JPH06304429A - Hepaフィルタユニットおよびその配置方法 - Google Patents

Hepaフィルタユニットおよびその配置方法

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JPH06304429A
JPH06304429A JP9783293A JP9783293A JPH06304429A JP H06304429 A JPH06304429 A JP H06304429A JP 9783293 A JP9783293 A JP 9783293A JP 9783293 A JP9783293 A JP 9783293A JP H06304429 A JPH06304429 A JP H06304429A
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hepa filter
wave
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filter unit
sides
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JP9783293A
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Tomosuke Ooizumi
智資 大泉
Seiichi Koshitani
清一 越谷
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Sanki Engineering Co Ltd
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Sanki Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、クリーンルームの天井に配置され
るHEPAフィルタユニットおよびその配置方法に関
し、処理風量を増大することなく充分な塵埃の遮断効果
を得ることを目的とする。 【構成】 濾材を波状に折曲してHEPAフィルタを形
成してなるHEPAフィルタユニットにおいて、前記濾
材の両側の波形状を、内側の濾材の波形状より大きく
し、濾材の両側に大波部を形成して構成する。また、H
EPAフィルタユニットを、大波部が相互に隣接しない
ように複数隣接配置して構成する。さらに、HEPAフ
ィルタユニットを、同一の波形状が形成されるHEPA
フィルタを囲んで複数配置して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーンルームの天井
に配置されるHEPAフィルタユニットおよびその配置
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天井にHEPAフィルタ(High E
fficiency Particulate Airfilter )を敷設したクリー
ンルームとしては、例えば、実開昭63−95036号
公報,特開平2−103328号公報等に開示されるも
のが知られている。
【0003】そして、従来、全面層流型クリーンルーム
においては、HEPAフィルタからの吹き出し風速は、
塵埃の遮断を目的とする場合には、0.45m/sが推
奨されている(例えば、ASHRAE 1982 APPLICATION HAND
BOOK)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、HEPAフィルタからの吹き出し風速を、0.4
5m/sにして運転する場合には、処理風量が増大し、
イニシャルコストおよびランニングコストが増大すると
いう問題があった。
【0005】そこで、従来、イニシャルコストおよびラ
ンニングコストを抑制するため、HEPAフィルタから
の吹き出し風速を、0.25〜0.35m/sにして運
転することが行われているが、この風速では、必ずしも
充分な塵埃の遮断効果を得ることができないという問題
があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、処理風量を増大することなく充分
な塵埃の遮断効果を得ることができるHEPAフィルタ
ユニットおよびその配置方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のHEPAフィ
ルタユニットは、濾材を波状に折曲してHEPAフィル
タを形成してなるHEPAフィルタユニットにおいて、
前記濾材の両側の波形状を、内側の濾材の波形状より大
きくし、濾材の両側に大波部を形成してなるものであ
る。
【0008】請求項2のHEPAフィルタユニットの配
置方法は、請求項1記載のHEPAフィルタユニット
を、大波部が相互に隣接しないように複数隣接配置する
ものである。
【0009】請求項3のHEPAフィルタユニットの配
置方法は、請求項1記載のHEPAフィルタユニット
を、同一の波形状が形成されるHEPAフィルタを囲ん
で複数配置するものである。
【0010】
【作用】請求項1のHEPAフィルタユニットでは、濾
材の両側の波形状を、内側の濾材の波形状より大きくし
たので、濾材の両側の大波部の通過風量が大きくなり、
HEPAフィルタの両側に高流速域が形成される。
【0011】請求項2のHEPAフィルタユニットの配
置方法では、請求項1記載のHEPAフィルタユニット
を、大波部が相互に隣接しないように複数隣接配置した
ので、各HEPAフィルタユニットの外周に沿って高流
速域が形成される。
【0012】請求項3のHEPAフィルタユニットの配
置方法では、請求項1記載のHEPAフィルタユニット
を、同一の波形状が形成される通常のHEPAフィルタ
を囲んで複数配置したので、通常のHEPAフィルタの
外側に高流速域を形成することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は、本発明のHEPAフィルタユ
ニットの一実施例を示しており、図において符号11
は、ユニット本体を示している。
【0014】このユニット本体11内には、濾材13を
波状に折曲してなるHEPAフィルタ15が収容されて
いる。この実施例では、濾材13の両側の波形状が、内
側の濾材13の波形状より大きくされている。
【0015】すなわち、濾材13の両側に大波部17が
形成され、これ等の間に小波部19が形成されている。
従って、HEPAフィルタ15の両側が高流速域Aとさ
れ、この高流速域Aの間が低速流域Bとされる。
【0016】すなわち、図3の(a),(b)に示すよ
うに、小波部19と大波部17とを比較すると、濾材1
3自体の通風抵抗が同一で、かつ、濾材13の内側と外
側との圧力差が同一の場合には、単位長さにおける大波
部17の濾材13の表面積が、小波部19の濾材13の
表面積より大きくなるため、大波部17を通過する風量
が、小波部19を通過する風量より大きくなり、この結
果、大波部17の下方に風の流れが速い高流速域Aが形
成され、小波部19の下方に風の流れが比較的遅い低速
流域Bが形成される。
【0017】この実施例では、高流速域Aの風速が、例
えば、0.45m/sとされ、低速流域Bの風速が、例
えば、0.15m/sとされ、さらに、高流速域Aと低
速流域Bとを合わせた平均風速が、3m/s以下になる
ように大波部17および小波部19の波形状が設定され
ている。
【0018】図4および図5は、上述したHEPAフィ
ルタユニットを複数使用したクリーンルームを示すもの
で、このクリーンルームでは、天井21の下方に、天井
21から所定間隔を置いて、多数のHEPAフィルタユ
ニット23が配置されており、室外に設けた送風機25
により、天井21とHEPAフィルタユニット23との
間の空間に循環空気が供給され、供給された循環空気
は、HEPAフィルタユニット23を通過することによ
り清浄度が高められ、クリーンルーム内へ吹き出されて
いる。
【0019】そして、このクリーンルームでは、HEP
Aフィルタユニット23が、その両側の大波部17が相
互に隣接しないように隣接配置されている。すなわち、
この実施例では、各HEPAフィルタユニット23が正
方形形状をしており、隣接するHEPAフィルタユニッ
ト23において、大波部17の波方向が相互に垂直な方
向になるように配置されている。
【0020】しかして、以上のように構成されたHEP
Aフィルタユニットでは、濾材13の両側の波形状を、
内側の濾材13の波形状より大きくしたので、濾材13
の両側の大波部17の通過風量が大きくなり、HEPA
フィルタ15の両側に高流速域Aが形成され、この高流
速域Aにより塵埃の拡散が遮断され、一方、低速流域B
における風量が比較的少ないため、処理風量を増大する
ことなく充分な塵埃の遮断効果を得ることができる。
【0021】また、上述したHEPAフィルタユニット
の配置方法では、HEPAフィルタユニット23を、大
波部17が相互に隣接しないように複数隣接配置したの
で、各HEPAフィルタユニット23の外周に沿って高
流速域Aが形成され、この高流速域Aにより、隣接する
HEPAフィルタユニット23側への塵埃の拡散が遮断
され、一方、低速流域Bにおける風量が比較的少ないた
め、処理風量を増大することなく充分な塵埃の遮断効果
を得ることができる。
【0022】すなわち、例えば、図6に示すように、所
謂スペーストンネル方式により、風速が0.45m/s
の高流速のHEPAフィルタユニット27と、風速が
0.15m/sの低流速のHEPAフィルタユニット2
9を、交互に配置する場合には、矢符で示す図の斜め方
向の塵埃の遮断を行うことが困難になるが、この実施例
の配置方法では、各HEPAフィルタユニット23の外
周に沿って確実に高流速域Aが形成されるため、充分な
塵埃の遮断効果を得ることが可能になる。
【0023】図7は、本発明のHEPAフィルタユニッ
トの配置方法の他の実施例を示すもので、この実施例で
は、HEPAフィルタユニット23が、同一の波形状が
形成される通常のHEPAフィルタ31を囲んで複数配
置されている。
【0024】そして、各HEPAフィルタユニット23
の小波部19および大波部17の波方向が、通常のHE
PAフィルタ31に対して垂直な方向になるように配置
されている。
【0025】この配置方法では、通常のHEPAフィル
タ31の外側に高流速域Aが形成され、この高流速域A
により塵埃の拡散が遮断されるため、HEPAフィルタ
ユニット23の下方に装置等を配置する場合には、通常
のHEPAフィルタ31における風量を比較的少なくす
ることができるため、処理風量を増大することなく充分
な塵埃の遮断効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のHEPA
フィルタユニットでは、濾材の両側の波形状を、内側の
濾材の波形状より大きくしたので、濾材の両側の大波部
の通過風量が大きくなり、HEPAフィルタの両側に高
流速域が形成され、この高流速域により塵埃の拡散が遮
断されるため、処理風量を増大することなく充分な塵埃
の遮断効果を得ることができる。
【0027】また、請求項2のHEPAフィルタユニッ
トの配置方法では、請求項1記載のHEPAフィルタユ
ニットを、大波部が相互に隣接しないように複数隣接配
置したので、各HEPAフィルタユニットの外周に沿っ
て高流速域が形成され、この高流速域により塵埃の拡散
が遮断されるため、処理風量を増大することなく充分な
塵埃の遮断効果を得ることができる。
【0028】さらに、請求項3のHEPAフィルタユニ
ットの配置方法では、請求項1記載のHEPAフィルタ
ユニットを、同一の波形状が形成される通常のHEPA
フィルタを囲んで複数配置したので、通常のHEPAフ
ィルタの外側に高流速域が形成され、この高流速域によ
り塵埃の拡散が遮断されるため、処理風量を増大するこ
となく充分な塵埃の遮断効果を得ることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のHEPAフィルタユニットの一実施例
を示す断面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1のHEPAフィルタユニットの大波部と小
波部とを通過する風量を示す説明図である。
【図4】図1のHEPAフィルタユニットを使用したク
リーンルームを示す断面図である。
【図5】図4のクリーンルームのHEPAフィルタユニ
ットを示す上面図である。
【図6】流速の異なる通常のHEPAフィルタユニット
を交互に配置した状態を示す説明図である。
【図7】本発明のHEPAフィルタユニットの配置方法
の他の実施例を示す上面図である。
【符号の説明】
13 濾材 15 HEPAフィルタ 17 大波部 19 小波部 23 HEPAフィルタユニット A 高流速域 B 低速流域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾材を波状に折曲してHEPAフィルタ
    を形成してなるHEPAフィルタユニットにおいて、前
    記濾材の両側の波形状を、内側の濾材の波形状より大き
    くし、濾材の両側に大波部を形成してなることを特徴と
    するHEPAフィルタユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のHEPAフィルタユニッ
    トを、大波部が相互に隣接しないように複数隣接配置す
    ることを特徴とするHEPAフィルタユニットの配置方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のHEPAフィルタユニッ
    トを、同一の波形状が形成されるHEPAフィルタを囲
    んで複数配置することを特徴とするHEPAフィルタユ
    ニットの配置方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1089724A (ja) * 1996-09-10 1998-04-10 Taikisha Ltd 空調設備
JP2003148777A (ja) * 2002-11-11 2003-05-21 Dai-Dan Co Ltd 局所空気清浄装置
JP2011200798A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nitta Corp ファンフィルタユニット
JP2017219219A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 清水建設株式会社 クリーンルーム用空調システム

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JP2017219219A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 清水建設株式会社 クリーンルーム用空調システム

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