JPH0630402A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH0630402A
JPH0630402A JP4185348A JP18534892A JPH0630402A JP H0630402 A JPH0630402 A JP H0630402A JP 4185348 A JP4185348 A JP 4185348A JP 18534892 A JP18534892 A JP 18534892A JP H0630402 A JPH0630402 A JP H0630402A
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JP
Japan
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circuit
image
coding
motion vector
important
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JP4185348A
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Hiroki Horikoshi
宏樹 堀越
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人物をより高精細に送信する。 【構成】 動きベクトル検出回路80は現フレームと前
フレームとの比較により、マクロブロック単位で動きベ
クトルを検出する。動きベクトル監視回路82は回路8
0により検出された動きベクトルを複数フレームにわた
り監視し、動きの大きさと発生頻度により人物などの重
要画像部分か否かを判定する。画像符号化制御回路84
は、回路82の監視結果に従い量子化回路46を制御
し、重要画像領域のマクロブロックには相対的に小さな
量子化ステップ・サイズを割り当てさせ、非重要画像領
域のマクロブロックには相対的に大きさ量子化ステップ
・サイズを割り当てさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像符号化装置に関
し、より具体的には、テレビ電話装置やテレビ会議シス
テムの端末のような画像通信装置における画像符号化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像通信装置では、動画像
及び静止画像を通信相手に送信する。画像通信装置の基
本構成ブロック図を図2に示す。
【0003】図2において、10は会議参加者を撮影す
るカメラ、12は図面などの会議資料を撮影する書画カ
メラ、14はカメラ10,12の出力を選択し、所定の
内部形式に変換する画像入力インターフェース、16は
画像表示するモニタ、18はモニタ16に画像信号を供
給する画像出力インターフェースである。
【0004】モニタ16としては、単独の画像表示装置
でも複数の画像表示装置でもよく、更には、単独の画像
表示装置でもウインドウ表示システムにより複数の画像
を別々のウインドウに表示できるものであってもよい。
【0005】20はカメラ10,12による入力画像及
び受信画像を選択及び合成して画像出力インターフェー
ス18に供給する選択合成回路、22は、送信すべき画
像信号を符号化する画像符号化回路22aと、受信した
符号化画像信号を復号化する画像復号化回路22bから
なる画像符号化復号化回路である。
【0006】24はマイク及びスピーカからなるハンド
セット、26はマイク、28はスピーカ、30はハンド
セット24、マイク26及びスピーカ28に対する音声
入出力インターフェースである。音声入出力インターフ
ェース30は、ハンドセット24、マイク26及びスピ
ーカ28の音声入出力を切り換えるだけでなく、エコー
・キャンセル処理、並びに、ダイヤルトーン、呼出音、
ビジー・トーン及び着信音などのトーンの生成処理を行
なう。32は、送信すべき音声信号を符号化する音声符
号化回路32aと、受信した符号化音声信号を復号化す
る音声復号化回路32bからなる音声符号化復号化回路
である。
【0007】34は通信回線(例えば、ISDN回線)
の回線インターフェース、36は、画像符号化回路22
a及び音声符号化回路32aからの送信すべき符号化情
報を多重化して回線インターフェース34に供給すると
共に、回線インターフェース34から供給される受信情
報から符号化画像情報と符号化音声情報を分離し、それ
ぞれ画像復号化回路22b及び音声復号化回路32bに
供給する分離多重化回路である。
【0008】38は全体、特に画像入力インターフェー
ス14、画像出力インターフェース18、選択合成回路
20、画像符号化復号化回路22、音声入出力インター
フェース30、音声符号化復号化回路32及び分離多重
化回路36を制御するシステム制御回路、39はシステ
ム制御回路38に使用者が所定の指示を入力するための
操作装置(例えば、テン・キーやキーボード等)であ
る。
【0009】図2における画像信号及び音声信号の流れ
を簡単に説明する。カメラ10及び書画カメラ12によ
る入力画像は画像入力インターフェース14により選択
され、その一方が選択合成回路20に入力する。選択合
成回路20は通常、カメラ10,12による入力画像を
そのまま画像符号化復号回路22の符号化回路22aに
出力する。画像符号化回路22aは、詳細は後述する
が、システム制御回路38からの制御信号及び内部決定
に従う符号化モードで入力画像信号を符号化し、分離多
重化回路36に出力する。
【0010】他方、ハンドセット24のマイク又はマイ
ク26による入力音声信号は音声入出力インターフェー
ス30を介して音声符号化復号化回路32の音声符号化
回路32aに入力し、符号化されて分離多重化回路36
に印加される。
【0011】分離多重化回路36は、符号化回路22
a,32aからの符号化信号を多重化し、回線インター
フェース34に出力する。回線インターフェース34は
分離多重化回路36からの信号を、接続する通信回線に
出力する。
【0012】通信回線から受信した信号は回線インター
フェース34から分離多重化回路36に供給される。分
離多重化回路36は、受信信号から符号化画像信号と符
号化音声信号を分離し、それぞれ画像復号化回路22b
及び音声復号化回路32bに印加する。画像復号化回路
22bは、分離多重化回路36からの符号化画像信号を
復号し、選択合成回路20に印加する。
【0013】選択合成回路20はシステム制御回路38
からの制御信号に従い、画像入力インターフェース14
からの入力画像と、画像復号化回路22bからの受信画
像を選択合成し、画像出力インターフェース18に出力
する。選択合成回路20は、合成処理として例えば、ピ
クチャー・イン・ピクチャーやウインドウ表示システム
における対応ウインドウへのはめ込みなどを行なう。画
像モニタ16は画像出力インターフェース18からの画
像信号を画像表示する。これにより、入力画像及び/又
は受信画像がモニタ16の画面に表示される。
【0014】音声符号化回路32bにより復号された受
信音声信号は音声入出力インターフェース30を介して
ハンドセット24のスピーカ及び/又はスピーカ28に
印加される。これにより、通信相手からの音声を聞くこ
とができる。
【0015】なお、画像及び音声以外のコマンドなどで
通信相手に送信するものは、システム制御回路38から
分離多重化回路36に直接供給され、受信したコマンド
は分離多重化回路36からシステム制御回路38に直接
供給される。
【0016】図3は、図2に示す画像符号化回路22a
の詳細な回路構成ブロック図を示す。図3に示す符号化
回路では、画面毎に前フレーム(予測値)との差分を符
号化するINTERモードと、差分をとらずにその画面
内で符号化するINTRAモードを選択できる。例え
ば、動きや時間方向で動きの少ない画像や静止画ではI
NTERモードを使用し、動きの大きな画像や、動きが
少ない画像でもシーン・チェンジの際にはINTRAモ
ードを使用する。また、発生する符号化データ量に応じ
て、量子化ステップ・サイズを変更し、必要により駒落
とし(フレーム・スキップ)を行なう。
【0017】図3において、40は選択合成回路20か
らの画素データが入力する入力端子、42は、入力端子
40からの画素値と当該画素値の予測誤差との間のエネ
ルギー比較結果及び外部制御信号に従い、INTRAモ
ード又はINTERモードを選択する符号化モード選択
回路である。符号化モード選択回路42は、INTRA
モードでは入力端子40からの画素値をそのまま出力
し、INTERモードでは、その符号化ブロックである
マクロブロック単位で予測値(前フレーム)との差分
(予測誤差)を出力する。
【0018】44は、符号化モード選択回路42の出力
を離散コサイン変換し、DCT係数データを出力するD
CT回路、46は、DCT回路44から出力されるDC
T係数データを、指定された量子化ステップ・サイズで
量子化する量子化回路、48は、量子化回路46の出力
を可変長符号化する可変長符号化回路、50は可変長符
号化回路48の出力をバッファリングする送信バッフ
ァ、52は送信バッファ50の出力を分離多重化回路3
6に接続する出力端子である。
【0019】54は、量子化回路46の出力を逆量子化
する逆量子化回路、56は逆量子化回路54の出力を逆
離散コサイン変換する逆DCT回路である。58は、I
NTERモードで逆DCT回路56の出力に予測値を加
算して出力し、INTRAモードでは逆DCT回路56
の出力をそのまま出力する加算器である。60は、動き
補償フレーム間予測のためのフレーム・メモリであり、
加算器58の出力(局部復号値)を記憶する。
【0020】62は、入力端子40から入力する画像信
号とフレーム・メモリ60に記憶される前フレームの画
像信号とをマクロブロック単位で比較して動きベクトル
を検出する動きベクトル検出回路、64は、動きベクト
ル検出回路62により検出された動きベクトルに従い、
フレーム・メモリ60からの前フレームのデータをマク
ロブロック単位で画面内で移動させて動きを相殺する動
き補償回路、66は動き補償回路64の出力をマクロブ
ロック単位でフィルタリングするローパス・フィルタで
ある。フィルタ66の出力がフレーム間予測の予測値に
なり、加算器58及び減算器68に印加される。減算器
68は、入力端子40からの画素データとフィルタ66
の出力(予測値)との予測誤差を算出して、符号化モー
ド選択回路42に供給する。
【0021】70は、システム制御回路38からの符号
化に関する制御信号、及び送信バッファ50からのバッ
ファ蓄積量信号に従い、符号化モード選択回路42、量
子化回路46、可変長符号化回路48、及び送信バッフ
ァ50を主に制御する画像符号化制御回路である。シス
テム制御回路38からの符号化に関する制御信号には、
画質(空間解像度)優先、動き追従性(時間解像度)優
先、又はこれらの中間かを指定する信号や、書画カメラ
12の選択信号などがある。
【0022】図3の動作を説明する。入力端子40には
選択合成回路20(図1)から、例えばCCITT勧告
H.261に従う共通フォーマット(CIF又はQCI
F)で画像データが入力する。CIFフォーマットの構
成を図4、図5、図6及び図7に示す。CIFフォーマ
ットでは、1フレームの画像データがGOB(グループ
・オブ・ブロック)と呼ばれる12個のブロックからな
り、GOBは、マクロブロックと呼ばれる33個のブロ
ックからなり、マクロブロックは6個のブロック(4つ
のYブロックと、1つのCbブロック及び1つのCrブ
ロック)からなり、ブロックは8画素×8ラインからな
る。
【0023】符号化処理は、フレーム内では図4に示す
GOB#1から#12の順、各GOB内では、図5に示
すマクロブロック#1から#33の順、各マクロブロッ
ク内では図6に示すYブロック#1から#4、Cbブロ
ック及びCrブロックの順に行なわれる。
【0024】QCIFフォーマットは、図8に示すよう
に、CIFフォーマットの画素とラインをそれぞれ1/
2にしたものである。
【0025】どちらのフォーマットも、符号化伝送はG
OB単位、動き補償、量子化ステップ・サイズ及び符号
化モード選択はマクロブロック単位、DCTやフィルタ
処理はブロック単位である。
【0026】入力端子40に入力する画像データは符号
化モード選択回路42、減算器68及び動きベクトル検
出回路62に印加される。
【0027】減算器68は、入力端子40からの画素デ
ータと、フィルタ66から出力される予測値との差分
(予測誤差)を算出し、符号化モード選択回路42に印
加する。符号化モード選択回路42は、入力端子40か
らの画素値と、減算器68からの予測誤差とをエネルギ
ー比較し、その比較結果及び画像符号化制御回路72か
らの制御信号に従い符号化モードを選択する。そして、
INTRAモードでは入力端子40からの入力画素値を
そのままDCT回路44に出力し、INTERモードで
は、入力端子40からの画素値と減算器68からの予測
誤差をDCT回路44に出力する。
【0028】DCT回路44は、符号化モード選択回路
42からのデータをブロック単位で離散コサイン(DC
T)変換し、DCT係数データを量子化回路46に出力
する。量子化回路46は、画像符号化制御回路70から
の量子化特性制御信号により指定される量子化ステップ
・サイズで、DCT回路44からのDCT係数データを
量子化する。可変長符号化回路48は、画像符号化制御
回路70からの符号化制御信号に従い有意ブロックを判
定し、量子化DCT係数をCCITT勧告H.261に
従って可変長符号化する。
【0029】送信バッファ50は、可変長符号化回路4
8による可変長符号化データをバッファリングして出力
端子52を介して分離多重化回路36に出力すると共
に、バッファ蓄積量を画像符号化制御回路70に伝達す
る。送信バッファ50と出力端子52との間に誤り訂正
符号化回路を接続することもある。
【0030】逆量子化回路54は、量子化回路46で選
択されたのと同じ量子化ステップ・サイズで、量子化回
路46の出力を逆量子化し、DCT係数の代表値を出力
する。逆DCT回路56は、逆量子化回路56の出力を
逆離散コサイン変換する。加算器58は、INTERモ
ードでは、逆DCT回路56の出力に予測値(フィルタ
66の出力)を加算し、INTRAモードでは逆DCT
回路56の出力をそのまま出力する。加算器58の出力
は、フレーム・メモリ60に格納される。
【0031】フレーム・メモリ60は少なくとも2フレ
ーム分の記憶容量を具備し、加算器58の出力画素値
(即ち、局部復号値)を記憶する。動きベクトル検出回
路62は、入力端子40からの現フレームの画素データ
とフレーム・メモリ60に記憶される前フレームの画素
データとを比較し、画像の動きを検出する。具体的に
は、現フレームの処理中のマクロブロック付近を動きベ
クトル・サーチ・ウインドウとして前フレームの画素デ
ータをフレーム・メモリ60から読み出し、ブロック・
マッチング演算して動きベクトルを検出する。
【0032】動き補償回路64は、動きベクトル検出回
路62で検出された動きベクトルに従い、その動きを相
殺するようにフレーム・メモリ60からの前フレームの
画素データを画面方向に移動する。フィルタ66は、動
き補償回路64により動き補償された前フレームの画素
データに対し、ブロック境界における不連続性を緩和す
るフィルタ処理を施し、処理データを減算器68及び加
算器58に予測値として供給する。
【0033】画像符号化制御回路70は、システム制御
回路34からの制御信号(利用者設定の画質制御信号及
び書画カメラ12の選択信号など)、並びに送信バッフ
ァ50のデータ蓄積量に応じて、画像符号化の全般を制
御する。具体的には、送信バッファ50がオーバーフロ
ーしないように、送信バッファ50のデータ蓄積量を基
に、入力画像の変化、シーン・チェンジ及び通信者の画
質設定に応じて適応的に、量子化回路46の量子化ステ
ップ・サイズ、符号化モード選択回路42におけるモー
ド選択、可変長符号化回路48における有意ブロック判
定、及び駒落とし(フレーム・スキップ)を制御する。
【0034】なお、動きや変化の少ない画像は、現フレ
ームと前フレームが非常に似ているので、前フレームと
の差分を符号化するINTERモードを用いることで、
その時間冗長度を削減できる。他方、動きが大きい画像
やシーン・チェンジの際にはフレーム間相関が小さいの
で、同一フレーム内で符号化するINTRAモードを用
いる。
【0035】量子化特性に関しては、量子化ステップ・
サイズを小さくする程、画質は向上するが、有意データ
が増加するので、伝送ビット数の増加につながる。他
方、量子化ステップ・サイズを多くすると、伝送データ
量は減少するが、画質が劣化する。CCITT勧告H.
261によれば、1フレーム当たりに発生するビット数
には上限があり、画質の高精細化のための量子化特性の
向上にも限界がある。画質の高精細化は伝送ビット数の
増加を意味し、そのままフレーム・レートの減少につな
がる。即ち、画質(空間解像度)と動きに対する追従性
(時間解像度)とは相反するものであり、高画質を追求
すると、必然的に動きに対する追従性が劣化する。そこ
で、送信バッファ50のデータ蓄積量を常時監視し、適
宜に効率的に量子化ステップ・サイズを設定する。ま
た、発生する符号化ビット数に応じて駒落とし(フレー
ム・スキップ)処理を行ない、フレーム・レートを調節
する。
【0036】動き補償フレーム間符号化について簡単に
説明する。フレーム間で物体に動きがあった場合、現フ
レームには、前フレーム(参照フレーム)から物体の動
き分だけ離れた位置に、前フレームと類似する画素デー
タが存在することになる。そこで、前フレームと現フレ
ームから物体の動きベクトルを推定し、似通ったブロッ
クとの差分を符号化する。勿論、動きベクトルも符号化
して一緒に伝送する。これが動き補償フレーム間符号化
である。動き補償フレーム間符号化における予測誤差
は、動き補償しない単純フレーム間符号化における予測
誤差よりも小さくなるので、動きの大きな画像に対して
効率良く符号化できる。
【0037】例えば、CCITT勧告H.261では、
16画素×16画素のマクロブロックに対して、48画
素×48画素の動きベクトル・サーチ・ウインドウを用
い、動きベクトルの水平成分及び垂直成分を、−15〜
+15の整数で検出するとしている。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、送信
バッファ50のデータ蓄積量のみに応じて量子化特性を
制御しているので、背景画像も人物像も考慮することな
く、データを割り当てており、本来重要な画像領域に対
し十分なデータ量が与えられていないという問題点があ
る。
【0039】これに対しては、画面を複数の領域に分割
し、その重要度に応じて量子化特性を切り換える構成が
提案されているが、この構成は、重要画像(例えば、人
物像)が画面中央に位置することを前提としており、例
えば、カメラの前で被写体の人物が画面中央から横にず
れて位置する場合や、カメラに近付いている場合等で
は、十分な効果を得られないばかりか、逆に重要画像が
悪い画質で伝送されるという弊害がある。
【0040】本発明は、このような不都合を解消する画
像符号化装置を提示することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像符号化
装置は、少なくとも量子化特性を選択自在な画像符号化
装置であって、画面内の重要画像部分を判別する重要画
像判別手段と、当該重要画像判別手段の判別結果に従
い、当該重要画像部分に相対的に多くの符号量を割り当
てるべく当該量子化特性を制御する制御手段とを設けた
ことを特徴とする。
【0042】本発明はまた、少なくとも量子化特性を選
択自在な画像符号化装置であって、動きベクトルを検出
する動きベクトル検出手段と、画面内の複数の所定領域
に関し、当該動きベクトル検出手段により検出された動
きベクトルにより重要画像部分を判別する重要画像判別
手段と、当該重要画像判別手段の判別結果に従い、当該
重要画像部分に相対的に多くの符号量を割り当てるべく
当該量子化特性を制御する制御手段とを設けたことを特
徴とする。
【0043】
【作用】上記手段により、人物などの動きのある重要画
像部分に対して適応的により多くの符号量を割り当て
る。これにより、人物などの重要な画像部分をより高精
細に送信できる。より多くの符号量を割り当てるのが画
面の中央部分に限定されていないので、動きのある人物
などにも柔軟に対応できる。
【0044】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0045】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。図3と同じ構成要素には同じ符号を付し
てある。
【0046】図1において、動きベクトル検出回路80
は、動きベクトル検出回路62と同様に、入力端子40
からの現フレームの画素データと、フレーム・メモリ6
0に記憶される前フレームの画素データから動きベクト
ルを検出する。動きベクトル監視回路82は、予め設定
された複数のマクロブロックに関して、動きベクトル検
出回路80で検出された動きベクトルを複数フレームに
わたり監視及び記憶し、動きの大きさと頻度により重要
画像領域か否かを判断する。つまり、動きが頻繁にある
部分を重要領域とみなし、ほとんど動きの無い部分を非
重要領域とみなす。動きベクトル監視回路82は、この
判断結果を重要領域情報として画像符号化制御回路84
に出力する。
【0047】画像符号化制御回路84は、画像符号化制
御回路70と同様に、システム制御回路38からの符号
化に関する制御信号、及び送信バッファ50からのバッ
ファ蓄積量信号に従い、符号化モード選択回路42、量
子化回路46、可変長符号化回路48及び送信バッファ
50におけるモード選択、量子化ステップ・サイズ、有
意ブロック判定及び駒落とし(フレーム・スキップ)を
制御するが、更に、動きベクトル監視回路82からの重
要領域情報に従い、これらの符号化制御、特に量子化ス
テップ・サイズを補正する。
【0048】即ち、従来の画像符号化制御回路70は、
送信バッファ50のデータ蓄積量に応じて各マクロブロ
ックに均一の量子化ステップ・サイズ又は画面上の位置
に応じた量子化ステップ・サイズを割り当てていたが、
本実施例の画像符号化制御回路84は、動きベクトル監
視回路82からの重要領域情報に従い、重要画像領域の
マクロブロックには相対的に小さいな量子化ステップ・
サイズを割り当て、非重要画像領域のマクロブロックに
は相対的に大きな量子化ステップ・サイズを割り当て
る。
【0049】これにより、背景などの比較的重要でない
領域に割り当てられていた符号化データを、人物などの
重要な画像領域に重点的に割り当てることになり、人物
像などを高精細に送信できる。
【0050】図9及び図10を参照して、動きベクトル
監視回路82の動作を説明する。図9は、動きベクトル
を監視する対象としたマクロブロックa〜xを示し、図
10は、その監視結果により符号化を補正制御する領域
A〜Xを示す。
【0051】動きベクトル監視回路82は、例えば、マ
クロブロックa〜xのそれぞれに関して、動きベクトル
の絶対値を平均化する演算回路を具備する。各マクロブ
ロックa〜xについて、所定のフレーム数の間に検出し
た動きベクトルの絶対値和が所定値を越えた場合に、当
該所定値を越えるマクロブロックa〜xに対応する領域
A〜Xを重要画像領域と判断し、画像符号化制御回路8
4に通知する。例えば、マクロブロックa,b,e,f
で検出した動きベクトルの絶対値和が所定値を越えた場
合、領域域A,B,E,Fを重要画像領域と判断し、画
像符号化制御回路84に通知する。
【0052】上記実施例では、重要画像領域を、画像の
動きの大きさと頻度で判定したが、本発明が、これに限
定されないことは明らかであり、その他の判定方法を採
用できることも明らかである。例えば、ビデオ信号処理
により特定の被写体を追尾する追尾方式は周知であり、
これを利用し又は上記動きベクトル監視回路82と併用
してもよい。
【0053】また、重要度を2段階で判定したが、3段
階以上であってもよい。その際、重要度のレベルに応じ
て符号割り当てを調節するようにしてもよい。
【0054】本実施例の主要な機能を、ソフトウエアに
より実現できることは云うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、比較的重要な画像領域により多く
の符号量を割り当てるので、重要な画像部分をより高精
細に送信することができる。また、重要な画像部分が画
面内で移動しても追従することができるので、例えば人
物の移動が制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 画像通信装置の基本構成ブロック図である。
【図3】 図2の画像符号化回路22aの構成ブロック
図である。
【図4】 CIFフォーマットのブロック化の説明図で
あり、1フレームを12個のGOB(グループ・オブ・
ブロック)に分割した状態を示す。
【図5】 GOBの構成図である。
【図6】 マクロブロックの構成図である。
【図7】 最小単位のブロックの構成図である。
【図8】 QCIFフォーマットの説明図である。
【図9】 動きベクトル監視回路82の監視対象のマク
ロブロックa〜xを示す図である。
【図10】 図9に対応して符号化の補正制御単位とな
る領域A〜Xを示す図である。
【符号の説明】
10:カメラ 12:書画カメラ 14:画像入力イン
ターフェース 16:モニタ 18:画像出力インター
フェース 20:選択合成回路 22:画像符号化復号
化回路 22a:画像符号化回路 22b:画像復号化
回路 24:ハンドセット 26:マイク 28:スピ
ーカ 30:音声入出力インターフェース 32:音声符号化復号化回路 32a:音声符号化回路
32b:音声復号化回路 34:回線インターフェー
ス 36:分離多重化回路 38:システム制御回路
39:操作装置 40:入力端子 42:符号化モード
選択回路 44:DCT回路 46:量子化回路 4
8:可変長符号化回路 50:送信バッファ 52:出
力端子 54:逆量子化回路 56:逆DCT回路 5
8:加算器 60:動き補償用フレーム・メモリ 62:動きベクト
ル検出回路 64:動き補償回路 66:ローパス・フ
ィルタ 68:減算器 70:画像符号化制御回路 8
0:動きベクトル検出回路 82:動きベクトル監視回
路 84:画像符号化制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも量子化特性を選択自在な画像
    符号化装置であって、画面内の重要画像部分を判別する
    重要画像判別手段と、当該重要画像判別手段の判別結果
    に従い、当該重要画像部分に相対的に多くの符号量を割
    り当てるべく当該量子化特性を制御する制御手段とを設
    けたことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 画面内符号化及び動き補償画面間符号化
    を選択自在な符号化手段を具備する請求項1に記載の画
    像符号化装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも量子化特性を選択自在な画像
    符号化装置であって、動きベクトルを検出する動きベク
    トル検出手段と、画面内の複数の所定領域に関し、当該
    動きベクトル検出手段により検出された動きベクトルに
    より重要画像部分を判別する重要画像判別手段と、当該
    重要画像判別手段の判別結果に従い、当該重要画像部分
    に相対的に多くの符号量を割り当てるべく当該量子化特
    性を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像
    符号化装置。
  4. 【請求項4】 画面内符号化及び動き補償画面間符号化
    を選択自在な符号化手段を具備する請求項3に記載の画
    像符号化装置。
JP4185348A 1992-07-13 1992-07-13 画像符号化装置 Withdrawn JPH0630402A (ja)

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