JPH06306080A - 新規ミルベマイシン類およびその製造法 - Google Patents

新規ミルベマイシン類およびその製造法

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JPH06306080A
JPH06306080A JP2418394A JP2418394A JPH06306080A JP H06306080 A JPH06306080 A JP H06306080A JP 2418394 A JP2418394 A JP 2418394A JP 2418394 A JP2418394 A JP 2418394A JP H06306080 A JPH06306080 A JP H06306080A
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JP
Japan
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general formula
compound according
group
single bond
hydrogen atoms
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Application number
JP2418394A
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English (en)
Inventor
Keiko Nakagawa
恵子 中川
Akio Torigata
顕雄 鳥潟
Kazuo Sato
佐藤  一雄
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】1) 一般式( I ) 【化1】 [式中、Rは、メチル、エチル基を示し、X、Y又はZ
は、同一又は異なって水素原子又は水酸基を示し、A
は、酸素原子又は一重結合を示す。但し、同時にX、
Y、Zが水素原子であり、Aが一重結合である場合を除
く。]で示される新規ミルベマイシン類並びにそれらの
製造法。 【効果】上記ミルベマイシン類( I ) は、優れた殺虫活
性等を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ダニ類、植物害虫類又
は動物寄生虫に対して優れた殺ダニ、殺虫もしくは駆虫
活性を有する又は殺ダニ剤、殺虫剤もしくは駆虫剤を開
発する際の中間体として利用可能なミルベマイシン類及
び当該ミルベマイシン類の製造法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】これ迄に多数の新規なミルベマイシン誘
導体が製造されているが、その殆どが醗酵生産により得
られたミルベマイシン類の化学変換による誘導体であ
り、醗酵生産により得られたミルベマイシン類の微生物
変換による新規な誘導体は少ない。本発明の誘導体の微
生物変換による製造報告例は未だ見い出されていない
し、また化学変換による製造報告例も見い出されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、優れ
た、殺ダニ、殺虫もしくは駆虫活性を備えた新規なミル
ベマイシン類又は殺ダニ剤、殺虫剤もしくは駆虫剤を開
発する際の中間体として利用可能なミルベマイシン類及
び当該ミルベマイシン類の製造法の開発である。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、ミルベマイシン類の微生物変換によ
る新規なミルベマイシン類の製造に着目して鋭意研究を
行った結果、優れた、殺ダニ、殺虫又は駆虫活性を備え
た新規なミルベマイシン類又は殺ダニ、殺虫もしくは駆
虫剤を開発する際の中間体として利用可能なミルベマイ
シン類及び当該ミルベマイシン類の新規な製造法を見い
出した。
【0007】すなわち、本発明は下記の一般式 ( I
【0008】
【化3】
【0009】[但し、式中、Rはメチル又はエチル基を
示し、X、YもしくはZは、同一又は異なって水素原子
又は水酸基を示し、Aは同一又は異なって酸素原子又は
一重結合を示す。但し、同時にX、Y、Zが水素原子で
あり、Aが一重結合である場合を除く。]で示される新
規ミルベマイシン類及びそれらの製造法を与えるもので
ある。
【0010】以下に詳細に説明する。
【0011】本発明の方法の出発物質である一般式(I
I)で表わされる化合物は、特開平1−193270号
公報に開示されており、式中、R1 がメチル基である化
合物IIaはミルベマイシンα11であり、R1 がエチル基
である化合物IIb はミルベマイシンα14として公知であ
る。
【0012】本発明の方法は、具体的には、一般式(II)
で表わされる化合物の水酸化及び/又はエポキシ化であ
る。 本発明
の方法において用いられる微生物は、ストレプトミセス
属(genus Streptomyces)に属する微生物であって、たと
えば、ストレプトミセス ラベンデュラサブエスピー
ラベンデュラ(Streptomyces lavendulae subsp.lavendu
lae)SANK 64687(微工研条寄4099号 FERM BP-4099)を
あげることができる。
【0013】当該ストレプトミセス ラベンデュラ サ
ブエスピー ラベンデュラSANK 64687の菌学的性質は特
開平2−211892号公報に記載されている。
【0014】周知のとおり、放線菌は自然界において、
また人工的な操作(たとえば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異をおこしやすく、本
発明のSANK 64687株もこの点は同じである。本発明にい
うSANK 64687株はそれらのすべての変異株を包含する。
また、これらの変異株の中には遺伝学的方法、たとえば
組換え、形質導入、形質転換等により得られたものも包
含される。すなわち、本発明では、一般式(II)で表わさ
れる化合物を一般式(I)で表わされる化合物に変換し、
SANK 64687株およびそれらの変異株と明確に区別されな
い菌株は、全てSANK 64687株に包含されるものである。
【0015】本発明の方法は、種々の態様で実施するこ
とが出来る。たとえば、(1)一般式(II)で表わされる
化合物を基質として含有する培地中で、本方法に用いら
れる微生物を培養する方法、(2)該微生物を培養した
培地から集めた菌体に一般式(II)で表わされる化合物を
接触させる方法、(3)該微生物の菌体から調製された
無細胞抽出物を一般式(II)で表わされる化合物と接触さ
せる方法、を挙げることができる。
【0016】変換菌の培養は、通常微生物が利用出来る
栄養物を含有する培地中で培養することにより行なわれ
る。栄養源としては、一般の放線菌の培養に使用される
公知のものを使用することが出来る。
【0017】たとえば、炭素源としては、グルコース、
マルトース、澱粉、グリセリン等が使用される。
【0018】また、窒素源としては、大豆粉、小麦はい
芽、肉粉、魚粉、肉エキス、ペプトン、コーンスティー
プリカー、乾燥酵母、硝酸アンモニウムなどのアンモニ
ウム塩等が使用される。その他、必要に応じて、食塩、
塩化カリウム、炭酸カルシウム、燐酸塩等の無機塩のほ
か、菌の発育を助け、前記の水酸化能を有する酵素の生
産を促進する添加物等を適宜組み合わせて使用すること
が出来る。
【0019】培養は好気的条件下で行なわれ、培養温度
は20乃至33℃、好適には26乃至29℃である。
【0020】(1)法は、一般式(II)で表わされる化合
物を添加して培養することにより行なわれる。添加の時
期は、使用する変換菌の至適培養条件、特に培養装置、
培地組成、培養温度等により異なるが、変換菌の水酸化
能が高まり始める時期がよく、通常は変換菌の培養開始
後1−5日経過した時点が好ましい。原料化合物、すな
わち基質の添加量は、培地に対して0.01乃至5. 0
%、好ましくは0.025乃至0.05%である。
【0021】原料化合物添加後の培養は、好気的条件
下、上記の培養温度で行なわれる。培養期間は、原料化
合物の添加後通常1乃至8日である。
【0022】(2)法は、上記(1)の方法により変換
菌を少量の基質の存在下で培養し、変換菌の水酸化能が
最大となるまで培養することにより行なわれる。
【0023】すなわち、変換能は培地の種類、温度等に
よって異なるが、通常は培養開始後2−3日で最大とな
るので、この時点で培養を終了する。集菌は培養物を遠
心分離、濾過等の方法に付すことによって行なわれる。
集菌された変換菌菌体は、通常、生理食塩水、緩衝液等
で洗浄して使用するのが好ましい。このようにして得ら
れた変換菌菌体を原料化合物と接触させるには、通常は
水性媒体中、例えばpH5−9の燐酸緩衝液中で行なわ
れる。接触による反応は、通常20乃至33℃、好適に
は25乃至30℃で行なわれる。基質の濃度は、通常培
地に対して0. 01乃至5.0%である。反応時間
は、基質濃度、反応温度等によるが、通常は1乃至5日
である。
【0024】(3)法での無細胞抽出液は、上記の方法
で得られた変換菌菌体に物理的又は化学的手法を適用
し、たとえば、磨砕、超音波処理等によって菌体破砕物
として、または有機溶媒、界面活性剤、酵素処理等によ
って菌体溶解液として得られる。
【0025】このようにして得られた無細胞抽出液を原
料化合物と接触させるには、上記の変換菌菌体と接触さ
せる方法と同様にして行なわれる。
【0026】変換反応終了後、目的化合物は生成物から
既知の方法で採取、分離、精製することができる。たと
えば、得られた生成物を酢酸エチルのような、水と混和
しにくい有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を留去した
のち、得られた粗目的化合物をシリカゲル、アルミナ等
を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、適切な溶離
剤で溶出することによって分離、精製することができ
る。
【0027】一般式(II)で表わされる化合物の出発原料
である天然のミルベマイシン類は、醗酵生産物であっ
て、多数の類縁体が種々の割合で生産され、そして、各
類縁体は単離された後にまたは混合物のままで反応に付
される。それゆえ、一般式(II)で表わされる化合物は単
一化合物もしくはそれらの混合物の何れでもありうる。
従って、式 (I)の化合物も単一化合物もしくはそれらの
混合物として生産されうる。
【0028】
【発明の効果】本発明による一般式 (I)で表わされる化
合物は、ダニ類、植物害虫類又は動物寄生虫に対して優
れた、殺ダニ、殺虫又は駆虫活性を有し、又は有用なミ
ルベマイシン系の殺ダニ剤、殺虫剤又は駆虫剤の中間体
として有用である。
【0029】一般式 (I)で表わされる化合物は、果樹、
野菜及び花きに寄生するナミハダニ(Tetranychus) ,リ
ンゴハダニ(Panonychus)およびサビダニ等の成虫、幼虫
及び卵、動物に寄生するマダニ科(Ixodidae)、ワクモ科
(Dermanyssidae) およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae) 等
に対して優れた殺ダニ活性を有している。
【0030】さらに、ヒツジバエ(Oestrus) 、キンバエ
(Lucilia) 、ウシバエ(Hypoderma)、ウマバエ(Gautroph
ilus)等、およびノミ、シラミ等の動物や鳥類の外部寄
生虫;ゴキブリ、イエバエ等の衛生害虫;その他、アブ
ラムシ類、鱗し目幼虫等の各種農園芸害虫に対して活性
を有している。さらにまた、土壌中のネコブセンチュウ
(Meloidogyne) 、マツノザイセンチュウ(Bursaphelench
us) 、ネダニ(Phizo-glyphus)等に対しても活性を有し
ている。
【0031】また、式 (I)の化合物は、植物に与える昆
虫、特に植物を摂取することによって害を与える昆虫に
対しても活性を有している。
【0032】さらにまた、一般式 ( I )で表わされる化
合物は、動物及び人間の駆虫剤として、優れた殺寄生虫
活性を有している。とくに、豚、羊、山羊、牛、馬、
犬、猫および鶏のような家畜、家禽類およびペットに感
染する線虫に対しても有効である。
【0033】一般式 (I)で表わされる化合物を農園芸用
に使用するときは、粉剤、水和剤、乳剤等のこの分野で
周知の製剤に調製して使用される。必要に応じて、水で
希釈されて使用されるときは、有効成分の濃度は、およ
そ1乃至10ppm 程度である。
【0034】一般式 (I)で表わされる化合物を動物用駆
虫剤に使用するときは、粉剤、錠剤、カプセル、注射剤
等のこの分野で周知の製剤に調製して使用される。経口
的に投与されるときは、投与量は、およそ体重1kgあた
り0.01乃至100mg、好適には0.5乃至50mg程
度である。
【0035】次に、本発明を実施例によって更に具体的
に説明する。
【0036】
【実施例】
実施例1 下記の組成の培地[A]を20ml含有する100ml容三
角フラスコ1本にストレプトミセス ラベンデュラ サ
ブエスピー ラベンデュラSANK 64687(微工研条寄4099
号 FERM BP-4099)を植菌し、28℃、200rpm で回
転振とう培養した。1日後にその培養液0.1ml をシード
として下記の組成の培地[B]20mlを含有する100
ml容三角フラスコ16本に植菌し28℃、200rpm で
回転振とう培養した。1日後にミルベマイシンα11(II
a )をその5%ジオキサン溶液を用いて最終濃度で0.
025%(合計80mg)になるように添加し、更に7日
間28℃、200rpm で培養した。培養終了後、培養液
を5000rpm 、10分間遠心分離し、菌体と上清に分
けた。菌体は100mlの80%メタノールで抽出し、遠
心分離して固体成分と上清とに分けた。これを3回繰り
返した。上清を合わせ、メタノールを減圧下で留去した
後、培養液の上清と合わせ、pH7に調整した後、酢酸エ
チル250mlで3回抽出し、抽出液を飽和食塩水50ml
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃
縮した。
【0037】得られた濃縮物を1mlのメタノールに溶解
し、逆相カラム、センシューパックODS-H-5251(φ20
×250mm、センシュー化学(株)製)に注入し8ml/
分の流速でアセトニトリル:水=65:35の溶液で2
7分間、さらにアセトニトリル:水=90:10の溶液
で40分間紫外部吸収243nmでモニターしながら展開
溶出した。
【0038】15. 1分に溶出されたピークを分取し溶
出液を減圧下濃縮し、13,29−ジヒドロキシミルベ
マイシンα11を1. 4mg(収率1. 7%)得、同様に1
6. 2分に溶出されたピークから13,28−ジヒドロ
キシミルベマイシンα11を1.2mg(収率1.4%)
得、同様に18.5分に溶出されたピークから28−ヒ
ドロキシ−14,15−エポキシミルベマイシンα11
1.0mg(収率1.2%)得、20.0分に溶出された
ピークから13−ヒドロキシ−14,15−エポキシミ
ルベマイシンα11を6.6mg(収率7.8%)得、同様
に25. 8分に溶出されたピークから13−ヒドロキシ
ミルベマイシンα11を15.3mg(収率18.6%)
得、同様に37.1分に溶出されたピークから14,1
5−エポキシミルベマイシンα11を0.5mg(収率0.
6%)得た。
【0039】さらに51.6分に溶出されたピークから
化合物IIa を16.7mg(回収率20.9%)回収し
た。
【0040】培地組成 [A] グルコース 1.0 % 酵母エキス 0.3 % 麦芽エキス 0.3 % ペプトン 0.5 % 水道水 残(pH無修正) [B] グルコース 5.0 % 酵母エキス 0.3 % 麦芽エキス 0.3 % ペプトン 0.5 % 水道水 残(pH無修正) 1)13,29−ジヒドロキシミルベマイシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):540(M+-118),522,504 質量スペクトル(FAB法)(m/z):681(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δ ppm :5.76-5.
88(m,2H,C(9)-H,C(10)-H),5.72(s,2H,C(3)-H,OCOCH=C(C
H3)2),5.30-5.41(m,3H,C(11)-H,C(15)-H,C(19)-H),4.45
-4.52(m,2H,C(5)-H,C(29)-H),4.13(d,1H,J=12.0Hz,C(2
9)-H),3.79(d,1H,J=10.0Hz,C(13)-H) 2)13,28−ジヒドロキシミルベマイシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):529(M+-129) 質量スペクトル(FAB法)(m/z):681(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.94(dd,
1H,J=11.4,14.5Hz,C(10)-H),5.80(d,1H,J=11.4Hz, C(9)
-H),5.72(s,2H,C(3)-H,OCOCH=C(CH3)2),5.21-5.42(m,3
H,C(11)-H,C(15)-H,C(19)-H),4.11(d,1H,J=9.7Hz,C(13)
-H),3.80-3.87(m,1H,C(28)-H),3.62-3.69(m,1H,C(28)-
H),1.62(s,3H,C(29)-H3) 3)28−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマ
イシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):540(M+-118),522,504 質量スペクトル(FAB法)(m/z):697(M++K)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :6.06(dd,
1H,J=11.7,14.6Hz,C(10)-H)),5.89(d,1H,J=11.7Hz,C(9)
-H),5.77(s,1H,OCOCH=C(CH3)2),5.73(s,1H,C(3)-H),5.3
5-5.46(m,2H,C(11)-H,C(19)-H),3.45-3.57(m,1H,C(28)-
H),3.30-3.39(m,2H,C(2)-H,C(28)-H),2.65(d,1H,J=9.3H
z,C(15)-H),1.26(s,3H,C(29)-H3) 4)13−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマ
イシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):558(M+-100),540,522,281 質量スペクトル(FAB法)(m/z):697(M++K)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.97(dd,
1H,J=11.5,14.8Hz,C(10)-H)),5.82(d,1H,J=11.5Hz,C(9)
-H),5.80(s,1H,OCOCH=C(CH3)2),5.73(s,1H,C(3)-H),5.4
3(dd,1H,J=10.1,14.8Hz,C(11)-H),5.31-5.40(m,1H,C(1
9)-H),2.84(d,2H,J=10.2Hz,C(13)-H,C(15)-H),1.27(s,3
H,C(29)-H3) 5)13−ヒドロキシミルベマイシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):542(M+-100),524,508,265 質量スペクトル(FAB法)(m/z):681(M++K)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.75-5.8
4(m,2H,C(9)-H,C(10)-H)),5.72(s,2H,C(3)-H,OCOCH=C(C
H3)2),5.32-5.41(m,2H,C(11)-H,C(19)-H),5.27(dd,1H,J
=6.6,9.0Hz,C(15)-H),3.71(d,1H,J=9.9Hz,C(13)-H),1.5
8(s,3H,C(29)-H3) 6)14,15−エポキシミルベマイシンα11 質量スペクトル(EI 法)(m/z):642(M+),542,524,416 質量スペクトル(FAB法)(m/z):665(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.79-5.9
3(m,2H,C9H,C(10)-H)),5.76(s,1H,OCOCH=C(CH3)2),5.71
(s,1H,C(3)-H),5.46(dd,1H,J=9.7,14.6Hz,C(11)-H),5.3
1-5.41(m,1H,C(19)-H),2.61(d,1H,J=9.3Hz,C(15)-H),1.
22(s,3H,C(29)-H3) 実施例2 実施例1と同一の組成の培地[B]20mlを含有する1
00ml容三角フラスコ40本にストレプトミセス ラベ
ンデュラ サブエスピー ラベンデュラSANK 64687(微
工研条寄4099号 FERM BP-4099)を植菌し28℃、20
0rpm で回転振とう培養した。1日後にミルベマイシン
α14(IIb)をその5%ジオキサン溶液を用いて最終濃度
で0.025%(合計200mg)になるように添加し、
更に7日間、28℃、200rpm で培養した。培養終了
後培養液を5000rpm 、10分間遠心分離し、菌体と
上清に分けた。菌体は300mlの80%メタノールで抽
出し、遠心分離して固体成分と上清とに分けた。これを
3回繰り返した。上清を合わせ、メタノールを減圧下で
留去した後、培養液の上清と合わせ、pH7に調整した
後、酢酸エチル500mlで3回抽出し、抽出液を飽和食
塩水80mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下濃縮した。
【0041】得られた濃縮物を1mlのメタノールに溶解
し、2回に分けて逆相カラム、センシューパックODS-H-
5251(φ20×250mm、センシュー化学(株)製)に
注入し紫外部吸収243nmでモニターしながら10ml/
分の流速でアセトニトリル:水=65:35の溶液で3
0分間、さらにグラジエントコントローラーにより30
分間でアセトニトリル:水=90:10の溶液にまで直
線的に傾斜し、そのまま30分間90:10に保持して
展開溶出した。
【0042】13.8分に溶出されたピークを分取し、
溶出液を減圧下濃縮し、13,29−ジヒドロキシミル
ベマイシンα14を1. 07mg(収率0.51%)得、同
様に、15.0分に溶出されたピークから13,28−
ジヒドロキシミルベマイシンα14を0.92mg(収率
0.44%)得た。
【0043】同様に、18.3分に溶出されたピークか
ら28−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマイ
シンα14を0.56mg(収率0.27%)得た。
【0044】同様に、19.8分に溶出されたピークか
ら13−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマイ
シンα14を1.81mg(収率0.86%)得た。
【0045】同様に、27.0分に溶出されたピークか
ら13−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマイ
シンα14を10.83mg(収率5.3%)得た。
【0046】同様に、45.9分に溶出されたピークか
ら14,15−エポキシミルベマイシンα14を1.02
mg(収率0.50%)得た。
【0047】さらに、70.2分に溶出されたピークか
ら化合物IIb を55.6mg(回収率27.8%)回収し
た。
【0048】1)13,29−ジヒドロキシミルベマイ
シンα14 質量スペクトル(FAB法)(m/z):695(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.71-5.8
9(m,4H,C(3)-H,C(9)-H,C(10)-H),OCOCH=C(CH3)2),5.30-
5.45(m,3H,C(11)-H,C(15)-H,C(18)-H),4.67and4.82(AB
q,2H,J=13.2Hz,C(26)-H2OCO),4.49(d,1H,J=8.0Hz,C(5)-
H),4.13and4.48(ABq,2H,J=12.1Hz,C(29)-H2),3.79(d,1
H,J=9.5Hz,C(13)-H) 2)13,28−ジヒドロキシミルベマイシンα14 質量スペクトル(FAB法)(m/z):695(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :5.94(dd,
1H,J=11.0,15.0Hz,C(10)-H),5.88(d,1H,J=11.0Hz,C(9)-
H),5.68-5.74(m,2H,C(3)-H,OCOCH=C(CH3)2),5.38(m,1H,
C(19)-H),5.22-5.31(m,2H,C(11)-H,C(15)-H),4.67and4.
82(ABq,2H,J=13.2Hz,C(26)-H2OCO),4.11(d,1H,J=10.2H
z,C(13)-H),3.85(dd,1H,J=7.7,10.3Hz,C(28)-H),3.67(d
d,1H,J=4.7,10.3Hz,C(28)-H) 3)28−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマ
イシンα14 質量スペクトル(FAB法)(m/z):695(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm : 6.06(d
d,1H,J=11.7,14.6Hz,C(10)-H),5.89(d,1H,J=11.7Hz,C
(9)-H),5.70(s,1H,OCOCH=C(CH3)2),5.61(s,1H,C(3)-H),
5.34-5.51(m,2H,C(11)-H,C(19)-H),4.68and4.83(ABq,2
H,J=13.8Hz,C(26)-H2OCO),4.72-4.81(m,2H,C(27)-H2),
4.50(t,1H,J=5.8Hz,C(5)-H),4.02(d,1H,J=5.8Hz,C(6)-
H),2.62(d,1H,J=8.8Hz,C(15)-H) 4)13−ヒドロキシ−14,15−エポキシミルベマ
イシンα14 質量スペクトル(EI 法)(m/z):672(M+)、572,554,446,295 質量スペクトル(FAB法)(m/z):695(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm : 5.93-6.
04(m,1H,C(10)-H),5.78-5.86(m,2H,C(9)-H,OCOCH=C(C
H3)2),5.73(s,1H,C(3)-H),5.44(dd,1H,J=10.1,14.6Hz,C
(11)-H),5.30-5.39(m,1H,C(19)-H),2.85(d,1H,J=10.4H
z,C(15)-H),2.81(d,1H,J=10.1Hz,C(13)-H),1.27(s,3H,C
(29)-H3) 5)13−ヒドロキシ−ミルベマイシンα14 質量スペクトル(EI 法)(m/z):556(M+-100)、538,520,279 質量スペクトル(FAB法)(m/z):695(M++K),679 1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm 5.60-5.90
(m,4H,C(3)-H,C(9)-H,C(10)-H),OCOCH=C(CH3)2),5.31-
5.40(m,2H,C(19)-H,C(11)-H),5.24(t,1H,J=8.1Hz,C(15)
-H),4.83and4.67(ABq,2H,J=13.4Hz,C(26)-H2OCO),3.72
(d,1H,J=9.9Hz,C(13)-H) 6)14,15−エポキシミルベマイシンα14 質量スペクトル(FAB法)(m/z):679(M++Na)1 H−NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :
5.92(dd,1H,J=11.5,14.3Hz,
C(10)−H),5.83(dt,1H,Jd=1
1.5Hz,Jt=2.2Hz,C(9)−H),5.
80(s,1H,OCOC=C(CH),5.
73(t,1H,J=1.4Hz,C(3)−H),
5.50(dd,1H,J=9.8,14.3Hz,C
(11)−H),5.36(m,1H,C(19)−
H),4.69and4.83(ABq,2H,J=1
3.4Hz,C(26)−HOCO),2.60
(d,1H,J=9.5Hz,C(15)−H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307:00 8217−4C 311:00 9360−4C 313:00) 9360−4C (C12P 17/18 C12R 1:465) 7804−4B

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式 ( I ) 【化1】 [式中、Rはメチル基又はエチル基を示し、X、Yもし
    くはZは、同一又は異なって水素原子又は水酸基を示
    し、Aは一重結合又は酸素原子を示す。但し、同時に
    X、Y、Zが水素原子であり、Aが一重結合である場合
    を除く。]で表される新規ミルベマイシン類。
  2. 【請求項2】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、X及びYが水酸基、Zが水素原子、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  3. 【請求項3】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、Xが水素原子、Y及びZが水酸基、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  4. 【請求項4】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、X及びYが水素原子、Zが水酸基、Aが酸素原子を
    示す請求項1に記載の化合物、
  5. 【請求項5】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、Yが水酸基、X及びZが水素原子、Aが酸素原子を
    示す請求項1に記載の化合物、
  6. 【請求項6】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、Yが水酸基、X及びZが水素原子、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  7. 【請求項7】上記一般式 ( I )において、Rがメチル
    基、X、Y及びZが水素原子、Aが酸素原子を示す請求
    項1に記載の化合物、
  8. 【請求項8】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、X及びYが水酸基、Zが水素原子、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  9. 【請求項9】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、Y及びZが水酸基、Xが水素原子、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  10. 【請求項10】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、X及びYが水素原子、Zが水酸基、Aが酸素原子を
    示す請求項1に記載の化合物、
  11. 【請求項11】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、Yが水酸基、X及びZが水素原子、Aが酸素原子を
    示す請求項1に記載の化合物、
  12. 【請求項12】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、Yが水酸基、X及びZが水素原子、Aが一重結合を
    示す請求項1に記載の化合物、
  13. 【請求項13】上記一般式 ( I )において、Rがエチル
    基、X、Y及びZが水素原子、Aが酸素原子を示す請求
    項1に記載の化合物、
  14. 【請求項14】ストレプトミセス属に属する微生物を、
    下記一般式 (II) 【化2】 (式中、R は、メチル基又はエチル基を示す)で表
    わされる化合物を基質として含有する培地中で培養する
    か、又は、同微生物の培養菌体もしくは酵素抽出液を一
    般式 (II) で表わされる化合物と接触させることを特徴
    とする請求項1記載の新規ミルベマイシン類の製造方法
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