JPH06305060A - シングルフェーサのベルト調整装置 - Google Patents

シングルフェーサのベルト調整装置

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JPH06305060A
JPH06305060A JP9928193A JP9928193A JPH06305060A JP H06305060 A JPH06305060 A JP H06305060A JP 9928193 A JP9928193 A JP 9928193A JP 9928193 A JP9928193 A JP 9928193A JP H06305060 A JPH06305060 A JP H06305060A
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JP
Japan
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belt
endless belt
roll
pressing
corrugated
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Application number
JP9928193A
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English (en)
Inventor
Kazukiyo Kono
和清 河野
Terubumi Tanimoto
光史 谷本
Susumu Taniguchi
邁 谷口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト加圧式のシングルフェーサにおいて、
エンドレスベルトの横幅方向の収縮を修正するようにし
たベルト調整装置でベルトの横方向の収縮を防ぐ。 【構成】 ロール1,2に捲回して回転するエンドレス
ベルト3に接するように1対の押付けローラ4a,4b
及び5a,5bを設ける。この押付けローラはベルト進
行方向Rに対してθの角度で傾斜して配置され、押付け
荷動Pとエンドレスベルト3の進行方向の力及び押付け
ローラ自身の回転力によってエンドレスベルト3が横幅
方向への収縮と反対の方向の力を該ベルト横幅方向へ発
生させてベルトの収縮を防ぐようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルト加圧式シングルフ
ェーサにおいて、複数組のロールを互いに捲回して走行
するエンドレスベルトの横幅方向における収縮と走行に
伴う蛇行を修正するようにしたシングルフェーサのベル
ト調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10はエンドレスベルト走行時のベル
ト変形状況(傾向)を説明した平面図である。複数組の
ロール1,2を互いに捲回して走行するエンドレスベル
ト30は該ベルト30進行方向に付加した張力によって
符号Tで示すように伸びが発生すると共に図にSの矢印
で示す如くベルト横幅方向に於いては(W−WO )だけ
収縮して寸法が狭くなる。この幅収縮変形はつぎの原因
により生ずる。 (1) エンドレスベルト30が張力を受けたとき、ポ
アソン効果(走行方向に伸びがおこると、幅方向に収縮
する。)により、ベルト幅が収縮する。 (2) ロール1,2のたわみにより、ロール1,2は
回転に伴いエンドレスベルト30の幅方向中心側に向く
摩擦力が作用し、ロール1,2上で幅が収縮する。
【0003】前記傾向によりロール1,2間ではベルト
30の有効幅が減少するので、シングルフェーサに適用
する場合、段ボールシートの最大幅に対しより広いベル
トを設備させておく必要がある。加えてベルト横幅方向
の収縮に伴いシート貼合時段ボールシート表面にシワ等
を発生させ製品品質を著しく低下させる要因ともなり、
改善対策が望まれていた。その他、これらエンドレスベ
ルト30は製作に際して幅両端の周長を同一寸法に形成
する事が難かしく、又、長期の稼動(使用)により両側
幅端の伸び量に差ができたり、或いは捲回させるロール
1,2の平行精度不良からエンドレスベルト30が走行
に伴い横幅方向(ロール軸方向)へズレる不具合が発生
する。
【0004】このようなズレによりエンドレスベルト3
0が蛇行するが、蛇行の修正方法としてこれまでは目視
により状況を確認した後、手動によってベルト30の両
幅端の相対的張力を調整する(一部のロール2に於いて
軸方向の向き(角度)を変更調整する。)方法が一般的
であった。調整手段としては、ロールの角度変更装置1
1を介して角度αを調整する方法が実施されているが、
これは頻繁に人手を要するばかりでなく、ベルトの位置
ズレ修正に当っては、種々な要因によって起こるので高
度な技術が要求されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、複数組
のロールを互いに捲回して走行するエンドレスベルトは
該ベルトの走行方向前後に付加した張力によって伸びが
発生すると共にポアソン効果と、ロールのたわみ効果に
より横幅方向では幅寸法が狭くなる傾向がでる。この収
縮量は、ベルト走行方向に於ける伸び量と連動して増減
するもので、例えばベルト加圧型シングルフェーサに適
用した場合有効加圧幅が減少するばかりでなく、互いに
貼合するシート(ライナと芯紙)へシワを発生させる大
きな要因となる。しかし、従来型のベルト装置にはベル
ト横幅方向に発生する収縮に対する修正手段が設けられ
ておらず、改善すべき課題として残されていた。
【0006】又、前記エンドレス形状のベルトはその製
作に当って幅方向左右の周長を高精度に製作する事がむ
ずかしく、又、長期の使用によって左右の伸び量に差が
付いたり、或いは装置への組み込み時捲回させるロール
の平行精度等々種々の要因により走行に当ってロール軸
方向の片側へ移動したり、蛇行する傾向が発生する。
【0007】これらベルトの蛇行に対処すべく手段とし
て、これ迄ロール軸方向の向き(角度)を角度変更装置
を介して手動で調整しベルト両幅端側の相対的張力を変
更する事によって修正する方法が採られていた。この方
法は頻繁に人手を要するばかりでなく、調整に当って高
度の技術(熟練)を必要とする課題がある。本発明はこ
のような課題を解決するために提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するためにエンドレスベルトとこのベルトを捲回し、
回動させるロール部分にエンドレスベルトの横幅の収縮
を修正する手段を設けたものである。
【0009】即ち、請求項1の発明においては、芯紙に
波形状に段形成をし、段頂部に糊付された前記芯紙を回
転搬送させる段ロールにライナーを押付けて回動し、接
触させるエンドレスベルトを備えたシングルフェーサに
おいて、前記エンドレスベルトに張力を付与し回動させ
るローラのうち少くとも1個のローラの両端部で前記エ
ンドレスベルトに接して設けられ、同エンドレスベルト
の進行方向に向って進行方向と直交する方向より傾いた
回転軸を持った1対の押付けローラを圧接してなり、前
記エンドレスベルトの横幅の収縮を修正することを特徴
とするシングルフェーサのベルト調整装置を提供するも
のである。
【0010】又、請求項2の発明においては、芯紙に波
形状と段形成をし、段頂部に糊付された前記芯紙を回転
搬送させる段ロールに、ライナーを押付けて回動し、接
触させるエンドレスベルトを備えたシングルフェーサに
おいて、前記エンドレスベルトに張力を付与し、同エン
ドレスベルトを回動させるローラの表面に、ベルトの進
行方向に向けて傾斜した溝を形成してなり、前記エンド
レスベルトの横幅の収縮を修正することを特徴とするシ
ングルフェーサのベルト調整装置を提供するものであ
る。
【0011】
【作用】本発明は前述のような手段であるので、請求項
1の発明においては、一対の押付けローラが走行方向に
向って進行方向と直交する方向より傾けて配置している
ので押付けローラの押付け荷重とベルトの走行によりベ
ルト横幅方向外側へ作用力(拡げる力)を得ることがで
き、この作用力により収縮しているベルト横幅寸法が拡
大修正できる。また必要に応じて左右押付けローラの押
付け荷重あるいは角度を相対的に変更調整すれば、ベル
トを横幅方向任意の側へ移動させる事ができる、したが
って、ベルト横幅方向の収縮修正と走行時に於ける蛇行
修正が同時にできるようになる。
【0012】次に請求項2の発明においては、エンドレ
スベルトが捲回するロールの表面にベルト進行方向に向
けて傾斜した溝を形成することにより、ロール上でのベ
ルトの面圧とベルトの走行により、ベルト横幅方向外側
へ作用力(拡げる力)を得ることができる。即ち、ベル
トが走行し、ベルト下面(ロールとの接触面)はロール
表面に設けられた溝にもぐり込んで変形し、ベルトがさ
らに少し走行するとロール面圧が高くなり、ベルト下面
の溝へのもぐり込み、変形が大きくなる。このとき溝の
位置は軸端側に少し移動しているため、ベルトにはロー
ル軸端方向に向かう力が作用する。これはベルトを横幅
方向外側へ拡張する力となり横幅方向の収縮修正が可能
となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明の第一実施例に係るシ
ングルフェーサのベルト調整装置に係る構造を示す平面
図、図2はその側面図である。
【0014】まず、第一実施例のベルト調整装置は図に
示す如く複数組(図は2組)のロール1,2を互いに捲
回して走行するエンドレスベルト3の走行経路途上に於
いてロール1,2上でエンドレスベルト3両幅端に位置
し、該ベルト3を押圧すべく構成した一対の押付けロー
ラ4a,4b及び5a,5bを具備させたものであり、
ベルト3を押圧する左右の押付けローラ4a,4b及び
5a,5bはエンドレスベルト3の進行方向Rと直角方
向に対して或る程度任意に係合する角度(図中θ)をも
って配置され、この角度は変更する事ができると共にロ
ーラ4a,4b及びローラ5a,5bの押付け荷重も調
整し、変更できるように構成されている。なお、12は
ライナ,13は芯線で上段ロール14,下段ロール15
とで波形状に形成されライナ12と糊付けされる。
【0015】前記の角度調整やローラの押付け荷重装置
は従来からの公知のやり方で実施できるので説明は省略
する。エンドレスベルト3を挟持する押付けローラ4
a,4b及び5a,5bは図2に示すようにエンドレス
ベルト3の上面でベルト進行方向Rに対して外側に角度
θをもって配置され、上方より押付け荷重Pa,Pbが
付加されている。
【0016】次に、図3によりこのような一対の押付け
ローラの作用を説明する。エンドレスベルト3へはベル
ト進行方向の力F1 とローラ4a,4b,5a,5bの
押付け荷動Pとローラ回転により発生する作用力F2
によって図中F0 つまりベルト横幅方向外側への拡張力
を得る事ができる。この時、ローラ4,5とエンドレス
ベルト3は幾何学的には1点の接触であるが、エンドレ
スベルト3の弾性変形によりローラ軸方向にある接触面
積を有するので拡張力が発生するものである。従って、
この拡張力F0 によりベルト進行方向Rへの張力のため
に減少したエンドレスベルト3の横幅方向の寸法をベル
ト上面において修正することができる。
【0017】なお、この拡張力F0 はエンドレスベルト
3に対するローラ4,5の設定角度θ及び押付け荷重P
の調整により或る程度任意に変更(調整)する事ができ
る。又、前記押付けローラ4a,4b及び5a,5bの
設定角度θと押付け荷重Pをベルト両幅端で相対的に差
異を持たせれば左右の拡張力F0 に差が発生し、ベルト
走行に伴う横幅方向への位置ズレや蛇行を修正する事が
可能となる。
【0018】図4はベルトの蛇行を調整する場合に検出
手段を設けた場合の説明図で、走行するエンドレスベル
ト3の片側幅端に於いて2組の透過式光電管7a,7b
及び8a,8bをエンドレスベルトとの上下に具備させ
ておき、エンドレスベルト3の走行位置を常に片側の光
電管7a,7bのみを作動(透光)させるよう修正す
る。例えば、エンドレスベルト3が図中下方(左側)へ
移動し両方の光電管7,8が共に作動(透光)した場
合、ローラ5a,5b側の押付け荷重Pa をローラ4
a,4b側に対して相対的に強くする、或いは設定角度
θa を大きく調整することによりエンドレスベルト3を
上方へ移動させ修正する。
【0019】又、逆に両方の光電管7,8が共に非作動
(遮光)となった場合は押付けローラ5a,5b側の挟
持力Pa を相対的に弱くする、或いは設定角度θa を小
さくしてエンドレスベルト3を下方へ修正する。
【0020】このような操作は、手動で行う事もできる
が、前記透過式光電管7a,7b及び8a,8bの検知
信号を制御装置9を介してローラ4a,4b,5a,5
bの挟持力可変装置(図示省略)へ付加する圧力の調整
装置や押付けローラ4a,4b,5a,5bの角度調整
装置ヘフィードバックして制御すれば自動的にベルトの
蛇行を修正させる事もできる。尚、ベルト走行位置検知
手段としては例示した透過式光電管7,8以外にも公知
の種々形式のものを利用すれば良い。
【0021】以上、図1乃至図4において説明した第一
実施例においては、エンドレスベルト3の両幅端に具備
させた押付けローラ4a,4b,5a,5bの押付け荷
重Pと設定角度θを適宜調整する事によって収縮したエ
ンドレスベルト3の横幅方向の寸法修正とベルト走行に
伴う蛇行を同時に修正する事ができるようになり、これ
によって従来型のベルト蛇行修正装置11を省略する事
もできる。もちろん、ローラの押付け荷重,設定角度は
あらかじめ適正値がわかっておればその値に固定して設
定すれば調整の必要はない。
【0022】又、押付けローラ4a,4b,5a,5b
によるエンドレスベルト3の幅拡張の効果を上げるため
に、該押付けローラ4a,4b,5a,5bとエンドレ
スベルト3との間の摩擦係数を上げると更に効果的であ
る。例えば、押付けローラの表面をサンドブラストなど
により表面粗さを上げて摩擦係数を上げる。あるいは、
ローラ表面の軸方向に多数の溝を形成するなどの方法も
有効である。
【0023】ローラの配置についても、ロール1,2に
おのおの1対の押付けローラ4a,4b及び5a,5b
を設置しているが、大きな変形が生ずる場合には、ロー
ル1,2上でおのおの複数対の押付けローラを設置すれ
ば更に効果が増し、又、ロール1,2のいずれかのロー
ルに1対あるいは、複数対の押付けローラを設置しても
良く、本発明は上記に説明の1対のローラの例にのみ限
定されるものではなく、これらの他の例も含み、同様の
作用,効果を奏するものである。
【0024】図5乃至図8は本発明の第二実施例に係る
シングルフェーサのベルト調整装置を示すもので、図5
はその構成を示す平面図、図6はその側面図、図7はロ
ールとエンドレスベルトの部分断面図、図8は作用を説
明するための断面図である。
【0025】本第二実施例のベルト調整装置は図5に示
す如く複数組(図は2組)のロール21,22をエンド
レスベルト3が互いに捲回して走行する装置に於いて、
該ロール21,22の表面には、ベルト走行方向に対し
『く』の字のスパイラル状の複数個の溝23a,23b
をおのおの形成している。これによって、図8(C)に
示す如くエンドレスベルト3へはベルト進行に伴い、図
6に示すライナ12とエンドレスベルト3の合流点とな
るロール下面40、又はシート10との合流点41のロ
ール面においてロール軸端方向に向かう力Fが発生する
ので、エンドレスベルト3はロール21,22の下部で
ベルト横幅方向外側への拡張力を得ることができる。
【0026】図8はエンドレスベルト3とロール21又
は22の断面図で、エンドレスベルト3に作用するベル
ト横幅方向外側への拡張力発生状況を示したものであ
る。図8(a)はエンドレスベルト3とロール21又は
22と接触してない状態を、(b)はエンドレスベルト
3がロール21又は22と接触しはじめた状態を、
(c)はエンドレスベルト3がロール21又は22と十
分に接触した状態を示している。ベルトがロールの表面
24と接触した時点では(b)図のようにベルト張力に
よるロール21,22の面圧は小さいので、ベルト下面
はロール溝23a,23bに少しだけもぐり込んだ変形
をする。この状態から少しエンドレスベルト3が走行し
ロール21,22が回転すると、ロール溝23a,23
bは軸端方向に移動している。このとき、ベルト下面は
すでにロール溝23a,23bに少しもぐり込んでいる
ので、この形を保持しようとしたまま溝が軸端方向に移
動すると、エンドレスベルト3には(C)図のようにベ
ルト横幅方向でロール中心側よりロール端側への拡張力
Fが作用する。したがって、この拡張力Fにより、ベル
ト横幅方向の収縮修正が可能となる。
【0027】なお、ベルトの寸法誤差,ロールの製作誤
差等により、ベルト進行に伴ってエンドレスベルト3が
ロール軸方向のいずれか一方へ移動する(蛇行)可能性
がある。これに対しては、蛇行を目視あるいは、公知の
検知装置によって検知した後、ベルト両幅端側の相対的
張力を手動あるいは自動に調節する装置をロール軸端に
具備させるなどにより対処できる。
【0028】又、図5ではベルト走行方向に対し『く』
の字のスパイラル状溝を全域にわたってつけているが、
前記蛇行量が非常に大きい場合は、ベルト横幅方向外側
への拡張力Fが左右でアンバランスとなり、ベルトの蛇
行量がさらに大きくなる傾向があるので、ロールの全域
に『く』の字のスパイラル状溝を設けず、ロール軸方向
の両端部の対称位置で、ベルト幅内におさまる位置にベ
ルト走行方向に対し『ハ』の字(『く』の字の溝で、中
央部の溝をなくしたもの)のスパイラル状溝をつけるこ
とができる。このときベルトが少し片方に蛇行しても前
記スパイラル状溝にかかるベルトの面積は変わらないの
で、ベルト横幅方向外側への拡張力Fは左右で変わらな
くなる。これにより、ベルトの蛇行が、さらに蛇行をひ
き起こすことはなくなり、蛇行を防止すべくロール軸端
に具備させた前記荷重制御装置の効果はより大きくな
る。
【0029】又、上記の第二実施例ではスパイラル状溝
23a,23bとして説明したが、スパイラル状溝に代
えて、複数本の独立した閉ループの溝を同様にベルト進
行方向に向けて直交する方向より傾斜させて設けても良
く、又、ロールの回転方向、ベルトの進行方向に合わせ
て溝の傾斜も逆にする、等して同様の効果を得ることが
できるものである。
【0030】又、図9は、ベルト横幅方向外側拡げ、効
果をさらに向上させるためにスパイラル状溝を設けたロ
ール21,22上にベルト3の上からベルト両端に設け
た一対の押付けロール6a,6b及び7a,7bにより
押付け力Pを付加した状態を示している。該押付けロー
ル6a,6bにより押付け力Pを付加すると、ベルトの
溝へのもぐり込み量が大きくなってベルトのロールへの
拘束力が大きくなり、前記理由によって生じたベルト横
幅方向外側への拡げ力がさらに大きくなる。また、押付
け力Pを両端で相対的差異をもたせることにより、蛇行
制御装置として作用させることもできる。
【0031】即ち、ベルト走行中にエンドレスベルト3
がロール軸方向の一方へ蛇行を始めた場合、その蛇行を
公知種々の方法で検知した後、手動あるいは自動で蛇行
方向と反対側の押付けロールの押付け力Pを蛇行方向側
の押付け力に対して相対的に高めることにより、蛇行方
向と反対側へのベルト横幅方向拡げ力が大きくなり、結
果として蛇行を防止することができる。このような押付
けロール6a,6b及び7a,7bは一対のみならず、
複数対設置してもよい。またその設置位置は、スパイラ
ル状溝をつけたロール21,22上のうちベルトが接触
している部分であればどこでもよいが、エンドレスベル
ト3がロール21,22に最初に接する位置、即ち、6
a,6b及び7a,7bの位置に設置した場合の効果が
一番大きい。
【0032】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように本発明に
おいては、押付けローラを設けたことにより、ベルト走
行方向にかかる張力によって縦方向に発生する伸び変形
と連動して収縮した同ベルト横幅方向の寸法を広げて修
正する事ができるし、ベルト走行に伴う横幅方向へのズ
レ(移動)を修正し捲回させたロールの軸方向中央側へ
移動させる事が容易にでき、ベルトの蛇行が修正でき
る。又、ベルト走行時における横幅方向への制御も簡単
になり蛇行修正も容易にできるようになったものであ
る。
【0033】又、エンドレスベルトが捲回するロール表
面に傾斜を付けた溝を設けたことによりベルト走行方向
にかかる張力によって縦方向に発生する伸び変形と連動
して収縮した同ベルト横幅方向の寸法を拡げて修正する
ことができるもので前記と同様の効果が得られるもので
ある。又、ベルトが接触している部分に上記の押付けロ
ールによる押付け力を付加すれば修正効果も更に向上し
蛇行等の制御も容易にできるようになるものである。
【0034】又、このようにベルトの横幅方向の収縮が
防げることによりシートへの加圧力が均一になされるた
め形成されるダンボールシートの糊付の信頼性が向上
し、品質が良好になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るシングルフェーサの
ベルト調整装置の平面図である。
【図2】図1のベルト調整装置の側面図である。
【図3】本発明の第一実施例における押付けローラの作
用を説明する図である。
【図4】本発明の第一実施例における蛇行調整手段の機
能説明図である。
【図5】本発明の第二実施例に係るシングルフェーサの
ベルト調整装置の平面図である。
【図6】図5におけるベルト調整装置の側面図である。
【図7】本発明の第二実施例におけるロールとエンドレ
スベルトの部分断面図である。
【図8】本発明の第二実施例の作用を説明するベルトと
ロールの部分断面図、(a)はエンドレスベルトとロー
ルの接触前、(b)は接触後、(c)は完全に接触した
状態の図である。
【図9】本発明の第二実施例で押付けローラを付加した
場合の側面図である。
【図10】従来のシングルフェーサのベルト調整装置の
平面図である。
【符号の説明】
4a 押付けローラ 4b 押付けローラ 5a 押付けローラ 5b 押付けローラ 21 ロール 22 ロール 23a スパイラル状溝 23b スパイラル状溝 24 ローラ表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯紙に波形状に段形成をし、段頂部に糊
    付された前記芯紙を回転搬送させる段ロールにライナー
    を押付けて回動し、接触させるエンドレスベルトを備え
    たシングルフェーサにおいて、前記エンドレスベルトに
    張力を付与し回動させるローラのうち少くとも1個のロ
    ーラの両端部で前記エンドレスベルトに接して設けら
    れ、同エンドレスベルトの進行方向に向って進行方向と
    直交する方向より傾いた回転軸を持った1対の押付けロ
    ーラを圧接してなり、前記エンドレスベルトの横幅の収
    縮を修正することを特徴とするシングルフェーサのベル
    ト調整装置。
  2. 【請求項2】 芯紙に波形状と段形成をし、段頂部に糊
    付された前記芯紙を回転搬送させる段ロールに、ライナ
    ーを押付けて回動し、接触させるエンドレスベルトを備
    えたシングルフェーサにおいて、前記エンドレスベルト
    に張力を付与し、同エンドレスベルトを回動させるロー
    ルの表面に、ベルトの進行方向に向けて傾斜した溝を形
    成してなり、前記エンドレスベルトの横幅の収縮を修正
    することを特徴とするシングルフェーサのベルト調整装
    置。
JP9928193A 1993-04-26 1993-04-26 シングルフェーサのベルト調整装置 Withdrawn JPH06305060A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064923A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

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JP2011064923A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

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