JPH06303079A - 発振子 - Google Patents
発振子Info
- Publication number
- JPH06303079A JPH06303079A JP5091113A JP9111393A JPH06303079A JP H06303079 A JPH06303079 A JP H06303079A JP 5091113 A JP5091113 A JP 5091113A JP 9111393 A JP9111393 A JP 9111393A JP H06303079 A JPH06303079 A JP H06303079A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating
- plate
- shaped
- lower cases
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電気製品に利用される発振子において、
内部振動板がケース内面に接触して振動が不安定になる
ことを防止し、安定して発振させることを目的とする。 【構成】 水晶よりなる板状の上ケース14および水晶
よりなる下ケース6と、これら上・下ケース14および
6の間に挟持した水晶よりなる振動板13とを備え、上
記振動板13は、その外周の上・下ケース14および6
の挟持部の内方において、切溝18を形成することによ
り、舌片状の振動部17を形成し、この振動部17の表
裏面に電極19を形成したものである。上記のようにす
れば、振動板13の舌片状の振動部17の外周には、切
溝18による確実なすきまが確保されるので、従来のよ
うに上・下ケースに異常接近あるいは、接触して振動が
阻害されることはない。
内部振動板がケース内面に接触して振動が不安定になる
ことを防止し、安定して発振させることを目的とする。 【構成】 水晶よりなる板状の上ケース14および水晶
よりなる下ケース6と、これら上・下ケース14および
6の間に挟持した水晶よりなる振動板13とを備え、上
記振動板13は、その外周の上・下ケース14および6
の挟持部の内方において、切溝18を形成することによ
り、舌片状の振動部17を形成し、この振動部17の表
裏面に電極19を形成したものである。上記のようにす
れば、振動板13の舌片状の振動部17の外周には、切
溝18による確実なすきまが確保されるので、従来のよ
うに上・下ケースに異常接近あるいは、接触して振動が
阻害されることはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば各種電気製品に活
用される発振子に関するものである。
用される発振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3において1は下ケースで、この下ケ
ース1の内部には、振動板2が設けられている。この振
動板2は図4に示すごとく、板体状でその表裏面に電極
3が設けられている。次に、4は上ケースで、下ケース
1の上面開口部にかぶせられ密封する形状となってい
る。
ース1の内部には、振動板2が設けられている。この振
動板2は図4に示すごとく、板体状でその表裏面に電極
3が設けられている。次に、4は上ケースで、下ケース
1の上面開口部にかぶせられ密封する形状となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において振動
板2の下ケース1内への固定は、表裏の電極3と、図示
していないが下ケース1の内面に設けられた、導電パタ
ーンとを接続する導電性接着剤5の接着力により得てい
る。
板2の下ケース1内への固定は、表裏の電極3と、図示
していないが下ケース1の内面に設けられた、導電パタ
ーンとを接続する導電性接着剤5の接着力により得てい
る。
【0004】このような従来例で問題となるのは、振動
板2の振動を安定させることが極めて難しいという点で
ある。すなわち、この種の発振子は極めて小さなもので
あるので、当然のこととして下ケース1と振動板2も小
さなものとなり、振動板2を下ケース1内の定位置に正
しく設置することが極めて難しい。その結果、振動板2
の一部が下ケース1の内面に異常に接近したりあるい
は、接触してしまったりすると、振動が安定しなくなっ
てしまうのである。
板2の振動を安定させることが極めて難しいという点で
ある。すなわち、この種の発振子は極めて小さなもので
あるので、当然のこととして下ケース1と振動板2も小
さなものとなり、振動板2を下ケース1内の定位置に正
しく設置することが極めて難しい。その結果、振動板2
の一部が下ケース1の内面に異常に接近したりあるい
は、接触してしまったりすると、振動が安定しなくなっ
てしまうのである。
【0005】そこで本発明は、振動板の振動を安定させ
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、この目的を達成
するために本発明は、水晶よりなる板状の上ケースおよ
び水晶よりなる板状の下ケースと、これらの上・下ケー
スの間に挟持した水晶よりなる振動板とを備え、上記振
動板はその外周の上・下ケースの挟持部の内方において
切溝を形成することにより、舌片状の振動部を形成し、
この振動部の表裏面に電極を形成したものである。
するために本発明は、水晶よりなる板状の上ケースおよ
び水晶よりなる板状の下ケースと、これらの上・下ケー
スの間に挟持した水晶よりなる振動板とを備え、上記振
動板はその外周の上・下ケースの挟持部の内方において
切溝を形成することにより、舌片状の振動部を形成し、
この振動部の表裏面に電極を形成したものである。
【0007】
【作用】以上の構成とすれば、水晶よりなる振動板の舌
片状の振動部の外周には、切溝による確実なすきまが確
保されるので、従来のように上・下ケースに異常接近あ
るいは接触して振動が阻害されることはない。
片状の振動部の外周には、切溝による確実なすきまが確
保されるので、従来のように上・下ケースに異常接近あ
るいは接触して振動が阻害されることはない。
【0008】
【実施例】図1,図2において6は水晶よりなる板状の
下ケースで、長方形をしており、上面内方には凹部7を
形成している。この凹部7内には、導電パターン8が形
成され、その一端には導電性接着剤9が設けられ、他端
にはスルーホール10が設けられている。このスルーホ
ール10の内面には図1に示すごとく無電解メッキによ
る導電層11が形成され、この導電層11を介して下ケ
ース6の外底面の電極12と、導電パターン8が接続さ
れている。
下ケースで、長方形をしており、上面内方には凹部7を
形成している。この凹部7内には、導電パターン8が形
成され、その一端には導電性接着剤9が設けられ、他端
にはスルーホール10が設けられている。このスルーホ
ール10の内面には図1に示すごとく無電解メッキによ
る導電層11が形成され、この導電層11を介して下ケ
ース6の外底面の電極12と、導電パターン8が接続さ
れている。
【0009】次に、13は水晶よりなる振動板で、この
振動板の外周は、図1に示すごとく、両者とも水晶より
なる板状の上・下ケース14,6の外周部にて挟持され
る枠体部15となっている。
振動板の外周は、図1に示すごとく、両者とも水晶より
なる板状の上・下ケース14,6の外周部にて挟持され
る枠体部15となっている。
【0010】またこの振動板13の内方には、枠体部1
5の一端部側から幅のせまい保持部16を介して片持ち
状態となった振動部17が設けられている。すなわち、
振動部17と枠体部15の間には、エッチングあるいは
サンドブラストによる切溝18が形成されているのであ
る。
5の一端部側から幅のせまい保持部16を介して片持ち
状態となった振動部17が設けられている。すなわち、
振動部17と枠体部15の間には、エッチングあるいは
サンドブラストによる切溝18が形成されているのであ
る。
【0011】振動部17は上記切溝18の形成に際し、
矩形部のコーナー部を湾曲させた形状としており、その
表、裏面には電極19,20が設けられている。この内
電極19は、保持部16上の導電パターン21及びスル
ーホール22内の導電層を介して、上記導電性接着剤9
に接続されている。また電極20は、導電性接着剤2
3、及び下ケース6のスルーホール24内の導電層25
を介して、外底面の電極26に接続されている。
矩形部のコーナー部を湾曲させた形状としており、その
表、裏面には電極19,20が設けられている。この内
電極19は、保持部16上の導電パターン21及びスル
ーホール22内の導電層を介して、上記導電性接着剤9
に接続されている。また電極20は、導電性接着剤2
3、及び下ケース6のスルーホール24内の導電層25
を介して、外底面の電極26に接続されている。
【0012】なお上記水晶よりなる板状の上ケース14
はシリコンで作られており、図1に示すごとくその内面
に凹部27が設けられ、これにより振動部17の上下方
向に充分な振動スペースが確保されている。上記構成に
おいて、その製造方法は次のようになっている。まず、
下ケース6上に振動板13の枠体部15をのせ、この状
態で加熱しながら圧力を加えると、両者間は鏡面状態と
なっているので、原子間結合が行われることになる。ま
た、この時、加熱により発生するガス状物質は、切溝1
8などを介して上方に抜けることになる。尚、下ケース
6のスルーホール10,24内には、ガラス製の栓が圧
入されているので、ガスをこのように切溝18から上方
に抜くことが重要となる。
はシリコンで作られており、図1に示すごとくその内面
に凹部27が設けられ、これにより振動部17の上下方
向に充分な振動スペースが確保されている。上記構成に
おいて、その製造方法は次のようになっている。まず、
下ケース6上に振動板13の枠体部15をのせ、この状
態で加熱しながら圧力を加えると、両者間は鏡面状態と
なっているので、原子間結合が行われることになる。ま
た、この時、加熱により発生するガス状物質は、切溝1
8などを介して上方に抜けることになる。尚、下ケース
6のスルーホール10,24内には、ガラス製の栓が圧
入されているので、ガスをこのように切溝18から上方
に抜くことが重要となる。
【0013】次に、電極12,26間に信号を加えて、
振動部17の発振周波数を測定し、それに基づく周波数
調整(たとえばトリミング)を行った後に、上ケース1
4を、枠体部15上にのせて、同じく加熱しながら圧力
を加え、鏡面同士の原子間結合を行わせ、封止一体化す
る。
振動部17の発振周波数を測定し、それに基づく周波数
調整(たとえばトリミング)を行った後に、上ケース1
4を、枠体部15上にのせて、同じく加熱しながら圧力
を加え、鏡面同士の原子間結合を行わせ、封止一体化す
る。
【0014】尚、以上の説明においては、一つの振動子
の製造について説明したが、実際には上ケース14、振
動板13、下ケース6はそれぞれ大板に複数個整列して
設けているものを、上記説明のごとく重ねて一体化し、
その後、枠体部15の外周形状で個片に切断することに
より、図1に示す振動子を得るようにしているのであ
る。そして、この切断後に電極12,26を形成してい
るのである。
の製造について説明したが、実際には上ケース14、振
動板13、下ケース6はそれぞれ大板に複数個整列して
設けているものを、上記説明のごとく重ねて一体化し、
その後、枠体部15の外周形状で個片に切断することに
より、図1に示す振動子を得るようにしているのであ
る。そして、この切断後に電極12,26を形成してい
るのである。
【0015】なお本実施例において、上ケース14と下
ケース6と振動板13をいずれも板状の水晶で形成した
理由は、線膨張係数の違いによる反りや変形による残留
応力の発生を少なくし、振動部17の振動を安定させる
ためである。
ケース6と振動板13をいずれも板状の水晶で形成した
理由は、線膨張係数の違いによる反りや変形による残留
応力の発生を少なくし、振動部17の振動を安定させる
ためである。
【0016】また本実施例においては、上・下ケース1
4,6を水晶の転移点である573度より高い温度に加
熱することによりそのQ値を、振動板13よりも低くし
ている。その理由はこれら上・下ケース14,6とも水
晶で形成しているので、例えばその外方に金属板が接近
して配置された場合に、振動部17の電極19、または
20との間でこれら上・下ケース14,6が不要な共振
をおこし、それが振動部17の本来の振動を阻害しない
様にするためである。
4,6を水晶の転移点である573度より高い温度に加
熱することによりそのQ値を、振動板13よりも低くし
ている。その理由はこれら上・下ケース14,6とも水
晶で形成しているので、例えばその外方に金属板が接近
して配置された場合に、振動部17の電極19、または
20との間でこれら上・下ケース14,6が不要な共振
をおこし、それが振動部17の本来の振動を阻害しない
様にするためである。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、水晶よりなる板
状の上ケースおよび水晶よりなる板状の下ケースと、こ
れら上・下ケースの間に挟持した水晶よりなる振動板と
を備え、上記振動板はその外周の上・下ケースの挟持部
の内方において切溝を形成することにより舌片状の振動
部を形成し、この振動部の表裏面に電極を形成したもの
である。そして以上の構成とすれば、振動板の舌片状の
振動部の外周には、切溝による確実なすきまが確保され
るので、従来のように上・下ケースに異常接近あるいは
接触して振動が阻害されることはない。
状の上ケースおよび水晶よりなる板状の下ケースと、こ
れら上・下ケースの間に挟持した水晶よりなる振動板と
を備え、上記振動板はその外周の上・下ケースの挟持部
の内方において切溝を形成することにより舌片状の振動
部を形成し、この振動部の表裏面に電極を形成したもの
である。そして以上の構成とすれば、振動板の舌片状の
振動部の外周には、切溝による確実なすきまが確保され
るので、従来のように上・下ケースに異常接近あるいは
接触して振動が阻害されることはない。
【0018】また上・下ケースと振動板を全て水晶で形
成したので、反りや変形による残留応力の発生が少な
く、この結果として振動の安定したものとなる。
成したので、反りや変形による残留応力の発生が少な
く、この結果として振動の安定したものとなる。
【図1】本発明の発振子の一実施例の断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】従来例の断面図
【図4】その分解斜視図
6 下ケース 13 振動板 14 上ケース 17 振動部 18 切溝
Claims (2)
- 【請求項1】 水晶よりなる板状の上ケースおよび水晶
よりなる板状の下ケースと、これらの上・下ケースの間
に挟持した水晶よりなる振動板とを備え、上記振動板は
その外周の上・下ケースの挟持部の内方において切溝を
形成することにより舌片状の振動部を形成し、この振動
部の表裏面に電極を形成した発振子。 - 【請求項2】 上・下ケースの少なくとも一方は、振動
板よりもQ値を低くした請求項1記載の発振子。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091113A JPH06303079A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 発振子 |
KR1019930020979A KR0158469B1 (ko) | 1992-10-15 | 1993-10-11 | 발진자 |
US08/135,531 US5449965A (en) | 1992-10-15 | 1993-10-13 | Oscillator |
EP93116706A EP0593070B1 (en) | 1992-10-15 | 1993-10-15 | Oscillator |
DE69316307T DE69316307T2 (de) | 1992-10-15 | 1993-10-15 | Vibrator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091113A JPH06303079A (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 発振子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06303079A true JPH06303079A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=14017469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5091113A Pending JPH06303079A (ja) | 1992-10-15 | 1993-04-19 | 発振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06303079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006180247A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Seiko Epson Corp | 弾性表面波素子、電子機器、及び弾性表面波素子の励振空間形成方法 |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP5091113A patent/JPH06303079A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006180247A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Seiko Epson Corp | 弾性表面波素子、電子機器、及び弾性表面波素子の励振空間形成方法 |
JP4518255B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2010-08-04 | セイコーエプソン株式会社 | 弾性表面波素子および電子機器 |
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