JPH06303991A - 光学活性なα−置換カルボン酸の製造方法 - Google Patents

光学活性なα−置換カルボン酸の製造方法

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JPH06303991A
JPH06303991A JP11114993A JP11114993A JPH06303991A JP H06303991 A JPH06303991 A JP H06303991A JP 11114993 A JP11114993 A JP 11114993A JP 11114993 A JP11114993 A JP 11114993A JP H06303991 A JPH06303991 A JP H06303991A
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Kazumasa Otsubo
一政 大坪
Keizo Yamamoto
敬三 山本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性の消炎鎮痛剤等の医薬品や光学分割
剤として有用な光学活性α−置換カルボン酸を、対応す
るα−置換ニトリルから酵素反応によって得ることを目
的とする。 【構成】 ラセミイブプロフェンニトリルにメタノール
と苛性ソーダ存在下でアシネトバクター エスピー A
K 226を作用させ、99%e.e.のS−(+)−
イブプロフェンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性なα−置換カ
ルボン酸の製造方法に関する。本発明の方法で得られる
光学活性α−置換カルボン酸は、解熱消炎鎮痛剤等の医
薬品の原料、除草剤および殺虫剤などの農薬およびその
原料、超誘電特性を有する化合物の原料、さらには光学
分割剤として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、ラセミのα−置換ニトリ
ルからニトリラーゼ等の酵素の作用によって光学活性な
α−置換有機酸を製造する技術を確立している(特開平
2−84198等)。上記の酵素反応終了後には、酵素
が作用しない一方の光学活性なニトリルが未反応体とし
て残ることとなり、経済上の問題点となっている。
【0003】アミノニトリルについては、DL−α−フ
ェニルグリシノニトリルの微生物による加水分解におい
てアンモニアを添加し、未反応のニトリルをラセミ化し
ながら、最終的には100%の収率がD−α−フェニル
グリシンを製造することが報告されている(特開平3−
280895)。しかし、得られたD−α−フェニルグ
リシンの光学純度は73〜81%e.e.と低く、光学
活性体を得る工業的技術とは到底言い難い。また、ヒド
ロキシニトリルについては、S−マンデロニトリルの水
溶液中での自然ラセミ化を酵素反応と共役させて、10
0%の収率で100%e.e.のR−マンデル酸が製造
できることを報告している(特開平3−27729
2)。しかし、本発明に示すα−置換ニトリルのラセミ
化反応と酵素反応とを共役させて、光学活性なα−置換
カルボン酸を生産したという知見はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医薬
品等の工業用原料として有用な光学活性α−置換カルボ
ン酸を、対応するα−置換ニトリルから微生物またはそ
の調製物の作用により、高光学純度かつ高反応率で得る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意検討した結果、下記式(1)
【化3】 (式中、R1 は置換または無置換のアリール基、置換ま
たは無置換のアリールオキシ基、置換または無置換の複
素環基を表し、R2 は置換または無置換のアルキル基を
表す。)で示されるα−置換ニトリルにニトリル加水分
解活性を持つ微生物等を作用させる時に、反応媒体中に
塩基と水溶性有機溶媒を添加することにより、ニトリル
加水分解酵素が働かない未反応のニトリルをラセミ化し
ながら加水分解反応を行い、理論反応率(原料のα−置
換ニトリルが1:1のラセミ体の場合は50%)以上で
高光学純度の光学活性のα−置換カルボン酸が製造する
ことができることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、下記式(1)で示さ
れるα−置換ニトリルに対し、光学特異的なニトリル加
水分解活性を有する微生物の作用により、塩基と水溶性
有機溶媒を添加した媒体中で、該ニトリルを下記式
(2)で示す光学活性α−置換カルボン酸を取得する方
法を提供するものである。
【化4】 (式中、R1 は置換または無置換のアリール基、置換ま
たは無置換のアリールオキシ基、置換または無置換の複
素環基を表し、R2 は置換または無置換のアルキル基を
表す。)
【化5】 (式中、R1 は置換または無置換のアリール基、置換ま
たは無置換のアリールオキシ基、置換または無置換の複
素環基を表し、R2 は置換または無置換のアルキル基を
表す。)
【0007】上記式(1)(2)中のR1 のアリール
基、アリールオキシ基としては、例えば、フェニル基、
ナフチル基、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基等が
挙げられる。複素環基としては、異種原子として、窒
素、酸素、硫黄の少なくとも1種を1個から3個含み、
3から15の炭素から構成される複素環からなるものが
好ましい。このような複素環としては、例えば、チオフ
ェン、インドール等が挙げられる。
【0008】R2 のアルキル基は炭素数1から8のもの
が望ましく、炭素数1から3のものが特に好ましい。こ
れらのアリール基、アリールオキシ基、複素環基、アル
キル基の炭素および窒素に結合している水素は、各種の
置換基によって置換されていてもよい。かかる置換基と
しては、例えば、フッ素、塩素、ヨウ素、臭素等のハロ
ゲン、ヒドロキシ基、チオール基、ニトロ基、アミノ
基、フェニル基やナフチル基のようなアリール基、フェ
ニルオキシ基やナフチルオキシ基のようなアリールオキ
シ基、異種原子として窒素、酸素、硫黄の少なくとも1
種を1個から3個含み、3から15個の炭素から構成さ
れる複素環および炭素数が1から8のアルキル基、炭素
数が1から8のアルコキシ基、炭素数1から10のアシ
ル基等が挙げられる。これらの置換基中の炭素および窒
素に結合した水素が、さらに、上述の置換基で置換され
ていてもよい。
【0009】本発明の製造法により得ることのできる式
(2)の化合物の代表例を示す。イブプロフェン、ナプ
ロキセン、プラノプロフェン、ケトプロフェン、フェノ
プロフェン、チアプロフェン酸、ロキソプロフェン、α
−フェニルプロピオン酸、スプロフェン、インドプロフ
ェン、プロチジン酸、アルミノプロフェン、ベノキサプ
ロフェン、ミロプロフェン、フルノキサプロフェン、2
−フェニル酪酸、4−クロロ−α−(1−メチルエチ
ル)フェニル酢酸、2−フェノキシプロピオン酸、2−
(2−メチル−4−クロロフェノキシ)プロピオン酸、
2−(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピオン酸、3
−メチル−2−フェニル酪酸のRまたはS体、もしくは
(+)または(−)体。
【0010】本発明における原料化合物である式(1)
で示される化合物は、ラセミ体であっても光学活性体の
どちらでもよい。ラセミ体は、例えば、特開昭51−7
0744、特開昭51−122036、Synthesis ,
8,645(1986)等の公知の方法で製造すること
ができる。光学活性体は、例えば、特開平2−8419
8に示す方法で調製する。
【0011】本発明に用いられる微生物としては、アシ
ネトバクター属、アルカリゲネス属、シュウドモナス
属、ロドシュウドモナス属、コリネバクテリウム属、バ
チルス属、マイコバクテリウム属、ロドコッカス属、ノ
カルディア属、アルスロバクター属、モラキセラ属、ク
レブシエラ属、アクレモニウム属またはキャンディダ属
に属する微生物の中から選ばれた微生物である。具体的
には、アシネトバクターエスピー AK226(FER
M BP−2451)、アルカリゲネス フェカリス
ATCC 8750、シュウドモナス フルオレッセン
ス IFO 3925、ロドシュウドモナス スフェロ
イデス ATCC 11167、コリネバクテリウム
ニトリロフィラス ATCC 21419、コリネバク
テリウムエスピー KO−2−4(FERM BP−2
353)、バチルス サブチリス CN5(FERM
BP−2354)、マイコバクテリウム エスピー A
C 777(FERM BP−2352)、ロドコッカ
ス エスピー AK 32(FERM BP−104
6)、ノカルディア グロベルラ ATCC 2150
5、アルスロバクター エスピー A7(微工研菌寄
第8927号)、モラキセラ エスピー D12(微工
研菌寄 第8933号)、クレブシエラ エスピー D
5B(微工研菌寄 第8932号)、アクレモニウム
エスピー D9K(微工研菌寄 第8930号)、キャ
ンディダ トロピカリス ATCC20311。これら
の菌株は、何れも特開平2−84198、特開昭63−
209592に記載されている。
【0012】本発明における反応方法は、微生物または
その調製物と前記式(1)で示されるα−置換ニトリル
を塩基と水溶性有機溶媒の入った媒体中で接触すること
により行われる。微生物またはその調製物とは、具体的
には、前記微生物を培養した培養物、そこから集めた菌
体または菌体処理物(例えば、菌体の破砕物または菌体
より分離抽出した酵素)、さらには、菌体または菌体処
理物を適当な方法により担体に固定化したものを示す。
【0013】本発明で使用される微生物の培養は、公知
の方法に準じて行うことができる。使用する培地は、一
般微生物の栄養源として公知のものが利用でき、グルコ
ース、グリセリン、エタノール、シュークロース、グル
タミン酸、酢酸、クエン酸等の炭素源、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、アンモニア、尿素等の窒素源、
酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、肉エキス等の有機
栄養源、リン酸、マグネシウム、カリウム、鉄、コバル
ト、マンガン、ランタン等の無機栄養源を適宜組み合わ
せて使用できる。また、微生物の本発明における反応活
性を上昇させる物質として、イソブチロニトリル等のシ
アノ化合物、カプロラクタム等のアミド化合物を添加し
てもよい。培地のpHは5から10の範囲で選べばよ
く、培養温度は18〜50℃、好ましくは25〜40℃
である。培養温度は1〜10日の範囲で活性が最大にな
るまで培養すればよい。
【0014】本発明における反応条件を次に説明する。
反応媒体は、水、緩衝液または培養液等の水性媒体が使
用できる。本発明における反応媒体に添加する塩基は、
アンモニア水、アンモニアガス、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化ナトリウム、酸
化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無
機の塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、
ジフェニルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オク
タン等の有機アミン類であり、特に、水酸化ナトリウム
が望ましい。塩基は、酵素活性を低下させないため、あ
るいは副生物が生成しないために、ニトリルのラセミ化
に必要な最低量を添加する。具体的には、塩基の種類に
より異なるが、α−置換ニトリルに対して0.005倍
モル以上であり、通常は0.1ないし10倍モル、好ま
しくは0.2ないし3倍モル使用される。
【0015】反応媒体に添加する水溶性有機溶媒として
は、ニトリルのラセミ化を促進するもので、かつ、酵素
反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定するも
のでなく、例えば、メタノール、エタノール、ブタノー
ル等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の極性溶媒、アセトン等のケトン類、お
よびこれらの適当な混合物が挙げられるが、望ましくは
アルコール類である。添加量は、ニトリルの種類・濃
度、塩基の種類・濃度等により異なるが、通常、1〜9
5(V/V%)であり、10〜70(V/V%)が特に
望ましい。
【0016】式(1)で示されるα−置換ニトリルの反
応媒体への添加は、粉末または液状のままで、あるいは
適当な溶媒に溶かして添加する。添加濃度は0.01〜
70重量%程度、好ましくは0.1〜40重量%であ
り、反応媒体中に完全に溶解しなくてもよい。
【0017】反応に菌体を使用する場合の菌体濃度は、
通常、0.05〜20重量%の範囲でよい。反応温度は
5〜80℃、好ましくは15〜60℃、反応pHは7〜
13、好ましくは8.5〜12である。反応は、通常1
〜100時間の範囲である。消費されるニトリルは、上
記の範囲内に維持されるように添加してもよい。
【0018】本発明における反応機構は、ニトリラーゼ
もしくはニトリルヒドラターゼ、アミダーゼによってニ
トリルを光学活性なカルボン酸に変換するとき、反応せ
ずに残った光学活性なニトリルは、反応媒体中に添加し
た塩基の作用により速やかにラセミ化し、再び酵素の基
質となる。反応媒体に添加する水溶性有機溶媒は、さら
にラセミ化を促進する作用を持っている。したがって、
仮に、ラセミのニトリルを原料とした場合、最終的に1
00%の反応率で光学活性なα−置換カルボン酸に変換
することができる。また、本来酵素が働かない光学活性
なニトリルを原料としても、目的の光学活性なα−置換
カルボン酸が製造できる。
【0019】本発明における目的生成物の回収は、次の
ようにして行われる。反応終了液より菌体等の不溶物を
除去した後、pHをアルカリ性、好ましくは8.5〜1
2とし、ベンゼン、ジエチルエーテル、クロロホルム、
ヘキサン、酢酸エチル等の溶媒により未反応物を抽出除
去し、次に、pHを酸性、好ましくは1.0〜2.0と
し、上記溶媒で抽出することによって目的物を回収す
る。さらに、目的物の生成は、シリカゲルを用いたカラ
ムクロマドグラフィーや活性炭処理等により行われる。
【0020】反応生成物および原料の光学純度は、例え
ば、キラルセルOD−R、キラルセルOJ、キラルAG
P(ダイセル化学工業株式会社)、Ceramospher Chirel
RU-1 (資生堂)、SUMICHIRAL OA (住友化学分析セン
ター)等の光学分割カラムを用いたHPLC分析によっ
て測定することができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明をより詳細に説明
する。ただし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定
するものではない。 (実施例1) ラセミイブプロフェンニトリル:〔2−(4′−イソブ
チルフェニル)プロピオニトリル〕からのS−(+)−
イブプロフェン:〔S−(+)−2−(4′−イソブチ
ルフェニル)プロピオン酸〕の製造 酢酸アンモニウム1.0%、酵母エキス0.5%、ポリ
ペプトン0.5%、リン酸1カリウム0.2%、硫酸マ
グネシウム0.02%、塩化ナトリウム0.1%、塩化
ランタン0.05%、オレイン酸エチル0.5%を含
み、pHを7.5とした殺菌培地100mlに、予め同
培地で培養したアシネトバクター エスピー AK 2
26を1%植菌し、32℃で48時間培養した。培養終
了後、遠心分離により集菌し、これを水道水25mlの
入った三角フラスコ中に懸濁させた後、メタノール20
ml、8NのNaOH 0.3ml、ラセミイブプロフ
ェンニトリル1gを添加し、25℃で激しく振とうしな
がら反応させた。16時間後に反応を終了し、遠心分離
により菌体を除去した後、その上清液をpH2に調整
し、クロロホルム50mlにより目的物を抽出した。こ
れを減圧濃縮した後、活性炭により精製し、0.9gの
S−(+)−イブプロフェンを得た。 比旋光度:〔α〕20 d =+58.2°(C=2,エタノ
ール) なお、本物質は高速液体クロマトグラフィーにて単一で
あり、IR、NMRスペクトルも構造を指示した。さら
に、以下の条件の高速液体クロマトグラフィーににって
求めた光学純度は99%e.e.であった。 カラム:CHIRAL AGP(ダイセル化学工業株式
会社) 溶媒 :35mM リン酸一カリウム(pH5.5)5
%メタノール 流速 :0.6ml/min 検出 :205nm
【0022】(実施例2) R−イブプロフェンニトリルからS−(+)−イブプロ
フェンの製造 実施例1と同様の条件で培養したアシネトバクター エ
スピー AK 226の懸濁液20mlにメタノール1
5mlと60mgのR−イブプロフェンニトリル(R体
の光学純度は99%e.e.)を添加した後、さらに、
4Nの苛性ソーダを1ml添加し30℃、24時間反応
を行った。反応終了液をHPLCにて分析したところ、
56mgのS−(+)−イブプロフェンが生成してい
た。光学純度は、99%e.e.であった。
【0023】(実施例3) 塩基種の検討 実施例2における苛性ソーダの代わりに、表1の各塩基
を使用する以外はすべて同様の操作を行い、R−イブプ
ロフェンニトリルからS−(+)−イブプロフェンへの
添加実験を行い、実施例1に示すHPLC分析条件にて
検討した。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明を利用することにより、各種の光
学活性なα−置換カルボン酸をα−置換ニトリルを原料
として、微生物を用いて常温常圧の反応条件下で製造す
ることができるため、経済上非常に有利である。さら
に、本発明によれば、今まで廃棄、あるいは回収後ラセ
ミ化して再利用していた未反応のニトリルを、反応媒体
に添加した塩基と水溶性有機溶媒の作用により、ラセミ
化しながら酵素反応できるため、さらに著しい設備的、
経済的効果がもたらされた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:05) (C12P 41/00 C12R 1:39) (C12P 41/00 C12R 1:15) (C12P 41/00 C12R 1:125) (C12P 41/00 C12R 1:32) (C12P 41/00 C12R 1:365) (C12P 41/00 C12R 1:06) (C12P 41/00 C12R 1:22) (C12P 41/00 C12R 1:74)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示されるα−置換ニトリ
    ルに対し光学特異的なニトリル加水分解活性を有する微
    生物の作用により、塩基と水溶性有機溶媒を添加した媒
    体中で、該ニトリルを下記式(2)で示される光学活性
    α−置換カルボン酸に変換せしめることを特徴とする光
    学活性α−置換カルボン酸の製造方法。 【化1】 (式中、R1 は置換または無置換のアリール基、置換ま
    たは無置換のアリールオキシ基、置換または無置換の複
    素環基を表し、R2 は置換または無置換のアルキル基を
    表す。) 【化2】 (式中、R1 は置換または無置換のアリール基、置換ま
    たは無置換のアリールオキシ基、置換または無置換の複
    素環基を表し、R2 は置換または無置換のアルキル基を
    表す。)
  2. 【請求項2】 加水分解の媒体に添加する塩基が苛性ソ
    ーダであることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 加水分解の媒体に添加する水溶性有機溶
    媒がメタノール、エタノール、ブタノール、ジメチルホ
    ルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはアセトンであ
    ることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 微生物がアシネトバクター属、アルカリ
    ゲネス属、シュウドモナス属、ロドシュウドモナス属、
    コリネバクテリウム属、バチルス属、マイコバクテリウ
    ム属、ロドコッカス属、ノカルディア属、アルスロバク
    ター属、モラキセラ属、クレブシエラ属、アクレモニウ
    ム属またはキャンディダ属である請求項1記載の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8940934B2 (en) 2008-06-20 2015-01-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation Production process of α-hydroxy acids

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8940934B2 (en) 2008-06-20 2015-01-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation Production process of α-hydroxy acids

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