JPH06304417A - 粒子の分離搬送装置 - Google Patents

粒子の分離搬送装置

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JPH06304417A
JPH06304417A JP10081693A JP10081693A JPH06304417A JP H06304417 A JPH06304417 A JP H06304417A JP 10081693 A JP10081693 A JP 10081693A JP 10081693 A JP10081693 A JP 10081693A JP H06304417 A JPH06304417 A JP H06304417A
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JP
Japan
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screen
hot water
particles
crumb rubber
liquid
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Application number
JP10081693A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Yamanaka
山中  昭利
Teruaki Araki
昭明 荒木
Kiyoshi Abe
清 阿部
Tsutomu Abe
勉 阿部
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来行っていたスクリーンの交換作業や、目
詰まりした粒子の強制剥離作業を全く行う必要がなく、
従って上述のような定期的な作業を行わずに済み、しか
も、長期間にわたる能率的な連続運転を可能にする。 【構成】 液中(例えば、熱湯中)に粒子(例えば、ク
ラムラバー)が混合分散されて成る被処理物が投下され
るスクリーン10と、スクリーン10を無端軌道に沿っ
て循環駆動する駆動機構(例えば、ギヤ20a〜20d
等)と、前記被処理物が投下されるスクリーン部分以外
の部分に対応配置される液体噴射機構7a,7bとをそ
れぞれ具備し、スクリーン10にて前記被処理物から前
記粒子を分離して搬送すると共に、この搬送部分以外の
箇所で液体噴射機構7a,7bから噴射される液体にて
スクリーン10に残存する粒子を除去するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液中に粒子が混合分散
されて成る被処理物から粒子を連続的に分離して搬送す
るための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液中に混合分散した粒子を分離する工程
は、化学工業、食品工業、鉱工業等で広く用いられてい
る工程である。化学工業においては、例えば、ゴム製造
の仕上げ段階において、溶剤を含有したゴム材料に高温
のスチームを作用させることによりゴム材料から溶剤を
除去し、破砕機にてこのゴム材料を粒上の小さい塊に破
砕するようにしている。このようにして得られるゴムの
小塊はクラムラバーと称されるが、この工程では図12
に示すようにクラムラバーAはスチーム用の熱湯B中に
混合分散した状態となっている。
【0003】次の工程では、スチーム用の熱湯中に多数
のクラムラバーが混合分散状態で混合されて成る混合物
(被処理物)からクラムラバーのみを分離する処理を行
い、しかる後に、分離したクラムラバーをプレス成形し
てブロック状のゴム素材製品を得るようにしている。
【0004】ところで、クラムラバーと熱湯とを分離す
るために従来より採用されている方式は、固定式スクリ
ーンを用いた分離搬送方式と、振動式スクリーンを用い
た分離搬送方式との2種類に大別される。
【0005】前者の方式の場合には、金網製の平面スク
リーンを水平面に対して傾斜させた状態で固定配置し、
この傾斜状の平面スクリーン上に前記被処理物を送り込
むことにより、熱湯を平面スクリーンの網目を通過させ
る一方でクラムラバーを平面スクリーン上に沿って転動
落下させつつ所定方向に搬送し、これにより熱湯を除去
したクラムラバーを得るようにしている。
【0006】また、後者の方式の場合には、上述と同様
の平面スクリーンを水平に配置してこの平面スクリーン
に振動を与えることにより、クラムラバーと熱湯とを互
いに分離すると共に、振動の振幅を利用してクラムラバ
ーを所定方向に強制搬送し、これにより熱湯を除去した
クラムラバーを得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような固定スクリーンを用いたもの、又は振動式スクリ
ーンを用いた分離搬送装置では種々の欠点があり、例え
ば、上述の如き従来のクラムラバーの分離搬送方式の装
置にあっては、次のような問題点がある。
【0008】すなわち、従来より用いられている2種類
の分離搬送方式の装置では、何れの場合も、クラムラバ
ーは弾性に富みかつ粘着性が高いため、平面スクリーン
を構成する金網の網目に小さな粒のクラムラバーが入り
込んで付着した状態のまま残存するものが生じ、さら
に、この残存したクラムラバーに新たなクラムラバーが
付着して大きな塊に成長する事態を招来する場合があ
る。
【0009】このような事態を来すと、付着したクラム
ラバーの存在により、熱湯の分離効果(分離機能)が低
下してしまう不具合がある。
【0010】また、上述のようにクラムラバーが付着状
態のまま大きな塊に成長して平面スクリーン上に残存す
ると、付着成長したクラムラバーの塊が突然に平面スク
リーンから剥離し、このクラムラバーの塊が次工程に支
障を来すこととなる。
【0011】そこで、従来においては、熱湯の分離効果
(液分離機能)の低下を防止するために金網製の平面ス
クリーンを例えば10〜15日毎に定期的に新しいもの
に交換すると共に、付着成長したクラムラバーの剥離の
発生を未然に防止するために例えば15〜30分毎に人
手による強制剥離作業を毎日行うようにしているのが実
状である。しかし、これらの定期的な作業は非常に面倒
で手間がかかるものであるため、その定期的な作業の際
に可成り長時間にわたって作動停止をしなければならな
いという問題点がある。
【0012】さらに、金網製のスクリーンに振動等の作
動力が作用する場合には、線材を使った金網では振動等
により破損(切断)し易く、耐久性が劣るという問題点
がある。そして、破損した金網の線材がクラムラバーに
紛れ込んでしまうと、線材が混入したゴム素材製品が製
造されてしまうこととなる。
【0013】このような場合には、この素材製品を使っ
てタイヤ等の最終製品を製造するときの練り工程等でゴ
ム素材製品中の線材が練り用ローラの間に入り込んでし
まい、このローラが損傷を受けるおそれがある。そのた
め、このような事態の発生を防止するために、金網に破
損を生じた場合には破損線材がどこに紛れ込んだのかを
確実につきとめる必要がある。しかし、この作業も上述
と同様に非常に面倒で手間を要するのが実状である。
【0014】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、従来行っていたスクリー
ンの交換作業や、スクリーンに溜まった粒子の強制剥離
作業を全く行う必要がなく、従って上述のような定期的
な作業を行わずに済み、しかも、長期間にわたる能率的
な連続運転が可能な粒子の分離搬送装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る粒子の分離搬送装置では、液中に粒
子が混合分散されて成る被処理物が投下されるスクリー
ンと、前記スクリーンを無端軌道に沿って循環駆動する
駆動機構と、前記被処理物が投下されるスクリーン部分
以外の部分に対応配置される液体噴射機構とをそれぞれ
具備し、前記スクリーンにて前記被処理物から前記粒子
を分離して搬送すると共に、この搬送部分以外の箇所で
前記液体噴射機構から噴射される液体にて前記スクリー
ンに残存する粒子を除去するように構成している。
【0016】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、液中に粒子が混合分散されて成る被処理物を、無端
軌道に沿って循環駆動されるスクリーン上に投下するこ
とにより、前記液と粒子とを互いに分離し、前記スクリ
ーン上に分離された粒子を前記スクリーンにて搬送して
所定箇所で前記粒子を前記スクリーン上から次工程に搬
出すると共に、前記粒子の搬送にかかわった前記スクリ
ーン部分がさらに駆動された箇所でこの部分を前記スク
リーンの裏側及び/又は表側からの液体噴射にて自動洗
浄することにより、スクリーン網目内に入り込んで残存
している粒子を除去し、これにより洗浄された前記スク
リーン部分を再循環させるようにしている。
【0017】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、多数の板状部材を前記スクリーンの循環駆動方向に
沿って配列すると共に前記循環駆動方向において隣り合
う板状部材の端部を互いに回動自在に連結し、かつ、多
数の板状部材を前記粒子の粒径よりも小さい間隔を隔て
て前記循環駆動方向とは直交する方向に沿って平行状に
配列することにより前記スクリーンを構成し、前記板状
部材の間の空間を前記循環駆動方向に長手状に延びるス
クリーン網目としている。
【0018】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、前記液体噴射機構を第1及び第2の液体噴射機構に
て構成し、前記第1の液体噴射機構を前記スクリーンの
一方側に配置し、前記第2の液体噴射機構を前記第1の
液体噴射機構の配設箇所とは異なる箇所において前記ス
クリーンの他方側に配置するようにしている。
【0019】
【作用】エンドレスベルトの如く無端軌道に沿って循環
駆動されるスクリーンにて粒子と液とが互いに分離され
て搬送される一方、粒子の分離及び搬送にかかわったス
クリーン部分の洗浄が自動的に行われるため、スクリー
ンを定期的に交換する必要がなくなる。さらに、スクリ
ーン網目に詰まった粒子はすぐに自動洗浄されてスクリ
ーンから除去されるため、作業員による粒子のスクリー
ン網目からの強制剥離作業を定期的に行う必要もなくな
る。
【0020】また、スクリーンを多数の板状部材にて構
成するようにしたので、高い耐久性を有することとな
る。この場合、板状部材間のスクリーン網目に詰まった
粒子は、金網の網目に詰まった場合に比べて除去しにく
いが、液体噴射手段にて自動洗浄することにより確実に
スクリーンから除去できる。従って、装置の耐久性の確
保及びスクリーン網目の目詰まり防止の両方を同時に満
足することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、本実施例においては、熱湯中に直径
が数mmのクラムラバー(ゴム粒子)が混合分散したも
のを被処理物とし、この被処理物からクラムラバーを分
離する工程をとりあげ、本発明の分離搬送装置を使用し
た例を示すこととする。
【0022】図1はブタジエンゴム(BR)の製造ライ
ンの仕上げ工程を概略的に示すものであって、この仕上
げ工程には、本発明に係るクラムラバーの分離搬送方法
を実施するための分離搬送装置1が使用されている。
【0023】すなわち、本例のブタジエンゴムの仕上げ
工程は、本発明に係る分離搬送装置1と、クラムラバー
と熱湯との混合物(被処理物)を分離搬送装置1に供給
するための供給ライン2と、図外の水供給機構から供給
される水を蓄える水槽3と、この水槽3から供給される
水を高温の温水にする熱交換器4とをそれぞれ具備して
いる。
【0024】そして、上述の分離搬送装置1は、図2に
明示するように、装置本体5と、前記供給ライン2から
供給される被処理物を装置本体に投入するためのディス
トリビュータ6と、前記熱交換器4からの温水(液体)
を噴射する第1及び第2の温水噴射機構7a,7bと、
被処理物から分離される熱湯及びスクリーン洗浄用の温
水をそれぞれ回収するための回収トレー8a,8bと、
被処理物から分離されたクラムラバーを次工程に放出す
るための放出シュート9とから構成されている。
【0025】ここで、分離搬送装置1の装置本体5の構
成について図3〜図8に基づいて詳細に説明すると、次
の通りである。
【0026】装置本体5は、図3に明示するように無端
(エンドレス)のクラムラバー分離搬送用のスクリーン
10を具備しており、このスクリーン10は無端軌道に
沿って循環駆動されるように構成されている。本例のス
クリーン10は、図7に示すような形状に打抜き加工さ
れたステンレス製の板状部材11を図4及び図6に示す
如く多数配列して多数の軸状部材12にて相対的に回動
自在に連結して成るものである。
【0027】更に詳細に述べると、スクリーン10の構
成要素として使用される板状部材11は、図7に示すよ
うに、長手方向の両端部に円盤部11a,11bを有す
ると共に、これらの円盤部11a,11bの中央部には
軸挿通孔11c,11dがそれぞれ設けられている。そ
して、両端部11a,11bを互いに連結する板状部材
11の中間連結部分11eが前記両端部11a,11b
の直径よりも相対的に幅狭に成形されている。具体的に
は、この板状部材11の厚さt(図9参照)は2.5m
m、全長L1 、軸挿通孔11c,11dの中心間の長さ
2 、中間部分11cの縦幅Y(図7参照)はそれぞれ
69mm、51mm、6mmである。
【0028】かくして、スクリーン10の循環駆動方向
に沿って多数の板状部材11が配列され、循環駆動方向
に沿って互いに隣り合う板状部材11の端部(板状部材
11の端部11bとこれに後続する板状部材11の端部
11a)が互いに接合された状態で重ね合わされてお
り、これにより、循環駆動方向に沿って直列に配列され
た多数の板状部材11から成る一連の鎖状連続体13が
構成されている。
【0029】また、このようにそれぞれ構成された多数
の鎖状連続体13がスクリーン10の循環駆動方向と直
交する方向に沿って平行状に並列されると共に、互いに
隣り合う鎖状連続体13の板状部分11の両端部11
a,11bがそれぞれ接合され、板状部材11の中間部
分11eの間には前記循環駆動方向とは直交する方向に
僅かな隙間が設けられてスクリーン網目14となされて
いる。そして、このスクリーン網目14は、図4及び図
6に示すように前記循環駆動方向に沿って長手状に延び
るように配設されている。なお、このスクリーン網目1
4の幅W(図9参照)は、分離すべきクラムラバーの粒
径よりも幅狭に構成されており、例えば、2.5〜5m
m程度に設定されている。
【0030】そして、このような配列状態の下で、図6
及び図7に示すように、スクリーン10の循環駆動方向
に沿って一定間隔を置いた位置で前記循環駆動方向と直
交する方向に沿って配列された多数の軸挿通孔11c、
11dの各々に軸状部材12がそれぞれ挿通配置されて
いる。これにより、多数の板状部材11が縦横に規則的
に配置された状態で、かつ、互いに隣り合う板状部材1
1が前記軸状部材12を中心に相対的に回動自在に配設
され、前記板状部材11の中間部分11e間のスクリー
ン網目14が縦横にマトリクス状に配設されている。さ
らに、スクリーン10の長手方向の始端と終端とが上述
と同様の構造で互いに連結されて無端(エンドレス)の
ループ状に連結されている。
【0031】また、上記構成のスクリーン10の両側縁
部10a、10bには、図4及び図5に示すように、前
記軸状部材12から延出された軸端部12a,12b
と、これらの軸端部12a,12bの外周に嵌着された
カラー15a,15bと、これらのカラー15a,15
bの外周に回転自在に嵌着されたローラ16a,16b
と、これらのローラ16a,16bの両側部に配設され
た側板17a,17bとで構成されたチェーン部18
a,18bが設けられている。そして、チェーン部18
aのローラ16a間及びチェーン部18bのローラ16
b間に、装置本体5の支持フレーム19の4隅に配設さ
れた各一対のギヤ20a,20b,20c及び20d
(図3参照)に係着され、例えばギヤ20aを図外の駆
動モータにて回転駆動されるのに伴い、スクリーン10
が所定の無端軌道に沿って循環駆動されるように構成さ
れている。
【0032】かくして、図3に概略的に示すように、ギ
ヤ20aと20bとの間のスクリーン部分S1 及びギヤ
20cと20dとの間のスクリーン部分S2 は、ほぼ水
平に配置されて水平方向に移動されるようになってい
る。また、ギヤ20aと20dとの間のスクリーン部分
3 は垂直に配置され、ギヤ20bと20cとの間のス
クリーン部分S4 は傾斜して配置されている。
【0033】一方、上方のスクリーン部分S1 の鉛直下
方箇所には、図3に示すように排液管24aを備えた熱
湯収集用トレー8aが配設されると共に、下方のスクリ
ーン部分S2 の鉛直下方箇所には、排液管24bを備え
た温水収集用トレー8bが配設されている。そして、図
3に明示するように、前記下方のスクリーン部分S2
鉛直上方箇所(スクリーン10の内側箇所)には、スク
リーン洗浄用の第1の温水噴射機構7aが設けられてお
り、さらに、前記スクリーン部分S3 の外側箇所には、
スクリーン洗浄用の第2の温水噴射機構7bが設けられ
ている。なお、本例の場合、第1の温水噴射機構7aと
して、パイプ材に多数の噴射孔を形成して成る一対の高
圧洗浄ノズル25,26(図8参照)が使用され、第2
の温水噴射機構7bとして上述と同様のパイプ材から成
る高圧洗浄ノズル27が使用されている。
【0034】上述の高圧洗浄ノズル25,26及び27
は、スクリーン10の循環駆動方向に対して直交する方
向に延びるように配設され、これらに等間隔に設けられ
た噴射孔28,29(図8参照)からは前記熱交換器4
からの温水が洗浄水としてスクリーン10のスクリーン
網目14に向けて円錐状に噴射されるようになってい
る。なお、この場合、噴射圧力は60〜70Kgf/c
2 程度であり、温水の噴射角α(図10参照)は65
°程度である。
【0035】また、高圧洗浄ノズル25,26は、図8
に示すように互いに平行状に対向配置され、一方の高圧
洗浄ノズル25の噴射孔28に隣接する他方の高圧洗浄
ノズル26の噴射孔29は、スクリーン10の循環駆動
方向に対して直交する方向において位置ずれしており、
高圧洗浄ノズル25の噴射孔28の間の中間部に対応す
る箇所に高圧洗浄ノズル26の噴射孔29がそれぞれ配
設されている。従って、高圧洗浄ノズル25及び26の
噴射孔28,29はいわゆる千鳥状に配置され、これら
の噴射孔28,29からそれぞれ噴射される温水が図8
において二点鎖線で示す如くスクリーン10の平面上に
おいて互いにオーバーラップ(干渉)しないように設定
されている。
【0036】次に、本例の分離搬送装置1によりクラム
ラバー(比重が0.98g/cm3、粒径が3〜5mm
程度)を熱湯から分離して次工程に搬送する方法並びに
その際の分離搬送装置1の動作について図2及び図3を
参照して述べると、以下の通りである。
【0037】まず、装置本体5のギヤ20aを回転駆動
することにより、スクリーン10をギヤ20a〜20d
にて設定される無端軌道に沿って循環駆動させると共
に、熱交換器4から温水を第1及び第2の温水噴射機構
7a,7bに供給して高圧洗浄ノズル25,26及び2
7からスクリーン10に向けて噴射した状態にする。こ
のような状態にした後に、熱湯中にクラムラバーが混合
分散されて成る被処理物を供給ライン(配管)2を介し
てディストリビューター6に導き、このディストリビュ
ーター6から被処理物をスクリーン10の上方側のスク
リーン部分S1 上に投入する。
【0038】被処理物を前記スクリーン部分S1 上に投
入すると、被処理物中の熱湯がスクリーン10のふるい
作用にてクラムラバーから分離され、スクリーン10を
構成する多数の板状部材11の間のスクリーン網目14
を通して板状部材11の下方に落下し、熱湯回収トレー
8aにて受けられて排液管24aから回収される。
【0039】一方、スクリーン部分S1 上には、熱湯が
分離されたクラムラバーが単独で残り、このスクリーン
部分S1 と共に循環駆動方向に搬送されてギヤ20a付
近で搬出シュート9に放出される。次いで、図2に示す
ように、搬出シュート9の下端に配設された絞り器30
にてクラムラバーの水分が適度に絞られた後に乾燥工程
31で乾燥され、最終のプレス工程32を経てにて所定
形状のブロック状のゴム素材製品が製造される。なお、
この際、前記絞り器30から出る水分は排水ライン33
を介して回収される。
【0040】また、クラムラバーと熱湯との分離にかか
わったスクリーン部分S1 はスクリーン10の駆動に伴
ってスクリーン部分S4 を介してスクリーン部分S2
通過するが、このスクリーン部分S1 のスクリーン網目
14には、通常、前記分離動作中に例えば数個の粒状の
クラムラバーが弾性変形してその内部に入り込んで残存
した状態となっている。そして、このクラムラバーの表
面は可成り粘性に富んでいるため、スクリーン網目14
内に入り込んだクラムラバーはその自重にて自然落下す
ることなく残存する(図9参照)。
【0041】クラムラバーが残存したスクリーン部分が
第1の温水噴射機構7aに対応する位置にくると、高圧
洗浄ノズル25,26の噴射孔28,29から前記スク
リーン部分に温水が噴射される。この際、各々の噴射孔
28,29から噴射される温水は下方に向けて円錐状に
広がるが、前記スクリーン部分上の平面においては既述
の如く互いに干渉し合うことなく前記スクリーン部分並
びにこの部分のスクリーン網目14内に入り込んだクラ
ムラバーに作用する。これにより、スクリーン網目14
内のクラムラバーが温水の噴射力にて下方に附勢されて
強制的に移動されるため、このクラムラバーは前記スク
リーン網目14から除去される。
【0042】しかる後、前記スクリーン部分がさらに進
行して第2の温水噴射機構7bに達すると、その箇所に
おいて高圧洗浄ノズル27の噴射孔(図示せず)から温
水が前記スクリーン部分に噴射される。そのため、前記
スクリーン部分のスクリーン網目15内にまだクラムラ
バーが残存していたとしても、前記高圧洗浄ノズル2
5,26による場合とは正反対の方向から噴射される温
水にてスクリーン網目14内から除去される。
【0043】このようにして、洗浄された(クラムラバ
ーが除去された)スクリーン部分は、所定の無限軌道に
沿って進行移動され、被処理物を分離処理する位置に循
環駆動されてクラムラバーと熱湯との分離作業に再び使
用される。なお、第1及び第2の温水噴射機構7a,7
bから噴射される温水は、温水回収トレー8bにて回収
されて、前記熱湯回収トレー8aにて回収された熱湯と
共に他の工程において再使用される。
【0044】しかして、上述のような一連の作動によ
り、循環駆動されるスクリーン9にて被処理物がクラム
ラバーと熱湯とに分離され、分離されたクラムラバーが
次工程に自動的に搬送される。
【0045】以上のような本例のクラムラバーの分離搬
送方法及びその方法を実施するための分離搬送装置1に
よれば、クラムラバーと熱湯との分離作業にかかわった
スクリーン部分は第1及び第2の温水噴射機構7a,7
bにて定期的にかつ自動的に常に洗浄されるため、スク
リーン網目14の目詰まりを生じることがなく、スクリ
ーン10よる分離機能を常に最も良好に維持した状態の
下でクラムラバーの分離を行うことができる。
【0046】また、本例においては、スクリーン10の
構成要素として強度上有利な板状部材11を用いるよう
にしているので、スクリーン駆動用の作動力が板状部材
11に連続して長時間にわたり加わっても板状部材11
の破損を回避でき、充分な耐久性を確保することができ
る。なお、本例のように一対の板状部材11の間をスク
リーン網目14とした場合には、クラムラバーを除去す
る作用のみを考えるとスクリーン網目を従来のように線
材にて構成するようにした場合に比べて不利となるが、
既述のような第1及び第2の温水噴射機構7a、7bを
設けることにより、スクリーン網目14からのクラムラ
バーの除去を確実に行い得るので全く問題はない。従っ
て、本例によれば、スクリーン10ひいては装置1の耐
久性を充分に確保し得るものでありながら、スクリーン
10の目詰まりの発生を確実に防止することが可能であ
る。よって、スクリーン10の定期交換やスクリーン1
0上に溜まったクラムラバーの剥離作業を必要とせず、
長時間にわたる連続運転、例えば昼夜にわたる能率的な
連続運転が可能となる。
【0047】しかも、スクリーン網目14は、スクリー
ン10の循環駆動方向に沿って長手状に延びるように構
成されているので、第1及び第2の温水噴射機構7a、
7bを通過するときには、噴射される温水が図10に示
すように温水噴射角αの全範囲にわたってかつ図11に
おいて符号a〜eで示す方向から経時的に連続して常に
スクリーン網目14内のクラムラバーに作用することと
なるため、比較的低い圧力(例えば、60〜70Kgf
/cm2 程度)にてクラムラバーの除去が可能である。
なお、前記スクリーン網目14が長手方向において細か
い間隔で区切られているような場合には、クラムラバー
が第1及び第2の温水噴射機構7a、7bを通過する際
に噴射温水がその区切り部分に当たってしまうため、ク
ラムラバーの除去能力が低下する不具合がある。
【0048】さらに、本例では、第1の温水噴射機構7
aと第2の温水噴射機構7bとを、スクリーン10に対
して互いに反対の側に配設して180度異なる方向から
クラムラバー除去用の温水を噴射するようにしているの
で、一方向からの噴射では取れにくいクラムラバーであ
っても他方向からの噴射により、目詰まり状態のクラム
ラバーを確実に除去できることとなるため、洗浄機能の
信頼性が極めて高いものとなる。
【0049】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、第1及び第2の温水噴射機構7a,7bの
配設箇所は既述の実施例で示す箇所に限定されることな
く、必要に応じて適宜に変更可能である。
【0050】また、既述の実施例では、自動洗浄手段と
して第1及び第2の温水噴射機構7a,7bから噴射さ
れる温水を利用するようにしたが、これに限らず、常温
の冷水等を用いることも可能である。なお、この場合
は、温水の場合に比べて噴射水圧を多少高く設定(例え
ば、100Kgf/cm2 程度)すればよい。
【0051】本発明の分離搬送装置に適用できる粒子と
しては、化学工業、食品工業、鉱工業など多岐にわたる
ものが適用できる。該粒子としては有機でも無機でも適
用できるが、従来の装置では目詰まりのしやすい弾性を
有する粒子の分離に本発明の装置を適用すれば特に有益
である。なお、該弾性を有する粒子としては、ゴム、エ
ラストマー、スポンジ、樹脂、食品類等が挙げられ、特
に、ゴムやエラストマーが好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、無端軌道に沿っ
て循環駆動されるスクリーンにて液中の粒子を分離して
次工程に搬送する一方、この粒子の分離・搬送にかかわ
ったスクリーン部分を自動洗浄して再循環させるように
したものであるから、再度の分離・搬送のために循環的
に送り込まれるスクリーン部分は常に粒子による目詰ま
りのない状態となるため、粒子の分離能率の低下を全く
来すことなく分離・搬送操作を連続的に行うことができ
る。
【0053】しかも、粒子による目詰まりを生じないた
め、安定した脱水率を得ることができ、かつ、スクリー
ンを定期的に交換する必要がなくなる。また、目詰まり
に起因して粒子がスクリーン上に層状に堆積して剥離を
起こすようなことがなく、従って粒子の堆積物を自然剥
離を生じる前に定期的に作業者が強制剥離させる作業を
行なわずに済むこととなる。そのため、粒子の分離・搬
送操作を、定期的に中断することなく、スクリーンを連
続駆動させて継続的に行うことができる。
【0054】さらに、スクリーンの構成要素として板状
部材を用いることにより、スクリーンの耐久性の大幅な
向上を図ることができ、稼働効率を著しく改善すること
が可能となる。なお、このような板状部材の間をスクリ
ーン網目として構成すると、スクリーン網目内に入り込
んだ粒子を除去しにくくなるが、液体噴射機構等の自動
洗浄手段にてその除去を確実に行うことができるので不
具合は全くない。
【0055】また、板状部材の間の長手状のスクリーン
網目をスクリーンの循環駆動方向に沿って延びるように
配置することにより、液体噴射機構から噴射される液体
が、全噴射角に対応する箇所において断続することなく
常に有効にスクリーン網目内の粒子に作用することとな
り、スクリーン網目内からの粒子の除去を効果的に行う
ことができる。従って、比較的低い圧力の噴射液体にて
スクリーンの目詰まり防止を図ることができる。
【0056】また、液体噴射機構を第1及び第2の液体
噴射機構にて構成し、第1及び第2の液体噴射機構を異
なる箇所でスクリーンに対して互いに反対側に配置する
ことにより、一方からの噴射液体では取れにくい粒子を
他方からの噴射液体にて確実に取り除くことができるた
め、目詰まり防止の確実性を確保でき、ひいては、粒子
の分離搬送装置の信頼性向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粒子の分離搬送装置を示す概略構
成図である。
【図2】前記分離搬送装置の要部を拡大して示す概略構
成図である。
【図3】前記分離搬送装置の装置本体の拡大側面図であ
る。
【図4】前記装置本体のスクリーンの構成を説明するた
めに一部を破断して示す平面図である。
【図5】前記スクリーンの側面図である。
【図6】前記スクリーンの一部分の斜視図である。
【図7】前記スクリーンを構成する板状部材の側面図で
ある。
【図8】第1の温水噴射機構をスクリーン上の平面から
見た底面図である。
【図9】前記スクリーンの網目内にクラムラバー(粒
子)が入り込んだ状態を示す平面図である。
【図10】前記スクリーンの循環駆動時において温水
が、スクリーン網目内に入り込んだクラムラバーに噴射
されている状態を説明するための説明図である。
【図11】スクリーン網目に詰まったクラムラバーに噴
射温水が作用する状況を経時的に説明するための説明図
である。
【図12】熱湯中にクラムラバーが混合分散して成る被
処理物を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分離搬送装置 2 被処理物の供給ライン(配管) 4 熱交換器 5 装置本体 6 ディストリビュータ 7a 第1の温水噴射機構 7b 第2の温水噴射機構 9 搬出シュート 10 スクリーン 11 板状部材 12 軸状部材 13 鎖状連続体 14 スクリーン網目(隙間) 20a〜20d ギヤ 24a,24b 排液管 25,26 高圧洗浄ノズル 27 高圧洗浄ノズル A クラムラバー(粒子) B 熱湯 S1 〜S4 スクリーン部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 勉 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液中に粒子が混合分散されて成る被処理
    物が投下されるスクリーンと、前記スクリーンを無端軌
    道に沿って循環駆動する駆動機構と、前記被処理物が投
    下されるスクリーン部分以外の部分に対応配置される液
    体噴射機構とをそれぞれ具備し、前記スクリーンにて前
    記被処理物から前記粒子を分離して搬送すると共に、こ
    の搬送部分以外の箇所で前記液体噴射機構から噴射され
    る液体にて前記スクリーンに残存する粒子を除去するよ
    うに構成したことを特徴とする粒子の分離搬送装置。
JP10081693A 1993-04-27 1993-04-27 粒子の分離搬送装置 Pending JPH06304417A (ja)

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