JPH0630295U - 穴掘建柱車の安全装置 - Google Patents
穴掘建柱車の安全装置Info
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- JPH0630295U JPH0630295U JP7218892U JP7218892U JPH0630295U JP H0630295 U JPH0630295 U JP H0630295U JP 7218892 U JP7218892 U JP 7218892U JP 7218892 U JP7218892 U JP 7218892U JP H0630295 U JPH0630295 U JP H0630295U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 穴掘建柱車において、アースオーガ装置がブ
ームから吊下げられ、さらに掘削を開始する寸前までは
転倒防止手段を作動させてブームの作動規制が実行され
るようにした安全装置を提供する。 【構成】 本安全装置は、アースオーガ装置16におけ
るオーガスクリュー16aの回転作動を検出するオーガ
回転検出手段を備えている。そして、アースオーガ装置
16が引き上げ格納状態にあるとき(A)、およびアー
スオーガ装置16が吊下げ状態にあるがオーガ回転検出
手段によるオーガスクリューの回転作動が未検出のとき
(B)は、転倒防止手段を作動させておいてブーム13
の作動規制が実行されるようにし、オーガ回転検出手段
によりオーガスクリュー16aの回転作動が検出された
とき(C)は、作動解除手段によって転倒防止手段の作
動を解除して、ブーム13の作動規制が実行されないよ
うにしている。
ームから吊下げられ、さらに掘削を開始する寸前までは
転倒防止手段を作動させてブームの作動規制が実行され
るようにした安全装置を提供する。 【構成】 本安全装置は、アースオーガ装置16におけ
るオーガスクリュー16aの回転作動を検出するオーガ
回転検出手段を備えている。そして、アースオーガ装置
16が引き上げ格納状態にあるとき(A)、およびアー
スオーガ装置16が吊下げ状態にあるがオーガ回転検出
手段によるオーガスクリューの回転作動が未検出のとき
(B)は、転倒防止手段を作動させておいてブーム13
の作動規制が実行されるようにし、オーガ回転検出手段
によりオーガスクリュー16aの回転作動が検出された
とき(C)は、作動解除手段によって転倒防止手段の作
動を解除して、ブーム13の作動規制が実行されないよ
うにしている。
Description
【0001】
本考案は、ブームにアースオーガ装置を備えてなる穴掘建柱車の安全装置に関 する。
【0002】
電柱等の柱状物を地面に建てる場合には、その柱状物を建て入れるため穴の掘 削と、その穴への柱状物の建て入れとを行うことができる穴掘建柱車が用いられ ることが多い。この穴掘建柱車の車体には、起伏・伸縮等が自在なブームが取り 付けられており、このブームには、垂直に吊下げられたりブームと平行になるよ うに引き上げられて格納されたりするアースオーガ装置が備えられる。このよう な穴掘建柱車は、掘削位置の近傍に停止してアウトリガジャッキを張り出した状 態でブームを適宜起立作動させ、引上げ格納状態にあったアースオーガ装置を吊 下げ状態に降ろした後、ブームを倒伏・伸長作動等させてそのアースオーガ装置 を掘削位置の上方に移動させる。そして、そのアースオーガ装置の下部に取り付 けられたオーガスクリューを回転作動させるとともにブームを倒伏作動させて地 面を掘削する。 さらに、穴の掘削が終了すると、次に、アースオーガ装置を引き上げて格納す るとともに、ブームによって柱状物を吊上げ、上記穴に建て入れる。こうして一 連の建柱作業を一台の作業車のみで効率良く行うことができる。
【0003】 ところで、柱状物の吊上げ作業中においては、その柱状物の重量やブーム自体 の重量が車体にこれを転倒させる負荷(以下、転倒負荷という。)として作用す る。このため、穴掘建柱車には安全装置として、そのような転倒負荷がアウトリ ガジャッキにより支持し得る負荷(以下、許容負荷という。)を超えないようブ ームの倒伏作動や伸長作動を規制する転倒防止手段が搭載される。
【0004】 ただし、アースオーガ装置による掘削作業中においては、オーガスクリューの 回転によりアースオーガ装置に掘削方向への推進力が生じ、この推進力がブーム を介して車体に過大な転倒負荷となって作用することがあるが、車体はアースオ ーガ装置およびブームによって地面に対して支えられているので、転倒に至るこ とはない。また、ブームの倒伏作動が規制されてしまうと掘削作業を続行できな くなるという不都合もある。このため、従来の安全装置では、吊上げ作業中のみ 転倒防止手段を作動させることとし、その転倒防止手段の作動・停止切換えを、 アースオーガ装置の引き上げ格納位置への格納およびそこからの離脱を検出する ことによって行うこととしていた。
【0005】
しかしながら、そのような安全装置では、掘削作業を開始する前においてアー スオーガ装置を格納位置から降ろして掘削位置の上方に移動させるときに、例え ば、アウトリガジャッキの張り幅が十分にとられていないと、アースオーガ装置 の重量等により生じた転倒負荷が過大となり車体が不安定になるおそれがあると いう問題がある。
【0006】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、アースオーガ装置が ブームから吊下げられ、さらに掘削を開始する寸前までは、転倒防止手段を作動 させるようにした安全装置を提供することを目的としている。
【0007】
上記の目的を達成するために、本考案の安全装置は、アースオーガ装置におけ るオーガスクリューの回転作動を検出するオーガ回転検出手段と、このオーガ回 転検出手段によりオーガスクリューの回転作動が検出されたときは、転倒防止手 段の作動を解除する作動解除手段とを備えている。
【0008】
このような安全装置では、吊上げ作業を行う場合はもちろん掘削作業を行おう とする場合であっても、オーガ回転検出手段によりオーガスクリューの回転作動 の開始が検出されるまではブームの作動規制が実行されるので、車体の安定を確 保しながらブームから吊下げられたアースオーガ装置を掘削位置の上方に移動さ せることができる。そして、オーガスクリューの回転作動が検出された後は、ブ ームの作動規制は実行されないのでスムーズに掘削作業を行うことができる。
【0009】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図1には、本考案に係る安全装置を備えた穴掘建柱作業車10を示して いる。この穴掘建柱作業車10の車体11には、車体11に対して水平旋回が自 在な旋回台12が取り付けられている。また、旋回台12の上部には、テレスコ ープ状に伸縮が自在に構成されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。 図中のAに示すように、ブーム13の先端からはフック14がクレーンワイヤ1 4aによって吊下げられており、ブーム13の基端部上面等に取り付けられるウ インチ(図示せず)によってこのクレーンワイヤ14aの巻取り・繰出しを行う ことにより、フック14に引っ掛けた電柱等の柱状物のクレーン作業を行うこと ができる。
【0010】 また、ブーム13の先端側部材13a上にはオーガブラケット15がその先端 側部材13aの長手方向にスライド移動自在に取り付けられている。このオーガ ブラケット15の下部には、ロッド部材15aがブーム13の幅方向に揺動自在 に取り付けられており、さらに、このロッド部材15aの先端には、アースオー ガ装置16が、ブーム13の下方においてその長手方向に揺動自在に取り付けら れている。このアースオーガ装置16は、オーガスクリュー16aと、このオー ガスクリュー16aを回転駆動する油圧モータ16bとから構成されており、図 中のCに示すように、ブーム13の先端から垂直に吊下げた状態でオーガスクリ ュー16aを回転させることにより、地面の掘削作業を行うことができる。
【0011】 なお、このように掘削作業を行うときは、オーガブラケット15をブーム13 の先端側部材13aにおける先端部に固定しておく。これにより、図中のBに示 すように、旋回台12やブーム13の作動により、吊下げられたアースオーガ装 置16を目標とする掘削位置の上方に移動させることができる。以下、この移動 を掘削前移動という。
【0012】 一方、上記のようにクレーン作業を行うときは、オーガブラケット15をブー ム13の基端側部材13bにおける先端部に固定し、アースオーガ装置16をブ ーム13とほぼ平行になるように引き上げて、基端側部材13bの側面に設けら れたオーガ受け17に受容させ格納する。このアースオーガ装置16の格納は、 まず、基端側部材13bの側面に上端部を固定した巻上げワイヤ17aの下端部 をオーガスクリュー16aに取り付けて、オーガスクリュー16aを回転させる ことにより行う。即ち、アースオーガ装置16は、巻上げワイヤ17aをオーガ スクリュー16a自身に巻き付けながらオーガ受け17に受容されるまで上昇し 、格納される。 なお、以上説明した旋回台12,ブーム13の各作動やオーガスクリュー16 aの回転の制御は、旋回台12に取り付けられた操作装置19における操作に応 じて行われる。
【0013】 ところで、このように掘削前移動やクレーン作業を行う際には、アースオーガ 装置16やフック14に吊下げた柱状物の重量およびブーム13自体の重量が、 車体11にこれを転倒させる負荷(以下、転倒負荷という。)として作用する。 このため、車体11の前後左右の4箇所には、車体11の側方に張出して車体1 1を支持するアウトリガジャッキ18が設けられている(なお、図には車体11 の後部左右のもののみ表れている。)。 ただし、上記転倒負荷がアウトリガジャッキ18によって支持可能な最大負荷 (以下、許容負荷という。)を超えてしまい、ブーム13の旋回側と反対側に配 置されたジャッキ18が浮き上がって、車体11が不安定になるおそれがある。 そこで、この作業車10には、図2に示すように、本考案に係る安全装置20が 搭載されている。
【0014】 この安全装置20は、ジャッキ接地検出部21と、作業開始検出部22と、転 倒防止用作動規制部(転倒防止手段)23と、オーガ回転操作検出部24と、作 動解除部25とから構成されている。 ジャッキ接地検出部21は、アウトリガジャッキ18ごとに設けられたリミッ トスイッチからなり、4つのアウトリガジャッキ18の全てが確実に接地してい るときにのみバッテリ26からの電力を作業開始検出部22に供給することがで きる。
【0015】 作業開始検出部22は、作業開始スイッチ22aと、この作業開始スイッチ2 2aにつながる2つのリレーコイル(第1コイルC1および第2コイルC2)と 、作業開始スイッチ22aに並列接続された第1開閉子K1(通常時開)とから 構成されている。この作業開始検出部22では、上記ジャッキ接地検出部21が バッテリ26からの電力を供給可能な状態となっているときに作業開始スイッチ 22aがオン操作されると、上記電力により第1コイルC1が励磁され、その励 磁力により第1開閉子K1が閉作動する。このため、その後作業開始スイッチ2 2aのオン操作が解除されても、この作業開始検出部22には電力が供給されつ づける。また、第1コイルC1とともに第2コイルC2も励磁される。
【0016】 転倒防止用作動規制部23は、規制コントローラ23aと、この規制コントロ ーラ23aとバッテリ26間の接続・遮断を行う第2開閉子K2(通常時開)と から構成されている。規制コントローラ23aは、バッテリ26からの電力が入 力されていないときには、操作装置19(図1参照)における操作がなされても 、ブーム13の倒伏作動や伸長作動といった転倒負荷を増加させる作動について はこれらを規制する。そして、バッテリ26からの電力が入力されたときは、そ の作動規制を解除し、操作装置19における操作に応じたブーム13の倒伏作動 等を許容する。第2開閉子K2は、第2コイルC2が励磁されたときに、その励 磁力によって閉作動し、規制コントローラ23aに電力を供給する。
【0017】 オーガ回転操作検出部24は、操作装置19におけるオーガスクリュー16a の回転操作(正転操作または逆転操作)を検出するリミットスイッチから構成さ れている。そして、上記いずれかの回転操作がなされたときは、作動解除部25 にバッテリ26の電力を供給する。
【0018】 作動解除部25は、第3コイル(リレーコイル)C3と、第2開閉子K2と は異なるルートを介して規制コントローラ23aとバッテリ26間の接続を行い 、かつこれを遮断できる第3開閉子K3(通常時開)とから構成されている。第 3コイルC3は、オーガ回転操作検出部24を介してバッテリ26からの電力を 受けて励磁される。第3開閉子K3は、その励磁力によって閉作動し、第2開閉 子K2の開閉の如何にかかわらず規制コントローラ23aにバッテリ26からの 電力を供給する。
【0019】 このように構成された安全装置20では、全てのアウトリガジャッキ18が接 地した状態で作業開始スイッチ22aがオン操作されることにより、第2開閉子 K2を介して規制コントローラ23aに電力が供給される。このため、ブーム1 3を適宜作動させ、アースオーガ装置16を自由に掘削前移動させたり、クレー ン作業を行ったりすることができる。しかし、掘削前移動中もしくはクレーン作 業中にアウトリガジャッキ18が一つでも浮き上がると、第2開閉子K2が開い て規制コントローラ23aに対する電力供給が停止されるので、それ以上ブーム 13を倒伏作動させたり伸長作動させたりすることはできなくなる。これにより 、掘削前移動中およびクレーン作業中における車体11の転倒事故は確実に防止 される。
【0020】 ただし、オーガ回転操作検出部24によりオーガスクリュー18aの回転操作 が検出されているときに限り、第3開閉子K3を介して規制コントローラ23a に電力供給が行われるので、転倒負荷が許容負荷を超えてアウトリガジャッキ1 8が地面から浮き上がっても、そのままブーム13の倒伏作動、即ち、掘削作業 を続行することができる。
【0021】
以上のように本考案の安全装置によれば、オーガスクリューを回転作動させな い限り転倒防止手段によるブームの作動規制が実行されるので、アースオーガ装 置が吊下げ状態とされ、ブームの作動により掘削位置に移動される間も、車体の 転倒を確実に防止でき、作業の安全性が確保できる。そして、オーガスクリュー を回転作動させて掘削作業を行うときは、転倒防止手段の作動が解除され、転倒 負荷が許容負荷を超えてもブームの作動が許容されるので、スムーズに掘削作業 を遂行することができる。
【図1】本考案に係る安全装置を備えた穴掘建柱車の背
面図である。
面図である。
【図2】上記安全装置の構成図である。
10 穴掘建柱車 13 ブーム 14 フック 16 アースオーガ装置 16a オーガスクリュー 20 安全装置 23 転倒防止用作動規制部 24 オーガ回転操作検出部
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に起伏自在に取り付けられたブーム
と、このブームに対して吊下げ・引き上げ格納自在に取
り付けられ、前記ブームから吊下げられた状態でオーガ
スクリューを回転作動させることにより地面の掘削作業
を行うアースオーガ装置とを備えており、前記アースオ
ーガ装置が引き上げ格納状態にあるときには、前記ブー
ムにより柱状物の吊上げ作業を行うことができるように
した穴掘建柱車において、前記ブームおよび前記アース
オーガ装置の重量により前記車体に作用する転倒負荷が
所定の許容負荷を超えたときに、前記ブームにおける前
記転倒負荷が増加する方向への作動を規制する転倒防止
手段を備えてなる穴掘建柱車の安全装置であって、 前記オーガスクリューの回転作動を検出するオーガ回転
検出手段と、 このオーガ回転検出手段により前記オーガスクリューが
回転作動していることが検出されたときは、前記転倒防
止手段の作動を解除する作動解除手段とを備えているこ
とを特徴とする穴掘建柱車の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072188U JP2573200Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 穴掘建柱車の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992072188U JP2573200Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 穴掘建柱車の安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630295U true JPH0630295U (ja) | 1994-04-19 |
JP2573200Y2 JP2573200Y2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=13481990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992072188U Expired - Fee Related JP2573200Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 穴掘建柱車の安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573200Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP1992072188U patent/JP2573200Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573200Y2 (ja) | 1998-05-28 |
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