JP2802879B2 - 交織布基材防爆用粘接着テープ - Google Patents

交織布基材防爆用粘接着テープ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン等で使用
されているブラウン管の爆縮を防ぐ処理に使用する防爆
用粘接着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン等で使用されているブラウ
ン管は、内部が極度に真空になっているために僅かな衝
撃でも爆縮することがある。この爆縮を防止するため
に、ブラウン管の最大外径部付近を金属製バンドで強固
に締付けて防爆処理をすることが行われている。この金
属製バンドは、ガラス製ブラウン管に直接接着するとガ
ラス面を傷付けることがあるし、また、バンドを締付け
た際にブラウン管表面の曲面性によってバンドが滑って
しまい、締付け補強効果が達成されない場合がある。
【0003】金属製バンドとガラス製ブラウン管が直接
接触することによって生じるこのような不利を避けるた
めに、金属バンドとブラウン管の間に防爆用粘接着テー
プを介在させることが行われている。粘接着テープはブ
ラウン管に衝撃が加わった場合にひびが入るのを防ぐと
共に、仮に衝撃によってブラウン管が破壊された場合に
も、締付バンドとの接着によってガラス破片を保持し、
飛散するのを最小限度に留める役割も果たしている。
【0004】上記目的で使用される防爆用粘接着テープ
としては、従来、両面粘着テープやエポキシプリプレグ
等が使用されていたが、最近は、例えば特公昭63−2
4291号公報に記載されているようなテープ基材にガ
ラスクロスを用いた粘接着テープを使用することが主流
となってきている。
【0005】しかしガラス繊維単独布の場合、テーピン
グの際のカット性に難があること、テープ巻戻し時に切
れや強度低下が生じること、大型、フラット型のブラウ
ン管への密着性に難があること、接着剤層を塗布し、保
持させるためにシランカップリング剤のような高価でか
つ高度の技術を必要とする繊維表面処理剤の使用が不可
欠である等の欠点がある。
【0006】又、ガラス繊維単独布や無染色繊維糸を縦
糸に用い、横糸にガラス糸を用いた交織布を基材とする
粘着テープでは、縦糸が切断された部分がヒゲ状に立ち
上がり、ブラウン管の周囲に巻付けた時、そのケバで外
観上醜くなる不利が存在するばかりでなく、ガラス糸の
通光効果で白く見えたり、ひどい場合にはブラウン管周
辺部が白く光ってぼやける等、画像認識面での実用上の
重大な問題が生じることがある為、テープ側面を黒色塗
料で黒化させる等、実用上及び工程上の不利が存在し
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブラウン管
の爆縮を防ぐ防爆用テープとして、ブラウン管の最大外
径部付近のモールドマッチライン上にテープを粘着面で
周回貼着し、そのテープの熱融解型接着剤層面に加熱し
た金属製バンドを締付けてブラウン管とバンドの接着を
完全なものとして爆縮防止処理を行うのに使用する防爆
用粘接着テープを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】更に、本発明は、防爆用粘接着テープの基
材用素材としてのガラス繊維の耐圧縮切断強度特性を有
効に利用するとともに、該基材としての欠点、即ち、テ
ープ端部の縦糸切断による白色ケバによる外観上の不利
を防ぐとともに、ガラス繊維の通光効果によるブラウン
管周囲の白化現象を防ぐことを目的とした、縦糸に黒色
糸を用いた安価な交織布基材防爆用粘接着テープを提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、縦糸成分として黒染又は原着色された天
然又は合成繊維からなる糸を使用し、又、横糸成分とし
てガラス糸を単独又は縦糸成分と同種成分である黒染又
は原着色された天然もしくは合成繊維からなる糸とを交
互又は数本おきに織込んでいる交織布からなる基材の片
面に感圧性粘着剤層を設け、反対面には熱融解型接着剤
層を設けており、横糸成分は、高さ0.5mmのモール
ドマッチライン段差に対して、5kgf/cm以上の耐
圧縮切断強度を有する防爆用粘接着テープを構成したも
のである。
【0010】本発明において、防爆用粘接着テープの
「横方向耐圧縮切断強度」とは、下記の測定方法にした
がって測定した、粘接着テープに対して線型段差が0.
5mmで、加圧条件20kgf/cm ×10秒で加圧
した後の横糸方向の引張強さ、と定義される。 上記の
「横方向耐圧縮切断強度」の測定は、テープの横糸方向
を長さ方向とし、幅10mm×長さ150mmのサイズ
の試料を作成し、線型段差の代用として、直径0.5m
m、長さ10mmのピアノ線を用意し、このピアノ線を
試料の縦糸方向に対して平行に設置し、先端の接触部が
10mm×10mmの正方形となっているピストンで、
試料側から20kgf/cm ×10秒の条件で荷重又
はエアー圧で加圧し、加圧後の試料の横方向の引張強さ
を、JIS Z 0237(6.引張強さ及び伸び)に
準じて測定することによって行われる。
【0011】図面によって本発明の防爆用粘接着テープ
を説明すると、第1図は本発明の防爆用粘接着テープの
断面図であり、第2図〜第4図は粘接着テープの基材に
使用される交織布の縦糸及び横糸の織込図である。図1
に示すように、本発明のテープはガラス繊維を横糸に織
込んだ交織布からなる基材の片面に熱融解型接着剤層が
形成され、反対面には感圧性粘着剤層が形成されてい
る。
【0012】図2に示すように、基材に使用されている
交織布、縦糸には綿糸、レーヨン糸又はポリエステル糸
等の天然又は合成繊維からなる黒染又は原着色された糸
が使用され、横糸は全てガラス糸が使用されているか、
又は、図3に示すように、ガラス糸と、縦糸に使われる
糸と同一の糸が交互に配置されているか、もしくは図4
に示すように、ガラス糸と縦糸とが数本毎に配置されて
いるようにガラス糸を織込んだものである。
【0013】交織布に織り込まれる黒色化された天然又
は合成繊維からなる糸としては、番手10s〜40s、
好ましくは番手20s〜30sのものが使用される。同
様に、ガラス糸としては25d〜500d、好ましくは
50d〜200dの太さの糸が使用される。縦糸及び横
糸ともに、25mm当り10〜50本の密度で織り込む
のが好ましく、横糸の組織(本数)は少なくとも1/4
以上がガラス糸であることが好ましい。
【0014】上記の縦糸と横糸を織り込んで構成される
交織布は通常0.05mm以上、好ましくは0.1mm
以上の厚さを有するものが本発明のテープ基材として使
用される。糸径が細すぎるとテーピング時の強度不足や
耐圧縮切断強度不足の原因となり、また、太すぎるとブ
ラウン管とバンド間のギャップが大きくなってスリップ
したり、ガラス繊維の通光効果の発現を促し、縦糸の黒
色効果が薄れる可能性がある。
【0015】上記交織布は、ブラウン管の最大外径部付
近に形成されるモールドマッチラインの段差に接してい
る部分にかかる圧力に耐える横方向耐圧縮切断強度を有
することが必要である。特に、高さ0.5mmのモール
ドマッチライン段差に対して5kgf/cm以上の横方
向耐圧縮切断強度を有することが必要である。
【0016】上記交織布を基材とするテープは、その感
圧性粘着剤層でブラウン管の周囲のモールドマッチライ
ン上を覆うように周回して加圧接着され、次いで、その
テープの熱融解型接着剤層上に60℃以上に加熱した金
属製バンド、例えば、ステンレス鋼板等を周回して締付
けてテープとバンドの接着を完全なものとすることによ
って、該テープを介してブラウン管面と金属製バンドと
を強固に接着させる役割を果たす。
【0017】本発明のテープの基材の片面に形成されて
いる熱融解型接着剤層は、基材の反対面に形成されてい
る感圧性粘着剤層に対してはすぐれた離型性を有する
が、基材面に対してはすぐれた接着性を有するものであ
り、加熱された金属製バンドと接触すると接触部分のみ
が熱融解して金属バンドを基材に強固に接着させること
ができるものである。
【0018】熱融解型接着剤としては、フィルム形成能
がよく、融解点が60℃〜200℃で常温で柔軟性があ
り、かつ金属に対する接着性の高いものが使用される。
例えば、ポリエチレン、エステルレジン、アクリルグラ
フトポリエチレン、エチレン一酢酸ビニル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、エチレン−アクリル共重
合体、ポリアミド等の樹脂が各々単独もしくは配合物と
して使用される。これらの樹脂が反対面の感圧性粘着剤
層に対して十分な離型性を有しない場合には、更に適当
量の離型剤を該接着剤層に塗付することもできる。該接
着剤層は、10g/m〜100g/m、好ましくは
30g/m〜70g/mの範囲の量でテープ基材上
に塗布されている。
【0019】本発明のテープの反対面に形成されている
感圧性粘着剤層は、ガラス面に対して良好な粘着性と、
剪断に抗する高い凝集性とを備えた粘着剤からなり、基
材に対しても高い接着性を示すものとして、通常、アク
リル系及びゴム系粘着剤で形成されるが、上記の性質を
示すものである限り、上記粘着剤以外のものも使用でき
る。これらの粘着剤はテープ基材面に30g/m〜3
00g/m、好ましくは50g/m〜200g/m
の範囲で形成される。
【0020】熱融解型接着剤及び感圧性粘着剤の塗布量
は、多すぎると金属バンドが滑りやすくなって好ましく
ないし、又、少なすぎると金属バンドとブラウン管の間
の接着力が不足することとなる。
【0021】本発明に使用する粘接着テープを製造する
には、予め250℃乃至450℃の温度で溶融した熱融
解型接着剤を押出機でフィルム状にして基材にラミネー
トするが、押出機にかからない樹脂の場合は、ロールコ
ーターやディップコーターで直接基材に塗布や含浸を行
なったり、セパレーター上でフィルムを形成させた後、
基材に転写して熱融解型接着層が形成される。
【0022】この反対面の感圧性粘着剤層は、これが溶
剤型の場合はロールコーターで、無溶剤型の場合はキャ
レンダーを用いて塗布され、特に無溶剤型粘着剤で押出
機が使用できる場合は接着剤層と同時に押し出して塗布
することができる。
【0023】このようにして製造された粘接着テープ
は、自動巻き付ができるよう必要な巾にスリットした状
態で供給される。勿論、熱融解型接着剤層と粘着剤層と
の離型性が秀れているためセパレーターは必要としな
い。このためブラウン管へ貼着するテーピングマシンは
簡単な構造のものでよいと同時に、基材強度が必然的に
強い粘接着テープであるため、高速でのテーピング作業
ができる利点もある。
【0024】こうしてテーピングされたブラウン管に誘
導加熱、高周波加熱又は炎加熱で、その材質のもつ降伏
値以上に膨張又は強制的に引き伸ばされた金属製の締付
バンドを嵌め込むか、又は締付けにより装着される。
【0025】従って、加熱された該バンドは、ブラウン
管に周回貼着された粘接着テープに接触した瞬間に、接
触した部分のみ粘接着テープを介してブラウン管と一体
化し、更にバンドが冷却されることによる高い締付力が
得られ、その結果、優秀な補強効果を呈する。
【0026】本発明のテープは、基材が交織布であるの
で、複雑な曲面を有するフラット管や大型管等に対して
の密着性が優れているとともに、縦糸にガラス糸を使用
しない為、カット性が優れる等の工程上の利点ばかりで
なく、バンディング時における熱と圧力によって融解し
た接着剤層はガラス面へも達する為、粘着剤の永久流動
性を固定化する効果が現出し、ブラウン管とバンド間の
接着力が向上するとともに、粘着剤層の固定力も向上
し、より高い補強効果を得ることができる。更にこの締
付バンドと接触しなかった、表面にむき出しの熱融解型
接着剤層はそのままの状態で塵埃等を拾うことなく美し
い外観を保持する。
【0027】本発明のテープで補強されたブラウン管は
仕上げ検査工程で異常が発見され回収する必要が生じて
も、締付バンドのみを切断して、180゜引剥しを行な
うだけでブラウン管表面に接着層の糊残りをしたりする
ことなく容易に引剥せる利点が備わっており、生産ロス
率は最小限度に留まる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定
されるものではない。 実施例1 厚さ0.25mmで、織り密度が縦方向16本/25m
m(原着色黒染スフ糸、糸番手RNS20s)、横方向
16本/25mm(ガラス糸、75d)の交織布を基材
とし、その片面に熱融解型接着剤として融解温度が93
℃のポリエチレンを押出機を用いて38g/mの塗布
量の層としてラミネートし、次いで反対面には天然ゴム
と粘着性付与樹脂及びその他の配合剤とからなるゴム系
粘着剤をキャレンダーを用いて75g/mの塗布量の
感圧性粘着剤層を形成し、全体の厚さが0.32mmの
防爆用粘接着テープを製造した。
【0029】該テープの感圧性粘着剤面に、基材である
交織布の縦糸に対して平行に直径0.5mmの鋼線を貼
り、20kgf/cm の圧力を10秒間かけた後、横
糸方向の引張強度を測定して得られた該テープの耐圧縮
切断強度は10kgf/cmであった。
【0030】又、テープの感圧性粘着剤層側の対ガラス
板剥離力及び熱融解型接着剤層側の対ステンレス鋼板剥
離力は、300℃において5秒間、10kg/cm
の加圧を行って作成した試料を、定速緊張型引張試験機
を用いて測定した結果、それぞれ630gf/cm,6
40gf/cmであった。又、感圧性粘着剤層側の対ガ
ラス板剪断接着力及び熱融解型接着剤層側の対ステンレ
ス鋼板剪断接着力は、剥離力測定用試料と同じ調製条件
で作成した測定用試料を測定した結果は、それぞれ1
5.5kgf/cm 及び11.1kgf/cmであ
った。
【0031】上記テープを45mm幅にスリッター(長
さ300m)して巻取った結果、本テープの側面は真黒
であり、光に翳しても横方向に使用されているガラス糸
の切断面での通光効果は認められなかった。
【0032】上記テープを29インチカラーテレビのブ
ラウン管の外側部付近のモールドマッチライン段差(最
大段差0.45mm)上に1周巻付けた後、該テープ上
にブラウン管外周長の96%の内周長であるステンレス
鋼製の締付バンドを約450℃に加熱して嵌め込み、急
速に冷却して締付けたものを試験体として必要本数製造
し、以下に述べる実用試験を行った。
【0033】この試験体のバンド及びテープを切断し、
ブラウン管の長辺部、コーナー部及び短辺部のそれぞれ
の位置に当接していた箇所におけるテープ基材の糸切れ
を観察した結果、各部分のいずれにも基材切れは無かっ
た。
【0034】本試験体を−45℃で5時間、次いで+8
0℃で5時間を1サイクルとして10サイクル経過後の
最大ズレ部位のズレ距離(mm)を測定した結果、ズレ
は生じていなかった。
【0035】更に、上記試験体のブラウン管をキャビネ
ットに取り付け、暗室内でキャビネット後方より内部に
向かって50ワット白熱灯を照射し、ブラウン管正面よ
り肉眼で観察した結果、外観上白色化やブラウン管周囲
のボヤケ現象も観察されなかった。本試験体を−45℃
で5時間、ついで+80℃で5時間を1サイクルとして
10サイクル経過後の最大ズレ部位のずれ距離(mm)
を測定した結果、ズレは生じなかった。
【0036】次いで、本試験体の強制ズレ試験は、70
℃の雰囲気中で正面を上向けにバンド部分で固定し、該
面上に120kgの荷重を乗せ、30分保持した後の最
大ズレ部位の距離(mm)を測定した結果、0.5mm
であった。
【0037】本試験体の正面を上向けに固定し、1ポン
ドの鋼球を5フィートの高さから落下させた時、バンド
直下を通過したクラックの本数は6本であった。
【0038】本試験体を下向けにして1.5mの高さよ
り落下させて破壊した時、締付バンド全周に対するガラ
スの保持率(面積を肉眼で測定)は95%であった。
【0039】実施例2、3及び比較例1、2 縦糸に黒染のスフ糸を使用し、横糸にはガラス糸単独
(実施例2か、)又はガラス糸と黒染のスフ糸とを使用
して両糸が交互に配置されるように(実施例3)縦糸、
横糸を織り込んで交織布を製造し、該交織布を基材とし
てブラウン管防爆用粘着テープを製造し、実施例1に記
載したのと同様に粘接着テープ特性試験及び実用試験を
行った。又、比較例として、縦糸に無着色のスフ糸を使
用し、横糸にガラス糸を使用した(比較例1)交織布、
及び、縦糸と横糸がガラスよりなる(比較例2)ガラス
クロスを基材としたブラウン管防爆用粘着テープについ
ても同様の実用試験を行った結果を表1〜3に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】各表中、注1)〜注8)はつぎのとおりで
ある。 注1)45mm幅×300mmのテープ側面を肉眼で観
察。 注2)テープの粘着剤面に縦糸に対して平行に直径0.
5mmの鋼線を貼付け、 20kgf/cm の圧力を1
0秒間かけた後、横糸方向の引張強度を測 定。 注3)バンドを切断後、肉眼で判定。 注4)バンディング後ブラウン管をキャビネットに取付
け、暗室内でキャビネッ ト後方より内部に50ワット白
熱灯を灯し、正面より肉眼で観察。 注5)−45℃(5時間)〜+80℃(5時間)を1サ
イクルとして、10サイ クル経過後の最大ズレ部位のズ
レ距離。 注6)70℃の雰囲気内で、ブラウン管の表面を上向き
にバンド部分で固定し、 表面上に120kgの荷重を乗
せ、30分保持した後の最大ズレ部位の距 離。 注7)1ポンド鋼球を5ftの高さから、上向きに固定
されたブラウン管に落下 させる。 注8)ブラウン管を、表面を下向きに1.5mの高さよ
り落下させて破壊した試 料の、締め付けバンド全周に対
してのガラス片の保持率(面積を肉眼で判 定)。
【0044】 表1〜3より、実施例1〜3の本発明の粘
接着テープは、その切断面が黒色であり、ブラウン管に
適用したとき白色のヒゲ等で外観が見苦しいだけでな
く、ガラス糸の通光性に起因するブラウン管外周部のボ
ヤケ等を呈する白化現象が現れないだけでなく、防爆特
性も十分に満足するものであった。
【0045】 無着色スフ糸とガラス糸との交織布を基材
とした比較例1は防爆特性上の問題はなかったが、バン
ディング後のブラウン管外周部を観察すると、テープ側
面に点々と縦糸のスフ糸が切断された時に発生したと思
われる白色のヒゲ状部分が観察され、商品価値が低下し
ていることが確認された。又、ガラスクロス基材を使用
した比較例3では、テープが柔軟性に欠ける為、基材が
切れが発生しブラウン管へのテーピングに支障をきたし
たり、バンディング後のブラウン管外周部がガラスクロ
スの通光性により白色に見える欠点があった。
【0046】
【発明の効果】上記したように、本発明は横糸のみにガ
ラス糸を織込み、縦糸と、場合によってはガラス糸とと
もに横糸にも使用される糸として黒色化された天然又は
合成の繊維からなる糸を織込んだ交織布を基材として防
爆用粘接着テープを構成することにより、十分な防爆特
性を備えるのみならず、ブラウン管外周部に白化現象が
生じることもなく、かつ安価なブラウン管防爆用粘接着
テープを提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防爆用粘接着テープの断面図
【図2】本発明のテープの基材に使用される交織布の織
込図
【図3】本発明のテープの基材に使用される交織布の織
込図
【図4】本発明のテープの基材に使用される交織布の織
込図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−208833(JP,A) 特開 昭58−49772(JP,A) 特開 昭60−215088(JP,A) 特開 昭51−18466(JP,A) 特開 昭55−33792(JP,A) 特開 昭48−72236(JP,A) 特開 平1−265432(JP,A) 特開 昭56−107456(JP,A) 特開 平6−139962(JP,A) 特開 平5−163469(JP,A) 特開 平5−21946(JP,A) 実開 昭59−257(JP,U) 実開 昭49−92152(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/00 - 7/04 H01J 29/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦糸成分として黒色に染色又は原着色さ
    れた天然又は合成繊維糸を、また、横糸成分としてガラ
    ス糸を単独もしくは縦糸成分と同種の黒色化された天然
    又は合成繊維と交互又は数本おきに織込んでいる交織布
    からなる基材の片面に感圧性粘着剤層を設け、反対面に
    は熱融解型接着剤層を設けており、高さ0.5mmのモ
    ールドマッチライン段差に対して、5kgf/cm以上
    の横方向耐圧縮切断強度を有し、切断面が黒色に認識さ
    れる防爆用粘接着テープ。
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