JPH06306144A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JPH06306144A
JPH06306144A JP9791893A JP9791893A JPH06306144A JP H06306144 A JPH06306144 A JP H06306144A JP 9791893 A JP9791893 A JP 9791893A JP 9791893 A JP9791893 A JP 9791893A JP H06306144 A JPH06306144 A JP H06306144A
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JP
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epoxy
epoxy resin
resin
hydrocarbon resin
aromatic
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JP9791893A
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Masaharu Makino
雅治 牧野
Naotake Sato
尚武 佐藤
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Eneos Corp
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エポキシ樹脂1〜95重量部、1分子中に1
個以上のエポキシ基を有する芳香族系炭化水素樹脂5〜
100重量部及び硬化剤1〜80重量部を含むエポキシ
樹脂組成物。 【効果】 本発明のエポキシ樹脂組成物は、耐水性、耐
塩水性がエポキシ樹脂単独よりも優れ、従来の炭化水素
樹脂配合系のように耐溶剤性を低下させることなく、ま
たタールエポキシ樹脂組成物のように黒色配合のみでな
く、淡色配合が可能であって、エポキシ樹脂自身の有す
る密着性、耐衝撃性、耐薬品性、耐油性、耐溶剤性等の
優れた特性を損うことなく、塗料、接着剤等に利用する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、接着剤等に用い
ることのできるエポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂は密着性、耐衝撃性、耐熱
性、耐薬品製等においてすぐれた特長を有するため、塗
料接着剤等に広く使用されている。しかし耐水性が劣る
ため、エポキシ樹脂の改質や炭化水素樹脂の配合等によ
り改良が行われている。エポキシ塗料の耐水性を改善し
たものとしてタールエポキシ塗料が知られており、重防
食塗料用に広く用いられている。しかし、この塗料には
タールピッチ、膨潤炭など黒色の材料が使用されるため
淡色塗料の製造は不可能である。またタールに含まれる
発癌性物質による人体への影響、さらに、塗膜欠陥の発
見が困難であるという欠点がある。そこで耐水性を改良
した淡色のエポキシ塗料として、タールエポキシ塗料の
タールの代替にフェノール変性石油樹脂を配合した塗料
(特公昭59−52656号公報)が知られている。こ
の塗料は、耐水性が改良され、しかも淡色であるという
特長を有するものの、フェノール変性石油樹脂が単にブ
レンドされているため、耐油性が若干落るという欠点が
ある。一方エポキシ接着剤用組成物として、フェノール
変性クマロンインデン樹脂にエピクロルヒドリンを付加
重合して合成したエポキシ変性炭化水素樹脂を配合した
組成物(特開平2−235977号公報)が提案されて
いる。この組成物は、エポキシ変性炭化水素樹脂のエポ
キシ基が反応するためブレンド物ではないが、該エポキ
シ変性炭化水素樹脂のエポキシ基が1分子中1個である
ため、架橋密度は高くならない。さらに該エポキシ変性
炭化水素樹脂の製造にあたっては、繁雑な工程が必要で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エポ
キシ樹脂の本来有する特性を損なうことなく、エポキシ
塗料、特に耐水性、耐塩水性、耐油性、耐薬品性を必要
とするタールエポキシ塗料、高強度を必要とするエポキ
シ接着剤等に用いることのできるエポキシ樹脂組成物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エポキ
シ樹脂1〜95重量部、1分子中に1個以上のエポキシ
基を有する芳香族系炭化水素樹脂5〜100重量部及び
硬化剤1〜80重量部を含むことを特徴とするエポキシ
樹脂組成物が提供される。
【0005】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0006】本発明のエポキシ樹脂組成物に用いるエポ
キシ樹脂は特に限定されるものではないが、エポキシ基
を1分子中に2個以上、好ましくは2〜4個有する化合
物で分子量300〜4,000、エポキシ当量150〜
2,000のエポキシ樹脂等を好ましく挙げることがで
きる。このようなエポキシ樹脂としては、例えば活性水
素化合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物等を挙げ
ることができる。活性水素化合物としては、フェノール
性水酸基を分子内に2個以上有する化合物、例えばビス
フェノールA、ビスフェノールF、ノボラック樹脂およ
びそれらの誘導体等があり、またカルボキシル基、アミ
ノ基を有する活性水素化合物等を用いることもできる。
特にビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応に
より得られるエポキシ樹脂、具体的には例えばシェル化
学(株)製の商品名「エピコート1001」、東都化成
(株)製の商品名「エポトート」等をもっとも好ましく
挙げることができる。
【0007】本発明で用いるエポキシ基を含有する芳香
族系炭化水素樹脂とは、1分子中に1個以上、好ましく
は1〜6個、さらに好ましくは2〜4個のエポキシ基を
有する芳香族系炭化水素樹脂でる。該エポキシ基を含有
する芳香族系炭化水素樹脂を調製するには、例えば芳香
族留分とフェノール類とをフリーデルクラフツ型触媒の
存在下で重合させて得られるフェノール変性芳香族炭化
水素樹脂に、多官能イソシアネートを反応させた後、水
酸基含有エポキシ化合物を反応させる方法等により製造
することができる。
【0008】前記芳香族留分としては、例えば沸点14
0〜240℃の芳香族系石油留分、沸点140〜240
℃の芳香族系石炭留分、炭素数8〜12の芳香族オレフ
ィンまたはこれらの混合物等を用いることができる。
【0009】前記フェノール類としては特に限定しない
が、例えばフェノール、クレゾール、キシレノールおよ
びこれらのアルキルフェノール又はこれらの混合物等を
挙げることができる。
【0010】前記芳香族留分とフェノール類とをフリー
デルクラフツ型触媒の存在下で重合させる際の芳香族留
分に対するフェノール類の仕込み量は、芳香族留分10
0重量部に対して、2〜30重量部が好ましく、5〜2
0重量部が特に好ましい。仕込み量が2重量部未満の場
合には、目的とするエポキシ基を含有する芳香族系炭化
水素樹脂の軟化点が高くなり、エポキシ樹脂組成物とし
て用いる際に希釈剤の量が多くなり好ましくない。仕込
み量が30重量部を超える場合には、未反応のフェノー
ル類が残存し、経済的でなく、樹脂の色相も悪化するた
め好ましくない。また前記芳香族留分とフェノール類と
の重合反応は、フリーデルクラフツ型触媒の存在下、好
ましくは反応温度20〜80℃で重合させることによ
り、フェノール変性芳香族炭化水素樹脂を得ることがで
きる。このようにして得られるフェノール変性芳香族炭
化水素樹脂は市販品を使用することもでき、例えば芳香
族系石油留分を原料とした石油留分系フェノール変性芳
香族炭化水素樹脂としては、商品名「日石ネオポリマー
E−100」(日本石油化学(株)製)等を、芳香族系
石炭留分を原料とした石炭留分系フェノール変性芳香族
炭化水素樹脂としては、商品名「日石ユニレンジ#70
0」(日本石油化学(株)製)等を挙げることができ
る。
【0011】前記フェノール変性芳香族系炭化水素樹脂
との反応に用いる多官能イソシアネートは、1分子中に
2個以上のイソシアネート基を有するものであればよ
く、例えばエチレンジイソシアネート、トリメチレンジ
イソシアネート等の脂肪族イソシアネート;シクロヘキ
シレンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート;ト
ルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート等の芳香族イソシアネート;複素環族イソシアネ
ート;ポリイソシアネート類等が挙げられる。これらの
多官能イソシアネートの使用量は、前記フェノール変性
芳香族炭化水素樹脂の水酸基に対して等モル量、すなわ
ち多官能イソシアネートの1つのイソシアネート基を反
応させる量が好ましい。使用量が等モル未満の場合、多
官能イソシアネートと反応するフェノール変性芳香族炭
化水素樹脂の量が多くなり、目的とする芳香族系炭化水
素樹脂の軟化点が高くなり、エポキシ樹脂組成物として
使用する際に希釈剤の量が多くなるため好ましくない。
使用量が等モルを超える場合には、未反応の多官能イソ
シアネートが残存するため好ましくない。
【0012】前記フェノール変性芳香族系炭化水素樹脂
と多官能イソシアネートとの反応物と反応させる水酸基
含有エポキシ化合物としては、例えばジグリセロールポ
リグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグ
リシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル等の水酸基含有エポキシ化合物や水酸基含有エポキシ
樹脂等が挙げられ他、商品名「エポキシ樹脂エピコート
#834」、商品名「エポキシ樹脂エピコート#82
8」(以上シェル化学社製)等の市販品を使用すること
もできる。該水酸基含有エポキシ化合物は、特に1分子
中に1個以上の水酸基と2個以上のエポキシ基を含有す
るものが好ましい。1分子中のエポキシ基が1個である
とエポキシ樹脂組成物として用いた場合、硬化時の架橋
密度を高くすることが困難であるので好ましくない。前
記水酸基含有エポキシ化合物の使用量は、水酸基含有エ
ポキシ化合物の水酸基量が、フェノール変性芳香族系炭
化水素樹脂と多官能イソシアネートとの反応物のイソシ
アネート基量に対して、等モル〜1.2倍モルとなる量
が好ましい。使用量が等モル未満であるとフリーのイソ
シアネート基が残存するため好ましくない。使用量が
1.2倍モルを超えると、未反応の水酸基含有エポキシ
化合物が多くなり、耐水性に悪影響をおよぼすため好ま
しくない。
【0013】これら一連の反応は溶媒中または無溶媒で
行なうことができ、また室温でも加温下で行ってもよ
い。さらに反応を速めるためにアミン系、スズ系等の触
媒を用いることもできる。
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物で用いる硬化
剤は、エポキシ樹脂を塗料、接着剤あるいは成形物に用
いる際に使用する公知の硬化剤を用いることができる。
例えばジエチレントリアミン等のアミン類、ポリアミド
樹脂、酸無水物等が例示できる。
【0015】本発明のエポキシ樹脂組成物において前記
各必須成分の配合割合は、エポキシ樹脂が1〜95重量
部、好ましくは5〜80重量部、1分子中に1個以上の
エポキシ基を有する芳香族系炭化水素樹脂が5〜100
重量部、好ましくは10〜90重量部及び硬化剤が1〜
80重量部、好ましくは3〜75重量部の範囲である。
前記1分子中に1個以上のエポキシ基を有する芳香族系
炭化水素樹脂の配合量が5重量部未満であると、耐水
性、耐塩水性等の改良効果がなく、100重量部を超え
ると耐衝撃性が悪化する。また前記エポキシ樹脂の配合
割合が1重量部未満では耐衝撃性が悪化し、95重量部
を超えると耐水性、耐塩水性が悪化する。更に硬化剤の
配合割合が1重量部未満では硬化が遅く、また充分な架
橋密度の硬化物が得られず、80重量部を超えると耐水
性、耐薬品性が悪くなる。
【0016】本発明の組成物には、前記必須成分の他
に、例えば酸化チタン、ベンガラ等の着色顔料;炭酸カ
ルシウム、タルク、シリカ等の体質顔料等の副資材等を
添加することもできる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0018】
【製造例1】石油留分系フェノール変性炭化水素樹脂と
して商品名「日石ネオポリマーE−100」(日本石油
化学(株)製、水酸基価76mgKOH/g)100g
と触媒としてトリエチルアミン0.25gとを、トルエ
ン123.6gに溶解し70℃に昇温した。つぎに多官
能イソシアネートとして2,4−トルイレンジイソシア
ネート23.6g(フェノール変性炭化水素樹脂の水酸
基価と等モル量)滴下し、70℃で4時間反応を行っ
た。反応の終点は、赤外吸収スペクトル分析により、3
500cm~1のフェノール性水酸基の吸収がなくなった
ことにより確認した。つぎに水酸基含有エポキシ化合物
として、商品名「エポキシ樹脂エピコート#834」
(シェル化学社製)84.4g(前反応による残存イソ
シアネート基と等モルの水酸基量)を加え、70℃で3
時間反応を行った。反応の終点は赤外吸収スペクトル分
析により2250cm~1のイソシアネート基の吸収がな
くなったことにより確認した。この溶液を減圧下、15
0℃でトルエンを除去しエポキシ変性芳香族系炭化水素
樹脂〔A〕を得た。樹脂〔A〕の軟化点は100℃であ
った。
【0019】
【製造例2】製造例1において、水酸基含有エポキシ化
合物として、商品名「エポキシ樹脂エピコート#82
8」(シェル化学社製)225gを使用した以外は実施
例1と同様にしてエポキシ変性芳香族系炭化水素樹脂
〔B〕を得た。樹脂〔B〕は半固体状であった。
【0020】
【製造例3】石炭留分系フェノール変性炭化水素樹脂と
して商品名「日石ユニレジン#700」(日本石油化学
(株)製水酸基価91mgKOH/g)100gと触媒
としてトリエチルアミン0.26gとを、トルエン12
8.3gに溶解し70℃に昇温した。つぎに多官能イソ
シアネートとして2,4−トルイレンジイソシアネート
28.3gを滴下し、70℃で4時間反応を行った。反
応の終点は、赤外吸収スペクトル分析により、3500
cm~1のフェノール性水酸基の吸収がなくなったことに
より確認した。つぎに水酸基含有エポキシ化合物として
ジグリセロールポリグリシジルエーテル70.4g(前
反応による残存イソシアネート基と等モルの水酸基量)
を加え、70℃で3時間反応を行った。反応の終点は赤
外吸収スペクトル分析により2250cm~1のイソシア
ネート基の吸収がなくなったことにより確認した。この
溶液を減圧下、150℃でトルエンを除去し、エポキシ
変性芳香族系炭化水素樹脂〔C〕を得た。樹脂〔C〕の
軟化点は90℃であった。
【0021】
【製造例4】製造例3において、水酸基含有エポキシ化
合物として、商品名「エポキシ樹脂エピコート#83
4」(シェル化学社製)101.3g使用した以外は製
造例3と同様にしてエポキシ変性芳香族系炭化水素樹脂
〔D〕を得た。樹脂〔D〕の軟化点は95℃であった。
【0022】
【製造例5】製造例3において、水酸基含有エポキシ化
合物として、商品名「エポキシ樹脂エピコート#82
8」(シェル化学社製)271.5g使用した以外は製
造例3と同様にしてエポキシ変性芳香族系炭化水素樹脂
〔E〕を得た。樹脂〔E〕は半固体〜液状であった。
【0023】
【実施例1〜3】製造例1、3及び5で調製した改質用
樹脂であるエポキシ変性芳香族系炭化水素樹脂〔A〕、
〔C〕及び〔E〕を用いて表1に示す主剤及び硬化剤
(溶剤としてメチルエチルケトン、シクロヘキサノン及
びキシレンを含む)をポリアミド硬化系配合処方(エポ
キシ成分/ポリアミド=59/41)としてエポキシ樹
脂組成物を製造した。得られたエポキシ樹脂組成物を、
JIS K5664に準じた方法で試験片に塗布し、塗
料試験を行った。結果を表2に示す。
【0024】
【比較例1】実施例1〜3において、改質用樹脂成分を
用いず、表1に示す組成とした以外は実施例1〜3と同
様にして塗料試験を行った。結果を表2に示す。
【0025】
【比較例2】実施例1〜3において、改質用樹脂成分と
して商品名「日石ネオポリマーE−100」(日本石油
化学(株)製)を用い、表1に示す組成とした以外は実
施例1〜3と同様にして塗料試験を行った。結果を表2
に示す。
【0026】
【比較例3】実施例1〜3において、樹脂成分としてタ
ールピッチを用い、表1に示す組成とした以外は実施例
1〜3と同様にして塗料試験を行った。結果を表2に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【実施例4〜6】製造例2、4及び5で調製した改質用
樹脂であるエポキシ変性芳香族系炭化水素樹脂〔B〕、
〔D〕及び〔E〕を用いて表3に示す主剤及び硬化剤
(溶剤としてメチルエチルケトン、シクロヘキサノン及
びキシレンを含む)をアミン硬化系配合処方(エポキシ
成分/アミン=94/6)としてエポキシ樹脂組成物を
作成し、実施例1〜3と同様にして試験を行った。結果
を表4に示す。
【0030】
【比較例4】実施例4〜6において、改質用樹脂成分を
用いず、表3に示す組成とした以外は実施例4〜6と同
様にして塗料試験を行った。結果を表4に示す。
【0031】
【比較例5】実施例4〜6において、改質用樹脂成分と
してタールピッチを用い、表3に示す組成とした以外は
実施例4〜6と同様にして塗料試験を行った。結果を表
4に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】表2および表4の結果から、本発明のエポ
キシ変性芳香族系炭化水素樹脂を配合したエポキシ樹脂
組成物は、エポキシ樹脂の特長である耐油性、耐薬品性
を損うことなく、エポキシ樹脂の欠点である耐水性、耐
塩水性を改良することができる。また、タールピッチの
配合系のように塗膜が黒色でないため、タールピッチの
代替に用いると淡色の塗料が製造でき、タールエポキシ
塗料における塗膜欠陥の発見が困難であるという欠点
や、タールに含まれる発癌性物質による人体への影響の
問題点を解決することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、(1)
耐水性、耐塩水性がエポキシ樹脂単独よりも優れてい
る。(2)従来の炭化水素樹脂配合系のように耐溶剤性
を低下させない。(3)タールエポキシ樹脂組成物のよ
うに黒色配合のみでなく、淡色配合が可能である。
(4)エポキシ樹脂自身の有する密着性、耐衝撃性、耐
薬品性、耐油性、耐溶剤性等の優れた特性を損うことが
ない等の優れた効果を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂1〜95重量部、1分子中
    に1個以上のエポキシ基を有する芳香族系炭化水素樹脂
    5〜100重量部及び硬化剤1〜80重量部を含むこと
    を特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記1分子中に1個以上のエポキシ基を
    有する芳香族系炭化水素樹脂が、芳香族留分とフェノー
    ル類とをフリーデルクラフツ型触媒の存在下で重合して
    得られるフェノール変性芳香族炭化水素樹脂に、多官能
    イソシアネートを反応させた後、水酸基含有エポキシ化
    合物を反応させて得られる樹脂であることを特徴とする
    請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記芳香族留分が、沸点140〜240
    ℃の芳香族系石油留分、沸点140〜240℃の芳香族
    系石炭留分、炭素数8〜12の芳香族オレフィンまたは
    これらの混合物であることを特徴とする請求項2記載の
    エポキシ樹脂組成物。
JP9791893A 1993-04-23 1993-04-23 エポキシ樹脂組成物 Pending JPH06306144A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002241683A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Nagase Chemtex Corp 下水道処理施設用防食塗料
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WO2002100951A1 (fr) * 2001-05-31 2002-12-19 Nippon Petrochemicals Company, Limited Composition de resine thermodurcissable
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