JP3382292B2 - 画像符号化装置及びその方法 - Google Patents

画像符号化装置及びその方法

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JP3382292B2 JP09596493A JP9596493A JP3382292B2 JP 3382292 B2 JP3382292 B2 JP 3382292B2 JP 09596493 A JP09596493 A JP 09596493A JP 9596493 A JP9596493 A JP 9596493A JP 3382292 B2 JP3382292 B2 JP 3382292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データを符号化す
る画像符号化装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議やテレビ電話のように音声と
画像を同時に双方向で伝送するシステムでは、画像のフ
ォーマットとして、例えばCCITT勧告H.261に
従う共通フォーマットであるCIFフォーマット又はQ
CIFフォーマットが使用される。
【0003】図2を参照して、CIFフォーマットの構
造を簡単に説明する。CIFフォーマットでは、輝度信
号Yのフレームは352画素×288ラインからなり、
色差信号Cr,Cbのフレームは176画素×144ラ
インからなり、データ幅は8ビットである。
【0004】1フレームの画像データが、GOB(グル
ープ・オブ・ブロック)と呼ばれる12個のブロックか
らなる。各GOBは、マクロブロック(MB)と呼ばれ
る33個のブロックからなる。各マクロブロック(M
B)は、8画素×8ラインからなる6個のブロック(4
つのYブロックと、1つのCbブロック及び1つのCr
ブロック)からなる。
【0005】符号化処理は、フレーム内ではGOB#1
から#12の順、各GOB内ではマクロブロック#1か
ら#33の順、各マクロブロック内ではYブロック#1
から#4、Cbブロック及びCrブロックの順に行なわ
れる。
【0006】QCIFフォーマットは、図3に示すよう
に、CIFフォーマットの画素とラインをそれぞれ1/
2にしたものである。GOBは#1,#3,#5のみと
なるが、それ以外はCIFフォーマットと同じである。
【0007】図4は、CIFフォーマット又はQCIF
フォーマットでのブロック内の画素順を示す。
【0008】どちらのフォーマットも、符号化伝送はG
OB単位である。GOB#1〜#12(QCIFフォー
マットでは#1,#3,#5)の順で、また、各GOB
内ではMB#1〜#33の順となる。各MB内では、輝
度ブロック#1〜#4、Cbブロック#5及びCrブロ
ック#6の順になる。
【0009】動き補償、量子化ステップ・サイズ及び符
号化モードの選択はマクロブロック単位であり、DCT
(離散コサイン変換)やフィルタ処理はブロック単位で
ある。符号化方式モードには、フレーム間符号化(IN
TER)モード、フレーム内符号化(INTRA)モー
ド及び動き補償付きフレーム間符号化(MC)モードが
あり、通常、これらが適応的に選択されるようになって
いる。
【0010】フレーム間符号化(INTER)は、図5
に示すように、処理ブロックの1枚前のフレームの、同
一画面位置のブロックとの差分をとり、その差分を符号
化する方法である。フレーム間の動きの無い物体に対し
ては差分が0になるので、非常に高い符号化効率を得る
ことができる。
【0011】動き補償付きフレーム間符号化(MC)
は、図6に示すように、フレーム間での物体の動きを検
出し、前フレームの参照ブロックを動きに合わせて移動
するものである。フレーム間で物体に動きがあった場
合、現フレームには、前フレーム(参照フレーム)から
物体の動き分だけ離れた位置に、前フレームと類似する
画素データが存在することになる。そこで、前フレーム
と現フレームから物体の動きベクトルを推定し、似通っ
たブロックとの差分を符号化する。勿論、動きベクトル
も符号化して一緒に伝送する。動き補償フレーム間符号
化における予測誤差は、動き補償しない単純フレーム間
符号化における予測誤差よりも小さくなるので、動きの
大きな画像に対して効率良く符号化できる。しかし、あ
る程度以上に動きが大きくなると、逆に符号化効率が悪
化する。
【0012】例えば、CCITT勧告H.261では、
16画素×16画素のマクロブロックに対して、48画
素×48画素の動きベクトル・サーチ・ウインドウを用
い、動きベクトルの水平成分及び垂直成分を、−15〜
+15の整数で検出するとしている。
【0013】フレーム内符号化(INTRA)は、図7
に示すように、前フレームを参照せずに、ブロック内の
データのみで符号化する方法であり、物体の動きが大き
過ぎるときや、シーン・チェンジなどのように前フレー
ムとの相関が弱いときに、用いられる。
【0014】図8は、従来の画像符号化装置の概略構成
ブロック図を示す。入力端子110には、符号化しよう
とする画像データが入力する。この入力画像データは、
上述のCIFフォーマット又はQCIFフォーマットに
なっている。112は、入力端子110からの画素デー
タと、フレーム間符号化(INTER又はMC)の場合
の予測値との予測誤差を算出する減算器、114は、入
力端子110からの画像データ(a接点)又は減算器1
12の出力(b接点)を選択するスイッチである。スイ
ッチ114はマクロブロック単位で切り換えられ、IN
TRAモードではa接点に接続し、INTERモード又
はMCモードではb接点に接続する。
【0015】120は、スイッチ114の出力を離散コ
サイン変換し、DCT係数データを出力するDCT回
路、122はDCT回路120から出力されるDCT係
数データを、指定された量子化ステップ・サイズで量子
化する量子化回路、124は、量子化回路122の出力
を可変長符号化する可変長符号化回路、126は可変長
符号化回路124の出力をバッファリングする出力バッ
ファ、128は出力バッファ126の出力を外部に出力
する符号化画像データ出力端子である。
【0016】130は、量子化回路122の出力を逆量
子化する逆量子化回路、132は逆量子化回路130の
出力を逆離散コサイン変換する逆DCT回路である。1
34は、INTERモード又はMCモードで逆DCT回
路132の出力に予測値を加算して出力し、INTRA
モードでは逆DCT回路132の出力をそのまま出力す
る加算器である。136は、動き補償フレーム間予測の
ためのフレーム・メモリであり、局部復号値である加算
器58の出力を記憶する。
【0017】138は、入力端子110から入力する画
像信号とフレーム・メモリ136に記憶される前フレー
ムの画像信号とをマクロブロック単位で比較して動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出回路、140は、動
きベクトル検出回路138により検出された動きベクト
ルに従い、フレーム・メモリ136からの前フレームの
データをマクロブロック単位で画面内で移動させて動き
を相殺する動き補償回路、142は動き補償回路140
の出力をマクロブロック単位でフィルタリングするロー
パス・フィルタ、144は、INTERモード又はMC
モードで閉成してフィルタ142の出力を加算器134
に印加し、INTRAモードでは0値に接続して加算器
134に0値を印加するスイッチである。フィルタ14
0の出力がフレーム間予測の予測値になり、減算器11
2、及びスイッチ144を介して加算器134に印加さ
れる。
【0018】146は、出力バッファ126からのバッ
ファ蓄積量信号に従い、量子化回路122の量子化ステ
ップ・サイズを制御し、また、INTRAモード、IN
TERモード又はMCモードの適応的な選択に従いスイ
ッチ114,144をマクロブロック単位で制御する符
号化制御回路である。
【0019】図8の動作を簡単に説明する。入力端子1
10には輝度データ及び色差データがマクロブロック単
位でそのブロック順(Y,Y,Y,Y,Cb,Cr)に
入力する。
【0020】入力端子110に入力する画像データは減
算器112、スイッチ114のa接点、及び動きベクト
ル検出回路138に入力する。減算器112は、入力端
子110からの画素データと、フィルタ142から出力
される予測値との差分(予測誤差)を算出し、スイッチ
114のb接点に出力する。符号化制御回路146は、
最初のフレームではスイッチ114をa接点に接続する
が、以後のフレームでは、適応的なINTRAモード、
INTERモード及びMCモードの選択に従いマクロブ
ロック単位でa接点又はb接点に接続する。
【0021】スイッチ114の出力はDCT回路120
に印加され、ブロック単位でDCT変換される。即ち、
DCT回路120は、INTRAモードでは画素値その
ものをDCT変換し、INTERモード又はMCモード
では、予測誤差をDCT変換する。量子化回路122
は、符号化制御回路146からの量子化特性制御信号に
より指定される量子化ステップ・サイズで、DCT回路
122からのDCT係数データを量子化する。
【0022】可変長符号化回路124は、量子化回路1
22の出力を可変長符号化し、出力バッファ126は、
可変長符号化回路124による可変長符号化データをバ
ッファリングして出力端子128に出力する。出力バッ
ファ126はまた、バッファ残量を監視し、バッファ残
量に関する情報を符号化制御回路146に通知する。
【0023】符号化制御回路146はバッファ残量に従
って量子化回路122の量子化ステップ・サイズを制御
する。なお、量子化ステップ・サイズの変更タイミング
は、マクロブロック単位である。出力バッファ126の
データ量が多くなると、量子化ステップを小さくして可
変長符号化回路124の発生する符号量が少なくなるよ
うにし、出力バッファ126のデータ量が少なくなる
と、量子化ステップを大きくして可変長符号化回路12
4の発生する符号量が多くなるようにする。
【0024】逆量子化回路130は、量子化回路122
で選択されたのと同じ量子化ステップ・サイズで、量子
化回路122の出力を逆量子化し、DCT係数の代表値
を出力する。逆DCT回路132は、逆量子化回路12
2の出力を逆離散コサイン変換する。符号化制御回路1
46は、INTERモード又はMCモードの符号化ブロ
ックに対してはスイッチ144をフィルタ142の出力
に接続し、INTRAモードでは’0’値に接続する。
従って、加算器134は、INTERモード又はMCモ
ードでは、逆DCT回路132の出力に予測値(フィル
タ142の出力)を加算して出力し、INTRAモード
では逆DCT回路132の出力をそのまま出力する。加
算器134の出力は、フレーム・メモリ136に格納さ
れる。
【0025】フレーム・メモリ136は通常、2フレー
ム分の記憶容量を具備し、加算器134の出力画素値
(即ち、局部復号値)を記憶する。動きベクトル検出回
路138は、入力端子110からの現フレームの画素デ
ータとフレーム・メモリ136に記憶される前フレーム
の画素データとを比較し、画像の動きを検出する。具体
的には、現フレームの処理中のマクロブロック付近を動
きベクトル・サーチ・ウインドウとして前フレームの画
素データをフレーム・メモリ136から読み出し、ブロ
ック・マッチング演算して動きベクトルを検出する。
【0026】動き補償回路140は、動きベクトル検出
回路138で検出された動きベクトルに従い、その動き
を相殺するようにフレーム・メモリ136からの前フレ
ームの画素データを画面方向に移動する。フィルタ14
2は、動き補償回路140により動き補償された前フレ
ームの画素データに対し、ブロック境界における不連続
性を緩和するフィルタ処理を施し、処理データを減算器
112及び、スイッチ144を介して加算器134に予
測値として供給する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、出力
バッファ126のデータ蓄積量に応じて量子化回路12
2の量子化ステップ・サイズを変更する際、色成分と輝
度成分の両方を一括して変更する。色成分と輝度成分の
両方の量子化ステップ・サイズが一緒に大きくなった
り、小さくなったりするので、画像の劣化が目立ちがち
である。
【0028】本発明は、このような欠点の無い画像符号
化装置を提示することを目的とする。
【0029】また、テレビ電話やテレビ会議ではグラフ
などの静止画像、所謂書画画像を伝送することもあり、
その符号化にも上述の画像符号化装置を併用している。
書画画像を伝送する書画モードでは、従来、量子化ステ
ップ・サイズを1フレーム内で一括して小さく設定して
おり、発生符号量が膨大になり、符号化及び伝送に時間
がかかるという問題点があった。
【0030】本発明は、このような問題点を解決する画
像符号化装置及びその方法を提示することを目的とす
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像符号化
装置は、画像データを入力する入力手段と、前記入力手
段によって入力された画像データに対して下位nビット
(nは自然数)を零に固定する丸め処理を行う処理手段
と、前記処理手段によって処理された画象データを周波
数成分に変換する変換手段と、前記変換手段によって変
換された画像データを量子化する量子化手段と、前記量
子化手段によって量子化された画像データを符号化する
符号化手段と、前記符号化手段によって符号化された画
像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段のデータ
占有量に応じて前記処理手段の丸め処理と前記量子化手
段の量子化処理を制御する制御手段とを有し、前記制御
手段は前記データ占有量が多くなるに従い、前記nを大
きくするように制御することを特徴とする。
【0032】本発明に係る画像符号化方法は、画像デー
タを入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力
された画像データに対して下位nビット(nは自然数)
を零に固定する丸め処理を行う処理ステップと、前記処
理ステップで処理された画象データを周波数成分に変換
する変換ステップと、前記変換ステップで変換された画
像データを量子化する量子化ステップと、前記量子化ス
テップで量子化された画像データを符号化する符号化ス
テップと、前記符号化ステップで符号化された画像デー
タを記憶媒体に記憶する記憶ステップと、前記記憶媒体
のデータ占有量に応じて前記処理ステップの丸め処理と
前記量子化ステップの量子化処理を制御する制御ステッ
プとを有し、前記制御ステップでは前記記憶媒体のデー
タ占有量が多くなるに従い、前記nを大きくするように
制御することを特徴とする。
【0033】
【0034】
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0036】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。10は、CIF又はQCIFフォーマッ
トの画像データが入力する入力端子、12は、減算器1
12と同様に機能する減算器、14は、スイッチ114
と同様に機能するスイッチである。
【0037】16は、入力端子10に入力する画像デー
タが輝度成分データか色成分データかを検出する輝度/
色検出回路、18は、制御信号に応じてスイッチ14の
出力を再量子化(量子化ステップ・サイズの変換)する
変換回路である。検出回路16及び変換回路18が、本
実施例の主たる特徴部分である。
【0038】20は、変換回路18の出力を離散コサイ
ン変換するDCT回路である。DCT回路20、量子化
回路22、可変長符号化回路24、出力バッファ26、
出力端子28、逆量子化回路30、逆DCT回路32、
加算器34、フレーム・メモリ36、動きベクトル検出
回路38、動き補償回路40、ローパス・フィルタ42
及びスイッチ44は、それぞれ、図8の回路120〜1
44と対応しており、回路120〜144と全く同じに
機能する。
【0039】46は全体を制御する符号化制御回路であ
り、出力バッファ26からのバッファ蓄積量信号に従っ
た量子化回路22の量子化ステップ・サイズの制御と、
INTRAモード、INTERモード又はMCモードの
適応的な選択に従ったスイッチ14,44の制御は、符
号化制御回路146と同様である。本実施例では更に、
出力バッファ26からのバッファ蓄積量信号に従い、変
換回路18を制御する。出力バッファ26はバッファ残
量を50%以上、25%以上、12%以上、12%未満
の4段階で検出し、符号化制御回路46に通知するもの
とする。
【0040】図9を参照して、変換回路18の作用を詳
細に説明する。検出回路16は、変換回路18が現在処
理しようとするデータが輝度成分データか色成分データ
かを変換回路18に通知する。図9では、入力端子10
に入力する画像データは、9ビットで線形量子化されて
いるとする。
【0041】検出回路16の検出結果により、輝度デー
タでないとき(S1)、又は、輝度データであっても
(S1)、出力バッファ26のバッファ残量が50%以
上のときには(S2)、変換回路18は、符号化制御回
路46の制御信号に従い、スイッチ14の出力をそのま
まDCT回路20に印加する。
【0042】輝度データであり(S1)、且つ、出力バ
ッファ26のバッファ残量が50%未満で25%以上の
とき(S3)、変換回路18は、符号化制御回路46の
制御信号に従い、スイッチ14の9ビット出力の下位2
ビットを丸め処理(又は切り捨て若しくは切り上げ)に
より’00’に固定する(S5)。例えば、スイッチ1
4の出力ビット列が000100010〜000100
101のとき、0001000100に変換され、00
0100110〜000101001のとき、0001
001000に変換される。
【0043】輝度データであり(S1)、且つ、出力バ
ッファ26のバッファ残量が25%未満で12%以上の
とき(S4)、変換回路18は、符号化制御回路46の
制御信号に従い、スイッチ14の9ビット出力の下位4
ビットを丸め処理(又は切り捨て若しくは切り上げ)に
より’0000’に固定する(S6)。例えば、スイッ
チ14の出力ビット列が000111000〜0010
00111のとき、001000000に変換される。
【0044】輝度データであり(S1)、且つ、出力バ
ッファ26のバッファ残量が12%未満のとき(S
4)、変換回路18は、符号化制御回路46の制御信号
に従い、スイッチ14の9ビット出力の下位6ビットを
丸め処理(又は切り捨て若しくは切り上げ)により’0
00000’に固定する(S6)。
【0045】このような変換又は再量子化により、有効
ビット数が少なくなり、バックグラウンド・ノイズや熱
雑音、並びに画面の変化によるフレーム間の時間的な高
周波成分が削減され、結果的に発生符号量が少なくな
る。出力バッファ26の残量が回復するに連れ、量子化
ステップを細かくする。
【0046】色データについても、同様の処理で再量子
化できることは明らかであるり、輝度データと色データ
で変換回路18における削減ビット数又は再量子化の量
子化ステップを相違させれば、画質の劣化を目立たなく
することができる。
【0047】次に、書画画像を符号化する場合を説明す
る。書画画像のように低階調でよい静止画の符号化で
は、画像内の文字をはっきりと読み取れるようにする必
要がある。輝度の細かな変化があると文字の明瞭度が低
下し、輝度の変化が急峻であれば文字の明瞭度が向上す
る。つまり、画像の明瞭度を下げずに発生符号量を少な
くするには、輝度データの量子化ステップを大きくすれ
ばよい。そこで本実施例では、書画モードのとき、符号
化制御回路46は、変換回路18を図10に示すように
制御する。
【0048】即ち、符号化制御回路46は、外部からの
制御信号により書画モードか否かを知り、その結果を変
換回路18に通知する。変換回路18は、書画モードの
輝度データに対して(S11,12)、丸め処理により
下位4ビットを’0000’に固定する(S13)。こ
れにより、輝度データのみ、量子化ステップ・サイズが
大きくなる。勿論、丸めの対象を下位2ビット又は下位
6ビットなどとしてもよい。
【0049】このように、輝度データの有効ビット数を
少なくすると、画像の明瞭度を下げずに発生符号量を削
減できる。また、前フレームの画像との間に生じる輝度
データの揺らぎによる画像のちらつきも低減され、この
点で明瞭度が改善される。
【0050】本実施例の主要な機能をソフトウエアによ
り実現できることは云うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、画質をあまり損なうことなしに、
発生符号量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図2】 CIFフォーマットの階層構造図である。
【図3】 QCIFフォーマットの階層構造図である。
【図4】 基本となるブロックの画素順を示す図であ
る。
【図5】 フレーム間符号化の説明図である。
【図6】 動き補償フレーム間符号化の説明図である。
【図7】 フレーム内符号化の説明図である。
【図8】 従来例の概略構成ブロック図である。
【図9】 変換回路18の動作フローチャートである。
【図10】 書画モードでの変換回路18の動作フロー
チャートである。
【符号の説明】
10:入力端子 12:減算器 14:スイッチ 1
6:輝度/色検出回路 18:変換回路 20:DCT
回路 22:量子化回路 24:可変長符号化回路 26:出力バッファ 28:出力端子 30:逆量子化
回路 32:逆DCT回路 34:加算器 36:フレ
ーム・メモリ 38:動きベクトル検出回路 40:動き補償回路 42:ローパス・フィルタ 4
4:スイッチ 46:符号化制御回路 110:入力端
子 112:減算器 114:スイッチ 120:DC
T回路 122:量子化回路 124:可変長符号化回
路 126:出力バッファ 128:出力端子 13
0:逆量子化回路 132:逆DCT回路 134:加
算器 136:フレーム・メモリ 138:動きベクト
ル検出回路 140:動き補償回路 142:ローパス
・フィルタ 144:スイッチ 146:符号化制御回

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された画像データに対して
    位nビット(nは自然数)を零に固定する丸め処理を行
    う処理手段と、 前記処理手段によって処理された画象データを周波数成
    分に変換する変換手段と、 前記変換手段によって変換された画像データ を量子化す
    る量子化手段と、 前記量子化手段によって量子化された画像データを符号
    化する符号化手段と、 前記符号化手段によって符号化された画像データを記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段のデータ占有量に応じて前記処理手段の丸
    め処理と前記量子化手段の量子化処理を制御する制御手
    段とを有し、前記制御手段は前記データ占有量が多くな
    るに従い、前記nを大きくするように制御することを特
    徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 画像データを入力する入力ステップと、 前記入力ステップで入力された画像データに対して下位
    nビット(nは自然数)を零に固定する丸め処理を行う
    処理ステップと、 前記処理ステップで処理された画象データを周波数成分
    に変換する変換ステップと、 前記変換ステップで変換された画像データ を量子化する
    量子化ステップと、 前記量子化ステップで量子化された画像データを符号化
    する符号化ステップと、 前記符号化ステップで符号化された画像データを記憶媒
    体に記憶する記憶ステップと、 前記記憶媒体のデータ占有量に応じて前記処理ステップ
    の丸め処理と前記量子化ステップの量子化処理を制御す
    る制御ステップとを有し、前記制御ステップでは前記記
    憶媒体のデータ占有量が多くなるに従い、前記nを大き
    くするように制御することを特徴とする画像符号化方
    法。
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