JPH06303848A

JPH06303848A - 育苗トレイ洗浄機構

Info

Publication number: JPH06303848A
Application number: JP5097830A
Authority: JP
Inventors: Mitsuyasu Sugimura; 光康杉村
Original assignee: NEWDELTA KOGYO KK; NIYUUDELTA KOGYO KK
Current assignee: NEWDELTA KOGYO KK; NIYUUDELTA KOGYO KK
Priority date: 1993-04-23
Filing date: 1993-04-23
Publication date: 1994-11-01
Anticipated expiration: 2017-08-12
Also published as: JP3313811B2

Abstract

(57)【要約】【目的】野菜のプラグ苗を作る為には、育苗トレイの
内部を小室である育苗凹部に分割する必要があり、この
育苗凹部にて育成したプラグ苗を取り出して移植する場
合には、この取出を容易にする為に、育苗トレイが可撓
性のある薄い合成樹脂である必要がある。しかし育苗ト
レイが可撓性のある合成樹脂であると、洗浄機構におい
て回転ブラシを当てた場合に変形してしまうが、本発明
はこの回転ブラシの部分で変形するのを阻止する為のに
案内ガイド杆を設けたものである。【構成】育苗トレイ洗浄機構において、育苗トレイの
洗浄位置の上下に回転ブラシを配置し、該回転ブラシの
前後位置に渡り、育苗トレイの下降を阻止する案内ガイ
ド杆を架設した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は野菜等の土付き苗である
プラグ苗を育成する育苗トレイ及び該育苗トレイを嵌装
し強度を補強する育苗箱の両方を洗浄し、かつ嵌装・段
積み可能とする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、水稲の苗を育苗する為の育苗
箱を洗浄する洗浄機構に関する技術が公知とされている
のである。しかし、育苗箱Ｂの場合には、内部に仕切り
がなく、単なる四角の盆状の構成であるので、洗浄も容
易であり、洗浄後に育苗箱の内部に育苗トレイを嵌装重
合するという操作も必要ないのである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、野菜のプラグ
苗を作る為には、育苗トレイの内部を小室である育苗凹
部に分割する必要があり、この育苗凹部にて育成したプ
ラグ苗を取り出して移植する場合には、この取出を容易
にする為に、育苗トレイが可撓性のある薄い合成樹脂で
ある必要があるのである。しかし、育苗トレイが可撓性
のある合成樹脂であると、洗浄機構において回転ブラシ
を当てた場合に変形してしまうのである。本発明はこの
回転ブラシの部分で変形するのを阻止する為の案内ガイ
ド杆を設けたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、育苗トレイ洗浄機構において、
育苗トレイの洗浄位置の上下に回転ブラシを配置し、該
回転ブラシの前後位置に渡り、育苗トレイの下降を阻止
する案内ガイド杆を架設したものである。

【０００５】

【作用】次に作用を説明する。即ち、育苗トレイＰの如
く可撓性の被洗浄体の場合には、回転ブラシ２・３によ
り強く押圧すると、育苗トレイＰが下方に逃げて、回転
ブラシ２・３との接触状態が悪くなる可能性がある。し
かし、本発明は回転ブラシ２・３の部分の育苗トレイＰ
の載置面に、案内ガイド杆１を配置したので、育苗トレ
イＰが下方に逃げることが無くなり、確実に回転ブラシ
２・３が育苗トレイＰに接触するようになり、汚れ落ち
が確実に出来るようになったのである。

【０００６】

【実施例】次に実施例を説明する。図１は本発明の育苗
トレイ洗浄機構の全体正面図、図２は同じく本発明の育
苗トレイ洗浄機構の駆動機構を示す正面図、図３は同じ
く駆動機構を示す平面図、図４は重合装置Ｃと段積み装
置Ｄ部分の拡大正面図、図５は重合装置Ｃの拡大側面
図、図６は段積み装置Ｄの拡大側面図、図７は洗浄部に
設けた案内ガイド杆の平面図、図８は案内ガイド杆の作
用状態を示す正面図、図９は案内ガイド杆の作用状態を
示す斜視図である。

【０００７】図１において、本発明の育苗トレイ洗浄機
構の全体構成について説明する。育苗トレイ洗浄機構は
洗浄装置Ａと消毒・水切装置Ｅと、重合装置Ｃと、段積
み装置Ｄと搬送装置Ｆにより構成されている。そして洗
浄装置Ａと消毒・水切装置Ｅの部分には、噴射洗浄水が
外部に洩れないようにカバーが被覆されている。そして
上面のカバーは透明ドームカバー４・５により構成し
て、内部の洗浄状態と消毒・水切状態が、外部からカバ
ーのあるままで監視可能としている。また育苗トレイ洗
浄機構の育苗トレイＰ挿入位置に、操作ボックスＭが配
置されている。本発明の育苗トレイ洗浄機構において
は、可撓性の弾性合成樹脂により構成された育苗トレイ
Ｐと、剛性の有る箱に構成された育苗箱Ｂとの両方を洗
浄し、かつ両者を交互に挿入することにより、重合と段
積みを可能としている。

【０００８】次に図２と図３において、全体的な駆動機
構を説明する。洗浄装置Ａと消毒・水切装置Ｅと重合装
置Ｃと段積み装置Ｄと搬送装置Ｆにより構成されてい
る。そして、洗浄装置Ａの部分に高圧水を噴射する動力
噴霧器７が、洗浄駆動モータ６により駆動されて、下部
と上部の高圧洗浄水ノズル７０に高圧水を供給してい
る。該高圧洗浄水ノズル７０の部分の上下位置に回転ブ
ラシ２・３が配置されている。消毒・水切装置Ｅの部分
には、高圧空気ブロワ１７と消毒ポンプ３８が配置され
ている。そして消毒ポンプ３８から消毒水を霧状に噴霧
し、その後高圧空気ブロワ１７からの高圧空気により水
切りを行う。重合装置Ｃの部分には上部に、重合装置駆
動モータ１９とストップモータ３９が配置されており、
段積み装置Ｄの部分には上部にゲイトモータ４０が配置
されている。また段積み装置Ｄの下部には、搬送モータ
１１と段積モータ１２が配置されている。

【０００９】図３において示す如く、育苗トレイ洗浄機
構の育苗箱Ｂや育苗トレイＰの投入位置に、コンベア駆
動モーター６１と回転ブラシ駆動モータ５９が配置され
ている。また消毒・水切装置Ｅの部分には、消毒ポンプ
３８からの消毒液を噴射する消毒液ノズル４９が配置さ
れている。該消毒液ノズル４９は下方から吹き付ける１
本のみである。また高圧空気ブロワ１７からの水切り用
高圧空気ノズルは、下方の高圧空気ノズル５６と、上方
の高圧空気ノズル５７・４８と、高圧空気流パイプ４６
の４箇所から噴き出されている。この中で、高圧空気ノ
ズル４８と高圧空気流パイプ４６とは前後に近接して併
置されており、２重水切り構造としている。

【００１０】次に図４・図５・図６において、重合装置
Ｃと段積み装置Ｄの構成を説明する。重合装置Ｃは、図
５に示す如く、育苗箱Ｂを保持する係止片２５・２６
と、この係止片２５・２６を開閉する重合装置駆動モー
タ１９により構成している。該重合装置駆動モータ１９
の回転を、リンク２８と回動アーム２２とリンク２１・
２０により伝達し、係止片２５・２６を付設したアーム
２３・２４を、枢支軸５５・５５を中心に回動する。通
常は係止片２５・２６は突出状態にあり、育苗箱Ｂは剛
体であるので、コンベアから強制的に送りだされると、
該コンベアの延長線上にある係止片２５・２６の上に載
置されて、図４のストッパー５２に係止された位置で落
下しなくなるのである。

【００１１】逆に育苗トレイＰは図４に示す如く、可撓
性であるので、係止片２５・２６に載置されることな
く、垂れ下がって、直接に下方のコンベア１４の上に載
置され、ストッパ５３の位置で停止するのである。該育
苗トレイＰがコンベア１４の上に載置された状態で、係
止片２５・２６を開いて育苗箱Ｂを落下させると、図３
の如く重合状態を作りだすことが出来るのである。５０
・５１は重合装置Ｃを支持する支持台である。該育苗ト
レイＰの上に育苗箱Ｂが載置された状態でストッパ５３
をソレノイド５４により開放すると、重合状態の育苗ト
レイＰと育苗箱Ｂが段積み装置Ｄに移動する。１１は搬
送駆動モータである。

【００１２】次に図６において説明する。段積モータ１
２が駆動されると、パンタグラフ機構が上下し、また該
パンタグラフに設けたカムピン１０がカム８に係合す
る。即ち、段積係止片７・９が上昇する場合には、カム
８の内側を上昇し、カム枢支軸８ａを中心にカム８を開
いて上昇するので、段積係止片７・９は付勢バネ６０に
より、摺動軸２９の部分が押圧されているので、育苗ト
レイＰと育苗箱Ｂを係止した位置で上昇する。しかし、
段積係止片７・９が下降する場合には、カムピン１０が
カム８の外側に接当し、カム８は係止ピン３１により位
置を決定されているので、摺動軸２９が付勢バネ６０に
抗して外側へ移動する。

【００１３】カムピン１０はカム８ｂの外側を下降す
る。該カム８は付勢アーム３３と付勢バネ３２により閉
じる方向に付勢されている。またパンタグラフの部分
は、ローラー支持体３４とローラー４５・４７によりパ
ンタグラフレール３５・４３・３６内を上下動する。ま
た、段積係止片７は重合状態の育苗トレイＰに係合し、
段積係止片９は重合状態の育苗箱Ｂに係合する。該育苗
トレイＰは可撓性であるので、十分な支持力が得られな
いので、装着ピン３０に段積係止片９を装着して、上部
の育苗箱Ｂも同時に係止すべく構成している。また育苗
箱Ｂには凹部溝ａが上向きになるように構成されてお
り、該凹部溝ａに溜まった洗浄水を消毒・水切装置Ｅに
より除去するのである。該段積係止片７・９により持ち
上げられた重合状態の育苗箱Ｂと育苗トレイＰは、ガイ
ド支持柱１６と５８に沿って１０数段に段積みされる。
１５は開閉シャッターである、十分な段になった後にゲ
イトモータ４０により開放される。

【００１４】以上のような育苗トレイ洗浄機構の構成に
おいて、本発明は図７・図８・図９の如く、洗浄装置Ａ
の部分を構成したものである。即ち、コンベア駆動モー
ター６１により駆動されるベルト７６が巻回されたコン
ベアローラ８１・８０・７７・７８がローラー軸７３・
７２の両側に配置されている。育苗トレイＰや育苗箱Ｂ
はこのコンベアローラの上に載置された状態で移動す
る。そして該コンベアローラの上面が構成する搬送載置
面の上下の位置に回転ブラシ２・３が配置されている。
該回転ブラシ２・３は回転ブラシ駆動モータ５９により
駆動される。そして該回転ブラシ２・３の間に配置され
た状態で、育苗トレイＰは可撓性であり、逃げたり変形
したりする可能性があるので、本発明においては、コン
ベアローラ８０・７７のローラー軸７２・７３の間に架
設した案内ガイド杆１を設けたものである。

【００１５】図７において図示する如く、案内ガイド杆
１は４本が配置されており、前後に支持リング７４・７
５を固定しており、該支持リング７４・７５はローラー
軸７２・７３の上に遊嵌されている。故に、ローラー軸
７２・７３が回転しても支持リング７４・７５は回動す
ることがなく、案内ガイド杆１を一定の位置に保持する
のである。そして該回転ブラシ２・３の前後の位置の上
下には、弾性搬送回転体７１が配置されており、育苗ト
レイＰや育苗箱Ｂが浮き上がることがなく、スムーズに
搬送されるように押圧付勢している。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。即ち、育苗トレイＰの
如く可撓性の被洗浄体の場合には、回転ブラシ２・３に
より強く押圧すると、育苗トレイＰが下方に逃げて、回
転ブラシ２・３との接触状態が悪くなる可能性がある。
しかし、本発明は回転ブラシ２・３の部分の育苗トレイ
Ｐの載置面に、案内ガイド杆１を配置したので、育苗ト
レイＰが下方に逃げることが無くなり、確実に回転ブラ
シ２・３が育苗トレイＰに接触するようになり、汚れ落
ちが確実に出来るようになったのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の育苗トレイ洗浄機構の全体正面図。

【図２】同じく本発明の育苗トレイ洗浄機構の駆動機構
を示す正面図。

【図３】同じく駆動機構を示す平面図。

【図４】重合装置Ｃと段積み装置Ｄ部分の拡大正面図。

【図５】重合装置Ｃの拡大側面図。

【図６】段積み装置Ｄの拡大側面図。

【図７】洗浄部に設けた案内ガイド杆の平面図。

【図８】案内ガイド杆の作用状態を示す正面図。

【図９】案内ガイド杆の作用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

Ａ洗浄装置Ｂ育苗箱Ｃ重合装置Ｄ段積み装置Ｅ消毒・水切装置Ｆ搬送装置１案内ガイド杆２，３回転ブラシ４，５透明ドームカバー６，７段積係止片８カム１０カムピン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】育苗トレイ洗浄機構において、育苗トレ
イの洗浄位置の上下に回転ブラシを配置し、該回転ブラ
シの前後位置に渡り、育苗トレイの下降を阻止する案内
ガイド杆を架設したことを特徴とする育苗トレイ洗浄機
構。