JPH0630399A - 動きベクトル検出方法および検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出方法および検出装置

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JPH0630399A
JPH0630399A JP4178399A JP17839992A JPH0630399A JP H0630399 A JPH0630399 A JP H0630399A JP 4178399 A JP4178399 A JP 4178399A JP 17839992 A JP17839992 A JP 17839992A JP H0630399 A JPH0630399 A JP H0630399A
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JP
Japan
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priority
motion
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JP4178399A
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English (en)
Inventor
Shinichi Uramoto
紳一 浦本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明はより効率のよい符号化処理を実現
化でき、かつ集積化に適したより小さな回路規模で実現
することの可能な動きベクトルの優先順位設定機能を有
する動きベクトル検出方法および検出装置を提供するこ
とを主要な特徴とする。 【構成】 動きベクトル検出装置において、動きベクト
ルの優先順位を4近傍距離を基に設定して、動きベクト
ルの可変長符号化後のデータ量を低減することにより画
像データ圧縮の全体効率を向上させる。また、優先順位
設定を1加算/1減算器25でインクリメントまたはデ
クリメントすることにより、小規模な回路で実現するこ
とを可能にし、動きベクトル検出装置の回路規模削減を
実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は動きベクトル検出方法
および検出装置に関し、特に、画像信号の動き補償付予
測符号化方式に用いられ、半導体集積回路により構成さ
れるような動きベクトル検出方法および検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像信号の冗長度を利用して、そのデー
タ量を圧縮して伝送する画像の高能率符号化方式の一例
として、フレーム間予測符号化方式がある。この方法
は、現在符号化しようとしている現フレームの各画素デ
ータと参照する前フレームの同じ位置にある各画素デー
タとの差分である予測誤差を算出し、この予測誤差を以
後の符号化に用いるものである。この方法は、動きの少
ない画像についてはフレーム間の相関が大きいため、高
能率で符号化できるが、動きの大きな画像についてはフ
レーム間の相関が小さいため、伝送されるデータの量が
増加してしまうという欠点がある。
【0003】これを解決する方法として、動き補償付フ
レーム間予測符号化方式がある。この方法は、予測誤差
を算出する前に予め現フレームと前フレームの画素デー
タを用いて動きベクトルを算出し、この動きベクトルに
従って前フレームの予測画像を移動させてから、この移
動後の前フレームと現フレームとの予測誤差を算出して
この予測誤差と動きベクトルを伝送する。
【0004】動きベクトルの算出には、ブロックマッチ
ング法が一般に用いられている。たとえば、352ドッ
ト,288ラインからなる画像を例にとると、まずこの
現フレームを(16×16)の画素群を1ブロックとす
るように、ブロック分割が行なわれる。そして、このブ
ロック単位で動きベクトル検出が実行されるが、このと
きこの検出ブロック(以下、テンプレートブロックTB
と称する)の同じ位置の前フレームのブロックから水平
方向および垂直方向ともに±15画素大きなブロック、
すなわち同じ位置のブロックを中心とした(46×4
6)画素により構成されるブロックが探索ブロック(以
下、サーチエリアSAと称する)とされる。
【0005】ブロックマッチング法の検索方法は以下の
とおりである。すなわち、各動きベクトルの候補に対応
する変位を有する予測画像ブロックのそれぞれに対し
て、各画素毎の差分絶対値和(あるいは差分2乗和)の
ような評価関数が求められ、この評価関数の値が最小と
なる予測画像ブロックを探し、同じ位置(以下、真裏)
と称する)ブロックから評価関数の値が最小となる予測
画像ブロックに向かうベクトルをもって当該テンプレー
トブロックにおける動きベクトルとする。
【0006】ブロックマッチング法により動きベクトル
の検出を行なう装置については、たとえば、“Proceedi
ng of IEEE 1990 Custom Integrated Circuits Confere
nce”の頁17.5.1−17.5.4に記載されてい
る。
【0007】図4は従来のブロックマッチング法により
動きベクトルの検出を行なう装置の構成例を示すブロッ
ク図である。図4を参照して、入力部1には、入力線6
を介して前フレームのデータであるサーチウィンドウデ
ータが入力されるとともに、入力線7を介して現フレー
ムのデータであるテンプレートデータが入力される。こ
れらのサーチウィンドウデータおよびテンプレートデー
タは入力部1から信号線8,9を介して、演算部2が要
求する順序およびタイミングに従って演算部2に入力さ
れる。演算部2では評価関数(たとえば差分絶対値和)
をすべての動きベクトルの候補に対応する予測画像に対
して算出し、信号線10を介して評価関数の値Evを比
較部3に出力する。比較部3は演算部2で得られた評価
関数を比較することにより、この中から最も小さなもの
を検出する。その検出出力は信号線11を介して出力部
4に出力される。出力部4は比較部3から得られた評価
関数の比較結果に従って、求める動きベクトルを出力す
る。
【0008】このとき、場合によっては複数の動きベク
トルに対応する予測画像ブロックの評価関数の値が同じ
値をとって最小となることがある。この場合には、何ら
かの方式に従って動きベクトルに優先順位を付与し、同
一の評価関数を取る動きベクトルのうちの1つを選択す
る機能が必要となる。
【0009】図5は動きベクトルに優先順位を付与する
方式の一例を示す図である。図5中の数字は、上方およ
び左方に示された水平/垂直成分を有する動きベクトル
に対する優先順位を示しており、数字の大きな方が優先
度が高いといえる。たとえば、動きベクトル(水平成
分,垂直成分)=(0,0)すなわち、真裏に対する優
先順位が最も高くて255であり、たとえば動きベクト
ル(−7,−5),(−7,−7)に対する優先順位は
それぞれ14,6である。したがって、動きベクトル
(−7,−5)および(−7,−7)に対する2つの評
価関数の値が同一でいずれも最小値を取る場合には、優
先順位の高い動きベクトル(−7,−5)を採用する。
【0010】図6は図4に示した動きベクトル検出装置
の比較部の一例を示すブロック図である。図6におい
て、評価関数Evは前述の図4に示した演算部2から信
号線10を介してコンパレータ13の第1の入力に与え
られる。コンパレータ13の第2の入力には第1のレジ
スタ14の出力Evmが信号線21を介して与えられ
る。コンパレータ13は、これらの2つの入力から入力
された2つの評価関数の値EvとEvmとの大小比較を
行なう。すなわち、コンパレータ13は評価関数がEv
<Evmの場合には、比較すべき評価関数Evが最小値
であるとして、Ev−LT信号をアサートする。また、
評価関数がEv=Evmの場合には、比較すべき評価関
数Evが現在の最小値Evmと同一であるとして、Ev
−EQ信号をアサートする。
【0011】Ev−LT信号は信号線18を介して更新
制御部16に与えられており、Ev−LT信号のアサー
トに応じて第1のレジスタ14に保持されている評価関
数Evmの値が更新される。また、Ev−EQ信号は優
先順位比較器15および更新制御部16に与えられてお
り、優先順位比較器15において、当該評価関数Evに
対応する動きベクトルの持つ優先順位と、第1のレジス
タ14に保持された評価関数の最小値Evmに対応する
動きベクトルの持つ優先順位との比較を行なって、当該
評価関数をEvに対応する動きベクトルの持つ優先順位
の方が高い場合に限って、出力Pr−LTをアサートす
る。更新制御部16は、信号線19を介して上述のPr
−LT信号を受取り、Ev−EQ信号およびPR−LT
信号の両者がいずれもアサートされている場合に、第1
のレジスタ14に保持されている評価関数Evmの値を
更新するための信号であるEv−UP信号をアサートす
る。
【0012】第1のレジスタ14が保持する評価関数の
最小値Evmが更新されるのは、以上の2つの場合、す
なわち当該評価関数Evが第1のレジスタ14の保持す
る評価関数Evmよりも小さい場合か、あるいは同一で
あってかつ評価関数Evに対応する動きベクトルの持つ
優先順位と、評価関数Evmに対応する動きベクトルの
持つ優先順位との比較を行なって、前者の持つ優先順位
の方が高い場合であって、これらはその入力となるEv
−UP信号により制御される。
【0013】図7は図6に示した更新制御部の回路例を
示す図である。図7において、更新制御部16はAND
ゲート22とORゲート23とを含み、ANDゲート2
2の一方入力端には信号線17を介して図6で説明した
Ev−EQ信号が与えられ、他方入力端には信号線19
を介してPr−LT信号が与えられる。ANDゲート2
2の出力はORゲート23の一方入力端に与えられ、他
方入力端には信号線18を介してEv−LT信号が与え
られる。ORゲート23の出力からは、信号線20を介
してEv−UP信号が出力される。したがって、出力E
v−UPは以下の論理式で与えられる。
【0014】 Ev−UP=(Ev−EQ・Pr−LT)+(Ev−LT) また、優先順位比較器15は、たとえば図5に示した方
式に従って、動きベクトルに対する優先順位の比較を行
なっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の動きベクトル検
出装置は、以上のような規則に従った優先順位を用いて
いたために、必ずしも効率のよい圧縮が行なわれず、デ
ータ量が大きくなってしまうという問題点があった。以
下、これについて説明する。
【0016】たとえば、動きベクトル(3,3)および
動きベクトル(3,4)に対応する2つの予測画像ブロ
ックの評価関数の値が同じ値を取って最小となる場合を
考える。このとき、上述の2つの動きベクトルの優先順
位は、図5からそれぞれ163,193であるから、後
者が優先され、結果的に得られる動きベクトルは(3.
4)となる。
【0017】一般的に動きベクトル自身は、可変長符号
を用いて符号器側から復号器側へと伝送されるが、この
とき、動きベクトルのそれぞれの成分の絶対値が大きい
ほど、対応する可変長符号も長くなる場合が多い。たと
えば、TV電話・TV会議用動画像符号化方式(CCI
TT H.261)では、水平成分,垂直成分それぞれ
について、動きベクトルの値が3である場合の可変長符
号が“00010”であり、動きベクトルの値が4であ
る場合の可変長符号は“0000110”である。した
がって、優先順位を図5の方式に従って付与した場合に
は、符号長が大きくなる方を選択していることになる。
【0018】また、図5に示した優先順位設定のために
は、かなりの回路規模の優先順位設定回路が必要とな
る。たとえば、ROMによりこれを実現するとすると、
水平方向,垂直方向それぞれ4ビットであるため、ワー
ド数が28 であり、優先順位の上限が255であるた
め、ビット深さが8ビット、すなわち2048ビットの
ROMが必要となる。
【0019】それゆえに、この発明の主たる目的は、符
号器から出力される符号量を大きくすることなく、より
効率のよい符号化処理を実現する動きベクトルの優先順
位設定機能を有する動きベクトル検出方法および検出装
置を提供することである。
【0020】この発明の他の目的は、集積化に適したよ
り小さな回路規模で実現することの可能な動きベクトル
の優先順位設定機能を有する動きベクトル検出方法およ
び検出装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
参照フレーム画像と現フレーム画像とのブロックマッチ
ング処理により、動き補償付予測符号化処理に寄与する
ための動きベクトルを検出する動きベクトル検出方法で
あって、ブロックマッチング処理において動きベクトル
検索の指標として用いられる動きベクトルの評価関数の
最小値を探索し、複数の動きベクトルが同一の最小評価
関数を取る場合に、それぞれの動きベクトルに付与され
た予め定められた優先順位の大小に従って最適動きベク
トルを決定し、優先順位が動きベクトルの水平成分およ
び垂直成分の絶対値の和の大小に従って定められ、2成
分の絶対値の和が小さな動きベクトルほど高い優先順位
を付与するようにしたものである。
【0022】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の動きベクトルの決定において、複数の動きベクトル
が同一の最小評価関数を取り、かつその複数の動きベク
トルの優先順位をも同一を取る場合に、動きベクトルの
水平成分あるいは垂直成分あるいは水平・垂直成分両者
の値に従って最適動きベクトルの選択方法が予め定めら
れる。
【0023】請求項3に係る発明は、参照フレーム画像
と現フレーム画像とのブロックマッチング処理により、
動き補償付予測符号化処理に寄与するための動きベクト
ルを検出する動きベクトル検出装置であって、探索手段
によりブロックマッチング処理において動きベクトル検
索の指標として用いられる動きベクトルの評価関数の最
小値を探索し、複数の動きベクトルが同一の最小評価関
数を取る場合に、比較手段によりそれぞれの動きベクト
ルに付与された予め定められた優先順位の大小を比較
し、探索結果および比較結果の出力信号に従って最適動
きベクトルを決定するように構成される。優先順位の大
小比較においては、動きベクトルに対応して優先順位を
優先順位更新手段により更新し、一時的に保持されてい
る最小の評価関数に対応する動きベクトルの有する優先
順位を優先順位保持手段により保持し、更新出力と保持
された出力とを優先順位比較手段によって比較し、優先
順位更新手段における優先順位の更新が単位となる予め
定められた値の増加あるいは減少によるものとして構成
される。
【0024】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明の動きベクトルの決定において、複数の動きベクトル
が同一の最小評価関数を取り、かつその複数の動きベク
トルの優先順位をも同一値を取る場合に、動きベクトル
の水平成分あるいは垂直成分あるいは水平・垂直成分両
者の値に従って最適動きベクトルの選択方法が予め定め
られる。
【0025】
【作用】この発明に係る動きベクトル検出方法および検
出装置は、動きベクトルの優先順位の設定を4近傍距離
を基にして行なうことにより、動きベクトルの成分が小
さいものほどその優先順位が大きくなるようにする。こ
のため、同一の評価関数が最小値を取る場合に、動きベ
クトルの可変長符号が長い方を選択するという従来の問
題点を改善できる。
【0026】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す動きベクト
ル検出装置の優先順位設定値を示す図である。図1にお
いて、上段および左端の数字はそれぞれ動きベクトルの
水平,垂直成分を示しており、図1中における数字は、
上方および左方に示された水平/垂直成分を有する動き
ベクトルに対する優先順位を示している。また、数字の
大きな方が優先度が高いものとして定められている。
【0027】たとえば、動きベクトル(水平成分,垂直
成分)=(0,0)すなわち、真裏に対する優先順位は
最も高い15であり、動きベクトル(−7,−5)、
(−7,−7)に対する優先順位はそれぞれ3、1であ
る。したがって、動きベクトル(−7,−5)および
(−7,−7)に対する2つの評価関数の値が同一でい
ずれも最小値を取る場合には、優先順位の高い動きベク
トル(−7,−5)が採用される。
【0028】さらに、図1中において、同一の値の優先
順位が多数存在するが、同一の値の優先順位を取る場合
には、より左側、すなわち動きベクトルの水平成分が負
の最大値により近い方を優先とし、それでも優先順位が
定まらない場合、すなわち図1中における値が同一でか
つ動きベクトルの水平成分が同一の場合には、より上
側、すなわち動きベクトルの垂直成分が負の最大値によ
り近い方を優先と定められる。
【0029】図1に示した優先順位は真裏位置からの4
近傍距離に基づいている。すなわち、動きベクトルの水
平成分の絶対値と、垂直成分の絶対値との和が小さいも
のほど優先度を高く設定している。したがって、従来の
動きベクトル検出装置で生じていた、必ずしも効率のよ
い圧縮が行なわれず、データ量が大きくなる問題が発生
しない。以下、これについて説明する。
【0030】上述の説明と同様にして、動きベクトル
(3,3)および動きベクトル(3,4)に対する2つ
の予測画像ブロックの評価関数の値が同じ値を取って最
小となる場合を考える。このとき、上述の2つの動きベ
クトルの優先順位は図1からそれぞれ9,8であるから
前者が優先され、結果的に得られる動きベクトルは
(3,3)となる。したがって、優先順位を図5の方式
に従って付与した場合には、符号長が小さな方を選択し
ていることになる。
【0031】上述の説明は一例であるが、この実施例に
おいては、図1中のいずれの2点を取っても動きベクト
ルの水平成分の絶対値と、垂直成分の絶対値との和が小
さいものほど優先度を高く設定しているために、従来の
ような符号長が大きな方を選択するようなことは起こら
ない。
【0032】なお、図1中における同一値の優先順位を
取る場合には、動きベクトルの水平成分が負の最大値に
より近い方を優先とし、それでも優先順位が定まらない
場合には、動きベクトルの垂直成分が負の最大値により
近い方を優先したが、、これに限らず図1中の同一の優
先順位の動きベクトルの優先順位付けを行なってもよ
い。たとえば、図1中の同一の値の優先順位を取る場合
でも、動きベクトルの垂直成分が負の最大値により近い
方を優先とし、それでも優先順位が定まらない場合に
は、動きベクトルの水平成分が負の最大値により近い方
を優先としてもよく、図1中の同一値の優先順位を取る
場合には、動きベクトルの水平成分が正の最大値により
近い方を優先とし、それでも優先順位が定まらない場合
には、動きベクトルの垂直成分が正の最大値により近い
方を優先としてもよい。
【0033】さらに、縦あるいは横1行毎に優先される
方向を変化させてもよく、たとえば図1中の同一の値の
優先順位を取る場合には、動きベクトルの水平成分が負
の最大値により近い方を優先とし、動きベクトルの水平
成分も同一の場合、第1列目では動きベクトルの垂直成
分が負の最大値により近い方を優先とし、第2列目では
逆に動きベクトルの垂直成分が正の最大値により近い方
を優先とし、あとは以上の繰返しとするような優先順位
設定も可能である。
【0034】また、上述のような動きベクトルの水平成
分あるいは垂直成分あるいは水平・垂直成分両者の値の
大小に従わなくとも、動きベクトルの評価順に従って先
に評価を終了したものを優先あるいは後から評価するも
のを優先とすることも可能である。
【0035】図2はこの発明の一実施例を示す動きベク
トル検出装置の優先順位比較部の構成を示すブロック図
である。図2において、優先順位生成回路32は優先順
位を生成するものであって、第2のレジスタ24と1加
算/1減算器25とを含む。第2のレジスタ24は処理
中の動きベクトルに対応する優先順位Prを保持する。
1加算/1減算器25は信号線28を介して与えられる
第2のレジスタ24からの優先順位Prをインクリメン
ト(1加算)またはデクリメント(1減算)するもので
あり、その出力Pr′は信号線29を介して第2のレジ
スタ24に与えられる。コンパレータ26は優先順位生
成回路32から出力された優先順位Prと第3のレジス
タ27から信号線30を介して与えられる優先順位Pr
mとの大小を比較するものであり、その比較出力として
信号線19を介してPr−LT信号をアサートする。第
3のレジスタ27には信号線31を介して更新制御入力
であるPr−UP信号が与えられる。
【0036】次に、図2に示した優先順位比較部の動作
について説明する。優先順位Prは信号線28を介して
コンパレータ26の第1の入力に与えられる。コンパレ
ータ26の第2の入力には第3のレジスタ27の出力P
rmが信号線30を介して入力される。コンパレータ2
6は2つの入力から入力された2つの優先順位の値P
r,Prmの間の大小比較を行ない、その結果、Pr>
Prmの場合には比較すべき評価関数Evに対応する優
先順位がEvmに対応する優先順位より高いとして、P
r−LT信号をアサートする。
【0037】第3のレジスタ27の更新が、更新制御信
号Pr−UPにより行なわれる。この信号は、たとえば
図8に示した更新制御部16などから得られるものであ
って、図8におけるEv−UP信号を伝達する信号線2
0と同様である。
【0038】また、優先順位生成回路32においては、
優先順位Prの更新を自動的に行なう。第2のレジスタ
24には優先順位Prが保持されており、これを外部か
らのたとえばクロック信号のような制御信号に応答し
て、出力Prを入力とする1加算/1減算器25におい
てインクリメントまたはデクリメントされ、その結果が
第2のレジスタ24に返されて所望の優先順位が得られ
る。
【0039】たとえば、図1に示したような優先順位を
最上行最左端より下に向かって1列ずつ進む形で生成す
る場合を考えると、まず第2のレジスタ24に1を格納
しておき、図3に示したような規則でインクリメントあ
るいはデクリメントを順次行なっていけばよい。図3に
おいて、“+”は次の動きベクトルの優先順位を生成す
るのにインクリメントが必要であることを示し、“−”
は次の動きベクトルの優先順位を生成するのにデクリメ
ントが必要であることを示している。次の動きベクトル
とは、ここでは最下行以外は隣接する下側(動きベクト
ルの垂直成分が+1)の動きベクトルを示しており、最
下行については1つ右の列の最上行に相当する動きベク
トルのことを示している。
【0040】なお、以上の説明においては、優先順位の
値として自然数を取るものだけを例として与えていた
が、当然これらの値の相対値だけが問題となるため、必
ずしも自然数に設定する必要はない。そのため、優先順
位生成回路32における処理もインクリメントとデクリ
メントに限ることなく、増加/減少の絶対値が等しけれ
ば増減の値はいずれの値を取ってもよい。
【0041】ここで、優先順位生成回路32を実現する
上での回路規模を考えると、たとえば図5に示した優先
順位設定のためには、優先順位の上限が15であるため
4ビットのレジスタと4ビット分のインクリメント/デ
クリメント機能を有する回路、たとえば4ビット加算器
を用意すればよく、これらは通常のCMOS集積回路上
で実現する場合には約200個前後のトランジスタで実
現することができることになる。これは従来の2048
ビットのROMによる実現に比べて十分小さい回路規模
である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、評価
関数の最小値を与える動きベクトルが複数ある場合に、
動きベクトルの成分の絶対値の和が小さいものほど優先
順位を高く設定したので、従来の動きベクトル検出装置
で生じていた評価関数の最小値を与える動きベクトルが
複数ある場合に、その優先順位の相違から動きベクトル
の可変長符号のデータ量が大きくなるという問題が発生
しない、常に効率のよい画像圧縮処理を実現できる動き
ベクトル検出装置を構成することができる。また、優先
順位の生成を単位量の増加または減少の処理のみから実
現できるので、集積回路化に適したより小さな回路規模
で動きベクトル検出装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す動きベクトル検出装
置の優先順位設定値を示す図である。
【図2】この発明の一実施例における優先順位比較部の
構成例を示すブロック図である。
【図3】優先順位比較部における加算/減算切替の例を
示す図である。
【図4】動きベクトル検出装置の構成例を示すブロック
図である。
【図5】従来の動きベクトル検出装置の優先順位設定値
を示す図である。
【図6】動きベクトル検出装置における比較部の構成を
示す図である。
【図7】更新制御部の回路構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
3 比較部 13,26 コンパレータ 14 第1のレジスタ 15 優先順位比較器 16 更新制御部 24 第2のレジスタ 25 1加算/1減算器 27 第3のレジスタ 32 優先順位生成回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照フレーム画像と現フレーム画像との
    ブロックマッチング処理により、動き補償付予測符号化
    処理に寄与するための動きベクトルを検出する動きベク
    トル検出方法であって、 前記ブロックマッチング処理において動きベクトル検索
    の指標として用いられる動きベクトルの評価関数の最小
    値を探索し、 複数の動きベクトルが同一の最小評価関数を取る場合、
    それぞれの動きベクトルに付与された予め定められた優
    先順位の大小に従って最適動きベクトルを決定し、 前記優先順位が動きベクトルの水平成分および垂直成分
    の絶対値の和の大小に従って定められ、前記2成分の絶
    対値の和が小さな動きベクトルほど高い優先順位が付与
    されていることを特徴とする、動きベクトル検出方法。
  2. 【請求項2】 前記動きベクトルの決定において、複数
    の動きベクトルが同一の最小評価関数を取り、かつ当該
    複数の動きベクトルの優先順位をも同一値を取る場合、
    その動きベクトルの水平成分あるいは垂直成分あるいは
    水平・垂直成分両者の値に従って最適動きベクトルの選
    択方法が予め定められていることを特徴とする、請求項
    1の動きベクトル検出方法。
  3. 【請求項3】 参照フレーム画像と現フレーム画像との
    ブロックマッチング処理により、動き補償付予測符号化
    処理に寄与するための動きベクトルを検出する動きベク
    トル検出装置であって、 前記ブロックマッチング処理において動きベクトル検索
    の指標として用いられる動きベクトルの評価関数の最小
    値を探索する探索手段と、 複数の動きベクトルが同一の最小評価関数を取る場合
    に、それぞれの動きベクトルに付与された予め定められ
    た優先順位の大小を比較する比較手段と、 前記探索手段および前記比較手段の出力信号に従って最
    適動きベクトルを決定するベクトル決定手段とを備え、 前記比較手段は、 前記動きベクトルに対応して優先順位を更新する優先順
    位更新手段と、 一時的に保持されている最小の評価関数に対応する動き
    ベクトルの有する優先順位を保持する優先順位保持手段
    と、 前記優先順位更新手段の出力および前記優先順位保持手
    段の出力とを比較する優先順位比較手段とを含み、 前記優先順位更新手段における優先順位の更新が単位と
    なる予め定められた値の増加あるいは減少によるもので
    あることを特徴とする、動きベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 前記動きベクトル決定手段は、複数の動
    きベクトルが同一の最小評価関数を取り、かつ当該複数
    の動きベクトルの優先順位をも同一値を取る場合、その
    動きベクトルの水平成分あるいは垂直成分あるいは水平
    ・垂直成分両者の値に従って最適動きベクトルの選択方
    法が予め定められていることを特徴とする、請求項3の
    動きベクトル検出装置。
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