JP4028740B2 - 角形容器の洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天地を反転させた状態で角形容器の内面を洗浄するための角形容器の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、学校や病院等の大きな設備での調理や、大規模の給食の仕出し等に際しては、深底で寸胴のバケツやバットなどの容器に、米飯や調理された副食品を収容して運搬される。
【0003】
そして、回収した使用後の容器については、これを洗浄ラインに流して、自動洗浄するようにしている。
【0004】
この容器の洗浄装置として、本出願人は、水力モーターのモーター軸をモーターケースの上方に突出させて、このモーター軸の軸ケースに円形歯車を固着し、かつ、軸ケース上方へのモーター軸の突出部にロータリーベースを設けると共に、このロータリーベースに、上記の円形歯車に噛合する小歯車の装着軸を回転可能に保持させ、更に、この小歯車の装着軸に、容器内面の洗浄用ブラシを取り外し並びに取り付け位置調節可能に設けて、この洗浄用ブラシを、ロータリーベースの回転に伴って自転を伴わせて、円形歯車のまわりを公転させるように構成してなるものを提案している(特開平11−267082号公報)。
【0005】
上記の構成による容器の洗浄装置によれば、容器の天地を反転させて、この容器を洗浄用ブラシに被せるようにセットし、水力モーターによってロータリーベースを回転させることで、自転を伴って公転する洗浄用ブラシにより、容器の内面が自動洗浄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の米飯や副食品などを収容する容器としては、これが円形や角形のバケツやバットなどがあり、上記の構成による容器の洗浄装置は、円形容器を洗浄対象としたものであって、角形容器の洗浄に際しては、水力モーターを水平二次元方向に動作させる手段と、これの制御手段とを付加して、自転を伴って公転する洗浄用ブラシを水平二次元方向に移動させる必要があった。
【0007】
しかし、円形容器を洗浄対象とした容器洗浄装置の容器洗浄用ブラシを、角形容器内面の曲率の小さな隅部に沿わせてシビアに移動させる制御は、非常に困難であるだけでなく、そのためのコストが高くつく点で改善の余地があった。
【0008】
本発明は、かゝる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水平動作の手段はもとより、コスト的に高くつく制御の手段をも不要にして、角形容器の内面を隅々まで綺麗に洗浄することを容易に可能とした洗浄装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、水力モーターのモーター軸をモーターケースの上方に突出させると共に、このモーター軸を軸ケースの上方に突出させて、その突出軸部にロータリーベースを設ける一方、洗浄対象の角形容器の口部を比例縮小させた形状の方形歯車を、ロータリーベースに相対峙させてモーター軸の軸ケースに固着し、この方形歯車に噛合する円形の小歯車の装着軸を、モーター軸の半径方向に移動可能な状態で、ロータリーベースに回転可能に係止保持させると共に、軸ケースに備えた上下一対の固着部材の相対峙する面部に、方形歯車の形状を比例縮小させた形状の凹溝を形成し、この凹溝に案内されるローラーの保持部材を小歯車の装着軸に相対回転可能に設けている。
【0010】
そして更に、弾性変形が可能なシリコンゴム系の板状部材をブラシボスに備えてなる容器洗浄用のブラシを、小歯車の装着軸に対して取り外し並びに取り付け位置調節可能に設けると共に、水力モーターからの排水の導出路をモーター軸に形成して、この排水の導出路に排水を容器内面に向けて噴出させるノズルを設ける一方、天地を反転させた状態で角形容器を容器洗浄用のブラシに被せ得るように、角形容器の支持テーブルを昇降手段によって昇降可能に設けてなるなる点に特徴がある(請求項1)。
【0011】
上記の構成にかゝる容器の洗浄装置によれば、水力モーターによってロータリーベースを回転させると、このロータリーベースの回転に伴って、小歯車の装着軸ひいては容器洗浄用ブラシが自転を伴いつつ、凹溝に誘導されて、方形歯車のまわりを公転するようになる。
【0012】
従って、上記構成の洗浄装置によれば、洗浄対象の角形容器を、これの天地を反転させてテーブルに預け持たせ、後は昇降手段と水力モーターとを作動させることで、角形容器が容器洗浄用のブラシに被さるように下降すると共に、ロータリーベースの回転に伴って、洗浄用ブラシが自転しつつ角形容器の内面に沿って公転することで、角形容器の内面が隅々まで自動的に洗浄されるようになる。
【0013】
そして、洗浄を終えたならば、水力モーターの作動を停止させる一方、昇降手段を作動させて、テーブルひいては角形容器を元の位置にまで持ち上げ、ここで洗浄後の角形容器を取り出して、新たに洗浄対象の角形容器をテーブルに預け持たせるのであり、このことを繰り返し行うことで、角形容器は、その内面が全自動で洗浄されるようになる。
【0014】
この際、従来は、洗浄用ブラシを公転させる上で、円形歯車を用いていたのに対して、本発明では、これを方形歯車にするだけの改造によって、従来では必要とした水平動作の手段はもとより、コスト的に高くつく制御の手段をも不要にして、角形容器の内面を隅々まで綺麗に洗浄することができるのであり、従って、本発明によれば、角形容器の洗浄装置がコスト的に安価に提供される。
【0015】
上記の洗浄用ブラシとして、弾性変形が可能なシリコンゴム系の板状部材をブラシボスに設けてなるものを選択していることから、柔軟性を有する例えば合成樹脂製の繊維をブラシボスに密植させたものに比較して、板状部材を綺麗に且つ隅々まで楽に洗浄することができる。
【0016】
また、この板状部材を、小歯車の装着軸に対して取り外し並びに取り付け位置調節可能に備えていることから、口径や深さの異なる角形容器の洗浄に容易に対応させることができる。
【0017】
更に、水力モーターからの排水を洗浄水として有効に利用して、この洗浄水を角形容器の内面や洗浄用ブラシの洗浄部に向けて噴出させることから、容器内面にこびりついた汚れであっても、これを綺麗に洗い流すことができる。
【0018】
ここで、洗浄用ブラシの公転軌道を誘導させるための凹溝を、専用に備えた二枚の固着部材に形成する外、実施の形態で明らかになるように、モーター軸の軸ケースの上下部に二枚の方形歯車を備えて、これを固着部材とし、これの相対峙する面部に凹溝を形成してもよいのである(請求項2)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は容器洗浄設備の概略を示し、この容器洗浄設備は、容器内面に付着した残飯などの被洗浄物を荒洗いする前処理部1の後段に、下洗いと本洗い及びすすぎ洗いの処理部2を配置してなるもので、前処理部1には、角形容器3の洗浄装置4と円形容器5の洗浄装置6とが備えられている。
【0020】
それぞれの容器3,5は、天地を反転させた状態で洗浄されるのであって、図3にも示すように、それぞれの容器洗浄装置4,6には、天地を反転させた容器5の支持用テーブル7が、ガイドレール8に沿って昇降可能に設けられており、かつ、このテーブル7を上下に直動させる昇降手段(例えばエアシリンダ)9が固定フレーム10に備えられている。
【0021】
この昇降手段9の制御パネル11には、テーブル7の昇降用と停止用のスイッチ12が設けられており、そして、テーブル7の上方には、このテーブル7上に預け持たせた容器3,5の底面高さを検知して、この高さの検知情報に基づいてテーブル7の下降を自動的に停止させるセンサー13が設けられている。
【0022】
即ち、テーブル7上にセットされた容器3,5の深さに応じて、昇降手段9によるテーブル7の下降位置つまりは容器底面の下降位置を常に一定位置に保持させるように、昇降手段9を自動停止させるセンサー13が設けられているのである。
【0023】
容器支持用のテーブル7は、天地を反転させた容器3,5の載置板部14と容器固定用のホルダー15とを備えており、載置板部14には、容器3,5の口部を比例縮小させた形状の開口部(図3を参照)16が形成されている。
【0024】
一方、容器固定用のホルダー15には、把手17の係入部aと、この係入部aからの把手17の抜け出しを阻止する係止ピンbとが設けられており、かつ、係止ピンbは、抜け出し阻止の解除状態に切り換え可能に構成されている。
【0025】
角形容器3を洗浄対象とした洗浄装置4を図4及び図5に示している。この図4及び図5において、図中の21は水力モーターであって、この水力モーター21の構造は、特開平11−267082号公報に示したものと構造的に同じであることから、詳細な説明を省略するが、この水力モーター21のモーター軸22をモーターケース23の上方に突出させると共に、このモーター軸22を軸ケース24の上方に突出させて、その突出軸部にロータリーベース25を固着している。
【0026】
図6に示すように、ロータリーベース25は矩形状のものであって、その中央部がモーター軸22の突出軸部に固着されており、かつ、このロータリーベース25の両端側には、モーター軸22の中心軸線に直交する方向の長孔cが形成されており、更に、この長孔cに沿わせる状態で、その両側に直線状の凹溝d,dが形成されている。
【0027】
尚、水力モーター21のモーター軸22を中空に形成して、この中空部26に水力モーター21からの排水を導入させるようにし、かつ、中空部26に連ねてモーター軸22の先端に、導入排水の噴出ノズル27を設けて、後述する洗浄用ブラシ28の洗浄部に向けて洗浄水を吹き付けるように構成している。
【0028】
即ち、家庭で食器を洗う際に、食器をスポンジで擦るだけでは、汚れが拡がるだけであり、この点にあって、スポンジに水を含ませることで汚れ落としの効果が高まることから理解されるように、水力モーター21からの排水を、洗浄時の追い水として有効に利用して、これを洗浄用ブラシ28の洗浄部に向けて吹き付けることで、洗浄効果のアップを図るようにしているのである。
【0029】
そして、水力モーター21の制御に関しては、テーブル7が下降し始めた際に自動的に回転を開始させ、容器洗浄後のテーブル7の持ち上げに伴って自動的に回転を停止させるようにしている。
【0030】
即ち、テーブル7の持ち上げを完了してから、水力モーター21の回転を停止させるようにすると、直ちに容器を取り出した際に、周囲に水が吹き飛んで、作業者にかゝることがあると想定して、安全を見込んで、テーブル7の持ち上げ時に回転を停止させるようにしているのである。
【0031】
次に、図中の29,29は、洗浄対象の角形容器3の口部を比例縮小させた同一形状の方形歯車で、容器支持用テーブル7の載置板部14に形成した開口部16と同じ位相に位置合わせして、モーター軸22の軸ケース24の上下部に固着されている。
【0032】
30,30は、方形歯車29に対して180度の位相で噛合する円形の小歯車で、この小歯車30の装着軸31が、モーター軸22の半径方向に移動可能な状態で、ロータリーベース25に回転可能に係止保持されている。
【0033】
32は、方形歯車29まわりでの小歯車30の遊星動を誘導させるための誘導手段であって、上下一対の方形歯車29,29の相対峙する面部に、方形歯車29の形状を比例縮小させた形状の凹溝33を形成すると共に、この凹溝33に案内されるローラー34の保持部材35を、小歯車30の装着軸31に相対回転可能に保持させてなる。
【0034】
上記の小歯車30の装着軸31を、モーター軸22の半径方向に移動可能な状態で、ロータリーベース25に対して回転可能に係止保持させるに、具体的には装着軸31に、ベアリング36を介して軸支部材37を設けると共に、この軸支部材37に、ロータリーベース25の直線状凹溝d,dに沿って転動可能な一対のローラー38,38を備えて、この装着軸31をロータリーベース25の長孔cに上方から貫通させるのである。
【0035】
この際、上部側の小歯車30と、誘導手段32のコの字型の保持部材35と、下部側の小歯車30を、その順に装着軸31に装着すると共に、上下の小歯車30,30については、これをキーを用いて装着軸31に固着し、コの字型の保持部材35については、これをベアリング39を介して装着軸31に回転可能に保持させた上で、軸支部材37のローラー38,38を直線状凹溝d,dに嵌め込むのである。
【0036】
次に、記述した容器洗浄用のブラシ28について、このブラシ28は、回転を伴って容器内面を洗浄するものであって、小歯車30の装着軸31に対して取り外し並びに取り付け位置調節可能に設けられている。
【0037】
具体的には、装着軸31の上部側に雄ねじ部40を形成する一方、この雄ねじ部40に螺合可能な雌ねじ部41を形成した棒状のブラシボス42に、上下に間隔を隔てて且つ周方向で180度の位相をもたせて、二枚の板状部材43,43を取り付けてなり、装着軸31に対するブラシボス42の取り付け位置の調節後において、装着軸31を挟着する二つ割りのカラー44,44をブラシボス42に当て止めすることで、装着軸31に対するブラシボス42の位置固定を図るようにしている。
【0038】
上記の板状部材43は、弾性変形が可能な例えばシリコンゴム系の合成樹脂製のものであって、形状的には、装着軸31の回転に伴ってやゝ撓み変形して、上下を反転させた角形容器3の天面と周面とに接触するように構成されている。
【0039】
上記の構成によれば、水力モーター21によってロータリーベース25を回転させると、このロータリーベース25の回転に伴って、かつ、直線状凹溝d,dに沿っての装着軸31の移動を伴って、更には、誘導手段32による装着軸31の遊星動を伴って、方形歯車29に噛合させた小歯車30ひいては装着軸31に備えた容器洗浄用のブラシ28が自転しつつ、方形歯車29のまわりを公転するようになる。
【0040】
角形容器3の内面洗浄に際しては、テーブル7の容器載置板部14に、天地を反転させた状態で角形容器3を載置し、この容器3の把手17をホルダー15に係止させて、角形容器3を載置板部14上に固定する一方、制御パネル11の下降スイッチ12を操作して、天地を反転させた角形容器3を洗浄用ブラシ28に被せるように、テーブル7を下降させるのである。
【0041】
このテーブル7の下降に伴って、水力モーター21が回転を開始すると共に、ノズル27からは水力モーター21からの排水が洗浄用ブラシ28の洗浄部に向けて吹き付けられるのであり、そして、上記の装着軸31に備えた容器洗浄用のブラシ28が自転を伴って公転することで、天地を反転させた角形容器3の天面と周面とが、容器洗浄用のブラシ28に備えた板状部材43によって自動的に洗浄されることになる。
【0042】
容器内面の洗浄を終えたならば、制御パネル11の上昇スイッチ12を操作して、テーブル7を持ち上げるのであり、これに伴って水力モーターの回転が停止すると共に、ノズル27からの洗浄水の噴出も停止するのであり、そして、角形容器3の最終持ち上げをセンサー13が検知して、これからの情報に基づいてプッシャーシリンダ45が作動して、洗浄済みの角形容器3を、シュート46を通して次工程の処理部2へのコンベア47に送り込むのである。
【0043】
爾後は、天地を反転させた状態での角形容器3の供給作業と、昇降スイッチ12の操作を繰り返すだけで、汚れを伴わない楽な軽作業で、角形容器3を効果的に且つ全自動で洗浄することができるのである。
【0044】
上記の構成にかゝる角形容器3の洗浄装置4において、これの方形歯車29を円形歯車に置き換え、かつ、遊星動の誘導手段32を構成する凹溝33を円形に形成することで、角形容器3の洗浄装置4を円形容器5の洗浄装置6に構成変更することができるのであり、この際、装着軸31をロータリーベース25に対して回転のみ可能に保持させれば、遊星動の誘導手段32を省略してもよいのである。
【0045】
また、図7に示すように、上下一方(この実施の形態では下方)の方形歯車29を、それのピッチ円まわりのフラットなガイド板51に置き換える一方、小歯車30をローラー52に変更しても、或いは、このローラー52を省略しても、本発明を実施可能であり、特許請求の範囲では、上記の方形歯車29とガイド板51のそれぞれを、軸ケース24に固着の部材(固着部材)と称しているのである。
【0046】
ここで、図示は省略するが、方形歯車29に対する小歯車30の噛合の解除ならびに凹溝33からのローラー34の取り外しを、洗浄装置の組み立て状態で可能に構成した上で、方形歯車29を直径方向で2個に分割可能とし、かつ、個々の分割歯車を、例えばボルトを用いて軸ケース24に止着させるように構成すれば、分割歯車のみの簡易な交換作業によって、容器洗浄装置を口径の異なる容器洗浄用の装置に組み換えることが可能となる。
【0047】
また、容器洗浄装置の一式を、例えばキャスター車輪を備えた手押し台車に搭載して、容器洗浄装置を可搬タイプとし、かつ、水力モーター21に加圧水の供給ホースを接続可能に構成して、下洗いと本洗い及びすすぎ洗いの処理部のみを備えた既存の容器洗浄設備に、上記構成の容器洗浄装置をドッキングさせれば、既存の容器洗浄設備のグレードアップを図ることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかゝる角形容器の洗浄装置では、容器洗浄用のブラシを、方形歯車を用いて公転させるように改善した点に特徴を有し、この簡単かつ合理的な改良技術によって、水平動作の手段はもとより、コスト的に高くつく制御の手段をも不要にして、角形容器の内面を自動的に隅々まで綺麗に洗浄することができるようになったもので、本発明によれば、従来にない画期的な構成の角形容器の洗浄装置が、コスト的に安価に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器洗浄設備における容器荒洗い用の前処理部の側面図である。
【図2】 容器荒洗い用の前処理部の平面図である。
【図3】 容器昇降手段の説明図である。
【図4】 角形容器を対象とした容器洗浄装置の側面図である。
【図5】 図4におけるA−A線視の断面図である。
【図6】 ロータリーベースの平面図である。
【図7】 別の実施の形態による角形容器の洗浄装置を示す側面図である。
【符号の説明】
3…角形容器、7…容器支持用テーブル、9…テーブル昇降装置、21…水力モーター、22…モーター軸、23…モーターケース、24…軸ケース、25…ロータリーベース、26…中空部、27…ノズル、28…容器洗浄用のブラシ、29…方形歯車(固着部材)、30…小歯車、31…装着軸、33…凹溝、34…ローラー、35…保持部材、42…ブラシボス、43…板状部材、51…固着部材。
Claims (2)
- 天地を反転させた状態で角形容器の内面を洗浄するための角形容器の洗浄装置であって、水力モーターのモーター軸をモーターケースの上方に突出させると共に、このモーター軸を軸ケースの上方に突出させて、その突出軸部にロータリーベースを設ける一方、洗浄対象の角形容器の口部を比例縮小させた形状の方形歯車を、ロータリーベースに相対峙させてモーター軸の軸ケースに固着し、この方形歯車に噛合する円形の小歯車の装着軸を、モーター軸の半径方向に移動可能な状態で、ロータリーベースに回転可能に係止保持させると共に、軸ケースに備えた上下一対の固着部材の相対峙する面部に、方形歯車の形状を比例縮小させた形状の凹溝を形成し、この凹溝に案内されるローラーの保持部材を小歯車の装着軸に相対回転可能に設けると共に、更に、弾性変形が可能なシリコンゴム系の板状部材をブラシボスに備えてなる容器洗浄用のブラシを、小歯車の装着軸に対して取り外し並びに取り付け位置調節可能に設け、かつ、水力モーターからの排水の導出路をモーター軸に形成して、この排水の導出路に排水を容器内面に向けて噴出させるノズルを設ける一方、天地を反転させた状態で角形容器を容器洗浄用のブラシに被せ得るように、角形容器の支持テーブルを昇降手段によって昇降可能に設けてなることを特徴とする角形容器の洗浄装置。
- モーター軸の軸ケースの上下部に、二枚の方形歯車を互いに相対峙させて固着し、この二枚の方形歯車を固着部材として、これの相対峙する面部に凹溝を形成してなる請求項1に記載された角形容器の洗浄装置。
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