 Pending JPH06306332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10152193A JPH06306332A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 接着剤による貼り合わせ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10152193A JPH06306332A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 接着剤による貼り合わせ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06306332A true JPH06306332A (ja) 1994-11-01

Family

ID=14302810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10152193A Pending JPH06306332A (ja) 1993-04-27 1993-04-27 接着剤による貼り合わせ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06306332A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7188433B2 (en) 2004-07-23 2007-03-13 Optolab Licensing Gmbh Sensor and method of mounting it

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7188433B2 (en) 2004-07-23 2007-03-13 Optolab Licensing Gmbh Sensor and method of mounting it

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6419729B1 (en) Filter assemblies with adhesive attachment systems
US4772499A (en) Novel tearable non-woven webs and products employing same
US5985775A (en) Adhesive tape and method of making
EP2272930B1 (en) Releasable double-sided pressure-sensitive adhesive sheet
MX2012004765A (es) Cinta adhesiva para encamisar un material alargado tales como especialmente conjuntos de cables unidos preliminarmente y metodo encamisado.
MX2012004767A (es) Cinta adhesiva para encamisar un material alargado tales como especialmente conjuntos de cables unidos preliminarmente y metodo de encamisado.
JP4319169B2 (ja) マスキング用粘着テープ及びそれを用いたマスカー
JP2010125337A (ja) 面ファスナー用の複合材要素
JP3423242B2 (ja) ブラウン管防爆用粘接着メッシュテープ及びその用途
JP3284205B2 (ja) 強化粘着テープ
JPH06306332A (ja) 接着剤による貼り合わせ方法
JP2000319614A (ja) 両面粘着テープ
KR101161871B1 (ko) 러빙 천 붙임용 양면 점착테이프 및 그것을 붙인 롤러 권착용 러빙 시트
JP2006111256A (ja) 吸音マット及びその製造方法
US20070054041A1 (en) Fusible Quilt Batt
KR102172041B1 (ko) 재박리형 점착제 및 점착제 재료의 제조방법
US20050130527A1 (en) UV stabilized fibrous articles and method of making the same
US20040062917A1 (en) Method of making a quilt
US3562088A (en) Pressure sensitive adhesive tape
WO1999014041A1 (en) Repositionable article
JP2018096043A (ja) 建築用面構造
JP2802879B2 (ja) 交織布基材防爆用粘接着テープ
JPH0516169Y2 (ja)
JP2802878B2 (ja) 交織布基材防爆用粘接着テープ
JP2022153870A (ja) クリーニング用ラベル及びクリーニング用ラベルの製造方法